JP2007311997A - 通信装置および通信方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 音声品質の劣化を抑制するためのバッファ蓄積に利用するバッファ量を、IP網の状態に応じて適切に設定することができ、これによりIP網を利用して安定した通信を行うことが可能な通信装置および通信方法を提供する。
【解決手段】 遅延量測定部11aが、ネットワーク制御部16を介して接続されるIP網での遅延量を、例えば、PINGを利用して測定し、測定した遅延量に基づいて、バッファ量制御部11bがCODEC18が利用するバッファのバッファ量を設定する。
【選択図】 図4

Description

本発明は、通信装置および通信方法に関し、特に、IP網を利用して通信を行う通信装置および通信方法に関する。
近年、インターネット等のIP(Internet Protocol)網を利用して通話を行うIP電話が普及してきている。
IP電話は、その送信側が、CODEC(COder DECoder)により、アナログ信号である音声信号をPCM(Pulse Code Modulation)という方式で符号化してディジタル化し、このディジタル化した信号をもとにRTP(Real-Time Transport Protocol)パケットと呼ばれるリアルタイムにデータを転送するためのプロトコルを組み立て、さらにIPパケット化の処理をしてからIP網へ送出し、受信側では、逆の処理を行うことにより通信を行っている。
これらの処理は、IP通信に対応したIP電話はもちろんのこと、VoIP(Voice over Internet Protocol)アダプタやゲートウェイ装置で行うことも可能であり、VoIPアダプタやゲートウェイ装置を用いる場合には、従来の公衆交換回線網用の電話機を利用することもできる。
同様に、公衆交換回線網用のファクシミリプロトコル(T.30)を利用したファクシミリ通信も、IP通信に対応したファクシミリ装置や、公衆交換回線網用のファクシミリ装置にVoIPアダプタやゲートウェイ装置接続することで、IP網を介して行うことが可能となっている。
ところで、IP網を介してファクシミリ通信を行う場合、IP網の特性から遅延やエコー等の回線上の変化が随時生じる場合があり、ファクシミリ通信が正常に行えないことがある。このような場合には、VoIPアダプタやゲートウェイ装置等において、CODECでのバッファ蓄積により、音声品質の劣化を抑制することが可能であるが、現状では、バッファ量を固定値に設定していることが多く、変化の大きいIP網での通信には対応できないことが多い。
なお、特許文献1には、ネットワークにおけるフレーム遅延時間を認識し、遅延時間に応じて揺らぎを吸収可能としたネットワークエッジにおける揺らぎ吸収バッファ制御システムが記載されている。
特開2002−26969号公報
前述のように、IP網を利用してVoIPによりファクシミリ通信を行う場合、IP網の特性によって生じる回線上の変化により、ファクシミリ通信が正常に行うことができないことがあり、これを回避するためのバッファ蓄積も、そのバッファ量を適切に設定することが困難であった。
そこで、本発明は、音声品質の劣化を抑制するためのバッファ蓄積に利用するバッファ量を、IP網の状態に応じて適切に設定することができ、これによりIP網を利用して安定した通信を行うことが可能な通信装置および通信方法を提供することを目的とする。
前述した目的を達成するため、請求項1の発明は、IP網との接続を制御するネットワーク制御手段と、アナログ信号を符号化してディジタル信号に変換するとともにディジタル信号を復号化してアナログ信号に変換する符号化・復号化手段とを具備し、通信相手先との間でアナログ信号を用いた音声通信を実行する通信装置において、前記ネットワーク制御手段を介して前記IP網での遅延量を測定する遅延量測定手段と、前記遅延量測定手段が測定した遅延量に基づいて、前記符号化・復号化手段が利用するバッファのバッファ量を設定するバッファ量設定手段とを具備することを特徴とする。
また、請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記遅延量測定手段は、通信相手先に対して前記IP網を利用してICMPで規定されたデータを送出し、該データに対する通信相手先の応答を得るまでの時間に基づいて前記遅延量を測定することを特徴とする。
また、請求項3の発明は、請求項1の発明において、前記遅延量測定手段による遅延量の測定と、前記バッファ量設定手段によるバッファ量の設定とを、アナログ信号による呼接続が確立した直後に実行することを特徴とする。
