JP2007315979A - 出力の温度依存性の無い抵抗型酸素センサ素子 - Google Patents

出力の温度依存性の無い抵抗型酸素センサ素子 Download PDF

Info

Publication number
JP2007315979A
JP2007315979A JP2006147491A JP2006147491A JP2007315979A JP 2007315979 A JP2007315979 A JP 2007315979A JP 2006147491 A JP2006147491 A JP 2006147491A JP 2006147491 A JP2006147491 A JP 2006147491A JP 2007315979 A JP2007315979 A JP 2007315979A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resistance
temperature compensation
temperature
oxygen sensor
electrode
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2006147491A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4625931B2 (ja
Inventor
Noriya Izu
伊豆  典哉
Suzuka Nishizaki
涼香 西▲崎▼
Toshio Ito
敏雄 伊藤
Usoku Shin
申  ウソク
Ichiro Matsubara
一郎 松原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
National Institute of Advanced Industrial Science and Technology AIST
Original Assignee
National Institute of Advanced Industrial Science and Technology AIST
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by National Institute of Advanced Industrial Science and Technology AIST filed Critical National Institute of Advanced Industrial Science and Technology AIST
Priority to JP2006147491A priority Critical patent/JP4625931B2/ja
Publication of JP2007315979A publication Critical patent/JP2007315979A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4625931B2 publication Critical patent/JP4625931B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Fluid Adsorption Or Reactions (AREA)

Abstract

【課題】出力の温度依存性の無い抵抗型酸素センサ素子を提供する。
【解決手段】温度補償材及びガス検出材を用いた抵抗型酸素センサ素子において、(1)温度補償材とその電極との界面での抵抗を温度補償材の抵抗と比べて小さくしたこと、(2)それにより、酸素センサの出力の温度に依存しない範囲が、600℃までの低温側に広がっていること、を特徴とする抵抗型酸素センサ素子、及びCe0.50.5の組成である温度補償材及びCe0.9Zr0.1の組成であるガス検出材を用いた抵抗型酸素センサ素子において、温度補償材が多孔質であり、温度補償材の電極が緻密電極であり、温度補償材とその電極の位置関係が基板・電極・温度補償材の関係を有し、温度補償材とガス検出材のそれぞれの抵抗が、ほぼ等しい抵抗型酸素センサ素子である、前記抵抗型酸素センサ素子。
【選択図】図9

