JP2007317864A - ビルドアップ基板の製造方法、ビルドアップ基板、及びビルドアップ基板を用いた電子装置 - Google Patents

ビルドアップ基板の製造方法、ビルドアップ基板、及びビルドアップ基板を用いた電子装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ケーブル部へのビルドアップ層の樹脂層の流れ出しが発生せず、またフレキシブル基板の材質等を制限するが必要ないビルドアップ基板の製造方法を提供する。
【解決手段】ケーブル部5の部位でのみ、それぞれのリケイフィルム8によりフレキシブル基板1の表裏を覆っておき、この状態で、フレキシブル基板1の表裏全体にビルドアップ層11を積層して形成しているので、ビルドアップ層11のエポキシ樹脂層11aを平滑に形成することができる。また、各リケイフィルム8によりケーブル部5が覆われているので、ビルドアップ層11に対するビアやソルダーレジスト等の加工に伴うアルカリ処理、酸処理、物理処理にケーブル部5が晒されることはない。各リケイフィルム8を剥がし、これらのリケイフィルム8と共にケーブル部5のビルドアップ層11を剥離して、各ビルドアップ部6a、6bのビルドアップ層11を選択的に残す。
【選択図】図8

Description

本発明は、ビルドアップ基板の製造方法、ビルドアップ基板、及びビルドアップ基板を用いた電子装置に関する。
この種のビルドアップ基板としては、フレキシブル基板をビルドアップ部及びケーブル部に区分けし、ビルドアップ部にビルドアップ層を形成し、ビルドアップ層が形成されなかったフレキシブル基板のみの部分をケーブル部としたものがある。フレキシブル基板は、可撓性を有するだけではなく、環境性能、電機性能、機械性能に優れ、またビルドアップ部は、回路の高密度化を実現する。このため、その様なビルドアップ部及びケーブル部を共に含むビルドアップ基板は、電子機器の小型薄型化を実現するのに好適であり、その需要が増加しつつある。
図12(a)、(b)、及び(c)は、ビルドアップ部及びケーブル部を共に含む従来のビルドアップ基板を示す平面図、A−Bに沿う断面図、C−Dに沿う断面図である。このビルドアップ基板101は、フレキシブル基板102をビルドアップ部103及びケーブル部104に区分けし、ケーブル部104の部位で開口されたビルドアップ層105を別途形成して、ビルドアップ層105をフレキシブル基板102の表裏に重ね合わせて貼り付け、これによりビルドアップ部103にビルドアップ層105を積層し、ケーブル部104をビルドアップ層105の開口部位で露出させて、ケーブル部104をフレキシブル基板102のみからなるものとしている。ビルドアップ部103のビルドアップ層105は、樹脂層に銅箔を張り合わせたものであり、ウィンドウエッチング、レーザー孔開け、デスミア、銅メッキ等によりビアを形成されたり、ソルダーレジストを積層される。
また、特許文献1では、ビルドアップ層の形成に際し、ビルドアップ層の樹脂層が流れ出して、ビルドアップ層表面の平滑性が損なわれることを防止すべく、ビルドアップ樹脂フィルムを枠で支持しつつ、ビルドアップ樹脂フィルムを配線基板に積層プレスしている。
特開2006−32830号公報
しかしながら、図12及び特許文献1のいずれの方法においても、ケーブル部をビルドアップ層の開口部位で露出させた状態で、ビルドアップ層にビアやソルダーレジスト等の加工を施していたので、ビルドアップ層の樹脂層が該ビルドアップ層の開口部位に流れ出して、ケーブル部が縮小されたり塞がれたりする傾向にあった。このため、ビルドアップ層の樹脂層として流れ出し難い材質を選択していたが、この流れ出し難いという性能が環境性能や電機性能等よりも優先されるので、環境性能や電機性能等の点で十分に優れないという課題があった。
また、ケーブル部は、ビルドアップ層の開口部位で露出しているので、ビルドアップ層に対するビアやソルダーレジスト等の加工に伴うアルカリ処理、酸処理、物理処理に耐える必要があり、ケーブル部のカバーレイフィルムの材質や厚さが制限され、このためにケーブル部の可撓性が損なわれ、ケーブル部ではフレキシブル基板の本来の特徴を十分に活かすことができなかった。
