JP2007301237A - 吸収性物品用表面ライナー及び吸収性物品 - Google Patents

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Abstract

【課題】軟便等の排泄物の場合にその広がりを抑えることのできる吸収性物品、また吸収性物品用表面ライナーを提供することを目的とする。
【解決手段】吸収性物品の肌側面に装着可能な表面ライナー10である。表面ライナー10は不織布12,13に糸状弾性部材11を伸張状態で接着して構成されたものであり、弾性部材11が互いに交差する方向に配置され、弾性部材11の収縮により、不織布12,13面に多数の山谷を散在させたものである。
【選択図】図1

Description

本発明は、使い捨ておむつ等の吸収性物品、また吸収性物品に装着可能な表面ライナーに関するものである。
吸収性物品の1つである使い捨ておむつとしては、吸収体を透液性のトップシートと非透液性のバックシートで挟み、この肌側における左右側縁近傍に堤部(サイド立体ギャザー)を帯状に形成したものが知られている。このサイド立体ギャザーは、その頂部に糸ゴムを挟んだ非透液性シートからなり、この糸ゴムが収縮することによりサイド立体ギャザーが立ち上がり、これによって尿や便等が堰き止められ、おむつの両側縁からの漏れ(横漏れ)が防止されるというものである。
また一層横漏れ防止を図ったものとして、おむつ本体の肌側面に身体前後方向(長手方向)に延びる筋状の畝を設けた使い捨ておむつが提案されている(例えば特許文献1,2参照)。この使い捨ておむつにおいては、畝の立ち上がりによって肌との浮きが防止され、また尿等の排泄液が畝により堰き止められて横漏れしないというものである。
特開2000−271170号公報(例えば図1〜9) 特開2004−181104号公報(例えば図1〜11)
上記畝を設けた使い捨ておむつは、幅の狭い横方向への排泄液の広がりを防止しつつ長手方向に拡散させて長い範囲で吸収しようとするものであり、尿等の液状の排泄物にとっては都合の良いものである。しかし便等の固形分を有する排泄物の場合、殊に軟便にあっては、その液状成分は吸収体に吸収されるものの、固形成分は長手方向に広がった状態でおむつ表面に残ることとなる。この為におむつ取替時において、肌に付着した便を広範に拭き取らなければならないという問題がある。
そこで本発明は上記の様な事情に着目してなされたものであって、その目的は、殊に固形成分を有する排泄物の場合にその広がりを抑えることのできる吸収性物品、また吸収性物品用表面ライナーを提供することにある。
本発明に係る吸収性物品用表面ライナーは、吸収性物品の肌側面に装着可能な表面ライナーであって、該表面ライナーは不織布に弾性部材を伸張状態で接着して構成されたものであり、該弾性部材が互いに交差する方向に配置され、該弾性部材の収縮により、前記不織布面に多数の山谷を散在させたものであることを特徴とする。尚上記「交差する方向に配置」とは、弾性部材が実際に交差する場合の他、方向としては交差するが弾性部材同士は離間している場合も含む。
また本発明に係る吸収性物品は、吸収体を透液性のトップシートと非透液性のバックシートで挟んだ構造の吸収性物品において、前記の如くの表面ライナーを前記トップシートの肌側面に設けたものであることを特徴とする。つまり通常の吸収性物品の肌側面に前記表面ライナーが取り付けられて一体となったものである。
或いは本発明に係る吸収性物品は、吸収体を透液性のトップシートと非透液性のバックシートで挟んだ構造の吸収性物品において、前記トップシートの構造が前記の表面ライナー構造として示した構造を有することを特徴とする。つまり吸収体を透液性のトップシートと非透液性のバックシートで挟んだ構造の吸収性物品において、前記の表面ライナーを前記トップシートに替えて配置したものである。
上記の如く弾性部材を交差する方向に配置することによって、弾性部材により囲われた領域、或いは囲われたと同等の領域(一部開いて囲う場合等)が形成される。そして弾性部材の収縮によって、上記囲われた領域(或いは囲われたと同等の領域)に、周囲から独立して山及び/または谷が形成される。本発明はこの山谷が多数散在したものであり、この散在した山谷により形成された多数の小さなポケットに、固形の排泄物が入り込む様にして捕まえられるから、排泄物は前後左右にあまり流れず(拡がらず)、小さな範囲に留まることとなる。
