JP4253017B2 - 伸縮アクチュエータ - Google Patents

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Description

本発明は、右側アクチュエータおよび左側アクチュエータを一対にして使用する伸縮アクチュエータであって、前記右側アクチュエータおよび前記左側アクチュエータが、筒状のハウジングと、前記ハウジングの内部に伸縮自在に支持された出力ロッドと、前記出力ロッドに設けた被検出部を前記ハウジングに設けた検出部に対向させたストロークセンサとを備え、前記被検出部は前記ハウジングに形成した開口に移動自在に嵌合するものに関する。
車両のサスペンション装置のアッパーリンクおよびロアリンクをアクチュエータで伸縮制御することで、車輪のバンプおよびリバウンドに伴うキャンバー角や対地トレッドの変化を抑制して操縦安定性能を高めるものにおいて、前記アクチュエータをモータで相対回転する雄ねじ部材および雌ねじ部材を備えた送りねじ機構で構成したものが、下記特許文献1により公知である。
特公平6−47388号公報
ところで、左右のアクチュエータの作動特性を同一にするためには、例えば右側アクチュエータの送りねじ機構に右ねじを使用した場合には、左側アクチュエータの送りねじ機構に左ねじを使用する必要があり、そのために右側アクチュエータおよび左側アクチュエータは共用することができず、車体中心面に対して鏡面対称な構造にする必要がある。
このとき、外側から目視可能なアクチュエータのハウジングは、右側および左側を取り違えることは起こり難いが、出力ロッドのようにハウジングの内部に組み込まれる部品は、右側ハウジングに左側出力ロッドを組み付けたり、左側ハウジングに右側出力ロッドを組み付けたりする可能性がある。
本発明は前述の事情に鑑みてなされたもので、左右の伸縮アクチュエータの出力ロッドの誤組みを確実に防止することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載された発明によれば、右側アクチュエータおよび左側アクチュエータを一対にして使用する伸縮アクチュエータであって、前記右側アクチュエータおよび前記左側アクチュエータが、筒状のハウジングと、前記ハウジングの内部に伸縮自在に支持された出力ロッドと、前記出力ロッドに設けた被検出部を前記ハウジングに設けた検出部に対向させたストロークセンサとを備え、前記被検出部は前記ハウジングに形成した開口に移動自在に嵌合するものにおいて、前記右側アクチュエータの前記出力ロッドの軸線を通る鉛直面に対する前記被検出部の偏心方向と、前記左側アクチュエータの前記出力ロッドの軸線を通る鉛直面に対する前記被検出部の偏心方向とを異ならせたことを特徴とする伸縮アクチュエータが提案される。
また請求項2に記載された発明によれば、請求項1の構成に加えて、前記被検出部が前記ハウジングの開口と干渉するのを回避すべく、前記出力ロッドの前記ハウジングに対する回転を規制するストッパを設けたことを特徴とする伸縮アクチュエータが提案される。
また請求項3に記載された発明によれば、請求項1の構成に加えて、前記被検出部が前記検出部に対向する面は前記出力ロッドの軸線を中心とする円弧面に形成されることを特徴とする伸縮アクチュエータが提案される。
請求項1の構成によれば、右側アクチュエータの出力ロッドの軸線を通る鉛直面に対する被検出部の偏心方向と、左側アクチュエータの出力ロッドの軸線を通る鉛直面に対する被検出部の偏心方向とを異ならせたので、右側アクチュエータのハウジングに左側アクチュエータの出力ロッドを組み付けようとしたり、左側アクチュエータのハウジングに右側アクチュエータの出力ロッドを組み付けようとしたりすると、被検出部がハウジングの開口と干渉して組み付けられないため、誤組みの発生を確実に防止することができる。
