JP2007308558A - 高滑性自己融着塗料および高滑性自己融着絶縁電線 - Google Patents

高滑性自己融着塗料および高滑性自己融着絶縁電線 Download PDF

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Abstract

【課題】自己融着絶縁電線の融着皮膜に高滑性が付与される高滑性自己融着塗料、およびコイルの整列巻線性、高速巻線性が要求されるモーターコイル、偏向ヨーク等を製造するのに好適な高滑性自己融着絶縁電線を提供する。
【解決手段】分子量約1,000〜3,000の低分子量ビスフェノールA型エポキシ樹脂80〜100重量部に、パーフルオロアルキル基を有するフッ素系界面活性剤を前記エポキシ樹脂に対して5〜10重量%添加し、これを有機溶剤に溶解した高滑性自己融着塗料を、導体(1)上に絶縁皮膜(2)を介して塗布・焼付け、高滑性融着皮膜(3)を設けて高滑性自己融着絶縁電線(5)とする。
【選択図】図1

Description

本発明は自己融着塗料および自己融着絶縁電線に関し、更に詳しくは自己融着絶縁電線の融着皮膜に高滑性が付与される高滑性自己融着塗料、および高速巻線性が要求される各種コイル、例えばモーターコイル、偏向ヨーク、空心コイル、ファンモーター、ボイスコイル等を製造するのに好適で、コイルの整列巻線性に優れた高滑性自己融着絶縁電線に関するものである。
熱風接着型の自己融着絶縁電線はコイル巻線時に加熱をすることにより容易に線間を固着出来る事から、各種コイル、例えばモーターコイル、偏向ヨーク等に幅広く使用されている。またこれらのコイルは自動巻線機において整列巻線を行って製造されている。近年、コイルの生産効率の向上を図るために、自動巻線機による自己融着絶縁電線のコイル巻線が高速化している。そのため高速化したコイル巻線に対応が可能な高滑性自己融着絶縁電線が要求されている。
前記モーターコイル、偏向ヨーク等に用いられている従来の自己融着絶縁電線は分子量約5,000〜6,000の高分子量ビスフェノールA型エポキシ樹脂(以下、高分子量ビスフェノールA型エポキシ樹脂と略記する)を主成分とし、これを有機溶剤に溶解して製造されている。
なお、平均分子量30,000〜50,000の高分子量エポキシ樹脂を主成分とした融着塗料を用いた自己融着性絶縁電線は下記特許文献1に開示されている。
特開平6−60726
しかしながら、前記高分子量ビスフェノールA型エポキシ樹脂を主成分とした自己融着絶縁電線は融着皮膜の滑り性に劣り、近年の高速化したコイル巻線には対応出来なかった。
そこで、高分子量ビスフェノールA型エポキシ樹脂等のエポキシ樹脂に脂肪酸エステル等を添加した自己融着塗料を使用して自己融着絶縁電線を製造しているが、融着皮膜の滑り性は依然として不十分であり、コイルの整列巻線性が劣り、高速化したコイル巻線には十分に対応出来ないという問題があった。
本発明は、上記従来技術が有する各種問題点を解決するためになされたものであり、自己融着絶縁電線の融着皮膜に高滑性が付与される高滑性自己融着塗料、およびコイルの整列巻線性、高速巻線性が要求されるモーターコイル、偏向ヨーク等を製造するのに好適な高滑性自己融着絶縁電線を提供することを目的とする。
第1の観点として本発明は、分子量約1,000〜3,000の低分子量ビスフェノールA型エポキシ樹脂80〜100重量部に、パーフルオロアルキル基を有するフッ素系界面活性剤を前記エポキシ樹脂に対して5〜10重量%添加し、これを有機溶剤に溶解したことを特徴とする高滑性自己融着塗料にある。
本発明において用いられる分子量約1,000〜3,000の低分子量ビスフェノールA型エポキシ樹脂(以下、低分子量エポキシ樹脂と略記する)は自己融着塗料の主成分樹脂として用いられる樹脂であり、例えばエピコート1007(ジャパンエポキシレジン社商品名:分子量 約3,000)等が挙げられる。
また本発明において用いられるパーフルオロアルキル基を有するフッ素系界面活性剤(以下、フッ素系界面活性剤と略記する)は融着皮膜の滑性向上に寄与するために添加される配合剤であり、例えばF−470、F−486(大日本インキ化学社商品名)等が挙げられる。
なお融着皮膜の滑性向上に寄与するためには、フッ素系界面活性剤の選定が特に重要となるが、本発明では、その選定について特に配慮したものである。
上記第1観点の高滑性自己融着塗料では、該塗料を導体上に直接又は他の絶縁皮膜を介して塗布・焼付けることにより高滑性融着皮膜とすることができ高滑性自己融着絶縁電線が得られる。なお、前記低分子量エポキシ樹脂に対するフッ素系界面活性剤の添加量を5〜10%と限定した理由は、5%未満では融着皮膜の表面に高滑性が付与されないので好ましくなく、また10%を超えても、5〜10%添加したときと同程度の滑性しか融着皮膜表面に付与されないうえに、融着皮膜の接着力が低下してしまうので好ましくないためである。
第2の観点として本発明は、前記フッ素系界面活性剤は下記化学式に記載のパーフルオロアルキル基を有することを特徴とする請求項1に記載の高滑性自己融着塗料にある。