また、請求項4の発明は、請求項1の発明において、前記遅延量測定手段による遅延量の測定と、前記バッファ量設定手段によるバッファ量の設定とを、アナログ信号によるファクシミリ通信のプロトコル処理中に実行することを特徴とする。
また、請求項5の発明は、IP網との接続を制御するネットワーク制御手段と、アナログ信号を符号化してディジタル信号に変換するとともにディジタル信号を復号化してアナログ信号に変換する符号化・復号化手段とを用い、通信相手先との間でアナログ信号を用いた音声通信を実行する通信方法において、遅延量測定手段が、前記ネットワーク制御手段を介して前記IP網での遅延量を測定し、該測定した遅延量に基づいて、バッファ量設定手段が、前記符号化・復号化手段が利用するバッファのバッファ量を設定することを特徴とする。
また、請求項6の発明は、請求項5の発明において、前記遅延は、通信相手先に対して前記IP網を利用してICMPで規定されたデータを送出し、該データに対する通信相手先の応答を得るまでの時間に基づいて測定されることを特徴とする。
また、請求項7の発明は、請求項5の発明において、前記遅延量の測定と前記バッファ量の設定とを、アナログ信号による呼接続が確立した直後に実行することを特徴とする。
また、請求項8の発明は、請求項5の発明において、前記遅延量の測定と前記バッファ量の設定とを、アナログ信号によるファクシミリ通信のプロトコル処理中に実行することを特徴とする。
本発明によれば、音声品質の劣化を抑制するためのバッファ蓄積に利用するバッファ量を、IP網の状態に応じて適切に設定することが可能となり、これにより、IP網を利用して安定した通信を行うことができる。
以下、本発明に係る通信方法および通信制御方法の一実施の形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、IP網を利用して通信を行う場合のファクシミリ装置の接続構成例を示した図である。
同図に示した接続構成例においては、ファクシミリ装置1は、VoIPに対応したファクシミリ装置であり、公衆交換回線網4とIP網5に直接接続されている。また、ファクシミリ装置3は、VoIPに非対応のファクシミリ装置であり、ゲートウェイ2を介して公衆交換回線網4とIP網5に接続されている。IP網5には、SIP(Session Initiation Protocol)サーバ51が接続されている。
なお、IP網5は、ファクシミリ装置1が接続されているネットワークやゲートウェイ2が接続されているネットワークを含むものであり、SIPサーバとしてSIPサーバ51のみを示しているが、通常、SIPサーバは、複数のものがIP網5に接続されている。
図1に示した構成においては、本発明は、ファクシミリ装置1とゲートウェイ2に適用されるが、いずれか一方にのみ適用することも可能である。
ここで、ファクシミリ装置1とゲートウェイ2について説明する。図2は、ファクシミリ装置1の構成を示すブロック図であり、図3は、ゲートウェイ2の構成を示すブロック図である。また、図3は、ファクシミリ装置1とゲートウェイ2の機能的な構成を示すブロック図である。
図2に示すように、ファクシミリ装置1は、制御部11と、操作表示部12、画像読取部13、画像形成部14、記憶部15、ネットワーク制御部16、MODEM(MOdulator DEModulator)17、CODEC18、回線制御部19を有し、各部がバス接続されて構成されている。
制御部11は、ファクシミリ装置1の全体を制御するもので、プロセッサとこれを動作させるプログラム等により実現される。
操作表示部12は、ユーザインタフェイスとして動作するもので、表示器と操作パネル等で構成されるものである。
画像読取部13は、原稿を読み取って画情報を生成する。画像形成部14は、画情報に基づいて用紙上に画像を形成する。
記憶部15は、ファクシミリ装置1を動作させるための設定等を記憶するほか、通信する画情報を一時的に記憶したりする。ネットワーク制御部16は、IP網5との接続を制御するインタフェイスである。
MODEM17は、ディジタル信号である画情報等を変調してアナログ信号に変換するとともに、ファクシミリプロトコル(T.30)に応じた信号の処理を行う。また、アナログ信号を画情報に復調する処理も行う。
CODEC18は、MODEM17が変調したアナログ信号をVoIPに応じたディジタル信号に符号化するとともに、その逆にディジタル信号をアナログ信号に復号化する処理を行う。
