JP2007306946A - 内視鏡及び内視鏡用医療器具並びにその表示方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】レーザマーキングによって優れたコントラスト、視認性を有する表示を付すこと。
【解決手段】熱可塑性エラストマーに対して10〜80nmの平均粒径を有するカーボンブラックを0.001〜20重量部添加し、このカーボンブラックを添加した部位に波長355nm、532nm又は1064nmのYAG又はYVOのパルスレーザ光を照射することにより発色させて目盛り2d及び数値2eからなる表示部7、及び電子内視鏡1の機種名やロゴタイプ、各ボタンなどの各表示部6、8〜11を形成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、一般に人体の体腔内等の観察、検査、診断及び治療に用いられる内視鏡及び内視鏡用医療器具並びにその表示方法に関する。
医療の分野では、一般に人体の体腔内等、例えば消化管等の検査や診断に内視鏡が使用されている。この内視鏡は、人体の体腔内等に挿入される挿入部と、この挿入部に対する操作を行う操作部とを有している。この内視鏡は、一般に人体の体腔内等に挿入されて、体腔内等の観察、検査、診断及び治療に用いられる。
このような内視鏡には、例えばその挿入部に術者が体腔内等に挿入される長さを判断できるように距離目盛等の指標が付されている。又、内視鏡の操作部には、例えばメーカ名、ロゴ、製品名や、その他にボタン、レバーの機能の表示が付されている。
このような内視鏡への表示を付す方法は、一般に、インクを使用し、墨入れ、パット印刷、スクリーン印刷、筆書き等の印刷方法を用いている。インクの種類としては、例えばウレタン系やエポキシ系等のインクが使用されている。例えば、特許文献1には、光硬化型インクを用いる方法が開示されており、特許文献2には、フッ素系インクを用いる方法が開示されている。
内視鏡は、一般に、グルタールアルデヒド系の減菌液、過酢酸を含む減菌液、又は過酸化水素を含む減菌液を用いた減菌法、過酸化水素と低温プラズマを使用した減菌法、又はオートクレーブ減菌法により減菌される。これら減菌を繰り返し実施すると、インクによる印刷では、その印刷が変色したり、かすれたり、基材樹脂等から剥離したりして、その印刷された指標、文字等の識別が困難になる問題がある。減菌を行うのに耐性のある基材樹脂の多くは、一般的に接着力に乏しく、インクとの密着性が悪く、インクが容易に剥離してしまう。
すなわち、インクを用いた表示方法では、下地がポリオレフィン系の樹脂やフッ素系の樹脂等の難接着材料であり、これら難接着材料へのインクの密着性が弱く、難接着材料への印刷が困難である。又、インクを用いた表示方法では、各種減菌の手法を施すことによりインクによる表示が剥離したり、変色等して表示が見ずらくなる。
最近の工業製品では、レーザ光を照射して表示を付す方法が採られており、例えばロットナンバー、ID番号の印刷によく使用される。内視鏡用処置具装置では、例えば特許文献3にレーザマーキング等を用いてメーカ名、型番等を印刷することが開示されている。又、特許文献4には、内視鏡用医療器具に対してレーザマーキングを行うことにより劣化を生じにくい発色物を得る方法について開示されている。
特公昭61−241184号公報 特開2003−88489号公報 特開平8−131448号公報 特開2004−195030号公報
しかしながら、これまでのレーザマーキングを用いて発色物を得る表示方法では、インクを用いた印刷物と比較してコントラスト、視認性の面で大きく劣るものであり、このために表示物が見ずらいという問題がある。
そこで、本発明は、レーザマーキングによって優れたコントラスト、視認性を有する表示を付した内視鏡及び内視鏡用医療器具並びに内視鏡類の表示方法を提供することを目的とする。
本発明は、少なくとも一部が熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、ゴム又は熱可塑性エラストマーにより形成された内視鏡及び内視鏡用医療器具において、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、ゴム又は熱可塑性エラストマーに対して着色剤・充填剤として10〜80nmの平均粒径を有するカーボンブラックを0.001〜20重量部添加し、当該カーボンブラックを添加した部位に波長355nm、532nm又は1064nmのYAG又はYVOのパルスレーザ光を照射することにより部位を発色させて形成された文字、記号を含む符号を表示する表示部を備えた内視鏡及び内視鏡用医療器具である。
