JP2007322737A - 表面反射回折格子を用いた光学系及び光学装置 - Google Patents

表面反射回折格子を用いた光学系及び光学装置 Download PDF

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Abstract

【課題】回折格子を用いて離散的に異なる複数の波長帯域を分岐・結合する機能を保持しつつ、所定の波長帯域の光束の広がりを抑えることの可能な光学系と、それを備えた光学装置を提供する。
【解決手段】離散的に異なる複数の波長帯域を分岐・結合する光学系2であって、表面の周期的な凹凸により回折反射を行う反射型の回折格子4を有する。回折格子4の表面は反射率を大きくするための材料で構成されており、入射面に平行な面での回折格子断面形状は矩形形状又は略矩形形状である。複数の波長帯域における任意の光線の波長について、回折格子4により短波長帯域の光S1が正反射し長波長帯域の光L1〜L8が回折反射するように、条件式:0.6<λS/Λ<0.85,0.85<λL/Λ<1.1,0.55<h/Λ<0.75(λS:短波長帯域の最も長い波長、λL:長波長帯域の最も短い波長(λS<λL)、h:回折格子の高さ、Λ:回折格子表面の凹凸の周期)を満足する。
【選択図】図1

Description

本発明は表面反射回折格子を用いた光学系とそれを備えた光学装置に関するものであり、例えば、離散的に異なる複数のチャンネル周波数(channel wavelength)を分岐・結合する光通信用光学系と、それを備えた光学装置に関するものである。
離散的に異なる複数のチャンネル周波数を分岐・結合する光通信用光学系として、多層膜フィルターの波長に対する透過・反射特性を利用したもの、回折格子やAWG(Arrayed-waveguide grating)の波長分散作用を利用したもの等が従来より知られている(例えば、非特許文献1,2参照。)。
樋口,「光導波路を用いた光パッシブデバイス」,光通信技術の最新資料集V,オプトロニクス社,p.78−83 高橋,「WDM用AWG波長合分波器」,光通信技術の最新資料集V,オプトロニクス社,p.84−88
しかし、従来の光通信用光学系には問題がある。例えば、多層膜フィルタは作製工程が複雑であり、また、1フィルターあたり2分岐する構成であるため、多チャンネル分岐を実現しようとするとフィルター枚数が増大してしまう。したがって、多層膜フィルタを用いた光学系にはコストが高くなるという問題がある。AWGは数十以上の多チャンネルに分岐する場合に適しているが、分岐数が少ない場合には構成が複雑なことによりコスト及び損失が大きくなるという問題がある。
一方、回折格子では表面の凹凸形状で分岐・結合機能を得ることができるため、樹脂成形での作製が可能である。したがって、大量生産に適しコスト的に有利である。また、回折格子の有する波長分散作用を用いれば、単一の回折格子で多チャンネル分岐が可能となる。しかし、回折格子の有する波長分散作用を用いて、離散的に異なる複数のチャンネル周波数をチャンネル間隔(wavelength grid)に応じて空間的に大きく分離するためには、回折格子周期を小さくする必要がある。回折格子周期が小さいほど光束には広がりが生じてしまい、また、チャンネル周波数には帯域幅(bandwidth)があるが、その帯域幅が大きいほど光束に広がりが生じてしまう。光束に広がりがあると、光伝送部材(例えば光ファイバ)に対して光の一部が入射できなくなる等の問題が発生する。それを避けるために光学部材を追加すると、光学系全体の大型化やコストアップを招いてしまう。
