JP2007315512A - 電動リニアアクチュエータ - Google Patents

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康司 立石
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Abstract

【課題】 モータとボールねじとの間の距離を縮めることにより、モータの外観寸法の影響を受けずに小型化を図ることができる電動リニアアクチュエータを提供する。
【解決手段】 ナット3が回転自在でねじ軸4が進退自在なボールねじ5と、モータ20と、このモータ20の回転をナット3に伝達する駆動伝達系21と、この駆動伝達系21に介在してボールねじ5からモータ20への入力である逆入力を遮断するクラッチ22とをハウジング2に設置する。この電動リニアアクチュエータ1において、前記モータ20とクラッチ22とを同軸上に配置し、前記モータ20の軸心とボールねじ5の軸心とを直交または斜交の関係に配置する。
【選択図】 図1

Description

この発明は、ボールねじ機構を用いた自動車用等の電動リニアアクチュエータに関し、詳しくはボールねじと逆入力遮断用のクラッチとを併せ持つ電動リニアアクチュエータの構造に関する。
自動車に用いられる伝達機構の一つに、ボールねじとクラッチを併せ持った電動リニアアクチュエータがある。例えば、ピストンの上死点位置を変更し、圧縮比を変えるようにした可変圧縮比エンジンに用いられるものとして、特許文献1に開示されたボールねじアクチュエータ機構が挙げられる。
特許文献1のボールねじアクチュエータ機構では、図5に概略を示すように、ボールねじ55のナット53が回転自在に設置されてねじ軸54が進退のみ自在とされる。これに加え、モータ50の回転をボールねじ55のナット53に伝達する歯車列56,57と、この歯車列56,57に介在されたクラッチ52とが設けられている。
このクラッチ52は、モータ50の駆動力をナット53に伝達する一方で、ナット53側からの逆入力トルクをモータ50側へ伝達しない逆入力遮断クラッチであるため、モータ50の焼損等を防止すると共に省電力化に寄与する。
同図のボールねじアクチュエータ機構は、駆動源となるモータ50とボールねじ55との間に、上記クラッチ52および歯車列56,57等の減速機構が配置された構造であると共に、モータ50の軸心と、クラッチ52の軸心と、ボールねじ55の軸心とが互いに異なり、これらの軸方向は互いに並列に配置された構造となっている。
特開2005−214088号公報
近年、自動車等の車両用電動アクチュエータ機構においても、小型化・軽量化が必要不可欠となってきている。この要求に応えるには、アクチュエータの全ての構成部品を小さくすることが可能であれば、図5の例のような部品配置でもある程度の小型化は可能である。
しかし、モータの性能や特性を変更せずにモータの小型化を図るには、モータの内部構造に多大な変更が余儀なくされる場合があり、特殊仕様のモータとなればモータ自体の市販性が低下し、コストアップの要因となってしまう。したがって、コストアップを抑えつつモータを含めた全ての構成部品を小さくすることは容易でない。
また、図5のような構成において、アクチュエータ全体を小さくするには、モータ50の軸心とボールねじ55との軸心間の距離を縮めることが重要である。しかし、仮にモータ50の外観形状を小さくした場合でも、モータ50の軸心とボールねじ55の軸心との間に、クラッチ52が並列に配置され、さらに、モータ50とボールねじ55のナット53とには所望する減速比を得るための歯車列56,57が介在しているため、この軸心間の距離を安易に変えると、歯車列56,57の組合せも変更する必要があり、場合によっては適正な減速比が得られないことも生じる。加えて、モータ50とボールねじ55との中間に介在するクラッチ52の配置構造自体も小型化の弊害となっている。
この発明の目的は、モータとボールねじとの間の距離を縮めることにより、モータの外観寸法の影響を受けずに小型化を図ることができる電動リニアアクチュエータを提供することである。
