JP2007299513A - 高密度用途用に耐久性の改善した磁気記録媒体 - Google Patents

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Abstract

【課題】高密度用途用に耐久性の改善した磁気記録媒体を提供する。
【解決手段】磁気記録テープは、細長い基材と磁気側とを含む。磁気側は、基材上に形成された支持層と、基材と反対側の磁気記録表面を画定するために支持層上に形成された磁気記録層とを含む。磁気記録層は、磁気粒子と潤滑剤とを含み、少なくとも4.6MB/cmの正味の未圧縮密度を支持する。磁気側の抽出後BET表面積は1.0m/gを超える。
【選択図】図1

Description

本発明は、耐久性を改善するために構成された高密度用途についての磁気記録テープなどの磁気記録媒体に関する。
磁気記録媒体は、オーディオテープ、ビデオテープ、コンピュータテープ、ディスクなどに広く用いられている。磁気媒体は、記録層として薄い金属層を用いたり、多くは、記録層として微粒子磁気化合物を含んでいる。磁気記録媒体の後者の種類は、バインダー中に分散され基材にコートされた強磁性体酸化鉄、酸化クロム、強磁性体合金粉末などの微粒子材料を用いるものである。
一般的に、磁気記録媒体は、非磁気基材(例えば、磁気記録テープ用途のフィルム)の少なくとも片側にコートされた磁気層を含む。ある設計において、磁気コーティングは、非磁気基材上に直接、単一層として形成される。他のやり方では、基材上に下部支持層と、下部支持層上に薄い磁気記録層とを含む二重層構造が用いられている。この2枚の層は、同時または逐次に形成することができる。この種の構造だと、下部支持層は、通常、磁気層より厚い。
支持層は、一般的に非磁性であり、通常は、バインダー中に分散された非磁性粉末から構成されている。逆に、磁気記録層は、バインダー系に分散された1種類以上の磁気金属粒子粉末または顔料を含んでいる。これを念頭に入れると、磁気記録層は、記録表面を画定しており、情報を記録および記憶するように構成されている。
磁気テープは、媒体の耐久性、導電性およびトラッキング特性を改善するために、非磁気基材の反対側に適用された裏側コーティングも有している。裏側コーティングは、一般的に非磁性であり、通常は、バインダー系に分散された非磁性粉末から構成されており、一般的に、好適な溶剤と混合されて均一な混合物を作製する。分散液を基材にコートして、乾燥し、所望であればカレンダ加工した後、硬化する。
磁気記録テープは、密度および容量の要求が増えるにつれ、進化し続けている。かかるテープの密度を増やすために、テープ製造業者は、一般的に、記録表面をできる限り滑らかにした磁気記録テープを提供することに努めている。表面の平滑さを増やすために(すなわち、粗さ特性を減じるために)、磁気記録テープは、スチールおよび/またはコンプライアントロールによりカレンダ加工されて、磁気記録テープのコンポーネントを圧縮する。従来のカレンダ加工には、ローラを高温(例えば、71.1℃を超える温度)まで加熱して、テープ幅の437.7N/mmを超える圧力により、近接するロール間で磁気記録テープを圧縮することが含まれる。一般的に、かかるカレンダ加工の結果、密な磁気記録層を備えた磁気記録テープが得られ、カレンダ加工されていない媒体に比べて、記録密度を増加し、エラーレートを減じることができる。しかしながら、かかるカレンダ加工は、磁気記録テープの磁気側の残り全体に延在する空隙から記録表面を効率的に封鎖する役割を果たして、その結果、潤滑剤が磁気記録層表面に移動するのが妨げられ、それによって耐久性が制限される可能性がある。
上述した磁気記録テープは、高記録密度で構成されているが、高記録密度の磁気記録テープの耐久性および寿命を増加させることが望まれている。
本発明の一態様は、細長い基材と磁気側とを含む磁気記録テープに関する。磁気側は、基材上に形成された支持層と、基材の反対の磁気記録表面を画定するために支持層上に形成された磁気記録層とを含む。磁気記録層は、磁気粒子と潤滑剤とを含み、少なくとも4.6MB/cmの未圧縮密度を支持する。磁気記録側の抽出後BET表面積は1.0m/gを超える。
以下の図面を参照することにより、本発明の実施形態をよりよく理解できるであろう。図面の構成要素は必ずしも互いに縮尺は合っていない。同じ参照符号は対応の同じ部分を示している。
以下の詳細な説明において、本発明を実施する特定の実施形態が記載されている。他の実施形態を用いたり、構造上または論理的な変更を本発明の範囲から逸脱することなく行えるものと考えられる。従って、以下の詳細な説明に特定の実施形態を記載するが、これに限られるものではない。本発明の範囲は添付の請求項により定義される。
本明細書に記載した実施形態による磁気記録テープは、磁気記録テープの空隙率のレベルが、他の高密度記録媒体に比べて増加された量の潤滑剤を維持するよう構成されたレベルに維持されるよう、形成され、低圧および/または低温カレンダ加工により処理される。レベルの増大した潤滑剤は、磁気記録媒体の磁気側内に少なくとも部分的に埋め込まれて、潤滑された表面として磁気記録媒体の磁気表面をより一貫して維持し、その結果、磁気記録テープの耐久性(すなわち、寿命)が増大する。
図面に戻ると、図1には、磁気記録テープ10の形態の磁気記録媒体の概略断面図が示されている。磁気記録テープ10は、通常、基材12と磁気側14とバックコートまたは裏側16とを含む。基材12は、第1または上面18と、上面18の反対の裏または下面20とを画定している。磁気側14は、通常、基材12の上面18上に延在し、ボンドされている。磁気側14は、記録可能な材料を磁気記録テープ10に提供する。裏側16は、通常、基材12の下面20の下に延在し、ボンドされて、基材12の反対の裏側表面22を画定している。裏側16は、通常、磁気記録テープ10に支持を与える。一実施形態において、磁気記録テープ10は磁気記録テープである。
一実施形態において、磁気記録テープ10は、具体的には、耐久性のあるテープを同時に提供しながら、T10000、LTO3、LTO4、LTO5、クアンタム(Quantum)S5、クアンタム(Quantum)S6、3592またはその他好適に設計された磁気記録テープドライブと共に用いるなど、高密度記録用途に有用となるように処理および構成されている。一実施形態において、磁気記録テープ10は、少なくとも200kbpiの線密度を利用して少なくとも30MB/inの正味の未圧縮密度を支持する。
「正味の未圧縮密度」において、「正味」という用語は、本質的にエラーフリーであるユーザーに利用可能なビット数のことを指し、10−14未満のエラーの可能性を有するときビットは本質的にエラーフリーと考えられる。この低エラーレートを実現するには、エラー訂正コーディング(ECC)をテープドライブに用いる。ECCは、エラーが生じる場合に後に呼び出される冗長ビットを書き込む。本明細書で述べた正味の未圧縮密度の計算においては、25%のビット冗長を用いるため、エラーフリービットの正味の数はテープのビットの「生の」数の約75%である。
「正味の未圧縮密度」の「未圧縮」という用語は、実際の不規則で補正していないユーザービットを引用することを指している。多くのテープドライブは、コンピュータデータをまず調べて、データ中の冗長をできる限り除去する「圧縮」と呼ばれるデータ処理技術を用いる。一般的なテキストデータでは、データは、これらの方法によりサイズを減じて、圧縮されたデータセットを元のサイズの半分から三分の一にすることができる。密度が「未圧縮」ということは、この説明の中で圧縮技術を用いていないことが強調されている。
