JP2007307190A - 車両用シートの配線敷設構造 - Google Patents

車両用シートの配線敷設構造 Download PDF

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Abstract

【課題】ヒーター手段の配線を、シートの着座感を損なわないように、かつ、無理な負荷がかかったり傷付いたりし難い状態で、シートの内部に比較的簡便に敷設できるようにする。
【解決手段】車両の座席用シート1に配設された面状のシートヒーターHの配線を敷設するための配線敷設構造である。シートヒーターHは、シートクッション3を構成するクッションパッド20とこれを覆う表皮カバー10との間の位置に配設されている。クッションパッド20の着座面20a上には、表皮カバー10を引張り込んで掛け止めておくための凹条の吊込溝21が形成されており、更に、クッションパッド20には、シートヒーターH側からくる配線と接続することのできる配線部品30が吊込溝21に沿って埋設されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、車両用シートの配線敷設構造に関する。詳しくは、車両の座席用シートに配設された電気器具の配線を敷設するための車両用シートの配線敷設構造に関する。
従来、車両の座席用シートには、乗員の着座を検知するセンサや乗員が着座した部位を暖めるシートヒーター(ヒーター手段)等の電気器具が組み込まれているものがある。これらの電気器具は、面状に形成されており、クッションパッドと表皮カバーとの間の位置、或いはクッションパッドの内部に埋め込まれるかたちで配設されている。そして、これら電気器具の配線は、車体側からくる配線との連結のために、例えばシートクッションの後端部まで引き込まれる状態に敷設されている。すなわち、例えば、電気器具がシートクッションの前部位置に局所的に配置される場合には、配線をクッションパッドの下方に差し通して直下方向に敷設することが考えられるが、敷設作業に手間がかかる。したがって、配線がクッションパッドと表皮カバーとの間を通ってシートクッションの表層近くに敷設されることとなり、着座時に配線の異物感を感じ易い敷設状態となってしまう。
そこで、例えば下記特許文献1には、配線の異物感を感じさせ難くすることのできる技術が開示されている。この開示では、シートクッションのクッションパッドの表層側に、表皮カバーを引張り込んで掛け止めておくことのできる吊込溝が形成されている。そして、着座センサ(電気器具)の配線が、この吊込溝の内部に引き込まれるかたちで敷設されている。ここで、吊込溝は、クッションパッドの前後方向或いは左右方向に延びる一直線状に形成されている。そして、吊込溝の内部には、引張り込まれた表皮カバーを掛け止めておくことのできる吊込み用のワイヤーが張り渡されている。したがって、表皮カバーを吊込溝に引張り込んだ状態でこれをCリング等の掛止具によってワイヤーに掛け止めることにより、表皮カバーをクッションパッドに密着させた状態として見栄え良く張設することができる。この吊込み用のワイヤーは、吊込溝の内部に配置されることにより、異物感を感じさせ難い張設状態となっている。したがって、この吊込溝の内部に敷設した配線を、吊込み用のワイヤーと共に異物感の感じ難い敷設状態とすることができる。
特開平9−182647号公報
しかしながら、上記の開示技術では、表皮カバーを吊込溝のワイヤーに掛け止める際に、吊込溝の内部に引き込まれている配線に無理な負荷をかけたり傷付けたりするおそれがある。
本発明は、上記した問題を解決するものとして創案されたものであって、本発明が解決しようとする課題は、ヒーター手段の配線を、シートの着座感を損なわないように、かつ、無理な負荷がかかったり傷付いたりし難い状態で、シートの内部に比較的簡便に敷設できるようにすることにある。
上記課題を解決するために、本発明の車両用シートの配線敷設構造は次の手段をとる。
先ず、第1の発明は、車両の座席用シートに配設された電気器具の配線を敷設するための車両用シートの配線敷設構造であって、電気器具は、シートに着座した部位を暖めることのできる面状のヒーター手段であり、ヒーター手段は、シートバック或いはシートクッションを構成するクッションパッドとクッションパッドを覆う表皮カバーとの間の位置に配設されており、クッションパッドの着座荷重を受ける側の面部には、表皮カバーを引張り込んで掛け止めておくための凹条の吊込溝が形成されており、更に、クッションパッドには、ヒーター手段側からくる配線と接続することのできる配線部品が吊込溝に沿って埋設されていることを特徴とする。