この発明の電動リニアアクチュエータは、ナットが回転自在でねじ軸が進退自在なボールねじと、モータと、このモータの回転をナットに伝達する駆動伝達系と、この駆動伝達系に介在してボールねじからモータへの入力である逆入力を遮断するクラッチとをハウジングに設置した電動リニアアクチュエータにおいて、前記モータとクラッチとを同軸上に配置し、前記モータの軸心とボールねじの軸心とを直交または斜交の関係に配置したことを特徴とする。
なお、上記クラッチは、ボールねじからモータへの入力の遮断を、正逆両回転方向の回転とも遮断するものであっても、また正逆いずれかの回転方向のみの回転を遮断するものであっても良い。また、上記直交または斜交の関係は、モータの軸心を含む平面、またはボールねじの軸心を含む平面に対する投影面上で、直交または斜交の関係にあれば良く、モータの軸心とボールねじの軸心とがねじれの関係にあっても良い。
この構成によると、モータの回転がクラッチを含む駆動伝達系を介してナットに伝えられ、このナットの回転がボールねじの直線進退動作に変換される。この進退動作は、ボールねじに連結された被駆動伝達系に伝達される。この時、ねじ軸に対して被駆動伝達系から軸方向力が与えられナットは回転しようとするが、駆動伝達系に介在するクラッチは、ボールねじからモータへの入力である逆入力を遮断する機能を備えているから、この回転が阻止される。これによって、モータに大きな電流を流してモータによる制動力で位置を保持する必要がなく、省電力化およびモータの焼損等の防止が図られる。また、モータとクラッチとを同軸上に配置しているので、モータとクラッチとの間の駆動伝達系が簡素化されると共にこの部分の占有率が小さくなる。さらに、モータの軸心とボールねじの軸心とを直交または斜交の関係に配置しているので、これらの駆動伝達系における歯車の段数を少なくすることができ、モータの外観寸法に影響を受けずに全体の小型化を図ることができる。
前記モータの軸心とボールねじの軸心とを、直交または斜交の関係に配置する構成として、前記クラッチの出力側に設けられた傘歯車と、この傘歯車に噛み合って前記ナットに結合された傘歯車とでなる傘歯車機構を用いても良い。
このような傘歯車機構を用いるようにすれば、モータとクラッチとを同軸上に配置することとも相俟って、従来では多段となっていた歯車列の段数を1段とすることができる。また、この1段の傘歯車機構によって高減速比を得ることができるから、一対の組合せでは減速に限界がある平歯車の組合せによって高減速比を得る場合に比べて、歯車による駆動伝達系がコンパクト化される。高減速化によって、モータの出力トルクを低く設定することが可能となり、低出力・高回転型の小型モータの採用も可能となり、モータも含めたアクチュエータ全体の小型化も実現できる。
この発明の電動リニアアクチュエータは、自動車用のアクチュエータに使用されるものとしても良い。このように、自動車用のアクチュエータ、例えば、ピストンの上死点位置を変更し圧縮比を変えるようにした可変圧縮比エンジンにおいて、その圧縮比の変更動作を行う機構に用いるようにすれば、ボールねじの伝達効率の良さに加え、エンジン側からの逆入力がクラッチによって遮断され、モータにかかる負荷を低減できる。また、全体が小型化されるからエンジン周辺の限られたスペースでも設置が可能で、その適性が増大する。
この発明の電動リニアアクチュエータは、ナットが回転自在でねじ軸が進退自在なボールねじと、モータと、このモータの回転をナットに伝達する駆動伝達系と、この駆動伝達系に介在してボールねじからモータへの入力である逆入力を遮断するクラッチとをハウジングに設置した電動リニアアクチュエータにおいて、モータとクラッチとを同軸上に配置し、前記モータの軸心とボールねじの軸心とを直交または斜交の関係に配置したため、駆動伝達系を簡素化でき、また、モータとボールねじとの間の距離を縮めることができ、モータの外観寸法の影響を受けずに全体を小型化することが可能となり、小型化・軽量化の要求に応えることができる。