Description

本発明は、温度依存性を無くした抵抗型酸素センサ素子に関するものであり、更に詳しくは、雰囲気ガスの酸素分圧に応じて抵抗値が変化する酸化物半導体からなるガス検出材を有している抵抗型酸素センサであって、温度依存性を抑えた抵抗型酸素センサに関するものである。本発明は、例えば、排ガスの浄化率向上や燃費向上のための、自動車用燃焼機関等の空燃比を制御するための空燃比フィードバック制御システム等に使われる酸素センサ装置において、センサ出力の温度依存性を無くして、酸素分圧を高精度で測定することを可能とする新しい酸素センサ装置を提供するものである。
従来の酸化物半導体を使った抵抗型酸素センサでは、ガス検出材である酸化物半導体の抵抗値が、酸素分圧だけでなく、温度に対しても強い依存性を示すために、センサ出力の温度依存性が極めて大きいという問題点があった。従来、センサの温度補償材として必要な、抵抗が酸素分圧に依存しないという特性、すなわち、抵抗の酸素不感応性を実現する手法として、次の4つが知られている。それらを以下に列挙する。
第1に、その一つは、M.J.Esperらによって報告されているものであり、彼らは、酸素ガスに不感応な温度補償材として、高密度な酸化チタニウムを使用した(非特許文献1)。この場合、短期的には、不感応であるが、長期的には酸素分圧に依存してしまうという問題点がある。また、第2に、ガス検出材の一部をガス不透過層で被覆し、このことによって、酸素ガスに不感応である温度補償材を持つガスセンサが報告されている(特許文献1、2)。この場合、ガス検出材を被覆するための本来のガス不透過性の層が、経時劣化や熱衝撃などによりひび割れてしまい、ガスが透過してしまうという問題点がある。
また、第3に、ガス感応性を失うほどに金属原子、例えば、金をドーピングすることにより、不感応材を得る方法が報告されている(特許文献3、4)が、この方法の不利な点は、金属原子をドーピングした部分が安定性を持たないことである。
更に、第4に、最近の報告では、温度補償材として、p型とn型の酸化物半導体の混合物が使われており(特許文献5)、また、p型とn型の酸化物半導体の薄膜を積層したものが用いられている(特許文献6)。しかし、これらの温度補償材は、センサの作動温度において、p型とn型の酸化物半導体が反応し、長期的な安定性が得られないという問題点や、材料の熱膨張係数の違いによりクラックなど生じるという問題点がある。
また、不感応材料として、p型とn型の酸化物半導体を積層したものを作る場合、整合よく積層させるには、薄膜作製条件を精度良くコントロールする必要があり、また、温度補償部分として、p型とn型の酸化物半導体の混合物を作る場合、両方の酸化物半導体がきれいに分散するように混合を制御する必要があり、不感応材の作製プロセスが複雑であるという問題点もある。
更に、これらの文献には、温度補償材が酸素分圧に依存しないことが示されておらず、あるいは、示されているとしても、酸素分圧の範囲は2桁しか示されていない。これらの従来技術の場合、原理的には温度補償部分の抵抗が酸素分圧に依存しない範囲は小さいものであることが推察される。また、これらの文献では、酸素センサの出力が温度に依存しないこと、あるいは温度依存性が小さいことが示されていない。
これらの問題点を解決する技術が先行文献に開示されている(特許文献7)。その技術とは、温度補償材として酸素イオン伝導体を用いるというものである。このときの酸素センサの回路を図1に示す。これにより、酸素センサの出力の温度依存性が抑制され、温度補償材の作製プロセスが簡便であり、温度補償材の耐久性が向上した。
しかしながら、温度補償材に酸素イオン伝導体を用いる場合、ある特殊な条件下では、温度補償材がうまく機能しないという問題が生じた。この問題は、本発明者らが独自に明らかにしたものである。それについて、以下に簡単に説明する。酸素イオン伝導体の電極としては、一般には、多孔質電極が用いられる。これは、イオン伝導体とその電極での界面の抵抗を小さくするためである。一般に、配線などは緻密体を用いている。これは、多孔質体よりも緻密体は強度があるためである。多孔質電極を用いる場合、配線の作製工程と電極の作製工程とを分ける必要があった。一方、電極として緻密体を用いることができれば、電極と配線とを同時に作製できるため、製造コストを抑えることができると予想された。
そこで、本発明者らは、緻密電極を用いたセンサを試作したが、次のような問題が生じた。温度補償材とガス検出材の抵抗を実測し、その実測値から、電気回路計算を行うことにより、出力を求めると、500℃から800℃の広範囲で出力の温度依存性をなくすことができるという計算結果となったが、実際に実験を行うと、計算結果とは大きく異なった(図2及び実施例参照)。ここで、計算は、センサ出力をVout、印加電圧をE、温度補償材の抵抗をR、ガス検出材の抵抗をRとすると、
Figure 2007315979
の式を用いて行った。印加電圧を10Vとした計算した結果、500℃から800℃の広い範囲で温度依存性はほとんど無かった。図1の回路を用いて、実際にセンサ出力を求めたところ、印加電圧が10Vの場合、650℃から800℃以上で出力の温度依存性は無かったが、650℃以下では大きく温度に依存した。本発明者らの詳細な調査の結果、低温では、温度補償材とその電極との界面での抵抗が大きくなり、界面抵抗を無視できなくなるため、温度依存性が大きくなることが分かった。
ヨーロッパ特許出願第0464243号公開公報 ヨーロッパ特許出願第0464244号公開公報 ドイツ特許第4210397号明細書 ドイツ特許第4210398号明細書 特開平6−222026号公報 特表平10−505164号公報 特開2004−85549号公報 SAE Technical Paper、(1979)、790140
このような状況の中で、本発明者らは、センサ出力の温度依存性の無い抵抗型酸素センサを開発することを目標として鋭意研究を積み重ねた結果、酸素イオン伝導体である温度補償材の電極として緻密電極を用いた場合、温度補償材とその電極との界面での抵抗を低減して、温度補償材の抵抗と比べて格段に小さくすることにより、低温での温度依存性を無くすことができることを見出し、本発明を完成した。本発明は、低温における温度補償材とその電極との界面での抵抗を低減させ、低温での出力の温度依存性を無くすことが可能な抵抗型酸素センサ素子を提供することを目的とするものである。
上記課題を解決するための本発明は、以下の技術的手段から構成される。
(1)温度補償材及びガス検出材を用いた抵抗型酸素センサ素子において、1)温度補償材とその電極との界面での抵抗を温度補償材の抵抗と比べて小さくしたこと、2)それにより、酸素センサの出力の温度に依存しない範囲が、600℃までの低温側に広がっていること、を特徴とする抵抗型酸素センサ素子。