上記弾性部材の配置態様としては、糸状の弾性部材とし、この複数本の糸状弾性部材が前後方向及び/または左右方向に蛇行しつつ互いに接触または近接して配置されたものが挙げられる[例えば図6〔弾性部材の配置態様の例を示した図〕の(a),(b),(c),(g)参照]。尚蛇行の行きと帰りの方向により、上記互いに交差する方向の配置が構成される。この蛇行する糸状弾性部材で閉じる様に囲ったり(図6(a),(c)に示すS1)、弧状に一部開いて囲ったり(囲われたと同等の領域)(図6(b),(g)に示すS2)することで、囲われた内側に周囲とは独立して、弾性部材の収縮により山や谷が形成されることとなる。
尚、上記前後方向,左右方向とは表面ライナーや吸収性物品の装着時における前後方向,左右方向を言う。
また弾性部材の配置態様として、複数本の前記糸状弾性部材が互いに交叉して配置される様にしても良く、これによりそれぞれ糸状弾性部材で縁取られた領域(囲われた領域)を形成すると共に、各領域内に前記山及び/または前記谷が形成されたものであっても良い[図6の(d),(e),(f),(h)参照]。尚図6(h)の例は、糸状弾性部材が蛇行しつつ交差して配置されたものである。
弾性部材で囲う大きさとしては(弧状に一部開いて囲う場合は、開いた部分を仮想線で閉じてその内側の大きさとする)、不織布に弾性部材を伸張状態で接着する際の大きさで0.25〜300cm2(弾性部材の内側縁で囲む範囲)が好ましい。小さすぎても大きすぎても、排泄物の固形成分を良好に捉え難くなるからである。またその囲う形としては、円、弧、四角形等の多角形、コ字状等の様々等形状が挙げられ、いずれであっても良い。
また本発明においては、表面ライナーの全体に前記山谷の散在部を設けても良いが、前記山谷の散在部と平地部を連続して形成し、少なくともお尻周りを中心とした後方部分に前記山谷散在部を設けることとしても良い。この様に肛門の位置するお尻回りを中心として後方部分に山谷散在部を設けておけば、便等の固形排泄物を直ぐに捕らえることができるからである。また上記平地部を設けた箇所においては、厚みが薄ものとなるのですっきりとする。
上記の様に前記山谷の散在部と平地部が連続して形成されたものにおいて、前記山谷散在部の占める範囲が前記表面ライナーの30%以上であることがより好ましい。固形の排出物をしっかりと捕らえる為である。また山谷散在部の箇所はクッション性も発揮することから、お尻回りに良好な着用感を与えるので、好ましい。
更に本発明においては、表面ライナーの前記不織布が液透過性不織布であることが好ましい。上述の様にして排泄物の固形成分は流れ拡がらない様に捕らえられるが、軟便等の排泄物に含まれる液体成分については、おむつ本体の吸収体に吸収させるのが良い。この観点から表面ライナーの不織布を液透過性不織布として、液体成分を円滑に吸収体に導く様にすることが好ましいからである。
加えて本発明に係る吸収性物品用表面ライナーにおいては、該表面ライナーの反肌側面に取付部材が設けられたものとするのが好ましい。これにより通常の使い捨ておむつ等の吸収性物品に上記表面ライナーを容易に取り付けることができるからである。尚上記取付部材としては、粘着部材や面ファスナーの雄型係合部材等が挙げられる。
また前述の様に本発明に係る吸収性物品は、通常の吸収性物品の肌側面に前記表面ライナーを取り付けたもの、或いはトップシートに替えて前記表面ライナーを配置したものであるところ、表面ライナーと吸収性物品の肌側面(トップシート)との接着が周縁部分でなされたもの、また表面ライナー構造のトップシート構造体と吸収体との接着が周縁部分でなされたものであることが好ましい。
仮に山谷散在部の箇所で接着すると、山谷を潰した状態で接着される等して山谷の形成が損なわれる懸念がある。一方で山谷散在部は中央部分に形成されていれば良く、周縁部分は特に必要ないことから、上記の様に周縁部分で接着すれば、表面ライナーの山谷の形成を損なうことなく、吸収性物品として一体化できる。
加えて吸収性物品に関し、表面ライナー(或いは表面ライナー構造のトップシート構造体)の中央部分ではその下層と接着せずに、周縁部分だけで接着したものの場合にあっては、表面ライナーの弾性部材が少し伸張した状態のときに吸収体の大きさと同じになる様にする、つまり弾性部材の収縮状態のときの表面ライナーの大きさが、吸収体の大きさよりも小さくなる様にすれば、弾性部材の収縮によって吸収体が外側に窪む様になって、表面ライナーが吸収体から少し離れることとなるから、表面ライナーの山谷が潰されることなくしっかり形成され得る。
