JP2007320602A - 合成樹脂製パレット - Google Patents

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知幸 土橋
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Abstract

【課題】滑りを抑えると共に荷ズレを防止する適度な防滑性を効率的に発揮させる。
【解決手段】合成樹脂製パレット1の下面板状部3に、隅桁部4a及び中間桁部4b、中間桁部4b及び中央桁部4cを連結する下面プレート部11を3枚設ける。下面プレート部11はフォーク挿入孔7a、7aを含む一対の挿通孔8、8に沿ってその両側に設ける。各下面プレート部11で連結する各桁部の中心を含む領域に帯状の滑り止め用テープ18を溶着した。下面板状部3に溶着した滑り止め用テープ18は上面板状部に溶着した滑り止め用テープと重ならない位置に設ける。
【選択図】図2

Description

本発明は、種々の物品を運搬および保管する際などに使用される合成樹脂製パレットに関するものであって、物品を載置する上面板状部に対向する下面板状部に滑り止め部材が貼り付けられている合成樹脂製パレットに関する。
従来、物品を運搬および保管する際に使用される合成樹脂製パレットとして、二方差しのパレットや四方差しのパレットが使用されている。これら合成樹脂製パレットの一例として、特許文献1に記載のものがある。
この種の合成樹脂製パレットは略四角形箱状に形成され、互いに平行に配置された上面板状部(上面デッキプレート)及び下面板状部(下面デッキプレート)と、上面板状部及び下面板状部を連結する複数の桁部とから概略構成されている。
桁部は、四方差しパレットの場合には、対向する上面及び下面板状部の4つのコーナー部と、各側面における隣り合うコーナー部間の中間部、上面及び下面板状部の中央部とにそれぞれ配設されている。そして、この合成樹脂製パレットの四辺をなす各側面には両側コーナー部の桁部と中間部の桁部との間にフォークの挿入孔を形成する一対の挿通孔がそれぞれ設けられ、これら挿通孔はフォークリフトやパレットトラックのフォークが挿入される。
そして対向する側面の各挿入孔が互いに連通しており、これら挿入孔は平面視で井桁形状に連通して四方差しのパレットを構成している。また、合成樹脂製パレットの下面板状部には、例えばパレットトラックが二本の挿通孔に挿入される際に、フォークの先端に取り付けられた車輪が落ち込むための車輪用孔が各2ヶ所に設けられている。
ところで、上述した合成樹脂製パレットは、上面板状部には載置する物品の滑り止め用テープが所定間隔で複数本平行に貼り付けられている。また、下面板状部にも複数本の滑り止め用テープが貼り付けられている。滑り止め用テープは例えばエラストマー等の合成ゴムによって形成されている。
特許文献1に記載の合成樹脂製パレット50では、図14に示すように下面板状部51の周囲を囲うように4枚の下面エッジボード52a、52a、52b、52bが桁部上に連結されている。各下面エッジボード52a,52bは略帯状に形成され、下面板状部51の各辺における両側コーナー部の隅桁部53a、53aとその中間に位置する中間桁部53bとを連結するように配設されている。そして各下面エッジボード52a、52bの幅方向両側には長手方向に沿ってそれぞれ滑り止め用テープ55が熱溶着によって貼り付けられている。
これによって、物品を載置していない空のパレットを例えばチェーンコンベアに載せて移送する際にパレットが滑るのを滑り止め用テープ55によって防止でき、またパレットを多段に積層した状態で搬送中にブレーキをかけたりした場合に上部のパレットが落下するのを防止できる。他方、パレットに例えば複数のビールケース等の物品を積載した状態で貨車やトラック等で運搬する際に、ブレーキを踏んだ時にパレットが全く滑らないと慣性によって物品が荷ズレを起こしたりするおそれがある。
