JP2007304979A - クーポン情報提供システム - Google Patents
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Abstract
【課題】登録された顧客に対して店舗での企画情報を配信でき、その企画情報を受信した顧客はその企画に対応するクーポン情報をその場で取得できるようにする。
【解決手段】店舗5側の店舗端末6及び店舗の顧客7が携帯する顧客端末8aと通信網4を介して情報の送受信が可能であり、店舗に関する店舗情報と、該店舗に来店した顧客が携帯する顧客端末の電子メールアドレスとを予め互いに関連づけて記憶する記憶手段2と、店舗端末6から入力するサービス企画情報に基づいて、記憶手段2から当該店舗の店舗情報に関連づけられた全ての電子メールアドレスを読み出し、サービス企画に関する配信情報を生成して送信する情報配信手段1aと、配信情報を受信した顧客端末8aからのクーポン発行要求に応答してクーポン情報を生成すると共に、該クーポン情報をクーポン発行要求元の電子メールアドレスに送信するクーポン送信手段1bを備えた構成である。
【選択図】図1
【解決手段】店舗5側の店舗端末6及び店舗の顧客7が携帯する顧客端末8aと通信網4を介して情報の送受信が可能であり、店舗に関する店舗情報と、該店舗に来店した顧客が携帯する顧客端末の電子メールアドレスとを予め互いに関連づけて記憶する記憶手段2と、店舗端末6から入力するサービス企画情報に基づいて、記憶手段2から当該店舗の店舗情報に関連づけられた全ての電子メールアドレスを読み出し、サービス企画に関する配信情報を生成して送信する情報配信手段1aと、配信情報を受信した顧客端末8aからのクーポン発行要求に応答してクーポン情報を生成すると共に、該クーポン情報をクーポン発行要求元の電子メールアドレスに送信するクーポン送信手段1bを備えた構成である。
【選択図】図1
Description
本発明は、通信網を介して、店舗の顧客が携帯する顧客端末にクーポン情報を提供するクーポン情報提供システムに関する。
従来、商品の販売店や飲食店等の店舗では顧客に対して割引クーポンを発行することにより、販売促進が行われている。割引クーポンを顧客に提供する手法のひとつとして、例えばインターネットを介して顧客が商品のホームページにアクセスした際、そのホームページからクーポン情報をダウンロードできるようにして顧客に提供する方法が提案されている(例えば、特許文献1)。しかしながら、このようなクーポン情報の提供では、顧客が意図的に商品のホームページにアクセスする操作が必要不可欠であり、店舗側から顧客に対してリアルタイムで値引き販売等の情報を提供するものではない。
一般に商品の販売店や飲食店等の店舗ではその日の客足によって売れ行きが大きく相違し、例えば雨天の日には客足が遠のくと言われている。特に生鮮食料品や生菓子を販売するスーパーや商店等の店舗では、その日期限の商品を残さずに完売することを目指しており、客足の悪い日や消費期限間近の商品は店頭で値引き販売するなどして販売促進を行っている。しかしながら、店頭での値引き販売では、顧客が来店して初めて商品が値引き販売されている事実を知るものであり、その日に来店しない顧客にとっては値引き販売の事実を知ることはできないという事情がある。
また飲食店等でも同様であり、客足の悪い日には店頭でビール半額等のポスターを掲示することなどにより、店先の通行人に対して値引きをアピールすることがあるが、その店の常連の顧客であってもその日に店先を通らない限り、値引きの事実を知ることはできないという事情がある。
そこで客足の悪い日には、店舗側から顧客に対して値引き販売等の情報をリアルタイムで配信し、その配信情報を受信した顧客が即時にクーポン情報を取得できるようにして来店者数を増加させ、販売促進を図ることのできるシステムが望まれている。
本発明は、上述のような店舗の販売促進を図ることを目的としてなされたものであり、店舗で値引き販売等の企画を立案した場合、登録された顧客に対してその企画情報を配信でき、しかも企画情報を受信した顧客はその企画に対応するクーポン情報をその場で取得することのできるクーポン情報提供システムを提供するものである。
