JP2007308009A - 車両用空調装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】空調装置の重量の増加を抑えながら空気の送風時の圧力を確保できるようにし、ケーシングから吹き出す調和空気の単位時間当たりの供給量を増やして乗員の快適性を一層向上させる。
【解決手段】ケーシングに、送風ファン2を収容するファンハウジング14と、ファンハウジング14内の空気集合通路20の下流端部に接続される温度調節用通路22とを設ける。温度調節用通路22には、空気集合通路20から吹き出す空気の吹出方向と交差する方向に屈曲して延びる屈曲部24を設ける。この屈曲部24に冷却用熱交換器3を配置する。空気集合通路20と屈曲部24との間に位置する流入部23の中心線S1の長さL1を50mm以上に設定する。
【選択図】図2

Description

本発明は、例えば、自動車等の車室に搭載される車両用空調装置に関し、特に、送風ファンによる送風効率を向上させる構造の技術分野に属する。
従来より、例えば、特許文献1に開示されているように、車両用空調装置は、遠心式の送風ファンや、冷却及び加熱用熱交換器等を収容したケーシングを備えている。このケーシングの上部には、送風ファンが回転軸を略水平に向けた状態で収容されるファンハウジングが形成されている。このファンハウジング内には、送風ファンの外周を取り巻くように延びる空気集合通路が形成されている。空気集合通路の下流端部には、ケーシング内に形成されている空気通路が接続され、この空気通路に、上記2つの熱交換器が空気流れ方向に間隔をあけて配置されている。そして、上記送風ファンの回転によりケーシングの空気導入口から内部に取り入れられた空気は、送風ファンのブレード間から空気集合通路に放射状に吹き出す。空気集合通路に吹き出した空気は、該通路で一方向にまとめられる。この空気集合通路の空気は、空気通路に流入して熱交換器に到達し、この熱交換器を通過することで温度ないし湿度が調節されて調和空気とされる。この調和空気は、ケーシングに形成された空気吹出口から車室の各部に供給される。
また、特許文献1に開示されているように、空調装置のケーシング内には、空気濾過用のフィルタが熱交換器の空気流れ上流側に設けられる場合がある。
特開2003−2032号公報
ところで、例えば、冬場や夏場に長期放置された車両に乗員が乗る場合のように、車室の温度状態が快適な範囲から大きくずれていて急速な空調が必要な場合には、調和空気の単位時間当たりの供給量を増やしたいという要求がある。しかしながら、ケーシング内には、空気の通過時に大きな圧力損失を招く熱交換器やフィルタが送風ファンの下流側に配置されていることによって、ファンハウジングから吹き出した空気の圧力が大きく低下してしまい、調和空気の単位時間当たりの供給量を増やすのは難しい。このことに対して、送風ファンを大型化したり、その駆動モーターを高回転高出力タイプにして空気集合通路から吹き出す空気の圧力を上昇させることが考えられるが、このようにした場合には、空調装置の重量が増加してしまう。
本発明は斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、空調装置の重量の増加を抑えながら空気の送風時の圧力を確保できるようにし、ケーシングから吹き出す調和空気の単位時間当たりの供給量を増やして乗員の快適性を一層向上させることにある。
上記目的を達成するために、請求項1の発明では、送風ファン及び熱交換器がケーシング内に収容され、上記送風ファンの回転により上記ケーシング内に導入された空気を上記熱交換器を通過させて調和空気とし車室へ供給するように構成された車両用空調装置であって、上記ケーシングには、上記送風ファンを収容するファンハウジングと、該ファンハウジング内に形成された空気集合通路の下流端部に接続された空気通路とが設けられ、上記空気通路には、上記空気集合通路から吹き出す空気の吹出方向と交差する方向に屈曲して延びるとともに、上記熱交換器がその空気通過面を空気流れ上流側に向けて配置された熱交換器配置部が設けられ、上記空気集合通路と、上記熱交換器配置部との間の空気通路の中心線長さL1が50mm以上に設定されている構成とする。
この構成によれば、空気集合通路から吹き出す空気の吹出方向と交差する方向に延びる熱交換器配置部に熱交換器を配置した場合に、空気集合通路と熱交換器配置部との間の空気通路の中心線長さL1を変化させていったときのケーシング内の圧力損失係数の変化をシュミレーションして示す図7から明らかなように、ケーシング内を流通する空気の圧力損失を大きく低下させることが可能になる。これは、熱交換器が空気集合通路から下流側へ離れたことで、空気集合通路から吹き出した空気が熱交換器に到達する前に、空気通路内で、その空気の持つ速度エネルギーを圧力エネルギーに変換して空気の圧力を高めることが可能になり、熱交換器を通過した後の空気の圧力を、L1が50mmよりも短い場合に比べて高く維持することが可能になるからである。
請求項2の発明では、送風ファン、空気濾過用フィルタ及び熱交換器がケーシング内に収容され、上記送風ファンの回転により上記ケーシング内に導入された空気を上記フィルタ及び熱交換器を順に通過させて調和空気とし車室へ供給するように構成された車両用空調装置であって、上記ケーシングには、上記送風ファンを収容するファンハウジングと、該ファンハウジング内に形成された空気集合通路の下流端部に接続された空気通路とが設けられ、上記空気通路には、上記空気集合通路から吹き出す空気の吹出方向と交差する方向に屈曲して延びるとともに、上記フィルタがその空気通過面を空気流れ上流側に向けて配置されたフィルタ配置部が設けられ、上記空気集合通路と、上記フィルタ配置部との間の空気通路の中心線長さL1が50mm以上に設定されている構成とする。
この構成によれば、空気集合通路から吹き出す空気の吹出方向と交差する方向に延びるフィルタ配置部にフィルタを配置した場合に、請求項1の発明と同様に、空気集合通路から吹き出した空気がフィルタに到達する前に、空気通路内で、その空気の持つ速度エネルギーを圧力エネルギーに変換して空気の圧力を高めることが可能になる。これにより、ケーシング内を流通する空気の圧力損失を大きく低下させることが可能になる。
請求項3の発明では、請求項1または2の発明において、L1が75mm以上に設定されている構成とする。
この構成によれば、空気集合通路と熱交換器との間の距離が十分に確保される。これにより、空気集合通路から吹き出した空気の圧力エネルギーをより高めることが可能になり、ケーシング内を流通する空気の圧力損失を一層低くすることが可能になる。
請求項4の発明では、請求項1から3のいずれか1つの発明において、空気集合通路の下流端部の断面積をSiとし、熱交換器の空気通過面の面積をSeとしたとき、L1/(Se/Si)の値が10以上に設定されている構成とする。
この構成によれば、L1/(Se/Si)を変化させていったときのケーシング内の圧力損失係数の変化をシュミレーションして示す図8から明らかなように、L1/(Se/Si)を10以上確保することにより、ケーシング内を流通する空気の圧力損失を大きく低下させることが可能になる。
請求項5の発明では、請求項4の発明において、L1/(Se/Si)の値が20以上に設定されている構成とする。
この構成によれば、ケーシング内を流通する空気の圧力損失を一層低くすることが可能になる。
請求項6の発明では、送風ファン及び熱交換器がケーシング内に収容され、上記送風ファンの回転により上記ケーシング内に導入された空気を上記熱交換器を通過させて調和空気とし車室へ供給するように構成された車両用空調装置であって、上記ケーシングには、上記送風ファンを収容するファンハウジングと、該ファンハウジング内に形成された空気集合通路の下流端部に接続された空気通路とが設けられ、上記熱交換器は、その空気通過面が上記空気集合通路の下流端部と対向するように上記空気通路に配置され、上記空気集合通路と、上記熱交換器との間の空気通路の中心線長さL2が50mm以上に設定されている構成とする。
この構成によれば、熱交換器の空気通過面が空気集合通路の下流端部に対向するように配置されている場合に、空気集合通路と熱交換器との間の空気通路の中心線長さL2を変化させていったときのケーシング内の圧力損失係数の変化をシュミレーションして示す図13から明らかなように、ケーシング内を流通する空気の圧力損失を大きく低下させることが可能になる。
請求項7の発明では、送風ファン、空気濾過用フィルタ及び熱交換器がケーシング内に収容され、上記送風ファンの回転により上記ケーシング内に導入された空気を上記フィルタ及び熱交換器を順に通過させて調和空気とし車室へ供給するように構成された車両用空調装置であって、上記ケーシングには、上記送風ファンを収容するファンハウジングと、該ファンハウジング内に形成された空気集合通路の下流端部に接続された空気通路とが設けられ、上記フィルタは、その空気通過面が上記空気集合通路の下流端部と対向するように上記空気通路に配置され、上記空気集合通路と、上記フィルタとの間の空気通路の中心線長さL2が50mm以上に設定されている構成とする。
この構成によれば、フィルタの空気通過面が空気集合通路の下流端部に対向するように配置されている場合に、請求項6の発明と同様に、ケーシング内を流通する空気の圧力損失を大きく低下させることが可能になる。
請求項8の発明では、請求項6または7の発明において、L2が75mm以上に設定されている構成とする。
請求項9の発明では、請求項6から8のいずれか1つの発明において、空気集合通路の下流端部の断面積をSiとし、熱交換器の空気通過面の面積をSeとしたとき、L2/(Se/Si)の値が10以上に設定されている構成とする。
請求項10の発明では、請求項9の発明において、L2/(Se/Si)の値が20以上に設定されている構成とする。
これら請求項8から10の発明によれば、ケーシング内を流通する空気の圧力損失を一層低くすることが可能になる。
請求項11の発明では、請求項1から10のいずれか1つの発明において、空気集合通路の下流端部と熱交換器との間の空気通路の断面積は、下流側へ行くほど拡大している構成とする。
この構成によれば、空気集合通路から吹き出した空気の圧力を効果的に高めることが可能になる。
請求項12の発明では、請求項11の発明において、空気集合通路の下流端部と熱交換器との間の空気通路には、下流側へ行くほど空気通路の中心線から離れるように延びる空気ガイド部が配置されている構成とする。
この構成によれば、空気通路の空気の流れを断面積の拡大に対応するように拡げることが可能になる。
請求項13に発明では、請求項1から12のいずれか1つの発明において、ファンハウジングは、熱交換器の上方に配置され、上記熱交換器は、空気通過面が上下方向に延びるように配置されるとともに、車幅方向の寸法が上下方向の寸法よりも長く設定されている構成とする。
この構成によれば、熱交換器の空気通過面の面積を必要な広さ確保しながら、熱交換器の上下方向の寸法を短くすることが可能になる。これにより、ファンハウジングと熱交換器との上下方向の離間距離を容易に長くでき、L1やL2を確保し易くなる。
請求項1、6の発明によれば、ファンハウジングの空気集合通路と熱交換器とを離すことで、空気集合通路から吹き出した空気の圧力を空気通路で高めることができる。これにより、ケーシング内を流通する空気の圧力損失を全体として見たときに低くできるので、送風ファンや駆動モーターの大型化による空調装置の重量増加を招くことなく、ケーシングから吹き出す調和空気の単位時間当たりの供給量を増やして乗員の快適性を一層向上させることができる。
また、請求項2、7の発明によれば、ファンハウジングの空気集合通路とフィルタとを離すことで、請求項1、6の発明と同様に、送風ファンや駆動モーターの大型化による空調装置の重量増加を招くことなく、ケーシングから吹き出す調和空気の単位時間当たりの供給量を増やして乗員の快適性を一層向上させることができる。
請求項3〜5及び請求項8〜10の発明によれば、ケーシング内を流通する空気の圧力損失を一層低くでき、調和空気の供給量を十分に確保できる。
請求項11の発明によれば、空気集合通路と熱交換器との間の空気通路の断面積を下流側へ行くほど拡大させたので、全体として見たときのケーシング内を流通する空気の圧力損失を一層低くできる。
請求項12の発明によれば、空気通路に空気ガイド部を配置したので、空気通路の空気の流れを断面積の拡大に対応するように拡げることができ、空気通路を流通する空気の圧力をさらに高めることができる。
請求項13の発明によれば、ファンハウジングを熱交換器の上方に配置し、熱交換器の車幅方向の寸法を上下方向の寸法よりも長く設定したので、熱交換器の空気通過面の面積を必要な広さ確保した上で、L1やL2を容易に長くすることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1に係る車両用空調装置1を示すものである。この車両用空調装置1は、車室の前端部に配設されたインストルメントパネル(図示せず)の内部に収容され、該インストルメントパネル及び車体のダッシュパネルに固定されるようになっている。尚、この実施形態の説明では、説明の便宜を図るために、車両前側を単に「前」といい、また、車両後側を単に「後」といい、また、車幅方向左側を単に「左」といい、また、車幅方向右側を単に「右」というものとする。
上記空調装置1は、送風ファン2、冷却用熱交換器3及び加熱用熱交換器4(図2に示す)を助手席側にオフセット配置するように構成された、いわゆるフルセンタ型であり、左側ケーシング構成部材9aと、右側ケーシング構成部材9bと、底部構成部材9cとを組み合わせてなるケーシング9を備えている。これら左側ケーシング構成部材9a、右側ケーシング構成部材9b及び底部構成部材9cは樹脂製である。図3〜図5に示すように、上記左側ケーシング構成部材9aと、右側ケーシング構成部材9bとの分割面は、左右方向略中央部に位置している。また、左側ケーシング構成部材9a及び右側ケーシング構成部材9bと、底部構成部材9cとの分割面は、空調装置1の下部に位置している。
ケーシング9の前部上側には、2つのインテーク部6が設けられている。各インテーク部6は、車室外の空気と、車室内の空気との一方を選択してケーシング9内に導入するためのものである。図3に示すように、インテーク部6の前壁部には、矩形状の外気導入口10が形成されている。図示しないが、この外気導入口10は、ダッシュパネルの上部に配設されているカウルに形成された開口に接続されるようになっている。
図1に示すように、各インテーク部6の側壁部には、内気導入口11が形成されている。インテーク部6の内部には、図示しないが、内外気切替ドアが設けられている。この内外気切替ドアは、内気導入口11及び外気導入口10の形状に対応する板状に形成されている。この内外気切替ドアは、図示しない内外気切替用アクチュエータにより作動するようになっている。
上記内外気切替用アクチュエータにより内外気切替ドアを作動させて内気導入口11を全閉にすると、外気導入口10が全開になる。これにより、インテーク部6が外気導入モードとなり、インテーク部6には車室外の空気のみが取り入れられるようになる。一方、内外気切替用アクチュエータにより内外気切替ドアを作動させて内気導入口11を全開にすると、外気導入口10が全閉になる。これにより、インテーク部6が内気循環モードとなり、インテーク部6には車室内の空気のみが取り入れられるようになる。
上記ケーシング9の前部上側の左右方向略中央部には、ファンハウジング14が一体に形成されている。図2に示すように、ファンハウジング14内には、上記送風ファン2が収容されている。この送風ファン2は、多数のブレードを備えた周知の遠心式ファンであり、回転軸2aが略水平に左右方向に延びるように配置されている。この送風ファン2は、電動式の駆動モーター(図示せず)によって駆動されるようになっている。
上記ファンハウジング14内における送風ファン2の外周には、送風ファン2のブレード間から該送風ファン2の周囲へ向けて吹き出した空気が集合する空気集合通路20が形成されている。この空気集合通路20は、始点である上流端部20aが送風ファン2の下端部近傍に位置しており、そこから送風ファン2の後方、上方、前方、下方へ順に周り込んでファン2の外周を取り巻くように延びている。従って、この空気集合通路20の終点である下流端部20bから吹き出す空気の吹出方向Yは、下方に向いている。また、空気集合通路20の断面積は、下流側へ行くほど拡大している。
上記ファンハウジング14における空気集合通路20の上流端部20aに対応する部位には、ノーズ部21が形成されている。このノーズ部21は、送風ファン2に接近する方向に湾曲するように形成された湾曲部で構成されている。空気集合通路20の下流端部20bは、ノーズ部21を構成する湾曲部の空気流れ下流側の縁部に対応する部位に位置しており、この縁部から空気集合通路20の空気の吹出方向Yに直交する方向に延びる仮想面A上に開口している。
上記ケーシング9内には、ファンハウジング14よりも下側に温度調節用通路22が形成されている。この温度調節用通路22の上流端部は、ケーシング9内の前端部に位置しており、空気集合通路20の下流端部に接続されている。温度調節用通路22の上流側は、空気集合通路20の下流端部20bから下方へ向けて直線状に延びる流入部23と、この流入部23の下流端部から後方へ屈曲した後、上方へ向けて延びる屈曲部24とで構成されている。流入部23は、下側へ行くほど後方に位置するように若干傾斜している。図3に示すように、この流入部23の左右方向の寸法は下流側へ行くほど長く設定され、下流端部の左右方向の寸法は、ケーシング9の左右方向の内寸と一致している。つまり、流入部23の断面積は下流側へ向かって拡大している。尚、流入部23の下流端部の左右方向の寸法は、ケーシング9の左右方向の内寸よりも短くしてもよい。
また、流入部23には、左寄りに左側空気ガイド部26、右寄りに右側空気ガイド部27が配置され、これら左側空気ガイド部26と右側空気ガイド部27との間に、中央空気ガイド部28が配置されている。これら空気ガイド部26〜28は、図2に示すように、ケーシング9の前壁部内面から後方へ突出し、かつ空気流れ方向に延びる板状をなしている。空気ガイド部26〜28の突出高さは、空気流れ下流側へ行くほど高く設定されている。左側空気ガイド部26及び右側空気ガイド部27は、図3に示すように、流入部23の断面積の拡大に対応するように、下流側へ行くほど流入部23の中心線から左側及び右側へそれぞれ離れるように傾斜して延びている。また、中央空気ガイド部28は、流入部23の中心線方向に真っ直ぐに延びている。
上記温度調節用通路22の屈曲部24は、後方へ屈曲しているため、上記空気集合通路20から吹き出す空気の吹出方向Yと交差する方向に延びている。屈曲部24の左右方向の寸法は、ケーシング9の左右方向の内寸と一致しており、断面積は、上記流入部23の下流端部の断面積と略等しい。この屈曲部24には、上記冷却用熱交換器3が該屈曲部24を横切るように配置されている。
上記冷却用熱交換器3は、周知の冷凍サイクルの一要素を構成する冷媒蒸発器であり、上下方向に延びる多数のチューブ及びフィン(共に図示せず)を左右方向に交互に並べて一体化したコア3aと、コア3aの上端部及び下端部に設けられた上側ヘッダタンク3b及び下側ヘッダタンク3cとを備えている。チューブは空気の流れ方向である前後方向に長い断面形状を有する扁平状チューブである。また、フィンは、空気流れ方向に見て波型をなすコルゲートフィンである。これらチューブ、フィン及びヘッダタンク3b、3cは、アルミニウム合金製である。上記上側ヘッダタンク3b及び下側ヘッダタンク3cがケーシング9に保持されている。
上記上側ヘッダタンク3bや下側ヘッダタンク3cには、図示しないが、冷媒流入口と冷媒流出口とが形成されている。上記冷却用熱交換器3の流入口には、供給用クーラ配管(図示せず)の基端部が膨張弁を介して接続され、流出口には排出用クーラ配管(図示せず)の基端部が接続されている。これら供給用クーラ配管及び排出用クーラ配管の先端部は、ダッシュパネルに形成された貫通孔(図示せず)からエンジンルームに突出するように形成されている。供給用クーラ配管及び排出用クーラ配管の先端部には、エンジンルーム内の配管(図示せず)がそれぞれ接続されるようになっている。
底部構成部材9cには、ドレン部16が設けられている。このドレン部16は、冷却用熱交換器4で発生した凝縮水をケーシング9の外部に排出するための排出通路(図示せず)を備えている。
図1に示すように、冷却用熱交換器3の左右方向の寸法は、上下方向の寸法よりも長く、具体的には、屈曲部24の左右方向の寸法、即ちケーシング9の左右方向の内寸と略同じに設定されている。冷却用熱交換器3の空気通過面は、ヘッダタンク3b、3cを除いたコア3aのみで構成されている。この空気通過面は、屈曲部24の空気流れ方向上流側に向いており、かつ鉛直方向に延びている。つまり、屈曲部24は、冷却用熱交換器3がその空気通過面を空気流れ上流側に向けて配置された熱交換器配置部を構成している。
図2に示すように、冷却用熱交換器3の空気通過面における上縁部、即ち空気集合通路20に近い側の縁部から吹出方向Yと直交する方向に延びる仮想面Bは、流入部23と屈曲部24との境界である。この仮想面B上に流入部23の下流端部が位置するとともに、屈曲部24の上流端部が位置している。これら仮想面Aと仮想面Bとは平行である。
冷却用熱交換器3の空気通過面の面積Seは、空気集合通路20の下流端部の断面積Siよりも大きくなっており、例えば、空気通過面の面積Seを空気集合通路20の下流端部の断面積Siで除した値Srが4〜7くらいとなるように、各値Se、Siが設定されている。
屈曲部24の上流端部と、空気集合通路20の下流端部との間の空気通路を構成する流入部23の中心線S1の長さL1は、50mm以上200mm以下の範囲で設定されている。また、流入部23の長さL1をSe/Siで除した値、即ち、L1/(Se/Si)の値は、10以上となるように各値L1、Se、Siが設定されている。
温度調節用通路22の下流側は、屈曲部24の下流端部から分岐して上方へ延びる加熱通路31とバイパス通路32とで構成されている。これら加熱通路31及びバイパス通路32の左右方向の寸法は、上記屈曲部24の左右方向の寸法と略同じに設定されている。加熱通路31は、前側へ湾曲しており、冷却用熱交換器3とファンハウジング14との間に位置している。この加熱通路31には、上記加熱用熱交換器4が該加熱通路31を横切るように配置されている。
上記加熱用熱交換器4は、エンジン(図示せず)の冷却水が流通するヒーターコアであり、前後方向に延びるチューブ及びフィン(共に図示せず)を左右方向に交互に並べて一体化したコア4aと、コア4aの前端部及び後端部に設けられた前側ヘッダタンク4b及び後側ヘッダタンク4cとを備えている。これら前側ヘッダタンク4b及び後側ヘッダタンク4cがケーシング9に保持されている。
加熱用熱交換器4の空気通過面は、ヘッダタンク4b、4cを除いたコア4aのみで構成されている。この空気通過面は、加熱通路31の空気流れ方向上流側に向いており、略水平に延びている。図1に示すように、加熱用熱交換器4の左右方向の寸法は、前後方向の寸法よりも長く、加熱通路31の左右方向の寸法と略同じに設定されている。
前側ヘッダタンク4bまたは後側ヘッダタンク4cには、図示しないが、エンジンの冷却水の流入口と流出口とが形成されている。上記加熱用熱交換器4の流入口には、供給用ヒータ配管(図示せず)の基端部が接続され、流出口には排出用ヒータ配管(図示せず)の基端部が接続されている。これら供給用ヒータ配管及び排出用ヒータ配管の先端部は、ダッシュパネルの貫通孔からエンジンルームに突出するように形成されている。供給用ヒータ配管及び排出用ヒータ配管の先端部には、エンジンルーム内の配管(図示せず)がそれぞれ接続されるようになっている。
上記ケーシング9内における加熱通路31の上流端部近傍には、加熱通路31の開度とバイパス通路32の開度とを変更するように構成されたエアミックスドア33が収容されている。このエアミックスドア33は、加熱通路31の上流端開口の形状に対応した板状をなしており、左右方向に延びる回動軸周りに回動するようになっている。回動軸には、図示しないが、エアミックスドア用アクチュエータの出力軸が連結されている。
上記エアミックスドア用アクチュエータによりエアミックスドア33を回動させて、図2に仮想線で示すように、加熱通路31の上流端部を全閉にすると、バイパス通路32の上流端部が全開とされる。この状態では、冷却用熱交換器3を通過した空気の全量が加熱通路31を通らずバイパス通路32に流入する。一方、エアミックスドア用アクチュエータによりエアミックスドア33を回動させて、図2に実線で示すように、加熱通路31の上流端部を全開にすると、バイパス通路32の上流端部が全閉とされる。この状態では、冷却用熱交換器3を通過した空気の全量が加熱通路31に流入して加熱用熱交換器4を通過する。
上記エアミックスドア33が回動範囲の中間位置とされると、冷却用熱交換器3を通過した空気の一部が加熱通路31に流入し、残りがバイパス通路32に流入する。そして、バイパス通路32の下流側においては、加熱用熱交換器4を通過した温風と、冷却用熱交換器3のみを通過した冷風とが混ざり、調和空気が生成される。上記バイパス通路32の下流側は、冷風と温風とを混合させるためのエアミックス空間部である。
上記エアミックスドア33の回動角度は、調和空気の目標温度に応じて任意に設定することができるようになっている。つまり、このエアミックスドア33は、冷却用熱交換器3を通過した空気のうち、加熱用熱交換器4を通過する空気量と、加熱用熱交換器4をバイパスする空気量との比率を変更することで、調和空気の温度を変更するように構成されている。
上記ケーシング9内の上部後側には、調和空気を車室の各部に分配するための空気分配部40が設けられている。この空気分配部40は、ファンハウジング14に接近するように上方へ延びるデフロスタダクト41と、デフロスタダクト41の後側で上方へ延びるベントダクト42と、ケーシング9の後側を下方へ延びるフットダクト43とを備えている。デフロスタダクト41の上流端部は、温度調節用通路22の下流端部に接続されている。ベントダクト42の上流端部及びフットダクト43の上流端部は、互いに連通するように一体化された状態で温度調節用通路22の下流端部に接続されている。図4に示すように、フットダクト43の下流側は、運転席供給部43aと、助手席供給部43bと、後席供給部43cとに分岐している。
図2に示すように、ケーシング9内におけるデフロスタダクト41の上流端部近傍には、第1吹出方向切替ドア45が設けられている。この第1吹出方向切替ドア45は、デフロスタダクト41の下流端部と、ベントダクト42及びフットダクト43の接続部分とを開閉するためのものである。また、ケーシング9内におけるベントダクト42の下流端部とフットダクト43の下流端部との境界部分近傍には、第2吹出方向切替ドア46が設けられている。この第2吹出方向切替ドア46は、ベントダクト42の下流端部と、フットダクト43の下流端部とを開閉するためのものである。これら第1吹出方向切替ドア45及び第2吹出方向切替ドア46は、エアミックスドア33と同様に、図示しない吹出方向切替用アクチュエータにより回動するようになっている。
上記第1吹出方向切替ドア45及び第2吹出方向切替ドア46をそれぞれ回動させることで、吹出モードが切り換えられるようになっている。例えば、第1吹出方向切替ドア45によりデフロスタダクト41の上流端部を閉じ、第2吹出方向切替ドア46によりベントダクト42の上流端部を閉じると調和空気がフットダクト43から吹き出すフットモードとなる。また、第1吹出方向切替ドア45によりデフロスタダクト41の上流端部を開き、ベントダクト42及びフットダクト43の接続部を閉じると、調和空気がデフロスタダクト41から吹き出すデフロスタモードとなる。このように第1吹出方向切替ドア45及び第2吹出方向切替ドア46を回動させることにより、吹出モードがフット/デフモードや、バイレベルモードにも切り替えられるようになっている。
次に、上記のように構成された空調装置1が作動状態にある場合について説明する。送風ファン2の回転により、外気導入口10または内気導入口11からインテーク部6内に取り入れられた空気は、送風ファン2のブレード間から空気集合通路20に放射状に吹き出す。空気集合通路20に吹き出た空気は、該空気集合通路20で一方向にまとめられる。この空気集合通路20の空気は、温度調節用通路22の流入部23に流入し屈曲部24を通って、冷却用熱交換器3を通過する。冷却用熱交換器3を通過した空気は、エアミックスドア33の開度によって加熱通路31ないしバイパス通路32を流れた後、デフロスタダクト41や、ベントダクト42、フットダクト43を経て車室の各部に供給される。このように送風ファン2によって送風された空気が冷却用熱交換器3や加熱用熱交換器4等を通過する際、及び吹出方向が切り替えられる際には、圧力損失が生じる。
上記送風ファン2により送風された空気がケーシング9内を流れるとき、空気集合通路20と屈曲部24との間の流入部23の長さL1が50mm以上に設定されていて、空気集合通路20と冷却用熱交換器3とが離れているので、空気が流入部23を通過する間に、その空気の持つ速度エネルギーが圧力エネルギーに変換されて空気の圧力が高まる。これにより、冷却用熱交換器3を通過した空気の圧力を、流入部23の長さL1が50mmよりも短い場合に比べて高く維持することが可能になる。
このことをシュミレーション結果に基づいて説明する。シュミレーションのモデルとしては、図6に示す5つのモデルMA1〜MA5を用意した。これらモデルMA1〜MA5は、空気集合通路20の下流部分から冷却用熱交換器3の空気通過面までのケーシング9内の空気通路の形状を模式的に示すものであり、その形状は互いに異ならせている。これらモデルMA1〜MA5は、面Xを対称面として左右対称形状であるため、この図には左側半分のみ示している。また、モデルMA1〜MA5として図示した部分以外のケーシング9内の空気通路の形状は、モデルMA1〜MA5間で共通とされている。図6において、符号50は、空気集合通路20の下流部に対応する部分、符号51は、流入部23に対応する部分、符号52は、屈曲部24に対応する部分をそれぞれ示している。モデルMA1〜MA3は、冷却用熱交換器3の左右方向の寸法が上下方向よりも長い横長形状である場合のモデルであり、従って、屈曲部24に対応する部分52の左右方向の寸法は上下方向よりも長く設定されている。MA4及び5は、冷却用熱交換器3が正方形に近い形状であるモデルである。
図7は、上記モデルMA1〜MA5の流入部23に対応する部分51の中心線の長さL1を0mmから200mmまで変化させた場合に、ケーシング9内で生じる圧力損失がどのように変化するかを示すグラフである。尚、圧力損失は、係数として表している。
この図から明らかなように、MA1〜MA5の圧力損失係数は、全体的にL1が50mm以上で小さい値をとる。つまり、モデルMA1〜MA5のように、流入部23や屈曲部24、冷却用熱交換器3の形状が互いに異なっていても、L1が50mm以上であれば、ケーシング9内を流通する空気の圧力損失を低くすることが可能である。また、MA1〜3の圧力損失係数は、L1が100mmとなるまで低下していく。さらに、MA4及び5の圧力損失係数は、L1が75mmに近づくにつれて低下し、75mmで最も低い値となり、100mm以上では200mmになるまで大略同じ値となる。このように、L1を200mmよりも長くしてもケーシング9の大型化を招くだけで圧力損失係数は殆ど変動しないので、L1は、空調装置1のコンパクト化と圧力損失の低減との両立を考慮すると、200mm以下が好ましく、さらには、170mm以下がより好ましい範囲である。
また、この実施形態では、L1/(Se/Si)が10以上とされている。このようにL1、Se、Siの各値を設定することで、ケーシング9の圧力損失を一層低減することが可能になる。すなわち、上記と同じモデルMA1〜MA5を用いてL1/(Se/Si)を変化させた場合に圧力損失係数がどのように変化するかを示す図8から明らかなように、モデルMA1〜MA5の圧力損失係数は、全体的にL1/(Se/Si)が10以上になると十分に小さい値をとることが分かる。
上記モデルMA4及び5の圧力損失係数は、L1/(Se/Si)が12に近づくにつれて低下し、12くらいで最も低い値となる。また、モデルMA1〜3の圧力損失係数は、L1/(Se/Si)が20になるまで低下していき、20以上では42くらいになるまで略同じ値となる。つまり、L1/(Se/Si)は、複数のモデルMA1〜MA5のシュミレーション結果より、圧力損失を低減するためには、10以上が好ましく、さらには、20以上が好ましい範囲である。
また、上記温度調節用通路22の流入部23の断面積は下流側へ行くほど拡大しているので、この流入部23はディフューザーを構成することになる。これにより、空気集合通路20から吹き出した空気の圧力が、冷却用熱交換器3に到達するまでに効果的に高まる。加えて、上記流入部23には、左側空気ガイド部26及び右側空気ガイド部27を配置しているので、流入部23の空気の流れを流入部23の断面積の拡大に対応するように拡げることが可能になり、ディフューザーの効果がより高められる。
以上説明したように、この実施形態1に係る車両用空調装置1によれば、ファンハウジング14の空気集合通路20と、冷却用熱交換器3が配置された屈曲部24とを50mm以上離すことで、ケーシング9内を流通する空気の圧力損失を低くすることができる。これにより、送風ファン2や駆動モーターの大型化による空調装置1の重量増加を招くことなく、ケーシング9から吹き出す調和空気の単位時間当たりの供給量を確保でき、乗員の快適性を一層向上させることができる。
また、L1/(Se/Si)を10以上としているので、ケーシング9内を流通する空気の圧力損失をより一層少なくできる。
また、冷却用熱交換器3を左右方向に長い横長形状にしているので、空気通過面の面積を必要な広さ確保しながら、冷却用熱交換器3の上下方向の寸法を短くすることが可能になる。これにより、空調装置1を上下方向に大型化することなく、ファンハウジング14と冷却用熱交換器3との上下方向の離間距離を長くすることが可能になり、L1を容易に長くできる。
また、空調装置1の構造としては、図9に示す変形例のように、加熱通路31をバイパス通路32の後側に位置付けることにより、加熱用熱交換器4をファンハウジング14及び冷却用熱交換器3よりも後方に配置するようにしてもよい。この変形例では、エアミックスドア33が加熱通路31の下流端部近傍に配置されている。また、第1吹出方向切替ドア45によりフットダクト43の下流端部が開閉されるようになっており、また、第2吹出方向切替ドア46により、デフロスタダクト41の下流端部及びベントダクト42の下流端部が開閉されるようになっている。
変形例では、加熱用熱交換器4がファンハウジング14及び冷却用熱交換器3よりも後側に位置していることにより、ファンハウジング14と冷却用熱交換器3とを上下方向に近づけたレイアウトにすることが可能になる。
(実施形態2)
図10は、本発明の実施形態2に係る車両用空調装置1を示すものである。この実施形態2の空調装置は、空気濾過用のエアフィルタ60を備えている点で実施形態1のものと異なっているだけで、他の部分は同一であるため、以下、同一の部分に同じ符号を付し、異なる部分について詳細に説明する。
すなわち、この実施形態2では、屈曲部61が本発明のフィルタ配置部を構成しており、この屈曲部61には、フィルタ60の他に冷却用熱交換器3が配設されている。冷却用熱交換器3は実施形態1と同様に配置されている。フィルタ60は、厚肉板状に形成され、その空気通過面を空気流れ上流側に向けた状態で、冷却用熱交換器3の空気通過面と略平行となるように配置され、ケーシング9に保持されている。このフィルタ60と冷却用熱交換器3との間には隙間が設けられている。また、L1の長さは、実施形態1と同じに設定されている。
この実施形態2の空調装置1によれば、ファンハウジング14の空気集合通路20と、大きな圧力損失の原因となるフィルタ60が配置された屈曲部61とを50mm以上離しているので、実施形態1と同様に、ケーシング9内を流通する空気の圧力損失を低くすることができる。これにより、送風ファン2や駆動モーターの大型化による空調装置1の重量増加を招くことなく、ケーシング9から吹き出す調和空気の単位時間当たりの供給量を確保でき、乗員の快適性を一層向上させることができる。
(実施形態3)
図11は、本発明の実施形態3に係る車両用空調装置1を示すものである。この実施形態3の空調装置と実施形態1、2の空調装置とは、冷却用熱交換器3の配置が異なるとともに、それに伴ってケーシング9の形状が異なっているだけで、他の部分は同一であるため、以下、同一の部分に同じ符号を付し、異なる部分について詳細に説明する。
すなわち、この実施形態3では、冷却用熱交換器3は、空気通過面が略水平となるように温度調節用通路22の流入部23に配置されており、空気集合通路20の下流端部と、空気通過面とは、上下方向に対向している。また、流入部23の前後方向の寸法は下流側へ行くほど長くなるように設定されており、流入部23の断面形状は、下流側へ行くほど左右方向及び前後方向の両方向に拡大している。
上記空気集合通路20の下流端部と冷却用熱交換器3の空気通過面との間の空気通路の中心線S2の長さL2は50mm以上200mm以下に設定されている。また、L2/(Se/Si)は、上記実施形態1と同様に10以上に設定されている。
この実施形態2の空調装置1においては、送風ファン2により送風された空気がケーシング9内を流れるとき、空気集合通路20と冷却用熱交換器3の空気通過面との間の空気通路の長さL2が50mm以上に設定されていて、空気集合通路20と冷却用熱交換器3とが離れているので、実施形態1のものと同様に、冷却用熱交換器3を通過した空気の圧力を、L2が50mmよりも短い場合に比べて高く維持することが可能になる。
このことをシュミレーション結果に基づいて説明する。シュミレーションのモデルは、図12に示す5つである。これらモデルMB1〜MB5は、実施形態1のモデルMA1〜MB5と同様に、空気集合通路20の下流部分から冷却用熱交換器3の空気通過面までの空気通路の形状を模式的に示すものであり、面Xを対称面として左右対称形状とされているため、左側半分のみ示している。モデルMB1〜3は、冷却用熱交換器3の左右方向の寸法が前後方向よりも長い横長形状のモデルである。モデルMB4及び5は、冷却用熱交換器3が正方向に近い形状のモデルである。また、図13は、これらモデルMB1〜MB5のL2を0mmから200mmまで変化させた場合に、ケーシング9内で生じる圧力損失がどのように変化するかを示すグラフである。
この図から明らかなように、MB1〜MB3及び5の圧力損失係数は、L2が50mm以上で十分に小さい値をとる。また、MB1〜MB3の圧力損失係数については、Lが75mmに近づくにつれて低下し、75mmくらいで最も低い値となり、100mm以上では200mmになるまで略同じ値となる。MA5の圧力損失係数は、Lが100mmになるまで低下し、100mm以上では200mmになるまで略同じ値となる。尚、MA4の圧力損失係数は全体的に高く、L2が20mmのときの値はグラフ外にあるが、これについても、50mm以上では低い値をとっている。
また、この実施形態では、L2/(Se/Si)が10以上となるように、L2、Se、Siの各値が設定されており、ケーシング9の圧力損失が一層低減されるようになっている。すなわち、L2/(Se/Si)を変化させた場合に、圧力損失係数がどのように変化するかを示す図14から明らかなように、MB1〜3及び5の圧力損失係数は、L2/(Se/Si)が10以上になると十分に低い値をとる。MB1〜3の圧力損失係数は、L2/(Se/Si)が25くらいになるまで低下している。尚、MB4の圧力損失係数は全体的に高く、10のときの値はグラフ外にあるが、これについても、10以上では、10よりも小さい場合に比べて十分に低い値をとる。
以上説明したように、この実施形態3に係る車両用空調装置1によれば、実施形態1の発明と同様に、送風ファン2や駆動モーターの大型化による空調装置1の重量増加を招くことなく、ケーシング9から吹き出す調和空気の単位時間当たりの供給量を確保して乗員の快適性をより向上させることができる。
(実施形態4)
図15は、本発明の実施形態4に係る車両用空調装置1を示すものである。この実施形態4の空調装置は、空気濾過用のエアフィルタ60を備えている点で実施形態3のものと異なっているだけで、他の部分は同一であるため、以下、同一の部分に同じ符号を付し、異なる部分について詳細に説明する。
すなわち、この実施形態4では、屈曲部61が本発明のフィルタ配置部を構成しており、この屈曲部61には、フィルタ60の他に冷却用熱交換器3が配設されている。冷却用熱交換器3は実施形態3と同様に配置されている。フィルタ60は、厚肉板状に形成され、その空気通過面を空気流れ上流側に向けた状態で、冷却用熱交換器3の空気通過面と略平行となるように配置され、ケーシング9に保持されている。このフィルタ60と冷却用熱交換器3との間には隙間が設けられている。また、空気集合通路20の下流端部とフィルタ60の空気通過面との間の空気通路の中心線S2の長さL2は50mm以上200mm以下に設定されている。また、L2/(Se/Si)は、上記実施形態1と同様に10以上に設定されている。
この実施形態4の空調装置1によれば、ファンハウジング14の空気集合通路20と、大きな圧力損失の原因となるフィルタ60が配置された屈曲部61とを50mm以上離しているので、実施形態3と同様に、ケーシング9内を流通する空気の圧力損失を低くすることができる。これにより、送風ファン2や駆動モーターの大型化による空調装置1の重量増加を招くことなく、ケーシング9から吹き出す調和空気の単位時間当たりの供給量を確保でき、乗員の快適性を一層向上させることができる。
尚、実施形態2、4において、フィルタ60としては、例えば、不織布等の濾過材を波状に折り曲げて構成したものを用いることができる。また、フィルタ60の形状は、冷却用熱交換器3の空気通過面と同様に左右方向に長い形状とすることも可能である。
また、上記実施形態1、2では、温度調節用通路22の流入部23に空気ガイド部26〜28を配置しているが、これら空気ガイド部26〜28は省略してもよい。
また、加熱用熱交換器4は縦置きにしてもよい。
また、上記実施形態1〜4では、送風ファン2をケーシング9の左右方向略中央部に配置した場合について説明しているが、これに限らず、図16に示す変形例のように、送風ファン2をケーシング9の右側寄りに配置してもよい。この場合には、内気導入口11が1つだけ形成されることになる。また、図示しないが、送風ファン2はケーシング9の左寄りに配置してもよい。
以上説明したように、本発明に係る車両用空調装置は、例えば、送風ファンや熱交換器が車両の助手席側にオフセット配置されたフルセンタ型の空調装置として適している。
実施形態1に係る空調装置を左側上方から見た斜視図である。 実施形態1に係る空調装置の内部構造を示す断面図である。 実施形態1に係る空調装置の正面図である。 実施形態1に係る空調装置を後側から見た図である。 実施形態1に係る空調装置の平面図である。 (a)〜(e)は、実施形態1に係る空調装置のシュミレーションモデルを示す図である。 L1と圧力損失係数との関係示すグラフである。 L1/(Se/Si)と圧力損失係数との関係示すグラフである。 実施形態1の変形例に係る図2相当図である。 実施形態2に係る図2相当図である。 実施形態3に係る図2相当図である。 実施形態3に係る図6相当図である。 L2と圧力損失係数との関係示すグラフである。 L2/(Se/Si)と圧力損失係数との関係示すグラフである。 実施形態4に係る図2相当図である。 変形例に係る図3相当図である。
符号の説明
1 車両用空調装置
2 送風ファン
2a 回転軸
3 冷却用熱交換器
3a コア
4 加熱用熱交換器
4a コア
9 ケーシング
14 ファンハウジング
20 空気集合通路
22 温度調節用通路(空気通路)
23 流入部
24 屈曲部(熱交換器配置部)
26 左側空気ガイド部
27 右側空気ガイド部
60 フィルタ
61 屈曲部(フィルタ配置部)

Claims (13)

  1. 送風ファン及び熱交換器がケーシング内に収容され、上記送風ファンの回転により上記ケーシング内に導入された空気を上記熱交換器を通過させて調和空気とし車室へ供給するように構成された車両用空調装置であって、
    上記ケーシングには、上記送風ファンを収容するファンハウジングと、該ファンハウジング内に形成された空気集合通路の下流端部に接続された空気通路とが設けられ、
    上記空気通路には、上記空気集合通路から吹き出す空気の吹出方向と交差する方向に屈曲して延びるとともに、上記熱交換器がその空気通過面を空気流れ上流側に向けて配置された熱交換器配置部が設けられ、
    上記空気集合通路と、上記熱交換器配置部との間の空気通路の中心線長さL1が50mm以上に設定されていることを特徴とする車両用空調装置。
  2. 送風ファン、空気濾過用フィルタ及び熱交換器がケーシング内に収容され、上記送風ファンの回転により上記ケーシング内に導入された空気を上記フィルタ及び熱交換器を順に通過させて調和空気とし車室へ供給するように構成された車両用空調装置であって、
    上記ケーシングには、上記送風ファンを収容するファンハウジングと、該ファンハウジング内に形成された空気集合通路の下流端部に接続された空気通路とが設けられ、
    上記空気通路には、上記空気集合通路から吹き出す空気の吹出方向と交差する方向に屈曲して延びるとともに、上記フィルタがその空気通過面を空気流れ上流側に向けて配置されたフィルタ配置部が設けられ、
    上記空気集合通路と、上記フィルタ配置部との間の空気通路の中心線長さL1が50mm以上に設定されていることを特徴とする車両用空調装置。
  3. 請求項1または2に記載の車両用空調装置において、
    L1が75mm以上に設定されていることを特徴とする車両用空調装置。
  4. 請求項1から3のいずれか1つに記載の車両用空調装置において、
    空気集合通路の下流端部の断面積をSiとし、熱交換器の空気通過面の面積をSeとしたとき、L1/(Se/Si)の値が10以上に設定されていることを特徴とする車両用空調装置。
  5. 請求項4に記載の車両用空調装置において、
    L1/(Se/Si)の値が20以上に設定されていることを特徴とする車両用空調装置。
  6. 送風ファン及び熱交換器がケーシング内に収容され、上記送風ファンの回転により上記ケーシング内に導入された空気を上記熱交換器を通過させて調和空気とし車室へ供給するように構成された車両用空調装置であって、
    上記ケーシングには、上記送風ファンを収容するファンハウジングと、該ファンハウジング内に形成された空気集合通路の下流端部に接続された空気通路とが設けられ、
    上記熱交換器は、その空気通過面が上記空気集合通路の下流端部と対向するように上記空気通路に配置され、
    上記空気集合通路と、上記熱交換器との間の空気通路の中心線長さL2が50mm以上に設定されていることを特徴とする車両用空調装置。
  7. 送風ファン、空気濾過用フィルタ及び熱交換器がケーシング内に収容され、上記送風ファンの回転により上記ケーシング内に導入された空気を上記フィルタ及び熱交換器を順に通過させて調和空気とし車室へ供給するように構成された車両用空調装置であって、
    上記ケーシングには、上記送風ファンを収容するファンハウジングと、該ファンハウジング内に形成された空気集合通路の下流端部に接続された空気通路とが設けられ、
    上記フィルタは、その空気通過面が上記空気集合通路の下流端部と対向するように上記空気通路に配置され、
    上記空気集合通路と、上記フィルタとの間の空気通路の中心線長さL2が50mm以上に設定されていることを特徴とする車両用空調装置。
  8. 請求項6または7に記載の車両用空調装置において、
    L2が75mm以上に設定されていることを特徴とする車両用空調装置。
  9. 請求項6から8のいずれか1つに記載の車両用空調装置において、
    空気集合通路の下流端部の断面積をSiとし、熱交換器の空気通過面の面積をSeとしたとき、L2/(Se/Si)の値が10以上に設定されていることを特徴とする車両用空調装置。
  10. 請求項9に記載の車両用空調装置において、
    L2/(Se/Si)の値が20以上に設定されていることを特徴とする車両用空調装置。
  11. 請求項1から10のいずれか1つに記載の車両用空調装置において、
    空気集合通路の下流端部と熱交換器との間の空気通路の断面積は、下流側へ行くほど拡大していることを特徴とする車両用空調装置。
  12. 請求項11に記載の車両用空調装置において、
    空気集合通路の下流端部と熱交換器との間の空気通路には、下流側へ行くほど空気通路の中心線から離れるように延びる空気ガイド部が配置されていることを特徴とする車両用空調装置。
  13. 請求項1から12のいずれか1つに記載の車両用空調装置において、
    ファンハウジングは、熱交換器の上方に配置され、
    上記熱交換器は、空気通過面が上下方向に延びるように配置されるとともに、車幅方向の寸法が上下方向の寸法よりも長く設定されていることを特徴とする車両用空調装置。
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