CF−(CF)n−

上記第2観点の高滑性自己融着塗料では、前記フッ素系界面活性剤として上記化学式に記載のパーフルオロアルキル基を有するものを好ましく用いることができる。
第3の観点として本発明は、前記第1または第2観点の高滑性自己融着塗料を、導体上に直接又は他の絶縁皮膜を介して塗布・焼付け、高滑性融着皮膜を設けたことを特徴とする高滑性自己融着絶縁電線にある。
上記第3観点の自己融着絶縁電線では、前記第1または第2観点の高滑性自己融着塗料が導体上に直接又は他の絶縁皮膜を介して塗布・焼付けされることより高滑性融着皮膜が形成され、高滑性自己融着絶縁電線となる。従って、コイルの整列巻線性、高速巻線性が要求されるモーターコイル、偏向ヨーク等を製造するのに好適となる。
また本発明の自己融着絶縁電線では、高滑性自己融着塗料の主成分樹脂として低分子量エポキシ樹脂を使用しているため、塗布・焼付けされて高滑性融着皮膜が形成される時に融着皮膜表面が流れ易くなる。また添加したフッ素系界面活性剤は有機溶剤の蒸発速度を制御するため、塗布・焼付け時に融着皮膜の表面が均一に濡れ広がり平滑な融着皮膜を形成することが出来る。従って、フッ素系界面活性剤は融着皮膜の表面を平滑にする作用があるため滑性を向上させることが可能となる。
本発明の高滑性自己融着塗料によれば、導体上に直接又は他の絶縁皮膜を介して塗布・焼付けることにより、優れた滑性が付与された高滑性融着皮膜となり、高滑性自己融着絶縁電線が得られる。
また本発明の高滑性自己融着絶縁電線によれば、融着皮膜に優れた滑性が付与されるため、コイルの整列巻線性が向上することにより自動巻線機の高速化したコイル巻線に十分対応出来、モーターコイル、偏向ヨーク等を製造するのにきわめて好適となる。従って、本発明は産業上に寄与する効果が極めて大である。
以下、本発明の内容を、図に示す実施の形態により更に詳細に説明する。なお、これにより本発明が限定されるものではない。
図1は、本発明の高滑性自己融着絶縁電線の一例を示す断面図である(比較例にも使用)。図2は、本発明の高滑性自己融着絶縁電線の滑り性を評価するための動摩擦試験用治具の斜視図である。(試験中の状態を示す)
これらの図において、1は導体(銅線)、2は絶縁皮膜、3は高滑性融着皮膜、3’は融着皮膜、5は高滑性自己融着絶縁電線(試験線)、5’は自己融着絶縁電線、10は動摩擦係数試験用治具、10aは動摩擦係数試験用治具の固定台、10bは動摩擦係数試験用治具の移動台、Fは治具引っ張り用糸、Kは滑車、またWは分銅である。
(1)高滑性自己融着塗料の調製
本発明の高滑性自己融着塗料の実施形態(実施例)について表1を用いて説明する。なお表1は実施例1〜5の高滑性自己融着塗料および比較例1、2の自己融着塗料の配合組成表である。なお実施例1〜5は請求項1、2に対応する高滑性自己融着塗料である。
撹拌機、温度計及び冷却管をつけた2000mlのセパラブル丸底フラスコに、表1の配合組成表に従って、主成分の低分子量エポキシ樹脂としてエピコート1007を130.0g、有機溶剤としてクレゾール/キシロール=1/1混合溶剤(以下混合溶剤という)を870.0g入れ、60〜80℃の温度で3時間加熱撹拌して樹脂を溶解した後、この溶液を室温まで冷却し、フッ素系界面活性剤としてメガファックF−486を主成分の低分子量エポキシ樹脂に対して6.5g(5重量%)添加して濃度13%の高滑性自己融着塗料を調製した。