線密度は、テープ移動方向の単位長さ当たりの記録ビット数として定義される。記録ビットの数は、有用なデータとエラー補正オーバーヘッドの両方を含むが、チャネルコーディングビットオーバーヘッドは排除されるため、生書込みビット密度の89%〜99%である。特に、好ましい実施形態において、99%を超える効率のチャネルコーディング法を利用するため、「ビット」、「生ビット」および「データビット」という用語は多くの場合区別なく用いられる。
さらに、磁気記録テープ10は、特に、磁気側14が比較的高空隙率で形成されると、潤滑剤貯蔵性および移動度が増大する。例えば、一例において、磁気側14の抽出後BET表面積(すなわち、気体分子の物理吸着を用いてブルナウアー(Brunauer)、エメット(Emmett)、テラー(Teller)法を用いて計算された表面積)は、1.0m/gを超える、より好ましくは2.0m/gを超える。一実施形態において、磁気側の抽出後BET表面積は2.5m/gを超える。潤滑剤の貯蔵性および移動度の増大によって、テープの記録表面で潤滑剤が、空隙を潤滑剤で徐々に満たすことができる。このようにして、磁気記録テープ10は長期間にわたって適正に潤滑され、それによって磁気記録テープ10の耐久性および寿命が増加する。
磁気記録テープ10がT10000テープカートリッジ(例えば、コロラド州、ルイスヴィルのストレージテック(StorageTek,Louisville,Colorado)より入手可能)に含まれる一実施形態において、磁気記録テープ10はかかる用途に必要な仕様に従う。特に、かかる磁気記録テープ10のフォームファクタ(すなわち、幅)は0.5インチ、厚さは10ミクロン未満であり、磁気側14は、少なくとも200kbpiの線密度を利用して少なくとも30MB/inの正味の未圧縮密度を支持するよう構成されている。一実施形態において、磁気記録テープは、少なくとも275kbpiの線密度を利用して少なくとも9.3MB/cmの正味の未圧縮密度を支持する。一実施形態において、磁気記録テープ10は、少なくとも750データトラック、より好ましくは少なくとも1100データトラックを支持する。
基材
基材12は、磁気記録媒体支持体として有用な任意の従来の非磁気基材とすることができる。一実施形態において、基材12の幅は約1.27cmであり、厚さは4.5μm〜5.21μmである。磁気記録テープ10に有用な基材材料としては、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリエチレンテレフタレートとポリエチレンナフタレートの混合物などのポリエステル、ポリオレフィン(例えば、ポリプロピレン)、セルロース誘導体、ポリアミドおよびポリイミドが例示される。一例として、PETまたはPENが基材12として好ましく用いられる。通常、基材12は、細長いテープ形態にあるか、または細長いテープ形態へと後に切断されるように構成されている。
磁気側
一実施形態において、磁気側14は二重層構造で形成されている。従って、磁気側14は、支持または下層30と磁気記録または上層32とを含む。支持層30は、基材12の上面18上に延在している。一実施形態において、支持層30は基材12に直接ボンドされ、一方、他の実施形態においては、支持層30はプライマー層などの中間層(図示せず)を介して基材にボンドされている。支持層30は、基材12の反対の上面34を画定している。
磁気記録層32は、支持層30の上面34上に延在している。一実施形態において、磁気記録層32は、支持層の上面34に直接ボンドされている。磁気記録層32は、それ自体で、支持層30の反対の外側または記録表面36を画定している。「層」と「コーティング」という用語は、本明細書において、コートされた組成物を指すのに区別なく用いられる。
支持層
一実施形態において、支持層30を構成する組成物は、少なくとも主要顔料材料と導電性カーボンブラックとを含み、実質的に非磁性である。従って、主要顔料材料は、非磁気または軟質磁気粉末を含む。本明細書において用いる「軟質磁気粉末」という用語は、飽和保磁力が約300 Oe未満の磁気粉末のことを指す。実質的に非磁気の支持層30を形成することにより、磁気記録層32の電磁特性は実質的に悪影響を受けない。しかしながら、実質的に悪影響を受けない範囲まで、支持層30は少量の磁気粉末を含有していてもよい。一実施形態において、主要顔料材料は、酸化鉄、二酸化チタン、一酸化チタン、アルミナ、酸化錫、炭化チタン、炭化ケイ素、二酸化ケイ素、窒化ケイ素、窒化ホウ素などの非磁気粒子および軟質磁気粒子から選択される特定の材料または「粒子」からなる。任意で、これらの主要顔料材料は、カーボン、錫またはその他導電性材料でコートされた形態で提供される。
一実施形態において、主要顔料材料は、性質が酸性または塩基性である非磁性アルファ酸化鉄で形成される。一実施形態において、非磁性アルファ酸化鉄は実質的に均一な粒径であり、加熱により脱水され、アニールして空隙の数を減じた金属使用出発材料である。アニール後、主要顔料は表面処理する準備が整い、通常、これは、支持層30中の他の材料(例えば、カーボンブラックなど)と混合する前に行われる。一実施形態において、非磁性アルファ酸化鉄またはその他主要顔料粒子の粒子長さは150nm未満、好ましくは120nm未満である。一例において、アルファ酸化鉄またはその他主要顔料粒子は、約35%を超える、好ましくは約40%を超える体積濃度で支持層30に含まれる。特に、この説明全体にわたって用いる成分体積パーセントは、相対処方材料質量分率をそれらの純粋な成分密度により換算して相対材料体積を得ることにより計算された。成分体積パーセントは、これらの相対材料体積をそれらの合計の100に対する比で除算することにより得た。
アルファ酸化鉄は周知であり、日本、東京の同和鉱業株式会社(Dowa Mining Company、Tokyo,Japan)、日本、広島の戸田工業(Toda Kogyo Corp.,Hiroshima,Japan)、日本、大阪の堺工業株式会社(Sakai Chemical Industry Co.,Osaka,Japan)などの会社から市販されている。導電性カーボンブラック材料は、あるレベルの導電性を与えて、磁気記録層32が静電気で帯電されるのを妨げ、磁気側14にさらなる圧縮性を与える。導電性カーボンブラック材料は、従来の種類で広く市販されているものであるのが好ましい。
一実施形態において、導電性カーボンブラック材料の平均一次粒径は約20nm未満、より好ましくは約15nmである。一例において、導電性カーボンブラックは、主要顔料材料(例えば、アルファ酸化鉄)100重量部に基づいて、約4〜約10重量部、好ましくは約5〜約8重量部の量で添加される。支持層30中の導電性カーボンブラックと電気導電性コーティング材料の総量は、アドバンス電気抵抗(MR)ヘッドに用いるのに好適な磁気側14に抵抗率を与えるのに十分であるのが好ましい。一実施形態において、磁気側14の低効率は約1×10オーム/cm未満、好ましくは5×10オーム/cm未満、より好ましくは1×10オーム/cm未満である。
支持層30はまた、研磨材またはヘッドクリーニング剤(HCA)などの追加の顔料も含むことができる。一実施形態において、ヘッドクリーニング剤成分は酸化アルミニウムである。シリカ、ZrO、Crなどのその他の研磨粒子もまたヘッドクリーニング剤の少なくとも一部として用いることができる。
