JP5852405B2 - 変速機操作装置 - Google Patents
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Description
力で円滑な変速機操作を行うことが提案されている(例えば、特許文献1参照)。その場合、変速機操作用のシリンダとして、シフト方向の操作を行うシフト操作用シリンダとセレクト方向の操作を行うセレクト操作用シリンダが用いられている。これらのシフト操作用シリンダとセレクト操作用シリンダは、いずれも、ピストン・シリンダ機構から構成されている。そして、エアー通路に設けられた電磁弁が作動されることで、エアータンクからエアー(圧縮空気)がこれらのシフト操作用シリンダおよびセレクト操作用シリンダの各圧力室に供給されるとともに、電磁弁が非作動にされることで、各圧力室に供給されたエアーが大気に排出される。
がって、これらの給気用および排気用の2つの電磁弁を制御することで、シフト操作用シリンダの制御をきめ細かくかつより高精度に行うことが可能となる。
図1は本発明に係る変速機操作装置の実施の形態の一例の構成を模式的に示す図である。
図1に示すように、この例の変速機操作装置1が適用される変速機は、前進7段(1st、2nd、3rd、4th、5th、6th、7th)、後進Rev、および4つのニュートラル位置N1,N2,N3,N4のシフトパターンSPで変速制御される。その場合
、このシフトパターンSPでは、ニュートラル位置N1が1stおよびRevに対応して設定され、またニュートラル位置N2が2ndおよび3rdに対応して設定され、更にニュートラル位置N3が4thおよび5thに対応して設定され、更にニュートラル位置N4が6thおよび7thに対応して設定されている。そして、変速機をこのシフトパターンSPで変速制御するために、変速機操作装置1は、従来の変速機操作装置と同様にセレクト操作用シリンダ2とシフト操作用シリンダ3を備えている。
図1ないし図3に示すように、セレクト操作用シリンダ2は、シリンダ本体4およびこのシリンダ本体4のシリンダ孔5内に摺動可能に配設されたセレクト作動用ピストン6を備えている。セレクト作動用ピストン6のピストンロッド7にはセレクト作動用レバー8の一端部が相対回動可能に連結されている。このセレクト作動用レバー8の中間部は変速機操作装置1のシリンダ本体4にレバー軸9を中心に回動可能に支持されている。
軸11に沿って摺動するようにされている。その場合、ストライカ10はピストンロッド7の移動方向と逆方向に移動する。シフト軸11はシリンダ本体4に回転可能に支持されている。
2,N3,N4のいずれかに1つ設定されたときに、設定されたセレクト位置に対応するシフト位置へのシフト操作が可能になっている。
10がリターンスプリング12の付勢力で常時ニュートラル位置N1へ付勢されているので、ストライカ10はニュートラル位置N1に設定されるようになっている。これにより、このような場合にも変速機を前進1stあるいは後進Revに設定可能にして車両を発進できるようにしている。
。例えば、図1にはセレクト作動用ピストン6がストロークしなくストライカ10がニュートラル位置N1に位置した状態が示され、また、図4にはセレクト作動用ピストン6が最大にストロークしてストライカ10がニュートラル位置N4へ移動した状態が示されている。このように、この例の変速機操作装置1では、1つのセレクト作動用圧力室13がセレクト作動用ピストン6の一側のみに設けられるので、従来のように2つのセレクト作動用圧力室13がセレクト作動用ピストン6の両側に設けられる変速機操作装置に比べて、セレクト作動用圧力室13へのエアー供給およびエアー排出のための配管と電磁弁とが、1つのセレクト作動用圧力室13に対応する分、削減することが可能となる。これにより、変速機操作装置1が小型コンパクトになるとともにコストが低減する。
径部26とを有するとともに、第2シフト作動用ピストン24は大径部27と小径部28とを有する。
9側(図1において上方)へ移動する際、第1シフト作動用ピストン23の大径部25が第2シフト作動用ピストン24の小径部28に当接しない状態では第1シフト作動用ピストン23のみが第1シフト作動用圧力室29側へ移動し、第1シフト作動用ピストン23
の大径部25が第2シフト作動用ピストン24の小径部28に当接した状態では第1および第2シフト作動用ピストン23,24がともに一体的に第1シフト作動用圧力室29側
へ移動する。また、第1および第2シフト作動用ピストン23,24が第2シフト作動用
圧力室30側(図1において下方)へ移動する際、第2シフト作動用ピストン24の大径部27が段部22に当接しない状態では第1および第2シフト作動用ピストン23,24
がともに一体的に第2シフト作動用圧力室30側へ移動し、第2シフト作動用ピストン24の大径部27が段部22に当接した状態では第1シフト作動用ピストン23のみが第2シフト作動用圧力室30側へ移動する。
位置N1,N2,N3,N4のいずれかに設定する。すなわち、第1および第2シフト作動