本発明に係る吸収性物品用表面ライナーや吸収性物品によれば、排泄物が軟便等であっても、その固形成分が流れ拡がらない様に捕らえることができるので、肌に付着する排泄物としても小さい範囲に留めることができる。従って吸収性物品の取替時等において広範に拭き取らなければならないということがない。また排泄物が肌に接する面積が小さいので、着用者の不快感も軽減する。
<実施形態1>
図1は本発明の実施形態1に係る吸収性物品用表面ライナー10を示す肌側面からの平面図であり、図2の(a)は図1に示すA−A線断面図で、図2の(b)は図1に示すB−B線断面図である。
表面ライナー10はその外形が身体の前後方向に長い長方形をしており、2枚の液透過性不織布12,13の間に、複数本の糸状弾性部材11を伸張状態で挟んで接着したものである。尚肌側面から見ると、糸状弾性部材11は不織布12の後ろに隠れることになるが、図1では見やすくする為に糸状弾性部材11を実線で表している。
この表面ライナー10の反肌側における前後端部分(長手方向の両端部分)には面ファスナーの雄型係合部材17a,17bが設けられている。また表面ライナー10の反肌側における左右端部分(幅方向の両端部分)にも面ファスナーの雄型係合部材17cが点在してそれぞれ4箇所ずつ設けられている。
上記糸状弾性部材11は、雄型係合部材17a,17bの取付箇所(図1にGで示す部分)を除いた表面ライナーの後方部分の60%(雄型係合部材17a,17bの取付箇所を含んだ全体の54%)に配置されている。この糸状弾性部材11の配置位置は、お尻周りを中心とした後方部分(図1にRで示す部分)であり(図2(b))、残りの部分には糸状弾性部材11が配置されておらず、平地部(フラットな部分)(図1にFで示す部分)となっている(図2(a))。
また糸状弾性部材11の配置形態は、糸状弾性部材11が長手方向にサインカーブ状に蛇行したものであり、隣の糸状弾性部材11と半波長ずれて配置され互いが接触することで、小さく囲んだ領域(S1)を形成している(図1、図6(a))。
なお糸状弾性部材11の蛇行の振幅(W)は5〜200mm、周期(T)は10〜300mmが推奨される。また不織布12,13へ接着する際の糸状弾性部材11の伸張倍率は1.1〜5.0倍が望ましい。
これにより糸状弾性部材11が収縮したときに、不織布12,13に適度に皺が寄り、前後方向(長手方向)及び左右方向(幅方向)に複数の山谷が多数散在して形成されることとなる(図2(b))。
上記糸状弾性部材11の素材としては、ポリウレタン糸,天然ゴム等の一般的に使い捨ておむつに用いられる弾性伸縮材料を用いることができる。
液透過性不織布12,13の素材としては、例えば親水性繊維(セルロース,レーヨン,コットン等)を用いた不織布材料、あるいは疎水性繊維(ポリプロピレン,ポリエチレン,ポリエステル,ポリアミド等)の表面を界面活性剤により処理して透液性とした不織布材料が挙げられる。特に疎水性繊維の表面を界面活性剤により処理して透液性とした不織布材料(ポイントボンド不織布、エアースルー不織布)が好ましい例として挙げられる。とりわけ反肌側の不織布13については、反肌側に排出され吸収体に吸収された排出液の逆戻りを防止する為、疎水性であることが好ましい。
上記不織布12,13への糸状弾性部材11の接着にあたっては、ホットメルト接着剤,熱接着,超音波接着等の接着手段によって添設すると良い。殊にゴム系のホットメルト接着剤を用いることがより好ましい。
また接着方法としては、弾性部材に接着剤を塗布して接着する方法、不織布12,13の両方または一方における挟持面側に接着剤を間欠的に塗布する方法等が挙げられる。尚不織布12,13の全面に接着剤を塗布した場合には、接着剤によって液透過性が損なわれるので好ましくない。
表面ライナー10の製造にあたっては、製造ラインを流れている長尺の不織布12,13に対し、糸状弾性部材を伸張湾曲させつつ接着する。
上記表面ライナー10は使い捨ておむつ等の吸収性物品の肌側面に装着して用いるものであるところ、以下に使い捨ておむつに取り付けて使用する態様について説明する。