一実施形態において、支持層30と結合させるバインダー系は、ヘッドクリーニング剤を分散させるのに用いるバインダーおよび界面活性剤、界面活性剤(または湿潤剤)および1種類以上の硬化剤などの他の樹脂成分と組み合わせて熱可塑性樹脂などの少なくとも1種類のバインダー樹脂を組み込むのが好ましい。一実施形態において、支持層30のバインダー系は、主要ポリウレタン樹脂と塩化ビニル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニルコポリマー、塩化ビニル−酢酸ビニル−ビニルアルコールコポリマー、塩化ビニル−酢酸ビニル−無水マレイン酸などの組み合わせを含む。
一実施形態において、ビニル樹脂は非ハロゲン化ビニルコポリマーである。有用なビニルコポリマーとしては、(メソ)アクリロニトリル、非ハロゲン化ヒドロキシ官能性ビニルモノマー、分散基を含む非ハロゲン化ビニルモノマー、1種類以上の非ハロゲン化非分散ビニルモノマーを含むモノマーのコポリマーが挙げられる。非ハロゲン化ビニルコポリマーの一例は、5〜40重量部のメタクリロニトリル、30〜80重量部の1種類以上の非ハロゲン化非分散性ビニルモノマー、5〜30重量部の非ハロゲン化ヒドロキシル官能性ビニルモノマー、および0.25〜10重量部の分散性基を含む非ハロゲン化ビニルモノマーを含むモノマーのコポリマーである。
有用なポリウレタンとしては、ポリエステル−ポリウレタン、ポリエーテル−ポリウレタン、ポリカーボネート−ポリウレタン、ポリエステル−ポリカーボネート−ポリウレタンおよびポリカプロラクトン−ポリウレタンが例示される。ビスフェノール−Aエポキシド、スチレン−アクリロニトリルおよびニトロセルロースなどのその他の樹脂もまた、支持層バインダー系に用いることができる。
一実施形態において、主要ポリウレタンバインダーは、主要顔料材料100重量部に基づいて、約4〜約10重量部の量で支持層30へ組み込まれる。一実施形態において、ビニルバインダーまたは塩化ビニルバインダーは、主要顔料材料100重量部に基づいて、約7〜約15重量部の量で支持層30へ組み込まれる。
一実施形態において、支持層30のバインダー系は、予備分散またはペーストヘッドクリーニング剤と組み合わせて、ポリウレタンバインダーなどの選択したヘッドクリーニング剤材料を分散させるのに用いるヘッドクリーニング剤バインダーをさらに含む。あるいは、選択したヘッドクリーニング剤の形態(例えば、粉末ヘッドクリーニング剤)と相容性のあるその他のヘッドクリーニング剤バインダーを使用してもよい。
バインダー系はまた界面処理剤を含有していてもよい。一実施形態において、表面処理剤は、フェニルホスホン酸(PPA)、4−ニトロ安息香酸、ならびに硫酸、スルホン酸、リン酸およびカルボン酸などの様々なその他付加物といった公知の表面処理剤である。一実施形態において、バインダー系はまた、イソシアネートおよび/またはポリイソシアネートなどの硬化剤も含有していてもよい。一例において、硬化剤は、主要支持層顔料100重量部に基づいて、約2〜約5重量部の量で支持層30へ組み込まれる。
一実施形態において、支持層30はさらに、脂肪酸および/または脂肪酸エステルなどの1種類以上の潤滑剤を含有していてもよい。組み込まれた潤滑剤は、磁気側14全体に、そして重要なことに、磁気記録層32の磁気表面36に存在している。潤滑剤は、摩擦を減じて低い空気抵抗により平滑な接触を維持し、媒体表面を摩耗から保護する。このように、一例において、支持層30と磁気記録層32の両方に与えられた潤滑剤を組み合わせて選択および処方する。
一実施形態において、支持層30は、脂肪酸として少なくとも90%純粋なステアリン酸と脂肪酸エステルとしてステアリン酸ブチルとを含んでいる。技術的等級の酸および/または酸エステルも潤滑剤成分に用いることができるが、高純度潤滑剤材料の組み込みにより、得られる媒体の強固な性能が確保される。あるいは、その他の許容可能な脂肪酸としては、ミリスチン酸、パルミチン酸、オレイン酸などおよびこれらの混合物が挙げられる。支持層30処方は、ステアリン酸ブチル、ステアリン酸イソプロピル、オレイン酸ブチル、パルミチン酸ブチル、ミリスチン酸ブチル、ステアリン酸ヘキサデシルおよびオレイン酸オレイルなどの脂肪酸エステルをさらに含むことができる。脂肪酸および脂肪酸エステルは単体または組み合わせて用いてよい。一実施形態において、潤滑剤は、主要顔料100重量部に基づいて、約1〜約10重量部、好ましくは約1〜約5重量部の量で支持層30へ組み込まれる。
一実施形態において、溶剤は、支持層30と混合またはそうでない場合は結合させて、支持層30のコーティング材料を形成する。一例において、溶剤としては、約5%〜約50%の濃度のシクロヘキサノン(CHO)、約30%〜約90%の濃度のメチルエチルケトン(MEK)、および約0%〜約40%のトルエン(Tol)が挙げられる。あるいは、例えば、キシレン、テトラヒドロフラン、メチルイソブチルケトン、メチルアミルケトンをはじめとするその他の溶剤または溶剤の組み合わせを支持層30のコーティング材料と結合させる。
支持層30の材料は表面処理済み主要顔料と混合され、支持層30は基材12にコートされる。一実施形態において、得られる支持層30の厚さは約0.81μm〜約1.27μmである。
磁気記録層
一実施形態において、磁気記録層32は、磁気顔料、研磨材またはヘッドグリーニング剤(HCA)、バインダー系、1種類以上の潤滑剤、および/または従来の界面活性剤または湿潤剤の分散液を含む。磁気記録層32の成分を混合して、所望の特性の磁気記録層32を形成する。一実施形態において、磁気記録層中の磁気顔料の体積濃度は、約35%を超える、好ましくは約40%を超える。
磁気顔料は、これらに限られるものではないが、金属鉄および/または鉄とコバルトおよび/またはニッケルとの合金、および鉄、その他元素またはこれらの混合物の磁気または非磁気酸化物を含む組成を有しており、以降、金属粒子と呼ぶ。あるいは、金属粒子は、バリウムフェライトなどの六角フェライトから構成することができる。
一実施形態において、金属粒子の平均長軸長さは約60nm、好ましくは約50nm未満である。一実施形態において、磁気記録層32に用いる金属粒子の平均長さは約45nm未満またはこれに等しい。
「飽和保磁力」および「磁気飽和保磁力」は同義で、Hcと略記され、強磁性材料(この場合は、磁気記録層32)の磁化を材料が磁化飽和に達した後ゼロまで減少させるのに必要な磁界の強度のことを指す。磁気記録層32内に比較的高飽和保磁力の金属粒子を高体積濃度で用いると、変わり目を互いに分離する(すなわち、互いに相互作用しない、または干渉しない)十分に低い密度で磁気記録テープ10に信号を記録することにより測定するとき、磁気記録テープ10が大幅に狭いパルス幅を示す。一実施形態において、磁気記録媒体に用いる磁気顔料の保磁力は約2300 Oeを超える。
必要な特性を改善するために、好ましい磁気顔料は、Al、Co、Y、Ca、Mg、Mn、Naおよびその他好適な添加剤といった半金属または非金属元素およびその塩または酸化物などの様々な添加物を含有していてもよい。選択した磁気顔料は、バインダー系に分散させる前に様々な助剤で処理してもよい。
ヘッドクリーニング剤を磁気記録層32分散液に別個に添加してもよいし、磁気記録層32分散液に添加する前にバインダー系に分散させてもよい。一実施形態において、ヘッドクリーニング剤は酸化アルミニウムである。シリカ、ZrO、CrOなどのその他の研磨粒子もまた単独か、または酸化アルミニウムまたは互いの混合物かのいずれかで用いて、ヘッドクリーニング剤を形成することができる。
