JP2007298541A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡素な構成で色むらの目立たない画像形成装置を提供する。
【解決手段】用紙Pを感光体ドラム32Yと転写ロール28Yとでニップした状態で、仮決め電圧を転写ロール28Yに印加し、流れる電流を転写ロール28Yにて検知することで、Y色転写時の転写電圧を調整/決定する。用紙PがM色転写位置に到達する前にY色転写電圧の調整/決定が行われるので、Y色に続くMCK色のトナー画像転写時には転写電圧の調整が行われる必要はなく、そのためMCK色のトナー画像内での画像むらの発生を防ぐことができる。
【選択図】図1

Description

本発明は画像形成装置に関し、特に複数の像担持体上に形成された静電潜像をトナーによって現像し転写媒体に転写することによって画像を形成する画像形成装置に関する。
従来より、レーザプリンタやファクシミリ装置、複写機等の画像形成装置には、像担持体としての感光体ドラムを備え、感光体ドラムの表面を均一に帯電させ、その後に画像データに基づく光ビームを照射して感光体ドラム上に静電潜像を形成し、所定極性に帯電されたトナーを用いて静電潜像を現像し、感光体ドラム上で現像された画像を転写ロールなどの転写手段を用いて転写媒体(用紙))に転写し、画像を形成するものがある。
このとき帯電されたトナーを忠実に用紙に転写するためには、転写手段に所定の転写電界を発生させ、転写バイアス制御により転写電界を安定させる必要がある。
転写バイアス制御の方法は大別すると定電流制御と定電圧制御にわけられる。文献などで既に良く知られているように両者は一長一短で、どちらが良いとは一概に言えないが、次のような特徴がある。定電流制御は制御が簡単である一方で、電流漏れが発生してしまうと必要最低限の転写電界が得られず転写不良を招きやすい。また、小サイズの転写媒体の転写性に弱い。
これに対して定電圧制御は制御が複雑になるが、電流漏れには比較的強い。小サイズの転写媒体には強いが、想定外のメディアが搬送されると電圧制御が対応しきれないことがある。
ここで、複数の感光体ドラム/転写手段を転写媒体の搬送路に沿って設けた用紙搬送タンデム型カラー機の場合を考えると、白黒機のように最上流の転写ロールとレジロール間での電流漏れだけでなく、転写ロール相互間でも電流漏れが発生しやすく、転写制御が不安定になりやすい。そのため、定電圧制御を採用する方が安定した転写性を確保しやすいという特徴がある。そこでタンデム型の画像形成装置において、少なくとも1つの転写手段で印字前に定電流制御を行い、その時の出力電圧に応じて用紙内の転写電圧を決定し、定電圧を印加する構成が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
しかし、上記の例で開示されているように、印字前に印加電圧を定電流制御することで、用紙内に印加する転写電圧としてある程度適正な電圧を選択できることになるが、定電圧制御のベースは予測制御であるが故に、想定外の用紙が搬送されて来た時は用紙内での転写電圧調整が必要となる。
既に転写電圧処理が開始されている状態で、用紙内で電圧調整を行う所謂 On paper feedback を行った場合、例えばカラー画像の形成時に任意の一色で電圧調整を行うと用紙内で転写条件が変動し濃度むらが発生し、2次色、3次色では色むらとなってしまう。
そこで本発明では転写電圧を用紙内で調整しても色むらの目立たない画像形成装置を提供することを目的とする。
特開平11−119562号公報
本発明は上記事実を考慮し、簡素な構成で色むらの目立たない画像形成装置を提供することを目的とする。
請求項1に記載の画像形成装置は、感光体上に形成されたトナー画像を、転写電圧を印加した転写手段で用紙上に転写するトナー画像形成装置を用紙搬送方向に複数備えたタンデム方式のカラー画像形成装置であって、前記転写手段に印加する転写電圧をそれぞれ独立して制御する制御手段と、Y色トナー画像形成装置の前記転写手段に設けられ該転写手段に対する電圧印加時に電流を検知する検知手段とを備え、前記Y色トナー画像形成装置は用紙搬送方向上流端に設けられ、前記制御手段は前記用紙が前記Y色転写位置に到着する前に前記Y色トナー画像形成装置にて前記転写手段に所定の電圧を印加し、前記検知手段にて検知された電流に基づいてY色トナー転写電圧を仮決めしたのち、前記用紙の先端が前記Y色トナー画像形成装置から次のトナー画像形成装置に搬送される前に前記Y色トナー転写電圧の補正を行うことを特徴とする。
