JP2007316984A - 吸盤付きrfidタグ - Google Patents

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Abstract

【課題】治具を用いなければ取り外し困難であり、治具を用いれば短時間で取り外すことが可能であり、スペースを取らない吸盤付きRFIDタグを提供する。
【解決手段】複数の吸盤4が形成された吸盤面を有する吸盤シート1aと、吸盤シート1aにおける吸盤面以外を覆う硬質材5aと、硬質材5aの内部または吸盤シート1aと硬質材5aとの間に、配置されたICチップ12およびアンテナモジュール13とを備え、硬質材5aには貫通孔8、9が設けられ、硬質材5aにおける貫通孔8、9が形成された領域と吸盤シート1aとの間に、空隙3a、3bが形成される。
【選択図】図1A

Description

本発明は、対象物に着脱可能な吸盤付きRFIDタグに関する。
近年、商品管理にRFIDタグが用いられてきている。RFIDタグは、データを電磁気により読み取りおよび書き込み可能であり、店舗の出入り口にRFIDタグデータの読み取り装置を設置することにより、盗難防止システムを構築することもできる。
しかし、RFIDタグが商品から容易に取り外し可能であると、RFIDタグが取り外されて商品を盗まれた場合には、盗難防止システムとして機能しない。一方、RFIDタグを取り外し不可能にすると、正規に販売した商品に対しても、出入り口の読み取り装置が反応してしまう。さらに、RFIDタグはコストがかかるので、RFIDタグを商品に付着したまま販売することも難しい。また、商品の販売処理時に、RFIDタグを回収する場合には、RFIDタグを取り外すのに時間がかかり、効率的でない。
これらの問題を解決するために、商品を納め、RFIDタグを挿入可能なケースが提案されている(例えば、特開2001−122321号公報参照)。図6は、商品を納め、RFIDタグを挿入可能なケースの斜視図である。ケース201には、スライダ204を挿入可能な開口部202が設けられている。開口部202の内部には、凹部状の係止部203が形成されている。
スライダ204には、商品の管理情報を記録したRFIDタグ205が配置されている。また、スライダ204には、スライダ204が開口部202に挿入された後に、係止部203と係合し、スライダ204が開口部202から抜けないようにする係止片206が2つ配置されている。係止片206は、中央部が凹状に形成されている。また、スライダ204には、障害部207が形成されている。スライダ204が開口部202に挿入されることにより、係止部203と係止片206が係合し、開口部202からスライダ204を取り出すことが困難となる。
図7は、開口部202からスライダ204を取り出す治具(係合解除具)を示す斜視図である。係合解除具211は、2つの凸部212、213および凹部214により形成されている。凸部212、213は、2つの係止片206の配置された位置に応じた長さに形成されている。凸部212、213が係止片206それぞれの中央部の凹部に係合することにより、係止片206がスライダ204側に倒れ、係止片206と係止部203の係合が解け、スライダ204を開口部202から取り出すことができる。また、係合解除具211が挿入される際に、凹部214と障害部207が接触し、係合解除具211が不必要に奥まで挿入されることを規制することにより、係合解除具211と係止片206が不必要に接触して破損することを防ぐことができる。
特開2001−122321号公報
しかしながら、上記のケースを用いる場合には、ケースへの商品の出し入れに伴い、仕事量の増加を招くという問題がある。また、商品の形状に合わせてケースを作成する必要がある。さらに、ケースの分だけスペースが必要となる。
