JP2007307113A - 加熱調理器 - Google Patents

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Abstract

【課題】加熱調理器において、加熱板上から調理容器が外された状態で加熱板の熱が温度センサの受熱部に十分に伝達されるようにしつつ、調理容器の温度検出精度の低下を防止する。
【解決手段】調理容器設置室1内に配置された加熱板2上に設置される調理容器3に押されて後退し、調理容器3が外されると前進するように付勢された温度センサ4を備え、温度センサ4の受熱部42は、加熱板2の孔21の内方に通された状態で加熱板2上の調理容器3に接触するようになっており、調理容器3が設置された状態で温度センサ4の受熱部42をその加熱板2に対して遮蔽する遮熱カバー6を備え、遮熱カバー6は、調理容器3が外されると受熱部42に押されて加熱板2と接触し、調理容器3が設置されると受熱部42の後退に追随して加熱板2から離間した後、単独で外容器12に後退を規制されて受熱部42から離間するようにした。
【選択図】図1

Description

この発明は、炊飯器やホットプレートなどの加熱調理器に関し、調理容器の温度を検知するために設けられる温度センサ構造に関する。
この種の加熱調理器の代表的なものとしては、調理容器設置室と、この調理容器設置室の内部に配置された加熱板と、加熱板上に設置される調理容器に押されて後退し、加熱板上から前記調理容器が外されると前進するように付勢された温度センサとを備え、前記温度センサの受熱部は、前記加熱板の孔の内方に通された状態で前記加熱板上に設置された前記調理容器に接触する炊飯器がある(例えば、特許文献1参照)。
例えば、図5に示すように、温度センサ51は、感熱部(図示省略)が上面に配置されたセンサケース52を有する。温度センサ51の上端は受熱部53になっている。この受熱部53は、センサケース52の上端部に嵌着された帽子状のカバー部材から構成されている。なお、感熱部は、例えば、温度ヒューズを用いた周知の構成のものが採用されており、受熱部53の温度を検出するようになっている。
センサケース52は、調理容器設置室54の底部に縦向きで設置された圧縮コイルばね55の内方に通されており、その圧縮コイルばね55の上端が受熱部53の鍔部で受けられている。センサケース52は、圧縮コイルばね55により調理容器56の底部に対し上下動可能に支持されている。
受熱部53の中央部は加熱板57の孔に通されている。ここで、受熱部53の中央部上面は、調理容器56が加熱板57上に設置されるとその調理容器56の底部に押されて下降し、その調理容器56が外されると圧縮コイルばね55の付勢により上昇するようになっている。この上昇は、受熱部53の鍔部が加熱板57の下面に接触することにより停止させられる。ここで、圧縮コイルばね55は、センサケース52を常時上向きに付勢しており、前記の接触状態が維持されるようになっている。これは、受熱部53の鍔部と加熱板57との間に熱伝導経路を生じさせ、マイコンの暴走時等において加熱板57の空加熱が生じた場合を感熱部により検出するためである。例えば、感熱部に温度ヒューズを用いた場合、これを溶断させるように構成される。
また、受熱部53の鍔部を加熱板57の下面に全周に亘って接触させるのは、加熱板57の異常発熱時に温度センサ51により正確に検知するためである。センサケース52が大きく傾くと、受熱部53の鍔部が加熱板57の孔内周に半掛り状態になり、温度センサ51が正常に機能しない恐れがある。
また、前記受熱部53と加熱板57は、加熱板57上に調理容器56が設置された状態で離間するようになっている。これは、加熱板57に由来する熱が受熱部53に伝わると、調理容器56からの伝熱に対するノイズとなるからである。このノイズ問題を考慮すると、受熱部53の鍔部は、ノイズとなる加熱板57からの放射熱を拾うため、少しでも小さくし、また、受熱部53の中央部外周と加熱板57の孔内周との間をできるだけ離間させる方がよい。