上記目的を達成するため、本発明が解決手段として採用したところは、店舗側の店舗端末及び店舗の顧客が携帯する顧客端末と通信網を介して情報の送受信が可能であり、店舗のクーポン情報を発行して前記顧客端末に提供するクーポン情報提供システムであって、店舗に関する店舗情報と、該店舗に来店した顧客が携帯する前記顧客端末の電子メールアドレスとを予め互いに関連づけて記憶する記憶手段と、前記店舗端末から入力されるサービス企画情報に基づいて、前記記憶手段から当該店舗の店舗情報に関連づけられた全ての電子メールアドレスを読み出し、サービス企画に関する配信情報を生成して送信する情報配信手段と、前記配信情報を受信した前記顧客端末からのクーポン発行要求に応答してクーポン情報を生成すると共に、該クーポン情報をクーポン発行要求元の前記顧客端末の電子メールアドレスに送信するクーポン送信手段とを備える点にある。
かかるクーポン情報提供システムは、店舗でサービス企画を立案した場合、店舗端末からその情報を入力するだけで、当該店舗に関連づけられた全ての顧客端末に対してサービス企画に関する情報を配信し、しかもクーポンを要求する顧客に対してはクーポン情報の送信も行うように構成されている。したがって、店舗側とすればサービス企画に関する情報を入力するだけで来店者数の増加を期待できるシステムとなる。
また上記構成のクーポン情報提供システムにおいて、前記情報配信手段は、店舗情報に関連づけられた電子メールアドレス毎に個別のアクセスコードを含む配信情報を生成してそれぞれの電子メールアドレスに送信すると共に、前記クーポン送信手段は、前記顧客端末からの前記アクセスコードを含むクーポン発行要求に応答してクーポン情報を生成し、該クーポン情報を前記アクセスコードに対応した電子メールアドレスに送信する構成とすることが好ましい。この場合、クーポンの発行が管理し易くなり、クーポンの重複発行や不正アクセスによる発行を未然に防止できるようになる。
また上記構成のクーポン情報提供システムにおいて、前記クーポン送信手段は、前記サービス企画情報にクーポンの発行予定枚数が設定されている場合には、クーポン情報の送信回数が前記発行予定枚数に達するまで、前記クーポン発行要求に応答してクーポン情報の送信を行い、クーポン情報の送信回数が前記発行予定枚数に達した後は前記クーポン発行要求を受信してもクーポン情報の送信を行わない構成とすることが好ましい。例えば店舗でのサービス企画による販売数量等が限られている場合にクーポンの発行予定枚数を設定しておくことにより、販売数量よりも過剰なクーポンの発行を防止できるようになる。
更に上記各構成のクーポン情報提供システムにおける前記記憶手段には前記顧客端末の電子メールアドレスを登録しておく有効期限が記憶されており、前記クーポン送信手段がクーポン情報を送信した際、送信先の電子メールアドレスに対応する有効期限を延長する構成とすることがより好ましい。
また更に、クーポン情報提供システムでは、店舗端末から入力されるサービス企画情報に配信情報を送信する配信時刻が含まれており、情報配信手段はその配信時刻となった後に、店舗でのサービス企画に関する配信情報の送信を行うように構成することがより好ましい。この場合、店舗端末からのサービス企画情報の入力時刻と、店舗での実際のサービス企画の開始時刻に大きな時間差がある場合であっても、サービス企画の開始時刻に合わせて適当な配信時刻を設定しておけば、配信情報の送信が適切なタイミングで行われるようになる。
本発明に係るクーポン情報提供システムによれば、店舗端末からサービス企画情報を入力すると、当該店舗に関連づけられた全ての顧客端末に対してサービス企画に関する情報が電子メールで配信され、顧客端末からは配信情報に基づいてクーポン発行要求を行うことにより即座にクーポン情報を取得できるので、店舗側とすれば店舗端末からサービス企画情報を入力するだけで来店者数の増加を期待でき、例えば雨の日などの客足が遠のく日でも店舗への来客数を増加させることができると共に、消費期限間近の商品を完売できる見込みが高くなり、販売促進を図ることができるシステムとなる。
以下図面に基づいて本発明の好ましい実施形態を詳述する。図1は、本発明に係るクーポン情報提供システムの一構成例を示す図である。このクーポン情報提供システムは、運営局3に設置されるサーバシステム1が複数の携帯端末6,8a,8b,…と通信網4を介してデータの送受信が可能なように構成されている。サーバシステム1は1台若しくは複数台のコンピュータで構成され、データベース2を備えている。
