JP2007314064A - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】別途舵角センサ等を追加することなく、端当て時の衝撃を緩和することができる電動パワーステアリング装置を提供する。
【解決手段】ステアリング機構に入力される操舵トルクを検出する操舵トルク検出部と、少なくとも前記操舵トルク検出手段で検出した操舵トルクに基づいて電流指令値を演算する電流指令値演算部と、前記ステアリング機構に与える操舵補助トルクを発生する電動モータと、前記電流指令値に基づいて前記電動モータを制御するモータ制御部とを備えた電動パワーステアリング装置であって、前記操舵トルク検出部3で検出した操舵トルクの時間変化率を算出するトルク変化率演算部41を有し、前記モータ制御部は、少なくとも前記トルク変化率演算部で算出した操舵トルク変化率に基づいて前記電動モータで発生させる操舵補助トルクを制限して操舵限界位置での衝撃を抑制するトルク制限部23を有する。
【選択図】図5

Description

本発明は、少なくとも操舵トルクに基づいて電流指令値を演算する電流指令値演算部と、ステアリング機構に操舵補助力を与える電動モータと、前記電流指令値に基づいて電動モータを制御するモータ制御部とを備えた電動パワーステアリング装置に関する。
従来、ステアリング装置として運転者がステアリングホイールを操舵する操舵トルクに応じて電動モータ駆動することによりステアリング機構に操舵補助力を与える電動パワーステアリング装置が普及している。
一般に、ステアリング機構では、ステアリングホイールを中立位置から左及び右の何れの操舵方向に操舵を続けると、ステアリングホイールの操作量がその最大値に相当する最大舵角に達すると、ステアリング機構がメカニカルストッパに当接してそれ以上の操舵を禁止する操舵限界位置となる。このような操舵限界位置となって、メカニカルストッパに当接する状態となることを所謂端当てと称している。
そして、ステアリングホイールが素早く操作される場合即ち操舵速度が大きい場合には、電動パワーステアリング装置で発生する操舵補助力も大きくなり、端当ての際に生じる衝撃力が大きなものとなり、その結果、ステアリング機構の耐久性が低下したり、操舵操作において運転者が不快感を覚えたりすることがある。
このため、従来、端当て時の衝撃を緩和するように構成された電動パワーステアリング装置として、舵角が最大舵角近傍の所定舵角を超えると電動機の操舵補助トルクを低減補正するアンローダ補正部を有し、このアンローダ補正部は、操舵速度が速いほど前記補助操舵トルクの低減補正量を増大修正することを特徴とする電動パワーステアリング装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、操舵輪が所定の最大舵角に接近して減衰開始舵角を超えたことが検出された場合に、電動モータの駆動力を減衰させる減衰手段と、操舵輪の負荷及び操舵輪の操舵速度に応じて前記減衰開始舵角を設定する減衰開始舵角設定手段とを備えた電気式パワーステアリング装置も知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開2001−253356号公報(第1頁、図2、図7) 特開2001−30933号公報(第1頁、図2、図3)
しかしながら、上記特許文献1に記載の従来例にあっては、最大舵角近傍において操舵補助トルクの低減補正量を増大修正するようにしているので、舵角を検出するセンサが必要となると共に、操舵速度が速い場合には、電動機の慣性により、必ずしも端当て時の衝撃を十分に緩和することができないという未解決の課題がある。
また、上記特許文献2に記載の従来例にあっては、操舵輪の負荷及び操舵輪の操舵速度に応じて減衰開始舵角を設定するので、操舵速度が高速である場合には、最大舵角と減衰開始舵角との差を大きくする(電動モータの駆動力を減衰させる時点を早める)ことで、モータ慣性によって端当て時に大きな衝撃が発生することを防止することが可能となるものであるが、操舵輪の操舵速度を検出するセンサが必要になると共に、ステアリングホイールを最大舵角近傍から中立位置へ向かって切り戻す場合には、電動モータの駆動力の減衰により、操舵補助力が不十分となって操舵フィーリングが悪化するという未解決の課題がある。
これらの未解決の課題を解決するために、機械的に端当ての衝撃を低減することが考えられる。この場合には、ステアリング装置を構成するステアリングコラムに設けた電動モータによって操舵補助力を発生する電動パワーステアリング装置の場合、トルクセンサの入力軸と出力軸の相対回転を規制するストッパは車室内に配置される。したがって、例えば据え切り時等で、ステアリングホイールを最大に切ったときに、ストッパに衝接したときの叩音が運転者に対し耳障りな音として伝わることになる。そこで、トルクセンサの入力軸と出力軸との間のストッパ部分にゴム等の緩衝材を介在させることも考えられるが、スペースが狭く、実際上、レイアウトが困難である。また、仮に緩衝材を配置するにしても、衝撃吸収量の小さな緩衝材しか配置できず、耐久性が悪くなると共に、緩衝材等の部品の追加によりコストが嵩むという未解決の課題がある。
そこで、本発明は、上記従来例の未解決の課題に着目してなされたものであり、別途舵角センサ等を追加することなく、端当て時の衝撃を緩和することができる電動パワーステアリング装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、請求項1に係る電動パワーステアリング装置は、ステアリング機構に入力される操舵トルクを検出する操舵トルク検出部と、少なくとも前記操舵トルク検出手段で検出した操舵トルクに基づいて電流指令値を演算する電流指令値演算部と、前記ステアリング機構に与える操舵補助トルクを発生する電動モータと、前記電流指令値に基づいて前記電動モータを制御するモータ制御部とを備えた電動パワーステアリング装置であって、前記モータ制御部は、前記操舵トルク検出部で検出した操舵トルクの変化率を算出するトルク変化率演算部と、該トルク変化率演算部で算出した操舵トルク変化率に基づいて前記電動モータで発生させる操舵補助トルクを制限して操舵限界位置での衝撃を抑制するトルク制限部を有することを特徴としている。
