JP2007309732A - 磁気センサおよび電流測定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】低レベルから高レベルに亘る電流を効率的に測定し得る磁気センサを提供する。
【解決手段】略円弧状に形成されて磁気を検出するコイルを備え、コイルは、磁性コアの周囲に導線を巻回した有芯コイル(コア有りコイル)12と、導線を巻回して空心形に形成されて有芯コイル12に沿って配設された空芯コイル13とを備えて構成されている。この場合、長さ方向と直交する断面の断面積がその両端部において両端部を除く他の部分よりも大きくなるように空芯コイル13を形成する構成を採用することができる。
【選択図】図5

Description

本発明は、磁気を検出可能に構成された磁気センサ、およびその磁気センサを備えた電流測定装置に関するものである。
この種の磁気センサとして、特開平10−213598号公報において出願人が開示したクランプセンサが知られている。このクランプセンサは、略円弧状に形成された磁気コアをコアホルダにそれぞれ収納した可動側センサおよび固定側センサを備えて構成されている。各磁気コアは、磁性薄鋼板を積層したコア部、コア部に覆設されたボビン部、およびボビン部の周面に巻回(捲着)されたコイル(巻線)を備えて構成されている。この場合、コア部を有するコイル(以下、この種のコイルを「コア有りコイル」または「有芯コイル」ともいう)は、低レベルの磁気を正確に検出する特性を有している。このため、有芯コイルを備えたこのクランプセンサでは、低レベルの電流を正確に測定することが可能となっている。
一方、出願人は、特開平11−295348号公報において、左側センサ部および右側センサ部からなるクランプセンサの各センサ部に配設される電流センサを開示している。この電流センサは、芯材としての中空チューブの周面に巻線を施すことによって構成された可撓性を有する可撓コイル体、つまりコア部を有していないコイル(以下、この種のコイルを「空芯コイル」ともいう)で構成されている。この場合、空芯コイルは、高レベルの磁気を正確に検出する特性を有している。このため、空芯コイルを備えたこのクランプセンサでは、高レベルの電流を正確に測定することが可能となっている。
特開平10−213598号公報(第3頁、第1図) 特開平11−295348号公報(第2−3頁、第1図)
ところが、上記の各クランプセンサには、改善すべき以下の課題がある。すなわち、特開平10−213598号公報に開示したクランプセンサは、低レベルの電流を正確に測定可能な反面、有芯コイルの特性上、高レベルの電流の測定には不向きである。一方、特開平11−295348号公報に開示したクランプセンサは、高電流を正確に測定可能な反面、空芯コイルの特性上、低レベルの電流の測定には不向きである。このため、例えば、測定箇所が複数存在して、各測定箇所の電流が低レベルから高レベルまで広範囲に亘っているときには、上記した2種類のクランプセンサを準備して、測定箇所に応じてその2種類のクランプセンサを使い分ける必要がある。このため、このような測定を行う際の作業効率を向上させるのが困難であり、この点の改善が望まれている。この場合、例えば、有芯コイルを大形化することで高レベルの電流についても測定可能に構成し、このように構成したクランプセンサだけで低レベルの電流から高レベルの電流までを測定することも考えられる。しかしながら、この構成では、クランプセンサが大形化して、取り扱い難くなって却って作業効率が低下するおそれがある。また、この構成では、クランプセンサの大形化に伴って製造コストが高騰するという問題も生じる。したがってこの構成を採用するのは困難である。
本発明は、かかる改善すべき課題に鑑みてなされたものであり、低レベルから高レベルに亘る電流を効率的に測定し得る磁気センサおよび電流測定装置を提供することを主目的とする。
上記目的を達成すべく請求項1記載の磁気センサは、略弧状または略環状に形成されて磁気を検出するコイルを備えた磁気センサであって、前記コイルは、磁性コアの周囲に導線を巻回した第1コイルと、導線を巻回して空芯形に形成されて前記第1コイルに沿って配設された第2コイルとを備えて構成されている。
また、請求項2記載の磁気センサは、請求項1記載の磁気センサにおいて、前記第2コイルは、長さ方向と直交する断面の断面積がその両端部において当該両端部を除く他の部分よりも大きくなるように形成されている。
また、請求項3記載の磁気センサは、請求項1または2記載の磁気センサにおいて、前記第1コイルおよび前記第2コイルを収容可能な略弧状または略環状の収容部を有するケースを備え、前記ケースは、前記収容部の形成部位における内周側および外周側の少なくとも一方が厚み方向の中央部に向かうに従って徐々に突出する曲面に形成されている。