図3は使い捨ておむつ20に上記表面ライナー10を取り付けた様子を表した展開状体の平面図であり、肌側面から見た様子を表している。尚肌側面から見ると、糸状弾性部材11は不織布12の後ろに隠れることになるが、図3では見やすくする為に、糸状弾性部材11が不織布12のみで隠れた箇所は実線で表し、更にサイドシート22で隠れた箇所は点線で表している。
また図4の(a)は図3に示すD−D線断面図で、図4の(b)は図3に示すE−E線断面図である。尚図1,2と同じ構成部分については同一の符号を付して重複説明を省略する。
先ず使い捨ておむつ20について説明する。
使い捨ておむつ20は、股部を中心に腹側及び背側に伸びた吸収体24を、これよりサイズの大きな透液性トップシート23(肌面側)と非透液性バックシート25(反肌面側)が挟んだ構造である。この積層構造により、尿等の排泄物はトップシート23を透過して吸収体24に収容され、且つバックシート25によって外へしみ出るのが防止されている。尚トップシート23の素材としては透液性の不織布等が挙げられ、バックシート25の素材としては液不透過性のプラスチックフィルムや撥水性不織布等が挙げられる。吸収体24としては、粉砕したパルプ繊維やセルロース繊維等の親水性繊維集合層に粒状の高分子吸水体を混合した吸収コアを、ティッシュペーパー等の紙シートあるいは透液性不織布シート等の被覆シートで包み、所定の形状(長方形,砂時計型,ひょうたん型等)に成形したものが挙げられる。
更に使い捨ておむつ20の両側縁長手方向には、トップシート23に重ねてサイドシート22が設けられており、このサイドシート22の中央側端部に立体ギャザー用弾性糸条26が配されて該サイドシート22が肌側に向かって立ち上がる様になっている。この立ち上がったサイドシート22によって尿等の排泄物の横漏れが防止されている。尚サイドシート22の素材としては、液不透過性のプラスチックフィルムや撥水性不織布等が挙げられる。
また使い捨ておむつ20の胴回り方向にはウエスト用弾性糸条(図示せず)が伸張状態で添設され、これによりウエスト部分のフィット性が向上したものとなると共に、排泄物の背漏れや腹漏れ等が防止される。加えて使い捨ておむつ20における両側縁の弧状に窪んだ脚繰り部分の全域には、その脚繰りの端縁にほぼ沿う様にして複数本の脚繰り用弾性糸(図示せず)が伸張状態で添設され、これにより脚繰り部分のフィット性が向上し、漏れを防止している。
次に使い捨ておむつ20への表面ライナー10の取付態様について説明する。
表面ライナー10の取り付けに際しては、表面ライナー10の山谷散在部(R)のある方を後側にして、上記使い捨ておむつ20におけるトップシート23とサイドシート22の間に、表面ライナー10の端を挟み込む様にして滑り込ませ、表面ライナー10の雄型係合部材17a,17b,17cによって不織布製のトップシート23に係合させる様にして取り付ける。尚前後端部分の雄型係合部材17a、17bのみでも取付可能であるが、両側縁の雄型係合部材17cも取り付けることで、表面ライナー10のズレをより一層防止できる。
上記の如く表面ライナー10を取り付けた使い捨ておむつ20を使用した場合には、軟便等の様に固形分を含有した緩めの排出物が排出されたとき、排泄物のうちの液体成分については、表面ライナー10を厚み方向に通過して使い捨ておむつ20に至り、その吸収体24に吸収される。そして排泄物の固形成分については、山谷散在部(R)の多数のポケット(P)に入り込む様にして捕らえられるから、前後左右にあまり流れ拡がらずに小さな範囲に留まる。従って肌に付着する排泄物も小さな範囲となるから、おむつ取替時等において広範囲に拭き取らなくても済む。
また表面ライナー10の山谷散在部(R)の存在により、クッション性が増す。他方、前方部分は平地部(F)となっているから、腹部がすっきりしてゴワつかない。
<実施形態2>
図5は本発明の実施形態2に係る使い捨ておむつ(吸収性物品)30を示す斜視図であって、おむつの前側を手前にして肌側面から見た図である。
使い捨ておむつ30は、丁度上記使い捨ておむつ20と同じおむつ本体の肌側面に、表面ライナーが設けられた構成のものである。
表面ライナー35は、液透過性不織布32の反肌側面に糸状弾性部材31を伸張状態で接着したものであり、この糸状弾性部材31の配置位置はお尻周りを中心とした後方部分(R)であり、前方部分(F)には糸状弾性部材31が配置されておらず、平地部(フラットな部分)となっている。加えて不織布32の左右両側部分32a及び後方端部分32bには糸状弾性部材31が至っておらず、フラットとなっている。
