JP2007321708A - 排気還流システム - Google Patents

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Abstract

【課題】車両縮小化およびコスト低減に適した排気還流システムを提供する。
【解決手段】冷却手段30を伴う冷却通路34と、該冷却通路34に並列に設けられた非冷却通路36とを有するEGR通路26を介して排気ガスの一部を排気系から吸気系に還流させる排気還流システム10において、前記EGR通路26を開閉すると共に流量制御可能な回転式制御バルブ32を備える。この回転式制御バルブ32の弁体90は、該弁体90の回転軸Lから偏心した位置に開口部96を有する。そして、前記冷却通路34と前記非冷却通路36との開口部100、102の各々は、前記弁体90に面すると共に、前記回転軸Lから偏心して位置する。
【選択図】図4

Description

本発明は、内燃機関の排気ガスの一部を排気系から吸気系へ還流させる排気還流システムに係り、特に、排気ガスを必要に応じて冷却して排気系から吸気系に還流させる排気還流システムに関する。
内燃機関の排気中に含まれる窒素酸化物(NOx )量の低減などのため、種々の形態の排気還流(EGR)システムが提案されている。例えば、特許文献1には、第1切替え弁により連通および遮断が切り替えられる第1通路と、第2切替え弁により連通および遮断が切り替えられる第2通路と、冷却水切替え弁により冷却水の導入および遮断が切り替えられるEGRクーラとを有するEGR冷却装置が開示されている。このものは、運転状態および排気温度に基づいて、それら3つの弁の開度を制御し、EGRクーラで冷却しないで排気ガスを第2通路から還流させたり、EGRクーラで冷却しつつ排気ガスを第1通路から還流させたり、あるいはEGRクーラで冷却しつつ排気ガスを第1通路および第2通路から還流させたりするようにしている。
さらに、特許文献2には、EGRバルブとガスクーラとを一体化した排気再循環装置が開示されている。このものでは、アクチュエータによりEGRバルブの弁体の位置を変位させることで、ガスクーラによって冷却して排気ガスを還流させる状態と、冷却しないで排気ガスを還流させる状態とを切替えるようにしている。
特開2004−257366号公報 特開2003−278609号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載のものでは、バルブが3つも備えられているので、アクチュエータも同数必要とされ、コスト低減や、車両の縮小化の点からすると好ましくない。一方、上記特許文献2に記載のものでは、上記EGRバルブを用いて還流する排気ガスを冷却する場合と、しない場合とを切替えることにしているが、排気ガスを還流させる場合と、させない場合とを切替えるためにはさらに別のバルブが必要であり、同様の問題を内包している。
そこで、本発明は、コスト低減や車両の縮小化に適した排気還流システムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る排気還流システムは、冷却手段を伴う冷却通路と、該冷却通路に並列に設けられた非冷却通路とを有するEGR通路を介して排気ガスの一部を排気系から吸気系に還流させる排気還流システムにおいて、前記EGR通路を開閉すると共に流量制御可能な回転式制御バルブを備え、該回転式制御バルブの弁体は、該弁体の回転軸から偏心した位置に開口部を有し、前記冷却通路と前記非冷却通路との開口部の各々を、前記弁体に面させると共に、前記回転軸から偏心して位置させたことを特徴とする。
上記構成によれば、EGR通路を開閉すると共に流量制御可能な回転式制御バルブが備えられ、該回転式制御バルブの弁体が、該弁体の回転軸から偏心した位置に開口部を有し、前記冷却通路と前記非冷却通路との開口部の各々が、前記弁体に面すると共に、前記回転軸から偏心して位置するので、回転式制御バルブの弁体が回転制御されることで、前記冷却通路と前記非冷却通路との開口部の開口面積が調節され得る。すなわち、前記回転式制御バルブにより、排気ガスを還流させない場合と、冷却した排気ガスを還流させる場合と、冷却しない排気ガスを還流させる場合とが、少なくとも切替えられることになる。このように前記回転式制御バルブにより、排気ガス還流の種々の制御を行えるので、排気還流システム全体の縮小化を達成することが可能になる。ひいては、本発明に係る排気還流システムは、コスト低減や車両の縮小化に適することになる。
