JP2007295864A - 芝刈り機 - Google Patents

芝刈り機 Download PDF

Info

Publication number
JP2007295864A
JP2007295864A JP2006127566A JP2006127566A JP2007295864A JP 2007295864 A JP2007295864 A JP 2007295864A JP 2006127566 A JP2006127566 A JP 2006127566A JP 2006127566 A JP2006127566 A JP 2006127566A JP 2007295864 A JP2007295864 A JP 2007295864A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
blade
fixed shaft
rotary blade
lawn mower
fixed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2006127566A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinji Ohama
伸司 大濱
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ryobi Ltd
Original Assignee
Ryobi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ryobi Ltd filed Critical Ryobi Ltd
Priority to JP2006127566A priority Critical patent/JP2007295864A/ja
Publication of JP2007295864A publication Critical patent/JP2007295864A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Harvester Elements (AREA)

Abstract

【課題】ハウジング1に片持ち状態で支持させた固定軸66の下端側に固定刃3を設けるとともに、その上部に近接させて回転刃2を配設した芝刈り機Aにおいて、その大型化を招くことなく、固定軸66の支持剛性を確保する。
【解決手段】固定軸66の上部をブラケット部材65を介してハウジング本体10に固定する。そこから下方に延びる固定軸66に上方から順に、従動ギヤ部材63、保護部材4、回転刃2及び固定刃3を配設する。従動ギヤ部材63の筒状軸部63bの外周をハウジング本体10に配設した滑り軸受67によって摺動自在に支持し、これにより間接的に固定軸66を支持する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、上下2枚の切断刃によって芝草を鋏み切るようにした芝刈り機に関し、特に上側の切断刃を回転させる回転式のものに係る。
従来より、片手でも使用できる手持ち式の芝刈り機として、切断刃を2枚、上下に重ね合わせて設け、両者の切刃により芝草を鋏み切るようにしたものが公知である。それらは、櫛状に設けられた切刃を有する切断刃が相互に揺動する揺動式のものと、外周側に切刃を有する円盤状の切断刃が回転する回転式のものと、に大別される。
例えば、特許文献1に記載の回転式芝刈り機では、重ね合わせた2枚の切断刃のうち、上側の切断刃を回転させる一方、下側の切断刃は芝刈り機の本体に固定している。すなわち、上側の回転刃は、芝刈り機の本体から下方に延びる回転軸の下端に一体回転するように取り付けられており、一方、下側の固定刃は、前記回転刃の上方を覆うフードの下端面に4本のボルトによって取り付けられている。
そうして固定刃を4本のボルトで芝刈り機本体のフードに取り付けるのは如何にも手間がかかり、また、取付用のボルトの本数が多いことから、コスト高になるきらいがある。そこで、例えば特許文献2には、芝刈り機の本体フレームから下方に延びるように固定軸を設け、該固定軸の下端側に固定刃を固設するとともに、その上部に近接させて当該固定軸に対し回転自在に回転刃を配設することが提案されている。
実開昭49−138056号公報 特開平8−70668号公報
ところが、前記提案のように固定軸に固定刃及び回転刃の双方を取り付けるためには、その軸長をかなり長くしなくてはならず、固定軸が片持ち状態であると十分な支持剛性を得るのが難しい。これは、固定軸が回転刃を貫通してさらに下方に延びるだけでなく、回転刃に回転力を伝えるためのギヤ部材を固定軸上に配置する必要があり、その分も軸長が長くなってしまうからである。