糸状弾性部材31の配置形態は、糸状弾性部材31が長手方向にサインカーブ状に蛇行し、隣接する糸状弾性部材31と半ピッチずれて互いが交差することで、小さく閉じて囲んだ領域S3と、小さく開いて囲んだ領域S4を形成している(図5、図6(h))。
また表面ライナー35は、その周縁部分に塗布された接着剤によっておむつ本体のトップシートに接着されている。この接着にあたり、表面ライナー35の左右両側部分32a,後方端部分32b並びに前方部分(F)がフラットであるから、接着操作が容易で、しっかりと接着することができる。尚本実施形態2では上記実施形態1の如く雄型係合部材17a,17b,17cは有さない。
その他の構成は上記実施形態1と同様である。なお上記実施形態1では2枚の不織布12,13で糸状弾性部材11を挟んだ構成であるが、上記の通り本実施形態2では1枚の不織布32の反肌側面に糸状弾性部材31を接着した構成である。尤も実施形態2では、糸状弾性部材31を不織布32とおむつ本体のトップシートとで挟んだ形態となる。
この使い捨ておむつ30においても上記実施形態1と同様に、軟便等の排泄物のうちの液体成分は、表面ライナー35を通過して吸収体に吸収され、排泄物の固形成分については、山谷散在部(R)の多数のポケットに入り込む様にして捕らえられるから、前後左右にあまり拡がらずに小さな範囲に留まる。従って肌に付着する排泄物も小さな範囲となり、おむつ取替時等において広範囲に拭き取らなくても済む。
また表面ライナー35は下層のトップシートに対して周縁部分で接着されており、中央の山谷散在部の箇所においては接着剤が塗布されておらずその影響がないから、良好に山谷が形成され得る。
尚上記実施形態2では使い捨ておむつのトップシート肌側面に表面ライナー35を積層した構造として示したが、表面ライナー35とトップシートを併せて、使い捨ておむつのトップシートの構造と言うことも可能である。つまり使い捨ておむつに対して別部材として表面ライナーを取り付けて製造するのか、吸収体をバックシートとトップシートで挟む際に、上記表面ライナー構成のものをトップシートとして用いて製造するかの差異にすぎない。
<他の実施形態>
図6は表面ライナーの糸状弾性部材の配置態様について種々の例を示した平面図であり、その(a)は上記実施形態1における表面ライナー10と同様のものであり、(h)は上記実施形態2の表面ライナー35と同様のものである。尚表面ライナーとしては2枚以上の不織布で糸状弾性部材を挟んだもの、1枚の不織布上に糸状弾性部材を載置接着したもののいずれであっても良いが、図6では単に糸状弾性部材の配置態様を表す意味で、実線で表している。加えて図6(a),(b),(c)において糸状弾性部材の配置を分かり易くする為、1本の糸状弾性部材だけ太く画いている。尤も実際には、1つの表面ライナーにおいていずれの糸状弾性部材についても同じ太さのものを用いることが想定される。
尚表面ライナーの製造にあたっては、製造ラインを流れている長尺の不織布に対して糸状弾性部材を伸張しつつ接着することが挙げられる。
図6の(a),(b),(g),(h)に示すものは、製造流れ方向(矢印C)(着用時における前後方向となる)に蛇行して複数の糸状弾性部材を配置したものである。また図6の(c)は製造流れ方向(矢印C)と直交する方向(不織布の幅方向)(着用時における左右方向となる)に蛇行して複数の糸状弾性部材を配置したものである。
このうち図6の(a),(c)はそれぞれ蛇行する糸状弾性部材が互いに接触して配置されたものである。図6の(b)は糸状弾性部材が2本ずつ組となって接触して配置されると共に、隣の組と近接して配置されている。また図6の(h)は糸状弾性部材が2本ずつ組となって交差して配置されると共に、隣の組と近接して配置されている。図6の(g)は糸状弾性部材のいずれもが近接して配置されている。
上記近接して配置されるものにあっては、その離間間隔Hは50mm以下とすることが好ましい。ここで離間間隔Hとは、隣り合う糸状弾性部材同士の最短の間隔を言う。この様に離間間隔Hが十分に小さいと、隣の糸状弾性部材との相互作用によって糸状弾性部材で囲われた領域と同等の領域(S2,S4)が形成され、その内側に山谷を形成することができるからである。仮に離間間隔Hが広すぎると、畝状に凹部と凸部が形成されることとなり、その畝に沿って軟便等が拡がることとなる。囲われた領域或いは囲われたと同等の領域でないと、独立した山谷を形成してポケットを形作るということができないこととなる。
