JP2007315286A - 内燃機関 - Google Patents
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Abstract
【課題】電力の消費を抑制しつつ、燃料を加圧する。
【解決手段】インジェクタに燃料を供給する高圧ポンプ1140は、スプリング1310により、流入口1306を閉じる方向に付勢されたニードル1308を有する電磁スピル弁1300と、インテークカムシャフトに設けられたカム1122により上下方向に摺動されて燃料を加圧するポンププランジャ1304とを含む。スプリング1310の付勢力は、フィードポンプから供給された燃料の圧力により流入口1306が開くように設定される。エンジンの始動時において、インテークカムシャフトが回転するようにVVT機構の電動モータが駆動される。
【選択図】図4
【解決手段】インジェクタに燃料を供給する高圧ポンプ1140は、スプリング1310により、流入口1306を閉じる方向に付勢されたニードル1308を有する電磁スピル弁1300と、インテークカムシャフトに設けられたカム1122により上下方向に摺動されて燃料を加圧するポンププランジャ1304とを含む。スプリング1310の付勢力は、フィードポンプから供給された燃料の圧力により流入口1306が開くように設定される。エンジンの始動時において、インテークカムシャフトが回転するようにVVT機構の電動モータが駆動される。
【選択図】図4
Description
本発明は、内燃機関の制御装置に関し、特に、燃料を吐出する第1のポンプと、カムシャフトが回転することにより駆動し、前記第1のポンプから供給された燃料を加圧して吐出する第2のポンプとを有する内燃機関を制御する技術に関する。
従来より、燃料を筒内に直接噴射する直噴エンジンにおいては、燃料タンクからフィードポンプにより吐出された燃料を、高圧ポンプによりさらに加圧して、インジェクタに供給していた。高圧ポンプは、カムシャフトに設けられたカムによりプランジャを昇降させて、燃料を加圧する。そのため、カムシャフトを回転させることができないと、高圧ポンプにより燃料を加圧することができない。したがって、たとえばエンジン始動時においては、燃料の圧力が低く、燃料を微粒化して噴射し難い。そこで、エンジンの始動時において、電動モータによって高圧ポンプの駆動をアシストする技術が提案されている。
特開2004−324419号公報(特許文献1)は、高圧燃料ポンプを備え、高圧燃料ポンプによって昇圧された燃料をインジェクタから機関燃焼室内に直接噴射する筒内噴射式内燃機関の燃料供給装置を開示する。この燃料供給装置は、高圧燃料ポンプと駆動連結された補助動力部を含む。内燃機関の始動時には補助動力部によって高圧燃料ポンプの駆動あるいは駆動トルクのアシストが行なわれる。補助動力部には、電動モータが用いられる。
この燃料供給装置によれば、内燃機関の始動時には電動モータによって高圧燃料ポンプの駆動、あるいは駆動トルクのアシストをすることにより、内燃機関のクランキング時から完爆後の持続運転までの運転範囲を所定の燃料圧力(高圧)に保つことが可能となり、燃料噴霧の気化促進による燃焼室壁面への液膜付着燃料抑制の効果によって始動時に内燃機関から排出されるHCを大幅に低減できる。
特開2004−324419号公報
一般的に、高圧ポンプは、カムで駆動され上下に摺動するポンププランジャと、電磁スピル弁とを主な構成部品としている。カムによりポンププランジャが下方向に移動しているときであって電磁スピル弁が開いているときに燃料が導入される(吸い込まれる)。カムによりポンププランジャが上方向に移動しているときに電磁スピル弁を閉じことにより燃料を加圧し、加圧された燃料が吐出される。この電磁スピル弁の開閉作動は、電力を用いて制御される。したがって、特開2004−324419号公報に記載の燃料供給装置のように、電動モータを用いて高圧燃料ポンプを作動させる場合においても、電磁スピル弁の作動を制御しなければならない。そのため、電磁スピル弁を作動させるために電力を消費する時間が拡大し、燃費が悪化し得る。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであって、その目的は、燃費の悪化を抑制しつつ、燃料を加圧することができる内燃機関を提供することである。