サーバシステム1は店舗5の店長若しくはその従業員が所持する携帯電話等の店舗端末6と通信網4を介して双方向通信が可能であると共に、店舗5の顧客7が所持する携帯電話等の顧客端末8a,8b,8c,8d,…と双方向通信が可能である。またサーバシステム1は電子メールの送受信機能を備えており、店舗端末6及び顧客端末8a,8b,8c,8d,…の予め登録された電子メールアドレスに対して電子メールを送信することができる。更にサーバシステム1は携帯端末用ウェブサイトとしての機能を備えており、携帯端末からのアクセスに応答してウェブページを送信する。
店舗端末6及び顧客端末8a,8b,8c,8dは、QRコード等の二次元バーコードを読み取ってそれに含まれる情報を認識する機能と、電子メールを送受信する機能と、携帯電話網やインターネット網等の通信網4を介して指定されたURLにアクセスし、そこに含まれる情報を表示する機能を備えた携帯端末である。尚、店舗端末6は特に携帯端末である必要はなく、例えば据付設置型のパソコン等であっても構わない。
サーバシステム1のデータベース2には、図2に示すように予め店舗端末6から入力される店舗5に関する店舗情報10が記憶されており、更に、該店舗5の顧客として登録された顧客情報11と、店舗5が企画する販売促進のためのサービス企画情報12とがその店舗情報10に関連づけて記憶される。店舗情報10には店舗端末6の電子メールアドレス及び登録された顧客の登録数等が含まれる。顧客情報11にはそれぞれの顧客が所持する携帯端末の電子メールアドレスと、該電子メールアドレスの登録有効期限等が含まれる。サービス企画情報12には、サービス企画として顧客に配信する内容、配信日時、クーポン発行予定枚数、実際のクーポン発行数、店頭でのクーポン使用数、サービス企画の開催日時等が含まれる。
クーポン情報提供システムではサーバシステム1が店舗端末6からの登録申込により店舗情報10をデータベース2に予め登録すると共に、店舗5に来店した顧客が自ら店舗5の顧客として登録申込を行うことにより顧客情報11をデータベース2に登録する。この登録のプロセスは、例えば図3に示すプロセスで行われる。サーバシステム1の店舗登録用ウェブページにアクセスするためのURL(Uniform Resource Locator)を二次元バーコードに印刷して予め各店舗に配布しておき、店舗の店長又は従業員がその二次元バーコードを店舗端末6で読み取って店舗登録用ウェブページにアクセスし、そのウェブページで店舗に関する所定の登録事項を入力の上、登録ボタンを押すことにより登録申込を行う(プロセスP1)。運営局3のサーバシステム1は店舗端末6から店舗登録の申込を受け付けると(プロセスP2)、店舗登録処理を行い、データベース2に店舗情報10を登録する(プロセスP3)。
サーバシステム1における店舗登録処理(プロセスP3)の詳細は、一例を挙げると図4のようなフローチャートとなる。即ち、まずサーバシステム1は店舗登録用ウェブページを介して入力された店舗端末6の電子メールアドレスを特定する(ステップS1)。そして更に店舗登録用ウェブページで入力された情報(店舗名や業種、住所、電話番号等)に基づいて店舗情報を作成し(ステップS2)、データベース2に対して新規の店舗情報10として登録する(ステップS3)。これによりサーバシステム1での店舗情報10の登録が完了する。尚、ここでは店舗情報の登録がサーバシステム1の店舗登録用ウェブページにアクセスすることにより行われる場合を例示したが、店舗端末6からサーバシステム1に対して必要事項を記入した電子メールを送信することにより、店舗情報の登録が行われる形態であっても良い。
図3に戻り、店舗情報10の登録処理が完了すると、サーバシステム1は店舗端末6に対して登録確認を通知するための電子メールを送信する(プロセスP4,P5)。またサーバシステム1が店舗登録処理を行った後、運営局3では店頭に掲示するポスターやステッカー等の掲示物が用意され、郵送等により店舗5に送付される(プロセスP6)。この店頭掲示物には店舗5に関する顧客登録用の電子メールアドレスが二次元バーコードとして印刷されている。店頭掲示物を受け取った店舗5では、店頭掲示物を店舗入口やレジカウンタ等の顧客の目に付きやすい場所に掲示しておく(プロセスP7)。以上で店舗5側での事前準備は完了する。