本発明は、治具を用いなければ取り外し困難であり、治具を用いれば短時間で取り外すことが可能であり、スペースを取らないRFIDタグの提供を目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の吸盤付きRFIDタグは、複数の吸盤が形成された吸盤面を有する吸盤シートと、前記吸盤シートにおける前記吸盤面以外を覆う硬質材と、前記硬質材の内部または前記吸盤シートと前記硬質材との間に、配置されたICチップおよびアンテナモジュールとを備え、前記硬質材には貫通孔が設けられ、前記硬質材における貫通孔が形成された領域と前記吸盤シートとの間に、空隙が形成されたことを特徴とする。
本発明によれば、治具を用いなければ取り外し困難であり、治具を用いれば短時間で取り外すことが可能であり、スペースを取らないRFIDタグを提供することができる。
本発明の吸盤付きRFIDタグは、複数の吸盤が形成された吸盤面を有する吸盤シートと、前記吸盤シートにおける前記吸盤面以外を覆う硬質材と、前記硬質材の内部または前記吸盤シートと前記硬質材との間に、配置されたICチップおよびアンテナモジュールとを備え、前記硬質材には貫通孔が設けられ、前記硬質材における貫通孔が形成された領域と前記吸盤シートとの間に、空隙が形成された構成にすることができる。この構成により、取り外し治具を用いない場合には、吸盤付きRFIDタグを取り外し難く、取り外し治具を用いると容易に取り外すことができる。
また、前記ICチップおよび前記アンテナモジュールは、前記空隙が形成されていない領域に接する前記硬質材の内部に配置された構成にすることもできる。この構成により、外部から力が加わってもICチップおよびアンテナモジュールに掛かる力を低減することができる。
また、前記ICチップおよび前記アンテナモジュールは、前記空隙が形成されていない領域の、前記吸盤シートと前記硬質材との間に配置された構成にすることもできる。この構成によっても、外部から力が加わってもICチップおよびアンテナモジュールに掛かる力を低減することができる。
また、前記硬質材において、前記吸盤が取り付け対象物に取り付けられた際に前記取り付け対象物に接する接触面に、空気孔が形成された構成にすることもできる。この構成により、平面の取り付け対象物に対しても吸盤シートの裏面に空気の出入りが可能であり、取り付け治具を用いて取り外し可能である。
また、前記吸盤シートの周辺領域は、前記吸盤の密度が相対的に高く、前記中心領域へ近づくにつれて、前記吸盤の密度が相対的に低くなる構成にすることもできる。この構成により、吸盤シートにおいて、周辺領域の吸着力を中心領域の吸着力より強くすることができる。
また、前記吸盤シートの周辺領域は、前記吸盤の大きさが相対的に大きく、前記中心領域へ近づくにつれて、前記吸盤の大きさが相対的に小さくなる構成にすることもできる。この構成により、吸盤シートにおいて、周辺領域の吸着力を中心領域の吸着力より強くすることができる。
また、前記空隙は、少なくとも前記吸盤シートの吸盤面の裏面の前記中心領域に形成された構成にすることができる。この構成により、空隙の気圧を下げることにより吸盤付きRFIDタグを取り外すことができる。
また、前記空隙がさらに前記中心領域より外側の領域に形成された構成にすることが好ましい。この構成により、さらに吸盤付きRFIDタグを取り易くすることができる。
また、前記吸盤シートの吸盤面は、中央領域に吸盤が配置されず、前記中央領域より外側の外側領域には、前記吸盤が配置され、前記外側領域において前記中央領域に近い側から遠い側へ近づくにつれて前記吸盤の密度が相対的に高くなり、前記空隙は、前記吸盤シートの吸盤面の裏面の外側領域に形成された構成にすることができる。この構成により、吸盤シートにおいて、周辺領域の吸着力を中心領域の吸着力より強くすることができ、空隙の気圧を下げることにより吸盤付きRFIDタグを取り外すことができる。
