JP2007319897A - プレス金型 - Google Patents
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Abstract
【課題】パンチハイトの調整作業が簡単なプレス金型を提供する。
【解決手段】ストライカSで打圧されるパンチヘッド3と、そのパンチヘッド3に形成された雌ねじ6に螺合するパンチボディ2と、そのパンチボディ2を上下方向に案内するパンチガイド5と、パンチヘッド3を上方に付勢するストリッパスプリング4とを有したプレス金型において、パンチボディ2に回り止めされたロックリング12を設け、パンチヘッド3の下面に、周方向に連なって一定のピッチで起伏する第1カム面10を形成し、その第1カム面10と噛み合う第2カム面11をロックリング12に形成し、そのロックリング12を上方に付勢するスプリング15を設け、ロックリング12に対するパンチヘッド3の回転抵抗を一定の回転角ごとに変化させた。
【選択図】図1
【解決手段】ストライカSで打圧されるパンチヘッド3と、そのパンチヘッド3に形成された雌ねじ6に螺合するパンチボディ2と、そのパンチボディ2を上下方向に案内するパンチガイド5と、パンチヘッド3を上方に付勢するストリッパスプリング4とを有したプレス金型において、パンチボディ2に回り止めされたロックリング12を設け、パンチヘッド3の下面に、周方向に連なって一定のピッチで起伏する第1カム面10を形成し、その第1カム面10と噛み合う第2カム面11をロックリング12に形成し、そのロックリング12を上方に付勢するスプリング15を設け、ロックリング12に対するパンチヘッド3の回転抵抗を一定の回転角ごとに変化させた。
【選択図】図1
Description
この発明は、プレス加工に用いられるプレス金型に関する。
プレス加工は、一般に、パンチボディの上端に取り付けられたパンチヘッドをプレス機械のストライカで打圧し、その打圧によってパンチボディを下降させてパンチボディの下端をワークに食い込ませ、その後、パンチヘッドを上方に付勢するストリッパ用弾性体の力によってパンチボディを上昇させ、パンチボディの下端をワークから離反させることにより行なう。
このプレス加工に用いられるプレス金型として、リング状のパンチヘッドと、そのパンチヘッドの内周に形成された雌ねじに螺合するパンチボディと、そのパンチボディを上下方向に案内するパンチガイドと、パンチヘッドを上方に付勢するストリッパ用弾性体とを有するプレス金型が知られている(特許文献1)。
このプレス金型は、プレス加工を繰り返し行なってパンチボディの下端の刃先が摩耗すると、パンチボディの下端を研磨して刃先を再生する。このとき、パンチボディの下端の研磨量に応じてパンチヘッドの上端からパンチボディの下端までの距離(パンチハイト)が小さくなるので、パンチヘッドをパンチボディに対して回転させてパンチハイトを調整する。
特開2003−136157号公報
しかし、このプレス金型のパンチハイトを調整するには、パンチヘッドを大体の回転角で回転させ、その回転により変化したパンチハイトをノギス等の測長器で計測し、その計測したパンチハイトを目標とする大きさに近づける方向にパンチヘッドを大体の回転角で回転させ、その回転により変化したパンチハイトを再び計測する、というようにパンチヘッドを回転させる毎にパンチハイトを計測する必要がある。そのため、このプレス金型は、パンチハイトの調整作業が煩雑であった。
この発明が解決しようとする課題は、パンチハイトの調整作業が簡単なプレス金型を提供することである。
上記の課題を解決するために、ストライカで打圧されるリング状のパンチヘッドと、そのパンチヘッドの内周に形成された雌ねじに螺合し、パンチヘッドと一体に昇降するパンチボディと、そのパンチボディを上下方向に案内するパンチガイドと、前記パンチヘッドを上方に付勢するストリッパ用弾性体とを有し、前記パンチヘッドを前記ストライカで打圧して前記パンチボディの下端をワークに食い込ませ、前記ストリッパ用弾性体の付勢力によって前記パンチボディを上昇させてパンチボディの下端をワークから離反させるプレス金型において、前記パンチボディに回り止めされたロックリングを前記パンチヘッドの下面に対向させて設け、そのロックリングに対する前記パンチヘッドの回転抵抗を一定の回転角ごとに変化させるクリック感付与手段を設けた。
