JP2008232185A - ボールねじ機構 - Google Patents

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恒太郎 山口
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Abstract

【課題】 簡単な構造でボールねじ機構の雄ねじ部材および雌ねじ部材の相対回転を抑制する。
【解決手段】 ボールねじ機構39は、雄ねじ部材95の外周面に形成した螺旋状の雄ねじ溝95aと、雌ねじ部材96の内周面に形成した螺旋状の雌ねじ溝96aとに多数のボール111を係合させて構成される。ソレノイド112で駆動されるロックピン113で雄ねじ溝95aにボール111を押し付けて拘束するボール係止機構114を設けたので、ボール111の循環を抑制して雄ねじ部材95および雌ねじ部材96を相対回転不能にロックすることが可能となる。ボール係止機構114は、ソレノイド112およびロックピン113だけで構成される簡単な構造であるため、部品点数の減少、レイアウト性の向上、コストの節減が可能になる。
【選択図】 図5

Description

本発明は、外周面に螺旋状の雄ねじ溝が形成された雄ねじ部材と、内周面に螺旋状の雌ねじ溝が形成され雌ねじ部材と、前記雄ねじ溝および前記雌ねじ溝に係合して循環する多数のボールとを備えたボールねじ機構に関する。
ボールねじ杆とボールナット杆との間に多数のボールを配置したボールねじ機構において、ボールねじ杆およびボールナット杆が負荷側から逆伝達される外力で勝手に相対回転するのを防止すべく、前記外力によりカム機構を介して作動するロック爪をボールねじ杆に設けた歯形制止盤に係合させて回転不能に拘束するものが、下記特許文献1により公知である。
特開2000−97308号公報
ところで、上記従来のものは、外力により回転しようとするボールねじ杆を拘束するために、歯形制止盤、ロック爪、カム機構等を用いた複雑な構造となっており、部品点数の増加、レイアウト性の低下、コストの上昇等が発生する問題があった。
本発明は前述の事情に鑑みてなされたもので、簡単な構造でボールねじ機構の雄ねじ部材および雌ねじ部材の相対回転を抑制することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載された発明によれば、外周面に螺旋状の雄ねじ溝が形成された雄ねじ部材と、内周面に螺旋状の雌ねじ溝が形成され雌ねじ部材と、前記雄ねじ溝および前記雌ねじ溝に係合して循環する多数のボールとを備えたボールねじ機構において、前記ボールの循環を抑制するボール係止機構を備えることを特徴とするボールねじ機構が提案される。
また請求項2に記載された発明によれば、請求項1の構成に加えて、前記ボール係止機構は、雌ねじ部材に形成されて前記雌ねじ溝に連通するガイド孔と、前記ガイド孔に進退自在に嵌合して前記ボールに係合するロックピンとを備えることを特徴とするボールねじ機構が提案される。
また請求項3に記載された発明によれば、請求項2の構成に加えて、前記ボール係止機構は、前記ロックピンを進退駆動するソレノイドを備えることを特徴とするボールねじ機構が提案される。
また請求項4に記載された発明によれば、請求項1〜請求項3の何れか1項の構成に加えて、前記ボール係止機構は、前記雄ねじ部材および前記雌ねじ部材の相対回転に伴う変位を出力として取り出す伸縮アクチュエータに用いられることを特徴とするボールねじ機構が提案される。
尚、実施の形態のトーコントロールアクチュエータ14は本発明の伸縮アクチュエータに対応する。
請求項1の構成によれば、雄ねじ部材の外周面に形成した螺旋状の雄ねじ溝と、雌ねじ部材の内周面に形成した螺旋状の雌ねじ溝とに多数のボールを係合させたボールねじ機構に、それらのボールの循環を抑制するボール係止機構を設けたので、ボール係止機構でボールの循環を抑制するだけの簡単な構造で、雄ねじ部材および雌ねじ部材を相対回転不能にロックすることが可能となる。
また請求項2の構成によれば、ボール係止機構が、雌ねじ部材に形成されて雌ねじ溝に連通するガイド孔と、ガイド孔に進退自在に嵌合してボールに係合するロックピンとを備えるので、ロックピンを前進させて雄ねじ溝内のボールを移動不能に拘束するだけで、雄ねじ部材および雌ねじ部材を相対回転不能にロックすることができる。
また請求項3の構成によれば、ボール係止機構がロックピンを進退駆動するソレノイドを備えるので、コンパクトな構造で雄ねじ部材および雌ねじ部材を相対回転不能にロックすることができる。