また、請求項2に係る電動パワーステアリング装置は、請求項1に係る発明において、前記トルク制限部は、トルク変化率が第1の所定値以上であるときに、操舵補助トルクを制限する第1のトルク制限値を小さい値に設定する第1の制限トルク設定部と、操舵トルクの絶対値が第2の所定値以上であるときに、操舵補助トルクを制限する第2のトルク制限値を小さい値に設定する第2の制限トルク設定部とを有することを特徴としている。
さらに、請求項3に係る電動パワーステアリング装置は、請求項2に係る発明において、前記第1の制限トルク設定部及び第2の制限トルク設定部は、操舵トルクの絶対値が所定値以上となったときに、操舵トルクの絶対値の増加に応じてトルク制限値を徐々に小さくするように設定されていることを特徴としている。
さらにまた、請求項4に係る電動パワーステアリング装置は、請求項1乃至3の何れか1つに係る発明において、前記トルク制限部は、トルク変化率の方向と操舵トルクの方向とが一致する場合に、前記操舵補助トルクを制限するように構成されていることを特徴としている。
なおさらに、請求項5に係る電動パワーステアリング装置は、請求項1に係る発明において、前記トルク制限部は、トルク変化率が第1の所定値以上であるときに第1のトルク制限ゲインを定常ゲインより小さい値に減少させる第1のゲイン設定部と、操舵トルクの絶対値が第2の所定値以上であるときに第2のトルク制限ゲインを定常ゲインより小さい値に減少させる第2のゲイン設定部と、前記第1のトルク制限ゲイン及び前記第2のトルク制限ゲインを乗算してトルク制限ゲインを算出するゲイン乗算部と、該ゲイン乗算部で乗算されたトルク制限ゲインと定常ゲインとが入力され、トルク変化率が第1の所定値以上及び操舵トルクの絶対値が第2の所定値以上で、且つトルク変化率の符号と操舵トルクの符号とが一致しているときに、トルク制限ゲインを選択し、不一致であるときに非制限ゲインを選択するゲイン選択部と、該ゲイン選択部で選択されたゲインを前記電流指令値演算部で算出された電流指令値及びその補正値の何れか一方に乗算するゲイン乗算部とで構成されていることを特徴としている。
また、請求項6に係る電動パワーステアリング装置は、請求項1乃至5の何れか1つに係る発明において、前記トルク制限部は、車速を検出する車速検出部を有し、該車速検出部で検出した車速が所定値以下であるときに操舵補助トルクを制限するように構成されていることを特徴としている。
本発明によれば、操舵トルク検出部で検出した操舵トルクの時間変化率に基づいて電動モータで発生する操舵補助トルクのトルク制限を行うようにしており、操舵トルク検出部はトーションバーの捩れ角を検出して、操舵トルクを検出するので、このトーションバーの捩れ角速度は操舵トルクの時間変化率に比例することになるため、この操舵トルクの時間変化率に基づいて操舵補助トルクのトルク制限を行うことにより、別途センサを設けることなく、端当り時にトルクセンサストッパに当接する際の衝撃を正確に抑制することができるという効果が得られる。
なお、電動パワーステアリング装置を搭載した車両の車速が所定値以上であるときには、操舵補助トルクの制限を解除するようにすると、走行音によってストッパ叩音がかき消されて運転者に違和感を与えることがないと共に、緊急回避操舵時の操舵補助トルクを確保することができるという効果が得られる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明に一実施形態を示す概略構成図であって、図中、SMはステアリング機構であって、このステアリング機構SMは、ステアリングホイール1に運転者から作用される操舵力が伝達される入力軸2aと出力軸2bとを有するステアリングシャフト2を備えている。このステアリングシャフト2は、入力軸2aの一端がステアリングホイール1に連結され、他端は操舵トルク検出部としての操舵トルクセンサ3を介して出力軸2bの一端に連結されている。
そして、出力軸2bに伝達された操舵力は、ユニバーサルジョイント4を介してロアシャフト5に伝達され、さらに、ユニバーサルジョイント6を介してピニオンシャフト7に伝達される。このピニオンシャフト7に伝達された操舵力はステアリングギヤ8を介してタイロッド9に伝達され、図示しない転舵輪を転舵させる。ここで、ステアリングギヤ8は、ピニオンシャフト7に連結されたピニオン8aとこのピニオン8aに噛合するラック8bとを有するラックアンドピニオン形式に構成され、ピニオン8aに伝達された回転運動をラック8bで直進運動に変換している。
ステアリングシャフト2の出力軸2bには、操舵補助力を出力軸2bに伝達する操舵補助機構10が連結されている。この操舵補助機構10は、出力軸2bに連結した減速ギヤ11と、この減速ギヤ11に連結された操舵補助力を発生する電動機としての例えばブラシレスモータで構成される電動モータ12とを備えている。
操舵トルクセンサ3は、ステアリングホイール1に付与されて入力軸2aに伝達された操舵トルクを検出するもので、例えば、操舵トルクを入力軸2a及び出力軸2b間に介挿した図示しないトーションバーの捩れ角変位に変換し、この捩れ角変位を非接触の磁気センサで検出するように構成されている。
そして、操舵トルクセンサ3から出力される操舵トルク検出値Tは、コントローラ14に入力される。このコントローラ14には、トルク検出値Tの他に車速センサ15で検出した車速検出値V、電動モータ12に流れるモータ電流検出値IMD及びレゾルバ、エンコーダ等で構成される回転角センサ16で検出した電動モータ12の回転角θも入力され、入力されるトルク検出値T及び車速検出値Vに応じた操舵補助力を電動モータ12で発生させる操舵補助トルク指令値IM *を算出し、算出した操舵補助指令値IM *とモータ電流検出値IMDとにより、電動モータ12に供給する駆動電流をフィードバック制御処理すると共に、回転角θに基づいて算出するモータ角速度ω及びモータ角加速度αに基づいて各種補償処理を行って、電動モータ12を駆動制御するモータ電流Iu、Iv及びIwを出力する。