特開2000−203578号公報
ところで、上述した特許文献1に記載されたパレットでは、下面板状部において4枚の下面エッジボード52a、52bの幅方向両側にそれぞれ2本、縦横方向で8本の滑り止め用テープ55が貼り付けられているために滑り止め効果は高いが、パレットに物品を積載した状態で貨車やトラック等で運搬する場合に、ブレーキを踏んだ時にパレットは床に対して滑らず、一方で物品は慣性によって運動するために荷ズレを起こしたり崩落したりするおそれがあった。
しかも滑り止め用テープ55を8本も溶着しているために使用量が多くて製造コストが高いという欠点もあった。
本発明は、このような実情に鑑みて、滑りを抑えると共に荷ズレ等を防止する適度な防滑性を効率的に発揮するようにした合成樹脂製パレットを提供することを目的とする。
本発明による合成樹脂製パレットは、互いに対向して配置された上面板状部及び下面板状部と、上面板状部及び下面板状部を連結する複数の桁部と、上面板状部及び下面板状部の間の外側に位置する側面部における隣り合う桁部間を通って延びる挿入孔が形成されてなる合成樹脂製パレットであって、下面板状部には桁部の中心を含む領域に滑り止め部材が貼り付けられていることを特徴とする。
本発明によれば、合成樹脂製パレットの上面板状部に物品を積載した状態で、摩耗量が最も大きい下面板状部の桁部の中心を含む領域に滑り止め部材を貼り付けたため、滑り止め部材が比較的少なくても効率良く合成樹脂製パレットの滑り止め特性を発揮でき、例えば物品を積載していない状態における合成樹脂製パレットの滑りを防止できると共に物品積載状態で搬送時にブレーキ等をかけた場合に合成樹脂製パレットが床上を少し滑るために慣性で荷ズレを起こすことを防止できる。
本発明に係る合成樹脂製パレットによれば、滑り止め部材の摩耗量が最も大きい下面板状部の桁部の中心を含む領域に滑り止め部材を貼り付けたため、滑り止め部材の貼り付け面積が比較的少なくても効率良く合成樹脂製パレットの滑り止め特性を発揮できて製造コストを低減できる。
本発明による合成樹脂製パレットは、下面板状部に複数の桁部を連結する下面プレート部が設けられ、滑り止め部材はこれら下面プレート部上に連続して設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、滑り止め部材は複数の桁部を連結する下面プレート部において摩耗量の大きい桁部の中心(L)をそれぞれ含む位置に連続して設けた滑り止め用テープ等であるために、滑り止め部材の本数を少なくできると共に効率的に合成樹脂製パレットの滑りを防止できる。
また、本発明による合成樹脂製パレットは、下面板状部に複数の桁部を連結する下面プレート部が設けられ、滑り止め部材はこれら下面プレート部の桁部の領域にのみ取付けられていてもよい。
滑り止め部材は下面プレート部の桁部の領域にのみ取付ける滑り止め用パッド等であるために、取付ける滑り止め部材の量または面積を(連続して設けた場合よりも)一層少なくできると共に桁部の中心を含む領域に設けたために効率的に合成樹脂製パレットの滑りを防止できる。
また、上面板状部にも滑り止め部材が取付けられ、下面板状部の滑り止め部材は上面板状部に取付けられた滑り止め部材と対向しない位置に設けられていることが好ましい。合成樹脂製パレットを積み重ねた時に上段の下面板状部に設けた滑り止め部材と下段の上面板状部に設けた滑り止め部材とが重ならないために滑り止め部材同士が圧力で接着することがない。
また、合成樹脂製パレットは四方差しであってもよく、或いは二方差しでもよい。
以下、本発明の実施例による合成樹脂製パレットを図1乃至図11により説明する。図