この点につき、芝刈り機の本体内に固定する固定軸の上部を長くして、その固定部位を軸方向にできるだけ離すようにすれば、支持剛性を高めることはできるが、そうすると、固定軸の上部が芝刈り機の本体内に深く侵入して、電動モータやギヤ等の駆動系と干渉する虞れがあり、これを避けようとすれば、芝刈り機の大型化を招くことになる。
斯かる点に鑑みて、本発明の目的は、上述の如き回転式の芝刈り機において片持ち状態となる固定軸の支持構造に工夫を凝らし、芝刈り機の大型化を招くことなく、その本体にしっかりと固定軸を支持させることにある。
前記の目的を達成するために、本願発明では、回転刃に回転力を伝えるためのギヤ部材に着目し、固定軸周りに回転自在に配置されたギヤ部材の筒状の軸部を外周から軸受部により支持して、これにより間接的に固定軸を支持するようにした。
具体的に請求項1の発明は、本体に片持ち状態で支持させた固定軸の下端側に固定刃を設けるとともに、その上部に近接させて回転刃を設けた芝刈り機を対象として、前記固定軸の周りに回転自在に配設した筒状部材の上部には駆動源側からの回転力を入力する従動ギヤを設けるとともに、該筒状部材を前記回転刃と一体回転するように連結し、さらに、当該筒状部材の外周を前記本体に設けた軸受部によって回転自在に支持する構成とする。
前記の構成では、芝刈り機の本体から下方に延びる固定軸上に筒状部材が配設されており、その上部に設けられた従動ギヤに駆動源側からの回転力を入力して、下部に連結された回転刃を回転させるようになっている。そして、その筒状部材の外周が、芝刈り機本体に設けられた軸受部によって回転自在に支持されており、これを介して固定軸の上下の中間部位が間接的に支持されることで、その支持剛性を十分に確保することができる。
そうして固定軸の上下の中間部位を筒状部材を介して支持できることから、芝刈り機の本体に直接、固定する固定軸の上部を長くする必要はなくなり、電動モータ等との干渉や芝刈り機の大型化を招く虞れもない。
好ましいのは、前記筒状部材の内周面を、少なくとも従動ギヤの設けられている部位を除いて、固定軸の外周面から離間させることである(請求項2の発明)。こうして筒状部材と固定軸との間に隙間を形成すると、その分、筒状部材が太くなり、その外周の軸受支持部が固定軸から離れることになるから、固定軸のこじりに対する支持剛性を高める上で有利になる。
また、筒状部材外周の軸受面積は大きくなるが、軸受部との摩擦抵抗は小さいので、駆動ロスはあまり大きくはならず、むしろ筒状部材内周と固定軸外周との間の摺動摩擦抵抗が小さくなることで、全体として駆動ロスを低減できる。
前記のような固定軸の支持構造は、回転刃の上部に保護部材や刈り屑の搬送部材が設けられている場合に、特に有効である。すなわち、請求項3の発明では、回転刃の上部を近接して覆い且つこれと一体に回転するように保護部材を設けることで、回転刃に周囲の物が接触することを防止して、安全性を高めることができる。
また、請求項4の発明では、回転刃の上部に近接してこれと一体に回転し、芝草の刈り屑を搬送する搬送部材を設けることで、芝草の刈り屑が周囲に飛び散らないようにすることが可能になる。
そして、いずれの場合も、筒状部材の下部は、保護部材や搬送部材を介して回転刃に連結されており、それら保護部材や搬送部材の分だけ固定軸が長くなってしまうから、前記したように筒状部材を介して固定軸の中間部位を間接的に支持するという構造が、極めて有効なものになるのである。
以上のように、本発明に係る芝刈り機によると、本体に片持ち状態で支持した固定軸の下端側に固定刃を設けるとともに、その上部に近接させて回転刃を設ける場合に、回転刃を回転させるためのギヤ部材に着目して、固定軸周りに回転自在に配置されたギヤ部材の筒状の軸部(筒状部材)を外周から軸受部により支持するようにしたから、固定軸の上下の中間部位を前記軸受部によって間接的に支持することができ、これにより固定軸の支持剛性を十分に確保することができる。
よって、固定軸の上部を長くして芝刈り機の本体内に大きく侵入させる必要はなく、このことによって電動モータ等、駆動系との干渉を生じることもないので、これを回避するために芝刈り機が大型化する虞れもない。つまり、芝刈り機の大型化を招くことなく、その本体にしっかりと固定軸を支持させることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基いて説明する。尚、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