この第1の発明によれば、ヒーター手段との配線接続をすることのできる配線部品は、クッションパッドの吊込溝に沿って埋設されることにより、着座時に異物感の感じさせ難い配置状態となる。そして、配線部品がクッションパッドの内部に埋設されるため、表皮カバーを吊込溝に引き込んで掛け止める際に、配線部品に無理な負荷がかかったり傷付けたりすることがなくなる。
次に、第2の発明は、上述した第1の発明において、配線部品は、クッションパッドとの一体成形によってこれに埋設されており、ヒーター手段側からくる配線と接続される配線を覆う被覆部材を備えており、被覆部材は、クッションパッドとの一体成形時に溶融しない材料によって形成されていることを特徴とする。
この第2の発明によれば、被覆部材は、耐熱性の優れた材料によって形成されているため、クッションパッドとの一体成形時に溶融しない。
次に、第3の発明は、上述した第1又は第2の発明において、配線部品には、クッションパッドの吊込溝に引張り込まれた表皮カバーを掛け止めておくことのできる吊込み用のワイヤーが一体に形成されていることを特徴とする。
この第3の発明によれば、配線部品と吊込み用のワイヤーとが一体に形成されているため、これらが一部品として取扱えるようになる。そして、ワイヤーは、クッションパッドに埋設された配線部品の保持力により、表皮カバーを掛け止めておくための支持力が担保される。
次に、第4の発明によれば、面状のヒーター手段は、表皮カバーの裏地側に一体に貼着されており、クッションパッドに埋設された配線部品の配線の端子は、吊込溝に露出した状態となっており、ヒーター手段側の配線の端子は、吊込溝に露出して設けられた配線部品の配線の端子と接続されるようになっていることを特徴とする。
この第4の発明によれば、ヒーター手段は、その配線の端子を吊込溝に露出している配線部品の配線の端子と接続し、表皮カバーをクッションパッドに被せ付けることにより、シートに組み付けられた状態となる。このヒーター手段は、表皮カバーをクッションパッドから取り外すことにより、これと一緒になってクッションパッドから取り外される。
本発明は上述した手段をとることにより、次の効果を得ることができる。
先ず、第1の発明によれば、ヒーター手段との配線接続が可能な配線部品をクッションパッドの吊込溝に沿って埋設したことにより、ヒーター手段の配線を、シートへの着座感を損なわないように、かつ、無理な負荷がかかったり傷付いたりし難い状態で、シートの内部に比較的簡便に敷設することができる。
更に、第2の発明によれば、配線部品の被覆部材がクッションパッドとの一体成形時に溶融しないため、その内部に配された配線を保護しつつ、配線部品をクッションパッドに好適に埋設することができる。
更に、第3の発明によれば、表皮カバーの吊込み用のワイヤーが配線部品と一体に形成されているため、クッションパッドとの一体成形時に取扱う部品点数を減らすことができる。そして、ワイヤーと配線部品とが別個にクッションパッドに埋設される構成と比べると、かかる配置構造を合理化することができる。
更に、第4の発明によれば、ヒーター手段を表皮カバーと共にクッションパッドから比較的簡単に取り外すことができるため、ヒーター手段のメンテナンスを容易にすることができる。また、ヒーター手段の設置を、表皮カバーの被せ付け作業に併せて簡単に行うことができる。
以下に、本発明を実施するための最良の形態の実施例について、図面を用いて説明する。
始めに、実施例1の車両用シートの配線敷設構造について、図1〜図4を用いて説明する。図1は座席用シート1の概略構成図である。図2はシートクッション3側の内部構造を表した断面図である。図3はシートクッション3側の構成部品をクッションパッド20側と表皮カバー10側とに分解して表した斜視図である。図4は配線部品30の内部構造を表した構成図である。
本実施例の配線敷設構造は、図1に良く示されるように、座席用シート1に設置されたシートヒーターH(本発明のヒーター手段に相当する。)の配線Hwを、車体側からくる配線(図示省略)との連結位置まで敷設する構成となっている。なお、図1では、シートバック2側に設けられたシートヒーターHの配線は省略されている。ここで、シートヒーターHは、シートバック2の肩口位置や腰部位置、シートクッション3の前部位置にそれぞれ配設されている。このシートヒーターHは、可撓性を有した薄面の方形状に形成されており、乗員の着座した部位を暖めるヒーター機能を備えている。そして、各シートヒーターHから出る配線Hwは、乗員がシート1に着座した際に異物感を感じることのないように、シートバック2やシートクッション3の表層側から退避離間した位置に敷設されている。