また、前記吸盤シートの吸盤面は、中央領域に吸盤が配置されず、前記中央領域より外側の外側領域には、前記吸盤が配置され、前記外側領域において前記中央領域に近い側から遠い側へ近づくにつれて前記吸盤の大きさが相対的に大きくなり、前記空隙は、前記吸盤シートの吸盤面の裏面の外側領域に形成された構成にすることもできる。この構成により、吸盤シートにおいて、周辺領域の吸着力を中心領域の吸着力より強くすることができ、空隙の気圧を下げることにより吸盤付きRFIDタグを取り外すことができる。
以下、本発明の吸盤付きRFIDタグについて、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1Aは、本発明の実施の形態1に係る吸盤付きRFIDタグ100の断面構成を示す断面図である。吸盤シート1aは、ゴム弾性を有する樹脂で形成され、樹脂材料を型に入れて成型することにより、中心付近の中心凹部2a、および中心凹部2aより周辺領域の周辺凹部2bが形成されている。吸盤シート1aの中心凹部2aと周辺凹部2bの間に平坦部6aに接触した第1充満部10が形成されている。周辺凹部2bの外周に平坦部6aに接触した第2充満部11が形成されている。また、吸盤シート1aには、中心凹部2aおよび周辺凹部2bが形成された面(表面)と反対側の面(裏面)に吸盤4が形成されている。吸盤4は、吸盤シート1aの裏面に、柔軟質のインクを吸盤として機能できるような円輪形に、スクリーン印刷法により印刷して形成される。
甲殻部5a(硬質材)は、吸盤シート1aを覆い、外力により変形しにくい硬質の樹脂等で構成されている。また、甲殻部5aは、吸盤シート1aの表面上に形成された平坦部6aと吸盤シート1aの側面上に形成された脚部7aで構成されている。平坦部6aと、中心凹部2aおよび周辺凹部2bとの間には、それぞれ中心空隙3aおよび周辺空隙3bが形成されている。平坦部6aには、中心空隙3aおよび周辺空隙3bのそれぞれに、空気の流入および排出を可能にする中心通気孔8(貫通孔)および周辺通気孔9(貫通孔)が形成されている。中心通気孔8および周辺通気孔9は、針金などが挿入され吸盤シート1aが破損しないように、直径が0.2mm以下であることが好ましい。脚部7aは、吸盤シート1aの端部を覆うために、平坦部6aから向きを変えた錐台形状に形成されている。脚部7aの端面は、吸盤シート1aの裏面と同一平面に形成され、吸盤4は、脚部7aの端面により形成される面からわずかにでるように形成されている。
図1Bは、図1Aに示した吸盤付きRFIDタグ100の構成を示す平面図である。平坦部6a内には、吸盤付きRFIDタグ100のICチップ12およびICチップ12に接続されたアンテナモジュール13が配置されている。ICチップ12は、商品管理データなどを記録する。アンテナモジュール13は、コイル状または直線状に形成され、外部と商品管理データなどを送受信する。ICチップ12およびアンテナモジュール13は、外力に弱いため、外力が伝わりにくいように甲殻部5a内部に形成されている。さらに、変形しないように、ICチップ12は第1充満部10上の平坦部6aに配置され、アンテナモジュール13は第2充満部11上の平坦部6aに配置されている。
なお、ICチップ12およびアンテナモジュール13は、中心通気孔8および周辺通気孔9を塞がないように配置することが好ましい。この構成により、中心通気孔8および周辺通気孔9に異物が入り込み、ICチップ12およびアンテナモジュール13を破損させることによる通信特性の劣化を防ぐことができる。
図1Cは、図1Aに示した吸盤付きRFIDタグ100の吸盤シート1aの表面の構成を示す平面図である。中心凹部2aおよび周辺凹部2bが環状に形成されている。中心凹部2aと周辺凹部2bの間に第1充満部10が環状に形成され、周辺凹部2bの外周に第2充満部11が環状に形成されている。また、第2充満部11の外側に脚部7aと接触して形成された領域が形成されている。
図1Dは、図1Aに示した吸盤付きRFIDタグ100の吸盤シート1aの裏面の構成を示す平面図である。吸盤シート1aは、吸盤4の密度が外側(周辺領域)では高く、中心(中心領域)に至るにつれて低くなるように形成されている。