本発明は、少なくとも一部が熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、ゴム又は熱可塑性エラストマーにより形成された内視鏡及び内視鏡用医療器具の表示方法において、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、ゴム又は熱可塑性エラストマーに対して着色剤・発色剤・充填剤として10〜80nmの平均粒径を有するカーボンブラックを0.001〜20重量部添加し、当該カーボンブラックを添加した部位に波長355nm、532nm又は1064nmのYAG又はYVOのパルスレーザ光を照射することにより部位を発色させて形成された文字、記号を含む符号を表示する内視鏡及び内視鏡用医療器具の表示方法である。
本発明は、レーザマーキングによって優れたコントラスト、視認性を有する表示を付した内視鏡及び内視鏡用医療器具並びに内視鏡類の表示方法を提供できる。
以下、本発明の一実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は電子内視鏡1の外観図を示す。この電子内視鏡1は、挿入部可撓管2と、操作部3と、コネクタ部4と、操作部ーコネクタ部接続管5とを有する。このうち挿入部可撓管2は、先端部2aと、湾曲部2bと、軟性部2cとを有する。操作部3は、UD(アップ、ダウン)アングルノブやUDアングル解除ノブ、RL(右方向、左方向)アングルノブ、RLアングル解除ノブ、吸引ボタン、送気・送水ボタンなどを有する。
このような電子内視鏡1には、例えば挿入部可撓管2と、操作部3と、コネクタ部4とにそれぞれ各表示部6〜11がレーザマーキングにより付されている。このうち挿入部可撓管2には、目盛り(視認マーカ)2d及びその数値2eを表示する表示部7が付されると共に、そのロゴタイプを表示する表示部6が付されている。
目盛り2dは、挿入部可撓管2の体腔内への挿入深さを計測するために付されている。数値2eは、挿入深さを表すもので、例えば「1、2、3、…」とからなる。これら目盛り2dと数値2eとは、それぞれ後述するように発色剤の発色により形成される。この目盛り2dは、例えば挿入部可撓管2の長手方向に沿って10cm間隔(ピッチ)で、かつ幅1〜10mmで形成されている。なお、目盛り2dの間隔は、任意に設定可能である。
操作部3には、例えば電子内視鏡1の機種名やロゴタイプを表示する表示部8と、UDアングルノブやUDアングル解除ノブ、RLアングルノブ、RLアングル解除ノブなどの各アングルを表示する表示部9と、吸引ボタン、送気・送水ボタンなどの各ボタンを表示する表示部10とが付されている。
コネクタ部4には、例えばメーカ名やロゴタイプ等を表示する表示部11が付されている。
ここで、挿入部可撓管2に付される目盛り2dについて図2に示す挿入部可撓管2の縦断面図を参照して説明する。挿入部可撓管2は、円筒状の螺旋管20を有し、この螺旋管20の外周面に網状管21が形成されている。この網状管21の外周面には、外皮22が形成され、この外皮22の外周面に被覆層23が形成されている。この外皮22の外周面には、上記目盛り2d及び図2には図示しないが挿入深さを表す数値2eが形成されている。
この外皮22は、樹脂材料を主材料とし、この樹脂材料にパルスレーザ光の照射により発色する着色剤・発色剤・充填剤としてのカーボンブラックを含有して形成されている。
このような外皮22を形成する樹脂材料は、可撓性(柔軟性)を有するものであればよい。具体的に樹脂材料は、特に限定されないが、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレンープロピレン共重合体、エチレンー酢酸ビニル共重合体(EVA)等のポリオレフィン、環状ボリオレフィン、変性ポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリスチレン、ポリアミド、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリカーボネート、ポリー(4−メチルペンテン−1)、アイオノマー、アクリル系樹脂、ポリメチルメタクリレート、アクリロニトリルーブタジエンースチレン共重合体(ABS樹脂)、アクリロニトリルースチレン共重合体(AS樹脂)、ブタジエンースチレン共重合体、ポリオキシメチレン、ポリビニルアルコール(PVA)、エチレンービニルアルコール共重合体(EVOH)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリシクロヘキサンテレフタレート(PCT)等のポリエステル、ポリエーテル、ポリエーテルケトン(PEK)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリエーテルイミド、ポリアセタール(POM)、ポリフェニレンオキシド、変性