そこで、本発明は、上記従来の問題に鑑みてなされたものであり、ケーブル部へのビルドアップ層の樹脂層の流れ出しが発生せず、またフレキシブル基板の材質等を制限する必要がないビルドアップ基板の製造方法、ビルドアップ基板、及びビルドアップ基板を用いた電子装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の製造方法は、配線基板をビルドアップ部及びケーブル部に区分けして用い、前記配線基板のビルドアップ部にビルドアップ層を形成するビルドアップ基板の製造方法において、前記配線基板のケーブル部近傍にフィルム接着用孔を形成する工程と、前記配線基板両面にそれぞれのフィルムを貼り付けて、これらのフィルムを前記フィルム接着用孔で相互に接着し、これらのフィルムにより前記配線基板のケーブル部を選択的に覆う工程と、前記配線基板上にビルドアップ層を形成する工程と、前記フィルム接着用孔の部位で前記ビルドアップ層にフィルム剥離用孔を形成して、前記ケーブル部を覆う各フィルムを前記フィルム剥離用孔の部位から剥がし、これらのフィルムと共に前記ケーブル部のビルドアップ層を剥離して、前記ビルドアップ部のビルドアップ層を選択的に残す工程とを含んでいる。
前記フィルムの厚さは、1μm乃至30μmであることが好ましい。
また、前記フィルムの剥離強度は、0.01N乃至0.3Nであることが好ましい。
また、前記フィルム接着用孔の体積は、前記フィルムの体積の10%乃至300%であることが好ましい。
次に、本発明のビルドアップ基板は、上記本発明のビルドアップ基板の製造方法により製造されたものである。
また、本発明のビルドアップ基板は、上記本発明のビルドアップ基板の製造方法により製造されたものであって、前記ビルドアップ基板を構成する配線基板のケーブル部は、アルカリ弱性材料のカバーレイフィルムで覆われている。
前記カバーレイフィルムの厚さは、15μm以下であることが好ましい。
本発明のビルドアップ基板は、上記本発明のビルドアップ基板の製造方法により製造されたものであって、前記ビルドアップ基板を構成する配線基板のケーブル部は、前記カバーレイフィルムにより覆われず、接着剤層のみにより覆われている。
次に、本発明の電子装置は、上記本発明のビルドアップ基板を用いたのである。
この様な本発明の製造方法によれば、配線基板をビルドアップ部及びケーブル部に区分けして用いている。そして、配線基板のケーブル部近傍にフィルム接着用孔を形成し、配線基板両面にそれぞれのフィルムを貼り付けて、これらのフィルムをフィルム接着用孔で相互に接着し、これらのフィルムにより配線基板のケーブル部を選択的に覆っている。この様に各フィルムによりケーブル部を覆って、各フィルムをケーブル部近傍のフィルム接着用孔で相互に接着すれば、各フィルムがずれることなく、各フィルムによりケーブル部を確実に覆うことができる。例えば、フィルムとして粘着面を有するリケイフィルムを適用し、各フィルムの粘着面同士をフィルム接着用孔で相互に接着して、各フィルムによりケーブル部を確実に覆うことができる。
こうして各フィルムによりケーブル部を選択的に覆った状態で、配線基板上にビルドアップ層を形成している。このとき、ビルドアップ部及びケーブル部のいずれにもビルドアップ層を形成するので、ビルドアップ層の表面を平滑に形成することができる。また、各フィルムによりケーブル部が覆われているので、ビルドアップ層に対するビアやソルダーレジスト等の加工に伴うアルカリ処理、酸処理、物理処理にケーブル部が晒されることはなく、このためにケーブル部の材質の自由度が高く、ケーブル部ではフレキシブル基板等の配線基板の本来の特徴を十分に活かすことができる。更に、ケーブル部が開口してはいないので、ビルドアップ層の樹脂層が開口部位に流れ出して、ケーブル部が縮小されたり塞がれたりすることはなく、ビルドアップ層の樹脂層が流れ出し易い材質であっても良く、環境性能や電機性能等を優先して、ビルドアップ層の樹脂層の材質を選択することができる。