図1乃至図5には、本発明を適用した手持ち式の芝刈り機Aの実施形態を示す。この芝刈機Aは、本体であるハウジング1の前側(図1〜3の右側)下部に、概略円盤状の回転刃2及び固定刃3が上下に重ね合わされて設けられており、上側に位置する回転刃2を回転させ、その外周の切刃2a,2a,…(図5参照)と下側の固定刃3の切刃3a,3a,…とにより芝草を鋏み切って、刈り取るようにしたものである。また、前記回転刃2の上部には、近接してこれを覆うように樹脂製の保護部材4が設けられている。
前記ハウジング1は例えば左右二つ割りの樹脂製部品を組み合わせてなり、そのうちの右側の部品を取り外した状態を図2に示すように、ハウジング1の前側部分は、回転刃2の駆動系6(後述する)を収容するハウジング本体10とされている。そして、このハウジング本体10の上部から後側に向かって、後端側が下方に湾曲するように延びる概略J字状のハンドル11と、その下端から前側の斜め下方に向かって延びて、後述のベース部材7を保持するベース保持部12とが設けられている。ベース保持部12の前側上部は、ハウジング本体10の下部に連繋されている。
前記ハウジング本体10は全体として上窄まりの円筒状とされていて、その下側部分は、ベース保持部12に繋がる後側の部位を除いて、周囲を半透明の樹脂製カバー部材5(図1では斜線を入れて示す)により覆われている。このカバー部材5は、図4や図5にも示すように、ハウジング本体10の下側部分から下方の保護部材4の上部までを覆う概略傘状のカバー部50と、その後端から左右に相対向しつつ後方に延びる一対の腕部51,51とを備え、さらにその左側の腕部51に沿うように後方に延びる延出部52が形成されていて、その後端が後方に向かい開口している(開口52a)。
また、前記左右一対の腕部51,51には、それぞれの後部で左右外方に突出するようにボス部53が設けられていて、図示省略のねじ等によりハウジング本体10に対し回動可能に連結されている。これによりカバー部材5は、ボス部53において左右方向の軸の周りに回動可能とされ、図1等に示すようにカバー部50の下縁が回転刃2と略平行になる下側位置と、そこから上方に回動された上側位置とのいずれかに位置づけられるようになっている。
尚、前記カバー部50の前側の上部には、これをハウジング本体10に係止するための係止爪部54が設けられている。すなわち、ハウジング本体10の前部には、上下に離間してそれぞれ前記係止爪部54を係止可能な2つのスリット10a,10bが形成されており、このいずれかのスリット10a,10bにより前記カバー部50の係止爪部54が係止されることで、カバー部材5が前記上側位置及び下側位置にそれぞれ保持されるようになっている。
前記ハウジング1のハンドル11の内部には、図2にのみ示すが、電動モータ60のON・OFFスイッチ13が配設されるとともに、このハンドル11を把持した手の指で操作しやすいよう、ハンドル11の前側下部にはトリガー14が配設されており、このトリガー14が操作されて、ON・OFFスイッチ13がON・OFF切換えられることで、電動モータ60が起動し又は停止するようになっている。
また、前記ベース保持部12には、その長手方向に伸びる長穴12aが左右に貫通して形成されており、ここにはベース部材7を締結するためのボルト8が挿通されるようになっている。この長穴12aの上辺は、ボルト8の軸部に対応する大きさの凹部が複数(図の例では5つ)並んだ波形に形成されており、そのいずれかに対応するように位置づけたボルト8によって、ベース部材7をベース保持部12に締結することができる。尚、この例では図3のみに実線で示すが、ボルト8の端部に樹脂製の把持部8aが取り付けられており、使用者は指でボルト8を緩めたり、締め付けたりすることができる。
そうしてボルト8によりベース部材7を締結する位置を長穴12aに沿ってベース保持部12の前側に移動させれば、ベース部材7がハウジング1に対し低くなる(ベース部材7によって支持されるハウジング1の位置が高くなる)一方、反対に後側に移動させれば、ベース部材7はハウジング1に対して高くなる。つまり、ベース部材7は、ハウジング1に対して高さ調節可能に取り付けられるようになっている。