第1の発明に係る内燃機関は、燃料を吐出する第1のポンプと、カムシャフトが回転することにより駆動し、第1のポンプから供給された燃料を加圧して吐出する第2のポンプとを有する。この内燃機関は、インテークバルブおよびエキゾーストバルブのうちの少なくともいずれか一方のバルブが開閉する位相を変更するようにカムシャフトを回転させる回転機構と、内燃機関の始動時において、カムシャフトが回転するように回転機構を制御するための制御手段とを含む。第2のポンプは、第1のポンプから送り出された燃料が第2のポンプ内に流入する流入口を、第1のポンプから吐出された燃料の圧力によって開くとともに第2のポンプから燃料が吐出される際に流入口を閉じるように付勢された弁を含む。
第1の発明によると、回転機構により、カムシャフトが回転せしめられて、インテークバルブおよびエキゾーストバルブのうちの少なくともいずれか一方のバルブが開閉する位相が変更される。この回転機構は、内燃機関の始動時において、カムシャフトが回転するように制御される。これにより、内燃機関が始動しておらず、内燃機関の動力を用いてカムシャフトを回転させることができない場合であっても、第2のポンプを駆動させることができる。この第2のポンプ内に燃料が流入する流入口を開閉する弁は、第1のポンプから吐出された燃料の圧力によって開くとともに第2のポンプから燃料が吐出される際に流入口を閉じるように付勢される。これにより、電力等を用いて弁を制御せずとも、燃料を加圧して第2のポンプから燃料を吐出することができる。そのため、燃費の悪化を抑制しつつ、燃料を加圧することができる内燃機関を提供することができる。
第2の発明に係る内燃機関においては、第1の発明の構成に加え、制御手段は、内燃機関の始動時において、クランキング開始前に、カムシャフトが回転するように回転機構を制御するための手段を含む。
第2の発明によると、内燃機関の始動時において、クランキング開始前に、カムシャフトが回転するように回転機構が制御される。これにより、内燃機関を始動する際において、より早い段階で燃料を加圧することができる。そのため、噴射される燃料の微粒化を促進することができる。
第3の発明に係る内燃機関においては、第1または2の発明の構成に加え、回転機構は、カムシャフトを回転させるように電力で作動するアクチュエータを含む。
第3の発明によると、カムシャフトは電力で作動するアクチュエータにより回転される。これにより、内燃機関の動力が小さい始動時においても、第2のポンプを十分に駆動させることができる。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同一である。したがって、それらについての詳細な説明は繰返さない。
図1を参照して、本発明の実施の形態に係る内燃機関であるエンジン1000について説明する。エンジン1000は、「A」バンク1010と「B」バンク1012とに、それぞれ4つの気筒からなる気筒群が設けられたV型8気筒エンジンである。なお、V型8気筒以外の形式のエンジンを用いるようにしてもよい。
エンジン1000には、エアクリーナ1020から空気が吸入される。吸入空気量は、スロットルバルブ1030により調整される。スロットルバルブ1030はモータにより駆動される電子スロットルバルブである。
空気は、シリンダ1040(燃焼室)において燃料と混合される。シリンダ1040には、インジェクタ1050から燃料が直接噴射される。すなわち、インジェクタ1050の噴射孔はシリンダ1040内に設けられている。
燃料は吸気行程において噴射される。なお、燃料が噴射される時期は、吸気行程に限らない。また、本実施の形態においては、インジェクタ1050の噴射孔がシリンダ1040内に設けられた直噴エンジンとしてエンジン1000を説明するが、直噴用のインジェクタ1050に加えて、ポート噴射用のインジェクタを設けてもよい。
シリンダ1040内の混合気は、点火プラグ1060により着火され、燃焼する。燃焼後の混合気、すなわち排気ガスは、三元触媒1070により浄化された後、車外に排出される。混合気の燃焼によりピストン1080押し下げられ、クランクシャフト1090が回転する。
シリンダ1040の頭頂部には、インテークバルブ1100およびエキゾーストバルブ1110が設けられる。インテークバルブ1100はインテークカムシャフト1120により駆動される。エキゾーストバルブ1110はエキゾーストカムシャフト1130により駆動される。インテークカムシャフト1120とエキゾーストカムシャフト1130とは、チェーンやギヤ等により連結され、同じ回転数で回転する。
インテークバルブ1100は、インテークカムシャフト1120に設けられたVVT(Variable Valve Timing)機構2000により、位相(開閉タイミング)が制御される。本実施の形態においては、インテークカムシャフト1120がVVT機構2000により回転されることにより、インテークバルブ1100の開閉タイミングが制御される。なお、開閉タイミングを制御する方法はこれに限らない。なお、エキゾーストバルブ1110の開閉タイミングを制御するようにしてもよい。