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであって、その目的は、回折格子を用いて離散的に異なる複数の波長帯域を分岐・結合する機能を保持しつつ、所定の波長帯域の光束の広がりを抑えることの可能な光学系と、それを備えた光学装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、第1の発明の光学系は、離散的に異なる複数の波長帯域を分岐・結合する光学系であって、表面の周期的な凹凸により回折反射を行う反射型の回折格子を有し、その回折格子の表面が反射率を大きくするための材料で構成されており、入射面に平行な面での回折格子断面形状が矩形形状又は略矩形形状であり、前記複数の波長帯域における任意の光線の波長について、前記回折格子により短波長帯域の光が正反射し長波長帯域の光が回折反射するように、以下の条件式(1)〜(3)を満足することを特徴とする。
0.6<λS/Λ<0.85 …(1)
0.85<λL/Λ<1.1 …(2)
0.55<h/Λ<0.75 …(3)
ただし、
λS:短波長帯域の最も長い波長、
λL:長波長帯域の最も短い波長(λS<λL)、
h:回折格子の高さ、
Λ:回折格子表面の凹凸の周期、
である。
第2の発明の光学系は、上記第1の発明において、以下の条件式(4)及び(5)を満足することを特徴とする。
1000nm<λS<1420nm …(4)
1420nm<λL<1840nm …(5)
ただし、
λS:短波長帯域の最も長い波長、
λL:長波長帯域の最も短い波長(λS<λL)、
である。
第3の発明の光学装置は、長波長帯域の光を射出する光ファイバと、短波長帯域の光を射出する発光部と、複数の異なる波長帯域の光に対応した受光部と、上記第1又は第2の発明に係る光学系と、を備え、前記回折格子が凹形状曲面上に位置する凹面回折格子であり、前記光ファイバからの射出光を複数の異なる波長帯域の光に分岐して前記受光部に入射させ、前記発光部からの射出光を前記光ファイバに入射させることを特徴とする。
第4の発明の光学装置は、上記第3の発明において、前記凹形状曲面の回折格子中心での曲率半径を直径とする球面円周位置又はその近傍に、前記光ファイバの入射端面、前記発光部及び前記受光部が位置することを特徴とする。
第5の発明の光学装置は、上記第3又は第4の発明において、前記受光部が以下の条件式(6)を満足する複数の光ファイバを並べることにより構成されていることを特徴とする。
D/d<5 …(6)
ただし、
D:光ファイバの外径、
d:光ファイバのコア径、
である。
第6の発明の光学装置は、上記第3又は第4の発明において、前記受光部が光電変換素子で構成されていることを特徴とする。
本発明によれば、回折格子により短波長帯域の光が正反射し長波長帯域の光が回折反射するように所定の条件を満足する構成になっているため、回折格子を用いて離散的に異なる複数の波長帯域を分岐・結合する機能を保持しつつ、所定の波長帯域の光束の広がりを抑えることができる。
以下、本発明を実施した光通信用の光学系,光学装置等を、図面を参照しつつ説明する。ただし、その用途は光通信に限らず、光情報の伝送を行う他の技術(例えば、光情報の記録・再生技術)にも適用可能である。
図1に、光通信用光学系,光学装置の一実施の形態を模式的に示す。光学装置1は、基地局と末端機との間での光通信に用いられる末端機側の送受信用装置であり、光学系2,発光制御部7,信号検出部8等で構成されている。光学系2は、光ファイバ3,回折格子4,発光部5,受光部6等を備えており、光ファイバ3は、送信情報を有する光束S1を外部に伝送し、受信情報を有する光束L1〜L8を外部から取り込む構成になっている。回折格子4は、発光部5からの光束S1を光ファイバ3に入射させ、光ファイバ3からの光束L1〜L8を分岐して受光部6に入射させる。光束S1,L1〜L8の波長帯域は互いに異なっており、光束S1は短波長帯域の光から成っており、光束L1〜L8は長波長帯域の光から成っている。つまり、発光部5から回折格子4に対し短波長帯域の光束S1が射出され、光ファイバ3から回折格子4に対し長波長帯域の光束L1〜L8が射出される。なお、各波長帯域の数は上記場合に限るものではなく、規格に応じて設定される。