上記構成の発明では、転写電圧を用紙内で変化させても目立たないY色で転写手段に流れる電流量をもとに用紙内最適電圧を見積もり印加することで適正な転写電圧の設定と調整を行うので、色むらの目立たない電圧調整ができる。
請求項2に記載の画像形成装置は、前記用紙の先端が前記Y色トナー画像形成装置の転写手段にニップされ、前記仮決めされた前記Y色トナー転写電圧が前記転写手段に印加されることで前記検知手段にて検知される電流を所定の基準値と比較した結果に基づいて、前記Y色トナー転写電圧の補正量を決定することを特徴とする。
上記構成の発明では、転写電圧を用紙内で変化させても目立たないY色で用紙先端にて用紙の抵抗を検知し適正な転写電圧の設定と調整を行うので、色むらの目立たない電圧調整ができる。
請求項3に記載の画像形成装置は、前記補正されたY色トナー転写電圧に基づいて用紙搬送方向下流の転写電圧を決定することを特徴とする。
上記構成の発明では、転写電圧を用紙内で変化させても目立たないY色で適正な転写電圧の設定と調整を行い、その他の色のトナーに対しては、その他のトナー画像形成装置に用紙が到達する前に、Y色トナー画像形成装置で把握した用紙の情報を反映して転写電圧を決めることができるので、その他の色トナー転写中は電圧を固定することができ色むらを目立ちにくくできる。
請求項4に記載の画像形成装置は、感光体上に形成されたトナー画像を、転写電圧を印加した転写手段で用紙上に転写するトナー画像形成装置を用紙搬送方向に複数備えたタンデム方式のカラー画像形成装置であって、前記転写手段に印加する転写電圧はそれぞれ独立して制御する制御手段と、K色トナー画像形成装置よりも用紙搬送方向上流に設けられた第1のトナー画像形成装置の転写手段に設けられ該転写手段に対する電圧印加時に電流を検知する検知手段とを備え、前記制御手段は前記用紙が前記第1のトナー画像形成位置に搬送される前に前記第1のトナー画像形成装置にて前記転写手段に所定の電圧を印加し、前記検知手段にて検知された電流に基づいて第1のトナー転写電圧を仮決めしたのち、前記用紙の先端が前記第1のトナー画像形成装置から次のトナー画像形成装置に搬送される前に前記第1のトナー転写電圧の補正を行うことを特徴とする。
上記構成の発明では、K色よりも上流側に設けられた色の転写手段に流れる電流をもとに用紙内最適電圧を見積もり印加することで適正な転写電圧の設定と調整を行うので、K色において濃度むらの目立たない電圧調整ができる。
請求項5に記載の画像形成装置は、前記用紙の先端が前記第1のトナー画像形成装置の転写手段にニップされ、前記仮決めされた転写電圧が前記転写手段に印加されることで前記検知手段にて検知される電流に基づいて、前記前記第1のトナー転写電圧の補正量を決定することを特徴とする。
上記構成の発明では、K色よりも上流側に設けられた色で用紙先端にて用紙の抵抗を検知し適正な転写電圧の設定と調整を行うので、K色において濃度むらの目立たない電圧調整ができる。
請求項6に記載の画像形成装置は、前記補正された第1のトナー転写電圧に基づいてK色トナー画像形成装置の転写電圧を決定することを特徴とする。
上記構成の発明では、K色よりも上流側に設けられた色で適正な転写電圧の設定と調整を行い、K色のトナーに対しては、Kのトナー画像形成装置に用紙が到達する前に、第1のトナー画像形成装置で把握した用紙の情報を反映して転写電圧を決めることができるので、K色トナー転写中は電圧を固定することができ、濃度むら発生を防ぐことができる。
本発明は上記構成としたので、簡素な構成で色むらの目立たない画像形成装置とすることができた。
<基本構成>
図1には本発明に係る画像形成装置を備えた画像形成装置が示されている。
図1は本発明に係る画像形成装置を備えたフルカラーレーザビームプリンタを示すものである。