前記図2に示すように、回転刃2の駆動系6は、ハウジング本体10に収容されていて、電動モータ60と減速ギヤ列とを備えている。電動モータ60は、その出力軸を下方に向けてハウジング本体10の上部に収容され、その出力軸には駆動ギヤとしてのピニオン61が固設されている。このピニオン61は、並列に配置された中間ギヤ部材62の上部に設けられている大径ギヤ62aと噛合し、一方、該中間ギヤ部材62の下部に設けられた小径ギヤ62bは、並列に配置された従動ギヤ部材63(筒状部材)の上部に設けられている大径ギヤ63aと噛合している。
前記中間ギヤ部材62は、上部の大径ギヤ62aと下部の小径ギヤ62bとが同軸に且つ互いに近接して設けられた筒状の部材であり、その中空部を貫通する中間軸64に回転自在に支持されている。この中間軸64の上部は、電動モータ60をハウジング本体10に固定するためのブラケット部材65に設けられたボス部65aに嵌入されて、ピン73により回動不能に固定されており、一方、中間軸64の下端部は、ハウジング本体10の底部に設けられた凹部に嵌入されている。
同様に、前記従動ギヤ部材63は、上部に大径ギヤ63aが設けられた筒状部を軸部63b(筒状軸部)とし、その中空部を貫通する固定軸66にピン74により回転自在に支持されている。この固定軸66の上部は、前記中間軸64の上部が固定されているのと同じブラケット部材65に設けられた別のボス部65bに嵌入されて、回動不能に固定されている。そして、そこから下方に延びる固定軸66が、ハウジング本体10の底部に形成された開口10cの略中央を通過して、さらに下方に延びている。
また、固定軸66の上下の中間部位は前記従動ギヤ部材63の筒状軸部63bを介して、ハウジング本体10に設けられた滑り軸受67(軸受部)により支持されている。すなわち、ハウジング本体10の底部には、開口10cの周縁から上下にそれぞれ延びるように円筒状壁部が形成され、この円筒状壁部に例えば燒結金属やポリアセタール等の樹脂材によって形成された円筒状の部材が嵌入されて、従動ギヤ部材63の筒状軸部63bの外周を摺動自在に支持する滑り軸受67を構成している。
つまり、固定軸66は、その上部がブラケット部材65を介してハウジング本体10に片持ち状態で支持されているとともに、上下の中間部位は、従動ギヤ部材63の筒状軸部63bとこれを支持する滑り軸受67とを介して、間接的にハウジング本体10に支持されており、このことで、その支持剛性は十分に確保されている。
尚、図の例では、大径ギヤ63aの設けられている部位を除いて、従動ギヤ部材63の筒状軸部63bの内周面が固定軸66の外周面から離間しており、両者間の摺動摩擦抵抗の低下によって、駆動ロスの低減が図れれている。また、そうして筒状軸部63bと固定軸66との間に隙間がある分、筒状軸部63bが太くなっており、このことも固定軸66の支持剛性を高める上で有利になる。
さらに、固定軸66の下端側には固定刃3が配設されて、ボルト68により締結されており、その上部には該固定刃3と刃先を摺接するように近接して、回転刃2が回転自在に配設されている。この回転刃2は、その上部を覆うように配置された保護部材4のボス部41を介して、前記従動ギヤ部材63の筒状軸部63bの下端に連結されており、これにより回転されるようになっている。尚、図示の符号69は、保護部材4及び回転刃2の上下動を許容しつつ、それを下方に付勢するためのコイルばねである。
より詳しくは図5の分解斜視図に示すように、回転刃2の外周には、それぞれ回転方向前側に刃先が形成された複数の(図の例では3つの)切刃2a,2a,…が形成され、一方、固定刃3の外周には櫛状に多数の切刃3a,3a,…が形成されている。そして、回転刃2が図3、4において反時計回りに回転されることで、その3つの切刃2a,2a,…がそれぞれ固定刃3の多数の切刃3a,3a,…と順次、交差して、芝草を次々と鋏み切るようになっている。
また、保護部材4は、円筒部40の内周側に略同軸にボス部41が設けられていて、このボス部41の上側内周に形成された複数の(図の例では3つの)溝41a,41a,…が、従動ギヤ部材63の筒状軸部63bの下端外周に設けられた複数の突条(図示せず)と噛み合う一方、ボス部41の下側外周に形成された複数の突条(図示せず)が、回転刃2の中心孔内周に形成された複数の(図の例では6つの)凹部2b,2b,…と噛み合って、前記従動ギヤ部材63の回転を回転刃2に伝えるようになっている。
さらに、保護部材4は、円筒部40の外周に3つの羽根部42,42,…が設けられて、全体として扁平なスクリュウのような形状とされている。この保護部材4は、回転刃2の上部を覆って、周囲の物との接触を防止する機能を有するとともに、この実施形態では、以下に述べるように回転刃2と一体に回転して、スクリュウコンベアのように芝草の刈り屑を上方に搬送する搬送部材としての機能も有している。