一実施形態において、ヘッドクリーニング剤は、磁気記録テープ10の寿命にわたってヘッドクリーニング剤の表面提示を増大するよう構成されたやり方で添加される。しかしながら、磁気記録層32分散液に含まれるヘッドクリーニング剤の量を単純増加することにより、磁気記録層32の磁気粒子濃度が減じ、これに伴って磁気記録テープ10の磁気記録特性が減少し、大抵の例について、高密度記録用途には望ましくない。一実施形態において、ヘッドクリーニング剤の平均粒径は減少する。一例において、ヘッドクリーニング剤は90nm以下の平均粒径のものを用いる。一実施形態において、ヘッドクリーニング剤の平均粒径を減少することに加えて、ヘッドクリーニング剤の体積濃度は少なくとも6.5%、より好ましくは少なくとも7%のレベルで提供される。
上述したとおり、平均粒径が減少し、体積濃度が増加したヘッドクリーニング剤を提供することによって、大きなヘッドクリーニング剤粒子を用いるその他の媒体と比べて、磁気記録テープ10の寿命にわたって、磁気記録テープ10の研磨性が維持されることが証明されている。かかる一例を以下の実施例に示してある。研磨性とは、磁気記録テープ10が、テープ駆動機構、ドライブまたはテープを含むカートリッジのコンポーネントを摩耗する傾向である。研磨性は、テープの磁気側14が摩耗バー隅部を通るために、アルフェシル(Alfesil)摩耗バーの90°隅部から除去された材料の量により定量される。上述したとおり、平均粒径が減少し、体積濃度が増加したヘッドクリーニング剤を提供することにより、長期耐久性(LLD)サイクルの後、50%未満の研磨性降下の磁気記録層が提供される。LLDは、磁気記録テープ10がT10000テープドライブを4800回全長通過することとここでは定義される。ヘッドクリーニング剤の平均粒径が小さいことに関連する利点は、後述するカレンダ加工法と組み合わせて用いるとさらに増大する。
磁気記録層32のバインダー系は、ヘッドクリーニング剤を分散させるのに用いるバインダーおよび界面活性剤、界面活性剤または湿潤剤、ならびに1種類以上の硬化剤などの他の樹脂成分と組み合わせて熱可塑性樹脂などの少なくとも1種類のバインダー樹脂を組み込む。一実施形態において、磁気記録層32のバインダー系は、主要ポリウレタン樹脂と塩化ビニル樹脂の組み合わせを含む。ポリウレタンとしては、ポリエステル−ポリウレタン、ポリエーテル−ポリウレタン、ポリカーボネート−ポリウレタン、ポリエステル−ポリカーボネート−ポリウレタンおよびポリカプロラクトン−ポリウレタンが例示される。ビニル樹脂は、塩化ビニル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニルコポリマー、塩化ビニル−酢酸ビニル−ビニルアルコールコポリマー、塩化ビニル−酢酸ビニル−無水マレイン酸などであることが多い。ビス−フェニル−A−エポキシド、スチレン−アクリロニトリルおよびニトロセルロースなどの樹脂もまた特定の磁気記録媒体処方に用いてよい。
変形実施形態において、ビニル樹脂は非ハロゲン化ビニルコポリマーである。有用なビニルコポリマーとしては、(メソ)アクリロニトリル、非ハロゲン化ヒドロキシ官能性ビニルモノマー、分散基を含む非ハロゲン化ビニルモノマー、1種類以上の非ハロゲン化非分散ビニルモノマーを含むモノマーのコポリマーが挙げられる。一実施形態において、非ハロゲン化ビニルコポリマーは、5〜40重量部のメタクリロニトリル、30〜80重量部の1種類以上の非ハロゲン化非分散性ビニルモノマー、5〜30重量部の非ハロゲン化ヒドロキシル基ビニルモノマー、および0.25〜10重量部の分散性基を含む非ハロゲン化ビニルモノマーを含むモノマーのコポリマーである。
一実施形態において、主要ポリウレタンバインダーは、磁気顔料100重量部に基づいて約4〜約10重量部の量で磁気記録層32に組み込まれ、ビニルまたは塩化ビニルバインダーは磁気顔料100重量部に基づいて約8〜約20重量部の量で組み込まれる。
一例において、バインダー系は、予備分散またはペーストヘッドクリーニング剤と組み合わせて、ポリウレタンバインダーなどの選択したヘッドクリーニング剤材料を分散させるのに用いるヘッドクリーニング剤バインダーをさらに含む。選択したヘッドクリーニング剤の形態(例えば、粉末ヘッドクリーニング剤)と相容性のあるその他のヘッドクリーニング剤バインダーを使用することも考えられる。
一実施形態において、磁気記録層32は、脂肪酸および/または脂肪酸エステルなどの1種類以上の潤滑剤を含有する。組み込まれた潤滑剤は、磁気記録層32の磁気表面36を含む磁気側14全体に存在している。通常、潤滑剤は、摩擦を減じて低い空気抵抗により平滑な接触を維持し、記録表面36を摩耗から少なくとも部分的に保護する。このように、磁気記録層32と支持層30の両方に与えられた潤滑剤を組み合わせて選択および処方する。
一実施形態において、脂肪酸潤滑剤は少なくとも約90%純粋なステアリン酸および/またはパルミチン酸ブチルを含む。技術的等級の酸および/または酸エステルも潤滑剤成分に用いることができるが、高純度潤滑剤材料の組み込みにより、得られる媒体の強固な性能が確保される。その他の許容可能な脂肪酸としては、ミリスチン酸、パルミチン酸、オレイン酸などおよびこれらの混合物が挙げられる。上層処方はさらに、ステアリン酸ブチル、ステアリン酸イソプロピル、オレイン酸ブチル、パルミチン酸ブチル、ミリスチン酸ブチル、ステアリン酸ヘキサデシルおよびオレイン酸オレイルなどの脂肪酸を含むことができる。脂肪酸および脂肪酸エステルは単体または組み合わせて用いてよい。一実施形態において、潤滑剤は、磁気顔料100重量部に基づいて、約1〜約10重量部の量で磁気記録層32へ組み込まれる。
従来の界面活性剤または湿潤剤はまた、1種類以上の上述した成分を含む磁気記録層分散液に別個に添加してもよいし、磁気記録層分散液に添加する前にバインダー系に添加してもよい。一実施形態において、フェニルホスホン酸(PPA)、4−ニトロ安息香酸、ならびに硫酸、スルホン酸、リン酸およびカルボン酸など様々なその他付加物などの公知の界面活性剤を用いる。一実施形態において、バインダー系は、イソシアネートおよび/またはポリイソシアネートなどの硬化剤または活性剤を含有している。一例において、硬化剤成分は、磁気顔料100重量部に基づいて、約2〜約6重量部の量で磁気記録層32へ組み込まれる。
磁気記録層32の材料を混合して、磁気記録層分散液を形成する。磁気記録層分散液を支持層30の上面34にコートして、磁気記録層32を形成する。一実施形態において、支持層30を磁気記録層32でコーティングする前に磁気記録層分散液に溶剤を添加する。例えば、磁気記録層32と結合させる溶剤としては、約5%〜約50%の濃度のシクロヘキサノン(CHO)、約30%〜約90%の濃度のメチルエチルケトン(MEK)、および約0%〜約40%の濃度のトルエン(Tol)が挙げられる。例えば、キシレン、テトラヒドロフラン、メチルイソブチルケトンおよびメチルアミルケトンをはじめとするその他の溶剤または溶剤の組み合わせを用いてもよい。
一実施形態において、コートし処理した磁気記録層32の最終厚さは約0.05μm〜約0.125μm、より好ましくは約0.75μm〜約0.125μmである。一実施形態において、磁気記録層32は、約2.5memu/cm未満、好ましくは約2.2memu/cm未満の残留磁化−厚さの積(Mrt)を有するように形成される。「残留磁化−厚さの積」という用語は、磁気コーティングの厚さを乗算した強磁界(796kA/m)における飽和後の残留磁化の積のことを指す。