回線制御部19は、公衆交換回線網(PSTN)4との接続を制御するインタフェイスである。
このファクシミリ装置1は、IP網5経由でファクシミリ送信を行う場合には、記憶部15に記憶されている画情報をMODEM17で変調した後にCODEC18で符号化し、これをネットワーク制御部16がIPパケット化してIP網5経由で相手先に送信する。また、IP網5経由でファクシミリ受信を行う場合には、ネットワーク制御部16が、IP網5経由でIPパケットを受信してデータ化し、これをCODEC18が復号した後に、MODEM17で画情報に復調し、復調した画情報を記憶部15に記憶する。
続いて、ゲートウェイ2の構成について説明する。図3に示すように、ゲートウェイ2は、制御部21と、経路制御部22、CODEC23、ネットワーク制御部24を有し、各部がバス接続されて構成されている。
制御部21は、ゲートウェイ2の全体を制御するもので、プロセッサとこれを動作させるプログラム等により実現される。
経路制御部22は、電話番号等の宛先情報に基づいて、公衆交換回線網4とIP網のいずれを行って通信を行うかを判定し、判定結果にしたがって、通信経路を制御する。
CODEC23は、経路制御部22がIP網5を通信経路と判定したアナログ信号をVoIPに応じたディジタル信号に符号化するとともに、その逆にIP網5経由で受信したディジタル信号をアナログ信号に復号化する処理を行う。
ネットワーク制御部24は、IP網5との接続を制御するインタフェイスである。
また、ゲートウェイ2と接続されるファクシミリ装置3は、制御部31と、操作表示部32、画像読取部33、画像形成部34、記憶部35、MODEM36、回線制御部37を有し、各部がバス接続されて構成されている。
制御部31は、ファクシミリ装置3の全体を制御するもので、プロセッサとこれを動作させるプログラム等により実現される。
操作表示部32は、ユーザインタフェイスとして動作するもので、表示器と操作パネル等で構成されるものである。
画像読取部33は、原稿を読み取って画情報を生成する。画像形成部34は、画情報に基づいて用紙上に画像を形成する。
記憶部35は、ファクシミリ装置3を動作させるための設定等を記憶するほか、通信する画情報を一時的に記憶したりする。
MODEM36は、ディジタル信号である画情報等を変調してアナログ信号に変換するとともに、ファクシミリプロトコル(T.30)に応じた信号の処理を行う。また、アナログ信号を画情報に復調する処理も行う。
回線制御部37は、公衆交換回線網(PSTN)4との接続を制御するインタフェイスである。
このファクシミリ装置3は、IP網5経由でファクシミリ送信を行う場合には、記憶部35に記憶されている画情報をMODEM36で変調して回線制御部37からゲートウェイ2へ送出する。この処理は、公衆交換回線網4経由でファクシミリ送信を行う場合と同様の処理である。
ゲートウェイ2では、ファクシミリ装置3が送出した画情報(MODEM36で変調されたもの)をCODEC23で符号化し、これをネットワーク制御部24がIPパケット化してIP網5経由で相手先に送信する。
また、ファクシミリ装置3がIP網5経由でファクシミリ受信を行う場合には、ゲートウェイ2のネットワーク制御部24が、IP網5経由でIPパケットを受信してデータ化し、これをCODEC23が復号した後にファクシミリ装置3へ送出し、ファクシミリ装置3は、MODEM36で画情報に復調し、復調した画情報を記憶部35に記憶する。
ファクシミリ装置1とゲートウェイ2は、本発明を適用したもので、それぞれ、CODEC18、CODEC23が利用するバッファのバッファ量をIP網5の状態に応じて制御する。このため、ファクシミリ1の制御部11とゲートウェイ2の制御部21は、バッファ量を制御するための機能を実現する。
図4は、ファクシミリ装置1の制御部11とゲートウェイ2の制御部21の機能的な構成を示すブロック図である。
ファクシミリ装置1の制御部11は、図4(a)に示すように、遅延量測定部11aとバッファ量制御部11bを構成する。同様に、ゲートウェイ2の制御部21は、図4(b)に示すように、遅延量測定部21aとバッファ量制御部21bを構成する。
遅延量測定部11aと遅延量測定部21bは、いずれも、IP網5の遅延量を測定する。遅延量の測定方法としては、例えば、ネットワーク制御部16、ネットワーク制御部24を介して、通信相手先にPING(Packet INternet Groper)によるパケットを送信し、その応答時間から遅延量を測定する。PINGは、ネットワークを診断するプログラムのひとつであり、ICMP(Internet Control Message Protocol)を用いてデータを送信し、相手先との通信の可否やパケットを送信してからその応答であるパケットを受信するまでの時間を得ることができるものである。