この様なビルドアップ層を形成した後、フィルム接着用孔の部位でビルドアップ層にフィルム剥離用孔を形成して、ケーブル部を覆う各フィルムをフィルム剥離用孔の部位から剥がし、これらのフィルムと共にケーブル部のビルドアップ層を剥離して、ビルドアップ部のビルドアップ層を選択的に残している。これにより、フレキシブル基板のみの部分からなるケーブル部が形成され、ビルドアップ部のビルドアップ層が形成される。
また、フィルムの厚さは、1μm乃至30μmであり、またその剥離強度が0.01N乃至0.3Nであることから、フィルムの剥離が容易である。
また、フィルム接着用孔の体積は、フィルムの体積の10%乃至300%である。このため、ビルドアップ層の樹脂層が流動したときには、この樹脂層の余分な樹脂がフィルム接着用孔に侵入して吸収される。これにより、ビルドアップ層の表面をより平滑に形成することができる。
次に、本発明のビルドアップ基板は、上記本発明のビルドアップ基板の製造方法により製造されたものであるから、本発明の製造方法と同様の効果を達成することができる。
従って、ケーブル部の材質及びビルドアップ層の樹脂層の材質の選択自由度が高い。
例えば、配線基板のケーブル部は、アルカリ弱性材料のカバーレイフィルムで覆われていても良い。また、カバーレイフィルムの厚さを15μm以下に設定することができる。これにより、ケーブル部ではフレキシブル基板等の配線基板の本来の特徴をより十分に活かすことができる。
あるいは、配線基板のケーブル部は、カバーレイフィルムにより覆われず、接着剤層のみにより覆われていても良い。この場合も、ケーブル部ではフレキシブル基板等の配線基板の本来の特徴をより十分に活かすことができる。
次に、本発明の電子装置は、上記本発明のビルドアップ基板を用いたものであるから、装置の小型薄型化を図ることできる。
以下、本発明の一実施形態を添付図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1〜図11は、本発明のビルドアップ基板の製造方法の一実施形態を示す図である。また、図1〜図11のいずれにおいても、(a)は平面図、(b)は(a)のA−Bに沿う断面図、(c)は(a)のC−Dに沿う断面図である。
本実施形態の製造方法の概略は、フレキシブル基板をビルドアップ部及びケーブル部に区分けし、ケーブル部をリケイフィルムにより覆ってから、フレキシブル基板上にビルドアップ層を形成し、ケーブル部を覆うリケイフィルムを剥がして、リケイフィルムと共にケーブル部のビルドアップ層を剥離し、ビルドアップ部のビルドアップ層を選択的に残すというものである。
尚、実際には、フレキシブル基板上に複数枚のビルドアップ基板を作製し、この後に各ビルドアップ基板を別々に切り離しているが、図1〜図11においては、図の簡略化のために、1枚のビルドアップ基板を作製するのに必要なフレキシブル基板のみを示している。
さて、本実施形態の製造方法では、図1に示す様なフレキシブル基板1を用いている。このフレキシブル基板1は、厚さ25μmのポリイミドフィルムをベース材2とし、ベース材2の表裏に厚さ9μmの特殊電解銅層3を形成し、ベース材2の各所に径100μmのドリル孔を開け、銅メッキを施して、各スルーホールを形成し、エッチングにより特殊電解銅層3をパターニングし、この後でベース材2の表裏にカバーレイフィルム4を圧着したものである。カバーレイフィルム4は、厚さ8μmのポリイミドフィルム4aの片面に厚さ15μmの接着剤層4bを塗布したものであり、接着剤層4bがベース材2の表裏に押し付けられる。
このフレキシブル基板1の略中央にケーブル部5を設定し、このケーブル部5の左右両側にそれぞれのビルドアップ部6a、6bを設定する。
尚、ケーブル部5において、フレキシブル基板1のカバーレイフィルムの一部を開口して、端子をフレキシブル基板1の配線パターンに接続しても良い。端子は、金メッキされたものであっても、コネクタ端子であっても、フライングテール構造のコネクタ端子であっても構わない。
図2に示す様にフレキシブル基板1のケーブル部5の上下両隣にそれぞれのフィルム接着用孔7を形成し、図3に示す様にフレキシブル基板1の表裏にそれぞれリケイフィルム8を重ね合わせて貼り付け、各フィルム接着用孔7で各リケイフィルム8を相互に接着する。