このコントローラ14は、図2に示すように、操舵トルクT及び車速Vに基づいて操舵補助トルク指令値IM *を演算するトルク指令値演算部21と、このトルク指令値演算部21で算出した操舵補助トルク指令値IM *を補償する指令値補償部22と、この指令値補償部22で補償されたトルク指令値を制限することにより操舵補助トルクを制限するトルク制限部としての指令値制限部23と、この指令値制限部23で制限された電流指令値に基づいてd−q軸電流指令値を算出するd−q軸電流指令値演算部24と、このd−q軸電流指令値演算部24から出力される指令電流に基づいてモータ電流Iu〜Iwを生成するモータ電流制御部25とで構成されている。
操舵補助トルク指令値演算部21は、操舵トルクT及び車速Vをもとに図3に示す操舵補助トルク指令値算出マップを参照して電流指令値でなる操舵補助トルク指令値IM *を算出する。
この操舵補助トルク指令値算出マップは、図3に示すように、横軸に操舵トルクTをとり、縦軸に操舵補助トルク指令値IM *をとると共に、車速Vをパラメータとした放物線状の曲線で表される特性線図で構成され、操舵トルクTが“0”からその近傍の設定値Ts1までの間は操舵補助トルク指令値IM *が“0”を維持し、操舵トルクTが設定値Ts1を超えると最初は操舵補助指令値IM *が操舵トルクTの増加に対して比較的緩やかに増加するが、さらに操舵トルクTが増加すると、その増加に対して操舵補助トルク指令値IM *が急峻に増加するように設定され、この特性曲線が車速の増加に従って傾きが小さくなるように設定されている。
指令値補償部22は、回転角センサ16で検出されるモータ回転角θを微分してモータ角速度ωを算出する角速度演算部31と、この角速度演算部31で算出されたモータ角速度ωを微分してモータ角加速度αを算出する角加速度演算部32と、角速度演算部31で算出されたモータ角速度ωに基づいてヨーレートの収斂性を補償する収斂性補償部33と、角加速度演算部32で算出されたモータ角加速度αに基づいて電動モータ12の慣性により発生するトルク相当分を補償して慣性感又は制御応答性の悪化を防止する慣性補償部34と、セルフアライニングトルク(SAT)を推定するSAT推定フィードバック部35とを少なくとも有する。
ここで、収斂性補償部33は、車速センサ15で検出した車速V及び角速度演算部31で算出されたモータ角速度ωが入力され、車両のヨーの収斂性を改善するためにステアリングホイール1が振れ回る動作に対して、ブレーキをかけるように、モータ角速度ωに車速Vに応じて変更される収斂性制御ゲインKvを乗じて収斂性制御値Icを算出する。
また、SAT推定フィードバック部35は、操舵トルクT、角速度ω、角加速度α及び操舵補助トルク指令値演算部21で算出した操舵補助電流指令値IM *が入力され、これらに基づいてセルフアライニングトルクSATを推定演算する。このセルフアライニングトルクSATを算出する原理は、路面からステアリングまでの間に発生するトルクの様子を図4に示して説明する。ドライバがステアリングホイール1を操舵することによって操舵トルクTが発生し、その操舵トルクTに従って電動モータ12がアシストトルクTmを発生する。その結果、車輪Wが転舵され、反力としてセルフアライニングトルクSATが発生する。また、その際、電動モータ12の慣性J及び摩擦(静摩擦)Frによってステアリングホイール1の操舵の抵抗となるトルクが生じる。これらの力の釣り合いを考えると、下記(1)式のような運動方程式が得られる。
J・α+ Fr・sign(ω) + SAT = Tm + Ts …(1)
ここで、上記(1)式を初期値ゼロとしてラプラス変換し、セルフアライニングトルクSATについて解くと下記(2)式が得られる。
SAT(s) = Tm(s) + Ts(s) − J・ω′(s) + Fr・sign(ω(s)) …(2)
上記(2)式から分かるように、電動モータ12の慣性J及び静摩擦Frを定数として予め求めておくことで、モータ角速度ω、回転角加速度α、アシストトルクTm及び操舵トルクTよりセルフアライニングトルクSATを推定することができる。ここで、アシストトルクTmは操舵補助電流指令値IM *に比例するので、アシストトルクTmに代えて操舵補助電流指令値IM *を適用する。
そして、慣性補償部34で算出された慣性補償値Ii及びSAT推定フィードバック部35で算出されたセルフアライニングトルクSATが加算器36で加算され、この加算器36の加算出力と収斂性補償部33で算出された収斂性補償値Icとが加算器37で加算されて指令補償値Icomが算出され、この指令補償値Icomが操舵補助トルク指令値演算部21から出力される操舵補助トルク指令値IM *に加算器38で加算される。
また、指令値制限部23は、図5に示すように、操舵トルクセンサ3で検出された操舵トルクTが入力され、この操舵トルクTを微分してトルク変化率Tvを算出するトルク変化率演算部41を有する。このトルク変化率演算部41で算出したトルク変化率Tvが第1のトルク制限ゲインGt1を算出する第1の制限トルク設定部としての第1の制限ゲイン設定部42に入力される。この第1の制限ゲイン設定部42は、図5のブロック中に示すように、トルク変化率Tvが比較的大きな値の第1の所定値TH1以下であるときに第1のトルク制限ゲインGt1が“1”に設定され、トルク変化率Tvが第1の所定値TH1を超えて増加すると、その増加に応じて第1のトルク制限ゲインGt1が徐々に減少してトルク変化率Tvが最大値TvMAXに達したときに、第1のトルク制限ゲインGt1が“0”となるように設定された関数発生器で構成されている。
一方、操舵トルクセンサ3で検出された操舵トルクTが、絶対値演算部43に入力されて絶対値|T|が算出され、算出される操舵トルクTの絶対値|T|が、これに基づいて第2のトルク制限ゲインGt2を算出する第2の制限トルク設定部としての第2の制限ゲイン設定部44に入力される。この第2の制限ゲイン設定部44も、図5のブロック中に示すように、操舵トルクTの絶対値|T|が比較的大きな値の第2の所定値TH2以下であるときに第1のトルク制限ゲインGt2が“1”に設定され、操舵トルクTの絶対値|T|が第2の所定値TH2を超えると、操舵トルクTの絶対値|T|の増加に応じて第2のトルク制限ゲインGt2が徐々に減少して操舵トルクTの絶対値|T|が最大値TMAXに達したときに、第2のトルク制限ゲインGt2が“0”となるように設定された関数発生器で構成されている。