店舗5に来店した顧客は、店舗5の取扱い商品や提供される料理等を気に入った場合、店舗入口やレジカウンタ等に掲示されている店頭掲示物に印刷されている二次元バーコードを自身が携帯する顧客端末8aで読み取り(プロセスP8)、サーバシステム1に対して空メールを送信することにより登録申込を行う(プロセスP9)。尚、顧客自身が顧客登録用の電子メールアドレスを操作入力して送信しても良い。運営局3のサーバシステム1は顧客端末8aから電子メールを受信すると(プロセスP10)、顧客登録処理を行い、データベース2の店舗情報10に関連づけて顧客情報11を登録する(プロセスP11)。
サーバシステム1における顧客登録処理(プロセスP11)の詳細は、一例を挙げると図5のようなフローチャートとなる。即ち、サーバシステム1は受信した電子メールの発信元アドレスを確認することにより、顧客端末8aの電子メールアドレスを特定する(ステップS4)。そして顧客情報を関連づける店舗を特定する(ステップS5)。例えばサーバシステム1では、店舗毎に顧客登録用の電子メールアドレスを割り付けており、顧客から受信した電子メールの宛先を分析することにより、データベース2に登録された複数の店舗のうちから一つの店舗を特定することができる。そしてサーバシステム1は顧客情報11を作成し(ステップS6)、店舗情報10に関連づけてデータベース2に登録する(ステップS7)。このとき顧客情報11には有効期限が付加される。この有効期限は顧客の電子メールアドレスが店舗情報11に関連づけて記憶される期限であり、顧客がクーポン情報の発行を要求する毎に更新されていく。尚、本実施形態では顧客情報11に顧客端末8aの電子メールアドレスとその有効期限が含まれる場合を例示するが、有効期限は特に設けなくても良い。
図3に戻り、顧客情報11の登録処理が完了すると、サーバシステム1は顧客端末8aに対して登録確認を通知するための電子メールを送信する(プロセスP12)。この電子メールを受信した顧客端末8aのユーザは自信が店舗の顧客として登録されたことを確認する(プロセスP13)。以上で顧客7側の登録処理は完了し、全ての登録処理が完了する。
次に図6乃至図8を参照しつつ、クーポン情報提供システムにおける登録された顧客へのクーポン情報の提供について説明する。クーポン情報提供システムではサーバシステム1が店舗端末6からのサービス企画に関する情報配信申込により情報配信手段1aとして機能し、当該店舗に登録された全顧客の電子メールアドレスに対してサービス企画の配信情報を送信すると共に、顧客端末8a,8b,8c,8d,…からクーポン発行要求を受信した場合にはクーポン送信手段1bとして機能し、要求のあった顧客端末に対してクーポン情報を送信する。尚、クーポン発行要求は、顧客が割引クーポン等のクーポン情報の取得を希望する場合に、顧客端末を介して、サーバシステム1に対してクーポンの発行を要求する信号である。
クーポン情報提供システムにおけるクーポン情報の提供は、例えば図6に示すプロセスで行われる。即ち、店舗側で値引き販売等のサービス企画を立案した場合、店長若しくは従業員が店舗端末6を利用してサーバシステム1が提供するウェブページにアクセスし、そのページに企画情報を書き込んで申込ボタンを押すことにより、情報配信の申込を行う(プロセスP20)。尚、情報配信の申込は、サーバシステム1に対して企画情報を書き込んだ電子メールを送信することにより行われても良い。サーバシステム1は店舗端末6からの情報配信申込に基づいて企画情報12をデータベース2に登録し、申込を受け付ける(プロセスP21)。登録処理が終了すると、サーバシステム1は店舗端末6に対して申込受付確認を通知するための電子メールを送信する(プロセスP22,P23)。そしてサーバシステム1が企画情報の配信を行う際には、データベース2から顧客情報11を読み出し(プロセスP24)、全ての顧客端末8a,8b,8c,8dに対して電子メールによる企画情報の配信処理を行う(プロセスP25)。この電子メールは全ての顧客が携帯する顧客端末で受信される(プロセスP26)。またサーバシステム1は登録された顧客に対して企画情報の配信を行った後、店舗端末6に対して配信数を確認するための電子メールを送信する(プロセスP27)。