発光部5は、例えばLD(laser diode)等により構成され、その発光の制御を発光制御部7が行うことにより、発光部5から射出する光束S1に送信情報を載せる。受光部6は、光束L1〜L8を受ける光学要素であり、8チャンネルの波長帯域の光に対応可能となっている。例えば、受光部6に光ファイバを用いる場合、8本の光ファイバを並べて、それらの端面で受光面を構成する。受光面から光ファイバに入射した光束L1〜L8は、例えば、PD(photodiode)等の光電変換素子で受光量を表す信号に変換され、その出力信号を信号検出部8が検出することにより、光束L1〜L8の受信情報を電気信号として出力する。光ファイバを用いずに、8つの光電変換素子(PD等)で受光部6の受光面を構成してもよい。その場合、光電変換素子は受光素子面で光束L1〜L8を直接受光し、受光量を表す信号を出力する。その出力信号を信号検出部8が検出して、光束L1〜L8が持っている受信情報を電気信号として出力する。
ここで、図1の実施の形態で採用している、光通信分野での上り1波,下り8波の通信規格を説明する。図2に、上り1波,下り8波の通信において分岐・結合される波長帯域を示す。上りは末端機から基地局への送信であって、1310nmチャンネル,帯域幅100nm(1260〜1360nm)である。一方、下りは基地局から末端機への送信であって、規格「ITU-T Standards Update-G.695&G694.2」に従えば1471〜1611nmに8チャンネル,チャンネル間隔20nm,帯域幅13nmである。光ファイバ3への1310nmチャンネルの結合と、光ファイバ3からの1471〜1611nmの8チャンネルの分離と、を行う末端機への応用を考えた場合、下りの帯域幅に比べて上りの帯域幅ははるかに大きく、これが光ファイバ3に対する光束S1の結合を困難にする。これに関しては後で詳しく説明する。
上記上り1波,下り8波の通信への応用を考慮して、離散的に異なる複数のチャンネル周波数を分岐・結合するのに適した回折格子の構成について以下に検討する。最初に、任意形状の回折格子について回折効率を評価する。対象とする回折格子は、格子材料として銀を採用した(表面)反射型の回折格子である。このタイプの回折格子は、樹脂材料等で凹凸を形成し、その上に、蒸着,スパッタ等の方法を用いて格子材料(銀等)を付着することにより作製可能である。なお、以下の回折効率等の数値計算においては、銀の光学常数として波長1500nmでの(n,k)=(0.305,10.6)を用いるものとする。
また、対象とする回折格子の形状は、矩形,ブレーズ(格子の断面を直角三角形の直交する二辺以外を含む格子)及びエシュレット(格子の断面を直角三角形の直交する二辺とする格子)の3種類の形状である。図3に回折格子の矩形断面形状を示し、図4に回折格子のブレーズ断面形状を示し、図5に回折格子のエシュレット断面形状を示す(h:高さ,Λ:周期,Δ:凸幅,θ:入射角度,βブレーズ角度,Δ/Λ=0.5,θ=β)。回折光の方向が入射光の方向と一致する、いわゆるリトロー(Littrow)・マウンティングの配置で偏光について評価を行うものとし、ブレーズ形状及びエシュレット形状では、長い方の斜面の法線が入射光と同じ象限にある配置とする。また、入射角度θと波長,周期,次数mの関係は、式:sinθ=(m/2)・(波長/周期)で表される。
光通信においては、下り8チャンネルを回折格子の波長分散を用いて分離する場合、回折効率が高いと光利用効率が高くなるため望ましい。また、下り信号は偏光が不特定なため、p偏光とs偏光とで同程度の回折効率であること(偏光依存性が小さいこと)が望ましい。したがって、下り8チャンネルを効率よく分岐する上で適当な回折格子の形状であるか否かは、回折効率と偏光依存性に基づいて判断することができる。
図6〜図9に、矩形形状,m=1について(波長/周期)と−1次回折効率との関係を示す。図6〜図9は、(波長/周期)に対して回折効率が振動する様子を、(格子高さ/周期)=0.4(図6),0.5(図7),0.6(図8),0.7(図9)のそれぞれについて示している。偏光によりその波形は異なっているが、アスペクト(格子高さ/周期)を0.6にすると(図8)、(波長/周期)が0.9程度(図8中の○印)で両偏光の回折効率がほぼ同程度の高いレベルになることが分かる。このことから、下り8チャンネルにおいて高い回折効率であれば、光通信への応用に適当であると予測される。
