JP2007295862A - 芝刈り機 - Google Patents

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Abstract

【課題】芝草を切断する回転刃2を備えた手持ち式芝刈り機Aにおいて、回転刃2が周囲の物と極力、干渉しないようにして、安全性を高める。
【解決手段】回転刃2の上部を近接して覆う保護部材4を当該回転刃2と一体に回転するように設ける。回転刃2は、円盤状の本体外周から径方向外方に延びる複数の切刃2aを備え、各切刃2aの回転方向前側に刃先が形成されている。保護部材4は、回転刃2の本体と複数の切刃2aとをそれぞれ上方から覆う円筒部40と羽根部42とを有するものとし、各羽根部42の回転方向前側縁を切刃2aの刃先の回転方向後側に近接させる。各羽根部42の回転方向前側縁は櫛状に形成することが好ましい。
【選択図】 図5

Description

本発明は、回転する切断刃によって芝草を刈り取るようにした芝刈り機に関し、特に上側の切断刃を回転させる回転式のものに係る。
従来より、片手でも使用できる手持ち式の芝刈り機として、切断刃を2枚、上下に重ね合わせて設け、両者の切刃により芝草を鋏み切るようにしたものが公知である。それらは、櫛状に設けられた切刃を有する切断刃が相互に揺動する揺動式のものと、外周側に切刃を有する円盤状の切断刃が回転する回転式のものと、に大別される。また、回転式のものでは単一の切断刃を回転させて、芝草を刈り取るようにしたものもある。
例えば、特許文献1に記載の回転式芝刈り機では、重ね合わせた2枚の切断刃のうち、上側の切断刃を回転させる一方、下側の切断刃は芝刈り機の本体に固定している。この固定刃には複数の切刃が櫛状に設けられているが、隣り合う切刃同士の間隔は狭く、周囲の物が侵入し難くなっている。
また、この従来例では、上側の回転刃の上方をフードで覆い、該回転刃と一体に設けたファンにより風を発生させて、芝草の刈り屑を吸い上げるようにしている。吸い上げられた刈り屑はフードの上方に設けられた刈り屑収集袋に収集される。
実開昭49−138056号公報
ところで、前記従来例のものでは、回転刃の下側には近接して固定刃が配置され、下側からは周囲の物が侵入し難い構造となっているが、その固定刃と回転刃の上方のフードとの間には比較的大きな隙間があるから、ここから周囲の物が侵入して回転刃と接触し、損傷することがあった。
これに対し、上方のフードの外周下縁を回転刃の上部ぎりぎりまで近接させることも考えられるが、こうすると、例えば、誤って小枝等を刈り取ったときに大きな反力が作用すると、回転刃が振れて近接するフードの下縁に接触し、異音を生じることがあり、さらには故障の原因となる虞れもある。
斯かる点に鑑みて、本発明の目的は、上述の如き回転式の芝刈り機において、回転刃の上方の保護構造に工夫を凝らし、回転刃が周囲の物と極力、干渉しないようにして、安全性を高めることにある。
前記の目的を達成するために、本願の請求項1の発明は、複数の切刃が設けられた回転刃を回転させて、その切刃により芝草を刈り取るようにした芝刈り機を対象とする。そして、前記回転刃の上部を近接して覆う保護部材を、該回転刃と一体に回転するように設けたものである。
前記構成の芝刈り機では、回転刃が回転すると、その切刃が上方に延びる芝草を次々と刈り取るようになる。そうして回転する回転刃の上部には近接してこれを覆うように保護部材が設けられていて、この回転刃に周囲の物が接触することは殆どないから、安全性は高い。
また、前記保護部材は回転刃と一体に回転するようになっているから、回転刃が振れて保護部材と接触しても、あまり大きな音が発生することはなく、それが故障を引き起こす虞れもない。尚、保護部材が周囲の物と接触することはあり得るが、それを例えば樹脂材のようにあまり硬くない材料で形成すれば、周囲の物を損傷させる可能性は低い。特に、手持ち式の芝刈り機であれば、回転刃の回転速度があまり高くないから、周囲の物を損傷させる虞れは実質、ないといえる。
