JP2007313234A - 遊技機 - Google Patents

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智明 門田
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Abstract

【課題】開閉体を基体に閉塞してロックするロック部材を短縮しつつ、ロック時の挿入性及びロック状態での安定性の低下を抑制する。
【解決手段】施錠装置64に回動可能に設けられて鍵受け部材190A、190Bにロックされるロックレバー94A、94Bでは、先端部160に傾斜角度の異なる2つの傾斜面部を設け、基端側に設ける先端側傾斜面部166は、内枠14の閉塞方向に対する傾斜角度(θ1)が所定の鋭角度となるように設定し、先端部160の基端側に設ける基端側傾斜面部164は、開閉体の閉塞方向に対する傾斜角度(θ2)が、先端側傾斜面部166よりも大きな鋭角度となるように設定する(θ1<θ2)。
【選択図】図7

Description

本発明は、基体に閉塞された開閉体をロック手段によってロックする遊技機に関する。
パチンコ機等の遊技機では、外枠等の基体に対して開閉可能に設けられた内枠(前枠)等の開閉体を施錠(ロック)するために、開閉体にロック手段としての施錠装置を設け、基体に取り付けた鍵受けに施錠装置のロックレバー(施錠鉤部)をロックさせるようにしている(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−334378号公報
このように、施錠装置を開閉体側に配置した構成では、開閉体を開閉する際にロックレバーの先端部が基体に接触しないようにするため、ロックレバー先端の回転軌跡に基体が干渉しないよう逃げ空間(隙間)を設ける必要がある。ただし、その回転軌跡が大きくなると、例えば基体におけるロックレバーとの対応部位を削ったり、基体を薄肉化したりしなければならなくなるため、基体の強度が低下してしまう。また、近年のパチンコ機では、液晶ディスプレイ等で構成される表示装置の大型化及び内部機構の複雑化に伴う部品搭載スペースの拡大により、ロックレバー先端の逃げ空間を確保することが困難となりつつある。
これに対し、ロックレバーを短縮することが考えられるが、例えば、図14(A)に示されるように、ロックレバー200の先端角部202を削って開閉体の閉塞方向(矢印H方向)と垂直な先端面部204を形成するような、先端部のみを単純に短縮した構成では、先端形状の加工誤差や施錠装置へのロックレバー200の組付誤差によって、開閉体の閉塞時に、図14(B)に示されるように、ロックレバー200の先端面部204(垂直面)が鍵受け部材206に衝突するおそれがある。その場合、当然ながらロックレバー200を鍵受け部材206に押し込んでロックさせる際の挿入抵抗(押し込み抵抗)は大きくなり、開閉体を閉塞するためにより大きな力が必要となってしまう。
また、図15(A)に示されるように、ロックレバー210の先端側の傾斜面部212の傾斜角度を変えることで、すなわち、開閉体の閉塞方向(矢印H方向)に対する傾斜面部212の傾斜角度αを大きくすることで先端形状を短縮した構成においては、鍵受け部材206に対する傾斜面部212の傾斜角度βが小さくなることにより、やはり、鍵受け部材206への挿入抵抗が大きくなって挿入性が悪化する。さらに、傾斜面部212の傾斜角度αを大きくすることで、ロックレバー210のフック部214の体積が小さくなり、それに伴う剛性の低下で、図15(B)に示される鍵受け部材206へのロック状態での安定性やロックレバー210自体の耐久性も問題となる。
本発明は上記事実を考慮して、開閉体を基体に閉塞してロックするロック部材を短縮しつつ、ロック時の挿入性及びロック状態での安定性の低下を抑制することができる遊技機を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために請求項1に記載の発明は、基体と、前記基体に設けられた被ロック部材と、前記基体に開閉可能に設けられた開閉体と、前記開閉体に設けられ、前記基体に閉塞された開閉体をロックするためのロック手段と、前記ロック手段に変位可能に設けられ、前記開閉体が前記基体に閉塞されるのに伴い先端部を前記被ロック部材に摺接させつつ被ロック部材から離間する方向へ変位し、開閉体が基体に閉塞されると被ロック部材に近接する方向へ変位し係合してロックされるロック部材と、前記ロック手段に設けられ、前記ロック部材を前記被ロック部材への係合方向へ付勢する付勢手段と、を備え、前記ロック部材の先端部は、基端側よりも先端側の方が、前記開閉体の閉塞方向への移動量に応じたロック部材の前記被ロック部材から離間する方向への変位量が大きくなる形状とされていることを特徴としている。
請求項1に記載の発明では、ロック手段に、例えば回動変位可能、あるいは、開閉体の閉塞方向と略直交する方向へスライド変位可能等に設けられたロック部材は、開閉体が基体に閉塞される際に、その先端部が、基体に設けられた被ロック部材に摺接しつつ、ロック部材自体が被ロック部材から離間する方向へ変位し、開閉体が基体に閉塞されると、付勢手段に付勢されて、被ロック部材に近接する方向へ変位し係合してロックされる。
このロック部材の被ロック部材に対するロック(係合)では、被ロック部材に摺接するロック部材の先端部は、基端側よりも先端側の方が、開閉体の閉塞方向への移動量に応じたロック部材の被ロック部材から離間する方向への変位量が大きくなる。
ロック部材の先端部を上記形状とすることにより、ロック部材を短縮しつつ、体積の縮小に伴う剛性の低下が抑えられ、ロック時の挿入性及びロック状態での安定性の低下を抑制することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1記載の遊技機において、前記形状は、前記変位量を段階的に変化させる形状を含んでいることを特徴としている。