そして、両制限ゲイン設定部42及び44で算出したトルク制限ゲインGt1及びGt2が、これらを乗算するゲイン乗算部45で乗算され、このゲイン乗算部45で乗算されたトルク制限ゲインGt3と、ゲインが“1”に設定されたゲイン設定器46から出力される非制限ゲインGt4とが、これらを入力される選択信号SLが“1”であるときにトルク制限ゲインGt3を、“0”であるときに非制限ゲインGt4を選択するゲイン選択部47に入力される。
このゲイン選択部47に入力される選択信号SLは選択信号形成部48で形成される。この選択信号形成部48は、操舵トルクセンサ3で検出された操舵トルクTと、トルク変化率演算部41で算出されたトルク変化率Tvと、絶対値演算部43で算出された操舵トルクTの絶対値|T|とが入力され、これらに基づいてトルク変化率Tvが第1の所定値TH1以上(Tv>TH1)で、且つ操舵トルクTの絶対値|T|が第2の所定値TH2以上(T>TH2)で且つトルク変化率Tv及び操舵トルクTの符号が一致するとき即ちTv*T>0であるときに切り増し状態であると判断して論理値“1”の選択信号SLを出力し、それ以外のときに論理値“0”の選択信号SLを出力する。
ゲイン選択部47で選択された選択ゲインGtはゲイン乗算部49に入力され、このゲイン乗算部49で、加算器38から出力されるトルク補償後のトルク指令値IM *′に、選択ゲインGtsを乗算する。
さらに、d−q軸電流指令値演算部24は、操舵補助電流指令値IM *とモータ角速度ωとに基づいてd軸目標電流Id*を算出するd軸目標電流算出部51と、モータ回転角θ及びモータ角速度ωに基づいてd−q軸誘起電圧モデルEMF(Electro Motion Force)のd軸EMF成分ed(θ)及びq軸EMF成分eq(θ)を算出する誘起電圧モデル算出部52と、この誘起電圧モデル算出部52から出力されるd軸EMF成分ed(θ)及びq軸EMF成分eq(θ)とd軸目標電流算出部51から出力されるd軸目標電流id(θ)とゲイン乗算部49から出力される電流指令値IM *″とに基づいてq軸目標電流iq(θ)を算出するq軸目標電流算出部53と、d軸目標電流算出部51から出力されるd軸目標電流id(θ)とq軸目標電流算出部53から出力されるq軸目標電流iq(θ)とを3相電流指令値Iu*、Iv*及びIw*に変換する2相/3相変換部54とを備えている。
モータ電流制御部25は、d−q軸電流指令値演算部24から入力される電流指令値Iu*,Iv*,Iw*からモータ電流検出部60で検出した電動モータ12の各相コイルLu、Lv、Lwに流れるモータ相電流Iu、Iv、Iwを減算して各相電流偏差ΔIu、ΔIv、ΔIwを求める減算器61u、61v及び61wと、求めた各相電流偏差ΔIu、ΔIv、ΔIwに対して比例積分制御を行って電圧指令値Vu、Vv、Vwを算出するPI電流制御部62と、このPI電流制御部62から出力される電圧指令値Vu、Vv、Vwが入力されて、これらをパルス幅変調したパルス幅変調信号を出力するパルス幅変調回路63と、このパルス幅変調回路63から出力されるパルス幅変調信号が入力されて3相モータ電流Iu、Iv及びIwを電動モータ12に出力するインバータ64とで構成されている。
次に、上記実施形態の動作を説明する。
今、車両の走行を開始するために、イグニッションスイッチIGをオン状態とすることにより、コントローラ14に電源が投入されて、操舵補助制御処理が実行開始される。
このため、操舵トルクセンサ3で検出した操舵トルクT、車速センサ15で検出した車速V、モータ電流検出部60で検出したモータ電流検出値IMD、回転角センサ16で検出したモータ回転角θがコントローラ14に供給される。
したがって、操舵補助トルク指令値演算部21で、操舵トルクTと車速Vとに基づいて図3に示す操舵補助指令値算出マップを参照して操舵補助トルク指令値IM *を算出する。
一方、回転角センサ16で検出したモータ回転角θが角速度演算部31に入力されてモータ角速度ωが算出され、このモータ角速度ωが角加速度演算部32に入力されてモータ角加速度αが算出される。
そして、収斂性補償部33でモータ角速度ωに基づいて収斂性補償値Icが算出され、慣性補償部34でモータ角加速度に基づいて慣性補償値Iiが算出され、さらにSAT推定フィードバック部35でモータ角速度ω及びモータ角加速度αに基づいてセルフアライニングトルクSATが算出され、これらが加算器36及び37で加算されて指令値補償値Icomが算出され、これが加算器38で操舵補助トルク指令値IM *に加算されて操舵補助トルク指令値補償値IM *′が算出される。
そして、算出される操舵補助トルク指令値補償値IM *′にゲイン乗算部49でゲインGtが乗算される。
このとき、車両が停止状態にあって、ステアリングホイール1が操舵されていない状態では、操舵トルクセンサ3で検出される操舵トルクTが“0”であり、車速センサ15で検出される車速Vも“0”であるので、操舵補助トルク指令値演算部21で算出される操舵補助トルク指令値IM *も“0”となっている。
一方、指令値制限部23では、操舵トルクTが“0”であるので、トルク変化率演算部41で算出されるトルク変化率Tvも“0”であり、操舵トルクTの絶対値|T|も“0”であるので、選択信号形成部48で論理値“0”の選択信号SLがゲイン選択部47に出力されることにより、ゲイン選択部47で定常ゲインである“1”の非制限ゲインGt3が選択ゲインGtとしてゲイン乗算部49に出力される。
このため、ゲイン乗算部49から入力された操舵補助トルク指令値補償値IM *′がそのまま指令値IM *″としてd−q軸電流指令値演算部24に出力される。
このため、d−q軸電流指令値演算部24でモータ回転角θ及びモータ角速度ωに基づいてd−q軸座標系での指令値演算が行われて、d軸目標電流Id*及びq軸目標電流Iq*が算出され、これらd軸目標電流Id*及びq軸目標電流Iq*が2相/3相変換部54で夫々“0”の3相電流指令値Iu*〜Iw*に変換されてモータ電流制御部25に出力される。