ここで、シートバック2やシートクッション3は、互いに同じようなクッション構造を備えて構成されている。すなわち、シートバック2やシートクッション3は、それらの骨格を成すフレーム部材に対してクッションパッドが設置されており、その表面側に表皮カバーが張り付けられた構成となっている。また、シートヒーターHの設置構造や係る配線の敷設構造についても、シートバック2とシートクッション3とで同じような構成となっている。したがって、以下の説明では、シートクッション3に対するシートヒーターHの設置構造や係る配線の敷設構造について説明をし、シートバック2に対しての説明は省略する。なお、シートバック2とシートクッション3とで配線の敷設構造が異なる箇所については、その都度、別途に補足して説明をする。しかし、基本的には、シートバック2とシートクッション3との間の配線の敷設構造の違いは、その敷設する向きが異なるだけである。これは、シートバック2が、シートクッション3に対して起立した姿勢状態に配置されていることによるものである。
先ず、シートクッション3の概略構成について説明する。ここで、図2には、シートクッション3の内部構造の断面図が表されている。また、図3には、シートクッション3の構成部品をクッションパッド20側の部材と表皮カバー10側の部材とに分解した斜視図が表されている。なお、図3では、クッションパッド20や表皮カバー10の構成を分かり易く表すために、それぞれ前側の一部を切り取ったかたちで表されている。
すなわち、シートクッション3は、図2に示されるように、その骨格を成すクッションフレーム3f(フレーム部材)の上にクッションパッド20が架け渡された状態で設置されている。そして、クッションパッド20の表層側には、表皮カバー10が覆い掛けられている。この表皮カバー10は、その両側の周縁部が、クッションフレーム3fの両側部に一体に設けられたワイヤー3wにそれぞれ掛け止められている。これにより、表皮カバー10は、クッションパッド20の表層側に覆い被された状態として、クッションフレーム3fに固定されている。
また、表皮カバー10は、上記した周縁部の掛け止め状態に加えて、更に、クッションパッド20の着座面20a上に形成された凹条の各吊込溝21,22(吊込溝22については図1参照)に引き込まれた状態で掛け止められている。この吊込溝21,22は、図1に示されるように、シートクッション3の前後方向や左右方向に一直線状に延びるかたちで複数形成されている。したがって、図2に示されるように、これら吊込溝21(吊込溝22)に表皮カバー10を引張り込んで掛け止めることにより、表皮カバー10がクッションパッド20に更に密着した状態として見栄え良く張設されている。
次に、表皮カバー10の構成について具体的に説明する。
すなわち、表皮カバー10は、図3に示されるように、クッションパッド20の着座面20aを覆う着座カバー部11と、側部の框面を覆う框カバー部12と、が縫合により繋ぎ合わされて成る。そして、この繋ぎとなる縫合部位13は、表皮カバー10の裏側に向けられており、前述したクッションパッド20の吊込溝21に引き込まれるようになっている。この縫合部位13は、着座カバー部11と框カバー部12とが重合されて縫合されているため、他のカバー面と比べて硬くなっている。したがって、この縫合部位13が吊込溝21に引張り込まれて掛け止められることにより、乗員がシート1に着座した際に縫合部位13の異物感が感じられ難くなっている。
また、縫合部位13には、吊込溝21に掛け止める際の吊込み具となるワイヤー14wが備え付けられている。このワイヤー14wは、縫合部位13に沿って垂れ下がり状に縫合された吊袋14に挿通されて設けられている。ここで、吊袋14は、その長手方向の所々の位置に穴が開いており、この穴からワイヤー14wが露出した状態となっている(図示省略)。
次に、クッションパッド20の構成について具体的に説明する。