また請求項2の構成によれば、出力ロッドのハウジングに対する回転を規制するストッパを設けたので、出力ロッドの回転により被検出部がハウジングの開口と干渉して損傷するのを確実に防止することができる。
また請求項3の構成によれば、被検出部が検出部に対向する面を出力ロッドの軸線を中心とする円弧面に形成したので、組付誤差等でハウジングに対する出力ロッドの回転方向の位置がずれても、円弧面に形成した被検出部と検出部との距離が変化しないため、ストロークセンサの検出精度の低下を最小限に抑えることができる。
以下、本発明の実施の形態を添付の図面に基づいて説明する。
図1〜図8は本発明の実施の形態を示すもので、図1は左後輪のサスペンション装置の斜視図、図2は図1の2方向矢視図、図3はトーコントロールアクチュエータの縦断面図、図4は図3の4部拡大図、図5は図3の5部拡大図、図6は減速機およびカップリングの分解斜視図、図7は図3の7−7線拡大断面図、図8は図5の8−8線断面図である。
図1および図2に示すように、四輪操舵車両のダブルウイッシュボーン式のリヤサスペンションSは、後輪Wを回転自在に支持するナックル11と、ナックル11を上下動可能に車体に連結するアッパーアーム12およびロアアーム13と、後輪Wのトー角を制御すべくナックル11および車体を連結するトーコントロールアクチュエータ14と、後輪Wの上下動を緩衝する懸架ばね付きダンパー15等で構成される。
基端をそれぞれゴムブッシュジョイント16,17で車体に連結されたアッパーアーム12およびロアアーム13の先端は、それぞれボールジョイント18,19を介してナックル11の上部および下部に連結される。トーコントロールアクチュエータ14は、基端がゴムブッシュジョイント20を介して車体に連結され、先端がゴムブッシュジョイント21を介してナックル11の後部に連結される。上端を車体(サスペンションタワーの上壁22)に固定された懸架ばね付きダンパー15の下端が、ゴムブッシュジョイント23を介してナックル11の上部に連結される。
トーコントロールアクチュエータ14を伸長駆動すると、ナックル11の後部が車幅方向外側に押されて後輪Wのトー角がトーイン方向に変化し、トーコントロールアクチュエータ14を収縮駆動すると、ナックル11の後部が車幅方向内側に引かれて後輪Wのトー角がトーアウト方向に変化する。従って、ステアリングホイールの操作による通常の前輪の操舵に加えて、車速やステアリングホイールの操舵角に応じて後輪Wのトー角を制御することで、車両の直進安定性能や旋回性能を高めることができる。
次に、図3〜図8に基づいてトーコントロールアクチュエータ14の構造を詳細に説明する。
図3および図4に示すように、トーコントロールアクチュエータ14は、車体側に連結されるゴムブッシュジョイント20が一体に設けられた第1ハウジング31と、ナックル11側に連結されるゴムブッシュジョイント21が一体に設けられた出力ロッド33を伸縮自在に支持する第2ハウジング32とを備えており、第1、第2ハウジング31,32の対向部は、シール部材34を介してインロー嵌合した状態で、各々の結合フランジ31a,32aを複数本のボルト35…で締結して一体化される。第1ハウジング31の内部には駆動源となるブラシ付きのモータ36が収納され、第2ハウジング32の内部には遊星歯車式の減速機37と、弾性を有するカップリング38と、台形ねじを用いた送りねじ機構39とが収納される。
このように、モータ36を収納する第1ハウジング31と、減速機37、カップリング38および送りねじ機構39を収納する第2ハウジング32とを予めサブアセンブリ化しておき、それらを結合することでトーコントロールアクチュエータ14を構成するので、モータ36を出力の大きいものや小さいものに変更したい場合や、減速機37や送りねじ機構39の作動特性を変更したい場合に、トーコントロールアクチュエータ14全体を設計変更することなく、第1ハウジング31側のサブアセンブリあるいは第2ハウジング32側のサブアセンブリだけの交換で対応することが可能となり、多機種に対する汎用性が向上してコストダウンが可能になる。