前記のような回転刃は、通常、円盤状の本体外周から径方向外方に延びる複数の切刃を備え、この各切刃の回転方向前側に刃先が形成されている。これに対し、保護部材として好ましいのは、回転刃の本体及び複数の切刃をそれぞれ上方から覆う本体部及び羽根部を有し、その各羽根部の回転方向前側縁が各切刃の刃先の回転方向後側に近接するように配置されたものである(請求項2の発明)。こうすれば、保護部材を回転刃の上部に近接して設けても、それが芝草の刈り取りの邪魔になることはない。
ところで、前記のように回転刃によって芝草を刈り取るときには、その回転刃の刃先に沿って外周側に逃げるように芝草がしなる結果として、切断面が斜めになることが多く、さらに髭のようなささくれを生じることもある。このため、芝生の見栄えがあまり良くなく、特に、ささくれを生じたときには芝枯れが起きやすくなるので、芝生の見栄えが悪くなる虞れもある。
これに対し請求項3の発明では、前記のように回転刃の切刃の刃先に近接する羽根部の回転方向前側縁に、先端が切刃の刃先よりも回転方向前側に位置するように延出する延出部を少なくとも1つ設けている。このことで、回転刃の切刃の刃先に沿って外周側に逃げようとする芝草を、保護部材の羽根部に設けられた延出部が捕捉して、その動きを規制するようになり、これにより前記のような不具合の発生が抑制される。
特に好ましいのは、前記のような延出部を複数、櫛状に設けることであり(請求項4の発明)、こうすれば、芝草が刃先に沿って動くことを殆ど阻止できるから、その切断面が概ね平らになって、非常にきれいな刈り込みが行える。
また、好ましいのは、前記保護部材の羽根部の外周縁に、その少なくとも回転方向前端部において上方に向かい突出する突出部を設けることである(請求項5の発明)。この突出部が芝草を引っかけて回転刃の切刃に導くことで、壁際に生える芝草の刈り取りも容易になる。
さらに、壁際まで芝刈り機を寄せていったとしても、この実施形態では回転刃が保護部材により覆われているから、その切刃が直接、壁面に接触することはなく、そこに傷を付けたり、反対に刃先が傷んだりすることがない。
以上のように、本発明に係る芝刈り機によると、回転式の芝刈り機において、回転刃の上部を近接して覆う保護部材を、該回転刃と一体に回転するように設けたから、回転刃の周囲の物との接触を防止して、安全性を向上できるとともに、回転刃と保護部材との接触による異音の発生や、これによる故障も防止することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基いて説明する。尚、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
図1乃至図5には、本発明を適用した手持ち式の芝刈り機、特に回転刃及び固定刃を備えたAの実施形態1を示す。この芝刈機Aは、駆動源やその制御回路、伝動ギヤ等を収容するハウジング1の前側(図1、2の右側)下部に、概略円盤状の回転刃2及び固定刃3が上下に重ね合わされて設けられており、上側に位置する回転刃2を回転させ、その外周の切刃2a,2a,…(図4参照)と下側の固定刃3の切刃3a,3a,…とにより芝草を鋏み切って、刈り取るようにしたものである。また、回転刃2の上部に近接して、これを覆うように樹脂製の保護部材4が設けられている。
前記ハウジング1は、例えば左右二つ割りの樹脂製部品を組み合わせてなり、その前側には図示しない電動モータ(駆動源)を上下方向に向けて収容するハウジング本体10が形成されるとともに、このハウジング本体10の上部から後側に向かって、後端側が下方に湾曲するように延びる概略J字状のハンドル11が一体に設けられている。また、そのハンドル11の下端から前側の斜め下方に向かって延びて、後述の如くベース部材7を保持するベース保持部12が設けられ、このベース保持部12の前側上部がハウジング本体10の下部に連繋されている。
前記ハウジング本体10は全体として上窄まりの円筒状とされていて、その下側部分は、ベース保持部12に繋がる後側の部位を除いて、周囲を半透明の樹脂製カバー部材5(図1では斜線を入れて示す)により覆われている。このカバー部材5は、図3や図4にも示すように、ハウジング本体10の下側部分から下方の保護部材4の上部までを覆う概略傘状のカバー部50と、その後端から左右に相対向しつつ後方に延びる一対の腕部51,51とを備え、さらにその左側の腕部51に沿うように後方に延びる延出部52が形成されていて、その後端が後方に向かい開口している(開口52a)。