ポリフェニレンオキシド、ポリサルフォン、ポリエーテルサルフォン、ポリフェニレンサルファイド、ポリアリレート、芳香族ポエステル(液晶ポリマー)、ポリテトラフルオロエチレン、ポリフッ化ビニリデン、その他フッ素系樹脂、ポリスチレン系、ポリオレフィン系、ポリ塩化ビニル系、ポリウレタン系、ポリエステル系、ポリアミド系、ボリブタジエン系、トランスポリイソプレン系、フッ素ゴム系、塩素化ポリエチレン系等の各種可塑性エラストマー、ユリア樹脂、メラミン樹脂、キシレン樹脂、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、フラン樹脂、ポリブタジェン樹脂、ポリウレタン樹脂等の熱硬化性樹脂、天然ゴム(NR)、イソプレンゴム(IR)、ブタジエンゴム(BR、1,2−BR)、スチレンーブタジエンゴム(SBR)等のブタジエン系ゴム、クロロプレンゴム(CR)、ブタジエンーアクリロニトリルゴム(NBR)等のジエン系特殊ゴム、ブチルゴム(IIR)、エチレンープロピレンゴム(EPM、EPDM)、アクリル系ゴム(ACM、ANM)、ハロゲン化ブチルゴム(X−IIR)等のオレフィン系ゴム、ウレタンゴム(AU、EU)等のウレタン系ゴム、ヒドリンゴム(CO、ECO、GCO、EGCO)等のエーテル系ゴム、多硫化ゴム(T)等のポリスルフィド系ゴム、シリコーンゴム(Q)、フッ素ゴム(FKM、FZ)、塩素化ポリエチレン(CM)等の各種ゴム又はこれらを主とする共重合体、ブレンド体、ポリマーアロイ等が挙げられる。これらのうちの1種又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
これら樹脂材料の中でも、特にポリウレタン系、ポリスチレン系、ポリエステル系、ポリオレフイン系の熱可塑性エラストマー、ポリエチレン、ポリプロピレンであることが好ましい。これらポリウレタン系、ポリスチレン系、ポリエステル系、ポリオレフイン系の熱可塑性エラストマー、ポリエチレン、ポリプロピレンは、耐薬品性に優れるので、電子内視鏡1に対して繰り返し施される洗浄、消毒、滅菌処理に対する耐久性を向上させることができる。
外皮22の平均厚さは、挿入部可撓管2内に配設された内蔵物を保護可能である。又、挿入部可撓管2の可撓性・湾曲性を妨げないものであれば、外皮22の平均厚さは、特に限定されず、例えば100〜3000μm程度であることが好ましく、さらには200〜1000μm程度であるのがより好ましい。
発色剤としては、カーボンブラックが用いられる。このカーボンブラックは、100nm以上の粒径であると分散が不十分で発色ムラが出来やすいので、10〜80nmより好ましくは12〜40nmの平均粒径を有する。このカーボンブラックは、外皮22を形成する樹脂材料に対して0.001〜25重量部の中で1〜5部が好ましい。
着色剤としては、黒色鉄酸化物やチタンブラックが好ましい。白色度を増加させるためには、二酸化チタンや炭酸カルシウムが好ましい。
それ以外の添加剤としては、例えば無機充填材、滑剤、可塑剤、各種安定剤(例えば酸化防止剤、光安定剤、帯電防止剤、ブロッキング防止剤)、離型剤、難燃剤、カップリング剤、X線造影剤等が挙げられる。このうち滑剤としては、例えばスチアリン酸、ベヘン酸又はそれらのエステルや塩、カルナウバワックス、ポリエチレンワックス類、各種界面活性剤等が挙げられる。
目盛り(視認マーカ)2dの形成方法について説明する。
この目盛り2dは、発色剤を含有する外皮22の外表面の所定部位に対してパルスレーザ光を照射し、そのエネルギによって発色剤を発色させることにより形成される。
照射するパルスレーザ光は、例えば炭酸ガスレーザ、He−Neレーザ、ルビーレーザ、半導体レーザ、アルゴンレーザ、エキシマレーザ、YVOレーザ、YAGレーザ等が挙げられる。これらレーザは、パワーが大きく強力で外皮22を形成する樹脂材料の表面を溶かす作用もある。
熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂又はゴムにレーザマーキングを行う場合、パルスレーザ光の波長は、1064nm、532nm、355nmのいずれもレーザマーキング可能である。
従って、パルスレーザ光源としては、例えば波長1064nmのパルスレーザ光31を出力するNd:YVOレーザ(以下、YVOレーザと称する)を用いる。又、パルスレーザ光源は、波長1064nmのパルスレーザ光31を出力するNd:YAGレーザ(以下、YAGレーザと称する)を用いてもよい。これらYAGレーザ及びYVOレーザは、半波長変換することにより波長355nm、532nmのパルスレーザ光を出力することが可能である。
次に、電子内視鏡1にレーザマーキングにより各表示部6〜11を施すためのレーザマーキング装置について説明する。