1は第一実施例による合成樹脂製パレットを上面側から見た斜視図、図2は裏面側から見た斜視図、図3は合成樹脂パレットの平面図、図4は裏面図、図5は図1に示す合成樹脂製パレットのA方向矢視図、図6はB−B線縦断面図、図7はC方向矢視図、図8は上面板状部への滑り止め用テープの溶着状態を示す部分縦断面図、図9は下面プレート部への滑り止め用テープの溶着状態を示す図、図10は桁部の領域における滑り止め用テープの摩耗量と溶着位置との関係を示す図、図11は下面プレート部の桟部に設けた滑り止め用テープを示す部分縦断面図である。
図1乃至図4に示す実施例による合成樹脂製パレット(以下、単にパレットということがある)1は全体として四角形、例えば略長方形の箱形を呈しており、合成樹脂製パレット1の上面部を形成する上面板状部(上面デッキプレート)2と、裏面部を形成する下面板状部(下面デッキプレート)3と、上面板状部2および下面板状部3にそれぞれ設けられた複数の桁部4とを有している。上面板状部2と下面板状部3は対向して概略平行に配設され、上面板状部2及び下面板状部3間の四辺の領域はそれぞれ側面部5を構成する。
なお、四辺の側面部5は短辺方向の側面部5aと長辺方向の側面部5bとからなる。また、パレット1は片面四方差しとする。
合成樹脂製パレット1は、上面板状部2及び下面板状部3と両者を連結する複数の桁部4とが一体に成形されている。桁部4は、パレット1即ち上面板状部2及び下面板状部3の4つのコーナー部6Aに設けた隅桁部4a、…と、4面の側面部5における両側コーナー部6A、6Aの隅桁部4a,4a間の中間にそれぞれ設けた4本の中間桁部6b、…と、対向する二対の中間桁部4b、…の中間即ちパレット1の中央に設けた中央桁部4cとで構成されている。
そして、対向する二側面部5、5における桁部4a、4b間に設けた各一対のフォーク挿入孔7、7(7a,7a、7b、7b)は互いに連通する挿通孔8、8を構成する。そのため挿通孔8,8は、各側面部5における一対のフォーク挿通孔7,7からフォークリフトやパレットトラックのフォークを挿入するための2列の空間として平行に形成されている。そのため、各二列の挿通孔8、8は互いに略直交して連通し、平面視で略井桁形状を構成している。
図5に示すパレット1の短辺側側面部5aに設けた一対のフォーク挿通孔7a,7aはパレットトラックのフォークを挿入するためのものであり、図6にフォーク挿通孔7a,7aに連通する挿通孔8,8が示されている。図7に示す長辺側側面部5bに設けた一対のフォーク挿通孔7b,7bは短辺側側面部5aのフォーク挿通孔7,7より高さが小さく、フォークリフトのフォークを挿入するためのものである。
次に図1及び図3に示す上面板状部2は、各桁部4a〜4cの上端に連結されて略長方形板状に形成されている。上面板状部2の中間部分には挿通孔8等への開口10aが複数穿孔されている。
また、図2及び図4に示す下面板状部3も同様に各桁部4a〜4cの下端に連結されて略長方形板状に形成されている。下面板状部3は、長辺に沿って配列された2本の隅桁部4a、4aと中間桁部4bを連結してなる帯状の下面プレート部11が3枚平行に配設されている。3枚の下面プレート部11は短辺方向の両側と中央部とにそれぞれ間隔をおいて設けられている。そして、下面板状部3の短辺に沿って、3枚の下面プレート部11、…に直交して3枚の交差プレート部12、…が一体に連結されている。3枚の交差プレート部12、…は長辺方向の両側と中央部とにそれぞれ間隔をおいて設けられている。
そのため、下面板状部3はこれらプレート部11,12によって略田の字形状に形成され、プレート部11,12で仕切られた四つの開口である車輪用孔13が設けられている。車輪用孔13は、短辺側のフォーク挿入孔7a,7aから挿入されるパレットトラックの車輪が落ち込むための開口である。図に示す例では、車輪用孔13は各一対の挿通孔8、8の長手方向に沿ってそれぞれ2個づつ所定間隔で設けられている。また、各プレート部11,12には軽量化と射出成形時のヒケ帽子のために適宜数の開口10bが設けられている。