バッファ量制御部11bとバッファ量制御部21bは、それぞれ、遅延量測定部11aと遅延量測定部21bが測定したIP網5の遅延量に基づいて、CODEC18とCODEC23が利用するバッファのバッファ量を制御する。バッファ量制御部11bとバッファ量制御部21bは、図5(a)および図5(b)に示すように、遅延量が少ないときにはバッファ量を多く、遅延量が多いときにはバッファ量を少なく制御する。ただし、図5(c)に示すように、最低限必要なバッファ量よりもバッファ量を少なくすると正常な通信を行うことが困難となるため、遅延量測定部11aと遅延量測定部21bが測定したIP網5の遅延量が最大遅延量を超えた場合には、バッファ量制御部11bとバッファ量制御部21bは、通信不能な状態であると判定する。
次に、ファクシミリ装置1とゲートウェイ2の動作について説明するが、両者の動作は共通点が多いため、ここでは、ファクシミリ装置1の動作を主に説明し、ゲートウェイ2の動作については、補足して説明する。図6および図7は、ファクシミリ装置1の動作の流れを示すフローチャートである。
ファクシミリ装置1は、ファクシミリ通信に際して、まず、ネットワーク制御部16が呼接続処理を行う(ステップ101)。ネットワーク制御部16による呼接続処理は、ファクシミリ送信の際には、SIPサーバ51を利用して相手先のIPアドレスを特定して、VoIPによる発呼を行い、ファクシミリ受信の際には、VoIPによる着呼を行い相手先へ応答するものである。
呼接続処理が終了すると、MODEM17が動作して相手先とのFAX手順処理を開始し(ステップ102)、制御部11からの中断指示がないままFAX手順処理を完了すると(ステップ103でNO、ステップ104でYES)、画情報の送信若しくは受信を行い(ステップ105)、ファクシミリ通信を終了する。
一方、FAX手順処理中に、制御部11からの中断指示があった場合若しくは呼が切断された場合には(ステップ103でYES)、MODEM17は、FAX手順処理を中断し(ステップ106)、制御部11は、操作表示部12を介して利用者にエラーを通知して(ステップ107)、ファクシミリ通信を終了する。
また、ファクシミリ装置1は、これらの処理と並行して、CODEC18のバッファ量を設定する処理を行う。バッファ量を設定する処理は、呼接続処理が開始されてからFAX手順処理が完了するまでの間(ステップ101からステップ104でYESとなる間)に行われる。ただし、バッファ量を設定する処理に要する時間は、FAX手順処理に要する時間に対して十分に短いため、呼接続処理が開始されてからすぐにバッファ量を設定する処理を開始すれば、他に何ら制御を行うことなく、バッファ量を設定する処理をFAX手順処理が完了するまでの間に終了させることができる。
バッファ量を設定する処理では、まず、遅延量測定部11aが相手先のIPアドレスを特定する(ステップ151)。ただし、相手先のIPアドレスは、呼接続処理において取得されているので、ここでは、相手先のIPアドレスを確認する程度の意味としてIPアドレスを特定すると称している。
続いて、遅延量測定部11aは、特定した相手先にPINGによるパケットを送信する等の処理を行ってIP網5における遅延量を測定する(ステップ152)。そして、測定した遅延量が所定値未満であった場合には(ステップ153でNO)、バッファ量制御部11bが遅延量に応じてCODEC18のバッファ量を設定して(ステップ154)、バッファ量を設定する処理を終了する。
また、測定した遅延量が所定値以上であった場合には(ステップ153でYES)、制御部11は、MODEM17にFAX手順処理の中断を指示して(ステップ155)、バッファ量を設定する処理を終了する。なお、遅延量と比較する所定値とは、前述の最大遅延量(図5参照)に相当するものである。
なお、ゲートウェイ2においてCODEC23のバッファ量を設定する際にも同様に遅延量測定部21aがIP網5の遅延量を測定してバッファ量制御部21bがバッファ量を設定するが、遅延量が所定値以上の場合に、制御部21がMODEM36を直接制御することはできないため、制御部21は、呼を切断することで、FAX手順処理を中断させる。