このプレス金型は、前記パンチヘッドの下面に、周方向に連なって一定のピッチで起伏する第1カム面を形成し、その第1カム面と噛み合う第2カム面を前記ロックリングに形成し、そのロックリングを上方に付勢して前記第2カム面を前記第1カム面に押さえ付ける回転抵抗用弾性体を設け、その回転抵抗用弾性体と前記第1カム面と前記第2カム面とで前記クリック感付与手段を構成することができる。
このとき、前記パンチヘッドと前記ストリッパ用弾性体の間に、前記パンチヘッドに設けられたロック解除ねじの回転操作によりパンチヘッドに対する相対位置を上下方向に変化可能なサポートプレートを組み込み、そのサポートプレートで前記回転抵抗用弾性体を介して前記ロックリングを支持し、前記サポートプレートを上方に移動させた状態で前記第1カム面と前記第2カム面の噛み合いが保持されて前記パンチヘッドの回転が禁止され、前記サポートプレートを下方に移動させた状態で前記第1カム面と前記第2カム面の噛み合いが係脱可能となって前記パンチヘッドの回転が許容されるようにすると好ましい。
また、このプレス金型は、前記パンチヘッドの下面に形成された収容穴内に接触子を出没可能に設け、その接触子を前記収容穴から突出させる方向に付勢する回転抵抗用弾性体を設け、前記ロックリングの前記接触子が接触する位置に周方向に一定のピッチで凹部を形成し、その凹部と前記接触子と前記回転抵抗用弾性体とで前記クリック感付与手段を構成することができる。
また、このプレス金型は、前記パンチヘッドを上下動可能に収容する筒状のケースを設け、そのケースの下端に前記ストリッパ用弾性体を支持するリテーナを固定し、前記ケースの上端に、前記ストリッパ用弾性部材で上方に付勢された前記パンチヘッドに当接する内向きのフランジを形成し、前記リテーナに前記パンチガイドを着脱可能に取り付けるとより好ましいものとなる。
この発明を適用可能なプレス金型としては、たとえば、ワークを打ち抜く打ち抜き用金型や、ワークに円錐状の窪みを形成するセンターポンチ用金型、ワークの厚さよりも小さい突起を形成するダボ出し用金型が挙げられる。
このプレス金型は、パンチヘッドを回転させたときに、パンチヘッドの回転抵抗の変化回数を数えることによって、パンチハイトの変化量を知ることができる。そのため、パンチヘッドを回転させる前のパンチハイトが分かれば、パンチヘッドの回転抵抗の変化回数を数えることによって、パンチヘッドを回転させた後のパンチハイトを計測しないで知ることができ、パンチハイトの調整作業が簡単である。
また、前記パンチヘッドの下面に、周方向に連なって一定のピッチで起伏する第1カム面を形成し、その第1カム面と噛み合う第2カム面を前記ロックリングに形成し、そのロックリングを上方に付勢して前記第2カム面を前記第1カム面に押さえ付ける回転抵抗用弾性体を設け、前記パンチヘッドと前記ストリッパ用弾性体の間に、前記サポートプレートを組み込んだものは、ロック解除ねじを回転操作してパンチボディに対するパンチヘッドの回転を禁止することにより、パンチヘッドが不意に回転してパンチハイトに狂いが生じる事態を防止することができる。
また、前記パンチヘッドを上下動可能に収容する筒状のケースを設け、そのケースの下端に前記ストリッパ用弾性体を支持するリテーナを固定し、前記ケースの上端に、前記ストリッパ用弾性部材で上方に付勢された前記パンチヘッドに当接する内向きのフランジを形成し、前記リテーナに前記パンチガイドを着脱可能に取り付けたものは、パンチハイトを調整する前後でパンチヘッドの上端からパンチガイドの下端までの距離を保持することができる。
図1にこの発明の第1実施形態のプレス金型を示す。このプレス金型は、下端に刃先1を有するパンチボディ2と、パンチボディ2の上端に取り付けられたリング状のパンチヘッド3と、パンチヘッド3を上方に付勢するストリッパスプリング4と、パンチボディ2を上下方向に案内する筒状のパンチガイド5とを有する。
パンチボディ2は、パンチヘッド3の内周に形成された雌ねじ6に螺合しており、パンチヘッド3をパンチボディ2に対して回転させると、パンチヘッド3の上端からパンチボディ2の下端までの距離(パンチハイト)が変化するようになっている。
パンチヘッド3は、筒状のケース7に上下動可能に挿入されている。ケース7の下端には、ストリッパスプリング4を支持するリテーナ8が固定され、ケース7の上端には、ストリッパスプリング4で上方に付勢されたパンチヘッド3に当接する内向きのフランジ9が形成されている。また、リテーナ8には、パンチガイド5が着脱可能に取り付けられている。