すなわち、クッションパッド20は、図3に示されるように、着座面20a上に凹条の吊込溝21(吊込溝22については図1参照)が複数形成されている。具体的には、前後方向に延びる吊込溝21は、着座面20a上の左右に離間した2箇所の位置に形成されており、クッションパッド20の後端部から前方へと真っ直ぐに延びる形状となっている。また、左右方向に延びる吊込溝22(図1参照)は、上記した前後方向に延びる吊込溝21の間に形成されており、両吊込溝21を繋ぐようにして左右方向に真っ直ぐに延びる形状となっている。
なお、シートバック2を構成するクッションパッドにおいては、吊込溝は、背もたれ面(着座面)上の上下方向に延びる形状のものと、左右方向に延びる形状のものとが形成されている。この上下方向に延びる吊込溝は、背もたれ面上の左右に離間した2箇所の位置に形成されており、クッションパッドの下端部から上方へと真っ直ぐに延びる形状となっている。そして、左右方向に延びる吊込溝は、上下方向に延びる吊込溝の間に形成されており、両吊込溝を繋ぐようにして左右方向に真っ直ぐに延びる形状となっている。
次いで、図2に示されるように、前後方向に延びる吊込溝21の内部には、表皮カバー10を掛け止める際の吊込み具となるワイヤー35が張り渡されている。このワイヤー35は、表皮カバー10を吊込溝21に引張り込んで掛け止められるように、クッションパッド20に一体に固定されて支持されている。
具体的に、表皮カバー10は、次のようにしてワイヤー35に掛け止められている。すなわち、表皮カバー10は、縫合部位13を吊込溝21の内部に引き込んだ状態で、吊袋14の所々から露出しているワイヤー14wが掛止具である掛リングCによってクッションパッド20側のワイヤー35に掛け止められている。このワイヤー35は、吊込溝21の内部に配置されることにより、乗員がシート1に着座した際にワイヤー35の異物感が感じられ難くなっている。このワイヤー35は、これから説明するクッションパッド20に埋め込まれた配線部品30と一体に形成されている。
なお、左右方向に延びる吊込溝22(図1参照)の内部にも、表皮カバー10を掛け止める際の吊込み具となるワイヤー(図示省略)が張り渡されている。このワイヤーも、表皮カバー10を吊込溝22に引張り込んで掛け止められるように、クッションパッド20に一体に固定されて支持されている。しかし、このワイヤーは、前述したワイヤー35の固定方法とは異なり、その所々の部位がクッションパッドに直接埋め込まれるかたちで固定されている。なお、このワイヤーの固定方法は、公知の技術であるため、詳細な説明は省略する。また、ワイヤーと表皮カバー10との掛け止め方法については、前述したワイヤー35の場合と実質的に同じである。
次に、配線部品30の構成について説明する。ここで、図1では、構成を分かり易く表すために、シートクッション3に設置された配線部品30のみが表されており、シートバック2側に設置された配線部品は省略されている。
すなわち、配線部品30は、図3に示されるように、クッションパッド20の前後方向に延びる吊込溝21の直下位置に沿って埋設されている。この配線部品30は、図1に示されるように、長尺柱状に形成されており、吊込溝21に沿ってクッションパッド20の中央位置付近、すなわちシートヒーターHと配線接続される位置から後端部まで延設されている。なお、シートバック2側のクッションパッドにおいては、配線部品は、クッションパッドの上下方向に延びる吊込溝の直下(クッションパッドの内部側)位置に沿って埋設されている。そして、この配線部品は、シートヒーターHと配線接続される位置から下端部まで延設されている。
ここで、図3及び図4を参照して、配線部品30は、その内部に配線32を有しており、前端部分に設けられた配線32の端子33にシートヒーターHから出る配線Hwの端子Hcを接続できるようになっている。この前端部分の端子33は、クッションパッド20の吊込溝21に露出した状態に設けられている。したがって、シートヒーターHから出る配線Hwの端子Hcを、吊込溝21に露出している配線部品30の端子33に簡単に接続することができる。
また、配線部品30の後端部分に設けられた配線32の端子34には、車体側からくる配線の端子と接続できるようになっている。これにより、配線部品30は、シートヒーターHからくる配線を、クッションパッド20に埋め込んだ敷設状態として、車体側からくる配線と接続可能にその後端部まで中継するようになっている。なお、シートバック2側に配される配線部品は、その下端部分に設けられた配線の端子が、車体側からくる配線の端子と接続できるようになっている。これにより、配線部品は、シートヒーターHからくる配線を、クッションパッドに埋め込んだ敷設状態として、車体側からくる配線と接続可能にその下端部まで中継するようになっている。
