JP2007310172A - 光学フィルタ及び光検知器 - Google Patents
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Abstract
【課題】 中空の円柱形状のパッケージであって一方の底面に円形状の窓穴が貫設されたパッケージに窓穴を閉塞するように収納された場合に、パッケージの外径に対する窓穴の径の比を大きくすることができる光学フィルタ並びに該光学フィルタを用いた光検知器を提供する。
【解決手段】 光学フィルタとしての赤外フィルタ1は、赤外光センサが実装されるステムとともに全体として中空の円筒形状のパッケージを構成する有底円筒形状のキャップ32に収納されてその底面に貫設された円形状の窓穴32cを閉塞する。赤外フィルタ1を、5個以上の角を有する正多角形の平板とした。5個以上の角を有する正多角形は、外接円の径に対する内接円の径の比が正方形よりも大きいから、赤外フィルタ1を正方形の平板とする場合に比べ、パッケージ3の外径に対する窓穴32cの径の比を大きくすることができる。
【選択図】図1
【解決手段】 光学フィルタとしての赤外フィルタ1は、赤外光センサが実装されるステムとともに全体として中空の円筒形状のパッケージを構成する有底円筒形状のキャップ32に収納されてその底面に貫設された円形状の窓穴32cを閉塞する。赤外フィルタ1を、5個以上の角を有する正多角形の平板とした。5個以上の角を有する正多角形は、外接円の径に対する内接円の径の比が正方形よりも大きいから、赤外フィルタ1を正方形の平板とする場合に比べ、パッケージ3の外径に対する窓穴32cの径の比を大きくすることができる。
【選択図】図1
Description
本発明は、光学フィルタ及び該光学フィルタを備える光検知器に関するものである。
従来から、赤外光を検知する光検知器である赤外光検知器が提供され、赤外光を放射する物体の温度を非接触で測定する用途などに用いられている(例えば、特許文献1参照)。
この種の赤外光検知器を図5〜図7に示す。この赤外光検知器は、受光した赤外光の光量に応じた電気信号を生成する(すなわち、受光した赤外光を電気信号に変換する)光センサとしてのサーモパイル2と、サーモパイル2が実装されたステム31と、サーモパイル2を覆う形でステム31に被着されてステム31とともに不透明なパッケージ3を構成するキャップ32とを備える。以下、上下方向は図6を基準とし、図5〜図7の赤外光検知器について詳しく説明する。
ステム31は、厚さ方向を上下方向に向けた円板形状であって上面にサーモパイル2が実装された本体部31aと、本体部31aの下端部から径方向外向きに突設された鍔部31bとを有する。また、ステム31の本体部31aの上面には、サーモパイル2のほか、温度補償用のサーミスタ4が実装されている。さらに、ステム31には、金属のような導電材料からなる実装用の複数本(図では4本)の端子ピン5が、それぞれ長さ方向を上下方向に向けて下端部を本体部31aの下方に突出させる形で保持されている。図6の例では、端子ピン5のうち3本のそれぞれ上端部がステム31の上方に突出し、うち2本の上端部はそれぞれサーモパイル2に、残り1本の上端部はサーミスタ4に、それぞれワイヤボンディングにより電気的に接続されている。
赤外光用の光センサとしては、熱起電力効果を利用した上記のサーモパイル2に代えて、焦電効果を利用した焦電センサが用いられることもある。なお、上記各種の光センサ、サーミスタ4、並びに、サーミスタ4を用いた温度補償回路は、それぞれ周知技術で実現可能であるから、詳細な説明は省略する。
キャップ32は、軸方向を上下方向に向けて下面が開口した有底円筒形状の本体部32aと、本体部32aの下端部から径方向外向きに突設された鍔部32bとを有する。ステム31とキャップ32とは、ステム31の本体部31aをキャップ32の本体部32aに嵌合させ、互いの鍔部31b,32bを重ねる形で互いに結合しており、パッケージ3は全体として中空の円柱形状となっている。
また、キャップ32の本体部32aの底面(図5における上面)には本体部32aの底面と同心の円形状の窓穴32cが上下に貫設されており、窓穴32cは、キャップ32の内底面に固着された光学フィルタとしての赤外フィルタ1により閉塞されている。
赤外フィルタ1は、例えば単結晶のシリコンからなる、いわゆる干渉フィルタであって、可視光を阻止するとともに赤外光を選択的に透過させる。すなわち、赤外光は、赤外フィルタ1を通じてサーモパイル2に入射する。
特開2000−340848号公報