パンチヘッド3の下面には、周方向に連なって、一定のピッチで起伏する第1カム面10が形成され、その第1カム面10と噛み合う第2カム面11を有するロックリング12が、パンチヘッド3の下面に対向させて設けられている。また、ロックリング12の内周には、図2に示すように、パンチボディ2の外周に形成された上下方向の溝13に係合する突起14が形成され、突起14と溝13の係合によって、ロックリング12がパンチボディ2に回り止めされ、かつ、パンチボディ2に対して上下動可能となっている。
パンチヘッド3とストリッパスプリング4の間には、スプリング15を介してロックリング12を支持するサポートプレート16が組み込まれており、サポートプレート16は、パンチヘッド3に対するロックリング12の下方への移動範囲を規制している。
また、サポートプレート16は、パンチヘッド3に設けられたロック解除ねじ17を外部から回転操作して、パンチヘッド3に対する相対位置を上下方向に変化させることができるようになっており、図3に示すように、サポートプレート16を上方に移動させた状態では、ロックリング12が下方に移動できる範囲が小さくなって、第1カム面10と第2カム面11の噛み合いが保持され、パンチボディ2に対するパンチヘッド3の回転が禁止される。一方、図4、図5に示すように、サポートプレート16を下方に移動させた状態では、ロックリング12が下方に移動できる範囲が大きくなり、第1カム面10と第2カム面11の噛み合いが係脱可能となって、パンチボディ2に対するパンチヘッド3の回転が許容される。
このプレス金型によるプレス加工時の動作例を説明する。パンチガイド5をホルダHで支持した状態で、パンチガイド5の下方にワークWを配置し、パンチヘッド3をストライカSで打圧してパンチボディ2を下降させる。このとき、パンチボディ2の下端の刃先1がワークWに食い込むとともに、ストリッパスプリング4が圧縮する。その後、ストライカSが上昇すると、ストリッパスプリング4の復元力によって、パンチヘッド3がフランジ9に当接する位置までパンチボディ2が上昇し、ワークWから刃先1が離反する。
プレス加工を繰り返し行なって刃先1が摩耗すると、リテーナ8からパンチガイド5を取り外して刃先1を露出させ、その状態でパンチボディ2の下端を研磨して刃先1を再生する。このとき、研磨量に応じてパンチハイトが小さくなるので、次のようにしてパンチハイトの調整を行なう。
まず、ロック解除ねじ17をねじ込み、ロック解除ねじ17の先端でサポートプレート16を押し下げ、パンチボディ2に対するパンチヘッド3の回転が許容された状態にする。その状態で、パンチヘッド3をパンチボディ2に対して回転させ、パンチハイトを変化させる。このとき、ロックリング12がスプリング15により上方に付勢され、ロックリング12の第2カム面11がパンチヘッド3の第1カム面10に押さえ付けられているので、一定の回転角ごとにパンチヘッド3の回転抵抗が変化し、その変化回数を数えることにより、パンチハイトの変化量を知ることができる。
たとえば、パンチヘッド3の雌ねじ6のリードを1.5mm、パンチヘッド3を1回転させたときの回転抵抗の変化回数を15回とすると、パンチヘッド3の回転抵抗が1回変化するごとのパンチハイトの変化量は、(1.5mm)/(15回)=0.1mmとなり、パンチハイトを0.3mm変化させるためには、パンチヘッド3の回転抵抗が3回変化するまでパンチヘッド3を回転させればよい。
パンチハイトが目標の大きさになると、ロック解除ねじ17を回転させ、サポートプレート16を上方に移動させ、パンチボディ2に対するパンチヘッド3の回転が禁止された状態にする。これにより、パンチヘッド3が不意に回転してパンチハイトに狂いが生じる事態が防止される。
このプレス金型を用いると、パンチヘッド3の回転抵抗の変化回数を数えることによって、パンチヘッド3を回転させたときのパンチハイトの変化量を知ることができる。そのため、パンチヘッド3を回転させる前のパンチハイトをノギス等の計測器で計測すれば、パンチヘッド3の回転抵抗の変化回数に基づいて、パンチヘッド3を回転させた後のパンチハイトを計測器で計測しないで知ることができ、パンチハイトの調整作業が簡単である。
また、パンチボディ2の下端を研磨することによるパンチハイトの短縮量が予め分かっている場合は、パンチヘッド3の回転抵抗の変化回数がパンチハイトの短縮量に相当する回数に至るまでパンチヘッド3を回転させることにより、ノギス等の計測器を用いずにパンチハイトを研磨前の大きさに戻すことができ、パンチハイトの調整作業が簡単である。
