JP2007296920A - 車線逸脱防止装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】車線逸脱防止制御を乗員の制御感に適合させる。
【解決手段】車線逸脱防止装置は、車線逸脱開始時のヨー角φdepartに基づいて推定逸脱拡大度合いEXdepartを設定し(ステップS21、ステップS22)、その設定した推定逸脱拡大度合いEXdepartに基づいて、車線逸脱防止制御の制御範囲を広げる補正をすることで、車線逸脱防止制御として自車両に付与するヨーモーメントの終了タイミングを遅くする(ステップS23)。
【選択図】図8

Description

本発明は、自車両が走行車線から逸脱しそうになったときに、その逸脱を防止する車線逸脱防止装置に関する。
特許文献1に開示されている車線逸脱防止装置は、自車両が走行車線から逸脱傾向があると判定した場合、自車両にヨーモーメントを付与して、自車両が走行車線から逸脱してしまうのを回避している。
特開2003−154910号公報
しかしながら、自車両がカーブ入り口を走行するなど、走行車線に対する自車両のヨー角が大きくなる状況で、車線逸脱防止制御を行うと、ヨー角の大きさに比べて車線逸脱防止制御の時間が短いと運転者が感じる場合がある。すなわち、車線逸脱防止制御が乗員に制御感として伝わる時間が短くなり、車線逸脱防止制御が乗員に違和感を与えてしまう。
また、車線逸脱防止制御の開始タイミングを通常よりも早くして、車線逸脱防止制御が乗員に制御感として伝わる時間を長くすることも考えられるが、これだと、通常の走行路(例えば直線路)で車線逸脱防止制御の実施頻度が高くなってしまい、車線逸脱防止制御が乗員に違和感を与えてしまう。
本発明の課題は、車線逸脱防止制御を乗員の制御感に適合させることができるようにすることである。
前記課題を解決するために、本発明に係る車線逸脱防止装置は、走行車線に対して自車両が逸脱するのを防止する車線逸脱防止制御を行う車線逸脱防止装置において、前記車線逸脱防止制御の開始以後の走行車線に対する自車両の逸脱傾向の拡大度合いに対応して該車線逸脱防止制御を終了する。
また、本発明に係る車線逸脱防止装置は、走行車線に対して自車両が逸脱するのを防止する車線逸脱防止制御を行うとともに、所定の終了条件により前記車線逸脱防止制御を終了させる制御手段と、前記車線逸脱防止制御の開始タイミングになった以後の自車両状態を検出する自車両状態検出手段と、前記自車両状態検出手段が検出した自車両状態に基づいて、走行車線に対する自車両の逸脱傾向の拡大度合いを推定する逸脱傾向拡大度合い推定手段と、前記逸脱傾向拡大度合い推定手段が推定した逸脱傾向の拡大度合いに基づいて、前記所定の終了条件を補正する制御終了条件補正手段と、を備える。
本発明によれば、車線逸脱防止制御の開始以後の自車両の逸脱傾向の拡大度合いに応じて、車線逸脱防止制御を終了させることで、自車両がカーブ入り口を走行するなど、走行車線に対して自車両のヨー角が大きくなる状況で車線逸脱防止制御を行った場合でも、該車線逸脱防止制御を乗員の制御感に適合させることができる。
本発明を実施するための最良の形態(以下、実施形態という。)を図面を参照しながら詳細に説明する。
(第1の実施形態)
(構成)
本発明の第1の実施形態は、本発明に係る車線逸脱防止装置を搭載した後輪駆動車両である。この後輪駆動車両は、自動変速機とコンベンショナルディファレンシャルギヤとを搭載し、前後輪とも左右輪の制動力を独立制御可能な制動装置を搭載している。
図1は、第1の実施形態を示す概略構成図である。
図中の符号1はブレーキペダル、2はブースタ、3はマスタシリンダ、4はリザーバであり、通常は運転者によるブレーキペダル1の踏込み量に応じて、マスタシリンダ3で昇圧された制動流体圧を各車輪5FL〜5RRの各ホイールシリンダ6FL〜6RRに供給する。また、マスタシリンダ3と各ホイールシリンダ6FL〜6RRとの間には制動流体圧制御部7が介装されており、制動流体圧制御部7によって、各ホイールシリンダ6FL〜6RRの制動流体圧を個別に制御することも可能になっている。
制動流体圧制御部7は、例えばアンチスキッド制御(ABS)、トラクション制御(TCS)又はビークルダイナミックスコントロール装置(VDC)に用いられる制動流体圧制御部を利用したものである。制動流体圧制御部7は、単独で各ホイールシリンダ6FL〜6RRの制動流体圧を制御することも可能であるが、後述する制駆動力コントロールユニット8から制動流体圧指令値が入力されたときには、その制動流体圧指令値に応じて制動流体圧を制御するようにもなっている。
例えば、制動流体圧制御部7は、液圧供給系にアクチュエータを含んで構成されている。アクチュエータとしては、各ホイールシリンダ液圧を任意の制動液圧に制御可能な比例ソレノイド弁が挙げられる。
また、この車両には、駆動トルクコントロールユニット12が設けられている。駆動トルクコントロールユニット12は、エンジン9の運転状態、自動変速機10の選択変速比及びスロットルバルブ11のスロットル開度を制御することにより、駆動輪である後輪5RL,5RRへの駆動トルクを制御する。駆動トルクコントロールユニット12は、燃料噴射量や点火時期を制御したり、同時にスロットル開度を制御したりすることで、エンジン9の運転状態を制御する。駆動トルクコントロールユニット12は、制御に使用した駆動トルクTwの値を制駆動力コントロールユニット8に出力する。
なお、この駆動トルクコントロールユニット12は、単独で後輪5RL,5RRの駆動トルクを制御することも可能であるが、制駆動力コントロールユニット8から駆動トルク指令値が入力されたときには、その駆動トルク指令値に応じて駆動輪トルクを制御するようにもなっている。
また、この車両には、画像処理機能付きの撮像部13が設けられている。撮像部13は、自車両の車線逸脱傾向検出用として、走行車線内の自車両の位置を検出するために備えられている。撮像部13は、自車両前方を撮像するように設置されたCCD(ChargeCoupled Device)カメラからなる単眼カメラで撮像するように構成されている。撮像部(フロントカメラ)13は車両前部に設置されている。
撮像部13は、自車両前方の撮像画像から例えば白線(レーンマーカ)等の車線区分線を検出し、その検出した白線に基づいて走行車線を検出している。さらに、撮像部13は、その検出した走行車線に基づいて、自車両の走行車線と自車両の前後方向軸とのなす角(ヨー角)φfront、走行車線に対する横変位Xfront及び走行車線曲率β等を算出する。
このように、撮像部13は、走行車線をなす白線を検出して、その検出した白線に基づいて、ヨー角φfrontを算出している。撮像部13は、算出したこれらヨー角φfront、横変位Xfront及び走行車線曲率β等を制駆動力コントロールユニット8に出力する。
なお、本発明においては画像処理以外の検出手段でレーンマーカを検出するものであっても良い。例えば、車両前方に取り付けられた複数の赤外線センサによりレーンマーカを検出し、その検出結果に基づいて走行車線を検出しても良い。
また、本発明は走行車線を白線に基づいて決定する構成に限定されるものではない。すなわち、走行車線を認識させるための白線(レーンマーカ)が走路上にない場合、画像処理や各種センサによって得られる道路形状や周囲環境等の情報から、自車両が走行に適した走路範囲や、運転者が自車両を走行させるべき走路範囲を推測し、走行車線として決定しても良い。例えば、走路上に白線がなく、道路の両側ががけになっている場合には、走路のアスファルト部分を走行車線として決定する。また、ガードレールや縁石等がある場合は、その情報を考慮して走行車線を決定すれば良い。
また、走行車線曲率βを後述のステアリングホイール21の操舵角δに基づいて算出しても良い。
また、この車両には、ナビゲーション装置14が設けられている。ナビゲーション装置14は、自車両に発生する前後加速度Yg或いは横加速度Xg、又は自車両に発生するヨーレイトφ´を検出する。ナビゲーション装置14は、検出した前後加速度Yg、横加速度Xg及びヨーレイトφ´を、道路情報とともに、制駆動力コントロールユニット8に出力する。
なお、専用のセンサにより各値を検出しても良い。すなわち、加速度センサにより前後加速度Yg及び横加速度Xgを検出し、ヨーレイトセンサによりヨーレイトφ´を検出しても良い。