(2)Ce0.50.5の組成である温度補償材及びCe0.9Zr0.1の組成であるガス検出材を用いた抵抗型酸素センサ素子において、温度補償材が多孔質であり、温度補償材の電極が緻密電極であり、温度補償材とその電極の位置関係が基板・電極・温度補償材の関係を有し、温度補償材とガス検出材のそれぞれの抵抗が、ほぼ等しい抵抗型酸素センサ素子である、前記(1)記載の抵抗型酸素センサ素子。
(3)抵抗型酸素センサの動作時に、温度補償材とガス検出材を直列に接続したものに1V以下の一定電圧が負荷される、前記(1)記載の抵抗型酸素センサ素子。
(4)抵抗型酸素センサの動作時に、温度補償材の電極間隔をL、温度補償材の電極面積をA、温度補償材の断面積をS、温度補償材の電極間の電位差をEとすると、E/Lが140V/m以下である、前記(1)記載の抵抗型酸素センサ素子。
(5)600℃以上の温度で、出力の温度依存性が無い、前記(1)記載の抵抗型酸素センサ素子。
(6)温度補償材とその電極との界面での抵抗が、温度補償材の抵抗の0.02倍以下である、前記(1)記載の抵抗型酸素センサ素子。
(7)温度補償材の抵抗が、ガス検出材の抵抗の0.25倍から4倍以内である、前記(1)記載の抵抗型酸素センサ素子。
(8)ガス検出材の電極間隔をL、ガス検出材の断面積をS、温度補償材の電極間隔をL、温度補償材の断面積をSとすると、L/Lが0.0417以上0.666以下になるような電極構造を有する、前記(1)記載の抵抗型酸素センサ素子。
次に、本発明について更に詳細に説明する。
本発明は、抵抗が、酸素分圧と温度に依存するガス検出材と、温度のみに依存する温度補償材が、基板に配置された抵抗型酸素センサに係るものである。ただし、基板へのガス検出材と温度補償材の配置は、横に並べて配置したものに限定されず、例えば、1)基板の表にガス検出材、裏に温度補償材を配置する、2)上記1)の逆に配置する、などが可能である。電極は交差指型構造(くし型構造)などが好ましい。これは、ガス検出材と温度補償材の抵抗を小さくすることが可能であるためである。
電極は緻密電極を用いる。これは、前述の通り、電極と配線を同時に作製したいためである。これにより、製造コストを抑えることが可能である。緻密電極を用いる場合、温度補償材は多孔質厚膜である必要があり、位置関係は、基板、電極、厚膜の順番である必要がある。これは、
2−=1/2O+2e (2)
の反応が、電極・厚膜・ガスの三相界面で生じる必要があるためであり、緻密電極を使うためには、上記構造が必要である。それは、上記反応が生じないと、酸素イオン伝導体と電極との界面での抵抗が増大するためである。
基板の材料としては、絶縁体である酸化アルミナ、酸化マグネシウム、石英などが例示されるが、これらに制限されるものではない。ガス検出材としては、酸化セリウム、酸化チタン、酸化ガリウムなどに代表される酸化物半導体が用いられる。温度補償材としては、ガス検出材の温度依存性に近い酸素イオン伝導体、例えば、イットリア安定化ジルコニア、ガリウムド−プセリアなどが用いられる。酸化セリウムは、酸化物半導体であるが、添加する金属イオンの種類によっては、酸素イオン伝導体になることが可能である。具体的には、2、3価の金属イオンを添加すれば、酸素イオン伝導体となる。
ただし、ガス検出材と温度補償材を任意に選択することはできない。これは、一般に、ガス検出材として使用可能な酸化物半導体と温度補償材として使用可能な酸素イオン伝導体のそれぞれの抵抗の温度依存性は異なるためである。よって、両者の抵抗の温度依存性が同じかもしくは非常に近いことが必要であり、その組み合わせとして、温度補償材としては、Ce0.50.52−δ、ガス検出材としては、Ce0.9Zr0.1が好ましい組み合わせである。
電極の材料は、高温で安定であり、前述の(2)式の反応が生じるものであれば適宜の材料が使用可能であり、例えば、白金が例示されるが、前述の条件を満たすものであれば、材料は任意に選択可能である。次に、ガス検出材と温度補償材の抵抗値は、できるだけ近い方が望ましい。好ましくは、温度補償材の抵抗は、ガス検出材の抵抗の0.25倍から4倍以内である。この根拠について、以下に簡単に説明する。図3は、酸素分圧PがlogP=−1.5を満たす場合において、温度補償材の抵抗を、ガス検出材の抵抗の0.15倍から6.3倍に変化させたときのセンサ出力を計算により求めた結果である。ガス検出材の抵抗Rは、R=P−1/6とし、E=1Vとして、(1)式を用いて計算した。
この結果から、温度補償材の抵抗をガス検出材の抵抗の0.16倍以下や6.3倍以上にすると、酸素分圧に対する出力の傾きが水平に近づいてくる。すなわち、センサの感度が低くなる。このことから、温度補償材の抵抗は、ガス検出材の抵抗の0.25倍から4倍以内であることが好ましい。両者の抵抗を近づける方法としては、膜厚、電極間隔などを変えることなどが挙げられる。
後記する実施例(予備実験)に示すように、ガス検出材として、Ce0.9Zr0.1を、温度補償材として、Ce0.50.52−δを用いた場合、両者の抵抗率は異なる。Ce0.9Zr0.1及びCe0.50.52−δの抵抗率を、それぞれr及びrとすると、r/r=6である(実施例1の予備実験参照)。温度補償材の抵抗は、ガス検出材の抵抗の0.25倍から4倍以内であることが好ましいことから、これを式にすると、
0.25≦R/R≦4 (3)
となる。
ここで、R及びRは、それぞれ温度補償材及びガス検出材の抵抗である。温度補償材の電極間の距離をLとし、温度補償材の断面積をS、温度補償材の抵抗率rとすると、
=r/S (4)
であり、ガス検出材の電極間の距離をLとし、ガス検出材の断面積をS、ガス検出材の抵抗率rとすると、
=r/S (5)
である。
ここで、交差指型(くし型)電極での温度補償材の断面積とは、図4に示すような、電極間隔が約Lである線分ABCDEFGHIJの長さDと、温度補償材膜の厚さTとの積である。また、ガス検出材の断面積も温度補償材と同様、対となる電極と電極間隔が約Lである辺の長さの和Dと、温度補償材膜の厚さTとの積である。よって、(3)式は、
Figure 2007315979
となり、r/r=6であるので、
Figure 2007315979
となる。この条件を満たすように温度補償材及びガス検出材の電極を設計する必要がある。
また、センサとして機能させるには、ガス検出材と温度補償材を直列に接続し、その直列回路に一定電圧を負荷させる必要がある。また、センサ出力は、ガス検出材での電位差又は温度補償材での電位差となる。図1では、出力として、ガス検出材の電位差を用いている。一定電圧は、温度補償材とその電極との界面での抵抗が無視できるくらい小さくなるように設定しなければならない。