第1カム面10と第2カム面11は、それぞれ、図に示すように、径方向に延びるV溝を周方向に一定のピッチで有する形状とすると、カム面の加工が容易なので、加工精度を高めて第1カム面と第2カム面の接触面積を確保し、カム面の耐久性を向上させることができて好ましいが、第1カム面と第2カム面は、他の形状でもよい。たとえば、第1カム面を径方向に延びる断面U状の溝を周方向に等間隔に有する形状とし、第2カム面を、第1カム面の溝に噛み合う径方向の突条を周方向に等間隔に有する形状としてもよい。要は、スプリング15の力で第2カム面を第1カム面に押さえ付けた状態でロックリング12に対してパンチヘッド3を回転させたときに、パンチヘッド3の回転抵抗を一定の回転角ごとに変化させる形状であればよい。
上記実施形態では、パンチボディ2と一体に昇降するパンチヘッド3をケース7の上端に形成されたフランジ9に当接させ、これにより、パンチハイトを調整する前後でパンチヘッド3の上端からパンチガイド5の下端までの距離が保持されるにしているが、この発明は、パンチヘッド3を当接させるフランジ9がなく、パンチボディ2がリテーナ8に当接する位置まで上昇する形式のプレス金型に適用することもできる。
また、上記実施形態では、パンチヘッド3を上方に付勢してパンチボディ2を上昇させるストリッパ用弾性体として、コイルスプリングからなるストリッパスプリング4を用いているが、他の弾性体を用いてもよく、たとえば、ウレタンゴムからなる筒体や、リング状の皿ばねを積層した積層体を用いてもよい。
図6に、この発明の第2実施形態のプレス金型を示す。このプレス金型は、第1実施形態と同様に、下端に刃先21を有するパンチボディ22と、パンチボディ22の上端に取り付けられたリング状のパンチヘッド23と、パンチヘッド23を上方に付勢するストリッパスプリング24と、パンチボディ22を上下方向に案内する筒状のパンチガイド25とを有し、パンチヘッド23の内周に形成された雌ねじ26にパンチボディ22が螺合している。
また、パンチヘッド23が挿入された筒状のケース27の下端には、ストリッパスプリング24を支持するリテーナ28が固定され、ケース27の上端には、パンチヘッド23に当接するフランジ29が形成されている。
パンチヘッド23の下面には収容穴30が形成され、その収容穴30内にボールプランジャ31が組み込まれている。ボールプランジャ31は、図7に示すように、収容穴30から出没可能なボール32と、ボール32を収容穴30から突出させる方向に付勢するスプリング33とを有し、そのスプリング33で付勢されたボール32と接触するロックリング34が、パンチヘッド23の下面に対向させて設けられている。
ロックリング34は、図8に示すように、ロックリング34の内周に形成された突起35とパンチボディ22の外周に形成された溝36の係合によって、パンチボディ22に対して回り止めされ、かつ、パンチボディ22に対して上下動可能となっている。また、ロックリング34の外周には、円弧状の凹部37が周方向に等間隔に形成されており、パンチヘッド23を回転させると、ボールプランジャ31のボール32が各凹部37に順に係脱するようになっている。
また、図7に示すように、パンチヘッド23とストリッパスプリング24の間には、ロックリング34を支持するサポートプレート38が組み込まれており、サポートプレート38とパンチヘッド23の間には、スプリング39で上方に付勢されたロックピン40が設けられている。ロックピン40は、小径部40Aと、小径部40Aの下方に連なる大径部40Bとからなる。
また、ロックピン40は、パンチヘッド23に設けられたロック解除ねじ41を外部から操作して、パンチヘッド23に対する相対位置を上下方向に変化させることができるようになっており、図7に示すように、ロックピン40を上方に移動させた状態では、図8に示すように、大径部40Bがロックリング34の外周の凹部37に入り込み、パンチボディ22に対するパンチヘッド23の回転が禁止される。一方、図9に示すように、ロックピン40を下方に移動させた状態では、大径部40Bがロックリング34よりも下方に退避し、また、図10、図11に示すように、小径部40Aがロックリング34の凹部37の外に位置するので、パンチボディ22に対するパンチヘッド23の回転が許容される。