リケイフィルム8は、厚さ20μmの耐熱ポリエステルフィルムの片面に厚さ5μmの粘着材層を塗布したものであり、加熱プレスによりリケイフィルム8の粘着材層をフレキシブル基板1の表裏に圧着し、各フィルム接着用孔7で各リケイフィルム8を相互に接着している。
また、リケイフィルム8に上下方向に細長い幅1ミリの2つのリケイフィルム分離孔8cを予め形成している。リケイフィルム8をフレキシブル基板1に重ね合わせて貼り付けた状態では、各リケイフィルム分離孔8cの両端が各フィルム接着用孔7に達する。リケイフィルム分離孔8cは、直線状に切り込まれたスリット状のものであっても構わない。
尚、加熱プレスによりリケイフィルム8を圧着する代わりに、常温でのロールプレスによりリケイフィルム8の圧着を行ったり、手の指圧によりリケイフィルム8の圧着を行っても良い。
また、リケイフィルム8のフィルムの厚さを1μm〜30μmの範囲で設定し、リケイフィルム8の剥離強度を0.01N/cm〜0.3N/cmの範囲で設定する。これにより、後で述べる工程において各フィルム接着用孔7で相互に接着された各リケイフィルム8を相互に剥離することが容易になる。
次に、図4に示す様にリケイフィルム8に左右方向に細長い2つのリケイフィルム分離孔8dを形成する。各リケイフィルム分離孔8dの両端は、上下方向に細長い各リケイフィルム分離孔8cの両端に達する。従って、上下方向の各リケイフィルム分離孔8c及び左右方向の各リケイフィルム分離孔8dは、相互につながってケーブル部5を囲み、リケイフィルム8をケーブル部5の部位と該ケーブル部5の周囲の部位とに分断する。
次に、図5に示す様にケーブル部5の周囲の部位にあるリケイフィルム8を剥離して除去し、リケイフィルム8をケーブル部5の部位で残す。これにより、ケーブル部5の部位でのみ、それぞれのリケイフィルム8によりフレキシブル基板1の表裏が覆われることになる。また、各フィルム接着用孔7では、各リケイフィルム8が相互に接着されたままであり、各リケイフィルム8がずれることなくフレキシブル基板1の表裏を確実に覆う。
そして、図6に示す様にフレキシブル基板1の表裏全体にビルドアップ層11を積層して貼り付ける。ビルドアップ層11は、厚さ30μmのエポキシ樹脂層11aの片面に厚さ12μmの銅箔11bを形成したものであり、ビルドアップ層11のエポキシ樹脂層11aをフレキシブル基板1の表裏に圧着している。エポキシ樹脂層11aは、フレキシブル基板1への圧着に際し、十分に流動する材質のものが好ましく、各フィルム接着用孔7に流れ込み、該エポキシ樹脂層11aの表面が平滑化する程度の流動性を有するものが好ましい。
各フィルム接着用孔7の体積は、リケイフィルム8の体積の10%乃至300%の範囲で設定されている。ビルドアップ層11のエポキシ樹脂層11aが流動したときには、このエポキシ樹脂層11aの余分な樹脂が各フィルム接着用孔7に侵入して吸収される。また、リケイフィルム8の体積が増加しても、リケイフィルム8の体積増加分が各フィルム接着用孔7に侵入して吸収される。これにより、ビルドアップ層11の表面をより平滑に形成することができる。
次に、図7に示す様に各ビルドアップ部6a、6bのビルドアップ層11をパターニングするために、例えばウィンドウの形成工程、ビアのメッキ工程、及び配線のパターニング工程を順次行う。ウィンドウの形成工程においては、物理研磨、酸処理、エッチングレジストラミネート、露光、現像、ウィンドウ塩化第二銅エッチングを順次行う。また、ビアのメッキ工程においては、レーザー孔開け、アルカリデスミア、ビア銅メッキを順次行う。更に、配線のパターニング工程においては、物理研磨、酸処理、エッチングレジストラミネート、露光、現像、塩化第二銅エッチングを順次行う。