また、請求項4記載の電流測定装置は、請求項1から3のいずれかに記載の磁気センサと、当該磁気センサの検出信号に基づいて電流を測定する測定部とを備えている。
請求項1記載の磁気センサおよび請求項4記載の電流測定装置によれば、磁性コアを有する第1コイルと空芯形に形成された第2コイルとを備えたことにより、第1コイルが低レベルの磁気を正確に検出する特性を有し、第2コイルが高レベルの磁気を正確に検出する特性を有しているため、測定対象の電流値に応じて、第1コイルおよび第2コイルを使い分けることで、小さな電流値から大きな電流値までを測定することができる。したがって、例えば、電流値が低電流から高電流まで広範囲に亘っている複数の測定箇所の電流を測定する場合であっても、各測定箇所の電流を1台の電流測定装置で測定することができる結果、このような測定作業を効率的に行うことができる。また、測定範囲を第1コイルおよび第2コイルの2種類コイルに分担させることができるため、大形の第1コイルだけを用いて低電流から高電流までを測定可能とする構成とは異なり、両コイルを適正な大きさで構成することができる。このため、両コイルの大形化に伴う磁気センサや電流測定装置の製造コストの高騰を十分に抑えることができる。
また、請求項2記載の磁気センサおよび請求項4記載の電流測定装置によれば、長さ方向と直交する断面の断面積がその両端部において両端部を除く他の部分よりも広くなるように第2コイルを形成したことにより、第2コイルの端部同士を接続または近接したときの両端部の磁気結合を他の部分磁気結合よりも大きくすることができる。このため、例えば、磁気センサをクランプ形に構成して、この磁気センサを構成する2つのセンサを連結した際に、両センサにそれぞれ配設されている第2コイルの端部同士の間に隙間が生じて両第2コイルが不連続の状態となっているとしても、この不連続な部分における外乱の影響を少なく抑えることができるため、電流値を正確に測定することができる。
また、請求項3記載の磁気センサおよび請求項4記載の電流測定装置によれば、第1コイルおよび第2コイルを収容可能な収容部を有するケースを備えて磁気センサを構成し、収容部の形成部位における内周側および外周側の少なくとも一方が厚み方向の中央部に向かうに従って徐々に突出する曲面となるようにケースを形成したことにより、磁気センサの断面形状が角張っている構成とは異なり、測定箇所の周辺に障害物が存在していたとしても、例えば、磁気センサを測定箇所の近傍に移動させる際に磁気センサがこれらの障害物に引っ掛かるような事態を確実に防止することができる。また、内周側および外周側を曲面に形成したことで、この部位を矩形に形成した構成と比較して、ケースの剛性を十分に高めることができる。
以下、本発明に係る磁気センサおよび電流測定装置の最良の形態について、添付図面を参照して説明する。
最初に、電流測定装置1の構成について、図面を参照して説明する。図1に示す電流測定装置1は、例えば、導線に流れる電流を非接触で測定可能なクランプ式の電流測定装置であって、磁気センサ2および本体部4を備えて構成されている。磁気センサ2は、本発明に係る磁気センサの一例であって、第1センサ3aおよび第2センサ3b(以下、両者を区別しないときには「センサ3」ともいう)を備えて構成されている。
第1センサ3aは、図1,3,5に示すように、ケース11、有芯コイル(コア有りコイル)12および空芯コイル13を備えて構成されて、ケース11に形成された軸孔14(図5参照)に図外のピンが挿通されることにより、そのピンを介して本体部4に回動可能に取り付けられると共に、図外のばねによって図5に示す矢印Aの方向に付勢されている。
ケース11は、図3に示すように、互いに嵌合可能な樹脂製の第1ケース11aおよび第2ケース11bを備えている。この場合、両ケース11a,11bは、嵌合状態において、有芯コイル12を収容する平面視が略弧状の第1コイル収容部21、第1コイル収容部21に沿うようにして第1コイル収容部21の外側に配置されて空芯コイル13を収容する平面視が略弧状の第2コイル収容部22(いずれも本発明における収容部に相当する:図5参照)、および電流測定装置1の使用時に第1センサ3aを回動させるためのレバー23を構成する。また、両ケース11a,11bにおける第1コイル収容部21および第2コイル収容部22の形成部位は、図6に模式的に示すように、嵌合状態における内周側(同図における左側)および外周側(同図における右側)が、厚み方向(同図における上下方向)の中央部に向かうに従って徐々に突出する曲面(半円状の断面形状)となるように形成されている。つまり、両ケース11a,11bにおける第1コイル収容部21および第2コイル収容部22の形成部位は、断面形状が全体として楕円状に形成されている。