VVT機構2000は、電動モータ2002により作動する。すなわち、電動モータ2002を駆動することにより、インテークカムシャフト1120が回転せしめられる。VVT機構2000には、公知の技術を利用すればよいため、ここではその詳細な説明は繰り返さない。
このエンジン1000は、始動時においてスタータモータ3000によりクランキングされる。エンジン1000は、ECU(Electronic Control Unit)4000により制御される。
ECU4000には、クランク角センサ5000からクランクシャフト1090の回転数およびクランク角を表す信号が入力される。また、ECU4000には、カムポジションセンサ5010からインテークカムシャフト1120の位相(回転方向におけるカムシャフトの位置)を表す信号が入力される。
さらに、ECU4000には、水温センサ5020からエンジン1000の水温(冷却水の温度)を表す信号が、エアフローメータ5030からエンジン1000の吸入空気量(エンジン1000に吸入される空気量)を表す信号が入力される。
ECU4000は、これらのセンサから入力された信号、メモリ(図示せず)に記憶されたマップおよびプログラムに基づいて、エンジン1000が所望の運転状態になるように、スロットル開度、点火時期、燃料噴射時期、燃料噴射量、インテークバルブ1100の開閉タイミングなどを制御する。
本実施の形態において、ECU4000は、図2に示すように、エンジン回転数NEと吸入空気量KLとをパラメータとしたマップに基づいて、インテークカムシャフト1120の位相(インテークバルブ1100の開閉タイミング)を決定する。インテークカムシャフト1120の位相を決定するためのマップは、水温別に複数記憶される。
図1に戻って、「A」バンク1010および「B」バンク1012のうち、「A」バンク1010には、インジェクタ1050に供給される燃料を加圧する高圧ポンプ1140が設けられる。
高圧ポンプ1140は、「A」バンク1010のインテークカムシャフト1120により駆動される。「A」バンク1010のインテークカムシャフト1120に設けられたカムにより、高圧ポンプ1140のポンププランジャが上下動せしめられ、燃料が加圧される。
図3に、エンジン1000の燃料供給システムを示す。燃料供給システムは、燃料タンクに設けられ、低圧(プレッシャーレギュレータ圧力である400kPa程度)の吐出圧で燃料を供給するフィードポンプ1150と、高圧ポンプ1140と、インジェクタ1050に高圧燃料を供給するための左右のバンク毎に設けられたデリバリパイプ1160と、デリバリパイプ1160に設けられた左右のバンク各4個ずつのインジェクタ1050とを含む。
燃料タンクのフィードポンプ1150の吐出口は、低圧供給パイプ1170に接続される。低圧供給パイプ1170は、高圧ポンプ1140の流入口にそれぞれ接続される。高圧ポンプ1140の流入口の手前には、パルセーションダンパ1180が設けられ、燃料脈動の低減を図っている。
高圧ポンプ1140の吐出口は、高圧デリバリ連通パイプ1190に接続され、高圧デリバリ連通パイプ1190は、V型バンクの片方のバンクのデリバリパイプ1160に接続される。V型バンクの片方のバンクのデリバリパイプ1160ともう片方のバンクのデリバリパイプ1160とは、高圧連通パイプ1200により接続される。
デリバリパイプ1160に設けられたリリーフバルブ1210は、高圧デリバリリターンパイプ1220を介して高圧燃料ポンプリターンパイプ1230に接続される。高圧ポンプ1140のリターン口は、高圧燃料ポンプリターンパイプ1230に接続される。高圧燃料ポンプリターンパイプ1230は、リターンパイプ1240に接続され、燃料タンクに接続される。
図4に、図1の高圧ポンプ1140付近の拡大図を示す。高圧ポンプ1140は、電磁スピル弁1300と、チェックバルブ1302と、インテークカムシャフト1120のカム1122で駆動され上下に摺動するポンププランジャ1304とを主な構成部品としている。
カム1122によりポンププランジャ1304が下方向に移動しているときであって電磁スピル弁1300(流入口1306)が開いているときに燃料が流入口1306から流入する(吸い込まれる)。
カム1122によりポンププランジャ1304が上方向に移動しているときに電磁スピル弁1300(流入口1306)を閉じるタイミングを変更して、高圧ポンプ1140から吐出される燃料量を制御する。ポンププランジャ1304が上方向に移動している加圧行程中における電磁スピル弁1300を閉じる時期が早いほど多くの燃料が吐出され、遅いほど少ない燃料が吐出される。