温度補償材電極と温度補償材との界面での抵抗(界面抵抗)は、(2)式の反応が律速することにより生じる。言い換えると、上記反応が律速しなければ、界面抵抗は生じない。高温では温度依存性は無く、低温で温度依存性が出現したことから、上記反応は低温で遅く、高温では格段に速くなると考えられる。よって、低温で上記界面抵抗を考慮する必要がある。界面抵抗を小さくするには、上記反応が律速しないようにすれば良い。すなわち、電流を小さくすれば良い。電流を小さくするには、印加電圧を小さくすれば良い。これにより、低温においても上記反応が律速しなくなる。
後記する実施例(本実験)に示すように、上記一定電圧を10Vに設定した場合、650℃以下の出力の温度依存性が大きくなった。一方、一定電圧を1Vに設定した場合、600℃以上で出力の温度依存性を抑制することができた。このことから、一定電圧を1Vに設定することにより、出力の温度依存性が無い温度範囲を広げることができた。ただし、1Vという一定電圧は、実施例(本実験)に示す電極構造の場合に限定される可能性がある。それは、一定電圧は電極構造に大きく依存すると考えられるからである。
(2)式の反応が律速する単位電極面積あたりの電流をilimitとすると、図1の直列回路を流れる電流Iは、
I≦ilimit (8)
を満たす必要がある。ここで、Aは温度補償材の電極面積である。これは、ilimitを超える電流が図1に流れようとすると、温度補償材とその電極との界面での抵抗が増大し、図1に無い抵抗が生じ、温度依存性を抑制することができなくなるため、上記条件が必要である。
温度補償材の抵抗をR、温度補償材の電極間での電位差をEとすると、
I=E/R (9)
が成り立つので、(8)式は
/R≦ilimit (10)
となる。(4)及び(10)式から、
/L≦rlimit (11)
となる。
右辺のrlimitは、マクロな構造には依存しない値であり、温度が一定なら一定値として考えて良い。この式の意味するところは、温度補償材の電極間の電位差及び温度補償材の断面積は小さいほうが良く、温度補償材の電極間隔及びその電極面積は大きいほうが良い、ということである。実施例(本実験)に示すように、低温において、出力の温度依存性が出現し、温度が低くなるにつれ、高温での出力からのずれが大きくなった。すなわち、rlimitは、温度が低くなるにつれ、小さくなると考えられる。
よって、出力の温度依存性が無いことを希望する温度範囲の一番低温で(11)式を満たせば、それより高温では、常に(11)式を満たすことになる。実施例(本実験)に示す構造の場合、600℃から800℃において、1Vの一定電圧を温度補償材とガス検出材の直列回路に負荷した場合に、出力の温度依存性が無かった。よって、600℃におけるE/Lを計算すると、140V/mとなる(各パラメータの値は、実施例参照のこと。)。このことから、E/Lが140V/m以下であれば、600℃以上で出力の温度依存性を無くすことができる。ただし、この条件は、必要十分条件でなく、十分条件である。
次に、温度補償材とその電極との界面における抵抗(以下、界面抵抗)に関する条件について述べる。ガス検出材の抵抗をR、温度補償材の抵抗をR、界面抵抗をRxとする。ここで、xは、温度補償材の抵抗に対する界面抵抗の割合である。このとき、センサ出力Voutは、印加電圧をEとすると、
Figure 2007315979
である。界面抵抗が無視できるときのセンサ出力をVout とすると、
Figure 2007315979
界面抵抗が出現することによる出力誤差をΔVoutとすると、
Figure 2007315979
よって、
Figure 2007315979
とRが等しいとき、
Figure 2007315979
となる。ΔVout/E≦0.01とすると、
x≦0.02 (17)
となる。よって、界面抵抗が温度補償材の抵抗の0.02倍以下であると、界面抵抗の影響は無視できる。
次に、センサの作製方法を説明する。まず、初めに、電極及び配線を作製する。その方法として、Pt、Pdなどの貴金属ペーストをスクリーン印刷法により基板に塗布する方法、Pt、Pdをスパッタ法により作製する方法などが例示されるが、これらに限定されない。基板上に電極及び配線を作製し、その上にガス検出材と温度補償材をそれぞれ作製する。ガス検出材と温度補償材の作製方法であるが、ガス検出材の場合、まず、酸化物半導体粉末を作製する。この作製方法として、噴霧熱分解法、スプレードライ法、沈殿法などの製法が例示されるが、これらに限定されるものではない。
次に、酸化物半導体粉末と、ビヒクル、スキージオイル等の有機溶媒を混合し、ペーストを作製する。このペーストを電極及び配線が設けられた基板上に印刷する。印刷方法としては、好適には、スクリーン印刷法が用いられるが、これに限定されない。温度補償材の場合、酸素イオン伝導体粉末を作製する。これ以降は、ガス検出材の作製方法と同じである。次に、これを空気中400〜600℃で加熱して、有機溶媒を除去し、次いで、空気中1000〜1200℃で焼成する。
ヒータ付の抵抗型酸素センサ素子の場合、例えば、基板に、セラミックヒータ、シリコンマイクロヒータなどを取り付ける。ただし、ヒータの取り付け位置、ヒータの形状、ヒータの特性については、特に限定するものではない。なぜならば、本発明の抵抗型酸素センサは、温度依存性が小さいので、ヒータに対する要求度が小さく、ヒータの性能は重要ではないためである。本発明の抵抗型酸素センサ素子は、酸素センサ装置に用いられる。この装置は、本発明の抵抗型酸素センサと電気回路部とセンサ出力などの表示部とを基本的構成要素として任意に設計することができる。
本発明により、次のような効果が奏される。
(1)温度補償材として、Ce0.50.52−δ、ガス検出材として、Ce0.9Zr0.1を使った抵抗型酸素センサにおいて、その出力の温度依存性の無い温度範囲を、600℃までの低温側に広げることができる。
(2)緻密な電極を使っても、センサの出力の温度依存性を抑えることができる。
(3)低コストで酸素センサを構築し、提供することができる。
(4)温度依存性が小さいため、ヒータの温度を制御するための回路を簡素化できる。
(5)低温作動できるため、ヒータの消費電力を下げることができる。
次に、実施例に基づいて本発明を具体的に説明するが、本発明は、以下の実施例によって何ら限定されるものではない。
(予備実験)
まず、初めに、温度補償材Ce0.50.52−δ及びガス検出材Ce0.9Zr0.1の抵抗率及びそれらの抵抗の温度依存性を確認するために、全く同じ電極上に温度補償材及びガス検出材の厚膜を作製し、それらの抵抗を比較した。以下に、実験条件を詳細に示す。