給気用電磁弁36,41がともに開かれると、第1および第2シフト作動用圧力室29,30内には、同圧のエアーが供給される。このとき、前述のように第1シフト作動用ピストン23の大径部25の受圧面積が第1シフト作動用ピストン23の小径部26の受圧面積より大きく設定されることで、第1シフト作動用ピストン23自体には小径部26に作用する力が差し引かれた第1シフト作動用圧力室29側への押圧力が作用される。また、第1シフト作動用ピストン23の大径部25の受圧面積と第2シフト作動用ピストン24の大径部27の受圧面積との和が、第1シフト作動用ピストン23の大径部25の受圧面積より大きく設定されることで、第1および第2シフト作動用ピストン23,24の一体と
なったピストンには大径部27に作用する力が差し引かれた第2シフト作動用圧力室30側への押圧力が作用される。
っても、最終的には第2シフト作動用ピストン24の大径部27が段部22に当接するとともに第1シフト作動用ピストン23の大径部25が第2シフト作動用ピストン24の小径部28に当接し、第1および第2シフト作動用ピストン23,24の一体ピストンは図
1に示す状態となる。第1および第2シフト作動用ピストン23,24の一体ピストンの
この状態では、ストライカ10はシフト方向でニュートラル位置N1,N2,N3,N4の
いずれかの位置となる。したがって、第2シフト作動用ピストン24は、ストライカ10をシフト方向でニュートラル位置に設定するニュートラル位置設定ピストンとして機能する。
電磁開閉弁からなる圧力差低減用電磁弁45が配設されている。通常時(非通電時)は、圧力差低減用電磁弁45は閉じて連絡通路44が遮断され、第1および第2シフト作動用圧力室29,30が互いに遮断されるようになっている。また、図5(A)および(B)
に示すように通電時は、圧力差低減用電磁弁45は開いて、連絡通路44が連通される、つまり第1および第2シフト作動用圧力室29,30が互いに連通されるようになってい
る。なお、図5(A)は第1シフト作動用圧力室29内の圧力が第2シフト作動用圧力室30内の圧力よりも高い場合を示し、また、図5(B)は第2シフト作動用圧力室30内の圧力が第1シフト作動用圧力室29内の圧力よりも高い場合を示す。
チェンジレバーによるシフトチェンジ操作が行われないときは、圧力差低減用電磁弁45は閉じられ、第1および第2シフト作動用圧力室29,30は互いに遮断された状態に
なっている。この状態で、図6に示すようにステップS1でチェンジレバーによりシフトチェンジが行われてシフトチェンジ信号がECUに入力されると、ステップS2でチェンジさせようとする目標シフト位置にストライカ10を移動させるために、ECUは第1および第2シフト吸気用電磁弁36,41および第1および第2シフト排気用電磁弁38,43のうち、対応する電磁弁を作動させてギヤチェンジを開始する。すると、第1および第2シフト作動用圧力室29,30のうち、第1シフト作動用ピストン23がストライカ1
0を目標シフト位置にストロークさせる側のシフト作動用圧力室にエアーが供給される。これにより、第1シフト作動用ピストン23がストライカ10を目標シフト位置に移動させるようにストロークする。このとき、第1および第2シフト作動用圧力室29,30の
うち、他側のシフト作動用圧力室から大気圧の空気が排出される。この第1シフト作動用ピストン23のストロークはストロークセンサにより検出される。
、第1および第2シフト作動用圧力室29,30のうち、第1シフト作動用ピストン23
がストロークした側と反対側のシフト作動用圧力室のエアー、つまりエアーが供給されたシフト作動用圧力室のエアーが連絡通路44および開いた圧力差低減用電磁弁45を通って第1シフト作動用ピストン23がストロークした側のシフト作動用圧力室へ流動する。したがって、第1および第2シフト作動用圧力室29,30の間の圧力差が低減し、第1
シフト作動用ピストン23のストローク速度が減少する。
流動しなくなる。これにより、第1および第2シフト作動用圧力室29,30間の圧力差
が再び増大する。第1シフト作動用ピストン23が更にストロークして同期が開始される。このとき、前述の圧力差が増大に転じてもまだ大きくないので、第1シフト作動用ピストン23のストローク速度がそれほど大きくなく、同期作動におけるショックが抑制される。
作動用圧力室29,30のうち、第1シフト作動用ピストン23がストロークした側と反
対側のシフト作動用圧力室のエアー、つまりエアーが供給されたシフト作動用圧力室のエアーが連絡通路44および開いた圧力差低減用電磁弁45を通って第1シフト作動用ピストン23がストロークした側のシフト作動用圧力室へ流動する。したがって、第1および第2シフト作動用圧力室29,30の間の圧力差が低減し、第1シフト作動用ピストン2
3のストローク速度が減少する。
。すると、エアーが連絡通路44を流動しなくなる。これにより、第1および第2シフト作動用圧力室29,30間の圧力差が再び増大する。第1シフト作動用ピストン23が更