「配向比」とは、強磁界(796kA/m)における飽和後に、記録媒体の意図する移動する方向に平行な方向で測定したゼロ印加磁界での残留磁化対磁気記録媒体の意図する移動する方向に交差する方向(すなわち、垂直、ただし磁気記録媒体の平面において)で測定した対応の量の比のことを指す。一実施形態において、完全に処理した磁気記録層32の配向比は2.2を超える、好ましくは2.4を超える。一例において、磁気記録媒層32の配向比は2.6を超える。
裏側
一実施形態において、バックコートまたは裏側16は、主に、カーボンブラックや二酸化ケイ素粒子などの軟質(すなわち、モース硬度<5)非磁気粒子材料からなる。一実施形態において、裏側16は、適切なバインダー樹脂と組み合わせて小カーボンブラック主成分と、大きなテクスチャのカーボンブラック副成分とを含む2種類のカーボンブラックの組み合わせを含む。
業界に知られているとおり、適切なバインダー、界面活性剤、補助粒子および溶剤によりインクとして分散される裏側16の顔料は、一般的に指定供給業者から購入する。好ましい実施形態において、裏側バインダーは、所望のとおり、コーティング剛性を修正するために適切な量で添加されたポリウレタンポリマー、フェノキシ樹脂またはニトロセルロースのうち少なくとも1種類を含むのが好ましい。裏側16は、基材12の下面20にコートされて、磁気記録テープ10の耐久性を増大する。一実施形態において、裏側は、約0.58μm〜約0.71μmの厚さを有するようにコートされる。
一実施形態において、図2を参照して説明すると、上述した裏側16を、この代わりに、第2の磁気側42に替えて、具体的にここに挙げた差以外は、磁気記録テープ10と実質的に同様の磁気記録テープ40を形成する。第2の磁気側42は、第1の磁気側14と同様であるが、基材の下面20上にコートされている。より具体的には、支持層30と同様の第2の支持層44は、基材12の下面20上に延在している。磁気記録層32と同様の第2の磁気記録層46は、基材12の反対の第2の支持層44上に延在している。第2の磁気記録層46は、それ自体で、第1の記録表面36の反対の第2の記録表面48を画定している。この説明の残りの部分は、単一の磁気側14を備えた磁気記録テープ10を参照しているが、かかる説明は、二重磁気側記録テープ40で用いるのにも替えて適用されるものと考えられる。
製造プロセス
製造について、支持層30の各成分を上述したやり方で組み合わせて、基材12に適用されるコーティングを形成する。同様に、磁気記録層32と裏側16をそれぞれ混合して、各コーティング混合物を形成してから、支持層30の上面34と基材12の下面20にそれぞれコートする。これについては後述する。
図3は、図1の磁気記録テープ10に関して記載したとおりの50で示される磁気記録テープを製造する方法の一実施形態を示すフローチャートである。一実施形態において、磁気記録テープ10の特定の製造プロセスには、インライン部分と1つ以上のオフライン部分とが含まれている。具体的には、52で、インライン部分には、基材12のシート形態またはその他材料のスプールまたは供給ロールからの巻き戻しが含まれる。54で、基材12は、基材12の下面20が裏側16材料でコートされる。56で、磁気側14が基材12に適用される。二重層磁気側14については、支持層30をまず基材12に直接適用してから、磁気記録層32をウェット・オン・ウェットプロセスで支持層30上にコートする。あるいは、基材12への裏側16の適用前に磁気側14を基材12に適用することができる。一実施形態において、ウェット・オン・ウェット、ウェット・オン・ドライ、デュアル・スロット、順送型またはその他コーティングプロセスを用いて支持層30、磁気層32および裏側16を基材12に、または互いに適用する。
特に、上記を考慮して、最終的に複数の磁気記録テープ10へと切断されるシート10’が基材に提供され、裏側16の反対の磁気側14は磁気記録テープ10について図1に図示したのと同様の断面を有している。従って、シート10’で実施される製造工程は、複数の磁気記録テープ10で効率的に実施される。
58で、シート10’は磁気的に配向され乾燥される。具体的には、一実施形態において、シート10’の磁気側14は、シート10’を1つ以上の磁界を通して進めることにより、配向されて、磁気記録層32の金属粒子の磁気配向を略揃え、約2.2を超える、好ましくは約2.4を超える配向比となる。このレベルの磁気粒子の配向は、通常、得られる磁気記録テープ10の記録特性を増大する。一例において、各磁界は、電気コイルおよび/または永久磁石により形成される。
配向および乾燥後、シート10’は60でインラインカレンダ加工される。一実施形態によれば、60でのインラインカレンダ加工には、シート10’のスチール・オン・スチール(SOS)インラインカレンダ加工が含まれる。図4の複数のローラ100(すなわち、カレンダ加工スタック)をさらに参照して図示するとおり、SOSインラインカレンダ加工は、互いに相互作用して、各近接するローラ100間にニップステーション102を形成する2つ以上のインラインスチールローラ100を用いる。シート10’は、回転ローラ100に進み、ローラ100がシート10’に適用されて、シート10’を圧縮する。各ニップステーション102で、スチールローラ100aは、シート10’の磁気側14と接触またはその他適用され、第1のスチールローラ100aに近接する第2のスチールローラ100bは基材12の反対のシート10’の裏側16の外側表面と接触またはその他適用される。シート10’は、それ自体で、近接するローラ100aと100bとの間で圧縮される。
一実施形態において、シート10’の直線1インチ当たりのニップ圧は、各ニップステーション102で測定され、従来技術のニップ圧に比べて比較的低い。特に、一実施形態において、各ニップステーション102でのニップ圧は、約350.2N/mm未満、より好ましくは約280.2N/mm未満である。低ニップ圧は、シート10’の圧縮を制限し、それによって、より高いニップ圧で示されるよりもより高レベルの磁気側14の空隙率を維持する。高レベルの空隙率の結果、潤滑剤により多くの貯蔵面積が得られる。
さらに、低ニップ圧は、通常、潤滑剤で記録表面36をシールオフせず、磁気側14の空隙に貯蔵される潤滑剤は、記録表面に徐々に作用して、記録表面36で最初に利用可能な潤滑剤を満たす。従って、得られる磁気記録テープ10は、長い使用期間にわたって、十分に潤滑されたままであるため、それによって磁気記録テープ10の耐久性が増大する。特に、3本のローラ100として図示されているが、2つ以上の任意の数のローラがカレンダスタックを含んでいてよい。
一実施形態において、カレンダ加工にはさらに、シート10’の圧縮を促すローラ100の加熱が含まれる。特に、各ローラ100を、シート10’のどちらの側14または16が特定のローラ100と接触するかに基づいて、所望の温度まで加熱する。例えば、図4を参照すると、第1のローラ100aは、シート10’の磁気側14と接触するように構成されており、第1のローラ100aに近接する第2のローラ100bは、裏側16と接触するように構成されており、第1のローラ100の反対の第2のローラ100bに近接する第3のローラ100cは、磁気側14と接触するように構成されている。これを念頭に入れると、第1および第3のローラ100aおよび100cは磁気側ローラと考えられ、第2のローラ100bは裏側ローラと考えられる。