特開2004−357783号公報
しかしながら、図5に示すような温度センサでは、安全上、マイコンの暴走時等における加熱板57の空加熱の検出、例えば、温度ヒューズの確実な溶断が優先されるため、受熱部53の鍔部の大きさを十分に取り、受熱部53と加熱板57の確実かつ十分な面積の接触を図る必要がある。このため、受熱部53の鍔部が加熱板57から放射熱の直射を受けることを甘受せざるを得ず、受熱部53の温度に基づいた調理容器56の温度検出精度が犠牲になる問題がある。
そこで、この発明の課題は、調理容器設置室の内部に配置された加熱板と、前記加熱板上に設置される調理容器に押されて後退し、前記加熱板上から前記調理容器が外されると前進するように付勢された温度センサとを備え、前記温度センサの受熱部は、前記加熱板の孔の内方に通された状態で前記加熱板上に設置された前記調理容器に接触する加熱調理器において、加熱板上から調理容器が外された状態で加熱板の熱が温度センサの受熱部に十分に伝達されるようにしつつ、調理容器の温度検出精度の低下を防止することである。
上記の課題を達成するため、この発明は、調理容器設置室の内部に配置された加熱板と、前記加熱板上に設置される調理容器に押されて後退し、前記加熱板上から前記調理容器が外されると前進するように付勢された温度センサとを備え、前記温度センサの受熱部は、前記加熱板の孔の内方に通された状態で前記加熱板上に設置された前記調理容器に接触する加熱調理器において、前記加熱板上に前記調理容器が設置された状態で前記温度センサの前記受熱部をその加熱板に対して遮蔽する遮熱カバーを備え、前記遮熱カバーは、前記調理容器が前記加熱板上から外されると前記受熱部に押されて前記加熱板と接触した状態になり、前記加熱板上に前記調理容器が設置されると前記受熱部の後退に追随して前記加熱板から離間した後、単独で固定部材に後退を規制されて前記受熱部から離間した状態になる構成を採用したものである。
上記構成では、加熱板上に調理容器が設置された状態で、受熱部は、温度センサの前進側付勢により調理容器と接触した状態に保たれる。この状態で、受熱部は、遮熱カバーにより加熱板に対して遮蔽される。したがって、受熱部と調理容器間の熱伝導は許容されるが、受熱部に対する加熱板からの放射熱の直射は遮熱カバーにより防止される。
調理容器が加熱板上から外されると、温度センサが前進する、すなわち受熱部が前進する。遮熱カバーは、前進する受熱部に押されて加熱板と接触した状態になる。この状態では、遮熱カバーが受熱部と加熱板との両方に接触するため、加熱板、遮熱カバー及び受熱部間の熱伝導が実現される。したがって、加熱板上から調理容器が外された状態で、加熱板の熱が温度センサの受熱部に伝達される。
また、加熱板上に調理容器が設置されると、温度センサが後退する、すなわち受熱部が後退する。受熱部により加熱板に接触するように押されていた遮熱カバーは、受熱部の後退に追随し、この後退により加熱板から離間し、その後に単独で固定部材に後退を規制される。その結果、温度センサだけが後退を続けることになり、遮熱カバーは受熱部から離間した状態になる。遮熱カバーが受熱部及び加熱板から離間するため、受熱部、加熱板及び遮熱カバーの各間で熱伝導が生じることはない。
したがって、上記構成によれば、加熱板上に調理容器が設置された状態で、受熱部に対する加熱板からの放射熱の直射は遮熱カバーにより防止され、かつ加熱板、及び遮熱カバーの各間で熱伝導が生じることはない。このため、受熱部及び遮熱カバーを大きくしても調理容器の温度検出精度の低下を防止することができる。その結果、加熱板上から調理容器が外された状態で遮熱カバー、加熱板、及び受熱部間の接触面積を十分に設けることが可能になり、これにより、加熱板の熱が温度センサの受熱部に十分に伝達されるようにすることができる。