モータ36の外郭は、フランジ40aを有するをカップ状に形成されたヨーク40と、ヨーク40のフランジ40aに複数のボルト41…で締結されたベアリングホルダ42とで構成される。ヨーク40およびベアリングホルダ42を締結するボルト41…は第1ハウジング31の端面に螺合しており、このボルト41…を利用してモータ36が第1ハウジング31に固定される。
ヨーク40の内周面に支持した環状のステータ43内に配置されるロータ44は、その回転軸45の一端がヨーク40の底部に設けたボールベアリング46に回転自在に支持され、他端がベアリングホルダ42に設けたボールベアリング47に回転自在に支持される。ベアリングホルダ42の内面には、回転軸45の外周に設けたコミュテータ48に摺接するブラシ49が支持される。ブラシ49から延びる導線50は、第1ハウジング31に設けたグロメット51を介して外部に引き出される。
ステータ43およびロータ44を収納する強固な部品であるヨーク40でモータ36の外郭を構成し、このヨーク40を第1ハウジング31に固定したので、後輪Wからトーコントロールアクチュエータ14に入力される荷重を第1ハウジング31で受けてモータ36に作用し難くし、モータ36の耐久性や信頼性を高めることができる。しかもモータ36のヨーク40の外周面と第1ハウジング31の内周面との間に隙間αが形成されているため、この隙間αによりモータ36の作動音が第1ハウジング31の外部に漏れるのを抑制することができるだけでなく、第1ハウジング31に作用する外力がモータ36に伝達されるのを更に確実に防止することができる。
またモータ36のヨーク40およびベアリングホルダ42を一体に締結するボルト41…を利用してモータ36を第1ハウジング31に固定するので、前記ボルト41…とは別のボルトでモータ36を第1ハウジング31に固定する場合に比べて、ボルトの本数を削減できるだけでなく、前記別のボルトを配置するスペースを削減してトーコントロールアクチュエータ14の小型化を図ることができる。
図4および図5に示すように、減速機37は第1遊星歯車機構61および第2遊星歯車機構62を2段に結合して構成される。第1遊星歯車機構61は、第2ハウジング32の開口部に嵌合して固定されたリングギヤ63と、モータ36の回転軸45の先端に直接形成された第1サンギヤ64と、円板状の第1キャリヤ65と、第1キャリヤ65に圧入により片持ち支持された第1ピニオンピン66…にボールベアリング67…を介して回転自在に支持され、前記リングギヤ63および前記第1サンギヤ64に同時に噛合する4個の第1ピニオン68…とで構成される。第1遊星歯車機構61は、入力部材である第1サンギヤ64の回転を、出力部材である第1キャリヤ65に減速して伝達する。
減速機37の第2遊星歯車機構62は、第1遊星歯車機構61と共通のリングギヤ63と、第1キャリヤ65の中心に固定された第2サンギヤ69と、円板状の第2キャリヤ70と、第2キャリヤ70に圧入により片持ち支持された第2ピニオンピン71…にスライドブッシュ72…を介して回転自在に支持され、前記リングギヤ63および前記第2サンギヤ69に同時に噛合する4個の第2ピニオン73…とで構成される。第2遊星歯車機構62は、入力部材である第2サンギヤ69の回転を、出力部材である第2キャリヤ70に減速して伝達する。
このように第1、第2遊星歯車機構61,62を直列に接続することで、大きな減速比を得ることができ、しかも減速機37の小型化を図ることができる。また第1遊星歯車機構61のサンギヤ64を、モータ36の回転軸45に固定することなく回転軸45に直接形成したので、回転軸45と別体の第1サンギヤ64を用いる場合に比べて部品点数を削減することができるだけでなく、第1サンギヤ64の直径を最小限に抑えて第1遊星歯車機構61の減速比を大きく設定することができる。
