JP2007300288A - 複合機及びその動作中止方法 - Google Patents

Abstract

【課題】 複合機の実行中の動作の中止を、ユーザが直感的に正確に指示できる。
【解決手段】 実行中の動作を表示パネルにアニメーション表示して、ユーザのアニメーション表示へのタッチで、中止する動作の選択を行わせる。
【選択図】 図３

Description

この発明は、複合機の動作の中止に関し、特にタッチパネルでのユーザの指示による中止に関する。

多機能を有する複合機では、例えばファクシミリ送信やプリントアウトや読取りなどの複数の動作を並行して行うことができる。このように並行して動作していても、ユーザはどの動作が実行中かを表示画面や表示ランプなどから知ることができ、動作を中止する必要が生じれば、その動作のストップキーを押すなどしている。

しかしながら、例えばファクシミリ送信とプリントアウトとを並行して行っており、ファクシミリ送信を中止したい場合に、直感的に「ストップキー」を押してしまうことがある。ファクシミリ送信の中止には、実際は「ファクス中止キー」を押す必要があり、このように「ストップキー」を押すと プリントアウトを中止し、中止したいファクシミリ送信は誤ってそのままされてしまう。特に送信を中止させるときなど急いでいる時には、中止したい動作のストップキーを確認する余裕が無かったり、急ぐあまりに間違ったキーを押してしまうことがある。

この発明の課題は、複合機のタッチパネルを利用して、動作を中止したい機能をユーザに直感的で正確に選択させることにある（請求項１〜５）。

この発明は、動作中の機能をタッチパネルの画像で表示する複合機において、前記タッチパネルの画像へのタッチで、ユーザが中止したい動作の選択を受付けるための受付手段と、前記ユーザが選択した動作を中止するための動作中止手段とを設けたことを特徴とする。

好ましくは、前記タッチパネルの画像で表示する動作を、プリントと読取りと送信の内で実行中のものとする。また好ましくは、前記画像をアニメーション表示とする。またさらに好ましくは、前記アニメーション表示を中止キーと共に前記タッチパネルに設ける。

さらにこの発明は、動作中の機能をタッチパネルの画像で表示する複合機の動作中止方法であって、前記タッチパネルの画像へのタッチで、ユーザが中止したい動作の選択を受付けるためのステップと、前記ユーザが選択した動作を中止するためのステップとを設けたことを特徴とする。

この発明では、タッチパネルに動作中の機能を画像表示するので、複合機が複数の動作を並行して行っている場合でも、ユーザは中止したい動作の画像等をタッチして、すばやくその動作を中止させることができる。該当する画像等へのタッチで、所望の動作を中止させることができるので、中止させる動作の選択を間違うことがない。特にタッチパネルを使用することで、表示画面外のボタンを押しての指示などに比べて、直感的でかつ正確に中止させる動作を選択することができる（請求項１〜５）。

請求項２の発明では、プリント、読取り、送信の動作を画像表示することで、動作している機能の表示をシンプルに、ユーザにわかりやすく表示することができる。

請求項３の発明では、画像をアニメーション表示することで、ユーザが実行中の動作をさらに直感的に選択することができる。

そして請求項４の発明では、動作中の機能をアニメーション表示すると共に中止キーをタッチパネルに搭載することで、タッチパネルから動作の中止が選択できることをユーザに対して明確にすることができる。

以下に本発明を実施するための最適実施例を示す。

図１〜図５に実施例を示す。図１において、２は複合機で、４は主制御としてのＣＰＵで、６は公衆電話網に対して呼を確立するための網制御装置（ＮＣＵ）で、８は公衆電話回線を介してＧ３ファクシミリデータ等を送受信するためのモデムである。また複合機２は、ＬＡＮインターフェース１０で、ＬＡＮ１２を介し管理者のパーソナルコンピュータ１４やユーザのパーソナルコンピュータ１５等に接続されている。

１６はコピー機能処理部で、１８はスキャナ機能処理部で、スキャナで画像を読取り、パーソナルコンピュータなどに画像データを送信するなどの処理を行う。２０はプリンタ機能処理部で、プリンタにネットワークプリンタ機能を持たせて、ＬＡＮ１２内のパーソナルコンピュータ１４，１５などからの依頼に応じてネットワークプリンタとしてのプリント等を行う。また２２はＧ３ファクシミリ機能処理部で、画像データなどを公衆電話回線を用いてファクシミリ送信／受信を行う。２４はネットワーク通信部で、電子メールなどの送受信を行う。なお２６は、インターネット網である。