図10〜図13に、ブレーズ形状,m=1について(波長/周期)と−1次回折効率との関係を示す。図10〜図13は、(波長/周期)に対して回折効率が変化する様子を、(格子高さ/周期)=0.4(図10),0.5(図11),0.6(図12),0.7(図13)のそれぞれについて示している。両偏光の回折効率曲線が交差する付近では、(波長/周期)に対して回折効率の変化方向がp偏光とs偏光とで逆になっている。そのため、波長での偏光依存性の変動が大きいと予測され、光通信への応用には適当でないと考えられる。
図14〜図16に、エシュレット形状,m=1,2,4について(波長/周期)と−m次回折効率との関係を示す。図14〜図16は、(波長/周期)に対して回折効率が変化する様子を、m=1(図14),2(図15),4(図16)のそれぞれについて示している。m=1で両偏光の回折効率曲線が交差する付近では、(波長/周期)に対して回折効率の変化方向がp偏光とs偏光とで同方向になっている。そのため、波長での偏光依存性の変動は小さいと予測され、したがって、光通信の下り8チャンネルを分岐するような応用に適当であると予測される。
以上の評価結果から分かるように、下り信号に関しては8チャンネルを効率良く分岐する上で、使用する回折格子の断面形状は矩形形状又はエシュレット形状が適当である。次に、光通信における上り信号について考える。上り信号は下り信号に比べて帯域幅が7〜8倍程度大きい。したがって、回折作用により結合する場合、波長分散により回折角度が大きく変化する(つまり光束が広がる)ため、それに応じて大きな受光面が光ファイバに必要となる。しかし、光通信で用いられる光ファイバでは上り信号を受光するためのファイバ径が小さいため、帯域幅に対応した受光を行うことができない。したがって、上り信号の結合には非回折である、透過又は反射(すなわち正反射)を用いることになる。ここでは反射型の回折格子を想定しているので、正反射での結合可能性を以下に評価する。
ここで適用を想定している光通信の規格では、下り信号よりも上り信号の波長が短いので(図2)、前述の(波長/周期)と−1次回折効率との関係を示すグラフにおいて、p偏光及びs偏光の回折効率が高くなるところよりも(波長/周期)が小さい側で、p偏光,s偏光のうちの少なくとも一方の回折効率は小さくなることが必要である(図8等参照。)。これは、−1次回折効率が小さくなる場合には他の次数、この場合m=0(正反射)又はm=2(−2次回折)の回折効率が大きくなることを意味する。上り信号の発生装置(例えば発光部5)としてはLD(laser diode)が一般的であり、その発生光は偏光である。したがって、LDの組み付け方向を適切に設定して結合時の偏光依存性に適合させることは容易であり、結果として、回折効率の偏光依存性が大きくても問題はない。
エシュレット形状では、グラフ(図14〜図16)から分かるように(波長/周期)の小さい側で落ち込む変化がない。したがって、以上の要件を満たすのは矩形形状であって、そのアスペクト(格子高さ/周期)=0.6程度である。そして、適用する光通信規格に沿って詳細に検討した結果、離散的に異なる複数のチャンネル周波数を分岐・結合するのに適した回折格子の一例として、表1に示す回折格子が適当であるという結論を得た。
表1中、適用する光通信規格での性能をあわせて示す。ここで、入射角度は回折格子面の垂線と入射光線との間の角度であり、回折格子面の垂線と入射光線とで張られる平面を入射面(plane of incidence)と呼ぶと、位相角度は[回折格子溝の垂線]と[入射面と回折格子面との交線]との間の角度である。また、PDL(Polarization Dependent Loss)は偏光依存性を評価する数値であり、これは偏光の効率比の(10を底とする)対数の10倍(絶対値)で表される。PDLは小さいほど良く、実用的には下り信号について1〜2程度以下が必要である。表1に示す回折格子では回折効率が0.8以上、下りPDLが1以下であり、優れた性能が得られていることが分かる。