一実施形態において、磁気側ローラ100aおよび100cは、裏側ローラ100bとは異なる温度まで加熱される。一例において、従来のカレンダ加工プロセスに比べて、裏側と磁気側ローラ100a、100bおよび100cの1つまたは両方に比較的低温を用いる。一実施形態において、磁気記録ローラ100aおよび100cは、79.4℃未満またはこれに等しい、より好ましくは65.6℃未満またはこれに等しい温度まで加熱する。一実施形態において、裏側ローラ100bは、71.1℃未満またはこれに等しい、より好ましくは65.6℃未満またはこれに等しい温度まで加熱する。低温、特に、磁気側ローラ100aおよび100cに関しては、圧縮をさらに制限し、シート10’の空隙率を保持する。
例えば、シート10’は、比較的低ニップ圧および/または比較的低ローラ温度を用いてカレンダ加工して、シート10’を形成すると、それによって得られる磁気記録テープ10は増大したレベルの表面積および空隙率となる。例えば、一例において、得られる磁気記録テープ10の未抽出BET表面積は0.5m/gを超える、より好ましくは1.5m/gを超える。一実施形態において、磁気記録テープ10の抽出後BET表面積は1.0m/gを超える、より好ましくは2.0m/gを超える、さらに好ましくは2.5m/gを超える。抽出後または未抽出特性とは、磁気記録テープ10に潤滑剤がある状態(未抽出(unextracted))で特性が測定された、または磁気記録テープ10からヘキサンで溶剤抽出により潤滑剤が除去された状態(抽出後(extracted))で特性が測定されたかどうかを指すものである。
あるいは、またはさらに、インラインカレンダ加工には、スチールとコンプライアントロールの両方を用いる「コンプライアント・オン・スチール」(COS)が含まれる。インラインカレンダ加工後、62で、シート10’はさらに乾燥される。乾燥した磁気記録シート10’は後に64でテークアップロールに巻かれる。66で、巻いたシート10’を約50℃の温度、またはその他好適な温度でヒートソークされる。一実施形態において、磁気記録テープ10は66で約60時間または任意のその他好適な時間にわたってヒートソーク(heat soak)される。
後に、68で、シート10’を細長いストリップに切断して、個々の磁気記録テープ10を形成する。70で、磁気記録テープ10は販売および使用のためにカートリッジ内で試験および/またはパッケージされる。
本発明の実施形態による磁気記録媒体は、T10000、LTO3、LTO4、LTO5およびその他高密度ドライブで用いるなど高密度用途に用いるのに耐久性のある媒体を提供する。具体的には、上述した磁気記録媒体は、潤滑剤移動度を増大し、磁気記録媒体と相互作用する(すなわち、磁気記録媒体と関連ドライブの磁気ヘッドとの間の相互作用)テープ経路に沿った磁気記録媒体およびコンポーネントの界面潤滑を良好にし、一方で、少なくとも200kbpiの線密度を利用する4.6MB/cm以下の高い正味の未圧縮記録密度を支持する。潤滑の増大に伴って、磁気記録媒体の耐久性および寿命が増加する。
好ましい実施形態を説明するために特定の実施形態について説明してきたが、当業者であれば、同じ目的を達成するための様々な変形および/または等価物は、本発明の範囲から逸脱することなく、説明された特定の実施形態の代替とすることができることが分かるであろう。化学、機械、電気機械、電気およびコンピュータの当業者であれば、本発明を様々な実施形態で行えることが容易に理解されるであろう。本出願では、本明細書に記載した好ましい実施形態の応用例や変形例も含むことを意図している。従って、本発明は、請求項およびこの等価物によってのみ限定されるものとする。
実施例
上述したとおり、磁気記録媒体の様々な処方が本発明の範囲内に含まれる。上述の実施形態に従って形成された磁気記録媒体、具体的には、磁気記録テープの特定の例を後述する。従来技術の磁気記録テープの比較例についても記載する。
実施例1
実施例1は、薄いPEN基材と磁気側と裏側とを備えて形成されたT10000磁気記録テープである。PEN基材の厚さは、4.5〜5.2μmである。磁気側は、支持層と磁気層とを含む二重層構造で形成されている。支持層は、主要顔料、界面活性剤、カーボンブラック、ヘッドクリーニング剤、バインダー、潤滑剤および活性剤を含み、主要顔料100部当たりの重量部で表された以下の量で混合されている。
・主要顔料は100部のアルファ酸化鉄(例えば、日本、広島の戸田工業(Today Kogyo Corp.,Hiroshima,Japan)より入手可能なPB−65)を含む。
・界面活性剤は1.5部のフェニルホスフィン酸を含む。
・カーボンブラックは5.5部のケッチェンブラック(Ketjenblack)EC−600JD(オランダのアクゾノーベル(Akzo Nobel,the Netherlands)より入手可能)を含む。
・ヘッドクリーニング剤は、5部の酸化アルミニウム(例えば、日本の住友化学(Sumitomo Chemical Co.,Japan)より入手可能なHIT60A)を含む。
・バインダーは8.31部の主要ポリウレタン樹脂(例えば、日本の東洋紡(Toyobo,Japan)より入手可能なUR4125)と11.07部の塩化ビニルコポリマー(例えば、日本、東京の日本ゼオン株式会社(Nippon Zeon Co. Ltd.,Tokyo,Japan)より入手可能なMR−104)とを含む。
・潤滑剤は2部のステアリン酸ブチルと3部のステアリン酸とを含む。
・活性剤は、3.6部のメチエチルケトン中55重量パーセントのポリイソシアネート溶液(ペンシルバニア州、ピッツバーグのバイエルコーポレーション(Bayer Corporation,Pittsburgh, Pennsylvania)より入手可能なモンドール(Mondur)TRM、CB55N)を含む。
磁気層は、ウェット・オン・ウェット処理技術で支持層上にコートされる。磁気層は、主要顔料、界面活性剤、カーボンブラック、ヘッドクリーニング剤、バインダー、潤滑剤および活性剤を含み、主要顔料100部当たりの重量部で表された以下の量で混合されている。
・主要顔料は100部の強磁性金属粒子(例えば、戸田工業(Toda Kogyo Corp)より入手可能なNF−406)を含む。
・界面活性剤は3.0部のフェニルホスフィン酸を含む。
・カーボンブラックは、0.5部のゴムカーボンブラック(例えば、ジョージア州、マリエッタのコロンビアンケミカル(Columbian Chemical,Marietta,Georgia)より入手可能なセバカーブ(Sevacarb) MT)および0.5部の平均粒径が101nmのカーボンブラック(例えば、コロンビアンケミカル(Columbian Chemical)より入手可能なレイブン(Raven)410)を含む。
・ヘッドクリーニング剤は、11.9部の酸化アルミニウム(例えば、住友化学(Sumitomo Chemical)より入手可能なHIT70A)を含む。
・バインダーは4.36部の主要ポリウレタン樹脂(例えば、東洋紡(Toyobo)より入手可能なUR4125)と10.24部の塩化ビニルコポリマー(例えば、日本ゼオン株式会社(Nippon Zeon Co. Ltd.)より入手可能なMR−104)とを含む。
・潤滑剤は1部のパルミチン酸ブチルと1部のステアリン酸とを含む。
・活性剤は、3.06部のメチエチルケトン中55重量パーセントのポリイソシアネート溶液(バイエルコーポレーション(Bayer Corporation)より入手可能なモンドール(Mondur)TRM、CB55N)を含む。
支持層は、0.81μm〜1.27μmの厚さで基材上にコートされ、磁気層は0.075μm〜0.125μmの厚さで支持層上にウェット・オン・ウェットコートされる。得られる磁気記録テープは、下記の表1に挙げるとおり、比較的低温および低圧でのカレンダ加工を含め、上述したとおりに処理される。