上記構成においては、遮熱カバーの停止が固定部材との接触によるため、加熱調理器に既存の固定部材、例えば、調理容器設置室を形成する外容器、外容器と外殻の間に設けられる遮熱板、外殻部材などを利用することができる。これにより、遮熱カバーの追加のみで上記構成を実現することができる。なお、固定部材を既存の加熱調理器に追加することもできる。
上記構成においては、前記温度センサは、進退方向に向けて設置された圧縮コイルばねに支持されており、前記温度センサの後端に臨む部分を有する不動部材と前記温度センサの一方に、進退方向の筒部が設けられ、他方に、前記温度センサの進退動に伴い前記筒部の内周に対し相対移動する嵌挿軸が設けられている構成を採用することができる。ここで、前記不動部材とは、前記温度センサが上下動するのに対し動くことがない部材である。
この構成では、圧縮コイルばねによる簡単な支持構造で温度センサを進退可能に設けることができる。このような支持構造を採用することにより、温度センサは、筒部の内周と嵌挿軸により進退方向に案内され、温度センサの進退方向に対する傾きが確実に防止される。このため、前記受熱部と前記遮熱カバーの接触、及び停止した遮熱カバーと受熱部の接触を防止することができる。なお、前記不動部材と前記固定部材は、同一部材又は別部材に構成することができる。
上述のように、この発明は、調理容器設置室の内部に配置された加熱板と、前記加熱板上に設置される調理容器に押されて後退し、前記加熱板上から前記調理容器が外されると前進するように付勢された温度センサとを備えた加熱調理器において、上記構成を採用することにより、加熱板上から調理容器が外された状態で加熱板と温度センサの受熱部間の伝熱を実現しつつ、調理容器の温度検出精度の低下を防止することができる。
以下、この発明の第1実施形態に係る加熱調理器を添付図面に基づいて説明する。
図1に示すように、第1実施形態に係る加熱調理器は、器体に設けられた調理容器設置室1と、この調理容器設置室1の内部に配置された加熱板2と、加熱板2上に設置される調理容器3に押されて後退し、加熱板2上から調理容器3が外されると前進するように付勢された温度センサ4とを備えた炊飯器として構成されている。
調理容器設置室1は、器体外郭を構成する肩部材11に上端開放の外容器12の上端を結合することにより形成されている。
加熱板2は、外容器12の底部近傍に配置されており、その上面で調理容器3の底部を支持するようになっている。加熱板2のうち、調理容器3の底部中央の下方に位置する領域には、孔21が上下方向に開口している。加熱板2は電熱器(図示省略)と一体化されており、全体が電熱器により加熱されるものである。この実施形態では、加熱板2の内部に電熱器の発熱部が鋳込まれている。加熱板2の下面のうち、孔21の周囲の部分は、水平に設けられている。
調理容器3は、上端開放の炊飯鍋になっている。
外容器12の下方には、器体外郭を構成する底部材13との間に位置する深皿状の遮熱板14が設けられている。
上記温度センサ4は、図2、図3(a)に示すように、感熱部(図示省略)の設置凹部が上面に設けられた略円筒状のセンサケース41を有する。
温度センサ4の上端には、受熱部42が設けられている。この受熱部42は、センサケース41の外周上端部に嵌着された帽子状の金属カバーから構成されている。なお、感熱部は、上記従来例と同様である。
上記外容器12の底部には、孔21の周囲と対面する水平部分が設けられており、この部分に圧縮コイルばね5が加熱板2の孔21と同一中心となるように縦向きで設置されている。センサケース41は、圧縮コイルばね5の内方に下端側から通されている。受熱部42に水平に設けられた鍔部42aで圧縮コイルばね5の上端が受けられている。センサケース41は、圧縮コイルばね5により上下動可能かつ上向きに常時付勢された状態に支持されている。