このモータ電流制御部25では、モータ電流検出部60で検出されるモータ電流Iu〜Iwも“0”であることから、減算器61u〜6wから出力される電流偏差ΔIu〜ΔIwも“0”となり、PI電流制御部62から出力される電圧指令値Vu〜Vwも“0”となって、パルス幅変調回路63から出力されるパルス幅変調信号も“0”となり、インバータ64から出力されるモータ電流Iu〜Iwも“0”となって、電動モータ12が停止状態を継続する。
この電動モータ12の停止状態で、ステアリングホイール1を比較的緩やかに右切り(又は左きり)操舵する所謂据え切りを行うと、操舵トルクセンサ3で操舵方向に応じた操舵トルクTが検出され、この操舵トルクTがコントローラ14に供給されることにより、操舵補助トルク指令値演算部21で、車速Vが“0”であるので、一番内側の特性曲線が選択されて操舵トルクTの増大に応じて早めに大きな値となる操舵補助トルク指令値IM *が算出され、この操舵補助指令値IM *が加算器38に出力される。
このため、加算器38によって、指令値補償部22で算出された指令補償値Icomが加算されて指令値制限部23に供給される。
この指令値制限部23では、ステアリングホイール1が比較的緩やかに操舵されていることにより、トルク変化率演算部41で算出されるトルク変化率Tvが例えば正(又は負)の比較的小さい値となると共に、絶対値演算部43で算出される操舵トルクTの絶対値|T|も第1の所定値TH2には達しない値であるものとすると、選択信号形成部48で引き続き論理値“0”の選択信号SLをゲイン選択部47に出力することにより、ゲイン設定部46で設定された定常ゲインとなる“1”の非制限ゲインGt3が選択されてゲイン乗算部49に供給されるので、操舵補助トルク指令値演算部21で演算された比較的大きな操舵補助トルク指令値IM *を補償値Icomで補償した補償指令値IM *′がそのまま制限指令値IM *″としてd−q軸電流指令値演算部24に供給される。
このため、d−q軸電流指令値演算部24で、補償指令値IM *″に応じた値のd軸目標電流Id*及びq軸目標電流Iq*が算出され、これらが2相/3相変換部54で3相の電流指令値Iu*〜Iw*に変換されてモータ電流制御部25に出力される。
したがって、モータ電流制御部25では、モータ電流検出部60で検出されるモータ電流Iu〜Iwが“0”であるので、減算器61u〜61wから出力される電流偏差ΔIu〜ΔIwは電流指令値Iu*〜Iw*がそのままPI電流制御部62に供給されることにより、このPI電流制御部62にPI制御処理が行われて、電圧指令値Vu〜Vwがパルス幅変調回路63に出力される。
このため、インバータ64からモータ電流Iu〜Iwが出力されて電動モータ12が回転駆動されて、操舵トルクTに応じた操舵補助トルクが発生され、これが減速ギヤ11を介してステアリングシャフト2の出力軸2bに伝達されるので、据え切り状態での操舵を軽く行うことができる。
このようにステアリングホイール1を緩やかに操舵している状態で、ステアリングシャフト2が操舵限界位置に達してメカニカルストッパに当接した場合には、ステアリングシャフト2の入力軸2a及び出力軸2b間に設けたトーションバーが捩じれて、入力軸2a及び出力軸2b間の相対回転を規制するトルクセンサストッパに出力軸2bが当接して、操舵トルクセンサ3で検出される操舵トルクTは最大トルクTMAXに達するが、トルク変化率Tvは第1の所定値TH1より小さいので、上述したように、指令値制限部23で算出される制限ゲインGtが定常ゲインである“1”の非制限ゲインGt3となって、電動モータ12で発生する操舵補助トルクを制限しない状態が継続されるが、ステアリングシャフト2の回転が比較的緩やかであるので、このステアリングシャフト2がメカニカルストッパに当接する端当て時に出力軸2bがトルクセンサストッパに当接しても大きな衝撃力及び衝撃音を発することはなく、実用上問題はない。
ところが、据え切り状態で、ステアリングホイール1を急操舵した場合には、操舵トルクセンサ3で検出される操舵トルクTが大きな値となると共に、トルク変化率演算部41で算出されるトルク変化率Tvも大きな値となる。この状態で、ステアリングシャフトがメカニカルストッパに当接する端当て時に、出力軸2bがトルクセンサストッパに当接すると、操舵トルクTが最大トルクまで増加することになる。
このとき、トルク変化率Tvが第1の所定値TH1を超え、且つ操舵トルクTの絶対値|T|が第2の所定値TH2を超え、且つトルク変化率Tvの符号と操舵トルクTの符号とが一致し、ラックエンドに向かって右方向又は左方向に切り増す状態になると、指令値制限部23の選択信号形成部48から論理値“1”の選択信号SLがゲイン選択部47に出力される。
このため、ゲイン選択部47で乗算器45から出力される制限ゲインGt3が選択される。このとき、トルク変化率Tvが第1の所定値TH1を超えているので、第1の制限ゲイン設定部42で算出される第1の制限ゲインGt1が“1”より低下し、同時に操舵トルクTの絶対値|T|も第2の所定値TH2を超えているので、第2の制限ゲイン設定部44で算出される第2の制限ゲインGt2も“1”より低下する。
そして、これら第1の制限ゲインGt1及び第2の制限ゲインGt2が乗算器45で乗算されるので、その乗算結果である制限ゲインGt3の減少量が非常に大きくなり、この制限ゲインGt3がゲイン選択部47で選択されてゲイン乗算部49に供給されるので、このゲイン乗算部49に入力された補償指令値IM *′が大きく制限されて制限指令値IM *″として出力され、これがd−q軸電流指令値演算部24に出力される。
このため、d−q軸電流指令値演算部24から出力されるモータ電流指令値Iu*〜Iw*の振幅が小さくなり、これに応じてモータ電流制御部25のPI電流制御部62で算出される電圧指令値Vu〜Vwも小さくなるので、パルス幅変調回路63から出力されるパルス幅変調信号のデューティ比が減少する。したがって、インバータ64から出力されるモータ電流Iu〜Iwの振幅が小さくなり、電動モータ12で発生される操舵補助トルクが急激に減少されて、ステアリング機構SMがメカニカルストッパに当接し、ステアリングシャフト2の入力軸2a及び出力軸2b間に介挿したトーションバーが捩じれて入力軸2a及び出力軸2b間の相対回転を規制するストッパに当接することにより生じる衝撃力を小さくすると共に、叩音の発生を確実に抑制することができる。