図5に示すように、電磁スピル弁1300のニードル1308は、スプリング1310により、流入口1306を閉じる方向に付勢されている。スプリング1310の付勢力は、図6に示すように、フィードポンプ1150から供給された燃料の圧力により流入口1306が開くように設定される。
ニードル1308が下がった状態において、電磁スピル弁1300のコイル1312に通電すると、図7に示すように、ニードル1308が下がった状態、すなわち流入口1306が開いた状態が維持される。この状態では、カム1122が回転している限り(エンジンが回転している限り)ポンププランジャ1304は上下方向に摺動するが、流入口1306が閉じないので、燃料は加圧されない。
電磁スピル弁1300のコイル1312に通電しなければ、カム1122によりポンププランジャ1304が上方向に移動することに伴なって高圧ポンプ1140内の圧力が上昇することにより、図8に示すように、ニードル1308が上がる。すなわち、流入口1306が閉じる。この状態で、燃料が加圧される。加圧された燃料は、チェックバルブ1302(設定圧60kPa程度)を押し開けて、高圧ポンプ1140から吐出される。
図9を参照して、本実施の形態に係る内燃機関であるエンジン1000を制御するECU4000が実行するプログラムの制御構造について説明する。
ステップ(以下、ステップをSと略す)100にて、ECU4000は、エンジン1000の始動要求があるか否かを判別する。たとえば運転者がイグニッションスイッチ(図示せず)をオンにした場合、始動要求があると判別される。エンジン1000の始動要求があると(S100にてYES)、処理はS200に移される。もしそうでないと(S100にてNO)、処理はS100に戻される。
S200にて、ECU4000は、燃料を吐出するようにフィードポンプ1150を駆動する。S300にて、ECU4000は、電磁スピル弁1300のコイル1312への通電を行なわずに、インテークカムシャフト1120が回転するようにVVT機構2000の電動モータ2002を駆動する。
このとき、インテークカムシャフト1120の位相が最遅角になる状態と最進角になる状態とを繰り返すように、電動モータ2002が駆動される。すなわち、高圧ポンプ1140のポンププランジャ1304が下方向(燃料を吸入する方向)への摺動と上方向(燃料を加圧する方向)への摺動とを繰り返すように、電動モータ2002が駆動される。
電動モータ2002の駆動は、たとえば予め定められた時間だけ行なわれる。なお、電動モータ2002の駆動方法はこれらに限らない。
S400にて、ECU4000は、スタータモータ3000により、エンジン1000をクランキングするとともに、インジェクタ1050からの燃料噴射を開始して、エンジン1000を始動する。その後、この処理は終了する。
以上のような構造およびフローチャートに基づく本実施の形態に係る内燃機関であるエンジン1000の動作について説明する。
エンジン1000の始動要求があると(S100にてYES)、燃料を吐出するようにフィードポンプ1150が駆動される(S200)。これにより、前述した図6に示すように、フィードポンプ1150から供給された燃料の圧力によりニードル1308を下げて流入口1306を開き、高圧ポンプ1140内に燃料を導入することができる。
この状態で、電磁スピル弁1300のコイル1312への通電を行なわずに、インテークカムシャフト1120が回転するように、かつインテークカムシャフト1120の位相が最遅角になる状態と最進角になる状態とを繰り返すように、VVT機構2000の電動モータ2002が駆動される(S300)。
このとき、エンジン1000が停止した際のインテークカムシャフト1120の停止位置によって、カム1122のリフト量が4つのパターンのうちのいずれかのパターンで変化する。
第1のパターンは、図10に示すように、進角時にカム1122のリフト量が小さくなり遅角時にカム1122のリフト量が大きくなるというパターンである。第2のパターンは、図11に示すように、進角時にカム1122のリフト量が大きくなり遅角時にカム1122のリフト量が小さくなるというパターンである。
第3のパターンは、図12に示すように、進角時および遅角時にカム1122のリフト量が小さくなって、その後大きくなるというパターンである。第4のパターンは、図13に示すように、進角時および遅角時にカム1122のリフト量が大きくなって、その後小さくなるというパターンである。