なお、合成樹脂製パレット1は、全体に例えばポリプロピレンやポリエチレン等の合成樹脂からなる。また、これら合成樹脂全量がバージン材で形成されていてもよいし、内部にリサイクル材としての合成樹脂を混入していてもよい。
次に上面及び下面板状部2,3に設けられた滑り止め部材、例えば滑り止め用テープについて説明する。
図1及び図3に示す上面板状部2において、長辺方向に沿って複数本、例えば6本の帯状の滑り止め用テープ15が取付けられている。ここで、滑り止め用テープ15は図8に示すように上面板状部2に形成された断面略台形状の凹部16の底面16aに熱溶着によって貼り付けられ、滑り止め用テープ15の上面は上面板状部2よりも若干上方に突出している。
6本の滑り止め用テープ15のうち、短辺方向両端のものは上面板状部2の両端近傍に貼り付けるものとする。また上面板状部2の適宜位置に円形の滑り止め用テープ15′を貼り付けている。
また、図2及び図4に示す下面板状部3において、3本の下面プレート部11、…には、それぞれの下面プレート部11、…に連結された隅桁部4a、4a及び中間桁部4b、中間桁部4b、4b及び中央桁部4cの各中心Lを含む領域に帯状の滑り止め用テープ18が熱溶着されている。なお、各下面プレート部11において、隅桁部4a、4a及び中間桁部4bの各中心L、…と、中間桁部4b、4b及び中央桁部4cの各中心L、…はそれぞれ略同一直線状に位置するが、ずれていてもよい。
なお、各桁部4の中心Lは、下面板状部3(各桁部4)の平面図で短辺方向と長辺方向における各幅の中心線の交点によって設定する。
各桁部4の領域では、図9に示すように上面板状部2と同様に下面プレート部11に断面略台形状の凹部19を形成し、その底部19aに滑り止め用テープ18を熱溶着する。
ここで、各桁部4において、本発明者らの研究、調査によれば、図10に示すように、桁部4の全体を覆う領域の下面プレート部11上に滑り止め用テープ18を熱溶着した場合、パレットを繰り返し使用することによる摩耗量は各桁部4の中心Lの領域で最も大きくその周縁部に向けて漸次低減する傾向が見いだせた。そのため、少なくとも中心Lを含む領域に滑り止め用テープ18を貼り付ければ、滑り止め用テープ18の幅が桁部4の幅に対して従来のものと同様に桁部4の幅より小さくても効率的に滑り止め効果を発揮できることになる。
例えば図10に示すように、各桁部4の例えば縦方向(図4で短辺方向)の幅をH、横方向(同じく長辺方向)の幅をMとし、滑り止め用テープ18の幅をh(<H、M)とした場合、縦方向では桁部4の中心Lを含む幅(±h)≒2hの範囲内に滑り止め用テープ18を貼り付ければよい、といえる。
横方向に関しても桁部4の摩耗量は図10と同様に幅Mの範囲で幅方向の中心Lの領域で最も大きくその周縁部に向けて漸次低減する傾向を呈する。横方向では、各桁部4の全幅Mに亘って滑り止め用テープ18が延びている(図4参照)。
なお、桁部4の幅H,Mの各値は図4で示すように各桁部4a、4b、4cによってそれぞれ相違していても同じでもよい。
好ましくは桁部4の中心Lが滑り止め用テープ18の幅方向の中心線と一致するとよい。例えば滑り止め用テープ18の幅を20mmとし、中央の下面プレート部11に連結する桁部4b、4cの幅を最小値50mm〜最大値150mmの範囲とした場合、滑り止め用テープ18は桁部4b、4cの幅方向端部から最小値で25mm、最大値で75mmの交点からなる中心Lを含むように溶着する。また、両端の下面プレート部11に連結する桁部4a、4bの幅を最小値50mm〜最大値125mmとした場合、滑り止め用テープ18は桁部4a、4bの幅方向端部から最小値で25mm、最大値で62.5mmの交点からなる中心Lを含むように溶着する。