また、この車両には、マスタシリンダ3の出力圧、すなわちマスタシリンダ液圧Pmを検出するマスタシリンダ圧センサ17、アクセルペダルの踏込み量、すなわちアクセル開度θを検出するアクセル開度センサ18、ステアリングホイール21の操舵角(ステアリング舵角)δを検出する操舵角センサ19、方向指示器による方向指示操作を検出する方向指示スイッチ20、及び各車輪5FL〜5RRの回転速度、所謂車輪速度Vwi(i=fl,fr,rl,rr)を検出する車輪速度センサ22FL〜22RRが設けられている。そして、これらセンサ等が検出した検出信号は制駆動力コントロールユニット8に出力される。
次に、制駆動力コントロールユニット8で行う演算処理(処理ルーチン)について説明する。図2は、その演算処理の手順を示すフローチャートである。この演算処理は、例えば10msec.毎の所定サンプリング時間ΔT毎にタイマ割込によって実行される。なお、図2に示す処理内には通信処理を設けていないが、演算処理によって得られた情報は随時記憶装置に更新記憶されると共に、必要な情報は随時記憶装置から読出される。
図2に示すように、処理開始すると、先ずステップS1において、前記各センサやコントローラ、コントロールユニットから各種データを読み込む。具体的には、ナビゲーション装置14が得た前後加速度Yg、横加速度Xg、ヨーレイトφ´及び道路情報、各センサが検出した、各車輪速度Vwi、操舵角δ、アクセル開度θ、マスタシリンダ液圧Pm及び方向スイッチ信号、並びに駆動トルクコントロールユニット12からの駆動トルクTw、撮像部13から横変位Xfront及び走行車線曲率βを読み込む。
続いてステップS2において、車速Vを算出する。具体的には、前記ステップS1で読み込んだ車輪速度Vwiに基づいて、下記(2)式により車速Vを算出する。
前輪駆動の場合
V=(Vwrl+Vwrr)/2
後輪駆動の場合
V=(Vwfl+Vwfr)/2
・・・(1)
ここで、Vwfl,Vwfrは左右前輪それぞれの車輪速度であり、Vwrl,Vwrrは左右後輪それぞれの車輪速度である。すなわち、この(1)式では、従動輪の車輪速の平均値として車速Vを算出している。なお、本実施形態では、後輪駆動の車両であるので、後者の式、すなわち前輪の車輪速度により車速Vを算出する。
また、このように算出した車速Vは好ましくは通常走行時に用いる。例えば、ABS(Anti-lock Brake System)制御等が作動している場合には、そのABS制御内で推定している推定車体速度を前記車速Vとして用いるようにする。
続いてステップS3において、ヨー角φfrontを算出する。具体的には、撮像部13が検出した遠方に延びる白線に対する自車両のヨー角φfrontを算出する。
なお、このように算出したヨー角φfrontは、撮像部13による実測値になるが、実測値を用いる代わりに、撮像部13が撮像した近傍の白線に基づいて、ヨー角φfrontを算出することもできる。すなわち例えば、前記ステップS1で読み込んだ横変位Xfrontを用いて、下記(1)式によりヨー角φfrontを算出する。
φfront=tan−1(V/dX´(=dY/dX)) ・・・(2)
ここで、dXは、横変位Xの単位時間当たりの変化量であり、dYは、単位時間当たりの進行方向の変化量であり、dX´は、前記変化量dXの微分値である。
また、近傍の白線に基づいてヨー角φfrontを算出する場合、前記(2)式のように、横変位Xを用いてヨー角φfrontを算出することに限定されるものではない。例えば、近傍で検出した白線を遠方に延長し、その延長した白線に基づいて、ヨー角φfrontを算出することもできる。また、Vは前記ステップS2で算出した車速である。
続いてステップS4において、推定横変位を算出する。具体的には、前記ステップS1で得た走行車線曲率β及び現在の車両の横変位Xfront、前記ステップS2で得た車速V、並びに前記ステップS3で得たヨー角φfrontを用いて、下記(3)式により推定横変位Xsを算出する。
Xs=Tt・V・(φfront+Tt・V・β)+Xfront ・・・(3)
ここで、Ttは前方注視距離算出用の車頭時間である。この車頭時間Ttに自車速Vを乗じると前方注視点距離になる。すなわち、車頭時間Tt後の走行車線中央からの横変位推定値が将来の推定横変位Xsになる。この(3)式によれば、ヨー角φfrontが大きくなるほど、推定横変位Xsが大きくなる。
続いてステップS5において、車線逸脱防止制御として自車両に付与するヨーモーメント(以下、基準ヨーモーメントという。)を算出する。車線逸脱防止制御では、走行車線に対して自車両が逸脱傾向にある場合、自車両に所定のヨーモーメント(所定の車線逸脱防止制御量)を付与して、自車両が走行車線から逸脱するのを回避しており、このステップS5では、実際の走行状態に基づいて、該ヨーモーメント(基準ヨーモーメントMs0)を算出する。
具体的には、前記ステップS4で得た推定横変位Xsと横変位限界距離Xとに基づいて下記(4)式により基準ヨーモーメントMs0を算出する。
Ms0=K1・K2・(|Xs|−X) ・・・(4)
ここで、K1は車両諸元から決まる比例ゲインであり、K2は車速Vに応じて変動するゲインである。図3はそのゲインK2の例を示す。図3に示すように、例えばゲインK2は、低速域で小さい値になり、車速Vがある値になると、車速Vの増加に対して減少し、その後ある車速Vに達すると大きい値で一定値となる。
この(4)式によれば、推定横変位Xsと横変位限界距離Xとの差分が大きくなるほど、基準ヨーモーメントMs0は大きくなり、また、推定横変位Xsとヨー角φfrontの関係から(前記(3)式参照)、ヨー角φfrontが大きくなるほど、基準ヨーモーメントMs0は大きくなる。
また、後述のステップS6で設定する逸脱判断フラグFoutがONの場合に基準ヨーモーメントMs0を前記(4)式により算出するものとし、逸脱判断フラグFoutがOFFの場合、基準ヨーモーメントMs0を0に設定する。
続いてステップS6において、走行車線に対する自車両の逸脱傾向を判定する。具体的には、前記ステップS4で得た推定横変位Xsと、前記ステップS5で基準ヨーモーメントMs0の算出に用いた横変位限界距離である逸脱傾向判定用しきい値Xとを比較して、逸脱傾向を判定する。図4には、この処理で用いる値の定義を示す。
逸脱傾向判定用しきい値(横変位限界距離)Xは、一般的に車両が車線逸脱傾向にあると把握できる値であり、経験値、実験値等として得る。例えば、逸脱傾向判定用しきい値Xは、走行車線の境界線の位置を示す値であり、下記(5)式により算出される。
=(L−H)/2 ・・・(5)
ここで、Lは走行車線の車線幅(走行車線をなす白線間の幅)であり、Hは車両の幅である。車線幅Lについては、撮像部13が撮像画像を処理して得ている。
そして、推定横変位Xsが逸脱傾向判定用しきい値X以上の場合(|Xs|≧X)、車線逸脱傾向ありと判定して、逸脱判断フラグFoutをONに設定し、推定横変位Xsが逸脱傾向判定用しきい値X未満の場合(|Xs|<X)、車線逸脱傾向なしと判定して、逸脱判断フラグFoutをOFFに設定する。
なお、車線逸脱傾向の判定を、推定横位置Xsの代わりに実際の横変位Xfront(Tt=0の場合の推定横位置Xs)を用いて行うこともできる。この場合、実際の横変位Xfrontが逸脱傾向判定用しきい値X以上の場合(|Xfront|≧X)、車線逸脱傾向ありと判定して、逸脱判断フラグFoutをONに設定する。
また、逸脱判断フラグFoutをONに設定可能とする条件としては、逸脱判断フラグFoutをOFFに設定した後に車両が逸脱状態でない状態((|Xs|<X)又は(|Xfront|<X))となった場合とする。また、逸脱判断フラグFoutをONに設定可能とする条件として、逸脱判断フラグFoutをOFFに設定した後、所定時間経過した後とするなどの、時間的な条件を加えることもできる。
以上のように逸脱判断フラグFoutを設定した後、横変位Xに基づいて逸脱方向Doutを判定する。具体的には、車線中央から左方向に横変位している場合、その方向を逸脱方向Doutにし(Dout=LEFT)、車線中央から右方向に横変位している場合、その方向を逸脱方向Doutにする(Dout=RIGHT)。