この発明の一実施形態を図1ないし図4と共に説明する。図1は自動車用として用いられる電動リニアアクチュエータの縦断面図である。この電動リニアアクチュエータ1は、ナット3が回転自在でねじ軸4が進退自在なボールねじ5と、モータ20と、このモータ20の回転をナット3に伝達する駆動伝達系21と、この駆動伝達系21に介在してボールねじ5からモータ20への入力である逆入力を遮断するクラッチ22とを、ハウジング2に設置して構成される。ハウジング2は、複数のハウジング部品2a〜2cによって組立てられる。ねじ軸4は、その出力端側(図1の左側)が、例えば、図示しないエンジンの可変圧縮機構における進退操作子に連結され、または進退操作子と一体のものとされる。
ボールねじ5は、ねじ軸4とナット3のそれぞれのねじ溝4a,3a間に複数のボール6を介在させたものであり、ナット3は上記ねじ溝4a,3a間に介在させたボール6を拾い上げて循環させる循環路(図示せず)を有している。上記循環路は駒部材またはリターンチューブ等によって構成される。ボールねじ5のナット3は、ハウジング2に対して左右一対の軸受7によって回転自在に設置されている。ねじ軸4は、ハウジング2に対してスプラインまたはキー等の回転阻止手段(図示せず)を介して係合しており、軸方向への進退のみ自在で回転不能とされている。
駆動伝達系21は、モータ20の出力軸20aに同軸上に配置したクラッチ22および傘歯車機構23を介し、モータ20の回転を、軸心方向が90°異なるナット3に伝達するものである。クラッチ22の入力軸22aは、モータ20の出力軸20aに同軸上に連結され、また、上記入力軸22aと同軸のクラッチ22の出力軸22bには、傘歯車23aが同軸的に固定されている。ナット3にはこの傘歯車23aに直交関係で噛合する傘歯車23bが同軸的に固定され、両歯車23a,23bによって傘歯車機構23が構成される。この傘歯車機構23によって、前記モータ20の軸心とボールねじ5の軸心とを直交関係とする回転駆動伝達系が構成される。この傘歯車機構23による回転駆動伝達系は、このような直交関係に限らず斜交関係であっても良い。
上記構成の駆動伝達系21によって、モータ20の駆動力は、クラッチ22を通し、傘歯車機構23によって、ハウジング2に回転自在に支持されたボールねじ5のナット3に伝達・減速されて、ナット3は回転運動を行い、軸方向の進退動作のみ自在とされたねじ軸4に伝達される。ねじ軸4はその軸方向に沿った直線運動(図1の矢印参照)を行う。この実施形態では、傘歯車機構23を用いてモータ20の軸心とボールねじ5の軸心とが直交関係とされている。また、モータ20の軸心とクラッチ22の軸心とが同軸とされている。これらにより、モータ20の外観寸法によらず、ボールねじ5やクラッチ22の小型化が可能となり、クラッチ22の周辺部の構造も簡素化され、さらに、モータ20の位置を自由に設定できる。内部構造の小型化によって、これらを覆うハウジング2等も同様に小さくすることができるため、電動リニアアクチュエータ1の全体が小型化され、軽量化が可能となる。したがって、この電動リニアアクチュエータ1を取付ける周辺構造やスペースを考慮して、モータ20の位置を最良の配置としたアクチュエータ設計が可能となる。
また、平歯車の組合せで高減速比を得ようとする場合、一対の歯車での減速には限界があるため、歯車を多段に設計する必要があり、アクチュエータの小型化には不向きであるが、傘歯車機構23、特に高減速比が得られることで知られているハイポイド歯車を用いれば、一対の歯車のみでアクチュエータのサイズを大きくすることなく高い減速比を実現できる。さらに、従来のようにクラッチ周辺部を多段にすることもなく、一対の歯車で高減速比が得られることから、部品点数を減らし、構造を簡素化できる。そして、高減速化によって、モータ20の出力トルクを低く設定することが可能となり、低出力・高回転型の小型モータの採用も可能となり、モータ20を含めたアクチュエータ全体の小型化も実現できる。
