JP6267018B2 - 赤外線センサ装置 - Google Patents

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Description

本発明は赤外線センサ装置に関し、より詳細には、視野角を制限するようにした赤外線センサ装置に関する。
温度、圧力、光等の物理的な変化量を、電流や電圧などの電気的な変化量に変換するものとして、センサが知られている。センサを使用することにより、様々な物理的な変化量を数値として測定することが可能となる。特に、近年の環境問題への関心の高まりから、省エネルギー化、高効率化に貢献することが可能なセンサが注目を集めている。
上述したセンサには、赤外線の変化量を検出して赤外線を電気信号に変換する赤外線センサがある。赤外線センサは、人間の目に影響を与えることなく情報を送信できることから、テレビのリモコン装置等に利用されている。
さらに、赤外線センサは対象物の温度を直接接触せずに感知できるという特徴を有し、人体などの熱源を感知する人感センサや非接触温度計として赤外線センサを用いることができる。例えば赤外線センサを人感センサとして利用する場合には、赤外線センサを照明などに搭載することで不要な電力を有効に削減できる。また、赤外領域に吸収帯を有する気体(二酸化炭素、一酸化炭素など)に対しては、赤外線センサはガスセンサとしても応用可能であり、人感センサよりも様々な用途で利用することが期待されている。
赤外線センサはその動作原理から、熱型センサと量子型センサに分類される。熱型センサは人感センサなどで広く用いられているが、周波数応答性が低いという課題がある。また、熱型センサをガスセンサとして使用する場合には、ガス検出の応答性が低く、迅速な異常検知の点で課題がある。
一方、量子型センサは、周波数応答性が高いという特徴があり、この点で、熱型センサに比べて非常に有望である。
また、赤外線センサは、所定の視野範囲から入射した赤外線に応じた信号を出力するものとするために、視野角を絞るための開口部が設けられた構造体を設ける形態が知られている(特許文献1)。
図1は、従来の赤外線センサ装置を示す断面図である。図1に記載の赤外線センサ装置100は、入射した赤外線に応じた信号を出力する受光部111を有する赤外線センサ部110と、赤外線センサ部110を、開口部を介して包み込むようの形成される構造体120とを備える。赤外線センサ装置100では、構造体120の開口部が視野角を一定の範囲内に制限する視野制限部の役割を果たす。図1では、視野角は点線で示された視野内を表す。
特開2011−95143号公報
従来の赤外線センサ装置100は、上述の視野制限部の機能によって赤外線センサ部の視野角が制限されるため、視野内から発せられる赤外線が受光部111に直接到達するようになる。しかし、構造体120での反射に起因して視野角外からの赤外線(図1の二点破線)も受光部111に到達してしまい、精度の高い赤外線検知が出来ないという課題があった。
図2は、図1の赤外線センサ装置100において、視野内と視野外とからの赤外線に応じた赤外線センサ装置100の出力変化を表す図である。図2では、赤外線センサ装置100の視野角を横切るように物体を移動させた場合、すなわち視野外→視野内→視野外の順に移動させた場合、物体が視野内に到達すると、赤外線センサ部110の受光体111に入射した赤外線に対応する赤外線センサ装置100の出力が閾値によりも大きくなる。出力特性は、理想的には図2の破線で示した様な値を示すことが期待される。しかし、物体が視野外に存在する場合でも、視野外からの赤外線が構造体の開口部の壁面に反射して赤外線センサ部100の受光体111に入射してしまうため、実際には図2の実線の様な出力となってしまう。つまり、物体が視野外に存在する場合であっても、赤外線センサ装置100の出力上は物体が視野内に存在するという誤検知を招来し得る。
特に、それぞれ異なる複数の視野角を有するアレイ型の赤外線センサ装置においては不要な赤外線を検知してしまうと、物体の到来方向の誤検知を生じてしまうため問題となる。
そこで、本発明は、視野角外からの赤外線の検知を抑制し、高精度な赤外線検知ができる赤外線センサ装置を提供することを課題とする。