なお、アンチスキッド制御(ABS)、トラクション制御(TCS)又はビークルダイナミックスコントロール装置(VDC)が作動している場合には、車線逸脱防止制御を作動させないようにするために、逸脱判断フラグFoutをOFFに設定しても良い。
また、運転者の車線変更の意思を考慮して、最終的に逸脱判断フラグFoutを設定しても良い。例えば、方向スイッチ信号が示す方向(ウインカ点灯側)と、前記逸脱方向Doutが示す方向とが同じである場合、運転者が意識的に車線変更していると判定し、逸脱判断フラグFoutをOFFに変更する。すなわち、車線逸脱傾向なしとの判定結果に変更する。また、方向スイッチ信号が示す方向(ウインカ点灯側)と、前記逸脱方向Doutが示す方向とが異なる場合、逸脱判断フラグFoutを維持し、逸脱判断フラグFoutをONのままにする。すなわち、車線逸脱傾向ありとの判定結果を維持する。
また、方向指示スイッチ20が操作されていない場合には、操舵角δに基づいて最終的に逸脱判断フラグFoutを設定する。すなわち、運転者が逸脱方向に操舵している場合において、その操舵角δとその操舵角の変化量(単位時間当たりの変化量)Δδとの両方が設定値以上のときには、運転者が意識的に車線変更していると判定し、逸脱判断フラグFoutをOFFに変更する。
続いてステップS7において、車線逸脱防止制御による自車両へのヨーモーメントの出力(付与)の終了タイミングを判定する。
前記ステップS6による逸脱傾向の判定に基づけば、自車両が走行車線に戻ったり、自車両が運転者の意思で車線変更したりすることで、車線逸脱傾向が解消するようになっており(Fout=OFF)、これにより、車線逸脱防止制御を終了、すなわち自車両へのヨーモーメントの出力(付与)が終了するようになっている。このステップS7では、このような逸脱傾向の判定とは別に、走行車線における自車両の横変位量が所定量以上になった場合、車線逸脱防止制御の終了タイミングと判定する。具体的には、先ず、ヨーモーメントの出力の終了(終了位置)を判定するための出力終了判定用しきい値Xendを設定する。続いて、実際の横変位Xfrontが出力終了判定用しきい値Xend以上の場合(|Xfront|≧Xend)、車線逸脱防止制御の終了タイミングになったと判定して、逸脱判断フラグFoutをOFFに設定する。
図5は、自車両101の位置と逸脱傾向判定用しきい値X及び出力終了判定用しきい値Xendとの関係を示す。
自車両101が図5に示す逸脱傾向判定用しきい値X(白線102位置又はその白線102近傍)を越えると車線逸脱防止制御が開始されるようになり(自車両101にヨーモーメントが付与されて)、さらに自車両101が図5に示す出力終了判定用しきい値Xendに到達すると、該車線逸脱防止制御が終了するようになる(自車両101へのヨーモーメントの付与を終了する)。よって、出力終了判定用しきい値Xendから逸脱傾向判定用しきい値Xを減算した値ls_w_LMT(=Xend−X)が車線逸脱防止制御の制御範囲になる。
続いてステップS8において、最終的に制御指令値として用いる目標ヨーモーメントを設定する。
本実施形態の車線逸脱防止制御では、車線逸脱回避完了までに車線逸脱防止制御の処理ルーチン(該図2の処理ルーチン)を複数回実行することを前提としており、すなわち、ヨーモーメント(具体的には、目標ヨーモーメントMs)を自車両に連続的に逐次付与することで、自車両の車線逸脱を回避することを前提としており、このようなことから、制御開始から制御終了までに実施する一連の処理ルーチンにより、ヨーモーメント(制御量)は、徐々に増加し、その後、徐々に減少するようになっている。
このステップS8では、このようなヨーモーメントの出力形態にすることを前提として、前記ステップS5で算出した基準ヨーモーメントMs0に対するリミッタ処理をして目標ヨーモーメントMsを算出している。このようなことから、先ず、リミッタ処理するためのリミッタを既定値として設定する。
図6は、基準ヨーモーメントMs0についての経時変化を示す。
図6に示すように、基準ヨーモーメントMs0の増加側(制御始期又は制御前半の値)の増加割合を制限するリミッタとして増加側変化量リミッタLupを設定し、基準ヨーモーメントMs0の最大値(制御中盤の値)を制限するリミッタとして最大値リミッタLmaxを設定し、基準ヨーモーメントMs0の減少側(制御終期又は制御後半の値)の減少割合を制限するリミッタとして減少側変化量リミッタLdownを設定する。
ここで、増加側変化量リミッタLup及び減少側変化量リミッタLdownは、該車線逸脱防止制御の1回の処理ルーチン時間内の変化量相当になる。また、増加側変化量リミッタLup、最大値リミッタLmax、減少側変化量リミッタLdownは、経験値や実験値等に基づいて、自車両が走行車線から逸脱回避するのに最低限必要なヨーモーメントをスムーズにするものとして決定される。
以上のような増加側変化量リミッタLup、最大値リミッタLmax、減少側変化量リミッタLdownを既定値として設定し、その設定した増加側変化量リミッタLup、最大値リミッタLmax、減少側変化量リミッタLdownにより制限した基準ヨーモーメントMs0を目標ヨーモーメントMsとして算出する。
図7は、これらリミッタLup、Lmax、Ldownで基準ヨーモーメントMs0を制限して得た結果、すなわち目標ヨーモーメントMsを示す。
なお、増加側変化量リミッタLupが小さくなると、目標ヨーモーメントMsの増加側の傾き(増加割合)は小さくなり、減少側変化量リミッタLdownが小さくなると、目標ヨーモーメントMsの減少側の傾き(減少割合)は小さくなる。
続いてステップS9において、車線逸脱防止制御による自車両へのヨーモーメントの出力(付与)の終了タイミング(所定の終了条件)を補正する。具体的には、自車両が逸脱状態になった際(逸脱判定された際)に、その後の逸脱拡大度合い(逸脱量の拡大度合い)を予測して、その逸脱拡大度合いに基づいてヨーモーメント出力終了タイミングを補正する。図8はその処理手順を示す。
図8に示すように、処理を開始すると、先ずステップS21において、車線逸脱状態になっているか(車線逸脱開始したか)否かを判定する。具体的には、前記ステップS6で設定した逸脱判断フラグFoutがOFFからONに変化したか否かを判定する。ここで、車線逸脱状態である(車線逸脱開始した)と判定するまで該ステップS21の処理を繰り返し、車線逸脱状態である(車線逸脱開始した)と判定した場合、ステップS22に進む。
ステップS22では、前記ステップS21で車線逸脱状態になっていると判定した時点の走行車線(白線)に対する自車両の姿勢から、走行車線に対する自車両の逸脱拡大度合いを算出(推定)する。ここでは、先ず走行車線(白線)と自車両とのなすヨー角φdepartとを検出する。ヨー角φdepartは撮像部13により検出する(φdepart=φfront)。そして、検出したヨー角φdepartに基づいて、推定逸脱拡大度合いEXdepartを設定する。ここで、推定逸脱拡大度合いEXdepartは、自車両が車線逸脱状態になった時点で推定されるその後の逸脱拡大度合いとなる。
図9は、ヨー角φdepartと推定逸脱拡大度合いEXdepartとの関係の一例を示す。図9に示すように、ヨー角φdepartと推定逸脱拡大度合いEXdepartとは比例関係になっている。このような特性図を参照して、ヨー角φdepartに基づいて推定逸脱拡大度合いEXdepartを設定する。
これにより、例えば、図10に示すように、(a)の自車両101の走行状態では、ヨー角φdepartがφdepart1であり、このとき、このヨー角φdepartに対応して、推定逸脱拡大度合いEXdepartが推定逸脱拡大度合いEXdepart1に設定され、(b)の自車両101の走行状態に示すように、ヨー角φdepartが(a)のヨー角φdepart1よりも大きいヨー角φdepart2(>φdepart1)になると、そのヨー角φdepart2に応じて、推定逸脱拡大度合いEXdepartが、(a)の推定逸脱拡大度合いEXdepart1よりも大きい推定逸脱拡大度合いEXdepart2(>EXdepart1)に設定される。
続いてステップS23において、前記ステップS22で設定した推定逸脱拡大度合いEXdepartに基づいて、前記ステップS7で設定した車線逸脱防止制御の制御範囲(出力終了判定用しきい値Xend)を補正する。具体的には、推定逸脱拡大度合いEXdepartに基づいて、車線逸脱防止制御の制御範囲の補正用のゲインKwlimtを算出する。
