JP7378329B2 - 芝草刈機 - Google Patents
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Description
ところで、芝草刈機のなかには、ブレードの上部に軸部を覆うデフレクタガードが取り付けられ、デフレクタガードがブレードとともに回転するように構成されたものがある。デフレクタガードは、軸部を覆うように筒状に形成され、ブレードから上方へ離れるにしたがって徐々に拡径するように断面湾曲状に形成されている。よって、ブレードで刈った芝草(以下、刈り芝ということがある)が回転軸に巻き付くことをデフレクタガードで抑えることができる(例えば特許文献1参照)。
(1)原動機(例えば、実施形態のブレード駆動用モータ41)を支持するハウジング(例えば、実施形態のモータハウジング13)と、前記ハウジングに貫通され、前記原動機により回転可能な軸部(例えば、実施形態の出力軸41a)と、前記軸部に固定されたブレード(例えば、実施形態のブレード81)と、前記ブレード及び前記ハウジングの間において前記軸部に取り付けられ、前記軸部を中心とする平坦な板状に形成されて前記軸部の径方向外側に張り出された保護プレート(例えば、実施形態の保護プレート82)と、前記保護プレートの外縁(例えば、実施形態の外縁97a)及び前記ハウジングの間隔を覆う突起(例えば、実施形態の突起83)と、を備えている。
この構成によれば、保護プレートをブレードに共締めすることにより、保護プレートとブレードとを共通の締付部材で締め付けることができる。これにより、構成を簡素化でき、ブレード及び保護プレートをコンパクトにまとめることができる。
また、保護プレートのプレート部をホルダから径方向外側に張り出すことにより、プレート部の外径を大きく確保できる。よって、突起をハウジングの外側部に径方向外側へ向けて近づけることができる。これにより、例えば、プレート部の外縁と突起との間に詰まった刈り芝をハウジングの外側から容易に除去できる。
ここで、ハウジングの外側部に対して、突起を径方向外側へ向けて近づけることにより、ブレードを外さなくても手や工具をプレート部の外縁と突起との間に入れ易くできる。これにより、プレート部の外縁と突起との間に詰まった刈り芝を手や工具で除去しやすくできる。
この構成によれば、突起をハウジングに形成することにより、突起の形状を簡素化できる。
この構成によれば、突起を保護プレートの外縁に形成することにより、ハウジングの形状を簡素化できる。
この構成によれば、ブレードの外周が前進走行方向の前側において下方に位置するように、前進走行方向の後側へ向けてブレードを上り勾配に配置した。これにより、芝草刈機が前進走行しつつ、ブレードによって刈った後の芝面に対して、ブレードが擦ることを防止できる。
この構成によれば、プレート部とブレードとの間のクリアランスにホルダを配置させた。よって、ホルダによりプレート部をブレードに対して位置決めできる。
また、クリアランスにホルダを配置させることにより、例えば、ホルダをスパナ等の締付工具で保持して、保護プレートをブレードに共締めできる。これにより、保護プレート及びブレードを容易に組み付けることができる。
この構成によれば、ホルダが軸部に対して回転方向に移動することを規制した。よって、ホルダ(すなわち、保護プレート)を軸部とともに回転させることができる。保護プレートを軸部とともに回転させることにより、クリアランスに堆積した刈り芝が、プレート部に対して擦ることを防止できる。
アッパフレーム30は、アンダフレーム20に対して取り外し可能に取り付けられている。さらに、アッパフレーム30は、化粧カバー16によって上から覆われている。化粧カバー16は、アッパフレーム30に対して取り外し可能に取り付けられている。
出力軸41aは、水平な芝地GL、すなわち地面GLに対して略垂直に支持されている。好ましくは、出力軸41aは、鉛直線VHに対してブレード駆動用モータ41が前方に位置するように若干傾いて支持されている。
出力軸41aを鉛直線VHに対して若干傾かせた理由については後で詳しく説明する。また、ブレードユニット12についても後で詳しく説明する。
収納部33には、モータハウジング13が収納されている。モータハウジング13は、ブレード駆動用モータ41を収容し且つ保持しており、走行フレーム11に対して昇降可能である。すなわち、モータハウジング13は、アンダフレーム20に対して、回転を規制されるとともに、上下方向の移動を許容されている。
例えば、不図示のガイドレールと、このガイドレールに案内されて上下に移動可能な不図示のスライダとの組合せ構造によって、モータハウジング13は、上下方向の移動のみが許容される。ガイドレールは、アンダフレーム側膨出部21の内壁面に設けられて上下方向に延びている。スライダは、モータハウジング13の外壁面に設けられている。モータハウジング13については後で詳しく説明する。
昇降用モータ55の動力は、不図示の駆動ギヤと従動ギヤ56とを介して駆動軸52に伝わり、ネジ部51が回転する。ネジ部51の回転によりラック53が昇降する。これにより、モータハウジング13を昇降させて、ブレード駆動用モータ41とブレードユニット12の高さを調節できる。
底部61は、出力軸41aに対して直交するように設けられている、底部61には、モータハウジング13の内部に収容されたブレード駆動用モータ41が複数のボルト65により固定されている。すなわち、ブレード駆動用モータ41は、底部61に支持されている。
第1張出部67は、例えば、底部61の外周から鉛直線VHに対して直交し、かつ、鉛直線VHの径方向外側に向けて張り出されている。