上記外容器12及び上記遮熱板14は、それぞれ加熱板2の孔21と上下に並ぶ孔12a、14aが形成されており、圧縮コイルばね5に支持されたセンサケース41の下端は孔12a、14aに通されている。これにより、センサケース41の下端が底部材13に臨むようになっており、センサケース41と底部材13の間に温度センサ4の下降空間が確保されている。
センサケース41の外周には、上下方向のキー41aが設けられており、外容器12の孔12aの縁部に形成されたキー溝12bに常時嵌った状態にある。これにより、センサケース41は、上下方向に案内されると共に、上下軸回りに回り止めされている。
また、センサケース41の外周下端には、上下方向の切欠き41bが形成されている。この切欠き41bは、外容器12の孔12a及び遮熱板14の孔14aに上方から通され、底部材13から突出するリブ13aが常時差し込まれるようになっている。この差し込みにより、センサケース41の上下方向に対する傾きが規制されると共に、センサケース41の上下軸回りの回転が確実に防止されている。
さらに、センサケース41の内部空間に上端閉塞・下端開放の筒部41cが設けられている。一方、温度センサ4の下端に臨む部分を有する上記底部材13(上記不動部材に相当する)には、センサケース41の上下動に伴い筒部41cの内周に対し相対移動する嵌挿軸13bが設けられている。センサケース41は、上下動時に常に筒部41cと嵌挿軸13bの摺動案内により、揺れることなく上下方向に案内され、上下方向に対する傾きが確実に防止されている。
なお、特に図示しないが、センサケース41側に嵌挿軸13bに相当する部分を設け、底部材13側に筒部41cに相当する部分を設けることができるのは勿論である。
上記温度センサ4の周囲には、上下端開放の筒状に形成された遮熱カバー6が備えられている。この遮熱カバー6は、上端開放の上筒部61と、この上筒部61の下端に外側へ段差をもって連続する下端開放の下筒部62とを有し、温度センサ4に上方から通されている。
下筒部62の上端環状壁62aは、図3(a)に示すように、水平に設けられており、前記加熱板2上から調理容器3(図示省略)が外された状態で圧縮コイルばね5の付勢を受ける上記受熱部42の鍔部42aにより全周に亘って上向きに押されるようになっている。これにより、上端環状壁62aが、加熱板2の下面と全周に亘って水平面同士で接触し、温度センサ4の上動を規制するようになっている。
下筒部62の内周は、鍔部42aの外周に対し全周に亘って離間するように余裕をもって設けられている。下筒部62の下端には、周方向に対向一対で突出する下向きの突片部62bが設けられており、この突片部62bが外容器12のスリット12cに差し込まれている。この差し込みにより、遮熱カバー6の水平方向に位置ズレが防止され、その結果、上端環状壁62aの内周と受熱部42の鍔部42aの外周との接触が防止されている。
上端環状壁62aの外周は、鍔部42aの外周より全周に亘って大きく設けられている。センサケース41の傾きは、鍔部42aと上端環状壁62aの全周に亘った水平面同士の接触により防止される。また、鍔部42aより一回り大きな上端環状壁62aが加熱板2の孔21の内周に引っ掛かることはない。
上端環状壁62aと加熱板2の接触面の形状及び接触面積は、鍔部42aと上端環状壁62aの接触面の形状及び接触面積とは無関係に設定することができる。例えば、この実施形態では、鍔部42aの外径を従来例と同一に設定し、上端環状壁62aの外径を鍔部42aの外径より大きくすることにより、遮熱カバー6、受熱部42、加熱板2間の熱伝導経路を従来例以上の面積で確保し、加熱板2上から調理容器3が外された状態で加熱板2の熱が受熱部42に十分に伝達されるようにすることができる。具体的には、設定温度における温度ヒューズの溶断に十分なようにすればよい。
なお、この実施形態では、遮熱カバー6を受熱部42以上の熱伝導率を有する素材から形成することにより、遮熱カバー6の小型化を図ることができる。