図11は、推定逸脱拡大度合いEXdepartとゲインKwlimtとの関係の一例を示す。図11に示すように、推定逸脱拡大度合いEXdepartが小さい領域ではゲインKwlimtはある一定の小さい値になり(EXdepart=1)、推定逸脱拡大度合いEXdepartがある値になると、推定逸脱拡大度合いEXdepartの増加とともにゲインKwlimtも増加し、その後、推定逸脱拡大度合いEXdepartがある値に達するとゲインKwlimtは大きい値で一定値となる。このような特性図を参照して、推定逸脱拡大度合いEXdepartに基づいてゲインKwlimtを設定する。
そして、設定したゲインKwlimtに基づいて、出力終了判定用しきい値Xendを補正、具体的には下記(6)式により制御範囲(Xend−X=ls_w_LMT)を補正する。
制御範囲(制御領域)=Kwlimt・(Xend−X) ・・・(6)
これにより、ゲインKwlimtが大きくなると、制御範囲は、1・(Xend−X)(=1・ls_w_LMT)からKwlimt・(Xend−X)(Kwlimt・ls_w_LMT)に増加補正される。これにより、推定逸脱拡大度合いEXdepartが大きくなるほど、すなわち、車線逸脱開始時のヨー角φdepartが大きいほど、制御範囲が大きく(広く)なる。すなわち、逸脱傾向判定用しきい値Xを起点として制御範囲を規定する出力終了判定用しきい値Xendが大きくなる。
続いてステップS10において、前記逸脱判断フラグFoutがONの場合、車線逸脱回避のための警報として、音出力又は表示出力をする。
なお、逸脱判断フラグFoutがONの場合、すなわち、目標ヨーモーメントMsの絶対値|Ms|が0よりも大きい場合、車線逸脱防止制御として自車両へのヨーモーメント(目標ヨーモーメントMs)の付与を開始するから、この自車両へのヨーモーメントの付与と同時に該警報出力がされる。しかし、警報の出力タイミングは、これに限定されるものではなく、例えば、前記ヨーモーメント付与の開始タイミングよりも早くても良い。
続いてステップS11において、各車輪の目標制動液圧を算出する。具体的には次のように算出する。
逸脱判断フラグFoutがOFFの場合、すなわち、目標ヨーモーメントMsが0の場合(車線逸脱防止制御を実施しない場合)、下記(7)式及び(8)式に示すように、各車輪の目標制動液圧Psi(i=fl,fr,rl,rr)を制動液圧Pmf,Pmrにする。
Psfl=Psfr=Pmf ・・・(7)
Psrl=Psrr=Pmr ・・・(8)
ここで、Pmfは前輪用の制動液圧である。また、Pmrは後輪用の制動液圧であり、前後配分を考慮して前輪用の制動液圧Pmfに基づいて算出した値になる。例えば、運転者がブレーキ操作をしていれば、制動液圧Pmf,Pmrはそのブレーキ操作の操作量(マスタシリンダ液圧Pm)に応じた値になる。
一方、逸脱判断フラグFoutがONの場合、すなわち、目標ヨーモーメントMsの絶対値|Ms|が0よりも大きい場合(車線逸脱傾向があるとの判定結果を得た場合)、前記ステップS8で設定した目標ヨーモーメントMsに基づいて、前輪目標制動液圧差ΔPsf及び後輪目標制動液圧差ΔPsrを算出する。具体的には、下記(9)式及び(10)式により目標制動液圧差ΔPsf,ΔPsrを算出する。
ΔPsf=2・Kbf・(Ms・FRratio)/T ・・・(9)
ΔPsr=2・Kbr・(Ms・(1−FRratio))/T ・・・(10)
ここで、FRratioは設定用しきい値を示す。また、Tはトレッドを示す。なお、このトレッドTについては、便宜上前後で同じ値にする。また、Kbf,Kbrは、制動力を制動液圧に換算する場合の前輪及び後輪についての換算係数であり、ブレーキ諸元により定まる。この目標制動液圧差ΔPsr,ΔPsrは、目標ヨーモーメントMsの大きさに応じて各車輪に与える制動力の配分を決定する値であり、前後左右輪で制動力差を発生させるための値になる。
そして、この算出した目標制動液圧差ΔPsf,ΔPsrを用いて、最終的な各車輪の目標制動液圧Psi(i=fl,fr,rl,rr)を算出する。具体的には、逸脱判断フラグFoutがONで、かつ逸脱方向DoutがLEFTの場合、すなわち左側の白線に対して車線逸脱傾向がある場合、下記(11)式により各車輪の目標制動液圧Psi(i=fl,fr,rl,rr)を算出する。
Psfl=Pmf
Psfr=Pmf+ΔPsf
Psrl=Pmr
Psrr=Pmr+ΔPsr
・・・(11)
また、逸脱判断フラグFoutがONで、かつ逸脱方向DoutがRIGHTの場合、すなわち右側の白線に対して車線逸脱傾向がある場合、下記(12)式により各車輪の目標制動液圧Psi(i=fl,fr,rl,rr)を算出する。
Psfl=Pmf+ΔPsf
Psfr=Pmf
Psrl=Pmr+ΔPsr
Psrr=Pmr
・・・(12)
この(11)式及び(12)式によれば、車線逸脱回避側の車輪の制動力が大きくなるように、左右輪の制動力差が発生する。
また、ここでは、(11)式及び(12)式が示すように、運転者によるブレーキ操作、すなわち制動液圧Pmf,Pmrを考慮して各車輪の目標制動液圧Psi(i=fl,fr,rl,rr)を算出している。そして、制駆動力コントロールユニット8は、このようにして算出した各車輪の目標制動液圧Psi(i=fl,fr,rl,rr)を制動流体圧指令値として、制動流体圧制御部7に出力する。
(動作)
動作は次のようになる。
車両走行中、各種データを読み込むとともに(前記ステップS1)、車速V及びヨー角を算出する(前記ステップS2、ステップS3)。続いて、推定横変位(逸脱推定値)Xsを算出して(前記ステップS4)、算出した推定横変位Xsに基づいて車線逸脱傾向の判定(逸脱判断フラグFoutの設定)を行うとともに、その車線逸脱傾向の判定結果(逸脱判断フラグFout)を、運転者の車線変更の意思に基づいて修正する(前記ステップS6)。
一方、基準ヨーモーメントMs0を算出して(前記ステップS5)、算出した基準ヨーモーメントMs0をリミッタ処理することで、目標ヨーモーメントMsを算出する(前記ステップS8)。さらに、ヨーモーメント出力終了タイミングを判定するための出力終了判定用しきい値Xendを(前記ステップS7)、ヨー角φdepartに応じた推定逸脱拡大度合いEXdepartに基づいて補正する(前記ステップS9)。すなわち、ヨーモーメント出力終了タイミングを補正する。
そして、車線逸脱傾向の判定結果に基づいて、警報出力を行うとともに(前記ステップS10)、目標ヨーモーメントMsに基づく各車輪の目標制動液圧Psi(i=fl,fr,rl,rr)の算出を行い、算出した各車輪の目標制動液圧Psi(i=fl,fr,rl,rr)を制動流体圧制御部7に出力する(前記ステップS11)。これにより、自車両の車線逸脱傾向に応じて自車両にヨーモーメントが付与される。そして、ヨーモーメント出力終了タイミングになると(|Xfront|≧Xend)、自車両へのヨーモーメントの付与が終了し、車線逸脱防止制御が終了する。
(作用及び効果)
次に作用及び効果を説明する。
(1)制御範囲を補正しない場合の車線逸脱防止制御(ゲインKwlimtが1の場合、すなわち推定逸脱拡大度合いEXdepartやヨー角φdepartが小さい場合)
図12は、このときの車線逸脱防止制御の制御範囲(同図(a))、車線逸脱防止制御の制御時間(制御継続時間又は制御実施時間)Tcon1(同図(b))及び車線逸脱防止制御における目標ヨーモーメントMs変化(同図(c))を示す。
図12に示すように、自車両101がA地点(逸脱傾向判定用しきい値X)を越えると車線逸脱防止制御が開始され、B地点(出力終了判定用しきい値Xend)に到達すると、該車線逸脱防止制御が終了する(同図(a))。すなわち、A地点からB地点の間を制御範囲ls_w_LMTとして、車線逸脱防止制御を行っている。
これにより、車線逸脱防止制御の制御時間Tcon1は、制御範囲ls_w_LMTに対応した値になり(同図(b))、この制御範囲ls_w_LMT又は制御時間Tcon1に対応した所定量(同図(c)のハッチング部分)のヨーモーメントMsが自車両101に付与されるようになる。