この後、図8に示す様にケーブル部5の上下両隣の各フィルム接着用孔7の部位で、それぞれのフィルム剥離用孔12をビルドアップ層11に形成する。これらのフィルム剥離用孔12においては、ケーブル部5の部位でフレキシブル基板1の表裏を覆っているそれぞれのリケイフィルム8の両端が露出する。そこで、図9に示す様に各フィルム剥離用孔12において、各リケイフィルム8の両端を相互に剥離して、各リケイフィルム8を相互に剥がす。このとき、各リケイフィルム8と共にケーブル部5のビルドアップ層11が剥がされ、各ビルドアップ部6a、6bのビルドアップ層11が残る。先に述べた様にリケイフィルム8のフィルムの厚さを1μm〜30μmの範囲で設定し、リケイフィルム8の剥離強度を0.01N/cm〜0.3N/cmの範囲で設定しているので、各リケイフィルム8を容易に剥がすことができ、ケーブル部5のビルドアップ層11を確実に除去することができる。
そして、図10に示す様に各ビルドアップ部6a、6bのビルドアップ層11にソルダーレジスト13を形成し、最後に、図11に示す様にケーブル部5の上下にあるフレキシブル基板1の余分な部位を削除して、ビルドアップ基板14を完成する。先に述べた様にフレキシブル基板1上に複数枚のビルドアップ基板14を作製し、この後に各ビルドアップ基板14を別々に切り離す場合は、フレキシブル基板1の余分な部位を削除すると同時に、各ビルドアップ基板14を別々に切り離す。
この様に本実施形態の製造方法では、ケーブル部5の部位でのみ、それぞれのリケイフィルム8によりフレキシブル基板1の表裏を覆っておき、この状態で、フレキシブル基板1の表裏全体にビルドアップ層11を積層して形成しているので、ビルドアップ層11のエポキシ樹脂層11aを平滑に形成することができる。また、各リケイフィルム8によりケーブル部5が覆われているので、ビルドアップ層11に対するビアやソルダーレジスト等の加工に伴うアルカリ処理、酸処理、物理処理にケーブル部5が晒されることはなく、つまりフレキシブル基板1が晒されることはなく、このためにフレキシブル基板1の材質の選択自由度が高くなる。例えば、フレキシブル基板1がアルカリ弱性材料のカバーレイフィルムで覆われていても良い。また、カバーレイフィルムの厚さを15μm以下に設定することができる。あるいは、フレキシブル基板1が、カバーレイフィルムにより覆われず、接着剤層のみにより覆われていても良い。これにより、フレキシブル基板1の本来の特徴を十分に活かすことができる。
更に、ケーブル部5が開口してはいないので、ビルドアップ層11のエポキシ樹脂層11aが開口部位に流れ出して、ケーブル部5が縮小されたり塞がれたりすることはなく、このためにビルドアップ層11の材質の選択自由度が高く、ビルドアップ層11の樹脂層として環境性能や電機性能等に優れたリジット用のエポキシ樹脂等を用いることができる。
尚、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、多様に変形することができる。例えば、図8乃至図11の各工程の順番を入れ替えても良い。具体的には、図10のソルダーレジストの形成工程、図8のフィルム剥離用孔の形成工程、図9のリケイフィルムの剥離工程、図11のビルドアップ基板の完成工程という様な順番でも構わない。あるいは、全工程に他の工程を挿入して追加しても良い。
また、本発明は、製造方法だけではなく、この製造方法により製造されたビルドアップ基板、及びこのビルドアップ基板を用いた電子装置を包含する。電子装置としては、装置の小型薄型化を要求される携帯電話機等がある。
(a)は本発明の製造方法の一実施形態で用いられるフレキシブル基板を示す平面図、(b)は(a)のA−Bに沿う断面図、(c)は(a)のC−Dに沿う断面図である。 (a)は本実施形態の製造方法におけるフィルム接着用孔の形成工程を示す平面図、(b)は(a)のA−Bに沿う断面図、(c)は(a)のC−Dに沿う断面図である。 (a)は本実施形態の製造方法におけるリケイフィルムの貼り付け工程を示す平面図、(b)は(a)のA−Bに沿う断面図、(c)は(a)のC−Dに沿う断面図である。 (a)は本実施形態の製造方法におけるリケイフィルム分離孔の形成工程を示す平面図、(b)は(a)のA−Bに沿う断面図、(c)は(a)のC−Dに沿う断面図である。 (a)は本実施形態の製造方法におけるケーブル部の周囲の部位にあるリケイフィルムの剥離工程を示す平面図、(b)は(a)のA−Bに沿う断面図、(c)は(a)のC−Dに沿う断面図である。 (a)は本実施形態の製造方法におけるビルドアップ層の積層工程を示す平面図、(b)は(a)のA−Bに沿う断面図、(c)は(a)のC−Dに沿う断面図である。 (a)は本実施形態の製造方法におけるビルドアップ層のパターニング工程を示す平面図、(b)は(a)のA−Bに沿う断面図、(c)は(a)のC−Dに沿う断面図である。 (a)は本実施形態の製造方法におけるフィルム剥離用孔の形成工程を示す平面図、(b)は(a)のA−Bに沿う断面図、(c)は(a)のC−Dに沿う断面図である。 (a)は本実施形態の製造方法におけるケーブル部の部位に残されたリケイフィルムの剥離工程を示す平面図、(b)は(a)のA−Bに沿う断面図、(c)は(a)のC−Dに沿う断面図である。 (a)は本実施形態の製造方法におけるソルダーレジストの形成工程を示す平面図、(b)は(a)のA−Bに沿う断面図、(c)は(a)のC−Dに沿う断面図である。 (a)は本実施形態の製造方法により製造され完成したビルドアップ基板を示す平面図、(b)は(a)のA−Bに沿う断面図、(c)は(a)のC−Dに沿う断面図である。 (a)は従来のビルドアップ基板を示す平面図、(b)は(a)のA−Bに沿う断面図、(c)は(a)のC−Dに沿う断面図である。
符号の説明
1 フレキシブル基板
2 ベース材
3 特殊電解銅層
4 カバーレイフィルム
5 ケーブル部
6a、6b ビルドアップ部
7 フィルム接着用孔
8 リケイフィルム
11 ビルドアップ層
12 フィルム剥離用孔
13 ソルダーレジスト
14 ビルドアップ基板

Claims (9)

  1. 配線基板をビルドアップ部及びケーブル部に区分けして用い、前記配線基板のビルドアップ部にビルドアップ層を形成するビルドアップ基板の製造方法において、
    前記配線基板のケーブル部近傍にフィルム接着用孔を形成する工程と、
    前記配線基板両面にそれぞれのフィルムを貼り付けて、これらのフィルムを前記フィルム接着用孔で相互に接着し、これらのフィルムにより前記配線基板のケーブル部を選択的に覆う工程と、
    前記配線基板上にビルドアップ層を形成する工程と、
    前記フィルム接着用孔の部位で前記ビルドアップ層にフィルム剥離用孔を形成して、前記ケーブル部を覆う各フィルムを前記フィルム剥離用孔の部位から剥がし、これらのフィルムと共に前記ケーブル部のビルドアップ層を剥離して、前記ビルドアップ部のビルドアップ層を選択的に残す工程とを含むことを特徴とするビルドアップ基板の製造方法。
  2. 前記フィルムの厚さは、1μm乃至30μmであることを特徴とする請求項1に記載のビルドアップ基板の製造方法。
  3. 前記フィルムの剥離強度は、0.01N乃至0.3Nであることを特徴とする請求項1に記載のビルドアップ基板の製造方法。
  4. 前記フィルム接着用孔の体積は、前記フィルムの体積の10%乃至300%であることを特徴とする請求項1に記載のビルドアップ基板の製造方法。
  5. 請求項1乃至4のいずれかに記載のビルドアップ基板の製造方法により製造されたビルドアップ基板。
  6. 請求項1乃至4のいずれかに記載のビルドアップ基板の製造方法により製造されたビルドアップ基板において、
    前記ビルドアップ基板を構成する配線基板のケーブル部は、アルカリ弱性材料のカバーレイフィルムで覆われていることを特徴とするビルドアップ基板。
  7. 前記カバーレイフィルムの厚さは、15μm以下であることを特徴とする請求項6に記載のビルドアップ基板。
  8. 請求項1乃至4のいずれかに記載のビルドアップ基板の製造方法により製造されたビルドアップ基板において、
    前記ビルドアップ基板を構成する配線基板のケーブル部は、前記カバーレイフィルムにより覆われず、接着剤層のみにより覆われていることを特徴とするビルドアップ基板。
  9. 請求項5乃至8のいずれかに記載のビルドアップ基板を用いた電子装置。
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