いずれのパターンにおいても、ポンププランジャ1304を上下方向に摺動せしめることができる。このとき、電磁スピル弁1300のコイル1312への通電を行なわない。そのため、前述した図8に示すように、ポンププランジャ1304が上方向に移動することに伴なって高圧ポンプ1140内の圧力が上昇することにより、流入口1306を閉じ、燃料を加圧することができる。その結果、高い圧力の燃料をインジェクタ1050に供給することができる。
燃料の圧力が高められた後、スタータモータ3000により、エンジン1000をクランキングするとともに、インジェクタ1050からの燃料噴射を開始して、エンジン1000が始動される(S400)。これにより、エンジン1000の始動時において、燃料の微粒化を促進することができる。そのため、燃料の燃焼性を向上することができる。
以上のように、本実施の形態に係る内燃機関であるエンジンによれば、高圧ポンプの流入口を閉じるように付勢された電磁スピル弁のニードルが、フィードポンプから送り出された燃料の圧力により下降せしめられる。これにより、流入口を開き、燃料を高圧ポンプ内に導入することができる。この状態で、電磁スピル弁のコイルに通電せずに、インテークカムシャフトが回転するように、VVT機構の電動モータが駆動される。これにより、ポンププランジャが上方向に移動することに伴なってニードルを上方向に移動させて、流入口を閉じることができる。そのため、電磁スピル弁に通電することなく、高圧ポンプにより加圧した燃料を吐出することができる。その結果、電力の消費を抑えて燃費の悪化を抑制しつつ、燃料を加圧することができる。
なお、本実施の形態においては、イグニッションスイッチがオンにされた場合にVVT機構2000の電動モータ2002を駆動して高圧ポンプ1140を作動させていたが、車両のドアが開いた場合に電動モータ2002を駆動して高圧ポンプ1140を作動させるようにしてもよい。
また、エキゾーストカムシャフト1130により高圧ポンプを駆動させるとともに、エンジン1000の始動時に、電動モータを用いたVVT機構によりエキゾーストカムシャフト1130の位相を制御するようにしてもよい。
今回開示された実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1000 エンジン、1050 インジェクタ、1100 インテークバルブ、1110 エキゾーストバルブ、1120 インテークカムシャフト、1122 カム、1130 エキゾーストカムシャフト、1140 高圧ポンプ、1150 フィードポンプ、1160 デリバリパイプ、1170 低圧供給パイプ、1180 パルセーションダンパ、1190 高圧デリバリ連通パイプ、1200 高圧連通パイプ、1210 リリーフバルブ、1220 高圧デリバリリターンパイプ、1230 高圧燃料ポンプリターンパイプ、1240 リターンパイプ、1300 電磁スピル弁、1302 チェックバルブ、1304 ポンププランジャ、1306 流入口、1308 ニードル、1310 スプリング、1312 コイル、2000 VVT機構、2002 電動モータ、3000 スタータモータ。
Claims (3)
- 燃料を吐出する第1のポンプと、カムシャフトが回転することにより駆動し、前記第1のポンプから供給された燃料を加圧して吐出する第2のポンプとを有する内燃機関であって、
インテークバルブおよびエキゾーストバルブのうちの少なくともいずれか一方のバルブが開閉する位相を変更するように前記カムシャフトを回転させる回転機構と、
前記内燃機関の始動時において、前記カムシャフトが回転するように前記回転機構を制御するための制御手段とを含み、
前記第2のポンプは、前記第1のポンプから吐出された燃料が前記第2のポンプ内に流入する流入口を、前記第1のポンプから吐出された燃料の圧力によって開くとともに前記第2のポンプから燃料が吐出される際に前記流入口を閉じるように付勢された弁を含む、内燃機関。 - 前記制御手段は、前記内燃機関の始動時において、クランキング開始前に、前記カムシャフトが回転するように前記回転機構を制御するための手段を含む、請求項1に記載の内燃機関。
- 前記回転機構は、前記カムシャフトを回転させるように電力で作動するアクチュエータを含む、請求項1または2に記載の内燃機関。
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Date | Code | Title | Description |
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A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
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