前記上筒部61は、加熱板2の孔21の内周と、孔21の内方に通された受熱部42の中央部42bの外周との間に位置している。上筒部61の内周は中央部42bの外周に対し全周に亘って離間し、上筒部61の外周は孔21の内周と全周に亘って離間するように設けられている。これらの間の接触は、上記突片部62bの差し込みにより防止されている。
ここで、下筒部62の下端のうち、突片部62b以外の部分は、外容器12の底部に平行な下辺部62cとなっており、この下辺部62cが外容器12の底部より上下方向にL1の長さで離間するようになっている。受熱部42の中央部42bの上面は、加熱板2の孔21の内周上端より上下方向にL2の長さだけ上方にあり、上筒部61の上端は中央部42bの上面より下方にあるようになっている。これにより、加熱板2上に調理容器3が設置されると、先ず、受熱部42の中央部42bの上面が押されて温度センサ4が下降し、上端環状壁62aで鍔部42aに押されている遮熱カバー6が追随して下降することが可能になっている。この下降時、上記突片部62bの差し込みにより遮熱カバー6が上下方向に対し傾斜することが防止される。
上記L1とL2の関係は、L1<L2に設定されており、その差分だけ温度センサ4が遮熱カバー6より余分に下降することが可能になっている。これにより、温度センサ4及び遮熱カバー6がL1だけ下降したとき、下筒部62の上端環状壁62aが加熱板2から離間しているが、遮熱カバー6は突片部62b以外の部分62cが外容器12(固定部材に相当する)の底部に当ることにより単独で下降を規制されるようになっている。また、温度センサ4は、さらにL2−L1の差分だけ単独下降を続け、上端環状壁62aが受熱部42の鍔部42aと離間することが可能になっている。
温度センサ4がL2だけ下降したとき、図3(b)に示すように、加熱板2上に調理容器3が設置された状態になる。上記温度センサ4の確実な傾き防止及び上記突片部62bの差し込みによる上下方向案内により、下筒部62の内周と受熱部42の鍔部42aの外周間、上筒部61の内周と受熱部42の中央部42bの外周間、及び上筒部61の外周と加熱板2の孔21の内周間における離間は保たれる、すなわち、遮熱カバー6が受熱部42及び加熱板2から離間した状態に保たれる。
また、加熱板2上に調理容器3が設置された状態で、上筒部61は、受熱部42の中央部42bの外周と加熱板2の孔21の内周の間に位置し、受熱部42の中央部42bを加熱板2に対し略完全に遮蔽するようになっている。なお、略完全に遮蔽としたのは、調理容器3の底部、遮熱カバー6及び受熱部42の形状に関し、製造、組立て誤差を考慮し、遮熱カバー6と調理容器3の干渉を防止するべく、中央部42bの上面が遮熱カバー6より僅かに上方に突出するように設定したためである。
また、下筒部62の下端が外容器12の底部に接することにより受熱部42の鍔部42aを加熱板2に対し遮蔽するようになっている。したがって、加熱板2からの放射熱は、受熱部42の中央部42bの外周のうち、遮熱カバー6から僅かに露出する部分以外に直射されない。
なお、加熱板2上に調理容器3が設置された状態では、受熱部42の中央部42bの上面が調理容器3の底部中央に接触し、かつ圧縮コイルばね5の付勢により押し付けられる。したがって、受熱部42と調理容器3間の熱伝導は許容される。
なお、遮熱カバー6の素材には、耐食性、成形容易性を考慮してステンレスが利用されているが、これに限定されず、なるべく低放射性の素材を用いるとよい。
この実施形態では、遮熱カバー6を金属素材から形成することにより、遮熱カバー6に熱反射性を持たせている。加熱板2からの放射熱は、遮熱カバー6の外面で反射されるので、受熱部42により伝熱し難くなる。
遮熱カバー6に耐食性の素材を用いたのは、調理容器3からの吹き零れや清掃時の液体付着を考慮したためである。
第1実施形態に係る加熱調理器は、上記の構成を有するものであり、加熱板2上に調理容器3が設置された状態で、圧縮コイルばね5による温度センサ4の上向き(前進側)付勢により、受熱部42の中央部42bの上面が調理容器3の底部と接触した状態に保たれる(図3(b)参照)。