このような課題を解決するために、本発明の第1の態様の赤外線センサ装置は、入射した赤外線に応じた信号を出力する受光部を有する赤外線センサ部と、前記赤外線センサ部を開口部を介して包み込むように形成され、前記赤外線センサ部の視野角を制限するための構造体と、を備える赤外線センサ装置において、前記開口部は、前記構造体の上部に設けられ外部に接する第1開口部と、前記第1開口部と連通する第2開口部とを有し、前記第1回後部および前記第2開口部は、前記受光部に対して前記視野角からの前記赤外線が入射しないよう、それぞれの開口面積を異なるように設定されていることを特徴とする。
また、本発明の第2の態様は、第1の態様の赤外線センサ装置であって、前記赤外線センサ装置を断面視したときの、前記第1開口部の高さをa、前記第1開口部の幅をb、前記受光部の幅をd、前記第1開口部の高さと第2開口部の高さとの合計をh、視野角外である領域から入射する赤外線の入射角をαとしたときに、前記a、b、c、d、h、およびαが、
Figure 0006267018
、および
Figure 0006267018
を満たすことを特徴とする。
また、本発明の第3の態様は、第1の態様又は第2の態様の赤外線センサ装置であって、前記第2開口部は、前記第1開口部と連通するテーパー形状部を備え、前記赤外線センサ装置を断面視したときの、前記第1開口部の高さをa、前記第1開口部の幅をb、前記受光部の幅をd、前記第1開口部の高さと第2開口部の高さとの合計をh、前記構造体の外表面と、前記テーパー形状部のテーパーとのなす角をβとしたとき、前記a、b、c、d、h、およびβが、
Figure 0006267018
を満たすことを特徴とする。
また、本発明の第4の態様は、第1の態様から第3の態様のいずれか1つの赤外線センサ装置であって、前記第2開口部は、前記第1開口部と連通するテーパー形状部と、前記赤外線センサ部と接する柱状部とを備え、前記赤外線センサ装置を断面視したときの、前記第1開口部の高さをa、前記第1開口部の幅をb、前記受光部の幅をd、前記第1開口部の高さと第2開口部の高さとの合計をh、前記柱状部の高さをf、前記柱状部の幅をeとしたとき、前記a、b、c、d、e、f、およびhが、
Figure 0006267018
を満たすことを特徴とする。
また、本発明の第5の態様は、第1の態様から第4の態様のいずれか1つの赤外線センサ装置であって、前記赤外線センサ部が、視野角のそれぞれ異なる複数の受光部を備えることを特徴とする。
視野角外からの不要な赤外線入射を抑制し、高精度な赤外線検知が可能な赤外線センサ装置を提供することが可能になる。
従来の赤外線センサ装置を示す断面図である。 図1に記載の従来の赤外線センサ装置の出力を示す図である。 第1の実施形態の赤外線センサ装置の構成例を示す断面図である。 各パラメータを説明するための断面図である。 第2の実施形態の赤外線センサ装置の構成例を示す断面図である。 第3の実施形態の赤外線センサ装置の構成例を示す断面図である。 第4の実施形態の赤外線センサ装置の構成例を示す断面図である。
以下、本発明を実施するための各実施形態を、図面を参酌しながら説明する。
[第1の実施形態]
図3は、本発明の第1の実施形態に係る赤外線センサ装置300の構成例を示す断面図である。図3に記載の赤外線センサ装置300は、入射した赤外線に応じた信号を出力する受光部311を有する赤外線センサ部310と、赤外線センサ部310を、開口部321、322を介して包み込むように形成される構造体320とを備える。赤外線センサ装置300は、開口部321、322が形成された構造体320を備えることにより、赤外線センサ装置300の視野角が制限される。赤外線センサ装置300の視野角は、構造体320の開口部上面の開口径および開口深さによって、一定角度内に制限される。
構造体320の開口部は、構造体320の上部に設けられ外部に接する、例えば柱状の第1開口部321と、第1開口部321と連通する第2開口部322とを有する。ここで、第1開口部321と第2開口部320とは、それぞれの開口面積が異なるように設定されている。第1開口部321と第2開口部320との開口面積を異なるように設定することにより、受光部311に対して視野角外からの赤外線が入射しないようにすることができる。