ここで、滑り止め用テープ15(15′)、18は例えばオレフィン系エラストマー等のゴムテープからなり、パレット1が例えばポリプロピレンからなるとすると、溶融温度はそれぞれ80℃、190℃であり、滑り止め用テープ15の方が溶融温度が低い。そのため、ドライヤ等の加熱手段によって700℃程度の熱で滑り止め用テープ15(15′)、18と凹部16、19の底面16a、19aを加熱することで両者の表面を溶融して熱溶着する。
また、例えば凹部16、19の底面16a、19aの幅を22mm、深さを0.5mmとして滑り止め用テープ15の幅を20mm、厚みを1.7mmとし、滑り止め用テープ15(15′)、18は熱溶着の際に約0.2mm溶けて底面16a、19aに接着される。
また、各下面プレート部11において、隅桁部4aと中間桁部4bの間、または中間桁部4bと中央桁部4cの間の領域は図11に示す桟部21とされている。この桟部21は上面が略凸曲面状に連続する面21aとして形成され、下部21bは射出成形の際のヒケを防止するために複数(図では2本)の板状のリブ22、22が下方に突出する構造とされている。そして、桟部21における延びる滑り止め用テープ18は2本のリブ22,22間にまたがって熱溶着されている。
この場合、2本のリブ22,22の底面にわたって凹部23が形成され、凹部23内に滑り止め用テープ18が位置決めされ、溶着されている。
本実施例における桟部21の構成によれば、リブ22,22による凹陥部の開口が下方を向いているためにゴミ等の異物が溜まるおそれがない。
図12は図11に示す桟部21の変形例であり、この例では桟部21は下方を向く3本のリブ22、…を有しており、滑り止め用テープ18は3本のリブ22、…の底面にわたって形成した凹部23内に熱溶着されている。
また、下面板状部3の各下面プレート部11、…に貼着された3本の滑り止め用テープ18は上面板状部2に貼着された複数本、例えば6本の滑り止め用テープ15と同一方向に略平行に配列されているが、下面板状部3の3本の滑り止め用テープ18は上面板状部2の滑り止め用テープ15と対向しない、即ち平面視で重ならない位置に配設されている。これによって、複数枚のパレット1を積層した際に上下段のパレット1、…の滑り止め用テープ18,15が相互に当接しないから、積層荷重で圧着されることはない。
また、物品を積載しない空のプレート1をチェーンコンベア等に載せて搬送させる際に、チェーンの位置に滑り止め用テープ18が当接するように下面プレート部11上への滑り止め用テープ18の溶着位置を設定するとよい。これによってパレット1の搬送ラインを自動化した際にパレット1が滑ることなく確実に搬送できる。
本実施例による合成樹脂製パレット1は上述の構成を備えているから、下面板状部3に設けた滑り止め用テープ18を各桁部4の中心Lを含んで3本配列することで効率的にパレット1の滑りを抑制でき、例えば空の状態ではパレット1のチェーンコンベア等による搬送時にスリップするのを防止できる。また滑り止め用テープ18の数が従来のパレットの半数以下であるから製造コストを低減できると共に、例えばビールケース等の物品を積載した状態で搬送する時に車輌がブレーキをかけた場合でも、パレット1が若干滑ることになり、物品だけが慣性によって運動して荷ズレや荷崩れを生じることはない。
次に本発明の第二実施例を図13に基づいて説明するが、上述の実施例によるパレット1と同一部分、部材には同一の符号を用いて説明を省略する。
本第二実施例によるパレット30は、下面板状部3の下面プレート部11に溶着する滑り止め用テープ18の部分で第一実施例と相違する。本実施例では、滑り止め部材として略円形の滑り止め用パッド31を用い、この滑り止めパッド31は各下面プレート部11における桁部4a、4b、4cの(縦及び横方向の各中心線が交差する)中心Lを含んでそれぞれ溶着されている。そのため、各下面プレート部11に設けた滑り止めパッド31は各桁部4毎に分離して溶着されている。なお、滑り止め用パッド31は上述の滑り止め用テープ18と同一材質で構成されている。