実施例2では、ファクシミリ装置1に実施例1で説明した動作と異なる動作をさせる場合を説明する。図8は、実施例2におけるファクシミリ装置1の動作の流れを示すフローチャートである。
ファクシミリ装置1は、ファクシミリ通信に際して、まず、ネットワーク制御部16が呼接続処理を行う(ステップ201)。ネットワーク制御部16による呼接続処理は、ファクシミリ送信の際には、SIPサーバ51を利用して相手先のIPアドレスを特定して、VoIPによる発呼を行い、ファクシミリ受信の際には、VoIPによる着呼を行い相手先へ応答するものである。
呼接続処理が終了すると、MODEM17が動作して相手先とのFAX手順処理を開始し(ステップ202)、制御部11からの中断指示がないままFAX手順処理を完了すると(ステップ203でNO、ステップ204でYES)、1ページ分の画情報を送信若しくは受信する(ステップ205)。
そして、送信若しくは受信する次ページの画情報があった場合には(ステップ206でYES)、ステップ202へ戻り、再度、FAX手順処理を開始する。その後、全てのページの画情報を送信若しくは受信すると(ステップ206でNO)、ファクシミリ通信を終了する。
一方、FAX手順処理中に、制御部11からの中断指示があった場合若しくは呼が切断された場合には(ステップ203でYES)、MODEM17は、FAX手順処理を中断し(ステップ207)、制御部11は、操作表示部12を介して利用者にエラーを通知して(ステップ208)、ファクシミリ通信を終了する。
なお、ここで説明したファクシミリ送信若しくはファクシミリ受信の処理自体は、実施例1の場合と同じであるが(実施例1では、全てのページの画情報の送信若しくは受信をステップ105で表している)、実施例2の場合には、CODEC18のバッファ量を設定する処理を、ファクシミリ通信の開始時に加え、画情報のページ間で行うFAX手順処理の間にも、CODEC18のバッファ量を設定する処理を行っている。
CODEC18のバッファ量を設定する処理は、実施例1の場合と同様に、図7に示したような処理となるが、実施例2の場合には、最初に呼接続処理の開始直後にCODEC18のバッファ量を設定する処理を行い、その後、画情報のページ間で行うFAX手順処理が開始される毎に、CODEC18のバッファ量を設定する処理を行う。
実施例3では、ファクシミリ装置1に実施例1で説明した動作と異なる動作をさせる場合を説明する。図9および図10は、実施例3におけるファクシミリ装置1の動作の流れを示すフローチャートである。
ファクシミリ装置1は、ファクシミリ通信に際して、まず、ネットワーク制御部16が呼接続処理を行う(ステップ301)。ネットワーク制御部16による呼接続処理は、ファクシミリ送信の際には、SIPサーバ51を利用して相手先のIPアドレスを特定して、VoIPによる発呼を行い、ファクシミリ受信の際には、VoIPによる着呼を行い相手先へ応答するものである。
呼接続処理が終了すると、MODEM17が動作して相手先とのFAX手順処理を開始し(ステップ302)、制御部11からの中断指示がないままFAX手順処理を完了すると(ステップ303でNO、ステップ304でNO、ステップ305でYES)、画情報の送信若しくは受信を行い(ステップ306)、ファクシミリ通信を終了する。
一方、FAX手順処理中に、制御部11からの中断指示があった場合若しくは呼が切断された場合には(ステップ303でNO、ステップ304でYES)、MODEM17は、FAX手順処理を中断し(ステップ307)、制御部11は、操作表示部12を介して利用者にエラーを通知して(ステップ308)、ファクシミリ通信を終了する。
また、FAX手順処理中に、制御部11からの再接続指示があった場合には(ステップ303でYES)、ネットワーク制御部16が、再度、呼接続処理を行う(ステップ301)。ネットワーク制御部16は、再度の呼接続処理では、ルーティング処理も併せて行い、IP網5内での相手先までの通信経路を異なるものに変更して呼接続処理を行う。
ファクシミリ装置1は、これらの処理と並行して、CODEC18のバッファ量を設定する処理を行う。バッファ量を設定する処理は、呼接続処理が開始されてからFAX手順処理が完了するまでの間(ステップ301からステップ305でYESとなる間)に行われる。ただし、バッファ量を設定する処理に要する時間は、FAX手順処理に要する時間に対して十分に短いため、呼接続処理が開始されてからすぐにバッファ量を設定する処理を開始すれば、他に何ら制御を行うことなく、バッファ量を設定する処理をFAX手順処理が完了するまでの間に終了させることができる。