図3はレーザマーキング装置の概略構成図を示す。Qスイッチパルスレーザ光源(以下、パルスレーザ光源と称する)30は、例えば波長1064nmのパルスレーザ光31を出力するNd:YVOレーザ(以下、YVOレーザと称する)が用いられる。このパルスレーザ光源30は、波長1064nmのパルスレーザ光31を出力するNd:YAGレーザ(以下、YAGレーザと称する)を用いてもよい。これらYAGレーザ及びYVOレーザは、半波長変換することにより波長355nm、532nmのパルスレーザ光31を出力することが可能である。
なお、YAGレーザは、スキャンスピードによってピーク出力値が大きく変化する。一方、YVOレーザは、スキャンスピードが変化してもピーク出力値に小さな変化しか現れない。又、YAGレーザは、一般にマルチモードであるが、YVOレーザは、シングルモードであり、このシングルモードであれば、レーザマーキングにより得られた目盛り2dのコントラスト及び視認性に有利である。
このような事から電子内視鏡1の表面に文字、記号を含む符号を表示する目盛り2dを付すには、YVOレーザ、YAGレーザともに使用可能であるが、特にシングルモードのYVOレーザを用いるのが好適である。
熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、ゴム又は熱可塑性エラストマーにレーザマーキングを行う場合、パルスレーザ光源30から出力されるパルスレーザ光31の波長は、1064nm、532nm、355nmのいずれもレーザマーキング可能である。
着色剤・発色剤・充填剤は、可視領域、紫外線領域の波長に対して強い吸収帯を有するので、パルスレーザ光31の波長は、低いレーザ出力値で、かつ電子内視鏡1にダメージを与えずに熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、ゴム又は熱可塑性エラストマーの表面上にレーザマーキング可能な532nm、355nmが好適である。又、パルスレーザ光31の波長は、波長1064nmを4分の1に波長変換して266nmの波長のパルスレーザ光を照射することでも、良好な表示組成物を得ることができる。
パルスレーザ光源30は、出力ミラー30aと高反射ミラー30bとの間にQスイッチ30cが設けられている。このQスイッチ30cのオン・オフ動作によってパルスレーザ光源30は、パルスレーザ光31を出力する。
XYスキャナ32がパルスレーザ光源30から出力されるパルスレーザ光31の光路上に設けられている。このXYスキャナ32は、X軸スキャナ33及びY軸スキャナ34からなる。このうちY軸スキャナ34は、Y軸スキャンミラー34aを矢印A方向に揺動させることによりパルスレーザ光源30から出力されたパルスレーザ光31をY軸方向にスキャンする。X軸スキャナ33は、X軸スキャンミラー33aを矢印B方向に揺動させることによりY軸スキャナ34によりY軸方向にスキャンされたパルスレーザ光31をX軸方向にスキャンする。
fθレンズ35がXYスキャナ32によりXY軸方向にスキャンされたパルスレーザ光31の光路上に設けられている。このfθレンズ35は、XYスキャナ32によりXY軸方向にスキャンされたパルスレーザ光31を電子内視鏡1における目盛り2dを形成しようとする外皮22の表面上にスポット光として集光する。
コントローラ36は、パルスレーザ光源30のレーザ出力動作の開始及びその停止、パルスレーザ光源30のレーザ出力値、Qスイッチ30cのスイッチング動作の制御、XYスキャナ32におけるX軸スキャナ33及びY軸スキャナ34の各スキャン動作の制御等を行う。
設定部37は、コントローラ36に対して例えばパルスレーザ光31のスポット径r、パルスレーザ光31のハッチング間隔h、パルスレーザ光31のQスイッチ周波数、パルスレーザ光31のスキャンスピードをそれぞれ設定する。
次に、上記の如く構成されたレーザマーキング装置を用いてのレーザマーキングについて説明する。
設定部37からコントローラ36には、マーキング条件として、例えばパルスレーザ光31のスポット径rが5〜100μm、パルスレーザ光31のハッチング間隔hが1〜80μm、パルスレーザ光31のQスイッチ周波数が0.1〜100kHz、パルスレーザ光31のスキャンスピードが1〜3000mm/secの各範囲でマーキング条件が設定される。特に、パルスレーザ光31のスポット径rが40μm以下、パルスレーザ光31のハッチング間隔hが30μm、パルスレーザ光31のQスイッチ周波数が30kHz、パルスレーザ光31のスキャンスピードが2〜3000mm/sec程度のマーキング条件が設定される。
コントローラ36は、設定された、パルスレーザ光31のハッチング間隔h、パルスレーザ光31のQスイッチ周波数、パルスレーザ光31のスキャンスピードでQスイッチ30cのスイッチング動作、XYスキャナにおけるX軸スキャナ33及びY軸スキャナ34の各スキャンスピード、Qスイッチ30cのQスイッチ周波数をそれぞれ制御する。