有芯コイル12は、本発明における第1コイルに相当し、磁気を検出して検出信号Sd1を出力する。この場合、有芯コイル12は、比較的低レベル(小さい値)の磁気を検出するのに適した特性を有している。具体的には、有芯コイル12は、図8に示すように、磁性体としての金属板を所要の枚数積層した磁性コア12a、磁性コア12aにおける両端部を除く部分を被覆する樹脂製のボビン12b、ボビン12bの周囲に巻回された巻線12c、および巻線12cのさらに外側に取り付けられた金属製のシールド板12dを備えて構成されている。また、有芯コイル12は、平面視が略円弧状(本発明における略弧状または略環状の一例)に形成されて、図5,7に示すように、ケース11の第1コイル収容部21に収容されている。
空芯コイル13は、本発明における第2コイルに相当し、磁気を検出して検出信号Sd2(以下、上記した検出信号Sd1と区別しないときには「検出信号Sd」ともいう)を出力する。この場合、空芯コイル13は、比較的高レベル(大きな値)の磁気を検出するのに適した特性を有している。具体的には、空芯コイル13は、図9に示すように、チューブ13a、およびチューブ13aの周囲に巻回された巻線13bを備えて空芯形に形成されている。この場合、チューブ13aは、樹脂等の可撓性を有する非磁性材料によって両端部が中心部よりも大径の筒状に形成されている。このため、空芯コイル13は、両端部の外径が両端部を除く部分よりも大径に形成されると共に、全体として変形可能に構成されている。また、空芯コイル13は、図5,7に示すように、湾曲させられた状態で有芯コイル12に沿うようにしてケース11の第2コイル収容部22に収容されている。
第2センサ3bは、図1,3,5に示すように、ケース31、並びに上記した有芯コイル12および空芯コイル13を備えて構成されて、ケース31に形成された軸孔32(図5参照)に図外のピンが挿通されることにより、そのピンを介して本体部4に回動可能に取り付けられると共に、図外のばねによって同図に示す矢印Bの方向に付勢されている。
ケース31は、図3に示すように、互いに嵌合可能な樹脂製の第3ケース31aおよび第4ケース31bを備えている。この場合、両ケース31a,31bは、上記した第1ケース11aおよび第2ケース11bと同様にして、嵌合状態において、第1コイル収容部21、第2コイル収容部22およびレバー23(いずれも図5参照)を構成する。また、両ケース31a,31bは、第1ケース11aおよび第2ケース11bと同様にして、図6に模式的に示すように、嵌合状態における内周側(同図における右側)および外周側(同図における左側)が、厚み方向(同図における上下方向)の中央部に向かうに従って徐々に突出する曲面となるように形成されている。
この場合、第1センサ3aおよび第2センサ3bは、図5に示すように、非使用状態において各々の端部同士が互いに係合して環状体を構成し、この状態において有芯コイル12および空芯コイル13が検出信号Sd1,Sd2をそれぞれ出力する。
本体部4は、図2に示すように、A/D変換部41、表示部42、操作部43、検出部44、制御部45、およびこれらの各構成要素が収容または配設されるケース46(図1参照)を備えて構成されている。A/D変換部41は、制御部45と共に本発明における測定部を構成し、磁気センサ2(有芯コイル12および空芯コイル13)から出力される検出信号Sdをアナログ/デジタル変換して電流データDiを出力する。表示部42は、例えば液晶パネルで構成されて、ケース46の正面パネルに配設されている。また、表示部42は、制御部45の制御に従って各種の測定値等を表示する。
操作部43は、電源スイッチやレンジ切替えスイッチ等の各種のスイッチを備えて構成されて、図1に示すように、ケース46の正面パネルに配設されている。また、操作部43は、スイッチ操作に応じた操作信号を出力する。検出部44は、ケース46の内部に配設されて、両センサ3の回動(つまり両センサ3における先端部の離反)を検出して検出信号Ssを出力する。制御部45は、操作部43から出力される操作信号や検出部44から出力される検出信号Ssに従って本体部4を構成する各部を制御する。また、制御部45は、A/D変換部41から出力される電流データDiに基づいて(つまり磁気センサ2から出力される検出信号Sdに基づいて)電流値Imを算出すると共に、算出した電流値Imを表示部42に表示させる。
次に、電流測定装置1を用いて電流を測定する方法について、図面を参照して説明する。
