JP2007302864A - 接着フィルム、これを用いた回路部材の接続構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】相対峙する回路電極間を電気的に接続するために用いられる接着フィルムであって、第1の電極10を有する第1の回路部材1と、接着フィルム3と、第2の電極20を有する第2の回路部材2とをこの順で積層し、それらの積層方向に所定の条件で加熱及び加圧した後の接着フィルム4における第1の回路部材の縁部からはみ出した部分が、第2の回路部材2における第1の回路部材1に対向する面に対して、31〜90°の接触角θを有する接着フィルム。
【選択図】図1
Description
本発明の接着フィルムは、相対峙する回路電極間を電気的に接続するために用いられる接着フィルムであって、第1の電極を有する第1の回路部材と、接着フィルムと、第2の電極を有する第2の回路部材とをこの順で積層し、それらの積層方向に所定の条件で加熱及び加圧しした後の接着フィルムのはみ出し部が、第2の回路部材における第1の回路部材に対向する面に対して、31〜90°の接触角を有するものである。なお、接着フィルムのはみ出し部が、第2の回路部材における第1の回路部材に対向する面に対して有する接触角を、本明細書中では、以下、「接触角θ」という。
図2は、本発明に係る回路部材の接続構造の好適な一実施形態を示す概略断面図である。図2に示す接続構造110は、相互に対向する第1の回路部材40及び第2の回路部材30を備えており、第1の回路部材40と第2の回路部材30との間には、これらを接続する回路接続部材15が設けられている。
固形分として、2官能ナフタレン型エポキシ樹脂11質量部、柔軟強靭性エポキシ樹脂11質量部、フルオレン骨格を有するフェノキシ樹脂10質量部、高Tg低弾性率フェノキシ樹脂30質量部、マイクロカプセル化された硬化剤38質量部、シランカップリング剤1質量部となるように各成分を配合した。そこに、導電性粒子を、得られる接着フィルム全体の体積に対して35体積%となるように配合し、分散させ、組成物を得た。
固形分として、2官能ナフタレン型エポキシ樹脂5.5質量部、柔軟強靭性エポキシ樹脂5.5質量部、多官能エポキシ樹脂4質量部、フルオレン骨格を有するフェノキシ樹脂10質量部、高Tg低弾性率フェノキシ樹脂30質量部、マイクロカプセル化された硬化剤45質量部、シランカップリング剤1質量部となるように各成分を配合した。そこに、導電性粒子を、得られる接着フィルム全体の体積に対して35体積%となるように配合し、分散させ、組成物を得た。
固形分として、2官能ナフタレン型エポキシ樹脂17.5質量部、ビスフェノールA型エポキシ樹脂2.5質量部、ビスフェノールAF型フェノキシ樹脂10質量部、高Tg低弾性率フェノキシ樹脂25質量部、マイクロカプセル化された硬化剤45質量部、シランカップリング剤1質量部となるように各成分を配合した。そこに、導電性粒子を、得られる接着フィルム全体の体積に対して35体積%となるように配合し、分散させ、第1の組成物を得た。
固形分として、2官能ナフタレン型エポキシ樹脂20質量部、ビスフェノールA型エポキシ樹脂3質量部、ビスフェノールAF型フェノキシ樹脂10質量部、フルオレン骨格を有するフェノキシ樹脂25質量部、マイクロカプセル化された硬化剤42質量部、シランカップリング剤1質量部となるように各成分を配合した。そこに、導電性粒子を、得られる接着フィルム全体の体積に対して35体積%となるように配合し、分散させ、第1の組成物を得た。
実施例1〜3及び比較例1の接着フィルムを3.0mm幅にスリットし、ITO電極が形成されたガラス基板上に、80℃、1MPaで2秒間加熱及び加圧し、仮接続した。その後、PETフィルムを接着フィルムから剥離し、バンプ電極を有する半導体とITO電極が形成されたガラス基板との電極の位置を合わせ、210℃、80MPaで5秒間加熱及び加圧し、本接続することにより、回路部材の接続構造を形成した。なお、接触角θを測定するために接着フィルムの一端とバンプ電極を有する半導体の一端の位置を合わせて加熱及び加圧した。
実施例1〜3及び比較例1の接着フィルムを用いて得られた回路部材の接続構造を、120℃で1時間、熱風乾燥処理した。これをダイヤモンドカッターにより適度な大きさに切断し、エポキシ樹脂及び硬化剤を用いて注形し、硬化させた。そして、金属顕微鏡(倍率450倍)を用いて硬化体の端部とITO電極の接する部分付近を観察し、接触角θを求めた。その結果を表1に示す。
実施例1〜3及び比較例1の接着フィルムを用いて得られた回路部材の接続構造を、硬化した接着フィルムが外気に直接触れないようにするためにシリコーン封止剤(TSE399W;東芝シリコーン株式会社、商品名)を用いて封止した。これを室温にて6時間以上乾燥させた後に、60℃、湿度90%の高温高湿槽にて12時間処理した。この後、同環境下にて、ITO電極に電圧を印加(DC10,30,50V)し、100時間経過後の硬化体の端部とITO電極の接する部分付近を、金属顕微鏡(倍率450倍)を用いて観察し、評価した。その結果を表1に示す。なお、評価の基準は以下の通りである。透明なITO電極は腐食されると、白色化するので、白色化の有無によってITO電極の腐食を確認した。
A…ITO電極が全く腐食されていない。
B…ITO電極の幅に対し、1/3未満の部分が腐食されている。
C…ITO電極の幅に対し、2/3未満の部分が腐食されている。
D…ITO電極が完全に腐食されており、断線している。
Claims (7)
- 相対峙する回路電極間を電気的に接続するために用いられる接着フィルムであって、
第1の電極を有する第1の回路部材と、前記接着フィルムと、第2の電極を有する第2の回路部材とをこの順で積層し、
それらの積層方向に所定の条件で加熱及び加圧した後の前記接着フィルムにおける前記第1の回路部材の縁部からはみ出した部分が、前記第2の回路部材における前記第1の回路部材に対向する面に対して、31〜90°の接触角を有する接着フィルム。 - 熱硬化性樹脂、熱硬化性樹脂用硬化剤及び導電性粒子を含有する、請求項1記載の接着フィルム。
- 前記熱硬化性樹脂はエポキシ樹脂である、請求項2記載の接着フィルム。
- 前記熱硬化性樹脂用硬化剤は潜在性硬化剤である、請求項2又は3記載の接着フィルム。
- 前記導電性粒子の含有量は、前記接着フィルム全体の体積に対して、0.1〜45体積%である、請求項2〜4のいずれか一項に記載の接着フィルム。
- 前記接着フィルムはさらにフィルム形成性高分子を含有する、請求項2〜5のいずれか一項に記載の接着フィルム。
- 第1の電極を有する第1の回路部材と、接着フィルムと、第2の電極を有する第2の回路部材とをこの順で、前記第1の電極と前記第2の電極とが対向するように積層し、
それらの積層方向に加熱及び加圧して、対向配置した前記第1の電極と前記第2の電極とを電気的に接続させてなる回路部材の接続構造であって、
加熱及び加圧した後の前記接着フィルムにおける前記第1の回路部材の縁部からはみ出した部分が、前記第2の回路部材における前記第1の回路部材に対向する面に対して、31〜90°の接触角を有する接続構造。
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