この状態で、受熱部42の鍔部42aの外周と上下面、及び中央部42bの外周は、遮熱カバー6により加熱板2に対して遮蔽される。中央部42bの上面に調理容器3が接触しているため、受熱部42と調理容器3間の熱伝導が許容される。加熱板2からの放射熱は、受熱部42に対し殆ど直射されず、遮熱カバー6で反射され、遮熱カバー6に吸収された一部が放射熱となって受熱部42に伝達される。
調理容器3が加熱板2上から外されると、温度センサ4が圧縮コイルばね5により上昇(前進)するように付勢されているため、遮熱カバー6の上端環状壁62aは、受熱部42の鍔部42aに押され、その結果、加熱板2と接触した状態に保たれる(図3(a)参照)。この状態では、遮熱カバー6の上端環状壁62aが受熱部42の鍔部42aと加熱板2の下面との両方に接触するため、加熱板2、遮熱カバー6及び受熱部42間の熱伝導が実現される。
また、加熱板2上に調理容器3が設置されると、調理容器3の底部に受熱部42の中央部42bの上面が押されて温度センサ4が後退する。受熱部42の鍔部42aにより加熱板2の下面に接触するように押されていた遮熱カバー6の上端環状壁62aは、受熱部42の鍔部42aの後退に追随し、やがて加熱板2から離間し、その後に単独で外容器12の底部に後退を規制される。さらに、温度センサ4だけが後退を続け、遮熱カバー6の上端環状壁62aは、受熱部42の鍔部42aから離間した状態になる。受熱部42の外周と遮熱カバー6の内周間は、上記突片部62bの差し込みにより加熱板2上の調理容器3の有無にかかわらず、離間した状態に保たれている(図3(b)参照)。すなわち、遮熱カバー6が受熱部42及び加熱板2から離間するため、受熱部42、加熱板2及び遮熱カバー6の各間で熱伝導が生じることはない。
上述のように、この第1実施形態に係る加熱調理器は、受熱部42の鍔部42aと遮熱カバー6の接触面積、遮熱カバー6と加熱板2の接触面積を十分に設けることにより、加熱板2上から調理容器3が外された状態で加熱板2の熱が遮熱カバー6を介して温度センサ4の受熱部42に十分に伝達することができる。その結果、マイコンの暴走時等における加熱板2の空加熱が生じた場合に感熱部の温度ヒューズを溶断させることができる。
さらに、この実施形態では、加熱板2上に調理容器3が設置された状態で、加熱板2、及び遮熱カバー6の各間で熱伝導が生じることはなく、受熱部42に対する加熱板2からの放射熱の直射は遮熱カバー6により防止されるため、受熱部42の温度に基づいた調理容器3の温度検出精度の低下を防止することができる。
なお、調理容器3の底部中央に受熱部42を接触させるのは、調理容器3の温度均衡を考慮したためであり、調理容器3の外周、底部の偏心位置に接触させてもよい。この変更に伴い、温度センサ4の進退方向を上下方向に代えて、上下方向に対し傾斜させたり、水平方向にしたりすることも可能である。このような場合でも、上記筒部41cと嵌挿軸13bのような摺動案内、突片部62bの差し込みによる遮熱カバー6の位置ズレ防止により支障なく作動させることができる。
上記第1実施形態では、遮熱カバー6が既存の固定部材である外容器12に当って下降が規制されるため、遮熱カバー6の追加のみで上記の作用効果を得ることができる。
上記第1実施形態においては、上記遮熱カバー6の形状は、固定部材との関係で適宜に変更することができ、また、遮熱カバー6の下降を規制する固定部材を新たに追加することもできる。その一例として、この発明の第2実施形態に係る加熱調理器を図4に基づいて説明する。なお、以下では、上記第1実施形態との相違点を中心に述べ、同一に考えられる構成の説明を省略し、適宜に同符号を用いる。
この第2実施形態では、外容器12の底部に、上端開放の筒状の受け部材7が取り付けられている。受け部材7は、上端開放の上筒部71と、この上筒部71の下端に内側へ段差をもって連続する下筒部72とを有する。