以下、本発明の実施形態に係る排気還流システムについて、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態における排気還流システム(EGRシステム)10が、エンジン(内燃機関)12を搭載した車両に適用されたところを示す概略構成図である。なお、本実施形態のエンジン12はディーゼルエンジンであるが、本発明は各種の内燃機関、すなわち火花点火機関や圧縮点火機関に適用され得る。
エンジン12は、燃料である軽油を燃料噴射弁14から圧縮状態にある燃焼室16内に直接噴射することにより、自然着火させる型式のものである。エンジン12には、排気ガスの一部を排気系から吸気系へ還流させる、すなわち排気通路18を流れる排気ガスの一部を吸気通路20に導き還流させる排気還流システム10が組み込まれている。
排気還流システム10は、排気管22によって区画形成される排気通路18に一端が連通すると共に他端が吸気管24によって区画形成される吸気通路20に連通するEGR通路26を区画形成するEGR管28と、EGR管28内を流通する排気ガスを冷却するEGRクーラ30と、EGR通路26を開閉すると共にEGR管28に設けられてEGR通路26を流れる排気ガスの流量を制御するEGR制御バルブ32とを具えている。
EGR通路26は、途中で二股に分岐し、その下流側で合流する構成となっている。EGR通路26の二股に分岐している部分の一方は冷却通路34を構成し、その他方は非冷却通路36を構成する。すなわち、冷却通路34と、非冷却通路36とは、並列に設けられている。冷却手段であるEGRクーラ30は、冷却通路34を区画形成するEGR管28の部分に設けられている。本実施形態では、エンジン12の冷却水Wがシリンダ38外周などの通路(ウォータージャケット)40に循環されるばかりでなく、EGRクーラ30の冷却水通路44にも循環される。したがって、EGRクーラ30は冷却通路34を流れる排気ガスを十分に冷却する。
EGR制御バルブ32は、冷却通路34と非冷却通路36との合流部46に設けられている。EGR制御バルブ32は、冷却通路34および非冷却通路36の開閉などを調節するべく、制御装置48により作動制御されるアクチュエータ50により作動される。なお、EGR制御バルブ32の構成および作動については後で詳述する。
燃焼室16にそれぞれ臨む吸気ポート52および排気ポート54が形成されたシリンダヘッド56には、吸気ポート52を開閉する吸気弁57および排気ポート54を開閉する排気弁58を駆動する動弁機構60と、これら吸気弁57および排気弁58に挟まれるように燃焼室16の上端中央に臨む燃料噴射弁14とが組み込まれている。
吸気ポート52に連通するようにシリンダヘッド56に連結されて吸気ポート52と共に吸気通路20を区画形成する吸気管24の上流端側には、大気中に含まれる塵埃などを除去して吸気通路20に導くためのエアクリーナ62が設けられている。上述したEGR管24の他端は、吸気弁57と吸気管24の途中に形成されたサージタンク64との間の吸気管24の部分に接続されている。
排気ポート54に連通するようにシリンダヘッド56に連結されて排気ポート54と共に排気通路18を区画形成する排気管22の途中には、燃焼室16内での混合気の燃焼により生成する有害物質を無害化する触媒66が組み込まれている。なお、上述したEGR管28の一端は、この触媒66よりも上流側の排気管22の部分に接続されている。
従って、EGR管28を介して吸気管24内に還流される排気ガスと共にエアクリーナ62を通って吸気管24から燃焼室16内に供給される空気は、燃料噴射弁14から燃焼室16内に噴射される燃料と混合気を形成し、シリンダ38内を往復動するピストン68の圧縮上死点直前にて自然着火して燃焼し、これによって生成する排気ガスが触媒66を通って排気管22から大気中に排出される。この場合、例えば、新たにとりこまれた空気と還流された排気ガスとが混合した吸気中に含まれるCOによって混合気の燃焼温度が低下するため、混合気の燃焼による窒素酸化物(NOx)の生成が抑制されることとなる。