ここで、赤外フィルタ1は、図8に示すように、赤外フィルタ1の材料からなり赤外フィルタ1の厚さ寸法と同じ厚さ寸法の平板形状のウェハWを格子状に切ることにより、1枚のウェハWから複数枚が製造され、この結果、赤外フィルタ1は図9に示すように正方形の平板となっていた。図8において、ハッチング部は赤外フィルタ1となる部位を示す。
ここで、赤外フィルタ1はキャップ32に収納されるから、キャップ32の本体部32aの内径(以下、単に「キャップ32の内径」という。)は赤外フィルタ1の厚さ方向から見た正方形の対角線の長さより大きくなければならない。また、窓穴32cは赤外フィルタ1によって閉塞されなければならないから、窓穴32cは赤外フィルタ1を厚さ方向から見た正方形の内接円よりも小さくなければならない。以上より、従来の赤外フィルタ1を用いた赤外光検知器では、キャップ32の内径にキャップ32の肉厚の2倍が加わったキャップ32の外径(すなわち、パッケージ3の外径)に対する窓穴32cの径の比が小さくなっていた。
本発明は上記事由に鑑みて為されたものであり、その目的は、中空の円柱形状のパッケージであって一方の底面に円形状の窓穴が貫設されたパッケージに窓穴を閉塞するように収納された場合に、パッケージの外径に対する窓穴の径の比を大きくすることができる光学フィルタ並びに該光学フィルタを用いた光検知器を提供することにある。
請求項1の発明は、特定の波長域の光を選択的に透過させる材料からなり、5個以上の角を有する正多角形の平板であることを特徴とする。
この発明によれば、5個以上の角を有する正多角形は、外接円の径に対する内接円の径の比が正方形よりも大きいから、中空の円柱形状のパッケージであって一方の底面に円形状の窓穴が貫設されたパッケージに窓穴を閉塞するように収納された場合に、正方形の平板とする場合に比べ、パッケージの外径に対する窓穴の径の比を大きくすることができる。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、角の個数は偶数であることを特徴とする。
この発明によれば、光学フィルタの材料からなるウェハから個々の光学フィルタを分離するという方法による製造時に、ある一辺を形成する切り目と同じ向きの切り目で、反対側の辺を形成することができるから、光学フィルタの角の個数の割に切り目の向きの変更回数を少なくすることができる。
請求項3の発明は、請求項2の発明において、正六角形の平板であることを特徴とする。
この発明によれば、光学フィルタの材料からなるウェハから個々の光学フィルタを分離するという方法による製造時に、平行な切り目の間隔を全ての向きについて等間隔とすることができるから、角の個数を8個以上とする場合に比べて製造が容易である。
請求項4の発明は、中空の円柱形状であって一方の底面に円形状の窓穴が貫設されたパッケージと、パッケージに収納されて窓穴を閉塞する請求項1〜3のいずれか記載の光学フィルタと、パッケージに収納され、光学フィルタを通じてパッケージ内に入射した光を受光し、受光した光を電気信号に変換する光センサとを備える。
本発明は、5個以上の角を有する正多角形の平板であり、5個以上の角を有する正多角形は、外接円の径に対する内接円の径の比が正方形よりも大きいから、中空の円柱形状のパッケージであって一方の底面に円形状の窓穴が貫設されたパッケージに窓穴を閉塞するように収納された場合に、正方形の平板とする場合に比べ、パッケージの外径に対する窓穴の径の比を大きくすることができる。
本実施形態の光学フィルタである赤外フィルタ1は、図1に示すように、正六角形平板であることを特徴とする。このような赤外フィルタ1は、図2に示すように、例えば単結晶シリコンのような赤外フィルタ1の材料からなる平板形状のウェハWに、それぞれ60°ずつ方向が異なる3通りの方向の切り目を入れて個々に切り離すダイシングにより製造することができる。なお、図2において、各ハッチング部はそれぞれ赤外フィルタ1となる部位を示す。
上記構成によれば、本実施形態の赤外フィルタ1の形状である正六角形の外接円の径(すなわち、キャップ32の内径の最小値)に対する内接円の径(すなわち、窓穴32cの径の最大値)の比の値(約0.87)は、従来の赤外フィルタ1の形状である正方形の場合での値(約0.71)よりも大きいから、赤外フィルタ1をキャップ32に収納可能かつ赤外フィルタ1によって窓穴32cを閉塞可能という条件を満たしつつ、パッケージ3の外径に対する窓穴32cの径の比を大きくすることができる。