Figure 2007322737
図17〜図22に、上記性能(表1)をグラフで更に詳細に示す。図17〜図20は下り信号の性能、図21及び図22は上り信号の性能を示しており、図17,図19及び図21中の各曲線は対応する入射角度(°)についての性能、図18,図20及び図22中の各曲線は対応する位相角度(°)についての性能をそれぞれ示している。また性能としては、図17及び図18がp,s平均回折効率、図19,図20がPDL、図21及び図22がs偏光の反射率(正反射率)をそれぞれ示している。図17〜図22から、いずれも角度変化に対しては比較的同様な曲線になっており、角度変化に対して性能劣化は小さいことが分かる。
表2に、上記回折格子(表1)を3波BIDI規格に対応させた場合の性能を示す。3波BIDI規格は上り1波,下り2波の通信規格である。上りは末端機から基地局への送信であって、1310nmチャンネル,帯域幅100nm(1260〜1360nm)である。一方、下りは基地局から末端機への送信であって、1490nmチャンネル,帯域幅20nm;1555nmチャンネル,帯域幅10nmである。上記表1の場合と同様、優れた性能が得られていることが分かる。
Figure 2007322737
次に、上述した回折格子を用いて成る光通信用合分波モジュール光学系について説明する。図23に、発散光を回折するタイプのモジュール光学系の一例を示す。図23において、(A)は正面図、(B)は上面図、(C)は側面図であり、光ファイバ3a,回折格子4a,発光部5a,受光部6aは、図1における光ファイバ3,回折格子4,発光部5,受光部6にそれぞれ相当するものである。この光学系では、凹面(球面鏡)上に回折格子4aを有する構成(すなわち凹面回折格子)としており、その凹面の曲率半径を直径とする球面RD(ローランド円)上に基地局へとつながる光ファイバ3aの端面,下り信号を受光する受光部6a(例えば光ファイバ),上り信号を発生する発光部5a(例えばLD)が配置されている。
発光・受光用の光学要素をローランド球面RD上に配置することにより、上り信号を構成する発光部5aからの発散光が回折格子4aの凹面で集光され(波長,偏光により回折格子4aは回折作用を発生しないため正反射し、凹面による集光のみが作用する。)、基地局への光ファイバ3aの端面で結像する。一方、基地局からの下り信号の光は光ファイバ3aの端面から発散し、凹面回折格子4aでの回折により分光・集光され各チャンネルの受光部6aへと結合される。下り信号の回折による分光ではリトロー配置が回折効率的に優れるが、本用法においては光ファイバ3aと受光部6aとが空間的に重なるため配置できない。このため、図23の正面図(A)及び側面図(C)から分かるように、位相角度を有することで空間的に重ならない構成としている。なお、収差補正のために凹面を任意の曲面を含む非球面としてもよい。
次に、受光部6aを説明する。表3に、性能を与える入射角度で回折格子4aを用いた場合の、8波下り信号の回折角度(射出角度)を示す。また図25に、複数の光ファイバを並べることにより構成された受光部6aの受光面の一部(光ファイバ3本分)を示す。なお、図25中のコア径cは、光ファイバ3aのコア端面が回折格子4aにより等倍投影されて成る像(帯域幅両端の2つの等倍投影像)に相当する。
Figure 2007322737