この点について説明すると、まず、保護部材4の円筒部40の上端は、図2、4に破線で示すように、ハウジング本体10の下端前部に対し下方のやや外周側に近接しており、一方、その外周の3つの羽根部42,42,…は、それぞれ、外周縁がカバー部材5のカバー部50の外周壁に内周側から近接している。この羽根部42は、その回転方向前側の範囲(図の例では周方向長さの2/3くらいの範囲)が前側ほど下方に位置する傾斜部42aとされ、残りの範囲は水平部42bとされていて、この水平部42bの下面が、図1の如く下側位置にあるカバー部材5の外周壁下縁と略同じ高さに位置している。つまり、カバー部材5のカバー部50内には、保護部材4の円筒部40よりも外周側で、その羽根部42,42,…の上方に概略環状の空間部Sが形成されている。
また、前記各羽根部42の傾斜部42aの下端縁(羽根部の回転方向前側縁)は、それぞれ回転刃2の各切刃2aの刃先の回転方向後側に近接しており、このことで、羽根部42が切刃2aによる芝草の刈り取りを邪魔しないばかりか、その切刃2aによって刈り取られた芝草の刈り屑は、羽根部42の傾斜部42aによって直ちにすくい上げられるようになる。
さらに、各羽根部42の傾斜部42aの外周縁には、その回転方向の範囲に亘って上方に立ち上がる円周壁部42c(少なくとも回転方向前端部に形成された上方突出部)が形成されていて、その上端が水平部42bと略同じ高さまで延びている。この円周壁部42cの前端は、切刃2aの刃先と略同じ位置にあり、芝草を引っかけて回転刃2の切刃2aに導くようになっている。
すなわち、保護部材4は、その円筒部40の外周に、羽根部42の傾斜部42aと円周壁部42cとによって囲まれて、下端が回転刃2の切刃2aの刃先に近接する一方、上端が上方の空間部Sに連通する螺旋状の搬送路を有するものであり、これにより、芝草の刈り屑を上方の空間部Sへと搬送するようになっている。この空間部Sを以下、集草空間Sともいう。
加えて、前記保護部材4には、各羽根部42の水平部42bの回転方向後端から立ち上がり、半径方向に亘って延びる立壁部42dが形成されている。この立壁部42dの上端は円筒部40の上端と同じ高さにまで達しており、保護部材4の回転に伴い集草空間S内を移動して、芝草の刈り屑を回転方向の前側へ搬送する搬送腕部として機能する。
すなわち、保護部材4の羽根部42,42,…によってすくい上げられ、上方の集草空間Sに搬送されてきた刈り屑は、今度は、その集草空間Sにおいて立壁部42dにより回転方向に搬送されることになり、その後、ハウジング1の左側にてカバー部材5の後方の延出部52に押し出され、その後端の開口52aから後方に向かって排出されるようになる。こうして排出された刈り屑はベース部材7上の屑受け部Rに堆積する。
尚、ベース部材7は、樹脂の射出成形、金属板のプレス成形等により形成され、底板部70とその後縁から左側縁にかけて上方に立ち上る背板部71とを備えている。底板部70には左右の中間部において後側ほど高くなるように傾斜して立ち上がる膨出部72が一体に設けられ、この膨出部72の上面がハウジング1のベース保持部12の下面に当接することで、ベース部材7の底板部70の下面(ベース面)が回転刃2と略平行になる。
また、ベース部材7の底板部70には、膨出部72の左右両側からそれぞれ立ち上がって、上部が膨出部72の上面よりも高くなるように延びる三角形状の腕部73,73が形成されており、この左右一対の腕部73,73がハウジング1のベース保持部12を左右両側から挟み込んだ状態で、ボルト8により締結される。
次に、この実施形態の手持ち式芝刈り機Aの作動について説明する。
まず、使用者は、芝刈り機Aのハンドル11を把持してそれを芝生の上に置き、ハンドル11のトリガー14を引いて、電動モータ60を起動させる、すると、その出力軸上のピニオン61から中間ギヤ部材62を介して従動ギヤ部材63に回転力が伝達され、この従動ギヤ部材63の筒状軸部63bの下端に連結された保護部材4及び回転刃2が一体に回転される。こうして回転される回転刃2の3つの切刃2a,2a,…がそれぞれ固定刃3の多数の切刃3a,3a,…と順次、交差して、これら多数の切刃3a,3a,…の間で上方に延びる芝草を次々と鋏み切ってゆく。
そうして回転する回転刃2と固定刃3とによって芝草を刈り取るときに、例えば小枝のように硬い物を刈り取ってしまい、比較的強い反力が作用することもあるが、この実施形態では、それらを支持する固定軸66の上部がハウジング1に片持ち状態で支持されているのみならず、上下の中間部位が従動ギヤ部材63の筒状軸部63bを介してハウジング1に支持されており、固定軸66の支持剛性は十分に確保されているから、問題はない。
