JP2007320225A

JP2007320225A - トラクタ装置

Info

Publication number: JP2007320225A
Application number: JP2006154553A
Authority: JP
Inventors: Yoshikuni Sasaki; 良州佐々木
Original assignee: Ricoh Printing Systems Ltd
Current assignee: Ricoh Printing Systems Ltd
Priority date: 2006-06-02
Filing date: 2006-06-02
Publication date: 2007-12-13

Abstract

【課題】
加熱工程を施した用紙が搬入された場合でも、用紙搬送トラクタからの用紙の離脱を防止することが可能なトラクタ装置を提供する。
【解決手段】
駆動プーリ(1c)および従動プーリ(1d)を、トラクタケース(1g)とは別体に設けたホルダ(1e)に支持させ、ホルダを用紙幅方向へ移動可能に設けるとともに、ホルダとトラクタケースとを弾性部材(1f)で連結する。
【選択図】図１

Description

本発明は、トラクタ装置に関するものである。

連帳紙の表裏両面に印刷を行うシステムとして、縦列配置した２台の印刷装置間に用紙反転装置を設け、先頭の印刷装置で用紙の第１面に印刷を施し、送り出された用紙を用紙反転装置で反転させた後、該用紙を後続の印刷装置に送り込んで用紙の第２の面に印刷を施し、両面印刷を行うようにした構成が知られている。

特開平４−３２１０６２号公報

上記のごとく２台の印刷装置を用いるシステムにおいて、印刷装置が電子写真プロセスを用いてトナー像を形成する電子写真式プリンタである場合は、用紙上に転写されたトナー像を定着するための熱が定着装置によって用紙に加えられる。

この加熱によって用紙中に含まれていた水分が奪われるため、先頭の印刷装置から送り出される用紙は多少熱収縮した状態で排出される。また、用紙の熱収縮量は、用紙に占めるトナー像の面積によってもばらつきがある。

従って、先頭の印刷装置から送り出された用紙を後続の印刷装置に送り込むと、連帳紙に設けられた送り孔と、この送り孔に係合して連帳紙を搬送する用紙搬送トラクタの突起との位置がずれてしまう部位が生じ、用紙が用紙搬送トラクタから外れ、用紙ジャムを起こしてしまうという欠点があった。

本発明は、用紙に設けられた送り孔に係合する複数のピンを有し、駆動プーリと従動プーリに掛け渡されて無端移動するトラクタベルトと、前記駆動プーリと従動プーリを支持するトラクタケースと、前記トラクタケースを用紙幅方向へ移動可能に支持する支持部材とを備えたトラクタ装置において、前記駆動プーリおよび従動プーリを、前記トラクタケースとは別体に設けたホルダに支持させ、前記ホルダを用紙幅方向へ移動可能に設けるとともに、前記ホルダと前記トラクタケースとを弾性部材で連結したことを特徴とする。

本発明によれば、加熱工程を施した用紙が搬入された場合でも、用紙搬送トラクタが用紙の熱収縮量に追従できるようになり、用紙搬送トラクタからの用紙の離脱を防止することが可能なトラクタ装置を提供することができる。

以下、本発明の一実施例を図面を用いて説明する。

図１において、符号１および２は用紙搬送トラクタである。

用紙搬送トラクタ１は、外周面に複数のピン１ｂが固定されたトラクタベルト１ａと、トラクタベルト１ａを支持する駆動プーリ１ｃおよび従動プーリ１ｄと、駆動プーリ１ｃおよび従動プーリ１ｄを回転自在に支持するホルダ１ｅと、ホルダ１ｅの背面側に設けられたスプリング１ｆと、スプリング１ｆを介してホルダ１ｅに対向配置されたトラクタケース１ｇとから構成されている。

用紙搬送トラクタ１は、駆動シャフト３と、これに平行に設けられたガイドステー４に支持されており、駆動シャフト３の回転力が駆動プーリ１ｃに伝達されるように設けられている。従って、図示しないモータからの動力が駆動シャフト３に伝達されると、駆動プーリ１ｃが回転駆動されてトラクタベルト１ａが移動し、従動プーリ１ｄが連れ回りしてトラクタベルト１ａが無端移動する。

また、ホルダ１ｅとトラクタケース１ｇは、２本のスプリング１ｆによって連結されている。トラクタケース１ｇの一部はワイヤ５に固定されており、オペレータが操作ノブ６を回すと、操作ノブ６を回した方向に応じてワイヤ５が巻き上げられ、トラクタケース１ｇが図１の矢印Ａ方向に移動できる構成となっている。トラクタケース１ｇが移動すると、上述のようにホルダ１ｅとトラクタケース１ｇはスプリング１ｆによって連結されているので、ホルダ１ｅも一緒に移動する。

一方、用紙搬送トラクタ２は、外周面に複数のピン２ｂが固定されたトラクタベルト２ａを備えており、トラクタベルト２ａは、用紙搬送トラクタ１と同様に駆動プーリと従動プーリに掛け渡されている。用紙搬送トラクタ２においては、駆動プーリと従動プーリがトラクタケース２ｃに直接支持されており、また、用紙搬送トラクタ２は、駆動シャフト３とガイドステー４に対して所定位置で固定されている。

なお、トラクタベルト２ａの駆動はトラクタベルト１ａと同様であり、図示しないモータからの動力が駆動シャフト３に伝達されると、駆動プーリが回転駆動されてトラクタベルト２ａが移動し、従動プーリが連れ回りしてトラクタベルト２ａが無端移動する。

上記の構成において、連帳紙７が熱収縮しておらず正常の用紙幅であるときは、図２（ａ）に示すように、トラクタベルト１ａ，２ａのピン１ｂ，２ｂと、連帳紙７の幅方向両端部に設けられた送り孔７ａとの位置が一致しており、用紙搬送トラクタ１，２に過剰な負荷が掛からないため、ホルダ１ｅはスプリング１ｆの収縮力によりトラクタケース１ｇに当接されている。

これに対して、連帳紙７が熱収縮しているときは、図２（ｂ）に示すように、送り孔７ａの走行位置の変動に応じてホルダ１ｅがスプリング１ｆの収縮力に反して移動し、用紙搬送トラクタ１，２間の過負荷を吸収する。

以上のように、ホルダ１ｅが移動することにより、用紙の収縮があった場合でも用紙搬送トラクタからの用紙の離脱を防ぐことが可能になる。

本発明の一実施例を示す用紙搬送装置の斜視図である。本発明の一実施例を示す用紙搬送装置の概略平面図である。

符号の説明

１用紙搬送トラクタ
１ａトラクタベルト
１ｂピン
１ｃ駆動プーリ
１ｄ従動プーリ
１ｅホルダ
１ｆスプリング
１ｇトラクタケース
２用紙搬送トラクタ
２ａトラクタベルト
２ｂピン
２ｃトラクタケース
３駆動シャフト
４ガイドステー
５ワイヤ
６操作ノブ
７連帳紙
７ａ送り孔

Claims

用紙に設けられた送り孔に係合する複数のピンを有し、駆動プーリと従動プーリに掛け渡されて無端移動するトラクタベルトと、前記駆動プーリと従動プーリを支持するトラクタケースと、前記トラクタケースを用紙幅方向へ移動可能に支持する支持部材とを備えたトラクタ装置において、前記駆動プーリおよび従動プーリを、前記トラクタケースとは別体に設けたホルダに支持させ、前記ホルダを用紙幅方向へ移動可能に設けるとともに、前記ホルダと前記トラクタケースとを弾性部材で連結したことを特徴とするトラクタ装置。