(2)制御範囲を補正する場合の車線逸脱防止制御(ゲインKwlimtが1よりも大きい場合、すなわち推定逸脱拡大度合いEXdepartやヨー角φdepartが大きい場合)
図13は、このときの車線逸脱防止制御の制御範囲(同図(a))、車線逸脱防止制御の制御時間Tcon2(同図(b))及び車線逸脱防止制御における目標ヨーモーメントMs変化(同図(c))を示す。
図13に示すように、自車両101がA地点(逸脱傾向判定用しきい値X)を越えると車線逸脱防止制御が開始され、C地点(実質的には補正された出力終了判定用しきい値Xend)に到達すると、該車線逸脱防止制御が終了する(同図(a))。すなわち、A地点からC地点の間を制御範囲Kwlimt・ls_w_LMT(ここで、Kwlimt>1)として、車線逸脱防止制御を行っている。
これにより、車線逸脱防止制御の制御時間Tcon2は、補正された制御範囲Kwlimt・ls_w_LMTに応じた値になり(同図(b))、すなわち、推定逸脱拡大度合いEXdepart(ヨー角φdepart)が小さい場合の制御時間Tcon1よりも長くなり(Tcon2>Tcon1)、この制御範囲Kwlimt・ls_w_LMT又は制御時間Tcon2に対応した所定量のヨーモーメントMsが自車両101に付与されるようになる(同図(c))。よって、図12(c)と図13(c)とを比較してもわかるように、このときのヨーモーメントMsの総量(図13(c)のハッチング部分)も、推定逸脱拡大度合いEXdepart(ヨー角φdepart)が小さい場合のヨーモーメントMsの総量(図12(c)のハッチング部分)よりも多くなる。
なお、車線逸脱防止制御の制御時間の経過時点(前記図12のB点や図13のC点)をヨーモーメント出力終了時(タイミング)と考えて良いが、車線逸脱防止制御として自車両に付与するヨーモーメントが0になる時点をヨーモーメント出力終了時(タイミング)と考えても良い。すなわち、実質的な車線逸脱防止制御の制御時間の経過時点を車線逸脱防止制御として自車両に付与するヨーモーメントが0になる時点と考えても良い。
以上のように、車線逸脱開始時又は車線逸脱防止制御開始時のヨー角φdepartが大きくなるほど、走行車線に対する横方向位置相当の出力終了判定用しきい値Xendを大きくすることで、車線逸脱防止制御の制御範囲(走行車線に対する横方向の範囲)が大きくなり、車線逸脱防止制御の制御時間が長くなり、すなわちヨーモーメント出力終了タイミングが長くなり、又は車線逸脱防止制御のヨーモーメント(制御量)の総量が多くなるので、自車両がカーブ入り口を走行するなど、走行車線に対して自車両のヨー角が大きくなる状況で、車線逸脱防止制御を行った場合でも、該車線逸脱防止制御が乗員に制御感として伝わる時間が短くなってしまうのを抑制して、該車線逸脱防止制御を乗員の制御感に適合させることができる。
なお、前記第1の実施形態を次のような構成により実現することもできる。
すなわち、前記第1の実施形態では、ヨー角φdepartに基づいて推定逸脱拡大度合いEXdepartを設定している(前記ステップS9)。これに対して、走行車線に対する横速度Xv又は横加速度Xg(特に車線逸脱開始時又は車線逸脱防止制御開始時の横速度又は横加速度)に基づいて、推定逸脱拡大度合いEXdepartを設定することもできる。ここで、横速度Xvについては、例えば、推定横位置Xsや実際の横変位Xfrontを微分して得る。
図14は、横速度Xvと推定逸脱拡大度合いEXdepartとの関係の一例を示す。図14に示すように、横速度Xvと推定逸脱拡大度合いEXdepartとは比例関係になっている。このような特性図を参照して、横速度Xvに基づいて推定逸脱拡大度合いEXdepartを設定する。
また、車線逸脱開始時又は車線逸脱防止制御開始時のヨー角φdepart、横速度Xv等に基づいて、推定逸脱拡大度合いEXdepartを得ているが、車線逸脱開始後又は車線逸脱防止制御中のヨー角φdepart、横速度Xv等に基づいて推定逸脱拡大度合いEXdepartを更新しくこともできる。例えば、車線逸脱開始後又は車線逸脱防止制御中、フィードバック処理により、時々刻々変化するヨー角φdepart、横速度Xv等を検出し、その検出値に基づいて推定逸脱拡大度合いEXdepartを更新していく。これにより、車線逸脱開始後又は車線逸脱防止制御中の最新の推定逸脱拡大度合いEXdepartに基づいて、ヨーモーメント出力終了タイミングを補正する。また、車線逸脱開始後又は車線逸脱防止制御中の推定逸脱拡大度合いEXdepartの最大値を検出して、その検出した最大値の推定逸脱拡大度合いEXdepartを用いて、ヨーモーメント出力終了タイミングを補正することもできる。
また、車線逸脱防止制御の所定の終了条件を補正することとして、車線逸脱防止制御の終了時の目標ヨー角(終了ヨー角)を補正することもできる。例えば、車線逸脱防止制御の通常終了時の目標ヨー角を0°としている場合、推定逸脱拡大度合いEXdepartが大きくなるほど、目標ヨー角を走行車線内に傾く角度となるように補正する。
なお、前記第1の実施形態の説明において、制駆動力コントロールユニット8の図2の処理は、走行車線に対して自車両が逸脱するのを防止する車線逸脱防止制御を行うとともに、所定の終了条件により前記車線逸脱防止制御を終了させる制御手段を実現しており、制駆動力コントロールユニット8のステップS22の処理は、前記車線逸脱防止制御の開始タイミングになった以後の自車両状態を検出する自車両状態検出手段及び前記自車両状態検出手段が検出した自車両状態に基づいて、走行車線に対する自車両の逸脱傾向の拡大度合いを推定する逸脱傾向拡大度合い推定手段を実現しており、制駆動力コントロールユニット8のステップS23の処理は、前記逸脱傾向拡大度合い推定手段が推定した逸脱傾向の拡大度合いに基づいて、前記所定の終了条件を補正する制御終了条件補正手段を実現している。
また、前記第1の実施形態の説明において、推定逸脱拡大度合いEXdepartが大きくなるほど、出力終了判定用しきい値Xendを大きくすることは、前記制御終了条件補正手段が、前記逸脱傾向拡大度合い推定手段が推定した逸脱傾向の拡大度合いが大きくなるほど、前記所定の終了条件を緩和すること、前記制御終了条件補正手段が、前記所定の終了条件である前記車線逸脱防止制御の終了タイミングを補正すること、及び前記制御終了条件補正手段が、前記所定の終了条件である前記車線逸脱防止制御の前記走行車線に対する横方向の制御終了位置を補正することを実現している。
また、前記第1の実施形態は、車線逸脱防止制御の開始以後の走行車線に対する自車両の逸脱傾向の拡大度合いに対応して該車線逸脱防止制御を終了することを実現している。
(第2の実施形態)
次に第2の実施形態を説明する。
(構成)
第2の実施形態は、前記第1の実施形態と同様に、本発明に係る車線逸脱防止装置を搭載した後輪駆動車両である。
第2の実施形態では、制駆動力コントロールユニット8で行う演算処理の処理手順について、前記図2に示す処理手順と同じであり、前記第1の実施形態と同様な処理手順になるが、前記ステップS9のヨーモーメント出力終了タイミングの補正が前記第1の実施形態のものと異なっている。
すなわち、第2の実施形態では、前記ステップS9において、前記ステップS8で設定した減少側変化量リミッタLdownを補正することで、ヨーモーメント出力終了タイミングを補正している。
図15は、第2の実施形態におけるヨーモーメント出力終了タイミングの補正の処理手順を示す。
図15に示すように、先ず、前記第1の実施形態と同様に、ステップS21において、車線逸脱状態になっているか(車線逸脱開始したか)否かを判定し、続くステップS22において、推定逸脱拡大度合いEXdepartを設定する。
そして、第2の実施形態では、続いてステップS31において、前記ステップS22で設定した推定逸脱拡大度合いEXdepartに基づいて、減少側変化量リミッタLdownを補正する。具体的には、推定逸脱拡大度合いEXdepartに応じてゲインKldownを得て、そのゲインKldownに基づいて減少側変化量リミッタLdownを補正する。