また請求項4の構成によれば、ボール係止機構を、ボールねじ機構の雄ねじ部材および雌ねじ部材の相対回転に伴う変位を出力として取り出す伸縮アクチュエータに用いたので、ボールねじ機構で雄ねじ部材および雌ねじ部材の螺合部の摩擦力を減らして伸縮アクチュエータの駆動源を小型化しながら、ボール係止機構で外力による伸縮アクチュエータの意図せぬ伸縮を確実に阻止することができる。
以下、本発明の実施の形態を添付の図面に基づいて説明する。
図1〜図7は本発明の実施の形態を示すもので、図1は左後輪のサスペンション装置の斜視図、図2は図1の2方向矢視図、図3は図1の3−3線拡大断面図、図4は図3の4部拡大図、図5は図3の5部拡大図、図6は減速機およびカップリングの分解斜視図、図7は図3の7−7線拡大断面図である。
図1および図2に示すように、四輪操舵車両のダブルウイッシュボーン式のリヤサスペンションSは、後輪Wを回転自在に支持するナックル11と、ナックル11を上下動可能に車体に連結するアッパーアーム12およびロアアーム13と、後輪Wのトー角を制御すべくナックル11および車体を連結するトーコントロールアクチュエータ14と、後輪Wの上下動を緩衝する懸架ばね付きダンパー15等で構成される。
基端をそれぞれゴムブッシュジョイント16,17で車体に連結されたアッパーアーム12およびロアアーム13の先端は、それぞれボールジョイント18,19を介してナックル11の上部および下部に連結される。トーコントロールアクチュエータ14は、基端がゴムブッシュジョイント20を介して車体に連結され、先端がゴムブッシュジョイント21を介してナックル11の後部に連結される。上端を車体(サスペンションタワーの上壁22)に固定された懸架ばね付きダンパー15の下端が、ゴムブッシュジョイント23を介してナックル11の上部に連結される。
トーコントロールアクチュエータ14を伸長駆動すると、ナックル11の後部が車幅方向外側に押されて後輪Wのトー角がトーイン方向に変化し、トーコントロールアクチュエータ14を収縮駆動すると、ナックル11の後部が車幅方向内側に引かれて後輪Wのトー角がトーアウト方向に変化する。従って、ステアリングホイールの操作による通常の前輪の操舵に加えて、車速やステアリングホイールの操舵角に応じて後輪Wのトー角を制御することで、車両の直進安定性能や旋回性能を高めることができる。
次に、図3〜図7に基づいてトーコントロールアクチュエータ14の構造を詳細に説明する。
図3および図4に示すように、トーコントロールアクチュエータ14は、車体側に連結されるゴムブッシュジョイント20が一体に設けられた第1ハウジング31と、ナックル11側に連結されるゴムブッシュジョイント21が一体に設けられた出力ロッド33を伸縮自在に支持する第2ハウジング32とを備えており、第1、第2ハウジング31,32の対向部は、シール部材34を介してインロー嵌合した状態で、各々の結合フランジ31a,32aを複数本のボルト35…で締結して一体化される。第1ハウジング31の内部には駆動源となるブラシ付きのモータ36が収納され、第2ハウジング32の内部には遊星歯車式の減速機37と、弾性を有するカップリング38と、ボールねじを用いた送りねじ機構39とが収納される。
このように、モータ36を収納する第1ハウジング31と、減速機37、カップリング38および送りねじ機構39を収納する第2ハウジング32とを予めサブアセンブリ化しておき、それらを結合することでトーコントロールアクチュエータ14を構成するので、モータ36を出力の大きいものや小さいものに変更したい場合や、減速機37や送りねじ機構39の作動特性を変更したい場合に、トーコントロールアクチュエータ14全体を設計変更することなく、第1ハウジング31側のサブアセンブリあるいは第2ハウジング32側のサブアセンブリだけの交換で対応することが可能となり、多機種に対する汎用性が向上してコストダウンが可能になる。
モータ36の外郭は、フランジ40aを有するをカップ状に形成されたヨーク40と、ヨーク40のフランジ40aに複数のボルト41…で締結されたベアリングホルダ42とで構成される。ヨーク40およびベアリングホルダ42を締結するボルト41…は第1ハウジング31の端面に螺合しており、このボルト41…を利用してモータ36が第1ハウジング31に固定される。