赤外線センサ装置300において、視野角内(図1の視野内)から入射した赤外線は、第1開口部321および第2開口部322を通過して直接赤外線センサ部310の受光体311に到達する。受光体311は、受光した赤外線の強度に応じて電気信号を出力する。
一方、視野角外(図1の視野外)から入射した赤外線は、赤外線センサ部310の受光体311には直接入射せず、受光体311の外側に到達するか、第1開口部321の壁面で反射する。第1開口部321の壁面で反射した赤外線は、第2開口部322を通過して、赤外線センサ部310の受光体311の外側に到達する。
このように、第1開口部321と第2開口部322との開口面積を異なるようにすることにより、視野角外からの赤外線が受光体311に入射せず、赤外線センサ部310の受光体311の外側に入射するようにすることができる。
したがって、受光部311には視野角外から入射する赤外線が到達しないため、赤外線センサ部310からの出力は視野角外からの赤外線による影響を受けない。よって、赤外線センサ装置300は、図1に記載の従来の赤外線センサ装置100と比較して高精度な赤外線検知が可能になる。
ここで、本実施形態において、構造体の寸法は、具体的に以下のように設計することとする。
まず、図3に記載の赤外線センサ装置300の各構成の寸法を示すパラメータを、次のように設定する。
a:第1開口部321の高さ
b:第1開口部321の幅
d:赤外線センサ部310の幅
h:第1開口部321の高さと第2開口部322の高さとの合計(開口部全体の高さ)
α:視野角外である領域から第1の開口部321に入射する赤外線Aの入射角
次に、各構成のパラメータa、b、d、hおよびαが、下記の式(1)および式(2)を満たすように設定する。
Figure 0006267018
Figure 0006267018
図4は、上述した各パラメータを説明するための赤外線センサ装置300の断面図である。赤外線センサ装置300において、各パラメータが式(1)および式(2)を満たすことにより、第1開口部321の開口壁面において反射した赤外線A(図4の一点鎖線)は、第2開口部322を通過した後に、赤外線センサ部310の受光部311の外側に到達する。したがって、視野角外から入射する赤外線Aが受光部311に到達しないため、赤外線センサ部310からの出力は赤外線Aによる影響を受けない。よって、赤外線センサ装置300は、従来の赤外線センサ装置と比較して高精度な赤外線検知が可能になる。また、式(1)および式(2)を満たすように構造体320や赤外線センサ部310のサイズを設計することにより、赤外線センサ装置300は、高精度な赤外線検知が可能でありながら、より小型な赤外線センサ装置を実現することも可能になる。
以上説明した本実施形態の赤外線センサ装置300によれば、視野角外の領域から入射された赤外線の受光部311への影響が低減されるため、それぞれの受光部311は、視野角内の領域から入射された赤外線に応じた信号を出力することができる。したがって、従来の赤外線センサ装置よりも高精度な赤外線検知が可能になる。
なお、赤外線センサ部310は、入射した赤外線の強度に応じた信号を出力する受光部311を有する赤外線センサ部であれば特に制限されることはない。例えば、本実施形態の赤外線センサ装置300を物体の位置検知等に応用する場合、赤外線センサ部310にそれぞれ視野角の異なる受光部311を複数設置することができる。 赤外線センサ部310の受光部311の具体的な構成は特に制限されないが、視野角内の赤外線の絶対量に応じた信号を逐次出力可能な観点から、量子型の受光部であることが好ましい。
構造体320は、外部からの赤外線の一部を前記受光部に入射させ、一部を遮断する開口部を有する。開口部については、外部と直接接続される柱状の第1開口部321と、第1開口部321を介して外部と接続される第2開口部322とから構成されるものであれば特に制限されることはない。また、視野角外の領域からの赤外線の影響を効率的に低減し、赤外線センサ装置を小型に設計することを容易にする観点から、赤外線センサ装置を平面視したときに、第1開口部321の中心と第2開口部322の中心とが略一致していることが好ましい。また、第1開口部321の中心および第2開口部322の中心と、受光部311の中心も略一致していることがより好ましい。