図16は、推定逸脱拡大度合いEXdepartとゲインKldownとの関係の一例を示す。図16に示すように、推定逸脱拡大度合いEXdepartが小さい領域ではゲインKldownはある一定の大きい値になり(EXdepart=1)、推定逸脱拡大度合いEXdepartがある値になると、推定逸脱拡大度合いEXdepartの増加とともにゲインKldownが減少し、その後推定逸脱拡大度合いEXdepartがある値に達するとゲインKldownは小さい値で一定値となる。このような特性図を参照して、推定逸脱拡大度合いEXdepartに基づいてゲインKldownを設定する。
そして、設定したゲインゲインKldownに基づいて、下記(13)式により減少側変化量リミッタLdownを補正する。
Ldown=Kldown・Ldown ・・・(13)
これにより、ゲインKldownが大きくなると、減少側変化量リミッタLdownは減少補正される。これにより、推定逸脱拡大度合いEXdepartが大きくなるほど、すなわち、車線逸脱開始時のヨー角φdepartが大きいほど、減少側変化量リミッタLdownは小さくなる。第2の実施形態では、このように減少側変化量リミッタLdownを減少補正することで、ヨーモーメント出力終了タイミングを補正している。
図17は、減少側変化量リミッタLdownを減少補正することで、ヨーモーメント出力終了タイミングを補正した場合(推定逸脱拡大度合いEXdepartやヨー角φdepartが大きい場合)の車線逸脱防止制御における目標ヨーモーメントMsの変化を示す。なお、第2の実施形態では、制御範囲ls_w_LMTの補正をしないから、車線逸脱防止制御の制御範囲は、前記図12(a)のようになり、車線逸脱防止制御の制御時間は、前記図12(b)のようになる。しかし、第2の実施形態における車線逸脱防止制御における目標ヨーモーメントMs(図17)は、前記図12(c)とは異なっている。
すなわち、減少側変化量リミッタLdownが減少補正されることで、第2の実施形態における目標ヨーモーメントMsの減少側の傾きは、前記図12(c)の目標ヨーモーメントMsの減少側の傾きと比較してもわかるように、小さくなる。これにより、ヨーモーメント出力終了タイミング、すなわち、目標ヨーモーメントMsが0になるまでの時間が長くなる。
以上のように、車線逸脱開始時又は車線逸脱防止制御開始時のヨー角φdepartが大きくなるほど、減少側変化量リミッタLdownを小さくすることで、車線逸脱防止制御の制御時間が長くなり、又は車線逸脱防止制御のヨーモーメント(制御量)の総量が多くなるので、自車両がカーブ入り口を走行するなど、走行車線に対して自車両のヨー角が大きくなる状況で、車線逸脱防止制御を行った場合でも、該車線逸脱防止制御が乗員に制御感として伝わる時間が短くなってしまうのを抑制して、該車線逸脱防止制御を乗員の制御感に適合させることができる。
なお、前記第2の実施形態を次のような構成により実現することもできる。
すなわち、前記第2の実施形態では、減少側変化量リミッタLdownを補正することを前提としているので、前記ステップS8で行うリミット処理では、少なくとも減少側変化量リミッタLdownだけで(減少側変化量リミッタLdownだけを既定値として設定して)、目標ヨーモーメントMsを算出するようにしても良い。
なお、前記第2の実施形態の説明において、推定逸脱拡大度合いEXdepartが大きくなるほど、減少側変化量リミッタLdownを小さくすることは、制御手段が、車線逸脱防止制御中は該車線逸脱防止制御の制御量を連続的に変化させるとともに、車線逸脱防止制御の終了の際には前記制御量を減少させている場合において、前記制御終了条件補正手段が、所定の終了条件である減少の割合を補正することを実現している。
(第3の実施形態)
次に第3の実施形態を説明する。
(構成)
第3の実施形態は、前記第1の実施形態と同様に、本発明に係る車線逸脱防止装置を搭載した後輪駆動車両である。
第3の実施形態では、制駆動力コントロールユニット8で行う演算処理の処理手順について、前記図2に示す処理手順と同じであり、前記第1の実施形態と同様な処理手順になるが、前記ステップS9のヨーモーメント出力終了タイミングの補正が前記第1の実施形態のものと異なっている。
すなわち、第2の実施形態では、前記ステップS9において、車線逸脱防止制御の終了の際の基準ヨーモーメントMs0を所定時間維持(保持)することで、ヨーモーメント出力終了タイミングを補正している。
図18は、第3の実施形態におけるヨーモーメント出力終了タイミングの補正の処理手順を示す。
図18に示すように、先ず、前記第1の実施形態と同様に、ステップS21において、逸脱状態になっているか(車線逸脱開始したか)否かを判定し、続くステップS22において、推定逸脱拡大度合いEXdepartを設定する。
そして、第3の実施形態では、続いてステップS41において、前記ステップS22で設定した推定逸脱拡大度合いEXdepartに基づいて、車線逸脱防止制御の制御終了時のヨーモーメント(具体的には目標ヨーモーメントMs0)の保持時間(ホールド時間)を設定する。
図19は、推定逸脱拡大度合いEXdepartと保持時間Tholdとの関係の一例を示す。図19に示すように、推定逸脱拡大度合いEXdepartが小さい領域では保持時間Tholdは0になり、推定逸脱拡大度合いEXdepartがある値になると、推定逸脱拡大度合いEXdepartの増加とともに保持時間Tholdも増加し、その後推定逸脱拡大度合いEXdepartがある値に達すると保持時間Tholdは大きい値で一定値となる。このような特性図を参照して、推定逸脱拡大度合いEXdepartに基づいて保持時間Tholdを設定する。
続いてステップS42において、逸脱判断フラグFoutがONからOFFになったか否かを判定する。ここで、逸脱判断フラグFoutがONからOFFになった場合、すなわち、車線逸脱防止制御の終了タイミングになった場合、ステップS43に進み、そうでない場合(逸脱判断フラグFoutがONに維持されている場合)、前記ステップS21から再び処理を開始する。
ステップS43では、前記ステップS5で算出した基準ヨーモーメントMs0を前記ステップS41で設定した保持時間Tholdだけ保持(前回値を保持)する決定をする。これにより、逸脱判断フラグFoutがONからOFFになった時点の基準ヨーモーメントMs0が保持時間Tholdだけ保持されて、その保持されている基準ヨーモーメントMs0に基づいて、車線逸脱防止制御として自車両にヨーモーメントが付与されるようになる。
第3の実施形態では、このように逸脱判断フラグFoutがONからOFFになった時点の基準ヨーモーメントMs0を減少させることなく、そのまま保持時間Tholdだけ保持して、その保持している基準ヨーモーメントMs0に基づいて、自車両にヨーモーメントを付与している。
図20は、そのときの目標ヨーモーメントMsの変化を示す。なお、第3の実施形態では、制御範囲ls_w_LMTの補正をしないから、車線逸脱防止制御の制御範囲は、前記図12(a)のようになり、車線逸脱防止制御の制御時間は、前記図12(b)のようになる。しかし、第3の実施形態における車線逸脱防止制御における目標ヨーモーメントMs(図17)は、前記図12(c)とは異なっている。
すなわち、逸脱判断フラグFoutがONからOFFになった時点から保持時間Tholdだけ基準ヨーモーメントMs0を保持することで、前記図12(c)の目標ヨーモーメントMsと比較してもわかるように、その保持時間Tholdに応じて目標ヨーモーメントMsの出力時間も長くなる。
以上のように、車線逸脱開始時又は車線逸脱防止制御開始時のヨー角φdepartが大きくなるほど、保持時間Tholdを長くすることで、車線逸脱防止制御の制御時間が長くなり、又は車線逸脱防止制御のヨーモーメント(制御量)の総量が多くなるので、自車両がカーブ入り口を走行するなど、走行車線に対して自車両のヨー角が大きくなる状況で、車線逸脱防止制御を行った場合でも、該車線逸脱防止制御が乗員に制御感として伝わる時間が短くなってしまうのを抑制して、該車線逸脱防止制御を乗員の制御感に適合させることができる。
なお、前記第3の実施形態を次のような構成により実現することもできる。
すなわち、前記第3の実施形態では、保持時間Tholdを長くすることで、ヨーモーメントの総量を補正している。これに対して、ヨーモーメントを付与するための制動力やブレーキ液圧の総量を補正することもできる。すなわち、ヨーモーメントではなく、制動力やブレーキ液圧に着目して保持時間を決定する。