本実施例においても、下面板状部3における円形の各滑り止め用パッド31は上面板状部2に設けた滑り止め用テープ15、…と重ならない位置に設けられている。また、各滑り止め用パッド31の形状は円形に限らず、四角形等の各種多角形等、任意形状のものを採用できる。
なお、上述の各実施例では、四方差しの合成樹脂パレット1,30について説明したが、本発明は四方差しのパレットに限定されることなく二方差しのパレットにも適用できる。この場合、各桁部は1対のフォーク挿入孔7,7を含む挿通孔8,8の連通方向に沿って辺の方向に連続して形成されているため、下面板状部3に設ける滑り止め部材は第一実施例による滑り止め用テープ18と同様に帯状に連続したものを設けるとよい。或いは、各桁部の連続方向に沿って第二実施例と同様な所定間隔で不連続の滑り止めパッド31と同様なドット状の滑り止め部材を溶着してもよい。
また、滑り止め部材は上述した連続する滑り止め用テープ15,18、滑り止めパッド31等以外の適宜形状のものを採用してもよい。
本発明の第一実施例による合成樹脂製パレットを上面側から見た斜視図である。 図1に示すは合成樹脂製パレットを裏面側から見た斜視図である。 合成樹脂パレットの平面図である。 合成樹脂パレットの裏面図である。 図1に示す合成樹脂製パレットのA方向矢視図である。 図1に示す合成樹脂製パレットのB−B線縦断面図である。 図1に示す合成樹脂製パレットのC方向矢視図である。 上面エッジボードと滑り止め用テープを示す部分縦断面図である。 下面プレート部と滑り止め用テープを示す部分縦断面図である。 桁部の領域に設けた滑り止め用テープの摩耗量と溶着位置との関係を示す図である。 下面プレート部の桟部に設けた滑り止め用テープを示す部分縦断面図である。 図11に示す桟部と滑り止め用テープの変形例を示す縦断面図である。 本発明の第二実施例による下面プレート部における滑り止め用テープを示す合成樹脂製パレットの裏面図である。 従来の滑り止め用テープを溶着した合成樹脂製パレットを裏面側から見た斜視図である。
符号の説明
1、30 合成樹脂製パレット
2 上面板状部
3 下面板状部
4 桁部
4a 隅桁部(桁部)
4b 中間桁部(桁部)
4c 中央桁部(桁部)
5,5a、5b 側面部
6A コーナー部
7,7a,7b フォーク挿入孔(挿入孔)
11 下面プレート部
15、15′、18 滑り止め用テープ(滑り止め部材)
31 滑り止め用パッド(滑り止め部材)

Claims (6)

  1. 互いに対向して配置された上面板状部及び下面板状部と、前記上面板状部及び下面板状部を連結する複数の桁部と、前記上面板状部及び下面板状部の間の側面部における隣り合う前記桁部間を通って延びる挿入孔とが形成されてなる合成樹脂製パレットであって、
    前記下面板状部には桁部の中心を含む領域に滑り止め部材が取付けられていることを特徴とする合成樹脂製パレット。
  2. 前記下面板状部には複数の桁部を連結する下面プレート部が設けられ、
    前記滑り止め部材は下面プレート部上に連続して設けられている請求項1に記載の合成樹脂製パレット。
  3. 前記下面板状部には複数の桁部を連結する下面プレート部が設けられ、
    前記滑り止め部材は下面プレート部の桁部の領域にのみ設けられている請求項1に記載の合成樹脂製パレット。
  4. 前記上面板状部にも滑り止め部材が取付けられ、前記下面板状部の滑り止め部材は前記上面板状部に取付けられた滑り止め部材と対向しない位置に設けられている請求項1乃至3のいずれかに記載の合成樹脂製パレット。
  5. 前記合成樹脂製パレットは四方差しである請求項1乃至4のいずれかに記載の合成樹脂製パレット。
  6. 前記合成樹脂製パレットは二方差しである請求項1乃至4のいずれかに記載の合成樹脂製パレット。

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