アルミナ基板に、白金ペーストをスクリーン印刷により塗布した。電極として、交差指型構造(くし型構造)電極を用いた。白金ペーストを印刷後、空気中1400℃で焼成を行った。得られた電極は、緻密な白金厚膜であり、金属光沢を有していた。次に、沈殿法によりCe0.50.52−δ及びCe0.9Zr0.1の微粉末を得た。得られた微粉末と有機溶媒のビヒクルとを混合したペーストを、電極が作製された酸化アルミニウム基板上にスクリーン印刷により印刷した。次に、これを空気中500℃で加熱し、引き続き、空気中1100℃で加熱し、温度補償材及びガス検出材となる厚膜を作製した。
このようにして得られた温度補償材及びガス検出材の抵抗の値を図5にプロットする。測定雰囲気は、酸素、プロパン、窒素の混合ガス(2.75%O+0.50%C+N)を、加熱した貴金属触媒中で燃焼反応させた後のガス雰囲気、すなわち、模擬的な排気ガス雰囲気である。酸素過剰量λを次のように定義する。
Figure 2007315979
ここで、C(O)、C(C)は、それぞれ酸素及びプロパンの濃度である。また、
Figure 2007315979
は過不足なく反応する比であり、5である。一般的に、空気過剰率λairは次式である。
Figure 2007315979
ここで、w(air)、w(fuel)は、それぞれ空気と燃料の重量比、すなわち、空燃比であり、
Figure 2007315979
は理論空燃比である。したがって、λとλairが同じであっても、その雰囲気における酸素分圧は大きく異なる。酸素分圧が同じ場合の実施例で使用しているλとλairとは、次式の関係がある。
λair=0.1463λ+0.8695 (λ≧1.1) (20)
このことから、本実施例で計測での実験結果は、一般に使われるλairの1に近い範囲を測定していることになる。酸素、プロパン、窒素の混合ガス(2.75%O+0.50%C+N)の場合、λ=1.1であり、いわゆるリーン雰囲気(燃料希薄雰囲気)である。図5では、約800℃(810℃)におけるガス検出材の抵抗RG,800℃で除した値をプロットしている。
温度補償材の抵抗の活性化エネルギーは1.23eVであり、ガス検出材の活性化エネルギーは1.27eVであった。このことから、両者の抵抗の温度依存性は、ほぼ同じであることが確認された。また、本予備実験では、温度補償材の電極構造とガス検出材の電極構造は、全く同じであり、両者の厚膜の膜厚もほぼ同じ(6.5〜7.5μm)であった。このことから、両者の抵抗の比は、抵抗率の比であり、約6であることが分かった。
(本実験)
次に、図6に示すような電極を1つの基板上に作製し、その上に、予備実験と同じ作製方法で、温度補償材及びガス検出材の厚膜を作製した。温度補償材の電極間隔Lは200μm、電極間隔が約200μmである辺の長さの和Dと温度補償材膜の厚さTは、それぞれ14500μmと7μmであるので、温度補償材の断面積Sは1.015×10μm、温度補償材の電極面積Aは1.25×10μmであった。また、ガス検出材の電極間隔Lは500μm、電極間隔が約500μmである辺の長さの和Dと温度補償材膜の厚さTは、それぞれ6750μmと7μmであるので、温度補償材の断面積Sは4.725×10μmであった。このとき、L/Lを計算すると、0.19であった。
以上の電極及び厚膜を用いて、λ=1.1における温度補償材及びガス検出材の抵抗を測定した結果を図7に示す。図7も図5と同様に、約800℃(797℃)におけるガス検出材の抵抗RG,800℃で除した値をプロットしている。両者の抵抗は、ほぼ同じであり、0.25倍から4倍の間に入っていた。
この抵抗の値を基に、センサ出力を計算した結果を図8に示す。図8には、λ=1.6における温度補償材及びガス検出材の抵抗の測定結果を基にセンサ出力を計算した結果も示す。センサ出力の計算は、図1の回路に基づいて行った。この場合、センサ出力は(1)式から求めることができる。図8の結果では、E=10Vとして計算を行った。計算上では、500℃から800℃の広い範囲で出力の温度依存性はほぼなく、λ=1.1と1.6を識別できるという結果が得られた。
次に、実際に図1のように接続し、E=10V又は1Vを負荷し、Voutを測定した。その結果を図9に示す。10Vを負荷した場合、650℃から800℃までは、出力の温度依存性は無かったが、650℃以下では、出力は温度に大きく依存した。一方、1Vを負荷した場合、600℃から800℃まで出力の温度依存性は無かった。これは、前述の通り、10Vでは600℃から650℃において温度補償材とその電極との界面での抵抗(界面抵抗)が生じたが、1Vでは600℃から650℃において界面抵抗が生じなかったためである。
このように、界面抵抗を無視できるほど小さくすることにより、低温での出力温度依存性を無くすことができた。以上の実施例で示したように、酸素イオン伝導体である温度補償材の電極として緻密電極を用いた場合、温度補償材とその電極との界面での抵抗を低減することにより、低温での温度依存性を無くすことができた。すなわち、本発明により、出力の温度依存性を、広い温度範囲で抑制できることが実証できた。
以上詳述したように、本発明は、センサ出力の温度依存性の無い抵抗型酸素センサに係るものであり、本発明により、抵抗型酸素センサにおいて、センサ出力の温度依存性の無い温度範囲を600℃まで低温側に拡大することができる。それにより、緻密な電極を酸素センサに使用することが可能となる。600℃以上の温度で出力の温度依存性が無い、センサ出力の温度依存性が抑制された、新しい抵抗型酸素センサを提供することができる。本発明により、センサ出力の温度依存性を無くして、酸素分圧を高精度で測定することが可能な、高性能の酸素センサ装置を提供することができる。
酸素センサの回路図を示す。 抵抗の実測値から計算したセンサ出力と、実測のセンサ出力を示す。 酸素分圧PがlogP=−1.5を満たす場合において、温度補償材の抵抗をガス検出材の抵抗の0.15倍から6.3倍に変化させたときのセンサ出力を計算により求めた結果を示す。 交差指型(くし型)電極における電極間隔LOと電極間隔が約Lである辺の長さの和Dの定義を示す。 λ=1.1における温度補償材及びガス検出材の抵抗の値を示す。温度補償材とガス検出材の電極構造は同じである。ただし、縦軸は約800℃(810℃)におけるガス検出材の抵抗RG,800℃で除した値を用いた。 温度補償材Ce0.50.52−δ及びガス検出材Ce0.9Zr0.1に用いる電極を示す。それぞれの抵抗がほぼ同じになるように調整されている。間隔が密及び疎である電極は、それぞれ、温度補償材用及びガス検出材用である。 図6に示した電極を用いたときのλ=1.1における温度補償材及びガス検出材の抵抗の値を示す。ただし、縦軸は約800℃(797℃)におけるガス検出材の抵抗RG,800℃で除した値を用いた。 図7の測定結果から計算により求めたセンサ出力を示す。ただし、λ=1.6における温度補償材及びガス検出材の抵抗の測定結果を基にセンサ出力を計算した結果も合わせて示す。 本実験で作製したセンサ素子にE=10V又は1Vを負荷したときのVoutを示す。