また、ユニバーサルジョイント4、ロアシャフト5、ユニバーサルジョイント6、ピニオンシャフト7、ステアリングギヤ8に生じる衝撃力も同様に低減することができる。
このように、操舵トルクTのトルク変化率Tvを使用してステアリングシャフト2の入力軸2a及び出力軸2b間の相対回転を規制するトルクセンサストッパに当接する状態を検出することができる理由は以下の通りである。
すなわち、操舵トルクセンサ3は前述したように入力軸2a及び出力軸2b間に介挿されたトーションバーの捩じれ角度を検出することによって操舵トルクTを検出する。操舵トルクセンサ3のトーションバーが入力軸2a及び出力軸2b間の相対回転を規制するストッパに当接するまで捩じれて叩音が生じる際は、検出されるトルクは最大値である。最大トルクが検出されたとき、それ以上トーションバーが捩じれないように電動モータ12で発生する操舵補助トルクを低減させればストッパに当接したときの叩音は生じないが、本来の操舵補助機能が損なわれてしまう。
そこで、トーションバーの捩じれ角速度を考慮することにより、捩じれ角速度が小さい場合にはストッパに当接しても叩音は小さいため、操舵補助トルクを低減する必要はない。トーションバーの捩じれ角速度は操舵トルクの変化率に比例するため、操舵トルクのトルク変化率を検出することにより、他のセンサを用いることなくトーションバーの捩じれ角速度を検出することができる。しかも、トルク変化率Tvは操舵トルクTを微分演算することにより算出するので、位相が進むことから高応答性を持って制限ゲインGtを減少させることができ、メカニカルストッパに当接する端当て時に衝撃力や叩音が発生することを効果的に抑制することができる。
その後、車両を発進させると、車速センサ15で検出される車速Vが増加することにより、走行中にステアリングホイール1を操舵したときに、操舵補助トルク指令値演算部21で算出される操舵補助トルク指令値は図3のマップで車速Vが速くなるほど外側の特性曲線が選択されることになるので、操舵トルクTの増加に対応する操舵補助トルク指令値IM *の増加量が少なくなることにより、電動モータ12で発生される操舵補助トルクも据え切り時に比較して小さい値となり、車速Vに応じた最適の操舵補助トルクを発生させることができる。
このように、上記実施形態によると、ステアリング機構SMが最大舵角に達してメカニカルストッパに当接する状態となる端当て時にステアリングシャフト2の入力軸2a及び出力軸2b間に介挿したトーションバーが比較的大きな捩じれ角速度で捩じれて、車室内に配設された入力軸2a及び出力軸2b間の相対回転を規制するトルクセンサストッパに当接する状態となると、操舵トルクTのトルク変化率Tvが大きくなると共に、操舵トルクTの絶対値|T|も最大トルクTMAXに近づくことになるので、トルク変化率Tvが第1の所定値TH1を超えると“1”より小さい第1の制限ゲインGt1が設定されると共に、操舵トルクTの絶対値|T|が第2の所定値TH2を超えると“1”より小さい第2の制限ゲインGt2が設定され、これらが乗算されて制限トルクGt3としてゲイン乗算部49で補償後指令値IM *′に乗算されるので、制限指令値IM *″が小さい値となることにより、電動モータ12で発生される操舵補助トルクが制限されて、トルクセンサストッパに当接する際に生じる衝撃力及び叩音を抑制して、運転者に違和感を与えることを確実に防止することができると共に、操舵フィーリングを向上させることができる。しかも、この効果を別途舵角センサ等のセンサを設けることなく発揮することができる。
なお、上記実施形態においては、指令値制限部23を加算器38の出力側に設けた場合について説明したが、これに限定されるものではなく、図6に示すように、操舵補助トルク指令値演算部21の出力側に指令値制限部23を設けるようにしてもよく、この場合には、操舵補助トルク指令値IM *のみが低減されるので、必要な補償電流はそのまま出力されため、操舵フィーリングを向上させることができる。
また、上記実施形態においては、指令値制限部23に第1の制限ゲイン設定部42及び第2の制限ゲイン設定部44を設けた場合について説明したが、これに限定されるものではなく、第2のゲイン設定値部44を省略して第1の制限ゲイン設定部42のみを設けるようにしてもよい。
さらに、上記実施形態においては、トルクセンサストッパに当接する際に、常時、指令値制限部23のゲイン選択部47で制限ゲインGtを選択する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、選択信号形成部48で、車速センサ15で検出した車速Vを監視し、車速Vが比較的速い所定車速Vs以上となったときに、他の状態にかかわらず選択信号SLを論理値“0”にしてゲイン選択部47で定常ゲインとなる“1”の非制限ゲインGt4を選択するようにしてもよい。この場合には、車速Vがある程度速くなると、走行音によってトルクセンサストッパに当接する際の叩音がかき消されることで運転者に違和感を与えないと共に、走行状態での急操舵による危険回避時に電動モータ12で発生される操舵補助トルクが制限されることを確実に防止して、本来の操舵補助機能を最大限に発揮することができる。
さらにまた、上記実施形態においては、コントローラ14をハードウェアで構成する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、マイクロコンピュータを適用して操舵補助トルク指令値演算部21、指令値補償部22、指令値制限部23、d−q軸電流指令値演算部24及びモータ電流制御部25の減算器61u〜61w、PI電流制御部62、パルス幅変調回路63の機能をソフトウェアで処理することもできる。この場合の処理としては、マイクロコンピュータで図7に示す操舵補助制御処理及び図8に示すゲイン制限処理を実行するようにすればよい。