表1−カレンダ条件
Figure 2007299513
実施例2
実施例1で上述したのと同様の技術を用いて、同様の組成を有する分散液から実施例2の磁気記録テープを作製しコートする。ただし、実施例2の磁気記録テープは、上記の表1に示した低圧だが高温でカレンダ加工した。
比較例C1
実施例1で上述したのと同様の技術を用いて、同様の組成を有する分散液から比較例C1の磁気記録テープを作製しコートする。ただし、比較例C1の磁気記録テープは、上記の表1に示した従来の高圧および高温を用いてカレンダ加工した。
試験結果
ヘキサン抽出により求められる潤滑剤レベル、ワイプ法により求められる潤滑剤レベル、抽出後および未抽出BET表面積、抽出後および未抽出細孔容積、広帯域信号対雑音比(BBSNR)およびスカート信号対雑音比(SkSNR)について、実施例1および2ならびに比較例C1の磁気記録テープを試験した。試験結果を下記の表2および3に示す。
表2 試験結果
Figure 2007299513
表3 さらなる試験結果
Figure 2007299513
ヘキサン抽出試験は、ヘキサン溶液の入ったガラス瓶に試料長さの磁気記録テープを入れて、磁気記録テープから潤滑剤を抽出することにより行う。得られた液体試料をガスクロマトグラフィーシステムを用いて分析して、液体内の様々な潤滑剤成分、すなわち、ステアリン酸、パルミチン酸ブチルおよびステアリン酸ブチルの量を求める。このようにして、磁気記録テープ中の各潤滑剤成分の合計量を求めることができる。
上記を考慮して、表2に示す、実施例1および比較例C1のヘキサン抽出を実施した結果によれば、各試料中に含まれる潤滑剤の全体の量に僅かに差があるのが分かる。全体的な類似点は、上述したとおり、各試料の同様の組成の関数である。
パルミチン酸ブチルおよびステアリン酸ブチル試験についてのワイプした値は、ガスクロマトグラフィーシステムの読取りに影響しない紙タオルやその他ワイプなどの1−インチ(25.4mm)×1−インチ(25.4mm)トルエン飽和ワイプを、48フィート(14.6m)の長さの磁気記録テープの読取り表面に通過させることにより得られた。具体的には、磁気記録テープをワイプする前に、ワイプをトルエンで飽和し、金属バーに支持されるよう配置された磁気記録テープの上にワイプを置いて、手でワイプに圧力を加える。ワイプに圧力を加え続けながら、磁気記録テープを金属バー上を48フィート(14.6m)にわたって迅速に引っ張って、それによって磁気記録テープの表面上をワイプでワイプする。用いたワイプをガラス瓶に入れ、16のワイプのそれぞれを同じガラス瓶に入れて、上述した「ワイプ」を16回繰り返す。
続いて、20mlの溶剤をガラス瓶に入れ、110℃に設定されたピアス(Pierce)加熱ブロックを備えた振とう器に1.5時間入れる。ガラス瓶をヒーターから取り出し、室温で約0.5時間冷やす。試料中のパルミチン酸ブチルおよび/またはステアリン酸ブチルの量をガスクロマトグラフィーシステムを用いて試料を分析する。各成分の合計量を表2に示す。
上述したワイプ試験法の結果によれば、磁気記録テープの記録表面に存在する潤滑剤の量を比較するためのデータが得られる。この方法は、上述したとおり、表面よりも磁気記録テープ全体の潤滑剤の合計レベルを示すヘキサン抽出試験など、磁気記録テープ中の略全ての潤滑剤を溶解するその他の公知の方法よりも、磁気記録テープの表面潤滑剤の量をより正確に示すことが分かっている。磁気記録テープの使用中は、記録表面の潤滑が最も重要であるため、この方法だと、その表面の潤滑性の存在が正確に示される。
例えば、表1に示すとおり、合計で同量の潤滑剤を含めたにも関らず(ヘキサン抽出試験に関して上述したとおり)、実施例1および2は、比較例C1に比べて、記録表面で利用可能な潤滑剤が高レベルである。具体的には、実施例2の低圧カレンダ加工だと、記録表面で利用可能な潤滑剤の量が2倍超であった。さらに、実施例1で行ったような低圧と低温の両方を用いたカレンダ加工だと、比較例C1に比べて、記録表面にある潤滑剤の量は5倍超となった。上述したとおり、表面の潤滑剤の量は、磁気記録テープとテープドライブまたはカートリッジコンポーネントとの間の相互作用をし易くするのに利用可能な潤滑剤とより直接的に対応しているため、表面潤滑剤の増加は、磁気記録テープの界面応力の減少を示し、それによって磁気記録テープの耐久性が増大する。
BET表面積(すなわち、ブルナウアー(Brunauer)、エメット(Emmett)およびテラー(Teller)法を用いて計算された表面積)および細孔容積試験は業界に公知の方法を用いて行った。「未抽出」および「抽出」の指定は、磁気記録テープの潤滑剤に関係している。未抽出試験結果と示されているときは、磁気記録テープは、潤滑剤を定着させて試験された。抽出後試験結果と示されているときは、磁気記録テープは、ヘキサン抽出により磁気記録テープから潤滑剤を除去した後に試験された。
具体的には、BET表面積試験は、気体分子の物理吸着により固体の表面積を計算するものである。試験される磁気記録テープはチャンバに入れられて排気される。磁気側(すなわち、吸着体)の表面に貼り付いた表面気体分子、この場合は窒素分子を、排気されたチャンバに添加し入れられた。気体分子は、吸着されると言われており、吸着体全表面を覆う薄い層を形成する傾向がある。特に、気体分子は裏側にも貼り付くが、裏側に空隙率はほとんどないため、かかる影響は通常無視できるほどである。
吸着分子の単層を備えた吸着体表面を覆うのに必要な分子の数は推定でき、表面積はBET理論を用いて計算できる。特に、表3に示す比表面積Sは、下式を用いて評価される。
Figure 2007299513
式中、v=単層吸着気体量、v=吸収気体のモル容積、N=アボガドロ数、σ=単一気体分子が占める表面積、m=吸収試料の質量。
BET表面積試験結果によれば、比較例1に比べて、実施例1の磁気記録テープの記録表面と連通する細孔面積の増加により表面積が増加したことが分かる。具体的には、実施例1は、抽出すると、比較例C1の3倍超のBET表面積を有することが分かる。この値の増加は、使用中の磁気記録テープの記録表面に後に達する、潤滑剤のさらなる貯蔵性と解釈された。各磁気記録テープの適所に潤滑剤があっても(すなわち、未抽出)、実施例1は、比較例C1よりも広いBET表面積を維持することが分かった。
表3に示すとおり、潤滑剤を貯蔵するために利用可能な容積を示す細孔容積を、平衡吸着質圧力が飽和に達して、それによって細孔が吸着質で充填されるまで、BET分析のために、上述した単層処方を超えて気体を添加し続けることにより分析した。磁気記録テープにより吸着された気体の累積容積を測定し、吸着質の密度を用いて容積を計算する。特に、細孔容積は、直径が17オングストロームと3000オングストロームの細孔について計算する。表3の細孔容積によれば、実施例1は、比較例C1にはるかに勝る改善を示している。特に、実施例1の抽出後細孔容積は、比較例C1の抽出後細孔容積の4倍超であり、潤滑剤を貯蔵するのに利用可能な容積が大きいことを再び示している。上述したとおり、潤滑剤の細孔容積が増えると、通常、磁気記録テープの耐久性の増大につながる。