ヨーク40の内周面に支持した環状のステータ43内に配置されるロータ44は、その回転軸45の一端がヨーク40の底部に設けたボールベアリング46に回転自在に支持され、他端がベアリングホルダ42に設けたボールベアリング47に回転自在に支持される。ベアリングホルダ42の内面には、回転軸45の外周に設けたコミュテータ48に摺接するブラシ49が支持される。ブラシ49から延びる導線50は、第1ハウジング31に設けたグロメット51を介して外部に引き出される。
ステータ43およびロータ44を収納する強固な部品であるヨーク40でモータ36の外郭を構成し、このヨーク40を第1ハウジング31に固定したので、後輪Wからトーコントロールアクチュエータ14に入力される荷重を第1ハウジング31で受けてモータ36に作用し難くし、モータ36の耐久性や信頼性を高めることができる。しかもモータ36のヨーク40の外周面と第1ハウジング31の内周面との間に隙間αが形成されているため、この隙間αによりモータ36の作動音が第1ハウジング31の外部に漏れるのを抑制することができるだけでなく、第1ハウジング31に作用する外力がモータ36に伝達されるのを更に確実に防止することができる。
またモータ36のヨーク40およびベアリングホルダ42を一体に締結するボルト41…を利用してモータ36を第1ハウジング31に固定するので、前記ボルト41…とは別のボルトでモータ36を第1ハウジング31に固定する場合に比べて、ボルトの本数を削減できるだけでなく、前記別のボルトを配置するスペースを削減してトーコントロールアクチュエータ14の小型化を図ることができる。
図4および図5に示すように、減速機37は第1遊星歯車機構61および第2遊星歯車機構62を2段に結合して構成される。第1遊星歯車機構61は、第2ハウジング32の開口部に嵌合して固定されたリングギヤ63と、モータ36の回転軸45の先端に直接形成された第1サンギヤ64と、円板状の第1キャリヤ65と、第1キャリヤ65に圧入により片持ち支持された第1ピニオンピン66…にボールベアリング67…を介して回転自在に支持され、前記リングギヤ63および前記第1サンギヤ64に同時に噛合する4個の第1ピニオン68…とで構成される。第1遊星歯車機構61は、入力部材である第1サンギヤ64の回転を、出力部材である第1キャリヤ65に減速して伝達する。
減速機37の第2遊星歯車機構62は、第1遊星歯車機構61と共通のリングギヤ63と、第1キャリヤ65の中心に固定された第2サンギヤ69と、円板状の第2キャリヤ70と、第2キャリヤ70に圧入により片持ち支持された第2ピニオンピン71…にスライドブッシュ72…を介して回転自在に支持され、前記リングギヤ63および前記第2サンギヤ69に同時に噛合する4個の第2ピニオン73…とで構成される。第2遊星歯車機構62は、入力部材である第2サンギヤ69の回転を、出力部材である第2キャリヤ70に減速して伝達する。
このように第1、第2遊星歯車機構61,62を直列に接続することで、大きな減速比を得ることができ、しかも減速機37の小型化を図ることができる。また第1遊星歯車機構61のサンギヤ64を、モータ36の回転軸45に固定することなく回転軸45に直接形成したので、回転軸45と別体の第1サンギヤ64を用いる場合に比べて部品点数を削減することができるだけでなく、第1サンギヤ64の直径を最小限に抑えて第1遊星歯車機構61の減速比を大きく設定することができる。
減速機37の出力部材である第2キャリヤ70は、送りねじ機構39の入力部材である入力フランジ74にカップリンング38を介して接続される。概ね円板状の入力フランジ74は、その外周部を一対のスラストベアリング75,76に挟まれて回転自在に支持される。即ち、第2ハウジング32の内周面にスペーサカラー77を挟むように環状のロックナット78が締結されており、一方のスラストベアリング75は第2ハウジング32と入力フランジ74との間のスラスト荷重を支持し、他方のスラストベアリング76はロックナット78と入力フランジ74との間のスラスト荷重を支持するように配置される。
図4、図6および図7から明らかなように、カップリング38は、例えばポリアセタールで構成された2枚の外側弾性ブッシュ79,79と、例えばシリコンゴムで構成された1枚の内側弾性ブッシュ80とを備えており、それらの外周には各8個の突起79a…,80a…および各8個の溝79b…,80b…が等間隔で放射状に突出する。一方、第2キャリヤ70および入力フランジ74の対向面には、各4個の爪70a…,74a…が等間隔で軸方向に対峙するように突出する。