ここで、操舵補助制御処理は、図7に示すように、所定時間(例えば1msec)毎にタイマ割込処理として実行され、先ず、ステップS1で、操舵トルクセンサ3、車速センサ15、回転角センサ16、電流検出回路60等の各種センサの検出値を読込み、次いでステップS2に移行して、操舵トルクTをもとに図3に示す操舵補助トルク指令値算出マップを参照して操舵補助トルク指令値IM *を算出してからステップS3に移行する。
このステップS3では、モータ回転角θを微分してモータ角速度ωを算出し、次いでステップS4に移行して、モータ角速度ωを微分してモータ角加速度αを算出し、次いでステップS5に移行して、収斂性補償部33と同様にモータ角速度ωに車速Vに応じて設定された補償係数Kvを乗算して収斂性補償値Icを算出してからステップS6に移行する。
このステップS6では、慣性補償部34と同様に、モータ角加速度αに基づいて慣性補償値Iiを算出し、次いでステップS7に移行してSAT推定フィードバック部35と同様にモータ角速度ω及びモータ角加速度αをもとに前述した(2)式の演算を行ってセルフアライニングトルクSATを算出する。
次いで、ステップS8に移行して、操舵補助トルク指令値IM *にステップS4〜S6で算出した収斂性補償値Ic、慣性補償値Ii及びセルフアライニングトルクSATを加算して操舵補助トルク指令補償値IM *′を算出し、次いでステップS9で算出した操舵補助トルク指令補償値IM *′に後述する図8の処理で算出する制限ゲインGtを乗算して制限指令値IM *″を算出してからステップS10に移行する。
このステップS10では、d−q軸電流指令値演算部24と同様のd−q軸指令値演算処理を実行してd軸目標電流Id*及びq軸目標電流Iq*を算出し、次いでステップS11に移行して2相/3相変換処理を行ってモータ電流指令値Iu*〜Iw*を算出する。
次いで、ステップS12に移行して、モータ電流指令値Iu*〜Iw*からモータ電流Iu〜Iwを減算して電流偏差ΔIu〜ΔIwを算出し、次いでステップS13に移行して、電流偏差ΔIu〜ΔIwについてPI制御処理を行って電圧指令値Vu〜Vwを算出し、次いでステップS14に移行して算出した電圧指令値Vu〜Vwに基づいてパルス幅変調処理を行ってインバータゲート信号を形成し、次いでステップS15に移行して、形成したインバータゲート信号をインバータ64に出力してから操舵補助制御処理を終了して所定のメインプログラムに復帰する。
また、ゲイン制限処理は、図8に示すように、所定時間(例えば1msec)毎のタイマ割込処理として実行され、先ず、ステップS21で、操舵トルクTを読込み、次いでステップS22に移行して、操舵トルクTの絶対値|T|を算出し、次いでステップS23に移行して、操舵トルクTを微分してトルク変化率Tvを算出してからステップS24に移行する。
このステップS24では、トルク変化率Tvが第1の所定値TH1を超えているか否かを判定し、Tv≦TH1であるときにはステップS30に移行して、制限ゲインGtを“1”に設定し、これをRAM等に形成した制限ゲイン記憶領域に記憶してからタイマ割込処理を終了して所定のメインプログラムに復帰し、Tv>TH1であるときにはトーションバーの捩じり角速度が大きいものと判断してステップS25に移行する。
このステップS25では、操舵トルクTの絶対値|T|が第2の所定値TH2を超えているか否かを判定し、|T|≦TH2であるときには前記ステップS30に移行し、|T|>TH2であるときにはトルクセンサストッパに近づいているものと判断してステップS26に移行する。
このステップS26では、トルク変化率Tvと操舵トルクTとを乗算した値が正であるか否かを判定することにより、両者の符号が一致するか否かを判定し、両者の符号が一致しない場合に、前述したステップS30に移行し、両者の符号が一致する場合には、トルクストッパに当接するものと判断してステップS27に移行する。
このステップS27では、トルク変化率Tvをもとに、図5における第1の制限ゲイン設定部42のブロック内に記載されている第1のトルク制限ゲイン算出マップを参照して第1のトルク制限ゲインGt1を算出してからステップS28に移行する。
このステップS28では、操舵トルクの絶対値|T|をもとに図5における第2の制限ゲイン設定部44のブロック内に記載されている第2の制限ゲイン算出マップを参照して第2のトルク制限ゲインGt2を算出してからステップS29に移行する。
このステップS29では、第1の制限ゲインGt1及び第2の制限ゲインGt2とを乗算して制限ゲインGtを算出し、これをRAM等に形成した制限ゲイン記憶領域に記憶してからタイマ割込処理を終了して所定のメインプログラムに復帰する。
この図7及び図8の処理において、ステップS2の処理が電流指令値演算部に対応し、ステップS3〜S15の処理及びインバータ64がモータ制御部に対応し、ステップS9の処理及び図8の処理がトルク制限部に対応している。
マイクロコンピュータで、図7の操舵補助制御処理及び図8のゲイン制限処理を実行することにより、前述した実施形態と同様にステアリング機構SMがメカニカルストッパに当接した端当て時に、入力軸2a及び出力軸2b間の相対回転を規制するトルクセンサストッパに当接する際に、電動モータ12で発生する操舵補助トルクを減少させて、トルクセンサストッパ当接時に発生する叩音及び衝撃力を確実に抑制することができる。
なおさらに、上記実施形態においては、第1の制限ゲイン設定部42でトルク変化率Tvが第1の所定値TH1を超えたときに、トルク変化率の増加に応じて第1のトルク制限ゲインGt1を徐々に減少させる場合について説明したが、これに限定されるものではなく、トルク変化率の増加に応じて第1のトルク制限ゲインGt1を複数段の階段状に減少させるようにしても良い。同様に、第2の制限ゲイン設定部44でも、操舵トルクTの絶対値|T|が第2の所定値TH2を超えたときに、操舵トルクTの絶対値|T|の増加に応じて複数段の階段状に第2のトルク制限ゲインGt2を減少させるようにしてもよい。