一般に吸盤は、吸盤内の気圧と外気圧の差により吸着し、吸盤面の垂直方向に対して1cm2当たり1kg重(9.8N)程度の力で引っ張らないと外すことができない。しかしながら、吸盤は、吸盤を剥がす方向の力、すなわち吸盤面に対して不均等な力に対しては弱く、吸盤に空気が流入すると容易に外れる。
上述したように、本実施の形態に係る吸盤付きRFIDタグ100は、吸盤シート1aを甲殻部5aで覆う構成である。この構成にすることにより、吸盤4を剥がす方向の力が甲殻部5aに掛かっても吸盤シート1aには、ほとんど伝わらない。従って、取り付け対象物から吸盤付きRFIDタグ100を容易に外すことができない。
また、無理に剥がそうとして力が加わるとアンテナモジュール12などが破損する構成にしてもよい。アンテナモジュール12などの破損を検出する構成にすることにより、盗難防止装置として機能する。
次に、吸盤付きRFIDタグ100の取り付け対象物14への取り付けについて説明する。図2は、吸盤付きRFIDタグ100を取り付け対象物14に取り付けた状態を示す図である。吸盤付きRFIDタグ100を取り付け対象物14に押し付ける。取り付け対象物14に押し付けられた吸盤シート1aにおいて、中心空隙3aおよび周辺空隙3bが押し付けられた力を緩和するため、中心凹部2aおよび周辺凹部2bの直下の吸盤4に掛かる力は弱い。
一方、第1充満部10および第2充満部11においては、押し付けられた力が吸盤シート1aに伝わり、第1充満部10および第2充満部11直下の吸盤4に掛かる力は、吸盤4を取り付け対象物14に十分に吸着させる大きさとなる。第1充満部10および第2充満部11直下の吸盤4に大きな力が加わると、第1充満部10および第2充満部11に加えられた力が第1充満部10および第2充満部11だけでなくその周辺にも分散する。従って、中心凹部2aおよび周辺凹部2b直下の吸盤4に加わる力が大きくなり、取り付け対象物14に吸着する。そして、同様にその周辺領域の吸盤4も取り付け対象物14に吸着し、吸盤付きRFIDタグ100が取り付けられる。
次に、吸盤付きRFIDタグ100の取り外し工程について図3A〜図3Eを参照しながら説明する。図3A〜図3Eは、本実施の形態に係る吸盤付きRFIDタグ100の取り外し工程を示す工程断面図である。まず、図3Aに示すように、甲殻部5aの平坦部6aに取り外し治具15を設置する。取り外し治具15は、空気を吸引する排気ポンプなどである。取り外し治具15が空気を吸引し始めると、中心空隙3aおよび周辺空隙3bの空気が中心通気孔8および周辺通気孔9を通過し、中心空隙3aおよび周辺空隙3bの気圧が下がる。
一方、甲殻部5aの脚部7aが取り付け対象物14から浮いており、自由に空気の流入が可能であるから、吸盤シート1aの吸盤4間における気圧は、大気圧と同じである。従って、中心空隙3aおよび周辺空隙3bの気圧と吸盤4間の気圧の差により吸盤シート2には、紙面上向きの力が働く。中心凹部2a直下の吸盤シート1aにおいては、吸盤4の密度が低い。そのため、中心空隙3aの気圧が徐々に下がると、やがて図3Bに示すように、紙面上向きの力に抗しきれなくなり、中心凹部2a直下の吸盤4が外れる。
中心凹部2a直下の吸盤4が外れ、吸盤シート1aの中心部が浮き上がると、第1充満部10直下の吸盤4には、吸盤4を剥がす方向に力が加わる。従って、図3Cに示すように、第1充満部10直下の吸盤4が外れる。
第1充満部10直下の吸盤4が外れると、吸盤シート1aがさらに浮き上がり、周辺凹部2b直下の吸盤4には、周辺空隙3bの気圧と大気圧の差による紙面上向きの力および吸盤4を剥がす方向に力が加わる。従って、図3Dに示すように、第1充満部10より吸盤密度が高い周辺凹部2b直下の吸盤4が外れる。
周辺凹部2b直下の吸盤4が外れると、吸盤シート1aがさらに浮き上がり、第2充満部直下の吸盤4には、吸盤4を剥がす方向に力が加わる。従って、吸盤4の密度が大きい第2充満部11においても、図3Eに示すように、第2充満部11直下の吸盤4が外れ、吸盤付きRFIDタグ100を取り外すことができる。