このようなサーバシステム1の情報配信手段1aとしての機能は、一例を挙げるとコンピュータが図7に示すフローチャートを実行することにより実現される。サーバシステム1が店舗端末6からの情報配信申込を受け付けると(ステップS10)、その申込情報に含まれる内容から店舗を特定すると共に(ステップS11)、企画情報12を作成して店舗情報10に関連づけてデータベース2に登録する(ステップS12)。申込情報に企画情報の配信時刻が記述されている場合には、企画情報12に配信日時を登録し(ステップS13)、更にクーポン発行予定枚数が記述されている場合には、企画情報12にその枚数を登録する(ステップS14)。尚、サービス企画の開催時刻が記述されている場合にもこれらのステップに前後して企画情報12に開催日時を登録する。これでデータベース2への企画情報12の登録処理が完了し、サーバシステム1は情報配信の申込を行った店舗端末6の電子メールアドレスに対して受付確認メールを送信する(ステップS15)。
その後、サーバシステム1は企画情報配信のためのプロセスP24,P25に移り、企画情報12に登録された配信時刻であるか否かの判断が行われる(ステップS16)。ここでは登録された配信時刻に未だ至っていない場合にはその配信時刻となるまで待機することになる。そして配信時刻になるとYESと判断され、それ以降のステップに進む。例えば、店舗端末からの情報配信の申込時刻と、実際の店舗でのサービス企画の開催時刻に大きな時間差がある場合であっても、サービス企画の開催時刻に合わせて予め適当な配信時刻を設定しておけば、配信情報の送信が適切なタイミングで行われるようになる。具体例を挙げると、午後5時から割引販売を行うという企画情報を午前9時に配信してしまった場合にはその日の午後5時までに来店する顧客の数は減少するかもしれないが、配信時刻を予め午後4時に設定しておけば、午前及び午後の顧客の減少もなく、しかも午後5時以降は割引販売を目当てとする顧客の増加が見込めることになる。尚、店舗端末6からの情報配信申込において配信時刻が特に指定されていない場合には、即時配信と判断され、ステップS16では即座にYESと判断される。
そしてサーバシステム1はデータベース2から当該店舗に関連づけられた全ての顧客情報11を読み取り(ステップS17)、企画情報12に基づいて配信情報の作成処理を行う(ステップS18)。配信情報の作成においては、電子メールの本文に店舗での値引き販売等のサービス企画の案内情報を記述すると共に、当該サービス企画に利用可能なクーポン情報を取得するためのURLを顧客端末の電子メールアドレス毎に設定してこれも電子メールの本文に記述する。したがって、ここで作成される配信情報は、企画情報12に基づく案内情報と、顧客端末の電子メールアドレス毎に設定された個別のアクセスコードを含むことになる。尚、企画情報12にクーポン発行予定枚数が登録されている場合には、例えば「先着何名様に限り、クーポン利用可能」等のメッセージが電子メール本文に記述されることになる。そしてデータベース2に登録された全ての顧客の電子メールアドレスに対して配信情報をメール送信する(ステップS19)。その後、サーバシステム1は配信情報の配信数を通知するための電子メールを自動作成し、店舗端末6の電子メールアドレスに送信する(ステップS20)。この通知により、店舗側では顧客への配信数を把握することができる。
以上のようなサーバシステム1の情報配信手段1aにより、店舗側がサービス企画を立案した場合、全ての顧客の電子メールアドレスに対して即時にサービス企画の案内情報を電子メールで配信することができると共に、その企画が例えばタイムサービスのような時間制限付き企画のような場合には申込の際に配信時刻を設定しておくことにより、タイムサービスが始まる直前に案内情報を配信することもできる。そして配信メールを受信した顧客端末のユーザ(顧客)は、在宅中に限らず、外出中であってもその場で店舗でのサービス企画の内容を把握することができ、その企画内容に関心をもった顧客は電子メールの本文に含まれる固有のURLにアクセスする操作を行うことにより、顧客端末8aがクーポン取得のためのアクセス処理を行い、サーバシステム1に対してクーポン発行要求を行う(図6のプロセスP28)。