例えば、図4に示す電線200に流れている電流の電流値Imを測定する際には、操作部43のレンジ切替えスイッチを操作して測定レンジを最大レンジに設定する。次いで、同図に示すように、第1センサ3aおよび第2センサ3bのレバー23,23を本体部4側(同図に示す矢印C,Dの向き)に押し込むことにより、両センサ3を同図に示す矢印E,Fの向きに回動させて、両センサ3の先端部を互いに離反させる。この際に、検出部44が両センサ3の回動を検出して検出信号Ssを制御部45に出力する。これに応じて、制御部45が図外の電源部を制御してA/D変換部41および表示部42に対する電源供給を開始させる。
続いて、図4に示すように、電線200を両センサ3によって取り囲んだ状態でレバー23,23の押し込みを解除する。この際に、両センサ3が図外のばねの付勢力によって回動させられて、図1,5に示すように、各々の先端部同士が互いに連結して環状体を構成する。この場合、この電流測定装置1では、図6に示すように、両センサ3(各ケース11,31)の内周側および外周側が曲面で形成されている。このため、センサの断面形状が角張っている構成とは異なり、電線200の周辺に他の電線等の障害物が存在していたとしても、センサ3を電線200の近傍に移動させたり両センサ3を回動させる際にセンサ3がこれらの障害物に引っ掛かるような事態が確実に防止される。また、内周側および外周側を曲面に形成したことで、この部位を矩形、つまり角張った形状とした構成と比較して、ケース11,31の剛性が高められているため、障害物との接触等によるケース11,31の破損を防止することが可能となっている。
次いで、両センサ3の有芯コイル12および空芯コイル13が、電線200に流れている電流によって電線200から発生している磁気を検出して、検出信号Sd1,Sd2をそれぞれ出力する。この場合、空芯コイル13は、両端部の外径が両端部を除く他の部分よりも大径に形成されている。このため、両端部の磁気結合が他の部分の磁気結合よりも大きい結果、図5に示すように、第1センサ3aに配設されている空芯コイル13の端部と第2センサ3bに配設されている空芯コイル13の端部との間に隙間が生じて両空芯コイル13が不連続の状態となっていたとしても、この不連続な部分における外乱の影響を少なく抑えることが可能となっている。
次いで、制御部45が、A/D変換部41を制御して、検出信号Sdをアナログ/デジタル変換させて電流データDiを出力させる。この場合、測定レンジが最大レンジに設定されているため、制御部45は、高レベルの磁気の検出に適した空芯コイル13から出力された検出信号Sd2をアナログ/デジタル変換させるようにA/D変換部41を制御する。続いて、制御部45は、電流データDiに基づいて電流値Imを算出する。次いで、制御部45は、表示部42を制御して、算出した算出した電流値Imを表示させる。
次に、上記した電線200とは異なる電線に流れている電流の電流値Imを測定する際には、上記した操作と同様にして、測定レンジを最大レンジに設定した後に、その電線の周囲をセンサ3によって取り囲む。次いで、制御部45が、A/D変換部41を制御して、磁気センサ2から出力されている検出信号Sdをアナログ/デジタル変換させて電流データDiを出力させる。この場合、測定レンジが最大レンジに設定されているため、制御部45は、空芯コイル13から出力された検出信号Sd2をアナログ/デジタル変換させるようにA/D変換部41を制御する。続いて、制御部45は、電流データDiに基づいて電流値Imを算出すると共に、算出した算出した電流値Imを表示部42に表示させる。
ここで、例えば、表示部42に表示された電流値Imが比較的小さく、設定した測定レンジの下限に近いときには、測定精度を向上させるために測定レンジを低レンジに変更するのが好ましい。この場合には、操作部43のレンジ切替えスイッチを操作して、測定レンジを表示された電流値Imに適合したレンジに変更する。この際に、制御部45は、操作部43から出力される操作信号に従ってA/D変換部41を制御することにより、空芯コイル13から出力されている検出信号Sd1に代えて、低レベルの磁気の検出に適した有芯コイル12から出力されている検出信号Sd2をアナログ/デジタル変換させる。
次いで、制御部45は、電流データDiに基づいて電流値Imを算出すると共に、算出した電流値Imを表示部42に表示させる。この場合、有芯コイル12が低いレベルの磁気を正確に検出する特性を有しているため、低レベルの電流値Imが正確に測定される。