請求項2に記載の発明では、ロック部材が被ロック部材に先端部を摺接させつつロックされる際には、ロック部材が被ロック部材から離間する方向への変位量は、開閉体の閉塞方向への移動量に応じて段階的に変化する。このように、ロック部材の先端部を、上記変位量が段階的に変化する形状とした場合には、段階数の設定(多段階)によって、ロック部材の短縮度合い、体積の縮小度合い、及び開閉体閉塞時(ロック時)の挿入性等が簡単に変更できるため、所望の設計条件に合わせるための対応が容易となる。
請求項3に記載の発明は、請求項2記載の遊技機において、前記変位量を段階的に変化させる形状は、前記先端部の基端側に設けられ、前記開閉体の閉塞方向に対する傾斜角度が所定の鋭角度に設定された基端側傾斜面部と、前記先端部の先端側に設けられ、前記開閉体の閉塞方向に対する傾斜角度が前記所定の鋭角度よりも大きな鋭角度に設定されるとともに、開閉体が閉塞されるのに伴い前記被ロック部材に最初に接触する先端側傾斜面部と、を含んで構成されていることを特徴としている。
請求項3に記載の発明では、開閉体を基体に閉塞する際は、ロック部材の先端部の先端側に設けられた先端側傾斜面部が被ロック部材に最初に接触する。この先端側傾斜面部は、開閉体の閉塞方向に対する傾斜角度が鋭角度(基端側傾斜面部にて設定された所定の鋭角度よりも大きな鋭角度)に設定されているため、ロック部材が被ロック部材に接触した後の開閉体の閉塞移動に対する抵抗(押し込み抵抗)が低減され、初期の閉塞操作が容易となる。また、この状態から開閉体を更に閉塞移動させ、ロック部材の先端部の基端側に設けられた基端側傾斜面部が被ロック部材に差し掛かると、ロック部材が被ロック部材から離間する方向への変位量は段階的に変化する(小さくなる)。
ロック部材の先端部に、このような基端側傾斜面部及び先端側傾斜面部を設けることにより、上記変位量を段階的に変化させる形状を簡単な構成で実現できる。
請求項4に記載の発明は、請求項1記載の遊技機において、前記形状は、前記変位量を徐々に変化させる形状を含んでいることを特徴としている。
請求項4に記載の発明では、ロック部材が被ロック部材に先端部を摺接させつつロックされる際には、ロック部材が被ロック部材から離間する方向への変位量は、開閉体の閉塞方向への移動量に応じて徐々に変化する。このように、ロック部材の先端部を、変位量が徐々に変化する形状とした場合には、開閉体閉塞時(ロック時)の円滑な挿入性を確保しつつ、ロック部材の短縮度合い、体積の縮小度合い等を所望の設計条件に容易に設定できるようになる。
請求項5に記載の発明は、請求項4記載の遊技機において、前記変位量を徐々に変化させる形状は、前記先端部の基端側における前記被ロック部材との接点を通る接線の開閉体の閉塞方向に対する傾斜角度が所定の鋭角度であるとともに、先端側における前記接線の前記傾斜角度が前記所定の鋭角度よりも大きな鋭角度となるよう形成された曲面部を含んで構成されていることを特徴としている。
請求項5に記載の発明では、開閉体を基体に閉塞する際は、ロック部材の先端部に設けられた曲面部の先端側が被ロック部材に最初に接触する。この曲面部の先端側は、被ロック部材との接点を通る接線の、開閉体の閉塞方向に対する傾斜角度が鋭角度(曲面部の先端側における同接線の同傾斜角度である所定の鋭角度よりも大きな鋭角度)であるため、ロック部材が被ロック部材に接触した後の開閉体の閉塞移動に対する抵抗(押し込み抵抗)が低減され、初期の閉塞操作が容易となる。また、この状態から開閉体を更に閉塞移動させると、被ロック部材に対して曲面部は先端側から基端側に掛けて摺接し、この間の摺動では、ロック部材が被ロック部材から離間する方向への変位量は徐々に変化する(小さくなる)。
ロック部材の先端部に、このような曲面部を設けることにより、上記変位量を徐々に変化させる形状を簡単な構成で実現できる。
本発明の遊技機によれば、開閉体を基体に閉塞してロックするロック部材を短縮しつつ、ロック時の挿入性及びロック状態での安定性の低下を抑制することができる。
以下、本発明の実施形態に係る遊技機について図面を参照して説明する。
(第1の実施形態/パチンコ機の構成)
図1〜図4に示されるように、本発明の第1の実施形態に係るパチンコ機10は、パチンコ機10の外郭を構成するとともにパチンコホールの島設備に設置される矩形状の外枠12を備えている。外枠12の前面には、合成樹脂で矩形額縁状に形成された内枠14が配置されており(図4参照)、内枠14の下側となる外枠12の前面下端部には、パチンコ機10の前面下端部を構成する合成樹脂製の下飾り16が取り付けられている。
内枠14は、外枠12の左上角部と下飾り16の左上角部とに設けられた一対のヒンジ部18、20に左側端部が軸支されて開閉可能に取り付けられている。内枠14の前面上部には、パチンコ機10の前面上部を構成するガラス枠22が配置されており、ガラス枠22は、縦長略楕円形の窓部24にガラス板26が装着されるとともに、左側端部が内枠14に軸支されて開閉可能に取り付けられている(図4参照)。
ガラス枠22の裏面側となる内枠14の前面上部には、矩形状の開口部15が形成されている。この内枠14の開口部15には、遊技盤Gが着脱(交換)可能にセットされており、遊技盤Gは、内枠14に対して閉塞されたガラス枠22によって覆われ、盤面上に設けられた遊技領域PAが、パチンコ機10の正面側から窓部24のガラス板26を通して視認可能とされている。
ガラス枠22の前面には、左右の両側端部に、遊技の進行に応じて点灯、消灯、及び点滅し照明による演出を行う複数の照明演出用のランプ28が配設されており、左上と右上の各角部近傍に、遊技の進行に応じて効果音をステレオ出力する中高音用のスピーカ30L、30Rが内蔵されている。
内枠14の前面下部には、パチンコ機10の前面下部を構成する皿ユニット40が配置されている。皿ユニット40は、皿ユニット40の本体部を構成するベース41の左側端部が内枠14に軸支されて開閉可能に取り付けられており、ベース41の前面上部に、遊技球を遊技盤Gへ向けて発射するために貯留して発射装置60(図2及び図4参照)へ供給する上皿42が突設され、ベース41の前面下部における上皿42の左下に、上皿42に貯留しきれない遊技球を貯留するための下皿44が突設されている。