表面潤滑と耐久性との間のこの連鎖を、図5および6のグラフをさらに参照して説明する。特に、各磁気記録テープでのT10000テープドライブによる少なくとも100回のフルファイル書込みを完了し、対応の測定された演算ブロックエラーレートに対するフルファイル書込みの数をプロットすることにより、実施例1および比較例C1の耐久性を試験した。各フルファイル書込みには、T10000テープドライブに24回磁気記録テープが通過することが含まれる。比較例C1および実施例1の結果を、それぞれ図5および6のグラフに示す。各グラフにおいて、ライン82は、磁気記録テープの永久エラーとなる計算された演算ブロックエラーレートを示す。磁気記録テープの演算ブロックレラーレートが、ライン82により示される閾値に交わるとき、磁気記録テープ自体の故障が起こる。
図5に80で示されるプロットラインを参照すると、比較例C1は、30回のフルファイル書き込み直後に故障を示すことが分かる。逆に、図6のプロットライン84に示されるとおり、実施例1は、100回のフルファイル書込み実施の最中、いずれの点でも故障を示さない。むしろ、実施例1は、継続した比較的低いレベルの演算ブロックエラーレートを示す。上記を考慮して、実施例1は、比較例C1に比べて、フルファイル書込みの数が3倍超の寿命を示す。従って、実施例1は、比較例C1に比べて耐久性に関して優れている。
表3を再び参照すると、スカート信号対雑音比すなわち「SkSNR」は、磁気記録媒体の基本書き込み周波数に近い周波数で雑音源を観察するときの変調雑音の尺度である。SkSNRは、一般的に、山の信号出力と、磁気記録媒体の基本書き込み周波数102メガヘルツ内の積算雑音出力を比較することにより測定される。SkSNRを測定する方法の一例は、ECMA国際規格(International Standard)319に記載されている。
広帯域信号雑音比すなわち「BBSNR」は、平均信号出力と、試験記録密度で明らかに書き込まれた磁気記録媒体の平均積算帯域雑音出力との比である。具体的には、BBSNRは、4.5kHz〜15.8kHzの周波数曲線で面積を測定する。BBSNRを測定する1つの方法は、ECMA国際規格(International Standard)319に記載されている。
表3に示すとおり、実施例1および2のSkSNRおよびBBSNR値は、比較例C1の値より僅かだけ低い。このように、SkSNRおよびBBSNRについての性能のほんの僅かの量を、図5および6に関して上述したとおり磁気記録テープの耐久性をこれとは不釣合いに増大するために諦める。
実施例3および4
実施例3は、実施例1に関して上述したのと同様のプロセスを用いて同様の組成で形成される。しかしながら、実施例3は、平均粒径が0.008μm、体積濃度が磁気層分散液の6.5パーセントのヘッドクリーニング剤(HCA)を含んでいる。
実施例4は、表4に示すとおり、実施例4が、平均粒径が90nm、体積濃度が磁気層分散液の7.3パーセントのHCAを含んでいる以外は実施例3と実質的に同一である。
表4 研磨性
Figure 2007299513
*一次粒径は、d=[6/(BET表面積×密度)]に従って計算された
比較例C2〜C3
比較例C2およびC3は、特に断りない限り、実施例3と実質的に同一である。比較例C2およびC3は、大きな粒径HCA、より具体的には、表4に示すとおり、0.010nmの平均粒径を用いている。比較例C2およびC3は、それぞれ4.5および6.4パーセントの体積濃度のHCAを含んでいる。
研磨性試験結果
長期耐久性(LLD)サイクル前後の研磨性について実施例3、4および比較例C2、C3をそれぞれ分析した。上述したとおり、研磨性は、磁気記録テープが摩耗バー端部を通るために、アルフェシル(Alfesil)摩耗バーの90°隅部から除去された材料の量により定量される。一例において、表4の値に達するために用いられるアルフェシル(Alfesil)摩耗バーの材料組成は、5.4重量%のアルミニウム、9.6重量%のケイ素および残部は鉄である。この代わりに、82%ニッケルおよび18%鉄を含むフェライト摩耗バーを用いることができる。試験端の角度は、1.4μm未満またはこれに等しい半径で90%とする。バーのテープラップ角度は各側で8°で、合計ラップ角度は16°となる。新しい磁気記録テープかLLDサイクル後の磁気記録テープのいずれかを用いて、テープ張力1.4N(143gf、43ozf)で1.0m/sの速度で520nmの長さの磁気記録テープにて、3回前方通過後に(全て同じ磁気記録テープ上で)摩耗パターンを測定する。測定は、摩耗パターンの12.65mm幅の3.16mm、6.3mmおよび9.5mm点で取った3回の測定の平均である。
表4に示すとおり、比較例C1およびC2は初期の研磨性値は高いが、連続使用またはLLD通過後、小さな平均粒径HCAを用いる実施例3および4は、研磨性のパーセント降下の大幅な減少を示している。降下は、同様の体積濃度のHCAを両方とも含む実施例3を比較例C3と比べるとき特に顕著であり、実施例3の研磨性の降下は、比較例C3よりも略三分の一未満である。実施例3および4で得られる継続した研磨性は、読み/書きヘッドなど、関連のテープガイドおよびドライブ部材のより継続したクリーニングを提供する。継続したクリーニングは、さらに、関連の磁気記録テープの耐久性および寿命に貢献する。
磁気記録媒体の一実施形態の概略断面図である。 磁気記録媒体の一実施形態の概略断面図である。 図1の磁気記録媒体を製造する方法の一実施形態のフローチャートである。 カレンダスタックと磁気記録媒体の一実施形態の概略図である。 従来の磁気記録媒体についての試験結果を示すグラフである。 本明細書に記載した実施形態による磁気記録媒体についての試験結果を示すグラフである。
符号の説明
10 磁気記録テープ
10’ 磁気記録テープ
12 基材
14 磁気側
16 裏側
18 上面
20 下面
22 裏側表面
30 下層
32 上層
34 上面
36 記録表面
40 磁気記録テープ
42 磁気側
44 第2の支持層
46 第2の磁気記録層
48 第2の記録表面
50 磁気記録テープ
52 基材を巻戻す
54 裏側をコートする
56 支持層および磁気層をコートする
58 コートした媒体を乾燥させて配向する
60 媒体をインラインカレンダ加工する
62 媒体を乾燥させる
64 媒体を巻く
66 媒体をヒートソークする
68 媒体を細長く切る
70 テープを試験する
80 プロットライン
82 ライン
84 プロットライン
100 ローラ
100a 第1のローラ
100b 第2のローラ
100c 第3のローラ
102 ニップステーション

Claims (3)

  1. 細長い基材と、
    磁気側と、
    を含む磁気記録テープであって、
    前記磁気側が
    前記基材上に形成された支持層と、
    前記基材と反対側の磁気記録表面を画定するために前記支持層上に形成された磁気記録層と、
    を有し、前記磁気記録層が磁気粒子と潤滑剤とを含み、前記磁気記録層が少なくとも4.6MB/cmの正味の未圧縮密度を支持し、
    磁気側の抽出後BET表面積が1.0m/gを超える、磁気記録テープ。
  2. 前記抽出後BET表面積が2.0m/gを超え、前記磁気記録表面が0.5m/gを超える未抽出BET表面積を画定している、請求項1に記載の磁気記録テープ。
  3. 前記細長い基材の幅が約13mmであり、前記磁気記録層の前記磁気粒子の粒子長さが50nm未満、体積濃度が40%を超え、配向比が2.4を超え、前記磁気記録層の残留磁気−厚さの積(Mr*t)が約2.2memu/cm未満、保磁力が183kA/m(2300 Oe)を超え、前記磁気側の抵抗率が5×10オーム/平方未満である、請求項1に記載の磁気記録テープ。
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