なお、赤外フィルタ1は、多角形状であれば本実施形態のような正六角形に限られず、例えば図3に示すような正八角形であってもよい。この場合、ウェハWの切断は図4のようにそれぞれ方向が45°ずつ異なる4通りの方向の切り目により行う。図4において、各ハッチング部はそれぞれ赤外フィルタ1となる部位を示す。この構成を採用すれば、外接円の径に対する内接円の径の比は、正八角形の場合(約0.92)には正六角形の場合(約0.87)よりもさらに大きいから、パッケージ3の外径に対する窓穴32cの径の比をさらに大きくすることができる。但し、図2のように赤外フィルタ1を正六角形とした場合には、図3のように赤外フィルタ1を正八角形とした場合と違い、互いに平行な切り目が等間隔に並ぶから製造が比較的に容易であるという利点がある。また、赤外フィルタ1の角の個数は奇数としてもよいが、偶数とすれば、赤外フィルタ1の一辺を形成する切り目と同じ向きの切り目で反対側の辺を形成することができることにより、赤外フィルタ1の角の個数を奇数とする場合に比べて角の個数の割に製造時の切り目の向きの変更回数を減らすことができるから望ましい。
上記のような赤外フィルタ1が、従来例において図5〜図7を用いて説明したような光検知器としての赤外光検知器に用いることができることは言うまでもない。
1 赤外フィルタ
2 サーモパイル
3 パッケージ
32c 窓穴
2 サーモパイル
3 パッケージ
32c 窓穴
Claims (4)
- 特定の波長域の光を選択的に透過させる材料からなり、5個以上の角を有する正多角形の平板であることを特徴とする光学フィルタ。
- 角の個数は偶数であることを特徴とする請求項1記載の光学フィルタ。
- 正六角形の平板であることを特徴とする請求項2記載の光学フィルタ。
- 中空の円柱形状であって一方の底面に円形状の窓穴が貫設されたパッケージと、パッケージに収納されて窓穴を閉塞する請求項1〜3のいずれか記載の光学フィルタと、パッケージに収納され、光学フィルタを通じてパッケージ内に入射した光を受光し、受光した光を電気信号に変換する光センサとを備えることを特徴とする光検知器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006139420A JP2007310172A (ja) | 2006-05-18 | 2006-05-18 | 光学フィルタ及び光検知器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006139420A JP2007310172A (ja) | 2006-05-18 | 2006-05-18 | 光学フィルタ及び光検知器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2007310172A true JP2007310172A (ja) | 2007-11-29 |
Family
ID=38843081
Family Applications (1)
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JP2006139420A Withdrawn JP2007310172A (ja) | 2006-05-18 | 2006-05-18 | 光学フィルタ及び光検知器 |
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JP (1) | JP2007310172A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019158785A (ja) * | 2018-03-16 | 2019-09-19 | 三菱マテリアル株式会社 | 赤外線センサ及びこれを備えた赤外線センサ装置 |
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2006
- 2006-05-18 JP JP2006139420A patent/JP2007310172A/ja not_active Withdrawn
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JP2019158785A (ja) * | 2018-03-16 | 2019-09-19 | 三菱マテリアル株式会社 | 赤外線センサ及びこれを備えた赤外線センサ装置 |
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