上皿42は、底面が正面視にて右側から左側へ向けて下り傾斜しており、傾斜方向下流側となる底面の左側に、上皿42内に貯留された遊技球を1列に整列して、ベース41の裏面に取り付けられた球送り装置45(図4参照)へ誘導する整列通路46が設けられている。ベース41によって構成された上皿42の奥壁面における右側端部には、内枠14の裏面に設けられた払出装置62(図2参照)から払い出された貸し球や賞球が排出される球排出口48が形成されており、下皿44の奥壁面における右側端部には、上皿42に貯留しきれない遊技球が排出される球排出口49が形成されている。
この皿ユニット40を構成するベース41の前面右下部には、発射装置60と電気的に接続されて打球の発射力(飛距離)を調整する発射ハンドル54が取り付けられており、ベース41の前面左下部には、下皿44に隣接して灰皿56が設けられている。また、ベース41の前面略中央は矩形箱状に膨出しており、内部には、遊技の進行に応じて効果音を出力する重低音用のスピーカ(サブウーハ)58が設けられている。
図4に示されるように、ベース41の裏面における略中央部には、上皿42に貯留しきれない遊技球を下皿44へ流下させる球通路70が設けられており、球通路70よりも回転支軸側(図4の裏面視では右側)には、球送り装置45が取り付けられている。球通路70は、上端部に通路入口72が形成され、下端部に形成された通路出口が球排出口49とされている(図3参照)。
一方、内枠14の前面下部における皿ユニット40の後側には、遊技盤Gの左下に発射装置60が配置され、遊技盤Gの略中央下方から右下に掛けては、貯球タンク74が内枠14に着脱可能に取り付けられている。
貯球タンク74は、上面が開口した箱型とされ、タンク底面が正面視にて左側から右側へ向けて下り傾斜している。タンク底面の傾斜方向上流側となる左側面には、払出装置62の球払出口と連通されたタンク入口が形成されており(何れも図示省略)、傾斜方向下流側となる右側の前面には、上皿42の球排出口48に対応するタンク出口76が形成されている。また、貯球タンク74の前面左側端部には、タンク内の遊技球貯留量が満タンになった際に遊技球が溢れ出す、矩形状に切り欠かれたタンクオーバーフロー部78が形成されている。
図2及び図4に示されるように、内枠14の裏面における開放側(裏面視左側)の側端部には、内枠14及びガラス枠22をロック(施錠)するためのロック手段としての施錠装置64が取り付けられており、施錠装置64の下側には、皿ユニット40をロックするためのロック装置68が取り付けられている。
図6に示されるように、施錠装置64の裏面側における上下端部近傍には、外枠12の右内側面12Aに取り付けられた一対の鍵受け部材190A、190B(図8〜図10参照)に係合してロックされる一対のロックレバー94A、94Bが後方へ突出して設けられている。施錠装置64の前面側には、ガラス枠22の裏面における開放側の上下角部近傍に設けられた一対の鍵受け部23A、23Bに係合してロックされる一対のロックレバー96A、96Bが設けられており、このロックレバー96A、96Bは、内枠14の開放側端部に形成されたスリット97A、97Bを通して前方へ突出している。また、ロック装置68の前面側における上下端部近傍には、皿ユニット40の裏面における開放側の上下角部近傍に設けられた一対のロックレバー99A、99Bが係合してロックされる一対の鍵受け部98A、98Bが上下方向にスライド可能に設けられている。
そして、内枠14を外枠12に閉塞すると、外枠12の鍵受け部材190A、190Bに施錠装置64のロックレバー94A、94Bが係合し、内枠14は外枠12に施錠(ロック)される。ガラス枠22を内枠14に閉塞すると、ガラス枠22の鍵受け部23A、23Bが施錠装置64のロックレバー96A、96Bに係合し、ガラス枠22は内枠14に施錠(ロック)される。さらに、皿ユニット40を内枠14に閉塞すると、皿ユニット40のロックレバー99A、99Bがロック装置68の鍵受け部98A、98Bに係合し、皿ユニット40は内枠14にロックされる。
また、施錠装置64の下部に設けられたシリンダー錠(錠前)66は、皿ユニット40の前面右上から露出しており、このシリンダー錠66の鍵孔67に鍵(図示省略)を差し込んで解錠操作すると、外枠12に施錠された内枠14は、鍵受け部材190A、190Bに対するロックレバー94A、94Bのロック解除(解錠)によって開放可能となり、内枠14に施錠されたガラス枠22は、鍵受け部23A、23Bに対するロックレバー96A、96Bのロック解除(解錠)によって開放可能となる。さらに、ガラス枠22を開放すると露出されるロック装置68のロック解除レバー69を操作すると、内枠14にロックされていた皿ユニット40は、ロックレバー99A、99Bに対する鍵受け部98A、98Bのロック解除により開放可能となる。
皿ユニット40が内枠14に閉塞されてロック装置68によりロックされると、発射装置60の前側に球送り装置45が配置され、貯球タンク74のタンクオーバーフロー部78の前下側に球通路70の通路入口72が配置され、タンク出口76及び球排出口48を介して貯球タンク74と上皿42とが連通される。
図2に示されるように、内枠14の裏面における上部には、島設備から供給された遊技球を貯留するための上タンク80及び下タンク82が設けられている。内枠14裏面の回転支軸側(裏面右側)の側端部には、上タンク80及び下タンク82に貯留された遊技球を貯球タンク74側へ流下させる上部球通路84及び下部球通路86が延設されており、上部球通路84と下部球通路86の間に払出装置62が取り付けられ、下部球通路86の下側に発射装置60が取り付けられている。また、発射装置60の左側には、払出装置62を制御して遊技球の払い出しを実行及び停止させる払出制御基板88が設けられている。