このプレス金型のパンチハイトの調整は、次のようにして行なう。まず、ロック解除ねじ41をねじ込み、ロック解除ねじ41の先端でロックピン40を押し下げ、パンチボディ22に対するパンチヘッド23の回転が許容された状態にする。その状態で、パンチヘッド23をパンチボディ22に対して回転させ、パンチハイトを変化させる。このとき、スプリング33で付勢されたボール32がロックリング34の外周の凹部37に係脱するので、一定の回転角ごとにパンチヘッド23の回転抵抗が変化し、その変化回数を数えることにより、パンチハイトの変化量を知ることができる。
パンチハイトが目標の大きさになると、ロック解除ねじ41を回転させてロックピン40を上方に移動させ、パンチボディ22に対するパンチヘッド23の回転が禁止された状態にする。
このプレス金型を用いると、第1実施形態と同様、パンチヘッド23の回転抵抗の変化回数を数えることによって、パンチヘッド23を回転させたときのパンチハイトの変化量を知ることができる。そのため、パンチヘッド23を回転させる前のパンチハイトをノギス等の計測器で計測すれば、パンチヘッド23の回転抵抗の変化回数に基づいて、パンチヘッド23を回転させた後のパンチハイトを計測しないで知ることができ、パンチハイトの調整作業が簡単である。
また、パンチボディ22の下端を研磨することによるパンチハイトの短縮量が予め分かっている場合は、パンチヘッド23の回転抵抗の変化回数がパンチハイトの短縮量に相当する回数に至るまでパンチヘッド23を回転させることにより、ノギス等の計測器を用いずにパンチハイトを研磨前の大きさに戻すことができ、パンチハイトの調整作業が簡単である。
上記実施形態では、ロックリング34の外周にボール32を接触させ、その接触位置に凹部37を形成しているが、ロックリング34の他の位置にボール32が接触するようにし、その接触位置に凹部を形成してもよい。たとえば、ロックリングの上面にボールを接触させ、その接触位置に周方向に一定のピッチで凹部を形成してもよい。この場合、凹部は、半球状の窪みで構成してもよいが、ボールよりも直径の小さい貫通孔で構成してもよい。
2 パンチボディ
3 パンチヘッド
4 ストリッパスプリング
5 パンチガイド
6 雌ねじ
7 ケース
8 リテーナ
9 フランジ
10 第1カム面
11 第2カム面
12 ロックリング
15 スプリング
16 サポートプレート
17 ロック解除ねじ
22 パンチボディ
23 パンチヘッド
24 ストリッパスプリング
25 パンチガイド
26 雌ねじ
27 ケース
28 リテーナ
29 フランジ
30 収容穴
32 ボール
33 スプリング
34 ロックリング
37 凹部
S ストライカ
W ワーク
3 パンチヘッド
4 ストリッパスプリング
5 パンチガイド
6 雌ねじ
7 ケース
8 リテーナ
9 フランジ
10 第1カム面
11 第2カム面
12 ロックリング
15 スプリング
16 サポートプレート
17 ロック解除ねじ
22 パンチボディ
23 パンチヘッド
24 ストリッパスプリング
25 パンチガイド
26 雌ねじ
27 ケース
28 リテーナ
29 フランジ
30 収容穴
32 ボール
33 スプリング
34 ロックリング
37 凹部
S ストライカ
W ワーク
Claims (5)
- ストライカ(S)で打圧されるリング状のパンチヘッド(3)と、そのパンチヘッド(3)の内周に形成された雌ねじ(6)に螺合し、パンチヘッド(3)と一体に昇降するパンチボディ(2)と、そのパンチボディ(2)を上下方向に案内するパンチガイド(5)と、前記パンチヘッド(3)を上方に付勢するストリッパ用弾性体(4)とを有し、前記パンチヘッド(3)を前記ストライカ(S)で打圧して前記パンチボディ(2)の下端をワーク(W)に食い込ませ、前記ストリッパ用弾性体(4)の付勢力によって前記パンチボディ(2)を上昇させてパンチボディ(2)の下端をワーク(W)から離反させるプレス金型において、前記パンチボディ(2)に回り止めされたロックリング(12)を前記パンチヘッド(3)の下面に対向させて設け、そのロックリング(12)に対する前記パンチヘッド(3)の回転抵抗を一定の回転角ごとに変化させるクリック感付与手段を設けたことを特徴とするプレス金型。