また、前記左右一対の腕部51,51には、それぞれの後部で左右外方に突出するようにボス部53が設けられていて、図示省略のねじ等によりハウジング本体10に対し回動可能に連結されている。これによりカバー部材5は、ボス部53において左右方向の軸の周りに回動可能とされ、図1等に示すようにカバー部50の下縁が回転刃2と略平行になる下側位置と、そこから上方に回動された上側位置とのいずれかに位置づけられるようになっている。
尚、前記カバー部50の前側の上部には、これをハウジング本体10に係止するための係止爪部54が設けられている。すなわち、ハウジング本体10の前部には、上下に離間してそれぞれ前記係止爪部54を係止可能な2つのスリット10a,10bが形成されており、このいずれかのスリット10a,10bにより前記カバー部50の係止爪部54が係止されることで、カバー部材5が前記上側位置及び下側位置にそれぞれ保持されるようになっている。
前記ハウジング1のハンドル11の内部には、図示しないが電動モータのON・OFFスイッチが配設されるとともに、このハンドル11を把持した手の指で操作しやすいよう、ハンドル11の前側下部にはトリガー6が配設されており、このトリガー6が操作されて、ON・OFFスイッチがON・OFF切換えられることで、電動モータが起動し又は停止するようになっている。
また、前記ベース保持部12には、その長手方向に伸びる長穴12aが左右に貫通して形成されており、ここにはベース部材7を締結するためのボルト8が挿通されるようになっている。この長穴12aの上辺は、ボルト8の軸部に対応する大きさの凹部が複数(図の例では5つ)並んだ波形に形成されており、そのいずれかに対応するように位置づけたボルト8によって、ベース部材7をベース保持部12に締結することができる。尚、この例では図2のみに実線で示すが、ボルト8の端部に樹脂製の把持部8aが取り付けられており、使用者は指でボルト8を緩めたり、締め付けたりすることができる。
そうしてボルト8によりベース部材7を締結する位置を長穴12aに沿ってベース保持部12の前側に移動させれば、ベース部材7がハウジング1に対し低くなる(ベース部材7によって支持されるハウジング1の位置が高くなる)一方、反対に後側に移動させれば、ベース部材7はハウジング1に対して高くなる。つまり、ベース部材7は、ハウジング1に対して高さ調節可能に取り付けられるようになっている。
図4の分解斜視図に示すように、回転刃2及び固定刃3は、それぞれ外周側に複数の切刃2a,…,3a,…を有している。図の例では回転刃2は、円盤状の本体外周から径方向外方に延びていて、その回転方向前側に刃先が形成された3つの切刃2a,2a,…を有し、一方、固定刃3は、その外周に櫛状に多数の切刃3a,3a,…を有している。固定刃3は、ハウジング本体10に支持された固定軸9(図1を参照)の下端に回動不能に固定され、一方、回転刃2は、刃先を該固定刃3と摺接するようにして、固定軸9の下端側外周に回動自在に支持されている。
そして、前記回転刃2は、その上部を覆う保護部材4のボス部41を介して伝動ギヤからの回転力を受け入れて、図2、3において反時計回りに回転され、その切刃2a,2a,…がそれぞれ固定刃3の多数の切刃3a,3a,…と順次、交差して、芝草を次々と鋏み切るようになっている。
すなわち、前記保護部材4は、図4に示すように、本体である円筒部40の内周側に略同軸にボス部41が設けられていて、このボス部41の上側内周に形成された複数の(図の例では3つの)溝41a,41a,…が、図示しない伝動ギヤの軸部外周に設けられた複数の突条と噛み合う一方、ボス部41の下側外周に形成された複数の突条(図示せず)が、回転刃2の中心孔内周に形成された複数の(図の例では6つの)凹部2b,2b,…と噛み合って、伝動ギヤからの回転入力を回転刃2に伝達するようになっている。
また、保護部材4の円筒部40の外周には3つの羽根部42,42,…が設けられ、全体として扁平なスクリュウのような形状とされ、その円筒部40が回転刃2の本体上部を覆うように、また、3つの羽根部42,42,…はそれぞれ切刃2a,2a,…の上部を覆うように配置されている。この保護部材4は、以下に述べるように回転刃2と一体に回転して、スクリュウコンベアのように芝草の刈り屑を上方に搬送する機能を有している。