払出制御基板88による払出停止制御では、払出装置62を駆動停止させて遊技球の払い出しを停止し、払出実行制御では、払出装置62を駆動させて、上タンク80及び下タンク82から上部球通路84を流下し払出装置62に誘導された遊技球を、貸し球又は賞球として下部球通路86へ払い出す。そして、下部球通路86を通り貯球タンク74へ誘導された遊技球は、貯球タンク74内を上流側(左側)から下流側(右側)へ転動して球排出口48から排出され、上皿42に貯留される。さらに、上皿42内を下流側(左側)へ流下しつつ整列通路46により1列に整列され、遊技者の発射ハンドル54の操作により、球送り装置45により1球ずつ発射装置60に送り込まれ、発射装置60によって遊技盤Gの遊技領域PAへ発射される(図4の矢印A)。この遊技球が遊技領域PAを自重落下する過程で入賞又は外れとなることにより、遊技盤Gにて遊技球を用いた遊技が行われる。
遊技の進行に伴い、大量の遊技球が賞球として払い出されるなどし、上皿42が満タンになると、上皿42に貯留しきれない遊技球は貯球タンク74に貯留される。さらに貯球タンク74が満タンになると、貯球タンク74に貯留しきれない遊技球はタンクオーバーフロー部78から溢れ出す。この貯球タンク74から溢れ出した遊技球は、通路入口72に落下して球通路70を流下し、球排出口49から排出されて下皿44に貯留される。
また、遊技の終了時などに、上皿42の前面左側に設けられた上皿用球抜きレバー50を操作すると、整列通路46の最下流部が開放して、上皿42に貯留された遊技球が球通路70へ排出され下皿44へ流下する。さらに、下皿44が遊技球で満タンになったときや遊技の終了時などに、下皿44の前面下側に設けられた下皿用球抜きレバー52を操作すると、下皿底面の一部が開放して、下皿44に貯留された遊技球が下皿44の下方に配置された球箱(図示省略)へ排出される。
本実施形態のパチンコ機10では、パチンコ機本体を構成する内枠14と、内枠14の前面下部に開閉可能に設けられて上皿42及び下皿44をユニット化した皿ユニット40とでの遊技球の主な流動経路は以上の通りであり、この内枠14の前面におけるタンク出口76の下方位置と、皿ユニット40のベース41裏面における球排出口48の下方位置とには、上下方向にスライド可能とされた一対のシャッター板90、92が取り付けられている。
シャッター板90、92は、皿ユニット40が閉塞されると各々下方へ移動して(図4に示される位置)、タンク出口76と球排出口48とを開放し連通させる。また、皿ユニット40が開放されると各々上方へ移動して、内枠14側のシャッター板90はタンク出口76の下縁側を塞ぎ、皿ユニット40側のシャッター板92は球排出口48の下縁側を塞ぐ。このシャッター板90、92によって、皿ユニット40を開放した際に、貯球タンク74及び上皿42から遊技球が流出しないようせき止められる。
(施錠装置の構成)
次に、上記のパチンコ機10に設けられた本実施形態のロック手段である施錠装置64について詳細に説明する。
図5及び図6に示されるように、施錠装置64は、上下方向に延出されたベース100を備えている。ベース100は、内枠14の裏面に取り付けられる縦長矩形状の基板部102と、基板部102の左側端部から後方へ向けて略直角に屈曲形成された側板部104とで構成され断面略L字状とされており、側板部104の右側端部及び上縁部には、後方へ向けて略直角に屈曲形成された補強リブ104A、104Bが設けられている。
基板部102の裏面における下部側には、シリンダー錠66が2本のネジ106によって取り付けられている。シリンダー錠66は、基板部102に形成された貫通孔108を通して錠本体110が基板部102の前方へ突出しており、錠本体110の前面に形成された鍵孔67が皿ユニット40の前面右上に形成された開口部を通して露出している(図1参照)。
錠本体110の後面からは回動軸112が突出しており、回動軸112の先端(後端)にはセクターギヤ114が取り付けられている。セクターギヤ114は、錠本体110の鍵孔67に鍵が挿入され(図6の矢印K)、時計回転方向又は反時計回転方向へ回動操作されると、回動軸112とともに鍵の回動操作方向と同じ方向へ回動する(図5の矢印B方向)。
セクターギヤ114には、側板部104の内側面となる正面視右側面に配置された矩形平板状のラック116が噛み合っている。側板部104のラック取付部位における後部には、プレス成形による曲げ加工で断面コ字状(フック状)に形成された一対のラック保持部118が上下方向に所定の間隔で設けられている。ラック116は、後縁部が各ラック保持部118に嵌め入れられ、セクターギヤ114に噛み合わせられて側板部104との間に保持されることにより、側板部104に沿って上下方向へ摺動可能に取り付けられており、セクターギヤ114の回動に伴って上下方向へ摺動する(図6の矢印C方向)。
ラック116の下端部には、カシメピン120Aを介してリンク122が連結されている。リンク122は、上端部に形成された縦長の長孔124にカシメピン120Aが挿通されてラック116に連結されており、連結状態にてラック116に対し上下方向に相対移動可能とされている。
リンク122の下端部には、内枠14を外枠12にロックするための下側のロックレバー94Bがカシメピン120Bを介して連結されている。ロックレバー94Bは、ラック116の下方近傍に配置されるとともに、プレス成形による絞り加工で側板部104の内側面から突出形成された台座部126Bに、カシメピン120Cによって回動可能に取り付けられており、リンク122の下端部は、ロックレバー94Bの基端側(前側)の上部に連結されている。
このロックレバー94Bには、リンク122との連結部を構成するカシメピン120Bの前側に、ストッパー部128Bが突設されており、カシメピン120Bの下側に、右斜め上方へ鋭角に屈曲形成されたフック部130Bが設けられている。また、基板部102におけるロックレバー94Bの下方部位には、斜め後下方へ鋭角に屈曲形成されたフック部132Bが設けられており、基板部102のフック部132Bとロックレバー94Bのフック部130Bとの間には、引っ張りコイルスプリング134Bが取り付けられている。