エンジン12およびこのエンジン12が搭載される車両の運転状態を把握して、制御装置48が、燃料噴射弁14からの燃料の噴射量および噴射時期や、EGR制御バルブ32のバルブ開度などを制御するため、以下に記すような各種センサ類を具えている。すなわち、運転者によって操作されるアクセルペダル70の踏み込み量を検出してこれを制御装置48に出力するアクセルポジションセンサ72を備えている。また、吸気弁57よりも上流側の吸気通路20の途中には、この吸気通路20の吸気圧を検出してこれを制御装置48に出力する吸気圧センサ74が取り付けられている。なお、吸気管24に対する吸気圧センサ74の取り付け位置は、図1の如き位置に限定されるものではない。また、ピストン68が往復動するシリンダブロック76には、連接棒78を介してピストン68が連結されるクランク軸80の回転位相、つまりクランク角を検出してこれを制御装置48に出力するクランクポジションセンサ82が取り付けられている。さらに、排気管22には触媒66よりも上流側の排気通路18の排気圧、酸素濃度をそれぞれ検出してこれらを制御装置36に出力する排気圧センサ84、Oセンサ86が設けられている。なお、本実施形態では、クランクポジションセンサ82により検出されたクランク角によりエンジン回転数が求められる。すなわち、本実施形態では、クランクポジションセンサ82を、エンジン回転数を検出する回転数センサとしている。さらに、シリンダ38を冷却する冷却水の冷却水温を検出してこれを制御装置48に出力する水温センサ88がシリンダブロック76に取り付けられている。
上記制御装置48は、CPU、ROM、RAM、A/D変換器、入力インタフェース、出力インタフェース等を含むマイクロコンピュータで構成されている。制御装置48は、これらセンサ72、74、82〜86、88などからの検出信号に基づき、予め設定されたプログラムに従って円滑なエンジン12の運転がなされるように、燃料噴射弁14、アクチュエータ50、動弁機構60などに作動信号を出力する。具体的には、制御装置48は、燃料の噴射量や噴射時期を求めて、燃料噴射弁14の作動を制御する。さらには、還流される排気ガスの流量(EGR要求量)などを求めて、EGR制御バルブ32の作動を制御する。
制御装置48は、エンジン12を搭載した車両の運転状態が予め設定されたEGR運転領域にある場合、EGR通路26を開くように、アクチュエータ50に作動信号を送ってEGR制御バルブ32を開弁させることにしている。図2に、EGR運転領域を表したマップを示すが、このマップは、予め実験により求められ、マップ化されてROMに記憶されている。EGR運転領域はエンジン回転数およびエンジン負荷によって規定されている。ただし、エンジン負荷は、アクセルポジションセンサ72からの出力信号に基づいて求められるアクセルペダル70の踏み込み量、すなわちアクセル開度および/または吸気圧センサ74からの出力信号に基づいて求められる吸気圧に基づいて定められる。運転領域は、「I」で表すEGR運転領域と、「II」で表すEGR運転領域I外の領域(以下、非EGR運転領域と称する。)の二つに分けられる(図2参照)。排気ガスを還流させない非EGR運転領域IIは高負荷あるいは高回転の運転領域であり、排気ガスを還流させるEGR運転領域Iは高負荷あるいは高回転でない運転領域といえる。EGR運転領域Iは、さらに、バイパス領域Iaとクーラ領域Ibとに分けられている。バイパス領域Iaとは、EGR通路26の内、EGRクーラ30をバイパスした非冷却通路36を介して排気ガスを還流させる運転領域であり、低負荷かつ低回転の運転領域である。クーラ領域Ibとは、EGR通路26の内、冷却通路34を介して排気ガスを還流させる運転領域であり、中負荷あるいは中回転の運転領域である。したがって、制御装置48は、運転状態が領域Ia、Ib、IIのいずれにあるかに対応して、EGR制御バルブ32が作動されるように、アクチュエータ50へ作動信号を出力する。