ところで、図2に戻って、配線部品30は、クッションパッド20との一体成形によってこれに埋設されている。具体的には、配線部品30は、配線32を覆う被覆部材31が耐熱性に優れたポリプロピレン樹脂によって形成されている。したがって、この配線部品30をクッションパッド20(ポリウレタン樹脂)の発泡成形時にインサートしてこれらを一体に成形することにより、配線部品30を溶融させることなく、その内部に配された配線32を保護しつつクッションパッド20に好適に埋設することができる。
また、配線部品30には、前述した吊込み用のワイヤー35が一体に形成されている。したがって、ワイヤー35は、クッションパッド20に埋設された配線部品30の保持力によって、表皮カバー10を掛け止めておくための支持力が担保される。そして、ワイヤー35は、吊込溝21の内部に配置されているため、乗員がシート1に着座した際にワイヤー35の異物感が感じられ難くなっている。また、配線部品30は、吊込溝21の直下位置に沿って埋設されているため、ワイヤー35と同じように、異物感が感じられ難い設置状態となっている。
次に、シートヒーターHの構成について説明する。
すなわち、シートヒーターH(面状発熱体)は、図3に示されるように、縫合によって表皮カバー10の裏地側に一体に貼着されている。このシートヒーターHは、面状の不織布に発熱線をパターン配置した公知のものである。
このシートヒーターHは、表皮カバー10をクッションパッド20に被せ付けることにより、表皮カバー10とクッションパッド20との間に設置された状態となる。また、シートヒーターHは、表皮カバー10をクッションパッド20から取り外すことにより、これと一緒になってクッションパッド20から取り外される。
ここで、シートヒーターHは、前述したように、乗員の着座した部位を暖めるヒーター機能を備えている。したがって、シートヒーターHは、特に表皮カバー10が本皮やPVCレザー等の冬場に冷感を感じ易い材料で形成されている場合に適用されると有効的である。
続いて、本実施例の使用方法を説明する。
すなわち、図3に示されるように、配線部品30はクッションパッド20に埋設されているが、その配線32の前側の端子33は吊込溝21に露出した状態となっている。したがって、表皮カバー10の裏地に貼着されたシートヒーターHを設置するには、先ず、シートヒーターHから出ている配線Hwの端子Hcを配線部品30の端子33と接続する。そして、表皮カバー10をクッションパッド20に被せて必要な部位を掛け止めて張設する。これにより、図2に示されるように、シートヒーターHが、表皮カバー10とクッションパッド20との間の位置に設置される。そして、係る配線32は、吊込溝21の直下位置に埋設された配線部品30により、乗員がシート1に着座した際に異物感を感じ難い位置に敷設された状態となる。
なお、前述もしたように、シートヒーターHは、表皮カバー10をクッションパッド20から取り外すことにより、これと一緒になってクッションパッド20から取り外される。
このように、本実施例の車両用シートの配線敷設構造によれば、シートヒーターHとの配線接続が可能な配線部品30をクッションパッド20の吊込溝21の直下位置に埋設したことにより、シートヒーターHの配線Hwを、シート1への着座感を損なわないように、かつ、表皮カバー10を被せ付ける際に無理な負荷をかけてしまったり傷付けてしまったりし難い状態で、シート1の内部に比較的簡便に敷設することができる。更に、配線部品30の被覆部材31は、クッションパッド20との一体成形時に溶融しないため、その内部に配された配線32を保護しつつ、配線部品30をクッションパッド20に好適に埋設することができる。更に、表皮カバー10を吊込むためのワイヤー35が配線部品30と一体に形成されているため、クッションパッド20との一体成形時に取扱う部品点数を減らすことができる。そして、ワイヤー35と配線部品30とが別個にクッションパッド20に埋設される構成と比べると、かかる配置構造を合理化することができる。更に、シートヒーターHを表皮カバー10と共にクッションパッド20から比較的簡単に取り外すことができるため、シートヒーターHのメンテナンスを容易にすることができる。また、シートヒーターHの設置を、表皮カバー10の被せ付け作業に併せて簡単に行うことができる。