ロックレバー94Bは、この引っ張りコイルスプリング134Bのスプリング力により、カシメピン120Cを中心に図6における反時計回転方向(矢印C方向)へ付勢され、基板部102に形成された開口部136Bの下縁にストッパー部128Bの下縁を当接させて、図6に示される略水平姿勢に保持されており、その状態で、ロックレバー94Bの先端側(後端側)上部に凹状に開口形成されたロック溝168Bが側板部104の後側に配置されている。
ラック116の上端部には、カシメピン120Dを介して2つのリンク138、140が互いに重ね合わせられて連結されている。
一方のリンク138は、ラック116との連結部(カシメピン120D)から上方へ向けて略垂直に延出されており、上端部には、内枠14を外枠12にロックするための上側のロックレバー94Aがカシメピン120Eを介して連結されている。ロックレバー94Aは、側板部104の上端よりも少し下方に配置されるとともに、プレス成形による絞り加工で側板部104の内側面から台座部126Bと同一寸法で突出形成された台座部126Aに、カシメピン120Fによって回動可能に取り付けられており、リンク138は、上端部に形成された縦長円弧状の長孔142にカシメピン120Eが挿通されて、ロックレバー94Aの基端側(前側)に連結されている。
このロックレバー94Aには、リンク138との連結部を構成するカシメピン120Eの前側上部に、ストッパー部128Aが突設され、回動支点を構成するカシメピン120Fの後側上部に、下向きに開口されたフック部130Aが形成されている。また、側板部104におけるロックレバー94Aの上方後端部位には、右斜め上方へ鋭角に屈曲形成されたフック部132Bが設けられており、側板部104のフック部132Aとロックレバー94Aのフック部130Aとの間には、引っ張りコイルスプリング134Aが取り付けられている。
ロックレバー94Aは、この引っ張りコイルスプリング134Aのスプリング力により、カシメピン120Fを中心に図6における反時計回転方向(矢印E方向)へ付勢され、基板部102に形成された開口部136Aの下縁にストッパー部128Aの下縁を当接させて、図6に示される略水平姿勢に保持されており、その状態で、ロックレバー94Aの先端側(後端側)上部に凹状に開口形成されたロック溝168Aが側板部104の後側に配置されている。
他方のリンク140は、ラック116との連結部(カシメピン120D)から上斜め後方へ向けて延出され上部が正面視右側へクランク状に屈曲されており、上端部には、カシメピン120Gを介してリンク144が連結されている。リンク144は、下端部に形成された縦長の長孔146にカシメピン120Gが挿通されてリンク140に連結されており、連結状態にてリンク140に対し上下方向に相対移動可能とされている。
リンク144には、リンク140との連結部を構成するカシメピン120Gの上側に、ガラス枠22を内枠14にロックするための下側のロックレバー96Bがカシメピン120Hを介して連結されている。ロックレバー96Bは、ラック116の上方近傍に配置されるとともに、基板部102に形成された縦長のスリット148Bを通して、先端側(前側)が基板部102の前面から前方へ突出され、プレス成形による絞り加工で側板部104の内側面から台座部126A、126Bよりも大きく突出形成された台座部150Bに、カシメピン120Iによって回動可能に取り付けられている。また、リンク144は、長孔146の上側に形成された縦長円弧状の長孔152Bにカシメピン120Hが挿通されて、ロックレバー96Bの後端部に連結されている。
このロックレバー96Bには、回動支点を構成するカシメピン120Iの前側に、右斜め上方へ鋭角に屈曲形成されたフック部154Bが設けられている。また、基板部102におけるロックレバー96Bの下方部位には、斜め後下方へ鋭角に屈曲形成されたフック部156Bが設けられており、基板部102のフック部156Bとロックレバー96Bのフック部154Bとの間には、引っ張りコイルスプリング158Bが取り付けられている。
ロックレバー96Bは、この引っ張りコイルスプリング158Bのスプリング力により、カシメピン120Iを中心に図6における反時計回転方向(矢印F方向)へ付勢され、後端部に設けられたカシメピン120Hをリンク144の長孔152Bの上縁に当接させて、図6に示される略水平姿勢に保持されており、その状態で、ロックレバー96Bの先端側(前端側)下部に凹状に開口形成されたロック溝169Bが基板部102の前側に配置されている。
リンク144の上端部には、ガラス枠22を内枠14にロックするための上側のロックレバー96Aがカシメピン120Jを介して連結されている。ロックレバー96Aは、下側のロックレバー96Bと同一構成であり、側板部104の上端部に配置されるとともに、基板部102に形成された縦長のスリット148Aを通して、先端側(前側)が基板部102の前面から前方へ突出され、プレス成形による絞り加工で側板部104の内側面から台座部150Bと同一寸法で突出形成された台座部150Aに、カシメピン120Kによって回動可能に取り付けられている。また、リンク144は、上端部に形成された縦長円弧状の長孔152Aにカシメピン120Jが挿通されて、ロックレバー96Aの後端部に連結されている。
このロックレバー96Aには、回動支点を構成するカシメピン120Kの前側に、右斜め上方へ鋭角に屈曲形成されたフック部154Aが設けられている。また、基板部102におけるロックレバー96Aの下方部位には、斜め後下方へ鋭角に屈曲形成されたフック部156Aが設けられており、基板部102のフック部156Aとロックレバー96Aのフック部154Aとの間には、引っ張りコイルスプリング158Aが取り付けられている。
ロックレバー96Aは、この引っ張りコイルスプリング158Aのスプリング力により、カシメピン120Kを中心に図6における反時計回転方向(矢印G方向)へ付勢され、後端部に設けられたカシメピン120Jをリンク144の長孔152Aの上縁に当接させて、図6に示される略水平姿勢に保持されており、その状態で、ロックレバー96Aの先端側(前端側)下部に凹状に開口形成されたロック溝169Aが基板部102の前側に配置されている。