Claims (8)

  1. 温度補償材及びガス検出材を用いた抵抗型酸素センサ素子において、(1)温度補償材とその電極との界面での抵抗を温度補償材の抵抗と比べて小さくしたこと、(2)それにより、酸素センサの出力の温度に依存しない範囲が、600℃までの低温側に広がっていること、を特徴とする抵抗型酸素センサ素子。
  2. Ce0.50.5の組成である温度補償材及びCe0.9Zr0.1の組成であるガス検出材を用いた抵抗型酸素センサ素子において、温度補償材が多孔質であり、温度補償材の電極が緻密電極であり、温度補償材とその電極の位置関係が基板・電極・温度補償材の関係を有し、温度補償材とガス検出材のそれぞれの抵抗が、ほぼ等しい抵抗型酸素センサ素子である、請求項1記載の抵抗型酸素センサ素子。
  3. 抵抗型酸素センサの動作時に、温度補償材とガス検出材を直列に接続したものに1V以下の一定電圧が負荷される、請求項1記載の抵抗型酸素センサ素子。
  4. 抵抗型酸素センサの動作時に、温度補償材の電極間隔をL、温度補償材の電極面積をA、温度補償材の断面積をS、温度補償材の電極間の電位差をEとすると、E/Lが140V/m以下である、請求項1記載の抵抗型酸素センサ素子。
  5. 600℃以上の温度で、出力の温度依存性が無い、請求項1記載の抵抗型酸素センサ素子。
  6. 温度補償材とその電極との界面での抵抗が、温度補償材の抵抗の0.02倍以下である、請求項1記載の抵抗型酸素センサ素子。
  7. 温度補償材の抵抗が、ガス検出材の抵抗の0.25倍から4倍以内である、請求項1記載の抵抗型酸素センサ素子。
  8. ガス検出材の電極間隔をL、ガス検出材の断面積をS、温度補償材の電極間隔をL、温度補償材の断面積をSとすると、L/Lが0.0417以上0.666以下になるような電極構造を有する、請求項1記載の抵抗型酸素センサ素子。
JP2006147491A 2006-05-26 2006-05-26 出力の温度依存性の無い抵抗型酸素センサ素子 Expired - Fee Related JP4625931B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006147491A JP4625931B2 (ja) 2006-05-26 2006-05-26 出力の温度依存性の無い抵抗型酸素センサ素子