この画像形成装置10は、図1に示すように、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)用の各感光体ドラム32Y〜32Kを有する現像装置30Y〜30Kと、これら感光体ドラム32Y〜32K に接触する一次帯電用の帯電ロールと、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色のレーザ光31Y〜31Kを照射するROS(Raster Output Scanner)20とで、その主要部が構成されている。
現像装置30Y〜30K、および定着器34は用紙Pの搬送経路、すなわち搬送ベルト22に沿って略鉛直方向に下から上へと配置されている。これにより装置を小型化し、かつ用紙Pの排出トレイをアクセスしやすい装置上部に設ける構成とすることができる。
感光体ドラム32Y、32M、32C、32Kは、共通の接平面を有するように一定の間隔をおいて配置されている。各色毎の画像情報に応じた信号は、図示しない画像処理ユニットによりROS20に入力される。このレーザ光学ユニットでは、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色のレーザ光が変調され、対応する色の感光体ドラム32Y〜32Kに照射される。
上記各感光体ドラム32Y〜32Kでは、周知の電子写真方式による各色毎の画像形成プロセスが行なわれる。まず、上記感光体ドラム32Y〜32Kとしては例えばOPC感光体を用いた感光体ドラムが用いられ、これらの感光体ドラム32Y〜32Kは回転駆動される。上記感光体ドラム32Y〜32Kの表面は帯電ロールによってDC電圧を印加することで例えば約−300V程度に帯電される。
表面電位を印加された感光体ドラム32Y〜32Kの表面には、露光装置としてのROS20によってイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色に対応したレーザ光31Y〜31Kが照射され、各色毎の入力画像情報に応じた静電潜像が形成される。ROS20でレーザ光31Y〜31Kが照射され、画像が書き込まれることにより、感光体ドラム32Y〜32K上の画像露光部の表面電位は画線部、すなわち露光した箇所が除電され静電潜像が形成される。
次いで、上記感光体ドラム32Y〜32Kの表面に形成されたイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色に対応した静電潜像は、対応する色の現像装置30Y〜30Kによって現像され、感光体ドラム32Y〜32K上にイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色のトナー像として現像され可視化される。
各現像装置30Y〜30Kには、それぞれ色の異なったイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)色のトナー及びキャリアからなる現像剤が充填されている。これらの現像装置30Y〜30Kは、図示しないトナー補給装置からトナーが補給され、補給されたトナーは各現像装置30Y〜30K内部のオーガーで充分にキャリアと攪拌されて摩擦帯電される。
キャリアと攪拌されて摩擦帯電され現像ロール33上に供給されたトナーは、マグネットロールの磁力によって、キャリアとトナーで構成された磁気ブラシを形成する。この磁気ブラシが感光体ドラム32Y〜32Kと接触している。現像ロール33に現像バイアス電圧を印加して、現像ロール33上のトナーを感光体ドラム32Y〜32K上に形成された静電潜像にトナーを転写することにより、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色のトナー画像が形成される。
このトナー画像が図示しないトレイから給送され、アイドルロール24に懸架された搬送ベルト22上を搬送される用紙P上に転写されることで、用紙P上にカラー画像が形成される。すなわち、上記各感光体ドラム30Y〜30K上に形成されたイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色のトナー像が用紙P上に位置合わせを行い、重ねてそれぞれ転写される。