また、本実施形態の施錠装置64に設けられた内枠用のロックレバー94A、94Bは、先端部が以下に説明する形状とされている。なお、本実施形態のロックレバー94A、94Bは、それぞれの先端部が同一構成であるため、ここでは上側のロックレバー94Aを用いてその先端部の形状(構成)を説明する。
図7に示されるように、施錠装置64の側板部104から後方へと突出されたロックレバー94Aは、前述したロック溝168Aが形成されることで先端部160がフック状とされている。この先端部160の先端面部162は、内枠14の閉塞方向(矢印H方向)に対して略垂直とされ、先端部160の下角部163及び上角部167が略円弧面状とされている。
先端部160における先端面部162と、ロック溝168A(上角部167)との間には、傾斜角度の異なる2つの傾斜面部が連続して設けられており、先端部160の基端側に設けられた先端側傾斜面部166は、内枠14の閉塞方向に対する傾斜角度(θ1)が所定の鋭角度に設定され、先端部160の基端側に設けられた基端側傾斜面部164は、開閉体の閉塞方向に対する傾斜角度(θ2)が、先端側傾斜面部166よりも大きな鋭角度に設定されている(θ1<θ2)。
また、先端側傾斜面部166における先端(下端)は、鍵受け部材190Aの下縁192よりも下方に位置しており、鍵受け部材190Aの下縁192と、先端側傾斜面部166の先端との間には所定の間隔Y1が設けられている。
本実施形態の施錠装置64は以上の構成とされており、この施錠装置64は、前述したように、ベース100の基板部102が図示しないネジで内枠14裏面の開放側端部に取り付けられている。また、その取付状態では、図4に示されるように、前方へ突出されたガラス枠用のロックレバー96A、96Bが、内枠14に形成されたスリット97A、97Bを通して前方へ突出されている。
次に、本実施形態の作用について説明する。
本実施形態のパチンコ機10では、内枠14を外枠12に施錠する場合、内枠14を外枠12に閉塞すると、図9及び図10に示されるように、内枠14に設けられた施錠装置64の内枠用のロックレバー94A、94Bが外枠12に設けられた鍵受け部材190A、190Bに係合し、ロックレバー94Bは引っ張りコイルスプリング134Bのスプリング力によってロックされ、ロックレバー94Aは引っ張りコイルスプリング134Aのスプリング力によってロックされ、内枠14は外枠12に施錠される。
この外枠12に施錠された内枠14の解錠では、施錠装置64に設けられたシリンダー錠66の鍵孔67に鍵(図示省略)を差込んで時計回転方向(図5では右回転方向)に回すと、ラック116が上方へスライドし、このラック116の上方へのスライドに連動してリンク122と、リンク138及びリンク140が上方へスライドする。そして、ロックレバー94A、94Bはそれぞれ先端側を下降させる方向(図6では左回転方向)へ回動し、鍵受け部材190A、190Bに対する各々のロック状態が解除されて解錠される。
ガラス枠22を内枠14に施錠する場合は、図3に示されるように、ガラス枠22を内枠14に閉塞すると、内枠14に設けられた施錠装置64のガラス枠用のロックレバー96A、96Bがガラス枠22裏面の開放側端部に設けられた鍵受け部23A、23B(図4参照)に係合し、ロックレバー96Bは引っ張りコイルスプリング158Bのスプリング力によってロックされ、ロックレバー96Aは引っ張りコイルスプリング158Aのスプリング力によってロックされ、ガラス枠22は内枠14に施錠される。
この内枠14に施錠されたガラス枠22の解錠では、施錠装置64に設けられたシリンダー錠66の鍵孔67に鍵(図示省略)を差込んで反時計回転方向(図5では左回転方向)に回すと、ラック116が下方へスライドし、このラック116の下方へのスライドに連動してリンク138及びリンク140が下方へスライドする。そして、ロックレバー96A、96Bはそれぞれ先端側を上昇させる方向(図6では右回転方向)へ回動し、鍵受け部23A、23Bに対する各々のロック状態が解除され解錠される。
また、例えば、内枠14と外枠12の隙間からピアノ線等の不正具がパチンコ機10内に挿入され、ロックレバー94A、94Bのうちの一方のロックレバーが単独で不正にロック解除操作されても、他方のロックレバーは上記のリンク機構によって一方のロックレバーに連動されずにロック状態が保持されるため、内枠14が解錠されることを防止できる。
同様に、ガラス枠22と内枠14の隙間から不正具がパチンコ機10内に挿入され、ロックレバー96A、96Bのうちの一方のロックレバーが単独で不正にロック解除操作されても、他方のロックレバーは上記のリンク機構によって一方のロックレバーに連動されずにロック状態が保持されるため、ガラス枠22が解錠されることを防止できる。
また、図8に示さるような開放状態の内枠14が外枠12に閉塞される際には、ロックレバー94A、94Bは、先端部160の先端側傾斜面部166が鍵受け部材190A、190Bの下縁192に最初に接触する。この先端側傾斜面部166は、内枠14の閉塞方向(図7の矢印H方向)に対する傾斜角度(θ2)が鋭角度であるため、ロックレバー94A、94Bが鍵受け部材190A、190Bに接触した後の内枠14の閉塞移動に対する抵抗(押し込み抵抗)が低減され、初期の閉塞操作が容易となる。また、鍵受け部材190Aの下縁192と、先端側傾斜面部166の先端との間には所定の間隔Y1が設けられているため、先端形状の加工誤差や施錠装置64へのロックレバー94A、94Bの組付誤差が生じても、その誤差分は間隔Y1によって吸収されるため、内枠14の閉塞時に、ロックレバー94A、94Bの先端面部162が鍵受け部材190A、190Bに衝突することはなく、内枠14の円滑な閉塞が可能となる。
この状態から内枠14を更に閉塞移動させると、ロックレバー94A、94Bは、先端側傾斜面部166を鍵受け部材190A、190Bの下縁192に摺接させつつ、鍵受け部材190A、190Bから離間する方向(図7の矢印I方向)へ回動変位し、基端側傾斜面部164が鍵受け部材190A、190Bに差し掛かると、鍵受け部材190A、190Bから離間する方向への回動変位量は段階的に小さくなる。