以上、本発明の実施形態を1つの実施例により説明したが、本発明は上記実施例のほか各種の形態で実施ができるものである。
例えば、配線部品の被覆部材は、ポリプロピレン樹脂製のものに限られず、クッションパッドの発泡成形時に溶融しないフェノール樹脂等の他の樹脂材料を適用することができる。また、樹脂材料に限定されず、ゴム材料や金属材料等の種々の耐熱性及び一定の強度を備えた工業材料を適用することができる。
また、配線部品は、クッションパッドの左右方向に延びる吊込溝に沿って埋設されていても良い。すなわち、配線部品は、シートヒーターから出る配線を敷設しようとする向きに合わせて適宜の向きに設置すれば良い。
また、配線部品の埋設位置は、シートへの着座感を損なわない位置であれば良く、吊込溝の直下位置であっても、横側の位置であっても良い。しかし、上記実施例のように直下位置に埋設すると、着座感への影響が最も少ないので好適である。
また、シートヒーターは、表皮カバーと一体とされていなくても良く、別途にクッションパッド上に設置されるようなタイプであっても良い。
また、配線部品は、クッションパッドに一体成形により埋設されるものでなくても良く、別途に後からクッションパッド内に差し込まれるタイプのものであっても良い。但し、この場合には、配線部品の設置強度を確保するための補強構造が必要になることがある。
座席用シートの概略構成図である。 シートクッション側の内部構造を表した断面図である。 シートクッション側の構成部品をクッションパッド側と表皮カバー側とに分解して表した斜視図である。 配線部品の内部構造を表した構成図である。
符号の説明
1 シート
2 シートバック
3 シートクッション
3f クッションフレーム
3w ワイヤー
10 表皮カバー
11 着座カバー部
12 框カバー部
13 縫合部位
14 吊袋
14w ワイヤー
20 クッションパッド
20a 着座面
21 吊込溝
22 吊込溝
30 配線部品
31 被覆部材
32 配線
33 端子
34 端子
35 ワイヤー
H シートヒーター(ヒーター手段)
Hw 配線
Hc 端子
C 掛リング

Claims (4)

  1. 車両の座席用シートに配設された電気器具の配線を敷設するための車両用シートの配線敷設構造であって、
    前記電気器具は、シートに着座した部位を暖めることのできる面状のヒーター手段であり、
    該ヒーター手段は、シートバック或いはシートクッションを構成するクッションパッドと該クッションパッドを覆う表皮カバーとの間の位置に配設されており、
    前記クッションパッドの着座荷重を受ける側の面部には、前記表皮カバーを引張り込んで掛け止めておくための凹条の吊込溝が形成されており、
    更に、前記クッションパッドには、前記ヒーター手段側からくる配線と接続することのできる配線部品が前記吊込溝に沿って埋設されていることを特徴とする車両用シートの配線敷設構造。
  2. 請求項1に記載の車両用シートの配線敷設構造であって、
    前記配線部品は、前記クッションパッドとの一体成形によってこれに埋設されており、前記ヒーター手段側からくる配線と接続される配線を覆う被覆部材を備えており、
    該被覆部材は、前記クッションパッドとの一体成形時に溶融しない材料によって形成されていることを特徴とする車両用シートの配線敷設構造。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の車両用シートの配線敷設構造であって、
    前記配線部品には、前記クッションパッドの吊込溝に引張り込まれた表皮カバーを掛け止めておくことのできる吊込み用のワイヤーが一体に形成されていることを特徴とする車両用シートの配線敷設構造。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載の車両用シートの配線敷設構造であって、
    前記面状のヒーター手段は、前記表皮カバーの裏地側に一体に貼着されており、
    前記クッションパッドに埋設された配線部品の配線の端子は、前記吊込溝に露出した状態となっており、
    前記ヒーター手段側の配線の端子は、前記吊込溝に露出して設けられた配線部品の配線の端子と接続されるようになっていることを特徴とする車両用シートの配線敷設構造。
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