上記構成の電動リニアアクチュエータ1を例えば可変圧縮比エンジン(図示せず)に用いた場合、モータ20の回転がクラッチ22を介してボールねじ5のナット3に伝えられ、ボールねじ5によって直線運動に変換されてエンジンの往復操作子(図示せず)に伝えられる。この場合、ボールねじ5を回転と直線動作の運動変換機構として用いるため、伝達効率が高く、滑りねじ機構に比べて応答速度が高められ、消費電力も少なくて済む。例えば、滑りねじ機構に対して1/3程度の消費電力で済むことが期待できる。ボールねじ5は伝達効率が高いために、往復操作子からねじ軸4に与えられる軸方向力によってナット3が回転しようとするが、クラッチ22に逆入力制限型のものを用いたため、ナット3からモータ20側への回転が阻止され、ナット3の回転が阻止されることになる。また、ナット3からモータ20側への回転が阻止されるため、モータ20に大きな電流を流してモータ20による制動力でエンジンの往復操作子の位置を保持する必要がなく、これによっても省電力が図られる。また、モータの焼損等が防止される。
次に、クラッチ22について説明する。クラッチ22は、逆入力遮断型、つまりモータ20からボールねじ5側への回転の伝達は遮断しないが、ボールねじ5からモータ20側への入力トルクを遮断し、モータ20にこの入力トルクが伝達されない構造のものであれば良いが、例えば図2〜図4に示すものを用いることができる。
図2ないし図4において、クラッチ22は、逆入力制限型の2ウェイクラッチであり、モータ20からナット3への回転は伝達するが、ナット3からモータ20への回転伝達は遮断する形式のものが使用される。このクラッチ22は、クラッチ内輪8、クラッチ外輪9、複数の係合子10、および保持器11を有する。このクラッチ22はローラクラッチとされ、上記複数の係合子10はローラからなる。
クラッチ外輪9は、クラッチハウジング25内に固定設置され、またはクラッチハウジング25の一部として構成される。クラッチ内輪8は、クラッチ外輪9内に上記ローラからなる複数の係合子10を介して同心位置に回転自在に設けられている。クラッチ内輪8は、両側に突出した軸部8a,8bを有し、これら軸部8a,8bの外周に設けられた軸受12,13を介して、クラッチハウジング25および保持器11に対し回転自在に支持されている。クラッチ内輪8の片方の軸部8aはクラッチ出力軸22bとして延出され、前記傘歯車23aに連結されている。
保持器11は、上記複数の係合子10を保持する部材であり、底付きの円筒状部11aと、この円筒状部11aの外底面の中心に軸方向に突出した軸部11bとを有し、円筒状部11aの外周でクラッチ外輪9の内周に軸受14を介して回転自在に支持されている。保持器11の軸部11bはクラッチ入力軸22aとして延出され、モータ20の出力軸20aに連結されている。
図3に示すように、クラッチ外輪9の内径面におけるクラッチ内輪8との対向面は円筒面9aからなる。クラッチ内輪8は、外径面における円周方向の複数箇所にカム面8aが形成され、これら各カム面8aとクラッチ外輪9の円筒面9aとの間に係合子10が配置される。カム面8aは、クラッチ外輪9の円筒面9aとの間に、係合子10を噛み込む楔空間を形成する面である。カム面9aは平坦面とされ、上記楔空間として正逆両方向の楔空間を形成する。両側の楔空間は例えば対称形状とされる。
保持器11は、各係合子10を保持するポケット11cを、円筒部11aの周方向複数箇所(図では4箇所)に有する。このポケット11cは、係合子10が遊びを持って嵌まる保持器円周方向幅に形成されている。ポケット11c内には、係合子10をポケット11cの中央側へ付勢する弾性体11dが、係合子10の両側に配置されている。弾性体11dは、例えば板ばねからなり、保持器11に取付けられている。保持器11とクラッチ内輪8とは、連結手段15により回転方向の遊びを持たせて連結される。この連結手段15は、保持器11のクラッチ内輪8の側面と対向する側面から軸方向に突出させたスイッチングピン15aを、クラッチ内輪8の前記側面に設けられた遊嵌凹部15bに挿入したものである。
係合子10は、クラッチ内輪8に対して、このクラッチ内輪8に係合しない中立位置(図3に図示された位置)であるカム面8aの中央位置から、カム面8aとクラッチ外輪9の円筒面9aとの間に形成される上記楔空間への最進入位置となる係合作動位置P2(図4)まで移動可能である。この移動は正逆両方向に可能であり、中立位置と係合作動位置P2間の2倍の距離だけ、係合子10はクラッチ内輪8に対して移動可能である。保持器11とクラッチ内輪8との回転方向の遊びの大きさ、つまり上記スイッチングピン15aと遊嵌凹部15bとで許された遊びの大きさX(片側の遊びの大きさ)は、係合子10が中立位置から係合作動位置P2まで移動する移動量とほぼ同じに設定される。