なお、本実施形態では、上記の如く、運転状態に応じて、排気ガスを還流させるか否か、還流させる場合に冷却するか否か、を制御装置48が判定するが、本発明はこれに限定するものではない。例えば、運転状態が上記EGR運転領域Iにあるので排気ガスを還流させる場合に、排気ガスを冷却するか否かは水温センサ88によって検出される冷却水温に基づいて判定されても良い。この場合には、冷却水温が所定の温度よりも低いときには冷却しない排気ガスを還流させ、それが所定の温度よりも高いときには冷却した排気ガスを還流させると良い。あるいは、排気通路18を流れる排気ガスの温度などに基づいて、そのような判定がなされても良い。さらには、運転状態、冷却水温、および排気ガスの温度などの任意の組合せによって、そのような判定がなされても良い。
ここで、本実施形態の上記EGR制御バルブ32の構成およびその作動について図3および図4に基づいて説明する。図3は、排気還流システム10の内、EGR制御バルブ32周辺部の拡大模式図である。また、図4は、図3のA−A線に沿った断面図である。なお、図3および図4には、排気還流システム10を構成する種々の部材のフランジなどが描かれているが、それらフランジなどを接続するボルトなどの連結部材、およびねじ孔などは省略している。
EGR通路26は、上記の如く、冷却通路34と非冷却通路36とを含んで構成され、冷却通路34を区画形成するEGR管28の部分にはEGRクーラ30が設けられている。なお、図3においては、EGR管28の内、冷却通路34を形成する部分と非冷却通路36とを形成する部分を、EGR管28の他の部分と別の部材で作製しているように描いているが、このような分割作製に限定するものではなく、本発明は、EGR管28を含む、排気還流システム10を、複数の種々の部材を組み合わせて作製することを容認するものである。なお、図3に示す如く、EGRクーラ30の冷却水通路44には、冷却水Wが、その下流側から入り、冷却水通路44を流れ、その上流側から出る構成としているが、これとは逆向きに冷却水Wが流れるようにしても良い。また、より冷却性能を高めるために、冷却通路34に向けて複数の冷却用フィンを突出するように設け、これらの冷却フィンを介して冷却通路34を流れる排気ガスから熱を奪うようにしても良い。
冷却通路34と非冷却通路36との下流側の合流部46に設けられているEGR制御バルブ32は、回転式制御バルブとなっている。回転式制御バルブであるEGR制御バルブ32では、弁体90が弁座92に概ね当接した状態で、中心棒94を中心に弁体90が回転することで、EGR通路26の開閉およびそこを流れる排気ガスの流量制御が行われる。EGR制御バルブ32の弁体90は、弁体90の回転軸L、すなわち中心棒94の中心軸Lから偏心した位置に開口部96を有している。開口部96は、図4に示すように略扇形形状とされているが、本発明は他の円形、多角形などの種々の形状を排除するものではない。EGR制御バルブ32の弁体90には、外周に歯が切られていて、その弁体90そのものが歯車となっている。したがって、本実施形態ではモータであるアクチュエータ50により回動される動力伝達用歯車98から、EGR制御バルブ32の弁体90は動力を受けて回動可能になっている。なお、説明しないが、弁体90と弁座92との間からの排気ガスの漏れが生じないように、EGR制御バルブ32は構成されている。
EGR制御バルブ32の開口部96に対応する位置に、冷却通路34および非冷却通路36が開口している。なお、冷却通路34および非冷却通路36の、合流部46に開口している箇所を、それぞれ開口部100、102と称する(図3参照)。冷却通路34の開口部100および非冷却通路36の開口部102は、共に円形とされていて、回転軸Lから等距離のところに位置付けられている。それら開口部100、102は、EGR制御バルブ32に面していて、弁体90の回転軸Lから偏心して位置されている。したがって、EGR制御バルブ32の弁体90が回動されることで、冷却通路34および非冷却通路36の開口部100、102は、各々別個に開閉される。図3および図4に示した状態では、冷却通路34の開口部100が閉じられ、非冷却通路36の開口部102が開かれていて、エンジン12を搭載した車両の運転状態がバイパス領域Iaにあるときの状態を示している。