受光部6aの受光面はローランド球面RD上に位置しており、ローランド球面RDの直径(=凹面鏡の曲率半径)を9.2mmとした場合、チャンネル間隔(20nm)での回折角度に相当する像高(すなわち分離幅)は125μm、帯域幅(13nm)での回折角度に相当する像高は±40μm(つまり素子幅80μm)である。光ファイバ3aのコア径c=10μmとすると、ファイバ外径D=125μm,コア径d=90μmの光ファイバをローランド球面RDに沿って複数並べることにより受光部6aを構成すれば、分岐信号の受光が可能となる。受光部6a用の光ファイバとしては、東洋ガラス製シリカグリン(ファイバ外径D=125μm,コア径d=80μm)等の、ファイバ外径Dに対するコア径dの比の大きいものが適している。なかでも後述する条件式(6)を満たすものが好ましい。また、3波BIDI(上り1波,下り2波)の場合、下り信号のチャンネル間隔は65nm、帯域幅は20nm及び10nmであるため、マルチモードファイバ(ファイバ外径125μm,コア径50μm)又は東洋ガラス製シリカグリン(ファイバ外径125μm,コア径80μm)を受光面に並べて受信することが可能となる。
受光部6aに光電変換素子を用いてもよい。その一例として図26に、PD(photodiode)等の光電変換素子を複数並べることにより構成された受光部6aの受光面の一部(光電変換素子3つ分)を示す。光電変換素子から成る受光部6aでは、受光素子面6bの形状を自由に変えられるため、帯域幅に比べてチャンネル間隔が小さい場合でも対応が容易である。また、凹面回折格子4aによる投影像が収差等で変形する場合でも受光素子面形状を変えることで効率良く受信することができる。ローランド球面RD上に光学要素を配置する場合、受光部6aではコマ収差のため、入射面に対して垂直方向に投影像が伸びることになる。これを解消するには受光素子面6bの形状を縦長とすることが好ましく、これにより効率を高くすることが可能となる。したがって、受光部6aに光電変換素子を用いた構成でも、下り8波及び3波BIDIでの対応は容易である。
図24に、コリメート光を回折するタイプのモジュール光学系の一例を示す。この光学系は、コリメート光を回折するために集光素子9(例えばボールレンズ)を備えている。光ファイバ3aからの射出光は、集光素子9でコリメートされた後、凹面上の回折格子4aで受光部6a上へと分岐・集光される。なお、収差補正のために凹面を任意の曲面を含む非球面としてもよい。また、上り信号を構成する発光部5aからの発散光は、回折格子4aの凹面で反射及びコリメートされた後、集光素子9へ入射し、集光素子により光ファイバ3aの端面で結像する。
コリメート光を回折するタイプのモジュール光学系においても、性能を与える入射角度で回折格子4aを用いた場合の、8波下り信号の回折角度(射出角度)は、表3に示すものと同じになる。また、回折格子4aを構成する凹面鏡の焦点距離を9.2mm(曲率半径18.4mm)とした場合、チャンネル間隔での回折角度に相当する像高は±125μm、帯域幅での回折角度に相当する像高は±40μmとなり、ローランド球面RD(図23)上と同等である。したがって、受光態様についても発散光を回折するタイプのモジュール光学系(図23)と同様であり、また3波BIDIについても同様である。
以上説明した各形態の特徴は、離散的に異なる複数の波長帯域を分岐・結合する光学系,それを備えた光学装置における適用において一般化が可能である。例えば光学系は、表面の周期的な凹凸により回折反射を行う反射型の回折格子を有し、その回折格子の表面が反射率を大きくするための材料で構成されており、入射面に平行な面での回折格子断面形状が矩形形状又は略矩形形状であり、前記複数の波長帯域における任意の光線の波長について、前記回折格子により短波長帯域の光が正反射し長波長帯域の光が回折反射するように、以下の条件式(1)〜(3)を満足することが望ましい。
0.6<λS/Λ<0.85 …(1)
0.85<λL/Λ<1.1 …(2)
0.55<h/Λ<0.75 …(3)
ただし、
λS:短波長帯域の最も長い波長、
λL:長波長帯域の最も短い波長(λS<λL)、
h:回折格子の高さ、
Λ:回折格子表面の凹凸の周期、
である。