用紙Pが吸着ロール24にて搬送ベルト22に吸着保持され、感光体ドラム32Yとのニップ位置まで搬送されると、搬送ベルト22を挟んで感光体ドラム32Yと対向する位置にある転写ロール(=BTR)28Yによって用紙Pは感光体ドラム32Yに向けて押圧され、同時に帯電したY色トナーは転写ロール28Yに印加された所定の転写電圧によって用紙Pに転写される。
これを各色ごとに、すなわち用紙Pの搬送経路に沿ってM→C→Kと繰り返すことにより、用紙P上には、Y単色像上にシアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(K)色をそれぞれ重ねた四重色像として最終的なフルカラートナー像が形成されることになる。
最後に、用紙P上に形成されたイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)のフルカラートナー像は定着器34によって熱溶着されることで用紙P上に定着され、一連の画像形成プロセスが完了する。
ここで、本発明の実施形態においては、定着された用紙は、反転経路23を通過して吸着ロール22の手前まで戻り、後端から用紙Pを再度搬送ベルト22に吸着させることで、用紙Pの二面、すなわち画像形成が行われていない面にもトナー画像形成を行うことができる、所謂両面プリンタの構成となっている。
<転写電圧制御>
図2には本発明に係る転写ロールに印加される転写電圧の制御方法が示されている。
図中、Vtr_simp(BTR)は一面印刷時に転写ロール28に印加する電圧であり、Vtr_dup(BTR)は二面印刷時に転写ロール28に印加する電圧であり、Vpg(BTR)は用紙間で転写ロール28に印加する電圧、同様に Vtr_simp(ESA)は一面印刷時に吸着ロール26に印加する電圧であり、Vtr_dup(ESA)は二面印刷時に転写ロール28に印加する電圧であり、Vpg(ESA)は用紙間で吸着ロール28に印加する電圧である。
裏表両面の転写性を適正にするには、Vtr_simp(BTR)とVtr_dup(BTR)の値を変える必要がある。具体的には、一面(最初に画像形成を行う面)よりも二面(裏面)に画像形成を行う際の転写電圧を高めに設定する。また、Vpg(BTR)は用紙P内に印加する転写電圧よりも低くすることで、感光体ドラム32への転写履歴をなくすことができる。
図2に示すように、まず前処理部40では転写ロール28Yにて疑似定電流処理を行いシステム抵抗を検知する。
すなわち、転写ロール28Yにまず所定の電圧V0を印加し、その際に流れる電流が一定の値に収まっているか否かを図示しない電流モニタにて検知する。このとき、多くの電流が流れすぎて感光体ドラム32Yに履歴を残さないように、最初は小さめの電圧から始めて段々と電圧をあげる方向で調整を行う。電流検知→電圧補正を繰り返し、予め設定されている狙いの電流値に収束させるまで処理を繰り返す。
このとき、転写ロール28と吸着ロール26間で電流の行き来(電流漏れ)があると、正確に上記の処理すなわち転写ロール28の擬似定電流制御が行えなくなるので、吸着ロール26に印加する電圧の初期値 V0(ESA)は低めの電圧とする。
電流が一定の値に収まっていれば、。擬似定電流制御は終了する。電流が少ない場合は印加電圧を上げて再度電流を検知し、電流が多い場合は印加電圧を下げて再度電流を検地する。この操作を、転写ロール28Yに流れる電流が一定の値に収まるまで続けることによって用紙間で転写ロール28に印加する電圧Vpg(BTR)が決定される。ここまでが前処理部40で行われる操作である。
次に用紙内電圧決定部42にて、予測制御や用紙Pの先端抵抗検知によりY色の転写バイアス電圧を決定する。
予測制御とは、前処理部で決定されたVpg(BTR)をもとにY色転写電圧を印加してしまう制御方法で、例えばVtr_simp(BTR)= Vpg(BTR)+α、Vtr_dup(BTR)= Vpg(BTR)+β (α、βは定数、α<β)などと定義する。先端抵抗検地とは、用紙先端近傍の極短い範囲の用紙先端が転写ロールにニップしている時とニップしていない時の電流差ΔIを利用してY色転写電圧を決定する制御である。例えばVtr_simp(BTR)= f(ΔI)*Vpg(BTR) (f(ΔI)は△Iの関数)と定義する。
用紙Pの先端が転写ロールにニップしてから前述の仮決め電圧を転写ロール28Yに印加し、流れる電流を電流モニタにて検知することで、Y色転写時の電流値を検出することができる。