にストロークしてストロークエンドになる。このとき、前述の圧力差が増大に転じてもまだ大きくないので、第1シフト作動用ピストン23のストローク速度がそれほど大きくなく、ストロークエンドにおけるショックが抑制される。
よび第2シフト排気用電磁弁38,43のうち、ステップS2で作動された電磁弁を非作
動にする(つまり閉じる)ことで、ギヤシフトが完了する。こうして、圧力差低減用電磁弁の制御が終了する。
4に電磁開閉弁からなる圧力差低減用電磁弁45が配設される。そして、この圧力差低減用電磁弁45が開かれて第1および第2シフト作動用圧力室29,30が連通することで
、第1および第2シフト作動用圧力室29,30の圧力差が低減される。したがって、ギ
ヤシフトが行われる際、同期機構(シンクロ機構)の同期作動におけるシフト操作用シリンダ3の第1シフト作動用ピストン23の摺動速度を必要時に抑制することができるとともにショックを低減することが可能となる。
用電磁弁45により、第1および第2シフト作動用圧力室29,30の圧力が制御される
場合には、第1および第2シフト作動用圧力室29,30内に供給されたエアーがすべて
排出されるのを抑制できる。これにより、第1および第2シフト作動用圧力室29,30
内の圧力を再び所定の圧力に比較的早く上昇させることが可能となる。したがって、シフト操作用シリンダ3の再作動に必要な時間(つまりシフト時間)を低減することができ、GSUの応答性を向上することが可能となる。
前述の例のセレクト操作用シリンダ2は、ピストン6がシフト軸11からオフセットされて設けられるとともに、ピストン6のストロークがシフト軸11に摺動可能に嵌合されたストライカ10にセレクト作動用レバー8を介して伝達される、いわゆるレバー方式のセレクト操作用シリンダ2である。これに対して、図7に示すようにこの例のセレクト操作用シリンダ2はセレクト作動用レバー8を用いない直動方式のセレクト操作用シリンダ2である。
この例の変速機操作装置1の他の構成および他の作用効果は前述の例と同じである。
室29,30内の圧力と第1シフト作動用ピストン23の各受圧面積との積の差から第1
シフト作動用ピストン23に作用する力を求め、その力が一定値を越えたとき、圧力差低減用電磁弁45を開くようにする。その他、前述のようにストロークセンサあるいは圧力センサからの検出値の微分値および積分値を用いることも可能である。
要は、特許請求の範囲に記載された技術事項の範囲内で種々の設計変更が可能である。
作装置に好適に利用可能である。
27…大径部、26,28…小径部、29…第1シフト作動用圧力室、30…第2シフト
作動用圧力室、31…シフトロッド、32…ジョイント部材、33…シフト用レバー、36…第1シフト作動給気用電磁弁、38…第1シフト作動排気用電磁弁、41…第2シフト作動給気用電磁弁、43…第2シフト作動排気用電磁弁、44…連絡通路、45…圧力差低減用電磁弁、46…支持部
Claims (3)
- シフト軸にその軸方向に摺動可能に設けられたストライカを回動させることにより変速機のシフト動作を行うシフト操作用シリンダと、前記ストライカを前記シフト軸の軸方向に移動させることで前記変速機のセレクト動作を行うセレクト操作用シリンダとを少なくとも備え、
前記シフト操作用シリンダが、前記ストライカを回動させるためのシフト作動用ピストンと、前記シフト作動用ピストンによって区画形成されるとともに前記シフト作動用ピストンを作動する圧力流体がそれぞれ供給される第1および第2圧力室とを有する変速機操作装置において、
前記第1圧力室と前記第2圧力室とを連通する連絡通路と、前記連絡通路に前記連絡通路を連通遮断する電磁開閉弁と、
前記電磁開閉弁を開閉制御する制御部とを備え、
前記制御部は、前記シフト作動用ピストンの非作動時に前記電磁開閉弁を閉じるとともに、前記シフト作動用ピストンの作動時に前記シフト作動用ピストンのストロークが予め設定された第1所定値になったとき前記電磁開閉弁を開き、その後前記シフト作動用ピストンのストロークが同期機構の同期開始前の予め設定された第2所定値になったとき前記電磁開閉弁を閉じることを特徴とする変速機操作装置。 - 前記制御部は、前記同期機構の同期完了後の予め設定された第3所定値になったとき前記電磁開閉弁を開き、その後前記シフト作動用ピストンのストロークがストロークエンド前の予め設定された第4所定値になったとき前記電磁開閉弁を閉じることを特徴とする請求項1に記載の変速機操作装置。
- 前記第1圧力室は第1シフト作動給気用電磁弁を介して圧力流体が供給可能であるとともに第1シフト作動排気用電磁弁を介して排気可能であり、
前記第2圧力室は第2シフト作動給気用電磁弁を介して圧力流体が供給可能であるとともに第2シフト作動排気用電磁弁を介して排気可能であり、
前記第1シフト作動給気用電磁弁、前記第1シフト作動排気用電磁弁、前記第2シフト作動給気用電磁弁、および前記第2シフト作動排気用電磁弁は、いずれも前記制御部により制御されることを特徴とする請求項1または2に記載の変速機操作装置。
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