そして、図9及び図10に示さるように、内枠14が外枠12に閉塞されると、基端側傾斜面部164が鍵受け部材190A、190Bを通り抜け、ロックレバー94A、94Bは引っ張りコイルスプリング134A、134Bに付勢されて、鍵受け部材190A、190Bに近接する方向(図7の矢印J方向)へ回動変位し、図11に示さるように、ロック溝168A、168Bを鍵受け部材190A、190Bに係合させてロックされる。
このロックレバー94A、94Bの鍵受け部材190A、190Bに対するロック(係合)において、鍵受け部材190A、190Bに先端部160を摺接させるロックレバー94A、94Bは、上述したように、先端側傾斜面部166よりも基端側傾斜面部164の方が、内枠14の閉塞方向(図7の矢印H方向)への移動量に応じたロックレバー94A、94Bの鍵受け部材190A、190Bから離間する方向への回動変位量が小さくなる。
ここで、例えばロックレバー94A、94Bの先端部160に傾斜面部が1つしか形成されていない場合、例えば基端側傾斜面部164と同じ傾斜角度の傾斜面部しか形成されていない場合には、図11の二点鎖線で示されるように、ロックレバーの先端部の突出量が大きくなり、前述したような問題が発生する。
これに対し、本実施形態では、ロックレバー94A、94Bの先端部160を上記形状としていることにより、すなわち、傾斜角度の異なる2つの傾斜面部(基端側傾斜面部164及び先端側傾斜面部166)を形成していることにより、ロックレバー94A、94Bを短縮しつつ(上記例に対して図11の寸法X1が短縮可能)、体積の縮小に伴う剛性の低下が抑えられ、ロック時の挿入性及びロック状態での安定性の低下を抑制することができる。
また、この傾斜面部の数や各傾斜角度の設定を変更することで、ロックレバー94A、94Bの短縮度合い、体積の縮小度合い、及び内枠閉塞時(ロック時)の挿入性等が簡単に変更できるため、所望の設計条件に合わせるための対応が容易となる。
また、ロックレバー94A、94Bの先端部160に、上記のような傾斜角度の異なる基端側傾斜面部164及び先端側傾斜面部166を設けるだけで、ロックレバー94A、94Bを短縮しつつ、体積の縮小に伴う剛性の低下を抑え、ロック時の挿入性及びロック状態での安定性の低下を抑制することができる構成を簡単に実現することができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態に係る施錠装置64に設けられたロックレバーについて説明する。なお、本実施形態のロックレバーについては、上述した第1の実施形態に係るロックレバー94A、94Bと同一構成には同一符号を付してその説明を省略する。
図12に示されるように、本実施形態に係るロックレバー95A、95Bでは、先端部170に、第1実施形態のロックレバー94A、94Bにおける基端側傾斜面部164及び先端側傾斜面部166に換えて、凸状の曲面部172が形成されている。
この曲面部172は、基端側では、鍵受け部材190A、190Bの下縁192との接点(例えば接点P1)を通る接線(例えば接線L1)の内枠14の閉塞方向(矢印H方向)に対する傾斜角度(例えば傾斜角度θ3)が所定の鋭角度であるとともに、先端側では、鍵受け部材190A、190Bの下縁192との接点(例えば接点P2)を通る接線(例えば接線L2)の同閉塞方向に対する傾斜角度(例えば傾斜角度θ4)が上記所定の鋭角度よりも大きな鋭角度となるように形成されている(θ3<θ4)。
また、本実施形態においても、曲面部172の先端(下端)は、鍵受け部材190Aの下縁192よりも下方に位置しており、鍵受け部材190Aの下縁192と、曲面部172の先端との間には所定の間隔Y2が設けられている。
以上の構成により、本実施形態のロックレバー95A、95Bでは、内枠14が外枠12に閉塞される際に、先端部170に設けられた曲面部172の先端側が鍵受け部材190A、190Bの下縁192に最初に接触する。この曲面部172の先端側は、鍵受け部材190A、190Bの下縁192との接点を通る接線の、内枠14の閉塞方向(図12の矢印H方向)に対する傾斜角度が鋭角度であるため、第1の実施形態と同様に、ロックレバー95A、95Bが鍵受け部材190A、190Bに接触した後の内枠14の閉塞移動に対する抵抗(押し込み抵抗)が低減され、初期の閉塞操作が容易となる。
また、本実施形態の場合も、鍵受け部材190Aの下縁192と、曲面部172の先端との間には所定の間隔Y2が設けられているため、先端形状の加工誤差や施錠装置64へのロックレバー95A、95Bの組付誤差が生じても、その誤差分は間隔Y2によって吸収されるため、第1の実施形態と同様に、ロックレバー95A、95Bの先端面部162が鍵受け部材190A、190Bに衝突せず、内枠14を円滑に閉塞することができる。
この状態から内枠14を更に閉塞移動させると、ロックレバー95A、95Bは、曲面部172を鍵受け部材190A、190Bの下縁192に摺接させつつ、鍵受け部材190A、190Bから離間する方向(図12の矢印I方向)へ回動変位する。また、内枠14を更に閉塞移動に伴う鍵受け部材190A、190Bに対する曲面部172の摺接では、曲面部172の先端側よりも基端側の方が、内枠14の閉塞方向(図12の矢印H方向)への移動量に応じたロックレバー95A、95Bの鍵受け部材190A、190Bから離間する方向への回動変位量が小さくなる。
そして、内枠14が外枠12に閉塞されると、曲面部172が鍵受け部材190A、190Bを通り抜け、ロックレバー95A、95Bは鍵受け部材190A、190Bに近接する方向(図12の矢印J方向)へ回動変位し、図13に示さるように、ロック溝168A、168Bを鍵受け部材190A、190Bに係合させてロックされる。
このように、ロックレバー95A、95Bの先端部170に上記の曲面部172を形成した本実施形態の構成においても、ロックレバー95A、95Bを短縮できるとともに(図13の寸法X2が短縮可能)、体積の縮小に伴う剛性の低下が抑えられ、ロック時の挿入性及びロック状態での安定性の低下を抑制することができる。