これにより、パルスレーザ光源30から出力されたパルスレーザ光31は、Y軸スキャナ34によりY軸方向にスキャンされ、さらにX軸スキャナ33によりX軸方向にスキャンされてfθレンズ35に入射する。このfθレンズ35に入射したパルスレーザ光31は、スポット光として電子内視鏡1の表面上にスキャンされる。このときのパルスレーザ光31のスポット径rは、fθレンズ35により集光により5〜100μm、特に40μm以下に形成される。
このとき、パルスレーザ光31が電子内視鏡1における目盛り2dを形成しようとする外皮22の表面上に照射されると、当該外皮22は、白色系に変色する。パルスレーザ光31は、1パルス毎にXY軸方向にスキャンされるので、これらスキャンによりパルスレーザ光31が照射された外皮22の部分が白色系に変色する。
すなわち、パルスレーザ光31を照射する前、外皮22の外表面の色彩は、黒色を呈している。パルスレーザ光31を外皮22の外表面に照射すると、外皮22に含まれるカーボンブラックがパルスレーザ光31を吸収し、この照射部分に存在するカーボンが気化する。この段階での黒色成分が無くなる、或いは少なくなる。外皮22の樹脂成分は、パルスレーザ光31を吸収し、光を熱変換する。このとき発生する熱は、熱可塑性樹脂の高分子を分解し発泡させるので、発泡した部分とパルスレーザ光31が照射されない部分とでは屈折率が異なるため黒色とはならない。しかるに、パルスレーザ光31が照射された部分の外皮22の表面が乱反射するようになり、白色化する。この結果、電子内視鏡1に目盛り2dが形成される。
なお、電子内視鏡1における例えば挿入部可撓管2と、操作部3と、コネクタ部4とには、目盛り2d及び数値2eからなる表示部7の他に、各表示部6、8〜11がレーザマーキングにより付されるが、これら表示部6、8〜11も電子内視鏡1における外皮22にパルスレーザ光31が照射され、当該外皮22の部分が白色系に変色することにより形成される。
図4(a)(b)は本願発明と従来との比較を示すもので、同図(a)は本願発明の電子内視鏡1に付された表示部7の数値2e一例を示し、同図(b)は従来のレーザマーキングにより付された表示部を示す。これら表示部の比較から本願発明の電子内視鏡1に付された表示部7の方が従来よりもコントラスト、視認性に優れていることが分かる。
次に、表1を参照して各実施例「1」〜「3」と従来例、比較例とについて説明する。
Figure 2007306946
各実施例「1」〜「3」及び比較例は、各表示部6〜11の形成方法としてYAG及びYVOレーザからのパルスレーザ光の照射によるレーザマーキングを用い、従来例はインクを用いた表示である。
各実施例「1」〜「3」、比較例及び従来例は、それぞれ可撓管樹脂として黒色熱可塑性エラストマーを用いている。
各実施例「1」〜「3」においてパルスレーザ光31の波長は、それぞれ1064nm、532nm、355nmであり、比較例においてパルスレーザ光31波長は、1064nmである。
各実施例「1」〜「3」においてパルスレーザ光31のピーク出力は、それぞれ100[単位]、20[単位]、8[単位]であり、比較例においてパルスレーザ光31のピーク出力は、100[単位]である。
各実施例「1」〜「3」においてパルスレーザ光31のスポット径rは、それぞれ100μm、40μm、30μmであり、比較例においてパルスレーザ光31のスポット径rは、100μmである。
次に、各実施例「1」〜「3」におけるカーボンの平均粒径と組成配合とについて説明する。
実施例「1」は、可撓管樹脂組成配合であって、ポリオレフィンエラストマーを100重量部、20nm平均粒径のカーボンブラックを10重量部、5nm平均粒径の炭酸カルシウムを20重量部、0.5μmの平均粒径の黒色鉄酸化物を0.1重量部、0.1μmの平均粒径のチタンブラックを0.1重量部からなる。
実施例「2」は、ポリオレフィンエラストマーを100重量部、20nm平均粒径のカーボンブラックを3重量部、5nm平均粒径の炭酸カルシウムを20重量部、0.5μmの平均粒径の黒色鉄酸化物を1重量部、0.1μmの平均粒径のチタンブラックを0.1重量部からなる。
「実施例3」は、ポリオレフィンエラストマーを100重量部、20nm平均粒径のカーボンブラックを1重量部、7nm平均粒径の炭酸カルシウムを30重量部からなる。
従来例「1」は、実施例「1」と同様にして芯材を作製した後、この芯材の外周に、押出成形により発色剤を含有しないポリウレタン系熱可塑性エラストマー(ディーアイシーバイエルボリマー株式会社製、バンデックス)で構成される外皮(平均厚さ0.4mm)を被覆する。