したがって、このときにはバイパス通路Iaを介して熱い(または暖かい)排気ガスが排気通路18から吸気通路20へ還流され、エンジン12の暖機などと共に、上記の如く混合気の燃焼改善が図られる。一方、その運転状態がクーラ領域Ibにあるときには、制御装置48からの作動信号によりアクチュエータ50が作動して、動力伝達用歯車98を介してその動力がEGR制御バルブ32の弁体90に伝達されて、EGR制御バルブ32の弁体90は図3、4に示す状態から概ね回転軸Lを中心に180°回動される。その結果、冷却通路34の開口部100が開かれ、非冷却通路36の開口部102が閉じられ、EGR通路26の冷却通路34を介して冷却された排気ガスが吸気通路20へ還流される。したがって、吸気行程でシリンダ38内へ吸入される吸入空気量が増して十分な出力が得られると共に、混合気の燃焼改善が図られることになる。さらに、その運転状態が非EGR領域IIにあるときには、同様にEGR制御バルブ32の弁体90が、図3、4に示す状態から、時計方向あるいは反時計方向のいずれかの方向に90°回動され、冷却通路34および非冷却通路36の開口部100、102は共に閉じられ、排気ガスが吸気通路20へ還流されることは停止される。
以上、上記したように、一つのEGR制御バルブ32を用いることで、排気ガスが必要に応じて排気通路18から吸気通路20へ還流されるばかりでなく、必要に応じて排気ガスが冷却されて還流されることになる。したがって、このように一つの制御バルブ32でEGR通路26の開閉およびそこを流れる排気ガスの流量制御が行えるので、制御バルブが二つ以上設けられる場合に比して、排気還流システム10の縮小化が図れ、この排気還流システム10は車両の縮小化に適することになる。さらには、制御バルブ32が一つであるので、アクチュエータも一つで足りることもあり、コスト低減が図られる。
以上、本発明を好適な上記実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されない。一つのEGR制御バルブで、EGR通路の開閉、およびそこを流れる排気ガスの流量制御が可能であれば、EGR制御バルブは、上記形態に限定されない。例えば、上記実施形態では、EGR制御バルブ32を冷却通路34および非冷却通路36の下流側に設けたが、それらの上流側に設けても良い。また、EGR制御バルブ32の弁体90の開口部は、一つに限定されず、複数であっても良い。さらに、EGR制御バルブ32を作動させるアクチュエータ50は、上記モータ以外に、例えば吸気管24内の負圧や、過給圧を用いて開閉するダイヤフラムを用いたものであっても良い。
上記実施形態では、EGR制御バルブ32の弁体90を、回転軸Lを中心に90°刻みで回転させることで、EGR通路の全閉、冷却通路34のみの全開、バイパス通路である非冷却通路36のみの全開を切替えることし、還流される排気ガスの流量は「0」か「全量」(開口部100、あるいは開口部102が全開時の流量)のいずれかに制御されることにした。しかしながら、冷却通路34および非冷却通路36の開口部100、102の開度はどのような開度に制御可能であっても良く、上記構成のEGR制御バルブ32の弁体90は例えば1°刻みで回転されても良い。このように弁体90の回転角度を自由に制御装置48により制御可能にすれば、排気還流システム10によって還流される排気ガスの流量も任意の値に制御可能になる。例えば、図4に示す弁体90の位置から、回転軸Lを中心に弁体90を45°回転させて、流量を半分に絞ることも可能になる。なお、弁体90の回転軸Lを中心とした回転の向きは、図4において時計回りでも、反時計周りでも、いずれであっても良く、いずれか一方のみ、あるいは両方に回転可能に設定される。また、弁体90を所定角度、例えば30°毎に回転可能にして制御する場合には、弁体90が30°回転する毎に弁体90がその所定角度の位置で止まることを確実なものにするために、例えば弁座92と弁体90との間にアクチュエータ50による駆動力で越えることの出来る突起と凹部などの係合構造、すなわちストッパーをその所定角度である30°ごとに備えるようにしても良い。