条件式(1)〜(3)を満たすことにより、短波長帯域の最も長い波長λSで回折させずに、長波長帯域の最も短い波長λLで回折させることが可能となる。したがって、回折格子を用いて離散的に異なる複数の波長帯域を分岐・結合する機能を保持しつつ、所定の波長帯域の光束の広がりを抑えることができる。条件式(1)の条件範囲を外れると、短波長帯域の波長の光は回折反射される傾向となるため、短波長帯域の波長の光の(正反射の)反射率低下による光利用効率低下が問題となる。条件式(2)の条件範囲を外れると、長波長帯域の波長の光は正反射される傾向となるため、長波長帯域の波長の光の反射回折効率低下による光利用効率低下が問題となる。条件式(3)の条件範囲を外れると、長波長帯域の波長の光の偏光依存性による反射回折効率低下が問題となる。
短波長帯域の最も長い波長λSと長波長帯域の最も短い波長λLに関しては、以下の条件式(4)及び(5)を満足することが望ましい。
1000nm<λS<1420nm …(4)
1420nm<λL<1840nm …(5)
条件式(4)の条件範囲を外れると、短波長帯域の波長の光の反射率低下による光利用効率低下が問題となる。条件式(5)の条件範囲を外れると、長波長帯域の波長の光の反射回折効率低下による光利用効率低下が問題となる。
光通信用の光学装置は、長波長帯域の光を射出する光ファイバと、短波長帯域の光を射出する発光部と、複数の異なる波長帯域の光に対応した受光部と、前記光学系と、を備え、前記回折格子が凹形状曲面上に位置する凹面回折格子であり、前記光ファイバからの射出光を複数の異なる波長帯域の光に分岐して前記受光部に入射させ、前記発光部からの射出光を前記光ファイバに入射させることが望ましい。また、凹形状曲面の回折格子中心での曲率半径を直径とする球面円周位置又はその近傍に、前記光ファイバの入射端面、前記発光部及び前記受光部が位置することが望ましい。これら光学要素の存在により凹形状曲面による集光作用が得られる。
受光部は以下の条件式(6)を満足する複数の光ファイバを並べることにより構成されていることが望ましい。条件式(6)の条件範囲を外れると、光通信規格に適合できなくなるため相応しくない。また、長波長帯域の帯域幅全体にわたる受光が困難になる。
D/d<5 …(6)
ただし、
D:光ファイバの外径、
d:光ファイバのコア径、
である。
また、受光部は光電変換素子で構成されてもよい。光電変換素子で構成されることにより、容易く高効率に受光を行うことが可能となる。光ファイバの場合、受光が円形状に制限されるが、光電変換素子であれば任意の形状で対応できる。また、光ファイバ外径とコア径との関係がないので、結果として高効率化が可能となる。
前述した具体的な数値を用いて、以下に各条件式の対応値を挙げる。
λS=1360nm(条件式(4)の対応値)
λL=1464.5nm(下り8波の場合,条件式(5)の対応値)
λL=1480nm(3波BIDIの場合,条件式(5)の対応値)
Λ=1670nm
h=1044nm
条件式(1)の対応値:λS/Λ=0.814
条件式(2)の対応値:λL/Λ=0.88(下り8波の場合)
条件式(2)の対応値:λL/Λ=0.89(3波BIDIの場合)
条件式(3)の対応値:h/Λ=0.63
条件式(6)の対応値:D/d=2.5(マルチモードファイバの場合)
条件式(6)の対応値:D/d=1.56(シリカグリンの場合)
通信用の光学系及び光学装置の一実施の形態を示すブロック図。 図1の実施の形態により分岐・結合される複数の波長帯域の一例を示す模式図。 断面が矩形形状の回折格子を示す図。 断面がブレーズ形状の回折格子を示す図。 断面がエシュレット形状の回折格子を示す図。 h/Λ=0.4の矩形形状回折格子の−1次回折効率を示すグラフ。 h/Λ=0.5の矩形形状回折格子の−1次回折効率を示すグラフ。 h/Λ=0.6の矩形形状回折格子の−1次回折効率を示すグラフ。 h/Λ=0.7の矩形形状回折格子の−1次回折効率を示すグラフ。 h/Λ=0.4のブレーズ形状回折格子の−1次回折効率を示すグラフ。 h/Λ=0.5のブレーズ形状回折格子の−1次回折効率を示すグラフ。 h/Λ=0.6のブレーズ形状回折格子の−1次回折効率を示すグラフ。 h/Λ=0.7のブレーズ形状回折格子の−1次回折効率を示すグラフ。 