撹拌機、温度計及び冷却管をつけた2000mlのセパラブル丸底フラスコに、表1の配合組成表に従って、主成分の低分子量エポキシ樹脂としてエピコート1007を130.0g、有機溶剤としてクレゾール/キシロール=1/1混合溶剤(以下混合溶剤という)を870.0g入れ、60〜80℃の温度で3時間加熱撹拌して樹脂を溶解した後、この溶液を室温まで冷却し、フッ素系界面活性剤としてメガファックF−486を主成分の低分子量エポキシ樹脂に対して7.8g(6重量%)添加して濃度13%の高滑性自己融着塗料を調製した。
撹拌機、温度計及び冷却管をつけた2000mlのセパラブル丸底フラスコに、表1の配合組成表に従って、主成分の低分子量エポキシ樹脂としてエピコート1007を130.0g、有機溶剤としてクレゾール/キシロール=1/1混合溶剤(以下混合溶剤という)を870.0g入れ、60〜80℃の温度で3時間加熱撹拌して樹脂を溶解した後、この溶液を室温まで冷却し、フッ素系界面活性剤としてメガファックF−486を主成分の低分子量エポキシ樹脂に対して9.1g(7重量%)添加して濃度13%の高滑性自己融着塗料を調製した。
撹拌機、温度計及び冷却管をつけた2000mlのセパラブル丸底フラスコに、表1の配合組成表に従って、主成分の低分子量エポキシ樹脂としてエピコート1007を130.0g、有機溶剤としてクレゾール/キシロール=1/1混合溶剤(以下混合溶剤という)を870.0g入れ、60〜80℃の温度で3時間加熱撹拌して樹脂を溶解した後、この溶液を室温まで冷却し、フッ素系界面活性剤としてメガファックF−486を主成分の低分子量エポキシ樹脂に対して10.4g(8重量%)添加して濃度13%の高滑性自己融着塗料を調製した。
撹拌機、温度計及び冷却管をつけた2000mlのセパラブル丸底フラスコに、表1の配合組成表に従って、主成分の低分子量エポキシ樹脂としてエピコート1007を130.0g、有機溶剤としてクレゾール/キシロール=1/1混合溶剤(以下混合溶剤という)を870.0g入れ、60〜80℃の温度で3時間加熱撹拌して樹脂を溶解した後、この溶液を室温まで冷却し、フッ素系界面活性剤としてメガファックF−486を主成分の低分子量エポキシ樹脂に対して13.0g(10重量%)添加して濃度13%の高滑性自己融着塗料を調製した。
比較例1
撹拌機、温度計及び冷却管をつけた2000mlのセパラブル丸底フラスコに、表1の配合組成表に従って、主成分の高分子量エポキシ樹脂としてエピコート1010を130.0g、有機溶剤としてクレゾール/キシロール=1/1混合溶剤(以下混合溶剤という)を870.0g入れ、60〜80℃の温度で3時間加熱撹拌して樹脂を溶解した後、この溶液を室温まで冷却し、滑剤として脂肪酸エステルを主成分の高分子量エポキシ樹脂に対して6.5g添加して濃度13%の自己融着塗料を調製した。
比較例2
撹拌機、温度計及び冷却管をつけた2000mlのセパラブル丸底フラスコに、表1の配合組成表に従って、主成分の高分子量エポキシ樹脂としてエピコート1010を130.0g、有機溶剤としてクレゾール/キシロール=1/1混合溶剤(以下混合溶剤という)を870.0g入れ、60〜80℃の温度で3時間加熱撹拌して樹脂を溶解した後、この溶液を室温まで冷却し、滑剤として脂肪酸エステルを主成分の高分子量エポキシ樹脂に対して13.0g添加して濃度13%の自己融着塗料を調製した。
(2)高滑性自己融着絶縁電線の製造
本発明の高滑性自己融着絶縁電線の製造について図1を用いて説明する。(以下の実施例および比較例にも用いる)
導体径0.300mmの銅線(1)にポリエステル絶縁塗料を外径が0.320mmとなるように塗布・焼付して絶縁皮膜(2)を設け、更に絶縁導体上に、前記実施例1の高滑性自己融着塗料をダイスにより皮膜厚が5μmとなるように4回掛で塗布・焼付けして高滑性融着皮膜(3)を設け、実施例6の高滑性自己融着絶縁電線(5)を製造してボビンに巻き取った。
上記実施例6と同じ絶縁導体上に、前記実施例2の高滑性自己融着塗料をダイスにより皮膜厚が5μmとなるように4回掛で塗布・焼付けして高滑性融着皮膜(3)を設け、実施例7の高滑性自己融着絶縁電線(5)を製造してボビンに巻き取った。
上記実施例6と同じ絶縁導体上に、前記実施例3の高滑性自己融着塗料をダイスにより皮膜厚が5μmとなるように4回掛で塗布・焼付けして高滑性融着皮膜(3)を設け、実施例8の高滑性自己融着絶縁電線(5)を製造してボビンに巻き取った。
上記実施例6と同じ絶縁導体上に、前記実施例4の高滑性自己融着塗料をダイスにより皮膜厚が5μmとなるように4回掛で塗布・焼付けして高滑性融着皮膜(3)を設け、実施例9の高滑性自己融着絶縁電線(5)を製造してボビンに巻き取った。
上記実施例6と同じ絶縁導体上に、前記実施例5の高滑性自己融着塗料をダイスにより皮膜厚が5μmとなるように4回掛で塗布・焼付けして高滑性融着皮膜(3)を設け、実施例10の高滑性自己融着絶縁電線(5)を製造してボビンに巻き取った。
比較例3
上記実施例6と同じ絶縁導体上に、前記比較例1の融着塗料をダイスにより皮膜厚が5μmとなるように4回掛で塗布・焼付けして融着皮膜(3’)を設け、比較例3の自己融着絶縁電線(5’)を製造してボビンに巻き取った。
比較例4
上記実施例6と同じ絶縁導体上に、前記比較例2の融着塗料をダイスにより皮膜厚が5μmとなるように4回掛で塗布・焼付けして融着皮膜(3’)を設け、比較例4の自己融着絶縁電線(5’)を製造してボビンに巻き取った。
―高滑性自己融着絶縁電線の一般特性・動摩擦・融着性試験―
(イ)一般特性試験
前記実施例6〜10の高滑性自己融着絶縁電線ならびに比較例3、4の自己融着絶縁電線についてJISC 3003「エナメル銅線及びエナメル銅線試験方法」に基づき一般特性試験を行った。その結果を下記表2に示す。
(ロ)滑り性評価試験(動摩擦係数)
前記実施例6〜10の高滑性自己融着絶縁電線ならびに比較例3、4の自己融着絶縁電線について滑り性を動摩擦係数により評価した。なお、この動摩擦係数の測定は不動工業(株)製の卓上型引張試験機(レオメーター)を改造した試験機(図示せず)および図2に示す動摩擦係数試験用治具を用いて行ったものであり、以下に測定方法を説明する。