- 前記パンチヘッド(3)の下面に、周方向に連なって一定のピッチで起伏する第1カム面(10)を形成し、その第1カム面(10)と噛み合う第2カム面(11)を前記ロックリング(12)に形成し、そのロックリング(12)を上方に付勢して前記第2カム面(11)を前記第1カム面(10)に押さえ付ける回転抵抗用弾性体(15)を設け、その回転抵抗用弾性体(15)と前記第1カム面(10)と前記第2カム面(11)とで前記クリック感付与手段を構成した請求項1に記載のプレス金型。
- 前記パンチヘッド(3)と前記ストリッパ用弾性体(4)の間に、前記パンチヘッド(3)に設けられたロック解除ねじ(17)の回転操作によりパンチヘッド(3)に対する相対位置を上下方向に変化可能なサポートプレート(16)を組み込み、そのサポートプレート(16)で前記回転抵抗用弾性体(15)を介して前記ロックリング(12)を支持し、前記サポートプレート(16)を上方に移動させた状態で前記第1カム面(10)と前記第2カム面(11)の噛み合いが保持されて前記パンチヘッド(3)の回転が禁止され、前記サポートプレート(16)を下方に移動させた状態で前記第1カム面(10)と前記第2カム面(11)の噛み合いが係脱可能となって前記パンチヘッド(3)の回転が許容されるようにした請求項2に記載のプレス金型。
- 前記パンチヘッド(23)の下面に形成された収容穴(30)内に接触子(32)を出没可能に設け、その接触子(32)を前記収容穴(30)から突出させる方向に付勢する回転抵抗用弾性体(33)を設け、前記ロックリング(34)の前記接触子(32)が接触する位置に周方向に一定のピッチで凹部(37)を形成し、その凹部(37)と前記接触子(32)と前記回転抵抗用弾性体(33)とで前記クリック感付与手段を構成した請求項1に記載のプレス金型。
- 前記パンチヘッド(3)を上下動可能に収容する筒状のケース(7)を設け、そのケース(7)の下端に前記ストリッパ用弾性体(4)を支持するリテーナ(8)を固定し、前記ケース(7)の上端に、前記ストリッパ用弾性部材(4)で上方に付勢された前記パンチヘッド(3)に当接する内向きのフランジ(9)を形成し、前記リテーナ(8)に前記パンチガイド(5)を着脱可能に取り付けた請求項1から4のいずれかに記載のプレス金型。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006153179A JP2007319897A (ja) | 2006-06-01 | 2006-06-01 | プレス金型 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006153179A JP2007319897A (ja) | 2006-06-01 | 2006-06-01 | プレス金型 |
Publications (1)
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---|---|
JP2007319897A true JP2007319897A (ja) | 2007-12-13 |
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ID=38853122
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006153179A Pending JP2007319897A (ja) | 2006-06-01 | 2006-06-01 | プレス金型 |
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JP (1) | JP2007319897A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015058433A (ja) * | 2013-09-17 | 2015-03-30 | 株式会社アマダ | パンチのハイト調整方法及びハイト測長装置 |
CN108856427A (zh) * | 2018-07-11 | 2018-11-23 | 合肥苍旻自动化有限公司 | 一种自动化生产中的垫圈制造装置 |
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2006
- 2006-06-01 JP JP2006153179A patent/JP2007319897A/ja active Pending
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