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006147491A JP4625931B2 (ja) 2006-05-26 2006-05-26 出力の温度依存性の無い抵抗型酸素センサ素子

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007315979A true JP2007315979A (ja) 2007-12-06
JP4625931B2 JP4625931B2 (ja) 2011-02-02

Family

ID=38849956

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006147491A Expired - Fee Related JP4625931B2 (ja) 2006-05-26 2006-05-26 出力の温度依存性の無い抵抗型酸素センサ素子

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4625931B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8984861B2 (en) 2012-03-27 2015-03-24 Kabushiki Kaisha Toyota Chuo Kenkyusho Catalyst deterioration diagnosis method, method for purification of exhaust gas using the diagnosis method, catalyst deterioration diagnosis apparatus, and apparatus for purification of exhaust gas using the diagnosis apparatus
CN109444225A (zh) * 2018-12-27 2019-03-08 上海因士环保科技有限公司 一种抗温度、基线漂移的气体传感器系统及使用方法

Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57141545A (en) * 1981-01-21 1982-09-01 Bendix Autolite Corp Titania oxygen detector with chromium oxide compensator
JPS625165A (ja) * 1985-07-02 1987-01-12 Ngk Spark Plug Co Ltd 厚膜型ガス感応体素子とその製法
JPS6366450A (ja) * 1986-09-09 1988-03-25 Ngk Spark Plug Co Ltd ガス検出器の製造方法
JPH06222026A (ja) * 1991-02-26 1994-08-12 Toyota Motor Corp 酸化物半導体ガスセンサ
JPH0669830U (ja) * 1993-03-02 1994-09-30 株式会社豊田中央研究所 半導体薄膜式オゾンセンサ
JPH08220060A (ja) * 1994-04-12 1996-08-30 Matsushita Electric Ind Co Ltd 酸素センサー
JPH10505164A (ja) * 1994-09-14 1998-05-19 シーメンス アクチエンゲゼルシヤフト ガスセンサ
JP2004085549A (ja) * 2002-06-27 2004-03-18 National Institute Of Advanced Industrial & Technology 抵抗型酸素センサとそれを使った酸素センサ装置及び空燃比制御システム
JP2004093547A (ja) * 2002-07-08 2004-03-25 National Institute Of Advanced Industrial & Technology 抵抗型酸素センサとそれを使った酸素センサ装置及び空燃比制御システム
JP2004203655A (ja) * 2002-12-25 2004-07-22 National Institute Of Advanced Industrial & Technology 抵抗型酸素センサの酸素分圧検出部分の製造方法