このように、この磁気センサ2および電流測定装置1によれば、有芯コイル12と空芯コイル13とを備えたことにより、有芯コイル12が低レベルの磁気を正確に検出する特性を有し、空芯コイル13が高レベルの磁気を正確に検出する特性を有しているため、測定対象の電流値Imに応じて、有芯コイル12および空芯コイル13を使い分けることで、小さな電流値Imから大きな電流値Imまでを測定することができる。したがって、例えば、電流値が低電流から高電流まで広範囲に亘っている複数の測定箇所の電流を測定する場合であっても、各測定箇所の電流を1台の電流測定装置1で測定することができる結果、このような測定作業を効率的に行うことができる。また、測定範囲を有芯コイル12および空芯コイル13の2種類コイルに分担させることができるため、大形の有芯コイル12だけを用いて低電流から高電流までを測定可能とする構成とは異なり、両コイル12,13を適正な大きさで構成することができる。このため、両コイル12,13の大形化に伴う磁気センサ2や電流測定装置1の製造コストの高騰を十分に抑えることができる。
また、この磁気センサ2および電流測定装置1によれば、長さ方向と直交する断面の断面積がその両端部において両端部を除く他の部分よりも広くなるように空芯コイル13を形成したことにより、両端部の磁気結合を他の部分磁気結合よりも大きくすることができるため、磁気センサ2を構成する第1センサ3aおよび第2センサ3bを連結した際に両センサ3a,3bにそれぞれ配設されている空芯コイル13の端部同士の間に隙間が生じて両空芯コイル13が不連続の状態となっているとしても、この不連続な部分における外乱の影響を少なく抑えることができるため、電流値Imを正確に測定することができる。
さらに、この磁気センサ2および電流測定装置1によれば、両コイル収容部21,22の形成部位における内周側および外周側が厚み方向の中央部に向かうに従って徐々に突出する曲面となるようにケース11,31を形成したことにより、センサの断面形状が角張っている構成とは異なり、測定対象体としての電線200の周辺に障害物が存在していたとしても、磁気センサ2を電線200の近傍に移動させたり磁気センサ2の両センサ3を回動させる際にセンサ3がこれらの障害物に引っ掛かるような事態を確実に防止することができる。また、内周側および外周側を曲面に形成したことで、この部位を矩形に形成した構成と比較して、ケース11,31の剛性を十分に高めることができる。
なお、本発明は、上記の構成に限定されない。例えば、円弧状に形成した2つの有芯コイル12、および各有芯コイル12に沿って円弧状に配設された2つの空芯コイル13を備えた例について上記したが、環状(円環状)に形成した単一の有芯コイル、およびこの有芯コイルに沿って環状に配設された単一の空芯コイルを備えて、磁気センサ2を全体として環状に構成することもできる。また、両コイル収容部21,22における内周側および外周側の双方を曲面に形成した例について上記したが、内周側および外周側のいずれか一方のみを曲面に形成する構成を採用することもできる。
電流測定装置1の正面図である。 電流測定装置1のブロック図である。 電流測定装置1の側面図である。 第1センサ3aおよび第2センサ3bを回動させた状態の電流測定装置1の正面図である。 磁気センサ2の構成を示す斜視図である。 図1におけるX−X線断面図である。 第1センサ3aおよび第2センサ3bを回動させた状態の磁気センサ2の斜視図である。 有芯コイル12の分解斜視図である。 空芯コイル13の斜視図である。
符号の説明
1 電流測定装置
2 磁気センサ
11,31 ケース
11a 第1ケース
11b 第2ケース
12 有芯コイル
12a 磁性コア
12c 巻線
13 空芯コイル
13a チューブ
13b 巻線
21 第1コイル収容部
22 第2コイル収容部
31a 第3ケース
31b 第4ケース
41 A/D変換部
45 制御部

Claims (4)

  1. 略弧状または略環状に形成されて磁気を検出するコイルを備えた磁気センサであって、
    前記コイルは、磁性コアの周囲に導線を巻回した第1コイルと、導線を巻回して空芯形に形成されて前記第1コイルに沿って配設された第2コイルとを備えて構成されている磁気センサ。
  2. 前記第2コイルは、長さ方向と直交する断面の断面積がその両端部において当該両端部を除く他の部分よりも大きくなるように形成されている請求項1記載の磁気センサ。
  3. 前記第1コイルおよび前記第2コイルを収容可能な略弧状または略環状の収容部を有するケースを備え、
    前記ケースは、前記収容部の形成部位における内周側および外周側の少なくとも一方が厚み方向の中央部に向かうに従って徐々に突出する曲面に形成されている請求項1または2記載の磁気センサ。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載の磁気センサと、当該磁気センサの検出信号に基づいて電流を測定する測定部とを備えている電流測定装置。
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