エシュレット形状回折格子の−1次回折効率を示すグラフ。 エシュレット形状回折格子の−2次回折効率を示すグラフ。 エシュレット形状回折格子の−4次回折効率を示すグラフ。 矩形形状回折格子に対する下り信号の入射角度変化とp,s平均回折効率との関係を示すグラフ。 矩形形状回折格子に対する下り信号の位相角度変化とp,s平均回折効率との関係を示すグラフ。 矩形形状回折格子に対する下り信号の入射角度変化とPDLとの関係を示すグラフ。 矩形形状回折格子に対する下り信号の位相角度変化とPDLとの関係を示すグラフ。 矩形形状回折格子に対する上り信号の入射角度変化とs偏光正反射率との関係を示すグラフ。 矩形形状回折格子に対する上り信号の位相角度変化とs偏光正反射率との関係を示すグラフ。 発散光を回折するタイプの光通信用合分波モジュール光学系を示す光学構成図。 コリメート光を回折するタイプの光通信用合分波モジュール光学系を示す光学構成図。 受光面が光ファイバを並べることにより構成された受光部を示す模式図。 受光面がPDを並べることにより構成された受光部を示す模式図。
符号の説明
1 光学装置
2 光学系
3,3a 光ファイバ
4,4a 回折格子
5,5a 発光部(LD)
6,6a 受光部(PD,光ファイバ)
6b 受光素子面
7 発光制御部
8 信号検出部
9 集光素子(ボールレンズ)
S1 短波長帯域の光束
L1〜L8 長波長帯域の光束
RD ローランド球面

Claims (6)

  1. 離散的に異なる複数の波長帯域を分岐・結合する光学系であって、表面の周期的な凹凸により回折反射を行う反射型の回折格子を有し、その回折格子の表面が反射率を大きくするための材料で構成されており、入射面に平行な面での回折格子断面形状が矩形形状又は略矩形形状であり、前記複数の波長帯域における任意の光線の波長について、前記回折格子により短波長帯域の光が正反射し長波長帯域の光が回折反射するように、以下の条件式(1)〜(3)を満足することを特徴とする光学系;
    0.6<λS/Λ<0.85 …(1)
    0.85<λL/Λ<1.1 …(2)
    0.55<h/Λ<0.75 …(3)
    ただし、
    λS:短波長帯域の最も長い波長、
    λL:長波長帯域の最も短い波長(λS<λL)、
    h:回折格子の高さ、
    Λ:回折格子表面の凹凸の周期、
    である。
  2. 以下の条件式(4)及び(5)を満足することを特徴とする請求項1記載の光学系;
    1000nm<λS<1420nm …(4)
    1420nm<λL<1840nm …(5)
    ただし、
    λS:短波長帯域の最も長い波長、
    λL:長波長帯域の最も短い波長(λS<λL)、
    である。
  3. 長波長帯域の光を射出する光ファイバと、短波長帯域の光を射出する発光部と、複数の異なる波長帯域の光に対応した受光部と、請求項1又は2記載の光学系と、を備え、前記回折格子が凹形状曲面上に位置する凹面回折格子であり、前記光ファイバからの射出光を複数の異なる波長帯域の光に分岐して前記受光部に入射させ、前記発光部からの射出光を前記光ファイバに入射させることを特徴とする光通信用の光学装置。
  4. 前記凹形状曲面の回折格子中心での曲率半径を直径とする球面円周位置又はその近傍に、前記光ファイバの入射端面、前記発光部及び前記受光部が位置することを特徴とする請求項3記載の光学装置。
  5. 前記受光部が以下の条件式(6)を満足する複数の光ファイバを並べることにより構成されていることを特徴とする請求項3又は4記載の光学装置;
    D/d<5 …(6)
    ただし、
    D:光ファイバの外径、
    d:光ファイバのコア径、
    である。
  6. 前記受光部が光電変換素子で構成されていることを特徴とする請求項3又は4記載の光学装置。
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