この点について説明すると、まず、保護部材4の円筒部40の上端は、図3に破線で示すように、ハウジング本体10の下端前部に対し下方のやや外周側に近接しており、一方、その外周の3つの羽根部42,42,…は、それぞれ、外周縁がカバー部材5のカバー部50の外周壁に内周側から近接している。この羽根部42は、その回転方向前側の範囲(図の例では周方向長さの2/3くらいの範囲)が前側ほど下方に位置する傾斜部42aとされ、残りの範囲は水平部42bとされていて、この水平部42bの下面が、図1の如く下側位置にあるカバー部材5の外周壁下縁と略同じ高さに位置している。つまり、カバー部材5のカバー部50内には、保護部材4の円筒部40よりも外周側で、その羽根部42,42,…の上方に概略環状の空間部Sが形成されている。
また、前記各羽根部42の傾斜部42aの下端縁(羽根部の回転方向前側縁)は、それぞれ、図5に拡大して示すように回転刃2の各切刃2aの刃先の回転方向後側に近接しており、このことで、羽根部42が切刃2aによる芝草の刈り取りを邪魔しないばかりか、その切刃2aによって刈り取られた芝草の刈り屑は、羽根部42の傾斜部42aによって直ちにすくい上げられるようになる。
さらに、各羽根部42の傾斜部42aの外周縁には、その回転方向の範囲に亘って上方に立ち上がる周壁部42c(少なくとも回転方向前端部に形成された上方突出部)が形成されていて、その上端が水平部42bと略同じ高さまで延びている。この周壁部42cの前端は、切刃2aの刃先と略同じ位置にあり、芝草を引っかけて回転刃2の切刃2aに導くようになっている。
すなわち、保護部材4は、その本体である円筒部40の外周に、羽根部42の傾斜部42aと周壁部42cとによって囲まれて、下端が回転刃2の切刃2aの刃先に近接する一方、上端が上方の空間部Sに連通する螺旋状の搬送路を有するものであり、これにより、芝草の刈り屑を上方の空間部Sへと搬送するようになっている。この空間部Sを以下、集草空間Sともいう。
加えて、前記保護部材4には、各羽根部42の水平部42bの回転方向後端から立ち上がり、半径方向に亘って延びる立壁部42dが形成されている。この立壁部42dの上端は円筒部40の上端と同じ高さにまで達しており、保護部材4の回転に伴い集草空間S内を移動して、芝草の刈り屑を回転方向の前側へ搬送する搬送腕部として機能する。
すなわち、保護部材4の羽根部42,42,…によってすくい上げられ、上方の集草空間Sに搬送されてきた刈り屑は、今度は、その集草空間Sにおいて立壁部42dにより回転方向に搬送されることになり、その後、ハウジング1の左側にてカバー部材5の後方の延出部52に押し出され、その後端の開口52aから後方に向かって排出されるようになる。こうして排出された刈り屑はベース部材7上の屑受け部Rに堆積する。
尚、ベース部材7は、樹脂の射出成形、金属板のプレス成形等により形成され、底板部70とその後縁から左側縁にかけて上方に立ち上る背板部71とを備えている。底板部70には左右の中間部において後側ほど高くなるように傾斜して立ち上がる膨出部72が一体に設けられ、この膨出部72の上面がハウジング1のベース保持部12の下面に当接することで、ベース部材7の底板部70の下面(ベース面)が回転刃2と略平行になる。
また、ベース部材7の底板部70には、膨出部72の左右両側からそれぞれ立ち上がって、上部が膨出部72の上面よりも高くなるように延びる三角形状の腕部73,73が形成されており、この左右一対の腕部73,73がハウジング1のベース保持部12を左右両側から挟み込んだ状態で、ボルト8により締結される。
次に、この実施形態1の手持ち式芝刈り機Aの作動について説明する。
まず、使用者は、芝刈り機Aのハンドル11を把持してそれを芝生の上に置き、ハンドル11のトリガー6を引いて、電動モータを起動させる、すると、伝動ギヤを介して回転刃2が回転され、その3つの切刃2a,2a,…がそれぞれ固定刃3の多数の切刃3a,3a,…と順次、交差して、これら多数の切刃3a,3a,…の間で上方に延びる芝草を次々と鋏み切ってゆく。
そうして回転する回転刃2の上部には近接して保護部材4が設けられていて、この保護部材4と固定刃3との隙間が非常に狭いことから、周囲の物が回転刃2に接触することは殆どなく、安全性は高い。また、保護部材4は回転刃2と一体に回転するから、小枝のように硬い物を刈り取ったときに、その反力によって回転刃2が振れて保護部材4に接触しても、あまり大きな音は発生しない。