そして、前記のように回転刃2及び固定刃3によって刈り取られた芝草の刈り屑は、保護部材4の羽根部42によってすくい上げられ、図4に黒い矢印で示すように、周囲に飛び散ることなく上方に搬送されて、上方のカバー部材5により覆われた集草空間Sに至り、この空間部Sにおいて今度は保護部材4の各羽根部42の立壁部42dによって、同図に白抜きの矢印で示すように回転方向前側に搬送される。
そうして集草空間Sを保護部材4の回転方向に搬送される刈り屑は、遠心力によって徐々に外周側に片寄っていき、ハウジング1の左側においてカバー部材5の後方の延出部52に押し出され、集草空間S内に滞留することなく、該延出部52の後端の開口52aからからカバー部材5外へ連続的に排出される。こうして連続的に排出された刈り屑はベース部材7上の屑受け部Rに堆積し、それが或る程度以上、多くなれば、屑箱等に捨てられる。このように保護部材4は、刈り屑を排出するための搬送部材としても有効に機能している。
また、芝刈り機Aの使用後に、例えば水分を含んだ刈り屑が集草空間Sに残留している場合は、カバー部材5の前部を上方に引き上げ、その係止爪部54をハウジング本体10のスリット10aに係止させて、上側位置に保持する。こうすれば、集草空間Sの前側外周が開放されるので、その内部に残留している刈り屑を除去しやすい。また、そうして上側位置に保持すれば、カバー部材5が回転刃2から上方に大きく離れることになるから、背の高い芝草の刈り取りも容易になる。
したがって、この実施形態に係る芝刈り機Aによると、ハウジング1の本体部10内に片持ち状態で支持した固定軸66の下端側に固定刃3を設けるとともに、その上部に近接させて回転刃2を設ける場合に、この回転刃2を回転させる従動ギヤ部材63の筒状軸部63bを外周から滑り軸受67によって支持し、これにより間接的に固定軸66を支持することで、その支持剛性を十分に確保することができる。
よって、ハウジング本体10内に取り付ける固定軸66の上部を長くする必要がなく、これが電動モータ60等の駆動系6と干渉することがないから、この干渉の問題を回避するために芝刈り機Aの大型化を招く虞れもない。つまり、芝刈り機Aの大型化を招くことなく、その本体にしっかりと固定軸66を支持させることができる。
尚、前記実施形態の芝刈り機Aでは、従動ギヤ部材63の筒状軸部63bを支持するための軸受部として、滑り軸受67を用いているが、これに限らず、例えばニードル軸受などの転がり軸受を用いることもできる。
また、前記の実施形態では、回転刃2の上部を覆う保護部材4をスクリュウのような形状として、その羽根部42,42,…により芝草の刈り屑を上方に搬送するようにしているが、これに限るものではない。
すなわち、保護部材4は単に回転刃2の上部を覆って周囲の物との接触を防止するだけのものであってもよい。或いは、そのように回転刃2の上部を覆って保護するためのものでなく、芝草の刈り屑を搬送するためのもの(搬送部材)を設けてもよい。さらにまた、保護部材4や搬送部材は設けないことも可能である。
但し、前記実施形態のように保護部材4乃至搬送部材を設ければ、上述したように、その保護部材4や搬送部材を介して従動ギヤ部材63の下端が回転刃2に連結されることになり、その分だけ固定軸66が長くなって片持ち状態では支持剛性を確保し難くなるから、そうした場合には本願発明の作用効果が特に有効なものになると考えられる。
さらに、前記実施形態では本発明を手持ち式の芝刈り機Aに適用しているが、これに限らず、本発明は手持ち式でないものに適用することも可能である。
以上、説明したように、本発明は、回転式の芝刈り機において、回転刃及び固定刃を支持する固定軸の支持剛性を確保しながら、芝刈り機の大型化を招くことがないので、特に手持ち式のものに好適である。
本発明の実施形態に係る手持ち式芝刈り機の側面図である。 同芝刈り機の特にカバー部材を省略した状態の内部構造を示す部分断面図である。 同芝刈り機の上面図である。 保護部材とカバー部材とを取り出して、両者間に形成される集草空間を示す説明図であり、(a)は上面図、(b)は側面図である。 カバー部材、保護部材、回転刃及び固定刃の分解斜視図である。
符号の説明
A 芝刈り機
1 ハウジング(本体)
2 回転刃
3 固定刃
4 保護部材(搬送部材)
6 回転刃の駆動系
60 電動モータ(駆動源)
61 ピニオン
62 中間ギヤ部材
63 従動ギヤ部材(筒状部材)
63a 大径ギヤ(従動ギヤ)
63b 筒状軸部
66 固定軸
67 滑り軸受(軸受部)