構造体320を構成する材質等は特に制限されることはないが、構造体320と赤外線センサ部310の温度差を低減する観点からは、赤外線吸収率の低い(すなわち赤外線反射率の高い)材料で構成されることが好ましい。具体的には金属、樹脂、及びガラスなどが挙げられる。
一般に赤外線吸収率の低い材料により構造体320を構成すると、視野角外からの赤外線の影響が増大する。しかし、本実施形態の赤外線センサ装置300は、構成部品のそれぞれの寸法を表わすパラメータが上記式(1)、(2)を満たしているため、設計構成上の視野角外からの赤外線の影響が低減されている。したがって、従来の赤外線センサ装置と比較して、構造体320と赤外線センサ部310の温度差を低減しながら、視野角外からの赤外線の影響も低減できるため、より高精度な赤外線検知が可能になる。
なお、上述した本実施形態の赤外線センサ装置300は、上記式(1)および(2)を満たすように構成すればよいが、多くの方向の視野角外からの不要な赤外線の影響を低減する観点から、赤外線センサ装置300を平面視したときの赤外線センサ部310および構造体320の開口部の外縁が四角形または円形であるようにしてもよい。赤外線センサ部310および構造体320の開口部の外縁が四角形の場合、外縁に平行かつ赤外線センサ部の受光部の面に対して垂直な面での断面において上記式(1)および(2)を満たしていることが好ましい。また、赤外線センサ部310および構造体320の開口部の外縁が円形の場合、円の直径に平行かつ赤外線センサ部310の受光部311の受光面に対して垂直な面での断面視において上記式(1)および(2)を満たしていることが好ましい。
[第2の実施形態]
図5は、本発明の第2の実施形態に係る赤外線センサ装置500の構成例を示す断面図である。この赤外線センサ装置500は、入射した赤外線に応じた信号を出力する受光部511を有する赤外線センサ部510と、赤外線センサ部510を、開口部521、522を介して包み込むように形成される構造体520とを備える。
構造体520の開口部は、構造体520の上部に設けられ外部に接する柱状の第1開口部521と、第1開口部521と連通する第2開口部522とを有する。ここで、第1開口部521と第2開口部520とは、それぞれの開口面積が異なるように設定されており、第2開口部522は、テーパー状に形成されたテーパー形状部522Aを有している。
ここで、本実施形態においては、赤外線センサ装置500の各パラメータa、b、d、hおよびβを以下のように設定するが、a、b、dおよびhに関しては、図3に示したパラメータと同じ部分の寸法を表す。βについては、構造体520の外表面と第2開口部522のテーパー形状部とのなす角を表す。
本実施形態においては、各パラメータa、b、d、h、およびβが、下記の式(3)を満たすように設定する。
Figure 0006267018
図5において、視野角外(図5の視野外)の領域から入射した赤外線B(図中の長鎖線)は、第1開口部521を通過した後、第2開口部522のテーパー形状部522Aの壁面において反射し、赤外線センサ部510に到達する。また、視野角外である領域から入射された赤外線B´(図中の破線)は、第1開口部521の壁面において多重反射を繰り返した後に、第2開口部522のテーパー形状部522Aの壁面に到達する。その後、赤外線B´は、第2開口部522のテーパー形状部522Aにおいて、テーパー形状部522Aのテーパー面に対して最大で角度βで反射して赤外線センサ部510に到達する。
ここで、本実施形態の赤外線センサ装置500においては、各パラメータa、b、d、hおよびβが式(3)を満たすことにより、第1開口部を通過した赤外線BおよびB´は、第2の開口部522のテーパー形状部522Aにおいて反射し、赤外線センサ部510の受光部511の外側に到達する。したがって、受光部511に視野角外から入射する赤外線BおよびB´が到達しないため、赤外線センサ部510からの出力は、赤外線BおよびB´による影響を受けることはない。よって、赤外線センサ装置500は、式(3)を満たしていない赤外線センサ装置と比較して高精度な赤外線検知が可能になる。また、式(3)を満たすように赤外線センサ部511のサイズ、構造体520のサイズおよびテーパー形状部522Aのテーパー角を設計することにより、赤外線センサ装置500は、高精度な赤外線検知が可能でありながら、より小型な赤外線センサ装置を実現することも可能になる。