このとき転写ロール28Yに流れる電流が一定範囲の値に収まっていれば、用紙Pを含めた電気抵抗もまた所定の値に収まっているので、この時点で印加した電圧をY色トナーの転写電圧と決定する。
電流が一定範囲の値に収まっていない場合、例えば電流が少ない場合は用紙Pを含めた電気抵抗が想定以上に大きいためであるので、印加電圧を上げて再度電流を検知する。この操作を、電流が一定範囲の値に収まるまで続けることによってY色トナーの転写電圧が決定される。決定したY色トナーの転写電圧を基に、各色バイアス決定部44にてY色に続くMCK色のトナー画像についての転写電圧をも決定するようにすれば、任意の用紙Pについて適正な転写電圧を各色で印加することができる。例えば、MCKの転写電圧は、Y色転写電圧に対して下流にいくほど徐々に電圧を上げていくように設定する。
前述のように、既にY色で転写処理が開始されている状態で、一枚の用紙P内で転写電圧の調整を行う所謂 On paper feedback を行った場合、例えばY色画像の形成時に一枚の用紙P内で電圧調整を行うと用紙P内で転写条件が変動するので、Y色トナーの転写量が変化してY色画像の濃度むらが発生する。これはYMCK4色の、どの転写段階で電圧調整を行ったとしても、一枚の用紙Pの中で転写電圧調整を行う以上は当該色画像の濃度むら発生は避けることはできない。
しかし転写されたトナー画像を人間が目視にて観察した場合、MCKの各色に比較してY色における色むらは最も目立たない。すなわち、色むらの発生は避けることはできないが、最も目立たないY色において色むらを発生させ、他の3色MCKでの色むら発生を避けることができる。
これにより本発明では、用紙Pを感光体ドラム32Yと転写ロール28Yとでニップした状態で、仮決め電圧を転写ロール28Yに印加し、流れる電流を電流モニタにて検知することで、Y色トナー転写時の転写電圧を調整/決定する。
すなわち用紙PがM色トナー画像の転写位置に到達する間に転写電圧の調整/決定が行われるので、Y色に続くMCK色のトナー画像転写時には転写電圧の調整が行われる必要はなく、そのためMCK色のトナー画像内での画像むらの発生を防ぐことができる。
本発明において転写ロール28は4本の抵抗値ばらつきを抑えたいため、抵抗値ばらつきが少ないイオン導電性の転写ロールを用いることが望ましい。また、装置内外の温湿度などの環境条件や、処理枚数などの条件の影響を加味するために温湿度センサや処理カウンタなどの検知手段で得られた数値をファクタとして加えてもよい
なお、本実施形態では吸着ロール26に印加される電圧は、メディア(用紙P)の種類(厚紙、OHPなど)や環境(温湿度、処理枚数など)を考慮に入れ、用紙Pの吸着力やプレ帯電性(OHPのような高抵抗用紙を転写前にプレ帯電することで転写性を向上させる)が最適になるような値を出力する。
また本発明では上記のような転写電圧制御方法としたことで、定電流回路を必要としないので簡素な構成の画像形成装置とすることができる。
<黒むら防止>
通常、K(墨)色のトナー画像を形成する現像装置30Kは、用紙Pの搬送方向最も下流に設けられる。最下流に配置すれば、未定着像が他のドラムと接触することがなく、他のドラムへのトナー戻りを回避することができるためである。
このとき、前述のように例えば搬送方向上流側にあるY色の現像装置30において、用紙Pを感光体ドラム32Yと転写ロール28Yとでニップした状態で、仮決め電圧を転写ロール28Yに印加し、流れる電流を転写ロール28Yにて検知することで、Y色転写時の転写電圧を調整/決定しておけば、少なくともK色トナー画像の転写中に転写電圧を調整する必要はない。
すなわち、K色の現像装置30Kよりも搬送方向上流側に設けられた、YMC何れかの色の現像装置において(上流側であればY色に限定する必要はない)転写電圧を調整/決定することにより、K色の現像装置30Kにおいて転写電圧の調整を行う必要がないので、K色のトナー画像内における色むらの発生を防ぐことができる。つまりK色の現像装置30Kにおける転写電圧は、用紙Pが搬送された時点で既に決定されているので調整の必要はなく、転写電圧変動によるK色の濃度むら発生を防ぐことができる。