Claims (4)

  1. 本体に片持ち状態で支持させた固定軸の下端側に固定刃を設けるとともに、その上部に近接させて回転刃を設けた芝刈り機であって、
    前記固定軸周りに回転自在に配設した筒状部材の上部に、駆動源側からの回転力を入力する従動ギヤを設けるとともに、該筒状部材を前記回転刃と一体回転するように連結し、さらに、当該筒状部材の外周を、前記本体に設けた軸受部によって回転自在に支持してなることを特徴とする芝刈り機。
  2. 少なくとも従動ギヤの設けられている部位を除いて、筒状部材の内周面が固定軸の外周面から離間していることを特徴とする請求項1に記載の芝刈り機。
  3. 回転刃の上部を近接して覆い且つこれと一体に回転するように保護部材が設けられ、
    筒状部材の下部が前記保護部材を介して回転刃に連結されていることを特徴とする請求項1又は2のいずれかに記載の芝刈り機。
  4. 回転刃の上部に近接してこれと一体に回転するように設けられ、その回転に伴い芝草の刈り屑を搬送する搬送部材を備え、
    筒状部材の下部が前記搬送部材を介して回転刃に連結されていることを特徴とする請求項1又は2のいずれかに記載の芝刈り機。
JP2006127566A 2006-05-01 2006-05-01 芝刈り機 Pending JP2007295864A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006127566A JP2007295864A (ja) 2006-05-01 2006-05-01 芝刈り機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006127566A JP2007295864A (ja) 2006-05-01 2006-05-01 芝刈り機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007295864A true JP2007295864A (ja) 2007-11-15