なお、前記第3の実施形態の説明において、推定逸脱拡大度合いEXdepartが大きくなるほど、保持時間Tholdを長くすることは、制御手段が、車線逸脱防止制御中は該車線逸脱防止制御の制御量を連続的に変化させている場合において、制御終了条件補正手段が、所定の終了条件である車線逸脱防止制御の終了時の制御量による制御継続時間を補正することを実現している。
(第4の実施形態)
次に第4の実施形態を説明する。
(構成)
第4の実施形態は、前記第1の実施形態と同様に、本発明に係る車線逸脱防止装置を搭載した後輪駆動車両である。
第4の実施形態では、ヨー角φdepart又は推定逸脱拡大度合いEXdepartに基づいて補正したヨーモーメント出力終了タイミング(所定の終了条件)を、運転者の運転操作状態に基づいて更に補正する。
図21は、第4の実施形態の制駆動力コントロールユニット8が行う演算処理を示す。
図21に示す第4の実施形態の制駆動力コントロールユニット8が行う演算処理の基本的な部分は、前記図2に示した第1の実施形態の制駆動力コントロールユニット8が行う演算処理と同一であるが、第4の実施形態における図21に示す演算処理では、特に、前記ステップS9の後に、ステップS51及びステップS52を設けている。以下の説明では、第4の実施形態における図21に示す演算処理において、前記第1の実施形態における図2に示す演算処理と同一符号を付してあるものについては、特に言及しない限りは同一である。
図21に示すように、ステップS51では、運転操作状態を検出する。具体的には、下記(14)に示すように、前記ステップS1で読み込んだ操舵角δ(操舵角センサ19の検出値)の所定時間Tstr1(例えば0.2秒)内の変化量(操舵角δの今回値δnowと所定時間前の値δtstrとの差分)に基づいて、操舵速度Δstrを算出する。
Δstr=|(δnow−δtstr)/Tstr| ・・・(14)
続いてステップS52において、前記ステップS9で補正したヨーモーメント出力終了タイミングを運転操作状態に基づいて更に補正する。図22は、その処理手順を示す。
図22に示すように、先ずステップS61において、前記ステップS51で算出した操舵速度Δstrと比較するための操舵判定用しきい値Δstr_thを設定する。操舵判定用しきい値Δstr_thは、例えば実験値又は経験値であり、運転者が操舵操作したと判定できる程度の値である。
続いてステップS62において、前記ステップS51で算出した操舵速度Δstrと操舵判定用しきい値Δstr_thとを比較する。ここで、操舵速度Δstrが操舵判定用しきい値Δstr_th以下の場合(Δstr≦Δstr_th)、ステップS63に進み、そうでない場合(Δstr>Δstr_th)、ステップS64に進む。
ステップS63では、補正用ゲインKoverrideに1を設定し、ステップS64では、補正用ゲインKoverrideに1未満の所定値(例えば0.5)を設定する。そして、ステップS65に進む。
なお、操舵速度Δstrが操舵判定用しきい値Δstr_thよりも大きい場合(Δstr>Δstr_th)、補正用ゲインKoverrideに1未満の所定値を設定しているが(ステップS62、ステップS64)、操舵速度Δstrが操舵判定用しきい値Δstr_thよりも大きい場合、操舵速度Δstr又はその差分(Δstr−Δstr_th)に応じた値を補正用ゲインKoverrideに設定することもできる。
ステップS65では、補正用ゲインKoverrideに基づいて、前記ステップS9で補正したヨーモーメント出力終了タイミングを更に補正する。ここで、前記第1の実施形態のように、推定逸脱拡大度合いEXdepartに基づいて、制御範囲を補正するゲインKwlimtを算出し、算出したゲインKwlimtを用いてヨーモーメント出力終了タイミングを補正している場合には、ゲインKwlimtを下記(15)のように補正用ゲインKoverrideにより補正する。
wlimt=Koverride・Kwlimt ・・・(15)
また、前記第2の実施形態のように、推定逸脱拡大度合いEXdepartに基づいて、減少側変化量リミッタLdownを補正するゲインKldownを算出し、算出したゲインKldownを用いてヨーモーメント出力終了タイミングを補正している場合には、ゲインKldownを下記(16)のように補正用ゲインKoverrideにより補正する。
ldown=Koverride・Kldown ・・・(16)
なお、ゲインKldownが小さくなるほど、ヨーモーメント出力終了タイミングが遅くなることを考慮して、実際は、下記(17)式のように、補正用ゲインKldownの逆数を用いて算出する。
ldown=(1/Koverride)・Kldown ・・・(17)
また、前記第3の実施形態のように、推定逸脱拡大度合いEXdepartに基づいて、保持時間Tholdを算出し、算出した保持時間Tholdを用いてヨーモーメント出力終了タイミングを補正している場合には、保持時間Tholdを下記(18)のように補正用ゲインKoverrideにより補正する。
hold=Koverride・Thold ・・・(18)
第4の実施形態では、このように推定逸脱拡大度合いEXdepartに基づいて補正したヨーモーメント出力終了タイミングを、運転者の運転操作状態を示す操舵角δに基づいて更に補正している。具体的には、操舵速度が大きい場合、Koverrideを小さい値に設定することで、ゲインKwlimtや保持時間Tholdを小さい値に補正し、又はKldownを大きい値に補正して、推定逸脱拡大度合いEXdepartに基づいて補正したヨーモーメント出力終了タイミングを、早くなる方向に補正しなおしている。
これにより、前記ステップS9において推定逸脱拡大度合いEXdepartに基づいてヨーモーメント出力終了タイミングが遅くなるような補正をした場合でも、このステップS51及びステップS52により、操舵角δの変化量又は操舵速度が大きい場合には、運転者に運転操作の意思がある(運転操作意思が高い)として、該補正したヨーモーメント出力終了タイミングを、早くなる方向に補正しなおしている、すなわち推定逸脱拡大度合いEXdepartに基づくヨーモーメント出力終了タイミングの補正を抑制している。
これにより、運転者に運転操作の意思がある場合に、車線逸脱防止制御が長くなることで、車線逸脱防止制御が運転者に煩わしさを与えてしまうのを防止できる。
なお、前記第4の実施形態を次のような構成により実現することもできる。
すなわち、前記ステップS51において、よりゆっくりとした操舵操作に対応させて、より長い時間Tstr2(>Tstr1、例えば2秒)内の操舵変化量に基づいて、操舵速度Δstr2を算出することもできる(下記(19)式)。
Δstr2=|(δnow−δtstr2)/Tstr2| ・・・(19)
ここで、δtstr2は、時間Tstr2前の操舵角δである。
また、前記第4の実施形態では、操舵角δに基づいて、操舵速度Δstrを算出し、算出した操舵速度Δstrと操舵判定用しきい値Δstr_thとを比較し、運転者の運転操作意思を判定している。これに対して、前記操舵判定用しきい値(以下、第1の操舵判定用しきい値という。)Δstr_thの他に、第2の操舵判定用しきい値Δstr_th2を設けることもできる。この場合、第2の操舵判定用しきい値Δstr_th2を第1の操舵判定用しきい値Δstr_thよりも大きい値に設定して(Δstr_th2>Δstr_th)、操舵速度Δstrが第2の操舵判定用しきい値Δstr_th2以下の場合(Δstr≦Δstr_th2)、補正用ゲインKoverrideに1を設定し、そうでない場合(Δstr>Δstr_th2)、補正用ゲインKoverrideに0又は0に近い値を設定する。
このようにすることで、操舵角δの変化量又は操舵速度が非常に大きい場合には、運転者の運転操作意思が非常に高くなっているとして、推定逸脱拡大度合いEXdepartに基づいて補正したヨーモーメント出力終了タイミングを、より早くなる方向に補正しなおす、すなわち、推定逸脱拡大度合いEXdepartに基づくヨーモーメント出力終了タイミングの補正をより強く抑制する。場合によっては、推定逸脱拡大度合いEXdepartに基づくヨーモーメント出力終了タイミングの補正自体がなかった状態にする。