さらに、保護部材4は、回転刃2の3つの切刃2a,2a,…をそれぞれ覆う羽根部42,42,…を備えているが、その各羽根部42の回転方向前側縁は回転刃2の切刃2aの刃先の回転方向後側に位置しており、芝草の刈り取りの邪魔にはならない。むしろ、該各羽根部42の周壁部42cの前端が芝草を引っかけて、回転刃2の切刃2aに導くようになるから、壁際に生える芝草の刈り取りがし易くなる。
そうして刈り取られた芝草の刈り屑は、保護部材4の羽根部42によってすくい上げられ、図3に黒い矢印で示すように、周囲に飛び散ることなく上方に搬送されて、上方のカバー部材5により覆われた集草空間Sに至り、この空間部Sにおいて今度は保護部材4の各羽根部42の立壁部42dによって、同図に白抜きの矢印で示すように回転方向前側に搬送される。
そうして集草空間Sを保護部材4の回転方向に搬送される刈り屑は、遠心力によって徐々に外周側に片寄っていき、ハウジング1の左側においてカバー部材5の後方の延出部52に押し出され、集草空間S内に滞留することなく、該延出部52の後端開口52aからからカバー部材5外へ連続的に排出される。こうして連続的に排出された刈り屑はベース部材7上の屑受け部Rに堆積し、それが或る程度以上、多くなれば、屑箱等に捨てられる。
また、芝刈り機Aの使用後に、例えば水分を含んだ刈り屑が集草空間Sに残留している場合は、カバー部材5の前部を上方に引き上げ、その係止爪部54をハウジング本体10のスリット10aに係止させて、上側位置に保持する。こうすれば、集草空間Sの前側外周が開放されるので、その内部に残留している刈り屑を除去しやすい。また、そうして上側位置に保持すれば、カバー部材5が回転刃2から上方に大きく離れることになるから、背の高い芝草の刈り取りも容易になる。
したがって、この実施形態1に係る芝刈り機Aによると、固定刃3の上に近接して回転刃2を重ね、さらにその回転刃2の上部を近接して覆うように保護部材4を設けて、この保護部材4を回転刃2と一体に回転させるようにしたことで、回転刃2に周囲の物が殆ど接触しないようになり、安全性を向上できる。その際、保護部材4自体は周囲の物と接触し得るが、それは樹脂材により形成されており、この実施形態のように回転刃2の回転速度が低い手持ち式の芝刈り機Aでは、周囲の物を損傷させる虞れは殆どない。
また、保護部材4が回転刃2と一体に回転することから、回転刃4が振れて近接する保護部材4と接触しても、あまり大きな音が発生することはなく、保護部材4の破損や駆動系の故障を引き起こすこともない。
さらに、回転刃2の上部を覆う保護部材4のうち、切刃2aを覆う羽根部42の回転方向前側縁が切刃2aの刃先よりも回転方向後側に位置しているので、芝草の刈り取りの邪魔にはならず、むしろその羽根部42の周壁部42cの前端が芝草を引っかけて切刃2aに導くことで、壁際に生える芝草の刈り残しを少なくすることができる。
しかも、壁際まで芝刈り機Aを寄せていったとしても、この実施形態のように回転刃2の上部を樹脂製の保護部材4により覆っていれば、その回転刃2の切刃2aが直接、壁面に接触することはなく、仮に保護部材4が接触したとしても壁面に傷を付けることはないし、壁面との接触によって切刃2aの刃先が傷むこともない。
(実施形態2)
ところで、上述した実施形態1のような回転式の芝刈り機Aでは、刈り取りの際に芝草が、回転刃2の切刃2aの刃先に沿って外周側に逃げるように動き易く、その結果として切断面が斜めになったり、さらに髭のようなささくれを生じたりすることがある。そうして斜めに刈り取られた芝生はあまり見栄えが良くなく、ささくれを生じたときには芝枯れが起きやすくなって、見栄えが悪くなる虞れもある。
そこで、実施形態2に係る芝刈り機Aでは、図6(a)に示すように、回転刃2の切刃2aの刃先を櫛状に形成することによって、前記のような不具合を解消したものである。この点を除けば実施形態2の芝刈り機Aの構成は前記実施形態1のものと同じなので、同一部材には同一の符号を付してその説明は省略する。