減速機37の出力部材である第2キャリヤ70は、送りねじ機構39の入力部材である入力フランジ74にカップリンング38を介して接続される。概ね円板状の入力フランジ74は、その外周部を一対のスラストベアリング75,76に挟まれて回転自在に支持される。即ち、第2ハウジング32の内周面にスペーサカラー77を挟むように環状のロックナット78が締結されており、一方のスラストベアリング75は第2ハウジング32と入力フランジ74との間のスラスト荷重を支持し、他方のスラストベアリング76はロックナット78と入力フランジ74との間のスラスト荷重を支持するように配置される。
図4、図6および図7から明らかなように、カップリング38は、例えばポリアセタールで構成された2枚の外側弾性ブッシュ79,79と、例えばシリコンゴムで構成された1枚の内側弾性ブッシュ80とを備えており、それらの外周には各8個の突起79a…,80a…および各8個の溝79b…,80b…が等間隔で放射状に突出する。一方、第2キャリヤ70および入力フランジ74の対向面には、各4個の爪70a…,74a…が等間隔で軸方向に対峙するように突出する。
外側弾性ブッシュ79,79および内側弾性ブッシュ80は突起79a…,80a…の位相が揃うように重ね合わされ、8個の溝79b…,80b…のうちの一つおきの4個に第2キャリヤ70の4個の爪70a…が係合し、8個の溝79b…,80b…のうちの残りの4個に入力フランジ74の4個の爪74a…が係合する。
従って、第2キャリヤ70のトルクは、該第2キャリヤ70の爪70a…から外側弾性ブッシュ79,79および内側弾性ブッシュ80は突起79a…,80a…と、入力フランジ74の爪74a…とを介して、該入力フランジ74に伝達される。その際に、弾性体で構成された外側弾性ブッシュ79,79および内側弾性ブッシュ80が、第2キャリヤ70および入力フランジ74間の微小な軸線のずれを吸収する自動調芯機能を発揮するとともに、トルクの急変を吸収してスムーズな動力伝達を可能にすることができる。
図5から明らかなように、第2ハウジング32の軸方向中間部の内周面に第1スライドベアリング91が固定され、また第1ハウジング32の軸方向端部に螺合するエンド部材93の内周面に第2スライドベアリング92が固定されており、これら第1、第2スライドベアリング91,92に前記出力ロッド33が摺動自在に支持される。入力フランジ74の回転運動を出力ロッド33のスラスト運動に変換する送りねじ機構39は、入力フランジ74の中心を貫通してナット94(図4参照)で締結された雄ねじ部材95と、この雄ねじ部材95の外周に螺合するとともに、中空の出力ロッド33の内周面に嵌合してロックナット97で固定された雌ねじ部材96とを備える。
このように、出力ロッド33を複数個(実施の形態では2個)のスライドベアリング91,92を介して第2ハウジング32に支持したので、出力ロッド33に加わる径方向の荷重を第2ハウジング32で確実に支持して送りねじ機構39のコジリを防止することができる。
雄ねじ部材95の先端にスラストベアリング98を介して支持したばね座99と、出力ロッド33の先端に設けたばね座100との間に、コイルばね101が縮設される。このコイルばね101の弾発力は、出力ロッド33に固定された雌ねじ部材96と、この雌ねじ部材96に螺合する雄ねじ部材95とを相互に逆方向に付勢し、雄ねじ部材95および雌ねじ部材96のねじ山間のガタを消滅させるように機能する。
これにより、雄ねじ部材95および雌ねじ部材96のねじ山を常に密着させて摩擦力を発生させ、後輪W側から雌ねじ部材96に振動的な荷重が入力したときに、あるいは後輪W側から雌ねじ部材96に大荷重が入力したときに、雄ねじ部材95が勝手に回転して後輪Wのトー角が変化してしまうのを防止することができ、トー角の制御精度が向上する。その結果、モータ36に電流を流して雄ねじ部材95の意図せぬ回転を抑制する必要がなくなり、モータ36の消費電力が削減される。