Patent Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57141545A (en) * 1981-01-21 1982-09-01 Bendix Autolite Corp Titania oxygen detector with chromium oxide compensator
JPS625165A (ja) * 1985-07-02 1987-01-12 Ngk Spark Plug Co Ltd 厚膜型ガス感応体素子とその製法
JPS6366450A (ja) * 1986-09-09 1988-03-25 Ngk Spark Plug Co Ltd ガス検出器の製造方法
JPH06222026A (ja) * 1991-02-26 1994-08-12 Toyota Motor Corp 酸化物半導体ガスセンサ
JPH0669830U (ja) * 1993-03-02 1994-09-30 株式会社豊田中央研究所 半導体薄膜式オゾンセンサ
JPH08220060A (ja) * 1994-04-12 1996-08-30 Matsushita Electric Ind Co Ltd 酸素センサー
JPH10505164A (ja) * 1994-09-14 1998-05-19 シーメンス アクチエンゲゼルシヤフト ガスセンサ
JP2004085549A (ja) * 2002-06-27 2004-03-18 National Institute Of Advanced Industrial & Technology 抵抗型酸素センサとそれを使った酸素センサ装置及び空燃比制御システム
JP2004093547A (ja) * 2002-07-08 2004-03-25 National Institute Of Advanced Industrial & Technology 抵抗型酸素センサとそれを使った酸素センサ装置及び空燃比制御システム
JP2004203655A (ja) * 2002-12-25 2004-07-22 National Institute Of Advanced Industrial & Technology 抵抗型酸素センサの酸素分圧検出部分の製造方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8984861B2 (en) 2012-03-27 2015-03-24 Kabushiki Kaisha Toyota Chuo Kenkyusho Catalyst deterioration diagnosis method, method for purification of exhaust gas using the diagnosis method, catalyst deterioration diagnosis apparatus, and apparatus for purification of exhaust gas using the diagnosis apparatus
CN109444225A (zh) * 2018-12-27 2019-03-08 上海因士环保科技有限公司 一种抗温度、基线漂移的气体传感器系统及使用方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4625931B2 (ja) 2011-02-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA1117789A (en) Temperature compensated resistive exhaust gas sensor construction
Izu et al. Development of resistive oxygen sensors based on cerium oxide thick film
EP0056752B1 (en) Titania oxygen sensor with chrome oxide compensator
Gregory et al. A self-compensated ceramic strain gage for use at elevated temperatures
US20100201385A1 (en) Method for measuring the threshold thickness of a layer of a purely resistive material, device for implementing same and use of said device in an exhaust pipe
US7236083B2 (en) Resistance type oxygen sensor and oxygen sensor device using it and air/fuel ratio control system
JP4625931B2 (ja) 出力の温度依存性の無い抵抗型酸素センサ素子
CN109133201A (zh) 基于多组分a位共掺杂镍基钙钛矿氧化物材料及使用方法
JPS61155751A (ja) 空燃比センサおよび装置
JP3870261B2 (ja) 抵抗型酸素センサとそれを使った酸素センサ装置及び空燃比制御システム
JP3903181B2 (ja) 抵抗型酸素センサとそれを使った酸素センサ装置及び空燃比制御システム
JP4625930B2 (ja) 抵抗型酸素センサとそれを使った空燃比制御システム
JP2811976B2 (ja) 酸化物半導体ガスセンサ
JP2575213B2 (ja) サーミスタ素子
JP4671253B2 (ja) 可燃性ガス濃度測定装置
JP5105284B2 (ja) アンモニア濃度測定用センサ素子、アンモニア濃度測定装置、およびアンモニア濃度測定方法
CN106679838B (zh) 一种具有超大输出电压的薄膜型热电偶及其制备方法
EP0853239A2 (en) Gas sensor and heater unit
JP2011169757A (ja) 抵抗型酸素センサ素子
JPH0765977B2 (ja) ガスセンサ用の不活性、触媒作用性またはガス感受性セラミック層の製造法
JP4171803B2 (ja) 酸化物半導体を使った酸素センサ
Howarth et al. A simple titania thick film exhaust gas oxygen sensor
JP2881426B2 (ja) 酸素センサ
JP2002156355A (ja) ガスセンサ素子及びこれを備えるガス濃度測定装置
JP4163840B2 (ja) ガスセンサ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080327

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100701

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100708

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100903

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100927

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101013

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131119

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4625931

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131119

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees