JP3639234B2 - 車両用空調装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両用空調装置に関し、特に、空調ユニットに配設されるドレン構造の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、この種の車両用空調装置として、例えば、特開2000−25447号公報や特開2001−39144号公報に開示されるように、冷却用及び加熱用の2つの熱交換器を収容した空調ユニットと、該空調ユニットへの送風を行う送風ユニットとを、それぞれインストルメントパネル内において車幅方向略中央部とその助手席とに配設したものが知られている。
【0003】
前記空調ユニットには、その下端側に送風ユニットからの空気導入部が設けられていて、その空気導入部から導入された空気は、該空気導入部の上方でそれぞれ略水平に向けて上下に並べて配置された冷却用及び加熱用熱交換器を通過し、さらにその上方に接続されたダクトを介して車室に導出されるようになっている。このものでは、2つの熱交換器を上下に並べて配置することで、該空調ユニットの小型化を図り、その搭載スペースを低減している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記従来例の空調装置においては、空調ユニットで発生する凝縮水を排水するためのドレン口を空調ユニットの底面部に開口している。
【0005】
そして、一般的には、このドレン口にゴム製の排水パイプを接続して、車体の開口部に挿入して排水するようにしている。そのために、ゴム製の排水パイプを接続する組立工数が必要であり、また、ドレン口とゴムパイプとのシール性を良好に保つことが問題となっている。
【0006】
その上、ドレン口より排出される量よりも大量に凝縮水が発生した場合、底面部に凝縮水が貯留する結果となる。この凝縮水で空気の導入通路断面積が少なくなり、空気流の抵抗となるとともに、貯留した凝縮水の一部が空気流により冷却用加熱器方向に巻き上げられ、排水されない不具合を発生する。
【0007】
そのために、例えば、特開2000−25447号公報では、ドレン口の前に突起を設けて、送風ユニットから空調ユニットの冷却用熱交換器へ送られる空気流がドレン口に直接、当たることを防止している。しかし、このようにすると、空気流に乱れを生じたり、空気流の抵抗が増加して、熱交換効率が良くない。
【0008】
また、特開2000−255251号公報のように、空調ユニットの前方下部に一体にドレン配管を形成し、このドレン配管を直接ダッシュパネルの開口部に挿入するものが開示されている。この公報のものでは、ドレン口にゴム配管を接続する必要がなく、組立性はよくなっている。しかし、ドレン口を設ける位置とダッシュパネルの開口部の形成位置とを一致させる必要があり、位置設定の自由度に制約がある。即ち、ダッシュパネルの開口部の位置によりドレン口の位置が決められることになる。この公報では、ドレン口は空調装置の運転席側端部、即ち送風ユニットとは遠いサイドに設けられている。それ以外の位置には動かすことはできず、設計の自由度が制限される不具合を有する。
【0009】
その上、空調ユニット下端部から直接、前方に延びてドレン通路を形成しているために、送風ユニットからの通風空気が直接突き当たる位置に傾斜したドレン通路を設ける結果となっており、凝縮水がドレン通路を介して排出されずに、空気流に導かれて巻き上げられ、排水されない不具合を発生する。
【0010】
その上、ドレン口より排出される量よりも大量に凝縮水が発生した場合、ドレン通路に凝縮水が貯留する結果となる。この公報では、傾斜したドレン通路が凝縮水を一部貯留する機能を有しているが、その機能を十分に発揮させるためには、大きなドレン通路容積を必要とする。そのためには、空調ユニットとダッシュパネルとの間隔を大きくして、ドレン通路容積を大きくする必要があるが、そうすると、空調ユニットがダッシュパネルから離れ、空調ユニットが車室内に突出する傾向となり、車室内を狭くする要因となる。
【0011】
本発明は斯かる諸点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、冷却用及び加熱用熱交換器を空調ユニット内に配設するとともに、空調ユニットの助手席側に配置した送風ユニットから該空調ユニットへ空気を送るようにした車両用空調装置において、空調ユニットの凝縮水の排水構造に工夫を凝らし、空調装置の性能向上を図ることにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本発明の解決手段では、空調ユニットの底壁部にドレン口を設け、このドレン口に一体にドレン通路を形成するとともに、ドレン通路を空調ユニットの横方向(車幅方向)に延ばすようにして設けて、かつ空調ユニットの側方から突出させて設けるようにしたことを特徴とする。
【0013】
具体的には、請求項1の発明では、車両のインストルメントパネル内の車幅方向略中央部に配設された空調ユニットと、該空調ユニットの助手席側に配設された送風ユニットと、該送風ユニットからの空気を前記空調ユニットに送る中間ダクトと、該空調ユニット内に配設された冷却用熱交換器及び加熱用熱交換器とを備え、該中間ダクトから空調ユニットに導入した空気を、該空調ユニット内に設置された冷却用熱交換器及び加熱用熱交換器を通過させて調和空気とするようにした車両用空調装置を前提とする。
【0014】
そして、該空調ユニットの底壁部にドレン口が設けられ、該ドレン口に一体に連接されたドレン通路が空調ユニットの側方側に突出して延びて設けられ、該ドレン通路の出口部にドレンパイプが接続され、該ドレンパイプがエンジンルーム側に延びて設けられている。さらに、前記空調ユニットの底壁部は、ドレン口が一番低く、その対角部分が一番高くて、ここからドレン口に向かって下方に傾斜する傾斜面を形成しており、ドレン口からドレン通路の出口部に向かっても下方向に傾斜する傾斜面を形成しており、かつ底壁部の中間部に平面部を有し、該平面部より車体前方位置に、中間ダクトから導入される空気の流れ方向と平行な方向にリブが立設されている構成である。
【0015】
この構成によれば、ドレン通路が、空調ユニットを上下方向から見た時の投影面から側方に突出して設けられ、このドレン通路の出口部にドレンパイプが接続されるので、車体側ダッシュパネルの開口位置とドレン口の位置とが車体前後方向に一致しなくて良く、両者の位置関係はドレン通路の長さを変更することで自由に設定でき、設計上の自由度が大きい。
【0016】
また、ドレン通路が凝縮水の貯留空間を形成できるので、底壁部に貯留する凝縮水を少なくでき、冷却用熱交換器に導かれる空気流に引っ張られて凝縮水が巻き込まれることをほとんどなくすことができる。
【0017】
さらに、凝縮水は冷却用熱交換器に持ち込まれることなく、ドレン口からドレン通路に導かれ、その出口部から速やかに排出される。
【0018】
さらにまた、ドレン口に集まる凝縮水が、空調ユニットに送られる空気流によって冷却用熱交換器に連れ込まれるのを前記リブにより防止できる。
【0019】
請求項の発明は、請求項1において、ドレン口が、空調ユニットの底壁部において助手席側でかつ車体前部側に配置され、ドレン通路が前記空調ユニットの助手席側に空調ユニットから突出して設けられている構成であり、中間ダクトから空調ユニットに送られる空気流に対して、影響を受けにくい位置にドレン口を開口しており、その上、ドレン通路で空調ユニットの投影面外に凝縮水を導くようにしているので、凝縮水が冷却用熱交換器に巻き込まれることを防止できる
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0021】
図1〜図3は、本発明の実施形態に係る空調装置1の外観を示すものであり、この空調装置は、図4に示すように、自動車の車室に配設されているインストルメントパネル2の内方に収容されている。この自動車は、運転席及び助手席がそれぞれ車体右側及び左側に設けられている、いわゆる右ハンドル車であり、さらに前部のエンジンルームと、車室の前側とはダッシュパネルP(図6にのみ示す)によって仕切られている。尚、この明細書では、空調装置1の車体前側及び車体後側を、それぞれ単に前側及び後側とも呼ぶものとする。
【0022】
前記空調装置1は、図3に示すように、送風ユニット3と、該送風ユニット3からの空気を冷却した後、温度調節して車室へ供給する空調ユニット4と、送風ユニット3からの空気を空調ユニット4へ送る中間ダクト5とからなるものである。空調ユニット4は車幅方向の略中央部に配置される一方、送風ユニット3は該空調ユニット4から車体左側へ所定距離離間して助手席の前方に配置されている。また、該送風ユニット3の下端は、空調ユニット4の下端よりも上方に位置付けられていて、助手席乗員の足元スペースを広く確保している。
【0023】
前記送風ユニット3は、その車幅方向の略中央部において左右に2つに分割されたケーシング6を備えており、それらはファスナ等を用いて一体化されている。そのケーシング6の上側には空調装置1へ空気を取り入れるための空気取入部7が設けられる一方、下側には取り入れた空気を前記空調ユニット4へ送風するための送風部8が設けられている。空気取入部7の上部には、図1に示すように、図示しないダクトを介して車室外の空気を取り入れるための外気取入口10と、車室内の空気を取り入れるための内気取入口11とが形成されていて、さらに、これらのうちのいずれか一方を閉状態とするとともに、他方を開状態とするように作動する内外気切替ダンパ12が、該空気取入部7の内方に設けられている。
【0024】
詳しくは、前記空気取入部7の上部は、その前面部が上側ほど車体後方へ傾斜する矩形状とされる一方、後面部は上側ほど車体前方へ傾斜する矩形状とされ、該前面部及び後面部の上縁同士が連続していて、車幅方向から見て、略三角形の断面を有するように形成されている。前記前面部及び後面部にそれぞれ前記外気取入口10及び内気取入口11が矩形状に開口していて、さらに各取入口10、11にはグリル13が一体成形されている。一方、前記空気取入部7の側面部は、前面部及び後面部の対応する側縁同士を連繋するように設けられている。前記内外気切替ダンパ12は、各取入口10、11よりも大きい矩形状とされていて、その上縁に車幅方向に延びる軸を有し、この両端がそれぞれ前記空気取入部7の一対の側面部の上端側に支持されている。
【0025】
前記内外気切替ダンパ12の下端側には、空気取入部7の側面部に取り付けられたアクチュエータ15の出力軸が連結されるように、該側面部を貫通する連結部(図示せず)が設けられている。また、該側面部には、アクチュエータ15をねじ等により締結するためのボス部が一体成形されている。該アクチュエータ15は、車体に配設されている空調制御部(図示せず)からの信号を受けて作動するように構成されていて、空調制御部からの信号線は、アクチュエータ15のカプラ17に結線されるようになっている。
【0026】
そして、前記アクチュエータ15によって内外気切替ダンパ12がその軸周りに回動されて、外気取入口10を全開とする位置にされると内気取入口11が全閉とされて、外気のみを取り入れる外気取入モードとなる一方、該内外気切替ダンパ12がその状態から逆方向に回動されて、外気取入口10を全閉とする位置にされると内気取入口11が全開とされて、内気循環モードとなる。
【0027】
一方、前記空気取入部7の下部には、図5に示すように、取り入れた空気を濾過するためのフィルタ20が配設されるフィルタ配設部21が設けられており、図示しないが、このフィルタ配設部21の車体後方側には開口が形成されていて、この開口からフィルタ20の交換が行えるようになっている。このフィルタ配設部21の下方は前記送風部8であり、送風ファン23としての遠心式多翼ファンがその回転軸を上下方向に向けて配設され、さらにこの送風ファン23の下方にファン駆動モータ24が配設されている。この図において矢印で示すように、該送風ファン23の回転により、空気取入部7の上部から空気が取り入れられ、フィルタ20を通過し、送風部8に導入される。
【0028】
前記送風部8の右側壁部には開口部8aが形成されていて、前記中間ダクト5の左端部が接続されている。この中間ダクト5は、その左端部から空調ユニットの下端側へ向かって斜め下方へ延びるように形成されたけ傾斜ダクト5aと水平ダクト5bを有し、水平ダクト5bの右端部が、空調ユニット4のケーシング下端側に形成された開口部25を介して、該空調ユニット4の内部と連通している。
【0029】
傾斜ダクト5aの断面形状は左端部で略矩形状に、右端部で略三角形に形成され、その中間部分の形状は矩形状から三角形状に滑らかに変化しており、空気の乱流や空気抵抗を少なくしている。水平ダクト5bは断面略三角形状のままで、内部に複数の突起を設け、空気流を整流するようにしている。
【0030】
水平ダクト5bとケーシング30の導入部39とは同様な断面三角形状とされた部分で連結されている。したがって、送風ユニット3と空調ユニット4とは、中間ダクト5の分だけ離れていて、該送風ユニット3からの空気は、図5の矢印で示すように、この中間ダクト5内を通過してスムーズに空調ユニット4へ送られるようになっている。特に、送風ユニット3の半径方向外側(車体後側)の高速空気が、略三角形状断面の導入部39の幅の広い側(車体後側)に送られ、半径方向内側(車体前側)の低速空気が、略三角形状断面の導入部39の幅の狭い側(車体前側)に送られるようになっている。
【0031】
また、前記中間ダクト5は、図2に示すように、車体前後方向に長い略矩形状の断面を有していて、その上壁には、前記ファン駆動モータ24の回転数を変更させるための制御回路26が配設されている。この制御回路26の上端部には、前記空調制御部からのコネクタを接続するためのカプラ27が設けられている。
【0032】
前記空調ユニット4は、全体として上下方向に長く、かつ前記送風ユニット3のケーシング6よりも大型の矩形箱状に形成されたケーシング30を備えており、該ケーシング30は下ケーシングを構成する底壁部31と、上ケーシングを構成する本体部32とに上下に分割されていて、さらに、該本体部32は前記送風ユニット3と同様に、その車幅方向の略中央部において2つに分割されている。このケーシング30の内部には、図6に示すように、前記中間ダクト5が接続される開口部25よりも上方に冷凍サイクルの一要素であるエバポレータ33が配設され、さらにその上方にはヒータコア34が配設されている。また、この空調ユニット4のケーシング30の上部には、調和空気の吹出口が複数形成されており、前記図5に矢印で示すように、前記送風ユニット3からの空気の流れはこの空調ユニット4内で上方へ向かう流れとなる。
【0033】
前記エバポレータ33は、送風ユニット3からの空気を冷却する冷却用の熱交換器であり、例えばアルミニウム等の金属薄板から形成されたチューブを互いに同方向に延びるように多数積層して、隣り合うチューブの間に、同じく金属薄板から形成された波形のフィンを介在させたものである。このエバポレータ33のチューブ内には、冷凍サイクルにより生成される低温の冷媒が循環して、該エバポレータ33を通過する空気を冷却するようになっている。すなわち、このエバポレータ33には、図示しないが、チューブの両端側にそれぞれ該チューブと連通するタンクが設けられていて、一方のタンクはチューブの積層方向の中央部分に配設された仕切板によって流入タンク部と流出タンク部とに区画されている。そして、流入タンク部に流入した冷媒は、この流入タンク部に接続された上流側チューブを介して他方のタンクに流れ、その後、この他方のタンクから下流側チューブを介して前記一方のタンクの流出タンク部に至る。
【0034】
前記エバポレータ33は、チューブの延びる方向を車体前後方向に向け、かつ該エバポレータ33の車体後側ほど上方に位置するように傾斜させて配設されていて、送風ユニット3からの空気は全てエバポレータ33を通過するようになっている。前記エバポレータ33の流入タンク部と流出タンク部とには、それぞれクーラパイプ(図示せず)が接続されていて、各クーラパイプは空調ユニット4のケーシング30における左側壁部30a(図5のみに示す)からケーシング30外方へ延出した後、車体前方へ延びるように成形されている。
【0035】
前記エバポレータ33による空気の冷却時に、該エバポレータ33に発生した凝縮水は、前記ケーシング30の底壁部31に設けられたドレン部35を介して車外へ排出される。このドレン部35は、図7ないし図11に示すように、底壁部31の車体前端側における左側部分(送風ユニット側)に、該底壁部31と一体に形成されたドレン口80およびこのドレン口80に一体に形成されたドレン通路81を備える。このドレン通路81はドレン口80からダッシュパネルに略平行に送風ユニット側に延びており、その出口部82は空調ユニット4のケーシング30の左側壁部30aよりも車体左側(送風ユニット側)へ突出するように延びて設けられている。この出口部82に略直角にドレンパイプ83が接続され、このドレンパイプ83の先端がダッシュパネルPのドレン開口穴に挿入される。
【0036】
底壁部31は、ドレン口80の部分が一番低く、その対角部分が一番高くて、この対角部分からドレン口80に向かって傾斜面を形成している。さらに、ドレン口80からドレン通路81の出口部82に向かっても下方向に傾斜して設けられている。この形状により底壁部31に貯留される凝縮水はドレン口80に導かれ、かつドレン通路81を通ってその出口に導かれ、ドレンパイプ83から車室外に排出される。
【0037】
中間ダクト5は送風ユニット3に接続され、図5に示すように、送風ユニット3から空調ユニット4に向かって斜め下方に傾斜した傾斜ダクト5aを備え、この傾斜ダクト5aと空調ユニット4のケーシング30とを連通する水平ダクト5bとを備える。傾斜ダクト5aは別部材として成形されている。水平ダクト5bはケーシング30に一体に成形されており、詳細には、水平ダクト5bの下半分は底壁部31と一体に形成され、上半分は本体部32と一体に形成されている。
【0038】
図12に示すように、傾斜ダクト5aは、送風ユニット3の送風部8の開口部8aの接続部分で断面略矩形状に形成され、水平ダクト5bとの接続部分で断面略三角形に形成されている。この傾斜ダクト5a内で空気流は矩形状の断面を流れる状態から三角形断面を流れる状態に滑らかに方向修正しながら流れる。この実施例では、水平ダクト5bをケーシング30に一体に形成し、傾斜ダクト5aを別部品で形成しているので、この傾斜ダクト5aの中の空気流が滑らかに通流するように形状を設計し、成形することができる。
【0039】
傾斜ダクト5aから直接ケーシング30の導入部39に空気流を送ると、下方に傾斜して流れる空気流が底壁部31に衝突して、底壁部31の凝縮水を乱す或いは巻き上げる可能性が大きいので、本発明では、導入部39に入る直前に水平ダクト5bを設けた。このことより、送風ユニット3から傾斜ダクト5aを通って斜め下方に送られる空気が、水平ダクト5bにより略水平方向にやや方向変更され、空調ユニット4内の導入部39に導かれる。したがって、導入部39内で斜め下方に向かう空気流はほとんどなく、空気流が底壁部31に衝突することが極減され、この底壁部31を流れる凝縮水を跳ね上げることを防止できる。
【0040】
そして、特に、底壁部31の中間部分には平面部31aが形成され、水平ダクト5bとほぼ同一平面を形成している。この構成により、中間ダクト5を介して流れる空気は、導入部39内でこの平面部31aに沿って流れ、その後、この上部のエバポレータ33へ向かうように方向変換されて送られる。したがって、底壁部31の傾斜面をドレン口80に向かって流れる凝縮水の流れと導入部39に入ってくる空気流との衝突が効果的に避けられ、空気流によって凝縮水の流れが妨げられることが大幅に削減される。
【0041】
また、送風ユニット3から中間ダクト5を通って導入部39に送られる空気は、この傾斜ダクト5aから断面略三角形の水平ダクト5bで略水平方向に方向変換されながら、空調ユニット4内の導入部39に送られる。その時の空気流速分布を取ってみると、送風ユニット3の送風ファン23の半径方向外側の比較的、流速の早い空気流が車体後方側を流れ、水平ダクト5bの略三角形の広い断面積側を流れ、そのままケーシング30に送り込まれる。即ち、高速の空気流が車体後方側である断面形状の上下方向の寸法の長い部分を流れ、比較的、流速の遅い空気流が略三角形の狭い断面積側、即ち車体前方側である断面形状の上下方向の寸法の短い部分を流れる。そのため、車体前方に位置するドレン口80に集まる凝縮水が空気流で妨げられることは極減されている。
【0042】
その上、さらに、ケーシング30の底壁部31の中間部に平面部31aを有し平面部31aより車体前方位置に、中間ダクト5から導入される空気の流れ方向と平行な方向にリブ84が立設されている。このリブ84により、ドレン口80に集まる凝縮水が、空調ユニット4に送られる空気流によってエバポレータ33に連れ込まれるのを防止できる。特に凝縮水は、エバポレータ33の下面を斜め下方に流れて車体前方側から底壁部31に落下する傾向にあり、このリブ84より車体前方側で凝縮水が底壁部31に落下することとなる。このリブ84より前側での空気流速は比較的、遅くなっており、凝縮水の落下、収集を妨げることがない。
【0043】
ダッシュパネルPに空調ユニット4を取り付ける取付部85が、ドレン通路81の出口部82の先に一体に設けられている。ダッシュパネルPに固定されたスタッドボルトをこの取付部85の穴に挿通し、ナットで締結するようになっているので、ドレンパイプ83をダッシュパネルPに組付けた場合に、ドレンパイプ83とダッシュパネルPとのガタツキがなく、シール性が向上する。
【0044】
空調ユニット4は上下に分割され、上ケーシングを構成する本体部32と下ケーシングを構成する底壁部31からなる。そして、本体部32は左右に2分割されてなり、エバポレータ33及びヒータコア34は2分割された本体部32に挟まれて保持されるようになっているので、エバポレータ33及びヒータコア34の組付が容易で、保持が確実である。なお、エバポレータ33はケーシングを分解することなく、単体で取り出しできるようにするために、ケーシングの左側面部30a(送風ユニット側)に別部材の蓋部材が設けられている。
【0045】
また、底壁部31に縦分割面を有しないので、凝縮水の漏れの恐れがなく、ドレン口80から確実に排出される。
【0046】
一般に、ドレン通路81を中空体として底壁部31に一体に形成する場合には、ケーシング成形時の芯材(中空部を形成するための芯材)の抜け勾配の関係で狭い間隔で深い長溝を形成することが難しい。その上、長い長溝を形成することも制限される。
【0047】
それに対して、本発明では、ドレン通路80を長溝部81aおよび蓋部81bとに2分割しており、長溝部81aを底壁部31に一体に形成し、蓋部材81bを本体部32と一体に構成しているので、長溝部81aの深さ方向の寸法や長さ方向の寸法が少々長くても容易に成形でき、ドレン通路80の形状や大きさに自由度があり、凝縮水の保有スペースを確保するとともに滑らかに排出される形状を設定できる。その上、ダッシュパネルPのドレンパイプ83の取付位置についての設計自由度が増す。
【0048】
また、前記ヒータコア34は、前記エバポレータ33を通過した空気を加熱する加熱用の熱交換器であり、該エバポレータ33と同様に積層されたチューブ及びフィンとからなるものとされ、該チューブ内にはエンジンからの高温の冷却水が循環して、該ヒータコア34を通過する空気を加熱するようになっている。このヒータコア34にも、前記エバポレータ33の各クーラパイプと同様に、エンジン冷却水を流入及び流出させる各ヒータパイプ(図示せず)が設けられていて、それぞれが、ケーシング30の左側壁部30aから外方へ延出した後、車体前方へ延びるように成形されている。従って、各ヒータパイプは、前記中間ダクト5の上方に位置することになるので、助手席乗員が接触することはなく、該ヒータパイプへの断熱部材の取り付けを省略できる。
【0049】
前記エバポレータ33とヒータコア34との間には、調和空気の温度を調節するための2つのエアミックスダンパ36、37(温度調節ダンパ)が設けられている。このエアミックスダンパ36、37による温度調節は、エバポレータ33を通過した空気のうち、ヒータコア34を通過する空気量と該ヒータコア34をバイパスさせるバイパス通路38を通過する空気量との比率を変更することによって行われる。
【0050】
詳しくは、図6に示すように、空調ユニット4のケーシング30内部は、該ケーシング30の内側に一体成形された隔壁部40によってエバポレータ33の配設空間41と、ヒータコア34の配設空間42とに区画されている。この隔壁部40は、図6に示すように、車幅方向から見ると、車体前側で略水平に延びる前側隔壁40aと、車体後側で逆V字状をなす後側隔壁40bとからなり、その前側隔壁40aと後側隔壁40bとには、それぞれ、エバポレータ配設空間41とヒータコア配設空間42とを連通させる2つの開口部43、44が形成されていて、前記エアミックスダンパ36、37により開閉されるようになっている。さらに、前記隔壁部40の後側隔壁部40bには、ヒータコア配設空間42の後側で前記バイパス通路38とエバポレータ配設空間41とを連通させる開口部48が形成されている。
【0051】
前記2つのエアミックスダンパ36、37は、内外気切替ダンパ12と同様に、各々が車幅方向に延びる軸を有しており、その両端がケーシング30に支持されていて、それぞれの車体左側の軸端に対して、前記ケーシング30の左側壁部30aに配設されたアクチュエータ45の出力軸がリンク機構46を介して連結されている。該アクチュエータ45は、内外気切替ダンパ12のアクチュエータ15と同様に、ケーシング左側壁部30aに突設されたボス部に固定されている。
【0052】
前記2つのエアミックスダンパ36、37は、前記リンク機構46により連動しており、アクチュエータ45により前側及び後側開口部43、44のそれぞれを全開とする位置から、全閉とする位置まで回動するようになっている。この際、後側のエアミックスダンパ37は、前記後側開口部44を全開とする位置まで回動すると、前記バイパス通路38の上流端開口部48を全閉とするようになっていて、略全ての空気がヒータコア34を通過するようになる。尚、このエアミックスダンパ36、37のアクチュエータ45も前記内外気切替ダンパ12のアクチュエータ15と同様に、空調制御部の信号線が結線されるカプラ49(図3及び図5にのみ示す)を有している。
【0053】
尚、図示しないが、前記エバポレータ33には、その表面の温度を検出する温度センサが配設される一方、ヒータコア34にはその内部のエンジン冷却水の温度を検出する水温センサが配設されている。これら各センサの信号線は、空調ユニット4の左側壁部30aを貫通して延びていて、前記空調制御部に接続されるようになっている。
【0054】
さらに、前記空調ユニット4のケーシング30の上部には、車体後側の傾斜した部分にベント吹出口50,50,…が形成され、その前側の略水平な部分にデフロスト吹出口51,51が形成されている。さらに、該ケーシング30の上部における左側壁部30a及び右側壁部30b(図5のみに示す)には、それぞれフット吹出口52(図6に右側のもののみ示す)が形成されている。前記ベント吹出口50,50,…は、ベントダクト(図示せず)を介して図4に示すインストルメントパネル2に設けられたベントグリル53,53,…に接続されており、各ベント吹出口50からの調和空気は主に乗員の上半身へ吹き出すようになっている。一方、前記デフロスト吹出口51,51は、デフロストダクト(図示せず)を介してインストルメントパネル2の前端側に設けられたデフロストグリル54,54に接続されており、各デフロスト吹出口51からの調和空気はフロントウインドの内面に向かって吹き出すようになっている。また、前記左右のフット吹出口52,52には、それぞれ下方へ延びるダクト56、57が接続されていて、両ダクト56、57は、インストルメントパネル2の下側における運転席乗員及び助手席乗員の足元近傍で開口しており、フット吹出口52,52からの調和空気を乗員の足元に向かって吹き出すようになっている。
【0055】
前記フット吹出口52,52に接続されたダクト56、57のうち、運転席側のダクト56は、ケーシング30の右側壁部30bから後側の壁部に回り込むように、該ケーシング30と一体的に設けられたもので、比較的、大きい断面積を有しており、後席乗員への調和空気も一緒に通過する後席用との兼用のダクトとされている。この兼用ダクト56のケーシング右側壁部30bに対応する部分の前側には、前記したように運転席乗員への調和空気の吹出用開口55,55が形成される一方、ケーシング30の後壁部に対応する部分の下端側には後席乗員へ調和空気を導くためのフロアダクト(図示せず)の上端部が接続される接続部58,58が形成されている。
【0056】
また、前記空調ユニット4のケーシング30内部には、前記吹出口50、51、52を開閉して調和空気の吹出方向を変更する2つの吹出方向切替ダンパ60、61が、前記エアミックスダンパ36、37と同様に設けられていて、これらは空調ユニット4のケーシング30における左側壁部30aに配設されたリンク機構62及び該左側壁部30aのボス部に固定されたアクチュエータ63により作動するようになっている。
【0057】
前記吹出方向切替ダンパ60、61のうちの前側のものは前記デフロスト吹出口51,51を開閉するデフロストダンパ60とされ、後側のものはベント吹出口50,50,…を開閉するベントダンパ61とされている。それぞれのダンパ60、61は前記リンク機構62により連動するようになっており、前記アクチュエータ63により駆動されることで、それぞれが各吹出モードに対応した開度とされる。すなわち、この空調ユニット4は、2つのダンパ60、61の開閉状態によってベントモード、デフロストモード、フットモード、ベント及びフットの各吹出口50、52から吹き出すバイレベルモード等の各吹出モードに切り替え可能とされている。尚、この吹出方向切替ダンパ60、61のアクチュエータ63も前記内外気切替ダンパ12のアクチュエータ15と同様に、空調制御部の信号線が結線されるカプラ65(図3及び図5にのみ示す)を有している。
【0058】
前記したように、空調ユニット4の各ダンパ36、37、60、61のリンク機構46、62及びアクチュエータ45、63を、該空調ユニット4の左側壁部30aにまとめて配設しているので、該空調ユニット4の組立時には一方向から一度に取り付けることができる。
【0059】
次に、前記空調装置1の車体への取り付けについて、まず、送風ユニット3及び空調ユニット4のそれぞれの取付部について説明する。送風ユニット3の送風部8の左右両側には、それぞれ一対のブラケット68,68が設けられ、また、前記フィルタ配設部21の右側から車体右側に向かって斜めに突出するブラケット69が設けられている。一方、空調ユニット4の取付部は、前記ドレン部35に一体成形されたフランジ70と、ケーシング30上部の左右両側にそれぞれ設けられた一対のフランジ71,71とからなる。
【0060】
また、前記送風ユニット3及び空調ユニット4の取付部68〜71には貫通孔が形成される一方、前記ダッシュパネルPには、図示しないが、各貫通孔の位置に対応するように、スタッドボルトが取り付けられている。また、該ダッシュパネルPには、前記クーラパイプ及びヒータパイプと、ドレン通路との配設位置に対応して貫通孔が形成されている。そして、各ユニット3、4の取付部68〜71における貫通孔にスタッドボルトを挿通させるように空調装置1を車体に位置決めすると、前記クーラパイプ及びヒータパイプはダッシュパネルPの貫通孔からエンジンルームに臨むようになる。この状態で、スタッドボルトにナットを螺合させることによって空調装置1を車体に対して強固に固定することができ、また、各パイプにはエンジンルーム内の配管を接続して、ドレンパイプ83には排水パイプを接続する。
【0061】
更に、この実施形態に係る空調装置によると、送風ユニット3からの空気を中間ダクト5を介して空調ユニット4へ送るようにし、該空調ユニット4のエアミックスダンパ36、37及び吹出方向切替ダンパ60、61の各リンク機構46、62及びアクチュエータ45、63を空調ユニットケーシング30の送風ユニット3側に取り付け、かつ、送風ユニット3の内外気切替ダンパ12のアクチュエータ15を送風ユニットケーシング6の空調ユニット4側に取り付けるようにしている。したがって、中間ダクト5上方のデッドスペースに各アクチュエータ等15、45、46、62、63を収めることができ、空調装置1を小型化して搭載スペースを低減できる。また、空調ユニットケーシング30への各リンク機構46、62及びアクチュエータ45、63の組み付けを一方向から行えるので、該空調ユニット4の組立工数を削減できる。
【0062】
また、各ダンパ12、36、37、60、61のアクチュエータ15、45、63、エバポレータ33の温度センサ、ヒータコア34の水温センサ及び送風ファン23の制御回路26のそれぞれの前記空調制御部への接続部17、27、49、65を、送風ユニット3と空調ユニット4との間に集中させているので、空調装置1の車体への組み付け作業の工数を削減することができる。
【0063】
また、この空調ユニット4の右側壁部30b、即ち運転席側には、リンク機構46、62やアクチュエータ45、63が配設されていないので、運転席側のダクト56の断面積を大きくすることができるとともに、その形状を自由に設定することができる。このことで、運転席乗員及び後席乗員への吹出空気量を該ダクト56のみで十分に確保することができる。また、運転席の足元近傍のスペースを広くできる。
【0064】
(他の実施形態)
尚、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、その他の種々の実施形態を包含するものである。すなわち、前記実施形態は、右ハンドル車の場合について説明しているが、本発明は左ハンドル車にも適用できる。すなわち、送風ユニット3を車体右側に配置して、前記実施形態と同様に、空調ユニット4のリンク機構46、62及びアクチュエータ45、63を該空調ユニット4の送風ユニット3側に取り付け、送風ユニット3のアクチュエータ15を該送風ユニット3の空調ユニット4側に取り付けるようにすればよい。
【0065】
また、上記実施例では、中間ダクト5は、傾斜ダクト5aを別部品とし、水平ダクト5bをケーシング30と一体に形成したが、傾斜ダクト5aと水平ダクト5bとを一体として、別部品としても良い。また、水平ダクト5bの上半分はケーシング30の本体部32に、エバポレータ33の蓋部材を別部品として設ける場合には、この蓋部材に一体として設けても良い。更にドレン通路81の蓋部材81bもこのエバポレータ33の蓋部材に一体に設けても良い。
【0066】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1の発明に係る車両用空調装置によると、送風ユニットからの空気を中間ダクトを介して空調ユニットへ送るようにして、空調ユニットの底壁部にドレン口を設け、このドレン口に一体に連接したドレン通路を空調ユニットの側方側に突出して設け、このドレン通路の出口部にドレンパイプを接続し、このドレンパイプからエンジンルーム側にドレン水を排出するようにしたものである。このことで、ドレン通路が、空調ユニットを上下方向から見た時の投影面から側方に突出して設けらることになり、このドレン通路の出口部にドレンパイプが接続されるので、車体側ダッシュパネルの開口位置とドレン口の位置とが車体前後方向に一致しなくて良く、両者の位置関係はドレン通路の長さを変更することで自由に設定でき、設計上の自由度を大幅に拡大できる。また、ドレン通路が凝縮水の貯留空間を形成できるので、底壁部に貯留する凝縮水を少なくでき、冷却用熱交換器に導かれる空気流に引っ張られて凝縮水が巻き込まれることをほとんどなくすことができる。さらに、凝縮水は冷却用熱交換器に持ち込まれることなく、ドレン口からドレン通路に導かれ、その出口部から速やかに排出される。さらにまた、ドレン口に集まる凝縮水が、空調ユニットに送られる空気流によって冷却用熱交換器に連れ込まれるのを底壁部の中間部の平面部に立設したリブにより防止できる。
【0067】
請求項2の発明によれば、ドレン口を、空調ユニットの底壁部において助手席側でかつ車体前部側に配置し、ドレン通路が前記空調ユニットの助手席側に空調ユニットから突出して設けることで、中間ダクトから空調ユニットに送られる空気流に対して、影響を受けにくい位置にドレン口を開口しており、その上、ドレン通路で空調ユニットの投影面外に凝縮水を導くようにしているので、凝縮水が冷却用熱交換器に巻き込まれることを防止する効果に優れる
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態に係る空調装置の外観を示す左側後方からの斜視図である。
【図2】 空調装置の外観を示す右側後方からの斜視図である。
【図3】 空調装置の外観を示す後面図である。
【図4】 空調装置の配設状態を示す説明図である。
【図5】 空調装置の構造を示す図3相当図である。
【図6】 空調ユニットの内部構造を示す断面図である。
【図7】 空調ユニットの底壁部を示す左側後方からの斜視図である。
【図8】 空調ユニットの底壁部を示す右前方からの斜視図である。
【図9】 空調ユニットの底壁部の平面図である。
【図10】 空調ユニットの底壁部の前方からの正面図である。
【図11】 空調ユニットの底壁部の側面図である。
【図12】 中間ダクトの斜視図である。
【符号の説明】
1 空調装置
2 インストルメントパネル
3 送風ユニット
4 空調ユニット
5 中間ダクト
5a 傾斜ダクト
5b 水平ダクト
12 内外気切替ダンパ
15 アクチュエータ
30 空調ユニットケーシング
31 底壁部
33 エバポレータ(冷却用熱交換器)
34 ヒータコア(加熱用熱交換器)
35 ドレン部
36 エアミックスダンパ(温度調節ダンパ)
37 エアミックスダンパ(温度調節ダンパ)
45 アクチュエータ
60 デフロストダンパ(吹出方向切替ダンパ)
61 ベントダンパ(吹出方向切替ダンパ)
63 アクチュエータ
80 ドレン口
81 ドレン通路
81a 長溝部
81b 蓋部
83 ドレンパイプ
84 リブ
85 取付部
P ダッシュパネル

Claims (2)

  1. 車両のインストルメントパネル内の車幅方向略中央部に配設された空調ユニットと、該空調ユニットの助手席側に配設された送風ユニットと、該送風ユニットからの空気を前記空調ユニットに送る中間ダクトと、該空調ユニット内に配設された冷却用熱交換器及び加熱用熱交換器とを備え、該中間ダクトから空調ユニットに導入した空気を、該空調ユニット内に設置された冷却用熱交換器及び加熱用熱交換器を通過させて調和空気とするようにした車両用空調装置において、
    該空調ユニットの底壁部にドレン口が設けられ、該ドレン口に一体に連接されたドレン通路が空調ユニットの側方側に突出して延びて設けられ、該ドレン通路の出口部にドレンパイプが接続され、該ドレンパイプがエンジンルーム側に延びて設けられ
    前記空調ユニットの底壁部は、ドレン口が一番低く、その対角部分が一番高くて、ここからドレン口に向かって下方に傾斜する傾斜面を形成しており、ドレン口からドレン通路の出口部に向かっても下方向に傾斜する傾斜面を形成しており、かつ底壁部の中間部に平面部を有し、該平面部より車体前方位置に、中間ダクトから導入される空気の流れ方向と平行な方向にリブが立設されていることを特徴とする車両用空調装置
  2. 請求項1において、
    前記ドレン口が、前記空調ユニットの底壁部において助手席側でかつ車体前部側に配置され、前記ドレン通路が前記空調ユニットの助手席側に空調ユニットから突出して設けられていることを特徴とする車両用空調装置
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