トーコントロールアクチュエータ14を伸縮制御する際に、その出力ロッド33ストローク位置を検出して制御装置にフィードバックすべく第2ハウジング32に設けられたストロークセンサ102は、出力ロッド33の外周面にボルト103で固定された永久磁石よりなる被検出部104と、この被検出部104の位置を磁気的に検出するコイル等の検出部105を収納するセンサ本体106とを備える。第2ハウジング32には、出力ロッド33の移動に伴って被検出部104が干渉するのを回避すべく、軸方向に延びる開口32bが形成される。
出力ロッド33の外周には環状のストッパ107が設けられており、このストッパ107は出力ロッド33が伸長方向に限界位置まで移動したときに、前記エンド部材93の付き当て面93bに当接する。このストッパ107を設けたことにより、何らかの異常でモータ36が暴走しても、出力ロッド33が第2ハウジング32から脱落するのを確実に防止することができる。また第1、第2スライドベアリング91,92に挟まれたデッドスペースを利用してストッパ107を配置したので、スペースの削減が可能になる。しかも第2スライドベアリング92が第2ハウジング32から分離可能なエンド部材93に設けられているので、ストッパ107を備えた出力ロッド33を、第2スライドベアリング92に邪魔されることなく第2ハウジング32に着脱することができる。
第2ハウジング32と出力ロッド33との隙間に水や塵が侵入するのを防止すべく、第2ハウジング32に形成した環状段部32cと、出力ロッド33に形成した環状溝33aとにブーツ108の両端が嵌合し、それぞれバンド109,110で固定される。このとき、第2ハウジング32の環状段部32cと、エンド部材93のフランジ93aとが協働して環状溝を構成するので、バンド109で固定されたブーツ108の一端部の脱落を防止することができる。またエンド部材93のフランジ93aを利用してブーツ108の脱落を防止するので、第2ハウジング32に環状溝を設けずに環状段部32cを設けるだけで済み、環状溝を形成する場合に比べて加工が容易になる。しかも二つの肩部を持つ環状溝よりも一つの肩部だけを持つ環状段部32c方が幅が小さくなるため、そ分だけ第2ハウジング32の軸方向寸法を小型化することができる。
出力ロッド33が伸長すると第1、第2ハウジング31,32の内部空間の容積が増加し、逆に出力ロッド33が収縮すると第1、第2ハウジング31,32の内部空間の容積が減少するため、前記内部空間の圧力が変動してトーコントロールアクチュエータ14のスムーズな作動を妨げる虞がある。しかしながら、中空の出力ロッド33の内部空間とブーツ108の内部空間とが、出力ロッド33に形成した通気孔33bを介して連通しているため、前記圧力の変動がブーツ108の変形により緩和されてトーコントロールアクチュエータ14のスムーズな作動が可能になる。
ところで、左右のトーコントロールアクチュエータ14,14は車体中心面に対して鏡面対称な構造を有しており、左右の第1ハウジング31,31、左右の第2ハウジング32,32、左右の出力ロッド33,33、左右の雄ねじ部材95,95、左右の雌ねじ部材96,96等は、互換不能な鏡面対称な部材である。従って、左側の第2ハウジング32に右側の出力ロッド33を誤組みしたり、右側の第2ハウジング32に左側の出力ロッド33を誤組みしたりすると、正常に機能を発揮しない可能性がある。
図8から明らかなように、出力ロッド33の上面にピン113で位置決めされてボルト103で固定された被検出体ホルダ114に固定された被検出体104は、出力ロッド33の軸線Lを通る鉛直面Pに対して一方向に距離dだけ偏心している。例えば、車体左側のトーコントロールアクチュエータ14では、車体外側から内側に見たとき、出力ロッド33の軸線Lを通る鉛直面Pに対して被検出体104が反時計方向(車体前方側)に回転した位置に偏心しており、車体右側のトーコントロールアクチュエータ14では、車体外側から内側に見たとき、出力ロッド33の軸線Lを通る鉛直面Pに対して被検出体104が時計方向(車体前方側)に回転した位置に偏心している。