以上のように、本実施の形態に係る吸盤付きRFIDタグ100は、取り外し治具15を用いなければ取り外すことは困難であるが、取り外し治具15を用いることにより、容易に、短時間で取り外すことができる。また、吸盤付きRFIDタグ100の取り付け機構として、吸盤4を用いるため、再利用可能であり、取り付け対象物14に損傷を与えずに、取り外し可能である。また、吸盤付きRFIDタグ100の取り付けも、取り付け対象物に押し付ければよく、容易である。
(実施の形態2)
図4Aは、本発明の実施の形態2に係る吸盤付きRFIDタグ110の構成を示す断面図である。本実施の形態に係る吸盤付きRFIDタグ110は、甲殻部5bおよび吸盤シート1bの構成が異なる点以外は、実施の形態1に係る吸盤付きRFIDタグ100と同様であり、吸盤付きRFIDタグ100と同一の構成要素については同一の符号を付して説明を省略する。
甲殻部5bは、平坦部6bおよび脚部7bで構成され、吸盤シート1bを覆うように形成されている。また、甲殻部5bは、外力に対してICチップ12およびアンテナモジュール13が損傷しない程度にしなるように構成されている。甲殻部5bをしなる構成にすることにより、吸盤付きRFIDタグ110を取り付ける際に、吸盤4に力が掛かり、取り付け対象物に取り付けることができる。吸盤シート1bの表面は、実施の形態1の吸盤シート1aの表面と同様の構成である。脚部7bの端面は、吸盤4の先端が形成する面と同一面となるように錐台形状に形成されている。
また、脚部7bの先端には、図4Aに示すように、吸盤付きRFIDタグ110を取り付け対象物14に取り付けた際に、吸盤4の隙間と吸盤付きRFIDタグ110の外部の空気が出入りを可能とする空気孔16が形成されている。
図4Bは、吸盤付きRFIDタグ110の裏面の構成を示す平面図である。空気孔16は、中心通気孔8と同程度の直径であり、空気孔16の延長線(破線で示す)上には吸盤4および空気孔16が配置されていない。空気孔16をこのように構成することにより、空気は出入り可能であるが、針金などは挿入されにくく、挿入されたとしても吸盤4を剥がすことはできない。また、空気孔16の直径が小さいため、液体が掛かっても表面張力により入り込むことも無い。従って、取り外し治具15以外では、吸盤付きRFIDタグ110を取り外すことは、困難である。
(実施の形態3)
図5Aは、本発明の実施の形態3に係る吸盤付きRFIDタグ120の構成を示す断面図である。実施の形態1に掛かる吸盤付きRFIDタグ100と同一の構成要素については、同一の符号を付して説明を省略する。吸盤シート1cは、ゴム弾性を有する樹脂で形成され、樹脂材料を型に入れて成型することにより、周辺領域に凹部23が形成されている。吸盤シート1cの中央に平坦部6cに接触した充満部22が形成されている。また、吸盤シート1cには、凹部23が形成された面(表面)に対して反対側の面(裏面)に吸盤4が形成されている。
甲殻部5c(硬質材)は、吸盤シート1cを覆い、外力により変形しにくい硬質の樹脂等で構成されている。甲殻部5cと凹部23の間には、空隙24が形成されている。甲殻部5cには、空隙24に空気を流入および排出を可能にする。通気孔21が形成されている。通気孔21は、針金などが挿入され吸盤シート1cが破損しないように、直径が0.2mm以下であることが好ましい。また、甲殻部5cは、吸盤シート1cの表面上に形成された平坦部6cと吸盤シート1cの側面上に形成された脚部7cで構成されている。脚部7cは、掴みにくいように断面形状が円弧状に形成されている。
図5Bは、吸盤シート1cの表面の構成を示す平面図である。吸盤シート1cには、同心円上に充満部22および凹部23が形成されている。ICチップ12とアンテナモジュール13は、甲殻部5cの平坦部6cと吸盤シート1cの充満部22の間に配置されている。この位置に配置されることにより、ICチップ12およびアンテナモジュール13、特にその接合部に力が加わることによるICチップ12およびアンテナモジュール13の破損および特性変化を防止することができる。なお、図5Aおよび図5Bでは、ICチップ12およびアンテナモジュール13はむき出しのまま配置されているが、樹脂などで形成された基板上に形成して、配置された構成にすると破損しにくくなるので好ましい。