２８はＬＣＤなどの表示パネル、３０は操作部で、ＬＣＤ表示パネルのタッチパネルやキーボード等を用い、Ｇ３ファクシミリや電子メール送信などの処理の選択を行ったり、送信文書の選択や送信先ファクシミリ番号やメールアドレス等の設定条件の入力等を行う。実施例では、実行中の動作をアニメーションで表示パネル２８に表示し、ユーザは動作中止の指示を該当する画像にタッチすることで行う。なお通常の操作パネル用のタッチパネルの他に、動作中止処理のためのタッチパネルを別に設けても良い。また表示パネル２８と同様の画面をパーソナルコンピュータ１４，１５に設けて、これら端末装置からの動作中止指示を受付けることとしても良い。

３２は動作中止処理部で、実行中の動作を表示パネル２８に表示し、表示パネル２８からのユーザの選択を受付け、選択された動作を中止するための処理を行う。動作中止処理部３２には、実行中の動作をアニメーションで表示パネル２８に表示するための画像表示制御部３４と、ユーザが中止したい動作を、該当する画像にタッチすることで選択するユーザ選択を受付けるためのユーザ選択受付部３６と、ユーザの選択した画像に対応する動作を中止するための中止処理部３８とを備える。なお４２はプログラム等を記憶するためのＲＯＭ、４４はコマンド情報などの各種データ等を記憶するためのＲＡＭである。また４６は、ユーザの指示する動作を中止するための動作中止処理プログラムで、記憶装置に記憶する。

図２は、実施例の動作中止処理プログラム４６の構成を示すブロック図である。実施例のプログラム４６には、複合機２の動作実行中の処理をアニメーションで表示パネル２８に表示するための画像表示制御命令４８と、ユーザがアニメーション表示をタッチして選択した動作を識別し受付けるためのユーザ選択受付命令５０と、選択された動作を中止して処理を行わないための動作中止命令５２とを設ける。

図３に、表示パネル２８での実行中の動作のアニメーション表示を示す。実施例では、スキャン処理とプリント処理と送信処理とを同時に並行して行っており、それぞれの動作をアニメーション表示６０，６２，６４で示す。アニメーションで動画にて表示すれば、実行中の動作をユーザが瞬時に捉えることができるが、静止画で表示しても良い。表示パネル２８において、ユーザがファクシミリ送信を停止したければ、表示パネル２８内の表示６４にタッチすることで中止対象の動作を選択することができ、パネル外におかれた「ファクス中止キー」を探す必要がない。

ここで送信の中止を指示すれば、ファクシミリ送信のための画像データのスキャン処理も同時に中止し、送信先を間違ったり送信内容にエラーを含む場合などに、これらに気付いたユーザは即座に送信処理を停止させることができる。このようにスキャン処理と送信処理とが行われるファクシミリ送信では、間違った送信がされることを防止するために、スキャン動作ではなく送信動作だけをアニメーション表示する。なお、スキャン動作の表示６０は、画像の取込み時やコピー処理時に表示され、プリント動作の表示６２は、コピー時やパーソナルコンピュータ１４などからのデータの出力時などに表示され、送信表示６４は、ファクシミリ送信時やインターネットファクシミリ送信時などに表示される。

また、例えば複数個のジョブが処理対象として待機していても、実行中のジョブについてのみ表示して選択可能とすることで、ユーザの緊急の中止要求に応じる。さらに複合機の画像６５とその動作のアニメーション表示６０，６２，６４とを示すことで、実行中の動作をシンプルに表示して、中止要求時のユーザの使用勝手を向上させる。

図４に、実行中の動作を示すアニメーション表示６０〜６４と共に、中止キーを設けた表示パネル２８を示す。中止キーは、読取中止キー６６と、プリント中止キー６８と、送信中止キー７０とであり、それぞれのアニメーション表示の近辺に設けて、ユーザがさらに選択しやすくする。ユーザはアニメーション表示、中止キーのどちらを選択しても良い。またアニメーション表示に換えて実行中の動作を示す静止画を用い、これと中止キーとを設けても良い。