[第3の実施形態]
図6は、本発明の第3の実施形態に係る赤外線センサ装置の構成例を示す断面図である。図6に記載の赤外線センサ装置600は、入射した赤外線に応じた信号を出力する受光部611を有する赤外線センサ部610と、赤外線センサ部610を、開口部を介して包み込むようの形成される構造体620とを備える。構造体620の開口部は、構造体620の上部に設けられ外部に接する柱状の第1開口部621と、第1開口部621と連通する第2開口部622とを有する。ここで、第1開口部621と第2開口部622とは、それぞれの開口面積が異なるように設定されている。第2開口部は、開口部621と連通するテーパー形状部622aと、赤外線センサ部610と接する柱状部622bとから構成される。テーパー形状部622aの具体的な形態としては、角錐台や、円錐台の形状が挙げられ、柱状部622bの具体的な形態としては直方体や立方体等の多角柱や、円柱形状が挙げられる。ここで、本実施形態においては、赤外線センサ装置500の各パラメータa、b、d、h、eおよびfを以下のように決定するが、a、b、dおよびhに関しては、図3に記載の赤外線センサ装置300と同一の部分の寸法を表す。eは柱状部622bの幅、fは柱状部622bの高さを表す。
第1の実施形態においては、各構成のパラメータh、a、b、d、eおよびfが、下記の式(4)を満たすように設定する。
Figure 0006267018
図6において、視野角外である領域から入射した赤外線C(図6の破線)は、第1開口部621の壁面において2度反射してから、第2開口部622に入射する。その後、赤外線Cは、テーパー形状部622aを通過してから、柱状部622bの壁面において更に反射し、赤外線センサ部610に到達する。
ここで、本実施形態の赤外線センサ装置600において、各構成のパラメータが式(4)を満たすことにより、第2開口部の柱状部622bの壁面にて反射した赤外線Cが赤外線センサ部610の受光部611の外側に到達する。したがって、受光部611に視野角外から入射する赤外線Cが到達しないため、赤外線センサ部610からの出力は、赤外線Cによる影響を受けることはない。よって、赤外線センサ装置600は、従来の赤外線センサ装置と比較して高精度な赤外線検知が可能になる。また、式(4)を満たすように赤外線センサ部611のサイズ、構造体620のサイズおよびテーパー形状部522Aのテーパー角を設計することにより、高精度な赤外線検知が可能でありながら、より小型な赤外線センサ装置を実現することも可能になる。
[第4の実施形態]
図7は、本発明の第4の実施形態に係る赤外線センサ装置の構成例を示す断面図である。図7に記載の赤外線センサ装置700は、入射した赤外線に応じた信号を出力する受光部711を有する赤外線センサ部710と、赤外線センサ部710を、開口部721、722を介して包み込むように形成される構造体720とを備える。構造体720の開口部は、構造体720の上部に設けられ外部に接する柱状の第1開口部721と、第1開口部721と連通する第2開口部722とを有する。ここで、第1開口部721と第2開口部720とは、それぞれの開口面積が異なるように設定されている。第2開口部は、開口部721と連通するテーパー形状部722aと、赤外線センサ部710に接する柱状部722bとから構成される。テーパー形状部722aの具体的な形態としては、角錐台や、円錐台の形状が挙げられ、柱状部722bの具体的な形態としては直方体や立方体等の多角柱や、円柱形状が挙げられる。