これは4色フルカラーのトナー画像形成時のみならず、通常のオフィス用途などで最も多用されるK色の単色画像形成時において画像むらの発生自体を防ぐことができるので他の色における濃度むら発生防止よりも更に効果は大きい。
<その他>
以上、本発明の実施例について記述したが、本発明は上記の実施例に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々なる態様で実施し得ることは言うまでもない。
すなわち本実施形態では4色フルカラーレーザビームプリンタを例に挙げたが、これに限定せず例えば3色以下または5色以上のプリンタでもよいことは言うまでもない。
本発明に係る画像形成装置を示す断面図である。 本発明に係る画像形成装置の転写電圧決定までの手順を示す図である。
符号の説明
10 画像形成装置
20 ROS
24 アイドルロール
26 吸着ロール
28 転写ロール
30 現像装置
32 感光体ドラム
34 定着器

Claims (6)

  1. 感光体上に形成されたトナー画像を、転写電圧を印加した転写手段で用紙上に転写するトナー画像形成装置を用紙搬送方向に複数備えたタンデム方式のカラー画像形成装置であって、
    前記転写手段に印加する転写電圧をそれぞれ独立して制御する制御手段と、
    Y色トナー画像形成装置の前記転写手段に設けられ該転写手段に対する電圧印加時に電流を検知する検知手段とを備え、
    前記Y色トナー画像形成装置は用紙搬送方向上流端に設けられ、
    前記制御手段は前記用紙が前記Y色転写位置に到着する前に前記Y色トナー画像形成装置にて前記転写手段に所定の電圧を印加し、前記検知手段にて検知された電流に基づいてY色トナー転写電圧を仮決めしたのち、
    前記用紙の先端が前記Y色トナー画像形成装置から次のトナー画像形成装置に搬送される前に前記Y色トナー転写電圧の補正を行うことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記用紙の先端が前記Y色トナー画像形成装置の転写手段にニップされ、前記仮決めされた前記Y色トナー転写電圧が前記転写手段に印加されることで前記検知手段にて検知される電流を所定の基準値と比較した結果に基づいて、前記Y色トナー転写電圧の補正量を決定することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記補正されたY色トナー転写電圧に基づいて用紙搬送方向下流の転写電圧を決定することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 感光体上に形成されたトナー画像を、転写電圧を印加した転写手段で用紙上に転写するトナー画像形成装置を用紙搬送方向に複数備えたタンデム方式のカラー画像形成装置であって、
    前記転写手段に印加する転写電圧はそれぞれ独立して制御する制御手段と、
    K色トナー画像形成装置よりも用紙搬送方向上流に設けられた第1のトナー画像形成装置の転写手段に設けられ該転写手段に対する電圧印加時に電流を検知する検知手段とを備え、
    前記制御手段は前記用紙が前記第1のトナー画像形成装置に搬送される前に前記第1のトナー画像形成装置にて前記転写手段に所定の電圧を印加し、前記検知手段にて検知された電流に基づいて第1のトナー転写電圧を仮決めしたのち、
    前記用紙の先端が前記第1のトナー画像形成装置から次のトナー画像形成装置に搬送される前に前記第1のトナー転写電圧の補正を行うことを特徴とする画像形成装置。
  5. 前記用紙の先端が前記第1のトナー画像形成装置の転写手段にニップされ、前記仮決めされた転写電圧が前記転写手段に印加されることで前記検知手段にて検知される電流に基づいて、前記前記第1のトナー転写電圧の補正量を決定することを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記補正された第1のトナー転写電圧に基づいてK色トナー画像形成装置の転写電圧を決定することを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
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