また、内枠14の閉塞移動に応じたロックレバー95A、95Bの回動変位量が徐々に変化する本実施形態の曲面部172であれば、内枠閉塞時(ロック時)の円滑な挿入性を確保しつつ、ロックレバー95A、95Bの短縮度合い、体積の縮小度合い等を所望の設計条件に容易に設定できるようになる。
また、ロックレバー95A、95Bの先端部に、上記のような曲面部172を設けるだけで、ロックレバー95A、95Bを短縮しつつ、体積の縮小に伴う剛性の低下を抑え、ロック時の挿入性及びロック状態での安定性の低下を抑制することができる構成を簡単に実現することができる。
以上、本発明を上述した第1及び第2の実施形態により詳細に説明したが、本発明はそれらに限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の形態が実施可能である。
例えば、第1の実施形態では、ロックレバー94A、94Bの先端部160に傾斜角度の異なる2つの傾斜面部を設けているが、傾斜角度の異なる傾斜面部を3つ以上設けるようにしてもよい。また、1つのロックレバーに、第1実施形態で説明した傾斜面部と、第2実施形態で説明した曲面部とを組み合わせて設けるようにしてもよい。
また、第1及び第2の実施形態では、ロックレバーを回動変位させるよう構成しているが、例えば、内枠14の閉塞方向と略直交する方向へロックレバーをスライド変位させるよう構成してもよい。また、ロックレバーのフック形状は、第1及び第2の実施形態で説明したような、上側が凹状に開口されたロック溝を備えるものに限らず、例えば、ガラス枠用のロックレバー96A、96Bのように、下側が凹状に開口されたロック溝を備えるものでもよい。
本発明の第1の実施形態に係るパチンコ機を示す正面図である。 本発明の第1の実施形態に係るパチンコ機を示す背面図である。 本発明の第1の実施形態に係るパチンコ機を示す正面側から見た斜視図である。 本発明の第1の実施形態に係るパチンコ機のガラス枠及び皿ユニットが開放された状態を示す正面側から見た斜視図である。 本発明の第1の実施形態に係る施錠装置を示す正面図である。 本発明の第1の実施形態に係る施錠装置を示す右側面図である。 本発明の第1の実施形態に係る施錠装置に設けられたロックレバー付近を拡大して示す右側面図である。 本発明の第1の実施形態に係るパチンコ機の内枠が外枠に対して開放された状態を示す上面図である。 本発明の第1の実施形態に係るパチンコ機の内枠が外枠に対して閉塞された状態を示す上面図である。 本発明の第1の実施形態に係るパチンコ機の内枠が外枠に対して閉塞された状態を示す右側面図である。 本発明の第1の実施形態に係る施錠装置に設けられたロックレバーが鍵受け部材にロックされた状態を示す右側面図である。 本発明の第2の実施形態に係る施錠装置に設けられたロックレバー付近を拡大して示す右側面図である。 本発明の第2の実施形態に係る施錠装置に設けられたロックレバーが鍵受け部材にロックされた状態を示す右側面図である。 (A)、(B)は、従来のロックレバーを形状変更した場合の一例を模式的に示す模式図である。 (A)、(B)は、従来のロックレバーを形状変更した場合の他の例を模式的に示す模式図である。
符号の説明
10 パチンコ機(遊技機)
12 外枠(基体)
14 内枠(開閉体)
64 施錠装置(ロック手段)
94A ロックレバー(ロック部材)
94B ロックレバー(ロック部材)
95A ロックレバー(ロック部材)
95B ロックレバー(ロック部材)
134A 引っ張りコイルスプリング(付勢手段)
134B 引っ張りコイルスプリング(付勢手段)
160 先端部
164 基端側傾斜面部
166 先端側傾斜面部
170 先端部
172 曲面部
190A 鍵受け部材(被ロック部材)
190B 鍵受け部材(被ロック部材)
L1、L2 接線
P1、P2 接点
θ1〜θ4 傾斜角度

Claims (5)

  1. 基体と、
    前記基体に設けられた被ロック部材と、
    前記基体に開閉可能に設けられた開閉体と、
    前記開閉体に設けられ、前記基体に閉塞された開閉体をロックするためのロック手段と、
    前記ロック手段に変位可能に設けられ、前記開閉体が前記基体に閉塞されるのに伴い先端部を前記被ロック部材に摺接させつつ被ロック部材から離間する方向へ変位し、開閉体が基体に閉塞されると被ロック部材に近接する方向へ変位し係合してロックされるロック部材と、
    前記ロック手段に設けられ、前記ロック部材を前記被ロック部材への係合方向へ付勢する付勢手段と、
    を備え、
    前記ロック部材の先端部は、基端側よりも先端側の方が、前記開閉体の閉塞方向への移動量に応じたロック部材の前記被ロック部材から離間する方向への変位量が大きくなる形状とされていることを特徴とする遊技機。
  2. 前記形状は、前記変位量を段階的に変化させる形状を含んでいることを特徴とする請求項1記載の遊技機。
  3. 前記変位量を段階的に変化させる形状は、
    前記先端部の基端側に設けられ、前記開閉体の閉塞方向に対する傾斜角度が所定の鋭角度に設定された基端側傾斜面部と、
    前記先端部の先端側に設けられ、前記開閉体の閉塞方向に対する傾斜角度が前記所定の鋭角度よりも大きな鋭角度に設定されるとともに、開閉体が閉塞されるのに伴い前記被ロック部材に最初に接触する先端側傾斜面部と、
    を含んで構成されていることを特徴とする請求項2記載の遊技機。
  4. 前記形状は、前記変位量を徐々に変化させる形状を含んでいることを特徴とする請求項1記載の遊技機。
  5. 前記変位量を徐々に変化させる形状は、
    前記先端部の基端側における前記被ロック部材との接点を通る接線の開閉体の閉塞方向に対する傾斜角度が所定の鋭角度であるとともに、先端側における前記接線の前記傾斜角度が前記所定の鋭角度よりも大きな鋭角度となるよう形成された曲面部を含んで構成されていることを特徴とする請求項4記載の遊技機。
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