外側弾性ブッシュ79,79および内側弾性ブッシュ80は突起79a…,80a…の位相が揃うように重ね合わされ、8個の溝79b…,80b…のうちの一つおきの4個に第2キャリヤ70の4個の爪70a…が係合し、8個の溝79b…,80b…のうちの残りの4個に入力フランジ74の4個の爪74a…が係合する。
従って、第2キャリヤ70のトルクは、該第2キャリヤ70の爪70a…から外側弾性ブッシュ79,79および内側弾性ブッシュ80は突起79a…,80a…と、入力フランジ74の爪74a…とを介して、該入力フランジ74に伝達される。その際に、弾性体で構成された外側弾性ブッシュ79,79および内側弾性ブッシュ80が、第2キャリヤ70および入力フランジ74間の微小な軸線のずれを吸収する自動調芯機能を発揮するとともに、トルクの急変を吸収してスムーズな動力伝達を可能にすることができる。
図5から明らかなように、第2ハウジング32の軸方向中間部の内周面に第1スライドベアリング91が固定され、また第1ハウジング32の軸方向端部に螺合するエンド部材93の内周面に第2スライドベアリング92が固定されており、これら第1、第2スライドベアリング91,92に前記出力ロッド33が摺動自在に支持される。入力フランジ74の回転運動を出力ロッド33のスラスト運動に変換する送りねじ機構39は、入力フランジ74の中心を貫通してナット94(図4参照)で締結された雄ねじ部材95と、この雄ねじ部材95の外周に螺合するとともに、中空の出力ロッド33の内周面に嵌合してロックナット97で固定された雌ねじ部材96とを備える。
このように、出力ロッド33を複数個(実施の形態では2個)のスライドベアリング91,92を介して第2ハウジング32に支持したので、出力ロッド33に加わる径方向の荷重を第2ハウジング32で確実に支持して送りねじ機構39のコジリを防止することができる。
雄ねじ部材95の外周面には螺旋状の雄ねじ溝95aが形成されるとともに、雌ねじ部材96の内周面には螺旋状の雌ねじ溝96aが形成されており、相対向する雄ねじ溝95aおよび雌ねじ溝96aに多数のボール111…が係合する。雄ねじ溝95aおよび雌ねじ溝96aから外れたボール111…は、雌ねじ部材96の内部に形成したボール戻し溝96bを通って循環する。出力ロッド33にはソレノイド112が設けられており、ソレノイド112により進退駆動されるロックピン113が、雌ねじ部材96を貫通するガイド孔96cに案内されて雄ねじ溝95a内に突出可能である。
ソレノイド112およびロックピン113は本発明のボール係止機構114を構成する。ボール係止機構114を、ロックピン113と、それを進退駆動するソレノイド112とで構成したので、部品点数の少ないコンパクトで安価な構造で雄ねじ部材および雌ねじ部材を相対回転不能にロックすることができる。
以上のように、送りねじ機構39にボールねじ機構を用いたので、その摩擦力を最小限に抑えてモータ36の負荷を低減し、消費電力を節減しながらトーコントロールアクチュエータ14の作動応答性を高めることができる。
その一方、送りねじ機構39の摩擦力が減少したことで、後輪W側から雌ねじ部材96に振動的な荷重が入力したときに、あるいは後輪W側から雌ねじ部材96に大荷重が入力したときに、雄ねじ部材95が勝手に回転して後輪Wのトー角が変化してしまう可能性がある。しかしながら、ボール係止機構114のソレノイド112でロックピン113を突出させて雄ねじ溝95a内の何れかのボール111を移動不能に拘束することで、全てのボール111…の循環を不能にして雄ねじ部材95および雌ねじ部材96の相対回転を抑制することができる。これにより、後輪Wのトー角が外力により変化してしまうのを防止できるので、モータ36に電流を流して雄ねじ部材95の意図せぬ回転を抑制する必要がなくなり、モータ36の消費電力が削減される。
トーコントロールアクチュエータ14を伸縮制御する際に、その出力ロッド33ストローク位置を検出して制御装置にフィードバックすべく第2ハウジング32に設けられたストロークセンサ102は、出力ロッド33の外周面にボルト103で固定された永久磁石よりなる被検出部104と、この被検出部104の位置を磁気的に検出するコイル等の検出部105を収納するセンサ本体106とを備える。第2ハウジング32には、出力ロッド33の移動に伴って被検出部104が干渉するのを回避すべく、軸方向に延びる開口32bが形成される。