バッファ量を設定する処理では、まず、遅延量測定部11aが相手先のIPアドレスを特定する(ステップ351)。ただし、相手先のIPアドレスは、呼接続処理において取得されているので、ここでは、相手先のIPアドレスを確認する程度の意味としてIPアドレスを特定すると称している。
続いて、遅延量測定部11aは、特定した相手先にPINGによるパケットを送信する等の処理を行ってIP網5における遅延量を測定する(ステップ352)。そして、測定した遅延量が所定値未満であった場合には(ステップ353でNO)、バッファ量制御部11bが遅延量に応じてCODEC18のバッファ量を設定して(ステップ354)、バッファ量を設定する処理を終了する。
また、測定した遅延量が所定値以上であった場合には(ステップ353でYES)、呼接続の再接続を行った回数が予め設定した回数内であれば(ステップ355でYES)、制御部11は、ネットワーク制御部16に再接続指示を出し(ステップ356)、ステップ352に戻って、再度、遅延量の測定を行う。
一方、測定した遅延量が所定値以上であった場合に(ステップ353でYES)、呼接続の再接続を行った回数が予め設定した回数以上であれば(ステップ355でNO)、制御部11は、MODEM17にFAX手順処理の中断を指示して(ステップ357)、バッファ量を設定する処理を終了する。なお、遅延量と比較する所定値とは、前述の最大遅延量(図5参照)に相当するものである。
実施例4では、ゲートウェイ2に実施例1で説明した動作と異なる動作をさせる場合を説明する。図11は、実施例4におけるファクシミリ装置3の動作の流れを示すフローチャートであり、図12は、実施例4におけるゲートウェイ2の動作の流れを示すフローチャートである。
ファクシミリ装置3は、ファクシミリ通信に際して、まず、回線制御部37が呼接続処理を行う(ステップ401)。ただし、実際の呼接続処理は、回線制御部37からの信号を受けたゲートウェイ2のネットワーク制御部24がSIPサーバ51を利用して相手先のIPアドレスを特定して、VoIPによる発呼を行うものである。
呼接続処理に成功すると(ステップ402でYES)、ファクシミリ装置3は、MODEM36が動作して相手先とのFAX手順処理を開始する(ステップ403)。そして、呼が切断されることのないままFAX手順処理を完了すると(ステップ404でNO、ステップ405でYES)、画情報の送信を行い(ステップ406)、ファクシミリ通信を終了する。
一方、FAX手順処理中に、呼が切断された場合には(ステップ404でYES)、MODEM36は、FAX手順処理を中断し(ステップ407)、制御部31は、操作表示部32を介して利用者にエラーを通知して(ステップ408)、ファクシミリ通信を終了する。
また、ゲートウェイ2は、ファクシミリ装置3(ネットワーク制御部24)の呼接続処理と並行して、CODEC23のバッファ量を設定する処理を行う。
ゲートウェイ2は、ネットワーク制御部24が呼接続処理を開始すると、まず、遅延量測定部21aが相手先のIPアドレスを特定する(ステップ451)。ただし、相手先のIPアドレスは、呼接続処理において取得されているので、ここでは、相手先のIPアドレスを確認する程度の意味としてIPアドレスを特定すると称している。
続いて、遅延量測定部21aは、特定した相手先にPINGによるパケットを送信する等の処理を行ってIP網5における遅延量を測定する(ステップ452)。そして、測定した遅延量が所定値未満であった場合には(ステップ453でNO)、バッファ量制御部21bが遅延量に応じてCODEC23のバッファ量を設定して(ステップ454)、バッファ量を設定する処理を終了する。
また、測定した遅延量が所定値以上であった場合には(ステップ453でYES)、呼接続の再接続を行った回数が予め設定した回数内であれば(ステップ455でYES)、制御部21は、ネットワーク制御部24に再接続処理を実行させ(ステップ456)、ステップ452に戻って、再度、遅延量の測定を行う。ネットワーク制御部24は、再度の呼接続処理では、ルーティング処理も併せて行い、IP網5内での相手先までの通信経路を異なるものに変更して呼接続処理を行う。
一方、測定した遅延量が所定値以上であった場合に(ステップ453でYES)、呼接続の再接続を行った回数が予め設定した回数以上であれば(ステップ455でNO)、制御部21は、ネットワーク制御部24に呼接続を中止させ(ステップ457)、バッファ量を設定する処理を終了する。
なお、遅延量と比較する所定値とは、前述の最大遅延量(図5参照)に相当するものである。