図5Cは、本実施の形態に係る吸盤付きRFIDタグ120の裏面の構成を示す平面図である。吸盤シート1cの中央領域には、吸盤4が配置されていない。吸盤シート1cには、取り付け対象物から吸盤付きRFIDタグ120を取り外す際に、中央領域には取り外す力が掛からないため、中央領域(充満部22直下の領域)に、凹部23が設けられていない。吸盤シート1cは、中央領域より外側(外側領域)において吸盤4が形成され、中央領域から外側へいくにつれて吸盤4の密度が高くなるように構成されている。
次に、吸盤付きRFIDタグ120の取り付け対象物からの取り外しについて説明する。取り外し治具15を甲殻部5cに設置し、通気孔21を介して空隙24の空気を吸い出す。すると、凹部23直下の吸盤シート1cには、裏面と空隙24の気圧の差に応じた力が掛かる。吸盤シート1cの中央領域側の吸盤4は、気圧の差により生じた力に抗することができずに外れる。吸盤4が外れた部分の吸盤シート1cは、気圧の差により生じた力により持ち上がり、周辺の吸盤4には、吸盤を剥がす方向の力が掛かる。従って、外れた吸盤4の外側の吸盤4には、気圧の差により生じた力と吸盤を剥がす方向の力が掛かり吸盤4は外れる。このように吸盤4が外れて吸盤付きRFIDタグ120が取り付け対象物から取り外される。
以上のように、本実施の形態に係る吸盤付きRFIDタグ120は、取り外し治具15を用いなければ取り外すには、非常に大きな力が必要となり、取り外すことは困難である。一方、取り外し治具15を用いて空隙24の空気を吸引することにより、容易に、短時間で取り外すことができる。また、吸盤4を用いるため、再利用可能であり、取り付け対象物14に損傷を与えずに、取り外し可能である。また、吸盤付きRFIDタグ100の取り付けも、取り付け対象物に押し付ければよく、容易である。
なお、図5Aでは、アンテナモジュール13としてダイポールアンテナを示したがループアンテナを用いることもできる。
なお、実施の形態1〜3の吸盤付きRFIDタグにおいて、吸盤シート1a、1b、1cに配置される吸盤4を、吸盤シート1a、1b、1cの外側が大きく、中心側または中央側にいくに連れて小さくなるように構成してもよい。この構成においても、吸盤シート1a、1b、1cの吸着力が中心または中央領域側で弱く、外側で大きくすることができ、吸盤4の個数を中心または中央側と周辺側で変化させた構成と同様の効果を得ることができる。
なお、本実施の形態は、本発明の吸盤付きRFIDタグの一例であって、吸盤付きRFIDタグの形状、吸盤の形状、凹部の形状など、必要に応じて他の構成にすることもできる。
また、本実施の形態では、吸盤4をスクリーン印刷法により形成する例を示したが、シート面に多数の凹状陥没穴を形成し、この凹状陥没穴を吸盤4として機能させる構成にすることもできる。凹状陥没穴を形成する際に、シート面にテープあるいは塗装などによりマスクを形成することで、吸盤4の形状、大きさ、配置密度分布を制御することができる。これにより、吸盤シート1a、1bの吸着力がシートの周辺部において中心部よりも大きい構成とすることができる。
本発明の吸盤付きRFIDタグは、治具を用いなければ取り外し困難であり、治具を用いれば短時間で取り外すことが可能であり、スペースを取らないという効果を有し、販売業、流通業などの分野において利用可能である。