次に、外皮の外表面にポリウレタン系塗料(インク)を印刷することにより目盛りを形成する。これにより、挿入部可撓管を得ている。
そして、この挿入部可撓管を用いて図1に示すような電子内視鏡1(上部消化管用内視鏡)を製造したものである。
「比較例」は、実施例「1」と同様にして芯材を作製した後、この芯材の外周に、押出成形により発色剤を含有しないポリウレタン系可塑性エラストマー(デーアイシーバイエルポリマー株式会社製、バンデックス)で構成される外皮22(平均厚さ0.4mm)を被覆する。
次に、外皮の外表面にYAG及びYVOレーザを用いてレーザ加工することにより凹凸部による目盛りを形成する。これにより、挿入部可擁管を得た。この挿入部可擁管を用いて図1に示すような電子内視鏡1(上部消化管用内視鏡)を製造したものである。
次に、各実施例「1」〜「3」、比較例、従来例で製造した各電子内視鏡1に対して行った各評価試験「A」「B」「C」について説明する。
評価試験「A」(白色度評価)は、各実施例「1」〜「3」及び比較例で製造した各電子内視鏡1についてそれぞれ目盛り2dの白色度(L値)を、白色度計(日本電色工業株式会社製、NW−1)により測定し、以下の2段階の基準に従って評価した。表において「○」は60%以上、「×」は60%未満を示す。
評価試験「B」(視認性評価)は、各実施例「1」〜「3」、比較例及び従来例で製造した各電子内視鏡1についてそれぞれ目盛り2dを目視により確認し、その視認性を以下の4段階の基準に従って評価した。表において「☆」は極めて良好、「○」は良好、「△」はやや不良、「×」は不良を示す。
評価試験「C」は、各実施例「1」〜「3」と比較例で製造した各電子内視鏡1を、強酸性水使用の消毒装置を用いて、消毒(条件:pH2.5±0.2、酸化還元電位1100mV、有効塩素濃度50ppm)を300サイクル行った。300サイクル終了後、目盛り付近を目視により確認し、以下の4段階の基準に従って評価した。
表において「☆」は目盛りは鮮明な状態を保ち、外皮22の劣化も認められず、「○」は目盛りが若干不鮮明となるが、外皮22の劣化は認められず、「△」は目盛り2dが不鮮明となり、目盛り2d付近の外皮22に荒れが認められる、「×」は目盛り2dが全く確認できず、目盛り2d付近の外皮22の荒れが目立つことを示す。
表1に示す各実施例「1」〜「3」から分かるように本発明のレーザーマーキングはいずれも優れた特性を示している。各実施例「1」〜「3」で製造した各電子内視鏡1は、いずれも目盛り2dの白色度(L値)が高く、視認性も極めて良好である。又、各実施例「1」〜「3」で製造した各電子内視鏡1は、評価試験「C」において消毒を300サイクル終了後においても目盛り2dの鮮明な状態が維持されていた。
これに対して比較例で製造した電子内視鏡12は、製造直後では、目盛り2dの白色度(L値)が低く、視認性も極めて良くない。評価試験「C」において消毒を300サイクル終了後には、エタノール拭き取りにより目盛り2dが剥離してしまった。
このように上記一実施の形態によれば、熱可塑性エラストマーに対して10〜80nmの平均粒径を有するカーボンブラックを0.001〜20重量部添加し、このカーボンブラックを添加した部位に波長355nm、532nm又は1064nmのYAG又はYVOのパルスレーザ光を照射することにより発色させて目盛り2d及び数値2eからなる表示部7、及び電子内視鏡1の機種名やロゴタイプ、各ボタンなどの各表示部6、8〜11を形成する。これにより、レーザマーキングによって、インクによる印刷と比べても遜色のない優れたコントラスト、視認性を有する明瞭な各表示部6〜11を電子内視鏡1に付すことができる。
目盛り2dは、パルスレーザ光31の照射により発色剤が発色して形成されるので、それ自体、剥離、消失、退色等が生じ難い。
目盛りを印刷により外皮22の外表面に形成する場合にはインクの乾燥工程が必要であるが、本発明のレーザマーキングであれば、インクの乾燥工程が不要であり、目盛り2dを短時間に形成できるという利点も有する。
なお、本発明は、上記一実施の形態に限定されるものではなく、次のように変形してもよい。
図5は電子内視鏡1における挿入部可撓管40の縦断面図を示す。この挿入部可撓管40は、上記一実施の形態で説明した挿入部可撓管2から被覆層23を無くしている。挿入部可撓管40における外皮22の外周面には、上記目盛り2d及び図2には図示しないが挿入深さを表す数値2eが形成されている。
これら目盛り2d及び挿入深さを表す数値2eは、上記一実施の形態と同様に、熱可塑性エラストマーに対して10〜80nmの平均粒径を有するカーボンブラックを0.001〜20重量部添加し、このカーボンブラックを添加した部位に波長355nm、532nm又は1064nmのYAG又はYVOのパルスレーザ光を照射することにより発色させて形成する。なお、電子内視鏡1には、目盛り2d及び数値2eからなる表示部7の他に、上記一実施の形態と同様に電子内視鏡1の機種名やロゴタイプ、各ボタンなどの各表示部6、8〜11が形成される。