図５に、実施例の複合機の表示パネルで動作の中止を指示する際の処理を示す。実施例では、複合機でコピー処理やスキャン処理やプリント処理、Ｇ３ファクシミリ処理、インターネットファクシミリ処理などを行うこととし、これらの処理で実行中の動作を、スキャン、プリント、送信などのアニメーションで表示する。図において、ユーザは随時複合機に対して処理の指示を行う（ステップ１，２）。指示された処理に応じてそれぞれ読取部（ステップ３，４）やプリンタ部（ステップ５，６）や送信部（ステップ７，８）が動作を開始すれば、それぞれの動作のアニメーション表示を複合機の表示パネルに表示する（ステップ９）。

そして実行中の動作のアニメーションが表示された表示パネルにおいて、例えば読取動作のアニメーション表示がユーザにタッチされると、読取部の動作を停止して読取処理を中止する（ステップ１０，１１）。そしてその他に実行中の動作があり（ステップ１２）、中止したい動作、例えばプリント動作が選択されれば（ステップ９，１３）、プリント動作を中止する（ステップ１４）。送信動作に対する中止も、同様に行うことができる（ステップ１５，１６）。なお、中止を指示された動作以外に実行中の動作が無ければ、複合機は待機画面へと戻る（ステップ１２，２）。また動作中に中止が指示されなければ、そのまま処理を行って終了する。

実施例では、表示パネルに動作中の機能をアニメーション表示するので、複合機が複数の動作を並行して行っている場合でも、ユーザは中止したい動作のアニメーション表示をタッチして、動作を中止させることができ、押し間違うことがない。また表示パネル上での操作を行うので、表示パネル外に設けたキーなどを押しての操作よりもキーを探す必要もなく、ユーザは直感的に操作を行うことができる。特に送信動作のように即座に中止したい動作では、ユーザの中止指示を速やかに実行することができる。

さらに、表示する動作をプリント、読取り、送信として実行中の動作について表示するので、ユーザはどの動作を実行中か、間違うことがない。またこれらの実行中の動作をアニメーションで表示するので、ユーザにとってさらに分かりやすく、アニメーション表示の側に中止キーを設ければ、表示パネルから動作中止の指示を行うことができることをユーザに明確にすることができる。実施例の表示パネルでの画像の表示はシンプルであるため、ユーザが間違ったキーを押したり、キーの選択に時間がかかることもない。

実施例の複合機の構成を示すブロック図 実施例での、複合機の動作を中止するための処理プログラムの構成を示すブロック図 実施例での、進行中の動作を表示する表示パネルを示す図 実施例での、進行中の動作とその中止キーとを表示する表示パネル示す図 実施例での、表示パネルからのユーザ指示で実行中の動作を中止させるための処理アルゴリズムを示すフローチャート

符号の説明

２ 複合機
４ ＣＰＵ
６ ＮＣＵ（Network Control Unit）
８ モデム
１０ ＬＡＮインターフェース
１２ ＬＡＮ
１４、１５ パーソナルコンピュータ
１６ コピー機能処理
１８ スキャナ機能処理
２０ プリンタ機能処理
２２ Ｇ３ファクシミリ機能処理
２４ ネットワーク通信部
２６ ネットワーク網
２８ ＬＣＤ
３０ 操作部
３２ 動作中止処理部
３４ 画像表示制御部
３６ ユーザ選択受付部
３８ 中止処理部
４２ ＲＯＭ
４４ ＲＡＭ
４６ 動作中止処理プログラム
６０，６２，６４ アニメーション表示
６５ 複合機の画像
６６，６８，７０ 動作中止キー

Claims (5)

1. 動作中の機能をタッチパネルの画像で表示する複合機において、
   前記タッチパネルの画像へのタッチで、ユーザが中止したい動作の選択を受付けるための受付手段と、
   前記ユーザが選択した動作を中止するための動作中止手段とを設けたことを特徴とする、複合機。
2. 前記タッチパネルの画像で表示する動作を、プリントと読取りと送信の内で実行中のものとする、請求項１の複合機。
3. 前記画像をアニメーション表示とすることを特徴とする、請求項１または２の複合機。
4. 前記アニメーション表示を中止キーと共に前記タッチパネルに設けたことを特徴とする、請求項３の複合機。
5. 動作中の機能をタッチパネルの画像で表示する複合機の動作中止方法であって、
   前記タッチパネルの画像へのタッチで、ユーザが中止したい動作の選択を受付けるためのステップと、
   前記ユーザが選択した動作を中止するためのステップとを設けたことを特徴とする、複合機の動作中止方法。

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