本発明の実施の形態1に係る吸盤付きRFIDタグの構成を示す断面図 同上吸盤付きRFIDタグの構成を示す平面図 同上吸盤付きRFIDタグの吸盤シート1の表面の構成を示す平面図 同上吸盤付きRFIDタグの吸盤シート1の裏面の構成を示す平面図 同上吸盤付きRFIDタグの取り付け対象物に取り付ける状態を示す断面図 同上吸盤付きRFIDタグの取り外し工程を示す工程断面図 図3Aの次の工程を示す工程断面図 図3Bの次の工程を示す工程断面図 図3Cの次の工程を示す工程断面図 図3Dの次の工程を示す工程断面図 本発明の実施の形態2に係る吸盤付きRFIDタグの構成を示す断面図 同上吸盤付きRFIDタグの裏面の構成を示す平面図 本発明の実施の形態3に係る吸盤付きRFIDタグの構成を示す断面図 同上吸盤付きRFIDタグの吸盤シート1の表面の構成を示す平面図 同上吸盤付きRFIDタグの裏面の構成を示す平面図 従来の盗難防止用ケースの構成を示す斜視図 同上盗難防止用ケースのスライダを取り外す係合解除具の構成を示す斜視図
符号の説明
1a、1b、1c 吸盤シート
2a 中心凹部
2b 周辺凹部
3a 中心空隙
3b 周辺空隙
4 吸盤
5a、5b、5c 甲殻部
6a、6b、6c 平坦部
7a、7b、7c 脚部
8 中心通気孔
9 周辺通気孔
10 第1充満部
11 第2充満部
12 ICチップ
13 アンテナモジュール
14 取り付け対象物
15 取り外し治具
16 空気孔
21 通気孔
22 充満部
23 凹部
24 空隙
100、110、120 吸盤付きRFIDタグ

Claims (10)

  1. 複数の吸盤が形成された吸盤面を有する吸盤シートと、
    前記吸盤シートにおける前記吸盤面以外を覆う硬質材と、
    前記硬質材の内部または前記吸盤シートと前記硬質材との間に、配置されたICチップおよびアンテナモジュールとを備え、
    前記硬質材には貫通孔が設けられ、
    前記硬質材における貫通孔が形成された領域と前記吸盤シートとの間に、空隙が形成されたことを特徴とする吸盤付きRFIDタグ。
  2. 前記ICチップおよび前記アンテナモジュールは、前記空隙が形成されていない領域に接する前記硬質材の内部に配置された請求項1記載の吸盤付きRFIDタグ。
  3. 前記ICチップおよび前記アンテナモジュールは、前記空隙が形成されていない領域の、前記吸盤シートと前記硬質材との間に配置された請求項1記載の吸盤付きRFIDタグ。
  4. 前記硬質材において、前記吸盤が取り付け対象物に取り付けられた際に前記取り付け対象物に接する接触面に、空気孔が形成された請求項1〜3のいずれか一項に記載の吸盤付きRFIDタグ。
  5. 前記吸盤シートの周辺領域は、前記吸盤の密度が相対的に高く、前記中心領域へ近づくにつれて、前記吸盤の密度が相対的に低くなる請求項1〜4のいずれか一項に記載の吸盤付きRFIDタグ。
  6. 前記吸盤シートの周辺領域は、前記吸盤の大きさが相対的に大きく、前記中心領域へ近づくにつれて、前記吸盤の大きさが相対的に小さくなる請求項1〜4のいずれか一項に記載の吸盤付きRFIDタグ。
  7. 前記空隙は、少なくとも前記吸盤シートの吸盤面の裏面の前記中心領域に形成された請求項5または6記載の吸盤付きRFIDタグ。
  8. 前記空隙がさらに前記中心領域より外側の領域に形成された請求項7記載の吸盤付きRFIDタグ。
  9. 前記吸盤シートの吸盤面は、中央領域に吸盤が配置されず、前記中央領域より外側の外側領域には、前記吸盤が配置され、前記外側領域において前記中央領域に近い側から遠い側へ近づくにつれて前記吸盤の密度が相対的に高くなり、
    前記空隙は、前記吸盤シートの吸盤面の裏面の外側領域に形成された請求項1〜4のいずれか一項に記載の吸盤付きRFIDタグ。
  10. 前記吸盤シートの吸盤面は、中央領域に吸盤が配置されず、前記中央領域より外側の外側領域には、前記吸盤が配置され、前記外側領域において前記中央領域に近い側から遠い側へ近づくにつれて前記吸盤の大きさが相対的に大きくなり、
    前記空隙は、前記吸盤シートの吸盤面の裏面の外側領域に形成された請求項1〜4のいずれか一項に記載の吸盤付きRFIDタグ。
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