図6の(d),(e),(f)に示す態様は、糸状弾性部材を直線状に配置すると共に、製造流れ方向(矢印C)とこれと直交する方向とで直角に交差する様に配置したものである。この際、図6の(e),(f)の様に糸状弾性部材を大きく振幅させて製造しても良い。これら直線状の糸状弾性部材の配置間隔(J1,J2)としては10mm以上が好ましい。
図6の(a),(b),(g),(h)の様に糸状弾性部材が蛇行して配置したもの、図6の(d),(e),(f)の様に糸状弾性部材が格子状に配置されたもののいずれにおいても、糸状弾性部材で囲われた領域(S1,S3)或いは囲われたと同等の領域(S2,S4,S5)に、周囲とは独立して山及び/または谷が形成され、表面ライナーに広く多数の山谷が散在した領域を形成する。そしてこの散在した山谷により形成された多数の小さなポケットに、固形の排泄物が入り込む様にして捕らえられて拡がりが防止される。
以上の様に例を挙げて本発明を具体的に説明したが、本発明はもとより上記例によって制限を受けるものではなく、前記の趣旨に適合し得る範囲で適当に変更を加えて実施することも勿論可能であり、それらはいずれも本発明の技術的範囲に包含される。
本発明の実施形態1に係る吸収性物品用表面ライナーを示す肌側面からの平面図である。 (a)は図1に示すA−A線断面図で、(b)は図1に示すB−B線断面図である。 使い捨ておむつに表面ライナーを取り付けた様子を表した展開状体の平面図である。 (a)は図3に示すD−D線断面図で、(b)は図3に示すE−E線断面図である。 本発明の実施形態2に係る使い捨ておむつ(吸収性物品)を示す斜視図である。 表面ライナーの糸状弾性部材の配置態様について種々の例を示した平面図である。
符号の説明
10,35 表面ライナー
11,31 糸状弾性部材
12,13,32 液透過性不織布
17a,17b,17c 雄型係合部材
F 平地部
R 山谷散在部

Claims (9)

  1. 吸収性物品の肌側面に装着可能な表面ライナーであって、
    該表面ライナーは、不織布に弾性部材を伸張状態で接着して構成され、
    該弾性部材は互いに交差する方向に配置され、該弾性部材の収縮により、前記不織布面に多数の山谷を散在させたものであることを特徴とする吸収性物品用表面ライナー。
  2. 前記弾性部材が糸状であり、
    複数本の前記糸状弾性部材が前後方向及び/または左右方向に蛇行しつつ互いに接触または近接して配置されたものである請求項1に記載の吸収性物品用表面ライナー。
  3. 前記弾性部材が糸状であり、
    複数本の前記糸状弾性部材が互いに交叉して配置されることにより、それぞれ糸状弾性部材で縁取られた領域を形成すると共に、各領域内に前記山及び/または前記谷が形成されたものである請求項1または2に記載の吸収性物品用表面ライナー。
  4. 前記山谷の散在部と平地部が連続して形成されており、前記山谷散在部が、少なくともお尻周りを中心とした後方部分に設けられたものである請求項1〜3のいずれかに記載の吸収性物品用表面ライナー。
  5. 前記山谷散在部の占める範囲が前記表面ライナーの30%以上である請求項4に記載の吸収性物品用表面ライナー。
  6. 前記不織布が、液透過性不織布である請求項1〜5のいずれかに記載の吸収性物品用表面ライナー。
  7. 前記表面ライナーの反肌側面に取付部材が設けられたものである請求項1〜6のいずれかに記載の吸収性物品用表面ライナー。
  8. 吸収体を透液性のトップシートと非透液性のバックシートで挟んだ構造の吸収性物品において、
    前記請求項1〜6のいずれかに記載の表面ライナーを、前記トップシートの肌側面に設けたものであることを特徴とする吸収性物品。
  9. 吸収体を透液性のトップシートと非透液性のバックシートで挟んだ構造の吸収性物品において、
    前記トップシートの構造が請求項1〜6のいずれかの表面ライナー構造として示した構造を有することを特徴とする吸収性物品。
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