また、アクセル開度の変化量(例えば、アクセル操作速度)Δθやブレーキ操作の変化量(例えば、ブレーキ操作速度)ΔBrkに基づいて、運転者の運転操作意思を判定することもできる。すなわち、アクセル操作状態やブレーキ操作状態を、運転者の運転操作意思の判定用指標とすることもできる。この場合、アクセル開度センサ18によりアクセル操作状態を検出し、ブレーキ操作センサによりブレーキ操作状態を検出する。
この場合、例えば、下記(20)式のように、アクセル開度の変化量Δθを算出し、また、下記(21)式のように、ブレーキ操作の変化量ΔBrkを算出する。
Δθ=|(θnow−θtθ)/Tθ| ・・・(20)
ΔBrk=|(Brknow−Brktbrk)/TBrk| ・・・(21)
ここで、θnowは、アクセル開度θの今回値であり、θtθは、所定時間Tθ前のアクセル開度θである。また、Brknowは、ブレーキ操作位置Brkの今回値であり、Brktbrkは、所定時間TBrk前のブレーキ操作位置Brkである。
また、運転者の運転操作意思の判定用指標を複数得て、例えば、前述のΔstr、Δstr2、Δθ、ΔBrkを得て、各判定用指標に基づいて、補正用ゲインKoverrideを得て、複数の補正用ゲインKoverrideのうちから選択(例えばセレクトロー)して、その選択した補正用ゲインKoverrideを用いて、ヨーモーメント出力終了タイミングをさらに補正することもできる。このように、複数の運転者の運転操作意思の判定用指標を参照することで、最適なヨーモーメント出力終了タイミングにすることができるようになる。
なお、前記第4の実施形態の説明において、操舵角センサ19、アクセル開度センサ18やブレーキ操作センサは、運転者の運転操作状態に基づいて運転者の運転操作意思を検出する運転操作意思検出手段を実現しており、制御終了条件補正手段が、前記運転操作意思検出手段が運転者の運転操作意思を検出した場合、所定の終了条件の補正を抑制することを実現している。
本発明の第1の実施形態の車両を示す概略構成図である。 車両の車線逸脱防止装置のコントロールユニットの処理内容を示すフローチャートである。 車速VとゲインK2との関係を示す特性図である。 推定横変位Xsや逸脱傾向判定用しきい値Xの説明に使用した図である。 自車両位置と逸脱傾向判定用しきい値X及び出力終了判定用しきい値Xendとの関係を示す図である。 基準ヨーモーメントMs0の経時変化を示す特性図である。 リミッタ処理により得た目標ヨーモーメントMsの経時変化を示す特性図である。 前記コントロールユニットによるヨーモーメント出力終了タイミングの補正処理の処理内容を示すフローチャートである。 ヨー角φdepartと推定逸脱拡大度合いEXdepartとの関係を示す特性図である。 ヨー角φdepartと推定逸脱拡大度合いEXdepartとの関係の説明に使用した図である。 推定逸脱拡大度合いEXdepartとゲインKwlimtとの関係を示す特性図である。 車線逸脱防止制御の制御範囲を補正しない場合における、該車線逸脱防止制御の制御範囲((a))、車線逸脱防止制御の制御時間Tcon1((b))及び車線逸脱防止制御における目標ヨーモーメントMs変化((c))を示す図である。 車線逸脱防止制御の制御範囲を補正する場合における、該車線逸脱防止制御の制御範囲((a))、車線逸脱防止制御の制御時間Tcon2((b))及び車線逸脱防止制御における目標ヨーモーメントMs変化((c))を示す図である。 横速度Xvと推定逸脱拡大度合いEXdepartとの関係を示す特性図である。 第2の実施形態におけるコントロールユニットによるヨーモーメント出力終了タイミングの補正処理の処理内容を示すフローチャートである。 推定逸脱拡大度合いEXdepartとゲインKldownとの関係を示す特性図である。 第2の実施形態においてヨーモーメント出力終了タイミングを補正した場合の車線逸脱防止制御における目標ヨーモーメントMsの変化を示す特性図である。 第3の実施形態におけるコントロールユニットによるヨーモーメント出力終了タイミングの補正処理の処理内容を示すフローチャートである。 推定逸脱拡大度合いEXdepartと保持時間Tholdとの関係を示す特性図である。 第3の実施形態においてヨーモーメント出力終了タイミングを補正した場合の車線逸脱防止制御における目標ヨーモーメントMsの変化を示す特性図である。 第4の実施形態におけるコントロールユニットの処理内容を示すフローチャートである。 第4の実施形態におけるコントロールユニットによる、運転操作状態に基づくヨーモーメント出力終了タイミングの補正処理の処理内容を示すフローチャートである。
符号の説明
6FL〜6RR ホイールシリンダ、7 制動流体圧制御部、8 制駆動力コントロールユニット、9 エンジン、12 駆動トルクコントロールユニット、13 撮像部、17 マスタシリンダ圧センサ、18 アクセル開度センサ、19 操舵角センサ、22FL〜22RR 車輪速度センサ

Claims (11)

  1. 走行車線に対して自車両が逸脱するのを防止する車線逸脱防止制御を行う車線逸脱防止装置において、
    前記車線逸脱防止制御の開始以後の走行車線に対する自車両の逸脱傾向の拡大度合いに対応して該車線逸脱防止制御を終了することを特徴とする車線逸脱防止装置。
  2. 走行車線に対して自車両が逸脱するのを防止する車線逸脱防止制御を行うとともに、所定の終了条件により前記車線逸脱防止制御を終了させる制御手段と、
    前記車線逸脱防止制御の開始タイミングになった以後の自車両状態を検出する自車両状態検出手段と、
    前記自車両状態検出手段が検出した自車両状態に基づいて、走行車線に対する自車両の逸脱傾向の拡大度合いを推定する逸脱傾向拡大度合い推定手段と、
    前記逸脱傾向拡大度合い推定手段が推定した逸脱傾向の拡大度合いに基づいて、前記所定の終了条件を補正する制御終了条件補正手段と、
    を備えることを特徴とする車線逸脱防止装置。
  3. 前記制御終了条件補正手段は、前記逸脱傾向拡大度合い推定手段が推定した逸脱傾向の拡大度合いが大きくなるほど、前記所定の終了条件を緩和することを特徴とする請求項2に記載の車線逸脱防止装置。
  4. 前記制御終了条件補正手段は、前記所定の終了条件である前記車線逸脱防止制御の終了タイミングを補正することを特徴とする請求項2又は3に記載の車線逸脱防止装置。
  5. 前記制御終了条件補正手段は、前記所定の終了条件である前記車線逸脱防止制御における前記走行車線に対する横方向の制御終了位置を補正することを特徴とする請求項2〜4の何れか1項に記載の車線逸脱防止装置。
  6. 前記制御手段は、前記車線逸脱防止制御中は該車線逸脱防止制御の制御量を連続的に変化させるとともに、前記車線逸脱防止制御の終了の際には前記制御量を減少させており、前記制御終了条件補正手段は、前記所定の終了条件である前記減少の割合を補正することを特徴とする請求項2〜5の何れか1項に記載の車線逸脱防止装置。
  7. 前記制御手段は、前記車線逸脱防止制御中は該車線逸脱防止制御の制御量を連続的に変化させており、前記制御終了条件補正手段は、前記所定の終了条件である前記車線逸脱防止制御の終了時の制御量による制御継続時間を補正することを特徴とする請求項2〜6の何れか1項に記載の車線逸脱防止装置。
  8. 前記自車両状態検出手段は、前記走行車線に対する自車両のヨー角を検出することを特徴とする請求項2〜7の何れか1項に記載の車線逸脱防止装置。
  9. 前記自車両状態検出手段は、自車両の横速度及び横加速度のうちの少なくとも一方を検出することを特徴とする請求項2〜8の何れか1項に記載の車線逸脱防止装置。
  10. 運転者の運転操作状態に基づいて運転者の運転操作意思を検出する運転操作意思検出手段を備え、前記制御終了条件補正手段は、前記運転操作意思検出手段が運転者の運転操作意思を検出した場合、前記所定の終了条件の補正を抑制することを特徴とする請求項2〜9の何れか1項に記載の車線逸脱防止装置。
  11. 前記運転操作意思検出手段は、ハンドル操作状態、アクセル操作状態及びブレーキ操作状態にうちの少なくとも一つに基づいて、前記運転操作意思を検出することを特徴とする請求項10に記載の車線逸脱防止装置。
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