本実施の形態によれば、図8おいて左側の第2ハウジング32に右側の出力ロッド33(鎖線図示)を誤組みしようとしても、偏心した被検出体ホルダ114および被検出体104が第2ハウジング32の開口32bと干渉して組み付けられないため、誤組みの発生を確実に防止することができる。
出力ロッド33はナックル11に連結されるゴムブッシュジョイント21によって軸線Lまわりの回転を規制されているが、ゴムブッシュジョイント21の弾性変形分だけは回転することができる。出力ロッド33が回転すると被検出体104が第2ハウジング32の開口32bに接触して損傷する可能性があるが、出力ロッド33の外周に突設したストッパ33c,33cを第2ハウジング32の開口32bに対向させることで、被検出体104の損傷を防止することができる。
万一、出力ロッド33が軸線Lまわりに回転した場合、仮に被検出体104の上面が平坦面であると検出体105との距離が変化してしまい、ストロークセンサ102の検出精度が低下する虞がある。しかしながら、本実施の形態では、検出体105に対向する被検出体104の上面が出力ロッド33の軸線Lを中心とする円弧面に形成されているので、出力ロッド33が回転しても被検出体104の上面と検出体105との距離が一定に維持され、ストロークセンサ102の検出精度の低下が最小限に抑えられる。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行うことが可能である。
例えば、本発明の伸縮アクチュエータの用途は実施の形態で説明したトーコントロールアクチュエータ14に限定されず、任意の用途に適用することができる。
左後輪のサスペンション装置の斜視図 図1の2方向矢視図 トーコントロールアクチュエータの縦断面図 図3の4部拡大図 図3の5部拡大図 減速機およびカップリングの分解斜視図 図3の7−7線拡大断面図 図5の8−8線断面図
符号の説明
14 トーコントロールアクチュエータ(右側、左側アクチュエータ)
31 第1ハウジング(ハウジング)
32 第2ハウジング(ハウジング)
32b 開口
33 出力ロッド
102 ストロークセンサ
104 被検出部
105 検出部
33c ストッパ
L 軸線
P 鉛直面

Claims (3)

  1. 右側アクチュエータ(14)および左側アクチュエータ(14)を一対にして使用する伸縮アクチュエータであって、
    前記右側アクチュエータ(14)および前記左側アクチュエータ(14)が、筒状のハウジング(31,32)と、前記ハウジング(31,32)の内部に伸縮自在に支持された出力ロッド(33)と、前記出力ロッド(33)に設けた被検出部(104)を前記ハウジング(31,32)に設けた検出部(105)に対向させたストロークセンサ(102)とを備え、前記被検出部(105)は前記ハウジング(31,32)に形成した開口(32b)に移動自在に嵌合するものにおいて、
    前記右側アクチュエータ(14)の前記出力ロッド(33)の軸線(L)を通る鉛直面(P)に対する前記被検出部(105)の偏心方向と、前記左側アクチュエータ(14)の前記出力ロッド(33)の軸線(L)を通る鉛直面(P)に対する前記被検出部(105)の偏心方向とを異ならせたことを特徴とする伸縮アクチュエータ。
  2. 前記被検出部(104)が前記ハウジング(31,32)の開口(32b)と干渉するのを回避すべく、前記出力ロッド(33)の前記ハウジング(31,32)に対する回転を規制するストッパ(33c)を設けたことを特徴とする、請求項1に記載の伸縮アクチュエータ。
  3. 前記被検出部(104)が前記検出部(105)に対向する面は前記出力ロッド(33)の軸線(L)を中心とする円弧面に形成されることを特徴とする、請求項1に記載の伸縮アクチュエータ。
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