Family

ID=38765913

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006127566A Pending JP2007295864A (ja) 2006-05-01 2006-05-01 芝刈り機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007295864A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2483975A (en) * 2010-09-27 2012-03-28 Hitachi Koki Kk Lawn mower wherein the distance between a fixed and rotary blade can be varied
JP2019062849A (ja) * 2017-10-04 2019-04-25 東日本旅客鉄道株式会社 高太枝伐採装置
CN110235598A (zh) * 2018-03-09 2019-09-17 创科(澳门离岸商业服务)有限公司 用于修剪器头部的修边附接件
JP2021153409A (ja) * 2020-03-25 2021-10-07 本田技研工業株式会社 芝草刈機

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4852532A (ja) * 1971-11-18 1973-07-24
JPS5959113A (ja) * 1982-09-25 1984-04-04 株式会社アーレスティ 芝刈機
JPH0595718A (ja) * 1991-03-21 1993-04-20 Andreas Stihl:Fa 特に草のための切断装置
JP2006020627A (ja) * 2004-06-11 2006-01-26 Yamaguchi Kinzoku Kk 刈払い機用安全装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4852532A (ja) * 1971-11-18 1973-07-24
JPS5959113A (ja) * 1982-09-25 1984-04-04 株式会社アーレスティ 芝刈機
JPH0595718A (ja) * 1991-03-21 1993-04-20 Andreas Stihl:Fa 特に草のための切断装置
JP2006020627A (ja) * 2004-06-11 2006-01-26 Yamaguchi Kinzoku Kk 刈払い機用安全装置

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2483975A (en) * 2010-09-27 2012-03-28 Hitachi Koki Kk Lawn mower wherein the distance between a fixed and rotary blade can be varied
US8522519B2 (en) 2010-09-27 2013-09-03 Hitachi Koko Co., Ltd. Lawn mower
JP2019062849A (ja) * 2017-10-04 2019-04-25 東日本旅客鉄道株式会社 高太枝伐採装置
CN110235598A (zh) * 2018-03-09 2019-09-17 创科(澳门离岸商业服务)有限公司 用于修剪器头部的修边附接件
JP2021153409A (ja) * 2020-03-25 2021-10-07 本田技研工業株式会社 芝草刈機
JP7378329B2 (ja) 2020-03-25 2023-11-13 本田技研工業株式会社 芝草刈機

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5862595A (en) Combined trimmer and vacuum apparatus
EP2554039B1 (en) Brush cutter
EP2554040A1 (en) Brush cutter
JP2007295864A (ja) 芝刈り機
JP4838624B2 (ja) 芝刈り機
JP5042838B2 (ja) 刈払機用回転刃およびこれを用いた刈払機
JP3136543U (ja) 刈払い機用刈刃ガード及びこれを備えた刈払い機
US20080271614A1 (en) Manual Food Processor
US6997268B2 (en) Trimmer
JP2006304659A (ja) 草刈機におけるガード板構造
JP2007020588A (ja) 刈払機用ガイド装置
JP2007020588A5 (ja)
JP2007295850A (ja) 刈払い機用刈刃ガード及びこれを備えた刈払い機
JP4045927B2 (ja) 芝刈機
JP3115639U (ja) 草刈り機のカッター
US20110179924A1 (en) Bench Cutting Machine
JP2012090569A (ja) コンバイン
JP4254854B2 (ja) 芝刈機
JP2006304646A (ja) 草刈機における絡み防止構造
JP2012176464A (ja) 動力工具
JP5858233B2 (ja) 芝刈機
JP2004159621A (ja) 芝刈機
JP3180023U (ja) 手持ち型電動氷かき器
JP4013880B2 (ja) 芝刈機
JP2007295862A (ja) 芝刈り機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20090113

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20101129

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110308

A02 Decision of refusal

Effective date: 20110712

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02