図6(b)に拡大して示すように、この実施形態2でも保護部材4の羽根部42の回転方向前側縁(その傾斜部42aの下端縁)は、基本的には前記実施形態1のものと同様に、回転刃2の切刃2aの刃先の回転方向後側に近接しているが、そこから回転方向前側に延びるように複数の(図の例では4つの)延出部42e,42e,…が形成され、それらの先端が切刃2aの刃先よりも回転方向前側に位置している。
そのように櫛状に設けられた複数の延出部42e,42e,…は、回転刃2の切刃2aの刃先に沿って芝草が動くことを阻止するようになり、その結果、芝草の切断面が概ね平らになるとともに、切断面に髭のようなささくれを生じることがなくなり、このことによる芝枯れを未然に防止することができる。つまり、実施形態2の芝刈り機Aによると、芝生を非常にきれいに刈り込むことができる。
尚、前記実施形態2の芝刈り機Aにおいて回転刃2の切刃2aの刃先に延出部42eを櫛状にではなく、例えば刃先の径方向の中間位置や外周縁等に1つだけ設けることもでき、これだけでも、刃先に沿って外周側に逃げようとする芝草の動きを規制することができる。
また、前記実施形態1、2の芝刈り機Aでは、回転刃2の上部を覆う保護部材4をスクリュウのような形状として、その羽根部42,42,…により芝草の刈り屑を上方に搬送するようにしているが、これに限るものではない。
すなわち、羽根部42,42,…に傾斜部42aを設けて螺旋状とする必要はなく、また、周壁部42cや立壁部42dも形成する必要はない。但し、周壁部42cを形成しない場合には、芝草を引っかけて切刃2aの刃先に導くために、羽根部42の外周縁の少なくとも回転方向前端部に上方への突出部を設けることが好ましい。
さらに、前記の実施形態では本発明を、回転刃2及び固定刃3によって芝草を挟み切るようにした芝刈り機Aに適用しているが、これに限らず、単一の回転刃によって芝草を刈り取るように構成した芝刈り機にも本発明を適用できることは言うまでもない。
さらに、前記各実施形態では本発明を手持ち式の芝刈り機Aに適用しているが、これに限らず、本発明は手持ち式でないものに適用することも可能である。
以上、説明したように、本発明は、回転式の芝刈り機において、回転刃の周囲の物との接触を防止できて安全性が高いから、特に手持ち式のものに好適である。
本発明の実施形態に係る手持ち式芝刈り機の側面図である。 同上面図である。 保護部材とカバー部材とを取り出して、両者間に形成される集草空間を示す説明図であり、(a)は上面図、(b)は側面図である。 カバー部材、保護部材、回転刃及び固定刃の分解斜視図である。 回転刃の切刃の刃先と保護部材の羽根部下端との位置関係を示す拡大図である。 保護部材の羽根部下端縁を櫛状に形成した実施形態2の芝刈り機に係る保護部材を示す図であり、(a)は上面図、(b)は図5相当図(b)である。
符号の説明
A 芝刈り機
2 回転刃
2a 切刃
3 固定刃
3a 切刃
4 保護部材
40 円筒部(本体部)
42 羽根部
42c 周壁部(突出部)
42e 延出部

Claims (5)

  1. 複数の切刃が設けられた回転刃を回転させて、その切刃により芝草を刈り取るようにした芝刈り機であって、
    前記回転刃の上部を近接して覆う保護部材が、該回転刃と一体に回転するように設けられていることを特徴とする芝刈り機。
  2. 回転刃は、その本体外周から径方向外方に延びる複数の切刃を備え、この各切刃の回転方向前側に刃先が形成されたものであり、
    保護部材は、前記回転刃の本体と複数の切刃とをそれぞれ上方から覆う本体部と羽根部とを有し、この各羽根部の回転方向前側縁が各切刃の刃先の回転方向後側に近接していることを特徴とする請求項1に記載の芝刈り機。
  3. 保護部材の各羽根部の回転方向前側縁には、先端が回転刃の切刃の刃先よりも回転方向前側に位置するよう回転方向前側に延出した延出部が、少なくとも1つ設けられていることを特徴とする請求項2に記載の芝刈り機。
  4. 保護部材の羽根部の回転方向前側縁には複数の延出部が櫛状に設けられていることを特徴とする請求項3に記載の芝刈り機。
  5. 保護部材の羽根部の外周縁には、その少なくとも回転方向前端部において上方に向かい突出する突出部が設けられていることを特徴とする請求項2〜4のいずれか1つに記載の芝刈り機。
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