出力ロッド33の外周には環状のストッパ107が設けられており、このストッパ107は出力ロッド33が伸長方向に限界位置まで移動したときに、前記エンド部材93の付き当て面93bに当接する。このストッパ107を設けたことにより、何らかの異常でモータ36が暴走しても、出力ロッド33が第2ハウジング32から脱落するのを確実に防止することができる。また第1、第2スライドベアリング91,92に挟まれたデッドスペースを利用してストッパ107を配置したので、スペースの削減が可能になる。しかも第2スライドベアリング92が第2ハウジング32から分離可能なエンド部材93に設けられているので、ストッパ107を備えた出力ロッド33を、第2スライドベアリング92に邪魔されることなく第2ハウジング32に着脱することができる。
第2ハウジング32と出力ロッド33との隙間に水や塵が侵入するのを防止すべく、第2ハウジング32に形成した環状段部32cと、出力ロッド33に形成した環状溝33aとにブーツ108の両端が嵌合し、それぞれバンド109,110で固定される。このとき、第2ハウジング32の環状段部32cと、エンド部材93のフランジ93aとが協働して環状溝を構成するので、バンド109で固定されたブーツ108の一端部の脱落を防止することができる。またエンド部材93のフランジ93aを利用してブーツ108の脱落を防止するので、第2ハウジング32に環状溝を設けずに環状段部32cを設けるだけで済み、環状溝を形成する場合に比べて加工が容易になる。しかも二つの肩部を持つ環状溝よりも一つの肩部だけを持つ環状段部32c方が幅が小さくなるため、そ分だけ第2ハウジング32の軸方向寸法を小型化することができる。
出力ロッド33が伸長すると第1、第2ハウジング31,32の内部空間の容積が増加し、逆に出力ロッド33が収縮すると第1、第2ハウジング31,32の内部空間の容積が減少するため、前記内部空間の圧力が変動してトーコントロールアクチュエータ14のスムーズな作動を妨げる虞がある。しかしながら、中空の出力ロッド33の内部空間とブーツ108の内部空間とが、出力ロッド33に形成した通気孔33bを介して連通しているため、前記圧力の変動がブーツ108の変形により緩和されてトーコントロールアクチュエータ14のスムーズな作動が可能になる。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行うことが可能である。
例えば、本発明のボールねじ機構の用途は実施の形態で説明したトーコントロールアクチュエータ14に限定されず、任意の用途に適用することができる。
左後輪のサスペンション装置の斜視図 図1の2方向矢視図 図1の3−3線拡大断面図 図3の4部拡大図 図3の5部拡大図 減速機およびカップリングの分解斜視図 図3の7−7線拡大断面図
符号の説明
14 トーコントロールアクチュエータ(伸縮アクチュエータ)
95 雄ねじ部材
95a 雄ねじ溝
96 雌ねじ部材
96a 雌ねじ溝
96c ガイド孔
111 ボール
112 ソレノイド
113 ロックピン
114 ボール係止機構

Claims (4)

  1. 外周面に螺旋状の雄ねじ溝(95a)が形成された雄ねじ部材(95)と、内周面に螺旋状の雌ねじ溝(96a)が形成され雌ねじ部材(96)と、前記雄ねじ溝(95a)および前記雌ねじ溝(96a)に係合して循環する多数のボール(111)とを備えたボールねじ機構において、
    前記ボール(111)の循環を抑制するボール係止機構(114)を備えることを特徴とするボールねじ機構。
  2. 前記ボール係止機構(114)は、雌ねじ部材(96)に形成されて前記雌ねじ溝(96a)に連通するガイド孔(96c)と、前記ガイド孔(96c)に進退自在に嵌合して前記ボール(111)に係合するロックピン(113)とを備えることを特徴とする、請求項1に記載のボールねじ機構。
  3. 前記ボール係止機構(114)は、前記ロックピン(113)を進退駆動するソレノイド(112)を備えることを特徴とする、請求項2に記載のボールねじ機構。
  4. 前記ボール係止機構(114)は、前記雄ねじ部材(95)および前記雌ねじ部材(96)の相対回転に伴う変位を出力として取り出す伸縮アクチュエータ(14)に用いられることを特徴とする、請求項1〜請求項3の何れか1項に記載のボールねじ機構。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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