IP網を利用して通信を行う場合のファクシミリ装置の接続構成例を示した図である。 ファクシミリ装置1の構成を示すブロック図である。 ゲートウェイ2の構成を示すブロック図である。 ファクシミリ装置1とゲートウェイ2の機能的な構成を示すブロック図である。 バッファ量と遅延量の関係を示した図である。 ファクシミリ装置1の動作の流れを示すフローチャートである。 ファクシミリ装置1の動作の流れを示すフローチャートである。 実施例2におけるファクシミリ装置1の動作の流れを示すフローチャートである。 実施例3におけるファクシミリ装置1の動作の流れを示すフローチャートである。 実施例3におけるファクシミリ装置1の動作の流れを示すフローチャートである。 実施例4におけるファクシミリ装置3の動作の流れを示すフローチャートである。 実施例4におけるゲートウェイ2の動作の流れを示すフローチャートである。
符号の説明
1 ファクシミリ装置
2 ゲートウェイ
3 ファクシミリ装置
4 公衆交換回線網
5 IP網
11 制御部
11a 遅延量測定部
11b バッファ量制御部
12 操作表示部
13 画像読取部
14 画像形成部
15 記憶部
16 ネットワーク制御部
17 MODEM
18 CODEC
19 回線制御部
21 制御部
21a 遅延量測定部
21b バッファ量制御部
22 経路制御部
23 CODEC
24 ネットワーク制御部
31 制御部
32 操作表示部
33 画像読取部
34 画像形成部
35 記憶部
36 MODEM
37 回線制御部
51 SIPサーバ

Claims (8)

  1. IP網との接続を制御するネットワーク制御手段と、アナログ信号を符号化してディジタル信号に変換するとともにディジタル信号を復号化してアナログ信号に変換する符号化・復号化手段とを具備し、通信相手先との間でアナログ信号を用いた音声通信を実行する通信装置において、
    前記ネットワーク制御手段を介して前記IP網での遅延量を測定する遅延量測定手段と、
    前記遅延量測定手段が測定した遅延量に基づいて、前記符号化・復号化手段が利用するバッファのバッファ量を設定するバッファ量設定手段と
    を具備することを特徴とする通信装置。
  2. 前記遅延量測定手段は、通信相手先に対して前記IP網を利用してICMPで規定されたデータを送出し、該データに対する通信相手先の応答を得るまでの時間に基づいて前記遅延量を測定することを特徴とする請求項1記載の通信装置。
  3. 前記遅延量測定手段による遅延量の測定と、前記バッファ量設定手段によるバッファ量の設定とを、アナログ信号による呼接続が確立した直後に実行することを特徴とする請求項1記載の通信装置。
  4. 前記遅延量測定手段による遅延量の測定と、前記バッファ量設定手段によるバッファ量の設定とを、アナログ信号によるファクシミリ通信のプロトコル処理中に実行することを特徴とする請求項1記載の通信装置。
  5. IP網との接続を制御するネットワーク制御手段と、アナログ信号を符号化してディジタル信号に変換するとともにディジタル信号を復号化してアナログ信号に変換する符号化・復号化手段とを用い、通信相手先との間でアナログ信号を用いた音声通信を実行する通信方法において、
    遅延量測定手段が、前記ネットワーク制御手段を介して前記IP網での遅延量を測定し、該測定した遅延量に基づいて、バッファ量設定手段が、前記符号化・復号化手段が利用するバッファのバッファ量を設定することを特徴とする通信方法。
  6. 前記遅延は、通信相手先に対して前記IP網を利用してICMPで規定されたデータを送出し、該データに対する通信相手先の応答を得るまでの時間に基づいて測定されることを特徴とする請求項5記載の通信方法。
  7. 前記遅延量の測定と前記バッファ量の設定とを、アナログ信号による呼接続が確立した直後に実行することを特徴とする請求項5記載の通信方法。
  8. 前記遅延量の測定と前記バッファ量の設定とを、アナログ信号によるファクシミリ通信のプロトコル処理中に実行することを特徴とする請求項5記載の通信方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010166188A (ja) * 2009-01-14 2010-07-29 Nec Access Technica Ltd Ip電話装置、通信システム及びそれらに用いるジッタバッファ制御方法並びにそのプログラム

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