サーバシステム1は顧客端末8aからのクーポン発行要求に応答してクーポン発行処理(プロセスP29)を行い、適切にクーポンが発行された場合にはそのクーポン情報を電子メールで顧客端末8aに送信する(プロセスP30,P31)。またサーバシステム1はクーポンを発行すると、クーポン発行要求を行った顧客端末8aに関する顧客情報11を更新する(プロセスP32)。
このようなサーバシステム1のクーポン送信手段1bとしての機能は、一例を挙げるとコンピュータが図8に示すフローチャートを実行することにより実現される。サーバシステム1が顧客端末8aからのクーポン発行要求を受信すると(ステップS30)、データベース2に登録された情報の中から店舗、顧客及び企画を特定する(ステップS31)。顧客端末8aがアクセスするURLはユニークなアクセスコードとなっており店舗、企画及び顧客端末を特定することができるので、顧客端末8aがクーポン発行要求を行うためにアクセスしてきたURLからそれら店舗、企画及び顧客端末を特定することができる。言い換えれば、顧客端末8aからのクーポン発行要求には、サーバシステム1から顧客端末8aに配信した情報に含まれる個別のアクセスコードが含まれており、そのアクセスコードに基づいて店舗、企画及び顧客端末を特定するのである。
そしてサーバシステム1は顧客端末8aからのクーポン発行要求が不正アクセスでないかのチェックを行う(ステップS32)。例えばステップS31で店舗、企画及び顧客端末を特定することができない場合、或いは顧客端末8aがアクセスしたURLを介して既にクーポンの発行が行われている場合にはクーポン発行要求が不正要求であると判断する。不正アクセスの場合にはステップS39に進み、不正アクセスでない場合にはステップS33に進む。ステップS33ではサーバシステム1はクーポン発行枚数が既に予定枚数に達しているかのチェックを行う。即ち、データベース2の企画情報12にクーポン発行予定枚数が登録されている場合、これまでのクーポン発行枚数がその予定枚数に達している場合にはYESと判断してステップS39に進むのに対し、未だ予定枚数に達していない場合にはNOと判断してステップS34に進む。これによりクーポンの発行枚数を、限定数量販売等のようなサービス企画の限定数に適合させることができる。サーバシステム1は不正アクセスや発行予定枚数に達していると判断した場合には、クーポン発行要求元である顧客端末8aに対して発行拒否通知を送信し、クーポン情報の送信を行わずに処理を終了する(ステップS39)。
顧客端末8aからのクーポン発行要求が不正アクセスでなく、未だクーポン発行予定枚数に達していない場合には、サーバシステム1はクーポン発行処理を行う(ステップS34)。即ち、企画情報12に基づいて割引対象商品や割引率等を表記した電子クーポンをクーポン情報として生成する。このクーポン情報には当該クーポンに固有のクーポン番号が付与されると共に、そのクーポン情報を表示した場合のクーポン画像にはクーポンをチェックするためのチェックボタンが含まれる。そしてクーポン情報を生成すると、サーバシステム1はクーポン情報を添付してクーポン発行要求元である顧客端末8aの電子メールアドレスに対してメール送信する(ステップS35)。このメール送信により、顧客端末8aは店舗のサービス企画に利用可能なクーポンを取得する。
サーバシステム1はクーポン情報をメール送信した後、クーポン発行枚数を1つインクリメントすることにより更新する(ステップS36)。この更新により、クーポン発行枚数が発行予定枚数に達した場合には、それ以後、クーポンの発行は行われない。またサーバシステム1は顧客情報11の有効期限を更新する(ステップS37)。即ち、有効期限を一定期間延長することにより、クーポンを利用する顧客が当該店舗の顧客として継続的にデータベース2に登録されるようになる。
以上のようなサーバシステム1のクーポン送信手段1bにより、顧客端末からのクーポン発行要求に応答してクーポン情報を生成すると共に、該クーポン情報をクーポン発行要求元の顧客端末に送信できる。このとき、顧客端末からのクーポン発行要求にはサーバシステム1が指定したアクセスコードが含まれるので、サーバシステム1がクーポンの発行を管理でき、重複発行や不正な発行を防止できるようになっている。