また、上記実施形態においては、図5の選択信号形成部48において、トルク変化率Tvの符号と操舵トルクTの符号とを参照して、ラックエンドに向かって右方向又は左方向に切り増す状態であるか否かを判定する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、トルク変化率Tvと操舵トルクTとにノイズが含まれ、所望の切り増し状態(符号が一致)/切り戻し状態(符号が不一致)の判定を行えない場合は、夫々の信号に低域通過フィルタ処理を施して正確な判定を行うようにすることが好ましい。
さらに、上記実施形態においては、d−q軸電流指令値演算部24に2相/3相変換部54を設けた場合について説明したが、これに限定されるものではなく、2相/3相変換部54を省略し、これに代えてモータ電流検出部60の出力側に3相/2相変換部を設け、d軸電流Id及びq軸電流Iqに変換し、2つの減算部でd軸目標電流Id*及びq軸目標電流Iq*とモータのd軸電流Id及びq軸電流Iqとの偏差を算出するようにしてもよい。
さらにまた、上記実施形態においては、電動モータ12としてブラシレスモータを適用した場合について説明したが、これに限定されるものではなく、ブラシ付きの直流モータを適用するようにしてもよく、この場合には、d−q軸電流指令値演算部24を省略すると共に、減算器61u〜61wを1つの減算部として指令値制限部23の出力とモータ電流との偏差を算出するようにすればよい。
本発明の第1の実施形態に係る電動パワーステアリング装置の概略構成を示す図である。 本発明に係るコントローラの具体例を示すブロック図である。 車速をパラメータとした操舵補助トルク指令値との関係を示す操舵補助トルク指令値算出マップを示す特性線図である。 セルフアライニングトルクの説明に供する模式図である。 本発明に適用し得る指令値制限部の具体的構成を示すブロック図である。 本発明の変形例を示すブロック図である。 マイクロコンピュータで実行する操舵補助制御処理手順の一例を示すフローチャートである。 マイクロコンピュータで実行するゲイン制限処理手順の一例を示すフローチャートである。
符号の説明
SM…ステアリング機構、1…ステアリングホイール、2…ステアリングシャフト、3…操舵トルクセンサ、12…電動モータ、14…コントロールユニット、15…車速センサ、16…回転センサ、21…操舵補助トルク指令値演算部、22…指令値補償部、23…指令値制限部、24…d−q軸電流指令値演算部、25…モータ電流制御部、31…角速度演算部、32…角速度演算部、33…収斂性補償部、34…慣性補償部、35…SAT推定フィードバック部、36〜38…乗算器、41…トルク変化率演算部、42…第1の制限トルク設定部、43…絶対値演算部、44…第2の制限トルク設定部、45…乗算部、46…定常ゲイン設定部、47…ゲイン選択部、48…選択信号形成部、49…ゲイン乗算器、60…モータ電流検出部

Claims (6)

  1. ステアリング機構に入力される操舵トルクを検出する操舵トルク検出部と、少なくとも前記操舵トルク検出手段で検出した操舵トルクに基づいて電流指令値を演算する電流指令値演算部と、前記ステアリング機構に与える操舵補助トルクを発生する電動モータと、前記電流指令値に基づいて前記電動モータを制御するモータ制御部とを備えた電動パワーステアリング装置であって、
    前記モータ制御部は、前記操舵トルク検出部で検出した操舵トルクの変化率を算出するトルク変化率演算部と、該トルク変化率演算部で算出した操舵トルク変化率に基づいて前記電動モータで発生させる操舵補助トルクを制限して操舵限界位置での衝撃を抑制するトルク制限部を有することを特徴とする電動パワーステアリング装置。
  2. 前記トルク制限部は、トルク変化率が第1の所定値以上であるときに、操舵補助トルクを制限する第1のトルク制限値を小さい値に設定する第1の制限トルク設定部と、操舵トルクの絶対値が第2の所定値以上であるときに、操舵補助トルクを制限する第2のトルク制限値を小さい値に設定する第2の制限トルク設定部とを有することを特徴とする請求項1に記載の電動パワーステアリング装置。
  3. 前記第1の制限トルク設定部及び第2の制限トルク設定部は、操舵トルクの絶対値が所定値以上となったときに、操舵トルクの絶対値の増加に応じてトルク制限値を徐々に小さくするように設定されていることを特徴とする請求項2に記載の電動パワーステアリング装置。
  4. 前記トルク制限部は、トルク変化率の方向と操舵トルクの方向とが一致する場合に、前記操舵補助トルクを制限するように構成されていることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の電動パワーステアリング装置。
  5. 前記トルク制限部は、トルク変化率が第1の所定値以上であるときに第1のトルク制限ゲインを定常ゲインより小さい値に減少させる第1のゲイン設定部と、操舵トルクの絶対値が第2の所定値以上であるときに第2のトルク制限ゲインを定常ゲインより小さい値に減少させる第2のゲイン設定部と、前記第1のトルク制限ゲイン及び前記第2のトルク制限ゲインを乗算してトルク制限ゲインを算出するゲイン乗算部と、該ゲイン乗算部で乗算されたトルク制限ゲインと定常ゲインとが入力され、トルク変化率が第1の所定値以上及び操舵トルクの絶対値が第2の所定値以上で、且つトルク変化率の符号と操舵トルクの符号とが一致しているときに、トルク制限ゲインを選択し、不一致であるときに非制限ゲインを選択するゲイン選択部と、該ゲイン選択部で選択されたゲインを前記電流指令値演算部で算出された電流指令値及びその補正値の何れか一方に乗算するゲイン乗算部とで構成されていることを特徴とする請求項1に記載の電動パワーステアリング装置。
  6. 前記トルク制限部は、車速を検出する車速検出部を有し、該車速検出部で検出した車速が所定値以下であるときに操舵補助トルクを制限するように構成されていることを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の電動パワーステアリング装置。
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