このような電子内視鏡1における挿入部可撓管40等に形成した各表示部6〜11であっても上記一実施の形態の効果と同様の効果を奏することは言うまでもない。
又、上記一実施の形態では、外皮22を単層としているが、これに限らず、その長手方向の一部又は全部が複数の層の積層体で構成されるものであってもよい。この場合、少なくとも最外層を上記一実施の形態と同様の組成を有する外皮22により形成すればよい。
上記一実施の形態では、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、ゴム又は熱可塑性エラストマーにより形成された電子内視鏡1にレーザマーキングを施した場合について説明したが、これに限らず、例えばステンレス等の金属材料にも明瞭なマーキングを行うことができる。
又、上記一実施の形態では、主に電子内視鏡1に各表示部6〜11を付した場合について説明したが、これに限らず、電子内視鏡1と共に用いる内視鏡用医療器具として例えば生検鉗子、回転クリップ装置、高周波スネアなどの処置具にも熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、ゴム又は熱可塑性エラストマーに着色剤・発色剤・充填剤として10〜80nmの平均粒径を有するカーボンブラックを0.001〜20重量部添加し、このカーボンブラックを添加した部位に波長355nm、532nm又は1064nmのYAG又はYVOのパルスレーザ光を照射することにより発色させて形成された文字、記号を含む符号を表示できる。
さらに、本発明は、電子内視鏡1及び処置具等の内視鏡用医療器具を形成する熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、ゴム又は熱可塑性エラストマーに着色剤・発色剤・充填剤として10〜80nmの平均粒径を有するカーボンブラックを0.001〜20重量部添加し、このカーボンブラックを添加した部位に波長355nm、532nm又は1064nmのYAG又はYVOのパルスレーザ光を照射することにより発色させて形成された文字、記号を含む符号を表示する表示部6〜11を付した電子内視鏡1及び処置具等の内視鏡用医療器具を製造できる。
本発明に係る電子内視鏡の一実施の形態を示す外観図。 同電子内視鏡における挿入部可撓管の縦断面図。 同電子内視鏡にレーザマーキングにより各表示部を施すためのレーザマーキング装置の構成図。 同電子内視鏡に付された表示部と従来との比較を示す図。 同電子内視鏡における挿入部可撓管の変形例を示す縦断面図。
符号の説明
1:電子内視鏡、2:挿入部可撓管、2a:先端部、2b:湾曲部、2c:軟性部、2d:目盛り、2e:数値、3:操作部、4:コネクタ部、5:操作部ーコネクタ部接続管、6〜11:表示部、20:螺旋管、21:網状管、22:外皮、23:被覆層、30:Qスイッチパルスレーザ光源(パルスレーザ光源)、30a:出力ミラー、30b:高反射ミラー、30c:Qスイッチ、32:XYスキャナ、33:X軸スキャナ、34:Y軸スキャナ、34a:Y軸スキャンミラー、33a:X軸スキャンミラー、35:fθレンズ、36:コントローラ、37:設定部、40:挿入部可撓管。

Claims (18)

  1. 少なくとも一部が熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、ゴム又は熱可塑性エラストマーにより形成された内視鏡及び内視鏡用医療器具において、
    前記熱可塑性樹脂、前記熱硬化性樹脂、前記ゴム又は前記熱可塑性エラストマーに対して着色剤・発色剤・充填剤として10〜80nmの平均粒径を有するカーボンブラックを0.001〜20重量部添加し、当該カーボンブラックを添加した部位に波長355nm、532nm又は1064nmのYAG又はYVOのパルスレーザ光を照射することにより前記部位を発色させて形成された文字、記号を含む符号を表示する表示部を備えた、
    ことを特徴とする内視鏡及び内視鏡用医療器具。
  2. 前記カーボンブラックは、好ましくは12〜40nmの平均粒径を有することを特徴とする請求項1記載の内視鏡及び内視鏡用医療器具。
  3. 前記表示部は、前記熱可塑性樹脂、前記熱硬化性樹脂、前記ゴム又は前記熱可塑性エラストマーに対して前記着色剤・発色剤・充填剤として炭酸カルシウム、黒色鉄酸化物、チタンブラック又は二酸化チタンのうち少なくとも1つを配合したことを特徴とする請求項1又は2記載の内視鏡及び内視鏡用医療器具。