そしてサーバシステム1は企画情報12にサービス企画の開催日時が登録されている場合には、その開催時刻となった時点若しくはその直前のタイミングで、それまでのクーポンの発行状況を報告する電子メールを作成し、店舗端末6に対して送信する(図6のプロセスP33,P34)。これにより、店舗では値引き販売等のサービス企画の開始時点で見込み客がどの程度であるかを把握できる。
一方、サーバシステム1から送信されたクーポン情報は顧客端末8aで受信され(プロセスP31)、顧客端末8aのディスプレイにクーポン情報に基づくクーポン画像が表示される。そして顧客が店舗に来店した際、店員にクーポン画像を掲示することによりサービス企画による値引き販売等のサービスを享受することができる(プロセスP35)。
この際、クーポンの不正利用や重複利用を防止するため、店員に対してクーポン画像が掲示されたときに、クーポン画像に含まれるチェックボタンを操作することにより、クーポンの確認ができるようになっている。即ち、顧客自身若しくは店員が顧客端末8aに表示されたクーポン画像のチェックボタンを操作することにより、クーポンの確認操作を行う(プロセスP36)。顧客端末8aはこの確認操作に伴い、サーバシステム1に対してクーポンの確認を求める信号を送信する。この信号には、固有のクーポン番号の他、顧客端末8aを特定するための情報が含まれる。そしてサーバシステム1は顧客端末8aから確認のための信号を受信すると、店舗で利用されようとしているクーポンが利用可能であるかどうかを確認し、その結果を顧客端末8aに送信する(プロセスP37)。サーバシステム1のクーポン確認処理では、例えばクーポンの確認を求める顧客端末8aが適切にクーポンを発行した顧客端末であるかどうか、或いは当該クーポン番号が既に利用済みでないかどうか等の判定が行われる。そして顧客端末8aが適切にクーポン発行を受けた顧客端末であり、かつ、当該クーポン番号が未使用の場合には、提示されたクーポンが利用可能であることを示す確認結果を送信し、それ以外の場合にはクーポンが利用できないことを示す確認結果を送信する。この確認結果に基づき、顧客端末8aのディスプレイには、クーポンの利用の可否が表示される(プロセスP38)。したがって、顧客は自ら取得していないクーポンを利用することはできず、しかも同一クーポンを重複して利用することができないので、例えば数量限定販売の場合に、適切にクーポンを取得した顧客が商品を購入できないといった事態が生じることを防止できるようになる。
以上でクーポンの利用は行われたことになるが、本実施形態ではサーバシステム1がクーポン集計手段1cとして機能し、店舗側にクーポン使用状況を報告できるようになっている。即ち、上述のクーポン確認プロセスP37ではクーポンが有効に利用されたことを把握できるので、サーバシステム1は適切なクーポンの利用を確認した後、使用済クーポンをデータベース2に登録していくことにより、店舗でのサービス企画毎にクーポンの利用状況を集計する(プロセスP39)。そして運営局からは月報等として店舗側にクーポン使用状況が送付され、店舗でのクーポン使用状況の確認に用いられる(プロセスP40)。
以上の如く、本実施形態のクーポン情報提供システムは、店舗でサービス企画が立案された場合には即時に或いは所定のタイミングで事前に登録された顧客に対してサービス企画の案内情報を配信でき、在宅中或いは外出中の顧客に対してリアルタイムで割引販売等の情報を提供することができる。そのため、例えば突然雨が降り出し、客足が悪くなってきたとしても、その時点で割引販売等の企画を立案し、店舗端末6から入力するだけで、データベース2に登録された全ての顧客に対してリアルタイムで情報配信でき、店舗への来客数を上げることができる。またサービス企画で利用可能なクーポン情報は、顧客が携帯する顧客端末の電子メールアドレス毎に割り付けた個別のアクセスコードを含むクーポン発行要求があった場合に送信されるので、サーバシステム1でクーポンの発行を管理でき、クーポンの発行枚数を調整できると共に、重複発行や不正アクセスによる発行を未然に防止できるシステムとなっている。また本システムでは、店舗端末6及び顧客端末8a,8b,8c,8dの電子メールアドレスは全てサーバシステム1のデータベース2で管理されており、店舗端末6及び顧客端末8a,8b,8c,8dには他人の電子メールアドレスが秘匿されているので、第三者によって電子メールアドレスが悪用される可能性が極めて低いシステムとなっている。
