JP2007303586A - トランスミッションのギヤシフト装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 シフトフォークが固定されるシフトシャフトを、ハイ側バルブの開およびロー側バルブの閉によりハイ側にシフト操作するとともに、ハイ側バルブの閉およびロー側バルブの開によりロー側にシフト操作する空気アクチュエータを備えたトランスミッションのギヤシフト装置において、シフト操作の終了直前に、閉状態にあるロー側バルブまたはハイ側バルブを所定時間だけ開くことを特徴とする。
【選択図】 図2
Description
本発明は、かかる従来の問題を解決するためになされたもので、シフト操作時における金属どうしの衝突音を従来より大幅に低減することができるトランスミッションのギヤシフト装置を提供することを目的とする。
請求項4のトランスミッションのギヤシフト装置は、シフトフォークによりシンクロスリーブを移動し、前記シンクロスリーブをシンクロリングを介してシンクロコーンに噛み合わせて切換ギヤ側へのシンクロを行うトランスミッションのギヤシフト装置において、前記シンクロコーンの側面の前記切換ギヤ側に緩衝材を配置してなることを特徴とする。
請求項2のトランスミッションのギヤシフト装置では、制御手段により、ギヤ回転数が出力軸回転数に対して所定の値になった時に閉状態にあるロー側バルブまたはハイ側バルブを所定時間だけ開くようにしたので、シンクロ動作への影響を低減することができる。
請求項4のトランスミッションのギヤシフト装置では、シンクロコーンの側面の切換ギヤ側に緩衝材を配置したので、シンクロスリーブがシンクロリングあるいはシンクロコーンに衝突した時の衝撃を緩和することが可能になり、簡単な構成でシンクロ機構のギヤ切換音を有効に低減することができる。
図1は、本発明のギヤシフト装置の一実施形態が適用されるトランスミッションを示している。この実施形態では、噛み合うギヤをハイとローに切り換える副変速機に本発明が適用される。
図1において、トランスミッションケース1には、シフトアクチュエータとしてのエアシリンダ2が取り付けられている。エアシリンダ2内部には、2つのエア室2a,2bを画成するピストン3が収装されている。ピストン3には、シフトシャフト4が連結され、シフトシャフト4上にシフトフォーク5が固定されている。なお、シフトシャフト4はトランスミッションケース1に軸方向へ移動自在に支持されている。
図2において、符号1はトランスミッションケースを示している。トランスミッションケース1には、シフトアクチュエータとしてのエアシリンダ2が取り付けられている。エアシリンダ2の内部には、第1のエア室2aと第2のエア室2bを画成するピストン3が収容されている。ピストン3には、シフトシャフト4が連結され、シフトシャフト4上にシフトフォーク5が固定されている。第1のエア室2aに空気を供給することによりシフトフォーク5がロー側にシフトされ、第2のエア室2bに空気を供給することによりシフトフォーク5がハイ側にシフトされる。
図2において、符号22はシフトコントロールユニットを示している。シフトコントロールユニット22には、サブメインシャフト10の回転数を検出する出力軸回転数センサ23、ローギヤ13の回転数を検出するローギヤ回転数センサ24、およびカウンタシャフト18の回転数を間接的に検出するメインギヤ回転数センサ25からの信号が入力される。また、シフトフォーク5の位置を検出するシフトポジション検出スイッチ26からの信号が入力される。シフトコントロールユニット22は、これ等の信号を入力してハイ側バルブ21およびロー側バルブ20を制御する。
先ず、ステップS1において、ロー側バルブ20を開に、ハイ側バルブ21を閉にして、第1のエア室2aに空気を供給する。なお、ハイ側バルブ21およびロー側バルブ20は、閉じた状態において第1または第2のエア室2a,2b内の空気を排出可能とされている。
シフト操作中であると判断した時には、ステップS3において、|NO−NL|/ΔNが0.2であるか否かを判断する。ここで、NOは、出力軸回転数センサ23により検出されている出力軸回転数、NLは、ローギヤ回転数センサ24により検出されているローギヤ13の回転数(被同期側回転数)、ΔNは、出力軸回転数センサ23により検出されている出力軸回転数とシフト操作の前のローギヤ回転数との差の絶対値である。
次に、ステップS6において、ロー側バルブ20を閉め、第1のエア室2aへのエアの供給を停止する。
なお、この実施形態では、シフトフォーク5をハイ側からロー側にシフト操作した例について説明したが、略同様にしてシフトフォーク5をロー側からハイ側にシフト操作することが可能になる。従って、詳細な説明を省略する。
さらに、出力軸回転数とギヤ回転数との差の絶対値を、出力軸回転数とシフト操作の前のギヤ回転数との差の絶対値で除した値が0.2の時に、閉状態にあるハイ側バルブ21またはロー側バルブ20を開くようにしたので、シンクロ動作への影響を確実に低減することができる。
このシンクロ機構は、シンクロスリーブ15、シンクロリング16、シンクロコーン31を有している。そして、図6に示すように、シンクロコーン31のサブハイギヤ7側の側面に円環状の環状溝31aが形成され、この環状溝31aに緩衝材32が配置されている。緩衝材32は、ゴム,樹脂等の弾性部材からなる。
このシンクロ機構では、図6に示すように、シンクロコーン31の側面のサブハイギヤ7側に緩衝材32を配置したので、緩衝材32により、シンクロスリーブ15がシンクロリング16あるいはシンクロコーン31に衝突した時の衝撃を緩和することが可能になり、簡単な構成でシンクロ機構のギヤ切換音を有効に低減することができる。
Claims (4)
- シフトフォークが固定されるシフトシャフトを、ハイ側バルブの開およびロー側バルブの閉によりハイ側にシフト操作するとともに、ハイ側バルブの閉およびロー側バルブの開によりロー側にシフト操作する空気アクチュエータを備えたトランスミッションのギヤシフト装置において、
前記シフト操作の終了直前に、閉状態にある前記ロー側バルブまたはハイ側バルブを所定時間だけ開くことを特徴とするトランスミッションのギヤシフト装置。 - 請求項1記載のトランスミッションのギヤシフト装置において、
出力軸回転数を検出する出力軸回転数センサと、
ハイギヤまたはローギヤのギヤ回転数を検出するギヤ回転数センサと、
前記ギヤ回転数が前記出力軸回転数に対して所定の値になった時に前記閉状態にある前記ロー側バルブまたはハイ側バルブを所定時間だけ開く制御手段と、
を有することを特徴とするトランスミッションのギヤシフト装置。 - 請求項2記載のトランスミッションのギヤシフト装置において、
前記所定の値は、前記出力軸回転数と前記ギヤ回転数との差の絶対値を、前記出力軸回転数と前記シフト操作の前の前記ギヤ回転数との差の絶対値で除した値が0.2以下で0.1以上の範囲内の値であることを特徴とするトランスミッションのギヤシフト装置。 - シフトフォークによりシンクロスリーブを移動し、前記シンクロスリーブをシンクロリングを介してシンクロコーンに噛み合わせて切換ギヤ側へのシンクロを行うトランスミッションのギヤシフト装置において、
前記シンクロコーンの側面の前記切換ギヤ側に緩衝材を配置してなることを特徴とするトランスミッションのギヤシフト装置。
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