  4. 前記表示部は、前記熱可塑性樹脂と前記ゴムとをブレンドして溶融したPP/EPDM中からEPDMゴム相だけ加硫させたポリオレフィン系エラストマーブレンドを有することを特徴とする請求項1、2又は3記載の内視鏡及び内視鏡用医療器具。
  5. 前記表示部は、内視鏡本体における挿入部、操作部、コネクタ部に形成されたことを特徴とする請求項1記載の内視鏡及び内視鏡用医療器具。
  6. 前記表示部は、前記内視鏡本体における前記挿入部、前記操作部、前記コネクタ部の各外皮に形成されたことを特徴とする請求項5記載の内視鏡及び内視鏡用医療器具。
  7. 前記表示部は、前記熱可塑性樹脂、前記熱硬化性樹脂、前記ゴム又は前記ポリオレフィン系エラストマーブレンドを含む前記熱可塑性エラストマーに対して5〜10nmの平均粒径の前記炭酸カルシウムを0.1〜30重量部添加することを特徴とする請求項4記載の内視鏡及び内視鏡用医療器具。
  8. 前記表示部は、前記熱可塑性樹脂、前記熱硬化性樹脂、前記ゴム又は前記ポリオレフィン系エラストマーブレンドを含む前記熱可塑性エラストマーに対して0.3〜0.8μmの平均粒径の前記黒色鉄酸化物を0.1〜5重量部添加することを特徴とする請求項4記載の内視鏡及び内視鏡用医療器具。
  9. 前記表示部は、前記熱可塑性樹脂、前記熱硬化性樹脂、前記ゴム又は前記ポリオレフィン系エラストマーブレンドを含む前記熱可塑性エラストマーに対して0.1〜0.8μmの平均粒径の前記チタンブラック若しくは二酸化チタンを0.1〜5重量部添加することを特徴とする請求項4記載の内視鏡及び内視鏡用医療器具。
  10. 少なくとも一部が熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、ゴム又は熱可塑性エラストマーにより形成された内視鏡及び内視鏡用医療器具の表示方法において、
    前記熱可塑性樹脂、前記熱硬化性樹脂、前記ゴム又は前記熱可塑性エラストマーに対して着色剤・発色剤・充填剤として10〜80nmの平均粒径を有するカーボンブラックを0.001〜20重量部添加し、当該カーボンブラックを添加した部位に波長355nm、532nm又は1064nmのYAG又はYVOのパルスレーザ光を照射することにより前記部位を発色させて形成された文字、記号を含む符号を表示する、
    ことを特徴とする内視鏡及び内視鏡用医療器具の表示方法。
  11. 前記熱可塑性樹脂、前記熱硬化性樹脂、前記ゴム又は前記熱可塑性エラストマーに対して好ましくは12〜40nmの平均粒径を有する前記カーボンブラックを添加することを特徴とする請求項10記載の内視鏡及び内視鏡用医療器具の表示方法。
  12. 前記熱可塑性樹脂、前記熱硬化性樹脂、前記ゴム又は前記熱可塑性エラストマーに対して前記着色剤・発色剤・充填剤として炭酸カルシウム、黒色鉄酸化物、チタンブラック又は二酸化チタンのうち少なくとも1つを配合することを特徴とする請求項10又は11記載の内視鏡及び内視鏡用医療器具の表示方法。
  13. 前記熱可塑性樹脂と前記ゴムとをブレンドして溶融したPP/EPDM中からEPDMゴム相だけ加硫させたポリオレフィン系エラストマーブレンドを前記発色させる前記部位に配合することを特徴とする請求項10、11又は12記載の内視鏡及び内視鏡用医療器具の表示方法。
  14. 前記内視鏡の本体における挿入部、操作部、コネクタ部に前記文字、前記記号を含む前記符号を表示することを特徴とする請求項10記載の内視鏡及び内視鏡用医療器具の表示方法。
  15. 前記内視鏡本体における前記挿入部、前記操作部、前記コネクタ部の各外皮に前記文字、前記記号を含む前記符号を形成することを特徴とする請求項14記載の内視鏡及び内視鏡用医療器具の表示方法。
  16. 前記熱可塑性樹脂、前記熱硬化性樹脂、前記ゴム又は前記ポリオレフィン系エラストマーブレンドを含む前記熱可塑性エラストマーに対して5〜10nmの平均粒径の前記炭酸カルシウムを0.1〜30重量部添加することを特徴とする請求項13記載の内視鏡及び内視鏡用医療器具の表示方法。
  17. 前記熱可塑性樹脂、前記熱硬化性樹脂、前記ゴム又は前記ポリオレフィン系エラストマーブレンドを含む前記熱可塑性エラストマーに対して0.3〜0.8μmの平均粒径の前記黒色鉄酸化物を0.1〜5重量部添加することを特徴とする請求項13記載の内視鏡及び内視鏡用医療器具の表示方法。
  18. 前記熱可塑性樹脂、前記熱硬化性樹脂、前記ゴム又は前記ポリオレフィン系エラストマーブレンドを含む前記熱可塑性エラストマーに対して0.1〜0.8μmの平均粒径の前記チタンブラック若しくは二酸化チタンを0.1〜5重量部添加することを特徴とする請求項13記載の内視鏡及び内視鏡用医療器具の表示方法。
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