遮熱カバー60は、上筒部61と下筒部63とを有する。下筒部63は、上記第1実施形態における下筒部62に相当する機能部分であるが、加熱板2上から調理容器3(図示省略)が外された状態で、その外周が受け部材7の上筒部71の内周に嵌合し(図4(a)参照)、加熱板2上に調理容器3が設置されると、その下端が受け部材7の下筒部72の上端環状壁72aに受けられて下降を規制される(図4(b)参照)点で相違する。遮熱カバー60は、下筒部63の外周と上筒部71の内周の常時嵌合により、水平方向の位置ズレが防止され、かつ遮熱カバー60が上下方向に案内されるようになっている。
加熱板2上に調理容器3が設置された状態で、受熱部42は、遮熱カバー60の下筒部63が受け部材7と閉じ合うことにより加熱板2に対して遮蔽される(図4(b)参照)。このとき、鍔部42aは、下筒部72の上端環状壁72aと接触しない。遮熱カバー60の上筒部61は、上記第1実施形態と同位置にある。
上記第2実施形態では、受け部材7を利用して受熱部42の一部(鍔部42a)を加熱板2に対して遮蔽しているため、その分だけ遮熱カバー60の下筒部63が短縮化されている。
なお、上記第2実施形態においては、上記外容器12の孔12aの周囲に上記受け部材7と同じ機能を奏する上広がりのバーリング部を形成することにより、部材数を増やすことなく、遮熱カバーを小型化することができる。
第1実施形態に係る加熱調理器の全体構成を示す断面図 図1に示す温度センサの分解斜視図 (a)図1の加熱板上から調理容器が外された状態における温度センサ付近を示す拡大断面図、(b)前記(a)の状態から加熱板上に調理容器が設置された状態を示す拡大断面図 (a)第2実施形態に係る加熱調理器の加熱板上から調理容器が外された状態における温度センサ付近を示す拡大断面図、(b)前記(a)の状態から加熱板上に調理容器が設置された状態を示す拡大断面図 従来例の全体構成を示す断面図
符号の説明
1、54 調理容器設置室
2、57 加熱板
3、56 調理容器
4、51 温度センサ
5、55 圧縮コイルばね
6、60 遮熱カバー
7 受け部材(固定部材)
11 肩部材
12 外容器(固定部材)
12a、14a、21 孔
12b キー溝
12c スリット
13 底部材(不動部材)
13a リブ
13b 嵌挿軸
14 遮熱板
41、52 センサケース
41a キー
41b 切欠き
41c 筒部
42、53 受熱部
42a 鍔部
42b 中央部
61、71 上筒部
62、63、72 下筒部
62a、72a 上端環状壁
62b 突片部
62c 下辺部

Claims (2)

  1. 調理容器設置室の内部に配置された加熱板と、
    前記加熱板上に設置される調理容器に押されて後退し、前記加熱板上から前記調理容器が外されると前進するように付勢された温度センサとを備え、前記温度センサの受熱部は、前記加熱板の孔の内方に通された状態で前記加熱板上に設置された前記調理容器に接触する加熱調理器において、
    前記加熱板上に前記調理容器が設置された状態で前記温度センサの前記受熱部をその加熱板に対して遮蔽する遮熱カバーを備え、
    前記遮熱カバーは、前記調理容器が前記加熱板上から外されると前記受熱部に押されて前記加熱板と接触した状態になり、前記加熱板上に前記調理容器が設置されると前記受熱部の後退に追随して前記加熱板から離間した後、単独で固定部材に後退を規制されて前記受熱部から離間した状態になることを特徴とする加熱調理器。
  2. 前記温度センサは、進退方向に向けて設置された圧縮コイルばねに支持されており、前記温度センサの後端に臨む部分を有する不動部材と前記温度センサの一方に、進退方向に延びる筒部が設けられ、他方に、前記温度センサの進退動に伴い前記筒部の内周に対し相対移動する嵌挿軸が設けられている請求項1に記載の加熱調理器。
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