また、冷却通路34の開口部100と、非冷却通路36の開口部102との位置、形状、大きさは、EGR制御バルブ32によって適切にそれらの開度が調整されるのであれば、如何なるものであっても良い。上記実施形態では、回転軸Lを中心に、冷却通路34の開口部100と、非冷却通路36の開口部102とを対角線上に配置したが、開口部100と開口部102との位置関係はこれ以外であっても良い。例えば、図5にその変形例を示すように、開口部100´(上記開口部100の変形位置の開口部)と開口部102とは、回転軸Lに直角に交わる対称軸L´に関して対称関係を有するように位置付けられても良い。このような位置に開口部100´と開口部102を配置した場合には、EGR制御バルブ32の開口位置が図5中に点線で示すような位置にある場合には、冷却通路34を介して冷却された排気ガスが還流されると共に、非冷却通路36を介して冷却されない排気ガスも還流されるので、還流される排気ガスの温度を任意に制御することも可能になる。
また、上記実施形態の排気還流システム10では、図3に示す如く、冷却通路34と非冷却通路36を隔てるべく、EGR管28が二股に分岐されて合流されるその間に隙間Gが形成されていた。しかしながら、この隙間Gは、排気還流システム10の縮小化のためには、低減あるいは、なくなった方が良く、本発明はそのようにすることを排除するものではない。ただし、隙間Gがない場合に非冷却通路36を通る排気ガスがEGRクーラ30により冷却されるのを適切に防止する必要がある。例えば非冷却通路36を構成するEGR管28の部分に断熱材を配しても良い。そして、冷却通路34と非冷却通路36とを隣り合わせに一体としても良い。
さらに、上記実施形態では、アクチュエータ50で動力伝達用歯車98を駆動させ、駆動力を弁体90に伝達して、弁体90を回動させたが、アクチュエータ50による弁体90への動力の伝達は、他の如何なる手段に代替させても良い。例えば、動力伝達用歯車98に代えて、ラックを用いても良い。これにより、ラックが直線的にアクチュエータ50により動かされることで、歯車である弁体90は回動される。あるいは、図6に簡略化して部分的に示すように、弁体90の回転軸Lの延長上にクランク軸150を設け、クランク軸150の回転運動に連接棒152を介して変換されるべく、直線運動を生み出す往復動用軸154がアクチュエータ50´に繋げられても良い。
なお、上記実施形態では、本発明をある程度の具体性をもって説明したが、本発明については、特許請求の範囲に記載された発明の精神や範囲から離れることなしに、さまざまな改変や変更が可能であることは理解されなければならない。すなわち、本発明は特許請求の範囲およびその等価物の範囲および趣旨に含まれる修正および変更を包含するものである。
本発明の実施形態における排気還流システムが、エンジンを搭載した車両に適用されたところを示す概略構成図である。 EGR運転領域を表したマップである。 排気還流システムの内、EGR制御バルブ周辺部の拡大模式図である。 図3のA−A線に沿った断面図である。 図4に示したのとは異なる、冷却通路と非冷却通路との位置関係を説明するための図である。 EGR制御バルブの弁体の異なる回動手段を説明するための図である。
符号の説明
10 排気還流システム
26 EGR通路
28 EGR管
30 EGRクーラ
32 EGR制御バルブ
34 冷却通路
36 非冷却通路
50 アクチュエータ
90 弁体
92 弁座
96、100、102 開口部

Claims (1)

  1. 冷却手段を伴う冷却通路と、該冷却通路に並列に設けられた非冷却通路とを有するEGR通路を介して排気ガスの一部を排気系から吸気系に還流させる排気還流システムにおいて、
    前記EGR通路を開閉すると共に流量制御可能な回転式制御バルブを備え、
    該回転式制御バルブの弁体は、該弁体の回転軸から偏心した位置に開口部を有し、
    前記冷却通路と前記非冷却通路との開口部の各々を、前記弁体に面させると共に、前記回転軸から偏心して位置させたことを特徴とする排気還流システム。
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