1 サーバシステム
1a 情報配信手段
1b クーポン送信手段
2 データベース(記憶手段)
3 運営局
4 通信網
5 店舗
6 店舗端末
7 顧客
8a,8b,8c,8d 顧客端末
10 店舗情報
11 顧客情報
12 企画情報
1a 情報配信手段
1b クーポン送信手段
2 データベース(記憶手段)
3 運営局
4 通信網
5 店舗
6 店舗端末
7 顧客
8a,8b,8c,8d 顧客端末
10 店舗情報
11 顧客情報
12 企画情報
Claims (5)
- 店舗側の店舗端末及び店舗の顧客が携帯する顧客端末と通信網を介して情報の送受信が可能であり、店舗のクーポン情報を発行して前記顧客端末に提供するクーポン情報提供システムであって、
店舗に関する店舗情報と、該店舗に来店した顧客が携帯する前記顧客端末の電子メールアドレスとを予め互いに関連づけて記憶する記憶手段と、
前記店舗端末から入力されるサービス企画情報に基づいて、前記記憶手段から当該店舗の店舗情報に関連づけられた全ての電子メールアドレスを読み出し、サービス企画に関する配信情報を生成して送信する情報配信手段と、
前記配信情報を受信した前記顧客端末からのクーポン発行要求に応答してクーポン情報を生成すると共に、該クーポン情報をクーポン発行要求元の前記顧客端末の電子メールアドレスに送信するクーポン送信手段とを備えることを特徴とするクーポン情報提供システム。 - 前記情報配信手段は、店舗情報に関連づけられた電子メールアドレス毎に個別のアクセスコードを含む配信情報を生成してそれぞれの電子メールアドレスに送信すると共に、
前記クーポン送信手段は、前記顧客端末からの前記アクセスコードを含むクーポン発行要求に応答してクーポン情報を生成し、該クーポン情報を前記アクセスコードに対応した電子メールアドレスに送信する請求項1記載のクーポン情報提供システム。 - 前記クーポン送信手段は、前記サービス企画情報にクーポンの発行予定枚数が設定されている場合には、クーポン情報の送信回数が前記発行予定枚数に達するまで、前記クーポン発行要求に応答してクーポン情報の送信を行い、クーポン情報の送信回数が前記発行予定枚数に達した後は前記クーポン発行要求を受信してもクーポン情報の送信を行わないことを特徴とする請求項1又は2記載のクーポン情報提供システム。
- 前記記憶手段には前記顧客端末の電子メールアドレスを登録しておく有効期限が記憶されており、
前記クーポン送信手段がクーポン情報を送信した際、送信先の電子メールアドレスの有効期限を延長することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のクーポン情報提供システム。 - 前記店舗端末から入力されるサービス企画情報には前記配信情報を送信する配信時刻が含まれており、
前記情報配信手段は前記配信時刻となった後に前記配信情報の送信を行うことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のクーポン情報提供システム。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
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Family
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2013542472A (ja) * | 2010-05-11 | 2013-11-21 | グーグル・インコーポレーテッド | 広告の償還 |
WO2014053890A1 (en) * | 2012-10-05 | 2014-04-10 | Ndoto Pty Ltd | Computer implemented methods and systems for exchanging digital offers and information |
-
2006
- 2006-05-12 JP JP2006134253A patent/JP2007304979A/ja active Pending
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