先ず、動摩擦係数試験用治具(10)の固定台(10a)と移動台(10b)のそれぞれに、前記各自己融着絶縁電線より採取した試験線(5)を20mm間隔で2本平行に且つたるみなく取り付ける。次に、図2に示すように、水平状態にした固定台(10a)の上に移動台(10b)(重さ100g)を載置し、また移動台(10b)上には200gの分銅(W)を乗せる。次に、前記試験機に繋がっている治具引っ張り用糸(F)により一定速度、例えば100mm/minで滑車(K)を介して矢印の方向に引っ張り、移動台(10b)が動いているときの引張強度(平均値)(g)を測定する。そして、引張強度を分銅+移動台の重さ、計300gで割った値を求め動摩擦係数とした。その結果を下記表2中に示す。なお、動摩擦係数の値が小さいほど滑り性が優れているものである。
表2より明らかな様に、本発明の高滑性自己融着絶縁電線は、比較例の自己融着絶縁電線と比較して動摩擦係数が低く、また係数の値も極めて小さいため滑り性が極めて優れていることが分かる。
(ハ)融着性試験(ヘリカルコイル法)
前記実施例6〜10の高滑性自己融着絶縁電線ならびに比較例3、4の自己融着絶縁電線より試験線を採取し、マンドレル(巻き付け棒)として、導体径の10倍径の3.0mmΦのものを用い、このマンドレルに20ターン巻きつけてヘリカルコイルとした。次に、このヘリカルコイルを150℃に設定した恒温槽中に10分間保持した後取り出し、室温まで冷却後接着力を測定し、融着性を試験した。その結果を下記表2中に示す。
本発明の高滑性自己融着塗料は、導体上に直接又は他の絶縁皮膜を介して塗布・焼付けることにより高滑性融着皮膜を設けた高滑性自己融着絶縁電線を好適に製造することができる。
また本発明の高滑性自己融着絶縁電線は、融着皮膜に優れた滑性が付与されるので、コイルの整列巻線性、高速巻線性に優れたものとなり、自動巻線機の高速化に十分対応出来るので、モーターコイル、偏向ヨーク等の製造に好適となる。
本発明の高滑性自己融着絶縁電線の一例を示す断面図である(比較例にも使用)。 本発明の高滑性自己融着絶縁電線の滑り性を評価するための動摩擦試験用治具の斜視図である。(試験中の状態を示す)
符号の説明
1 導体(銅線)
2 絶縁皮膜
3 高滑性融着皮膜
3’ 融着皮膜
5 高滑性自己融着絶縁電線(試験線)
5’ 自己融着絶縁電線
10 動摩擦係数試験用治具
10a 動摩擦係数試験用治具の固定台
10b 動摩擦係数試験用治具の移動台
F 治具引っ張り用糸
K 滑車
W 分銅

Claims (3)

  1. 分子量約1,000〜3,000の低分子量ビスフェノールA型エポキシ樹脂80〜100重量部に、パーフルオロアルキル基を有するフッ素系界面活性剤を前記エポキシ樹脂に対して5〜10重量%添加し、これを有機溶剤に溶解したことを特徴とする高滑性自己融着塗料。
  2. 前記フッ素系界面活性剤は下記化学式に記載のパーフルオロアルキル基を有することを特徴とする請求項1に記載の高滑性自己融着塗料。

    CF−(CF)n−
  3. 請求項1または2に記載の高滑性自己融着塗料を、導体上に直接又は他の絶縁皮膜を介して塗布・焼付け、高滑性融着皮膜を設けたことを特徴とする高滑性自己融着絶縁電線。
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