上記構成のクラッチ22の作用を説明する。モータ20の駆動により、モータ20の出力軸20aに連結された保持器11が、図3の状態から図4(A)のように、図中の時計方向に回転すると、同図のように保持器11が連結手段20における回転方向の遊び分だけクラッチ内輪8に対して相対回転する。その保持器11の回転により、係合子10が係合作動位置P2に移動する。この状態から保持器11が引き続き回転すると、保持器11とクラッチ内輪8がスイッチングピン15aを介して連結した状態になるため、クラッチ内輪8が保持器11と共に回転し、ボールねじ5のナット3に回転が伝えられる。保持器11が反時計方向に回転した場合にも、上記と同様の作用により、その回転が保持器11からクラッチ内輪8を介してナット3に伝達される。ナット3の回転は、ねじ軸4の進退動作に変換される。
上記とは逆に、外部からボールねじ4のねじ軸4にこれを進退移動させる逆入力が加わった場合は、その進退移動がナット3の回転に変換されるが、クラッチ22によってその回転が阻止され、ねじ軸4の進退動作が阻止される。すなわち、図3の状態から、上記逆入力によりナット3が回転すると、図4(B)のように保持器11に対してクラッチ内輪13が反時計方向に回転し、相対的に係合子10が係合作動位置P2に移動する。この位置P2に来た係合子10は楔空間の狭まり側に移動しようとすることになってロック状態となり、係合子10を介してクラッチ内輪8が固定設置のクラッチ外輪9にロックされる。これにより、クラッチ内輪8に傘歯車機構23を介して連結されたナット3はそれ以上回らなくなり、保持器11にナット3の回転が伝わらない。すなわち、ナット3からの逆入力が保持器11に伝達されることが防止される。逆入力によるナット3の回転が時計方向の場合にも、同様の作用により保持器11への伝達が防止される。
なお、上記実施形態では、クラッチ22として2ウェイクラッチを用いた場合を例示して説明したが、逆入力制限型のワンウェイクラッチを用いても良い。ワンウェイクラッチとする場合、例えば、モータ20からナット3への回転は双方向とも伝達するが、ナット3から前記入力部材への回転伝達は、正逆いずれかの方向のみ遮断するものとされる。このようなワンウェイクラッチは、図2に示す2ウェイクラッチ型のクラッチ22において、内輪8と外輪9の間に双方向の楔空間を形成した構成に代えて、一方向の楔空間を形成することで得られる。また、この発明において、図1に示すアクチュエータの全体構造はこれに限定されず、例えば、ハウジング2の形状およびその部品2a〜2c等の構成は、組立性等を勘案して適宜変更し得るものである。
この発明の一実施形態に係る電動リニアアクチュエータの縦断面図である。 同電動リニアアクチュエータのクラッチ部分の拡大断面図である。 同クラッチの横断面図である。 同クラッチの動作説明図である。 従来例の断面図である。
符号の説明
1…電動リニアアクチュエータ
2…ハウジング
3…ナット
4…ねじ軸
5…ボールねじ
20…モータ
21…駆動伝達系
22…クラッチ
23…傘歯車機構
23a…傘歯車
23b…傘歯車

Claims (3)

  1. ナットが回転自在でねじ軸が進退自在なボールねじと、モータと、このモータの回転をナットに伝達する駆動伝達系と、この駆動伝達系に介在してボールねじからモータへの入力である逆入力を遮断するクラッチとをハウジングに設置した電動リニアアクチュエータにおいて、
    前記モータとクラッチとを同軸上に配置し、前記モータの軸心とボールねじの軸心とを直交または斜交の関係に配置したことを特徴とする電動リニアアクチュエータ。
  2. 請求項1において、前記クラッチの出力側に設けられた傘歯車と、この傘歯車に噛み合って前記ナットに結合された傘歯車とでなる傘歯車機構により、前記モータの軸心とボールねじの軸心とを前記直交または斜交の関係とした電動リニアアクチュエータ。
  3. 請求項1または請求項2において、自動車用のアクチュエータとして使用されるものである電動リニアアクチュエータ。
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