ここで、本実施形態において、赤外線センサ装置700は、各構成のパラメータa、b、d、e、f、h、αおよびβを、上記の式(1)〜(4)の全てを満たすように設定する。このように各パラメータa、b、d、e、f、h、αおよびβを設定することによって、図7に示した赤外線A、B´およびCが赤外線センサ部710の受光部711の外側に到達する。したがって、受光部711に視野角外から入射する赤外線A、B´およびCが到達しないため、赤外線センサ部710からの出力は、赤外線A、BおよびCによる影響を受けることはない。よって、赤外線センサ装置700は、従来の赤外線センサ装置と比較して高精度な赤外線検知が可能になる。また、式(1)〜(4)を満たすように赤外線センサ部711のサイズ、構造体720のサイズおよびテーパー形状部のテーパー角を設計することにより、高精度な赤外線検知が可能でありながら、より小型な赤外線センサ装置を実現することも可能になる。
なお、本発明は上述した第1〜第4の実施形態(変形例を含む)の赤外線センサ装置に限定されず、それぞれ独立に実施してもよいし、任意のもの又はすべての実施形態の赤外線センサ装置を組み合わせて実施することができる。
本発明は、物体検知や温度検等の赤外線検知に適用可能な赤外線センサ装置として好適である。
110、310、510、610、710 赤外線センサ部
111、311、511、611、711 受光部
120、320、520、620、720 構造体
121、321、521、621、721 第1開口部
122、322、522、622、722 第2開口部
522A、622a、722a テーパー形状部
622b、722b 柱状部

Claims (3)

  1. 赤外線センサ装置であって、
    入射した赤外線に応じた信号を出力する受光部を有する赤外線センサ部と、
    前記赤外線センサ部を開口部を介して包み込むように形成され、前記赤外線センサの視野角を制限するための構造体と、
    を備え、
    前記開口部は、前記構造体の上部に設けられ外部に接する柱状の第1開口部と、前記第1開口部と連通する第2開口部とを有し、
    前記第1開口部および前記第2開口部は、前記受部に対して視野角外からの前記赤外線が入射しないよう、それぞれの開口面積が異なるように設定されており、
    前記第2開口部は、前記第1開口部と連通するテーパー形状部を備え、
    前記第1開口部の高さと前記第2開口部の高さとの合計は、前記開口部全体の高さと等しく、
    前記テーパー形状部の開口面積は、前記赤外線センサ部に近づくにつれて大きくなり、
    前記赤外線センサ装置を断面視したときの、前記第1開口部の高さをa、前記第1開口部の幅をb、前記受光部の幅をd、前記第1開口部の高さと第2開口部の高さとの合計をh、前記第1開口部の柱状形状の底面と前記テーパー形状部のテーパー部分とがなす角をβとしたとき、前記a、b、d、h、およびβが、
    Figure 0006267018
    を満たすことを特徴とする赤外線センサ装置。
  2. 赤外線センサ装置であって、
    入射した赤外線に応じた信号を出力する受光部を有する赤外線センサ部と、
    前記赤外線センサ部を開口部を介して包み込むように形成され、前記赤外線センサ部の視野角を制限するための構造体と、
    を備え、
    前記開口部は、前記構造体の上部に設けられ外部に接する柱状の第1開口部と、前記第1開口部と連通する第2開口部とを有し、
    前記第1開口部および前記第2開口部は、前記受光部に対して視野角外からの前記赤外線が入射しないよう、それぞれの開口面積が異なるように設定されており、
    前記第2開口部は、前記第1開口部と連通するテーパー形状部と、前記赤外線センサ部に接する柱状部とを備え、
    前記第1開口部の高さと前記第2開口部の高さとの合計は、前記開口部全体の高さと等しく、
    前記テーパー形状部の開口面積は、前記赤外線センサ部に近づくにつれて大きくなり、
    前記赤外線センサ装置を断面視したときの、前記第1開口部の高さをa、前記第1開口部の幅をb、前記受光部の幅をd、前記第1開口部の高さと第2開口部の高さとの合計をh、前記柱状部の高さをf、前記柱状部の幅をeとしたとき、前記a、b、d、e、f、およびhが、
    Figure 0006267018
    を満たすことを特徴とする赤外線センサ装置。
  3. 前記赤外線センサ部が、視野角のそれぞれ異なる複数の受光部を備えることを特徴とする請求項1または2に記載の赤外線センサ装置。
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