リング部68は、例えば、第1張出部67の外周からブレード81へ向けて突出され、鉛直線VHに対して同軸に環状形成されている。第2張出部69は、鉛直線VHに対して同軸に形成されている。第2張出部69は、例えば、リング部68の端部から鉛直線VHに対して直交し、かつ、鉛直線VHの径方向外側に向けて張り出されている。
出力軸41aは、第1キー溝73と、小径部74と、雄ねじ部75と、を有する。第1キー溝73は、出力軸41aのうち軸方向において概ね中央に開口するように形成されている。小径部74は、出力軸41aのうちブレード81側の端部に形成されている。小径部74は、出力軸41aの他の部位に比べて小径に形成されている。小径部74のうち、底部61側の端部に段部77が形成され、ブレード81側の端部に雄ねじ部75が形成されている。雄ねじ部75にナット78がねじ結合されることにより、出力軸41aにブレードユニット12が取り付けられている。
ブレード本体85は、円盤状に形成され、外周85aが下方へ折り曲げられ環状に形成されている。また、ブレード本体85は、中央部85bが底部61に向けて隆起され、中央部85bが上プレート88及び下プレート89で挟持されている。上プレート88、中央部85b、及び下プレート89には、出力軸41aの小径部74が挿通可能な挿通孔がそれぞれ貫通されている。
一方、カッタ86の刃部86bに必要以上の負荷を受けた場合には、カッタ86がボルト91を軸に負荷から逃げる方向に回転してカッタを保護できる。
ホルダ95は、軸方向に貫通されることにより筒状に形成されている。ホルダ95は、係止部101と、第2キー溝102と、一対の平坦面103(図4において手前側のみを図示する)と、を有する。
よって、出力軸41aの雄ねじ部75にナット78がねじ結合されることにより、係止部101がブレード81(上プレート88)と段部77とにより挟持されている。これにより、ホルダ95の軸方向への移動が防止されている。
一対の平坦面103は、ホルダ95の周方向に180°の間隔をおいて、対向する平坦面に形成されている。一対の平坦面103は、例えばスパナ等の締付工具で挟み込まれるように形成されている。また、ホルダ95の下半部95bには、取付ブラケット96が固定されている。
このように、ホルダ95、取付ブラケット96、及びプレート部97が一体に固定されることにより保護プレート82が形成されている。
加えて、突起83の端部83aは、第2張出部69より底部61側に配置されている。すなわち、突起83の端部83aは、第2ガード部63の内部に収納されている。
まず、出力軸41aの第1キー溝73にキー105が差し込まれた状態において、保護プレート82のホルダ95が出力軸41aに雄ねじ部75側から嵌合される。ホルダ95の第2キー溝102にキー105が差し込まれ、ホルダ95の係止部101が出力軸41aの段部77に接触する。
つぎに、上プレート88、ブレード81(具体的には、ブレード本体85)、及び下プレート89が出力軸41aに雄ねじ部75側から嵌合され、上プレート88が係止部101に接触する。
よって、ホルダ95の係止部101、上プレート88、ブレード81(ブレード本体85)、及び下プレート89が、段部77とナット78により共締めされる。これにより、保護プレート82及びブレード81を容易に組み付けることができる。
さらに、ホルダ95の係止部101が出力軸41aの段部77に接触することにより、出力軸41aの軸方向においてホルダ95及びブレード81が位置決めされ、出力軸41aに固定できる。
ここで、芝草刈り機10の中央に位置する出力軸41a付近で芝が詰まった場合には、ブレード81を取り外さない限り、出力軸41a付近に手や工具を入れることは困難である。しかし、リング部68(特に、開口部71)に対して、突起83を径方向外側へ向けて近づけることにより、芝詰りが発生する位置を径方向外側に移動させることができ、ブレード81を外さなくても手や工具をプレート部97の外縁97aと突起83との間に入れ易くできる。これにより、プレート部97の外縁97aと突起83との間に詰まった刈り芝を手や工具で除去しやすくできる。
また、本実施の形態では突起83の端部83aの側面に向かってプレート部97が延びるように構成したが、プレート部97の上面に向かって突起83が延びるように構成してもよい。前者では芝詰まりに対して下方からアクセスできるため芝詰まりが除去しやすい。後者では芝詰まりに対して側方からアクセスする必要があるため、リング部68が邪魔してアクセス性が落ちることが考えられる。
さらに、出力軸41aの第1キー溝73とホルダ95の第2キー溝102とにキー105が差し込まれている。よって、ホルダ95の出力軸41aに対する回転方向への移動が規制されている。すなわち、ホルダ95(すなわち、保護プレート82)をブレード81とともに回転させることができる。これより、クリアランスL1に堆積した刈り芝が、プレート部97に対して擦ることを防止できる。
変形例1の突起は、リング部(ハウジングの外側部)68に一体に形成され、リング部68から保護プレート82(具体的には、プレート部97)の外縁97aまで径方向内側に向けて、出力軸41aの軸方向に対して交差する方向に張り出されている。よって、突起は、プレート部97の外縁97aと第2ガード部63との間隔を覆うことができる。
ここで、交差する方向は、出力軸41aの軸方向に対して直交する方向に限定するものではなく、例えば出力軸41aの軸方向に対して斜めの方向も含む。
さらに、突起がモータハウジング13のリング部68に一体に形成されることにより、突起の形状を簡素化できる。
変形例2の突起は、保護プレート82(具体的には、プレート部97)の外縁97aに一体に形成されている。この突起は、保護プレート82(具体的には、プレート部97)の外縁97aからモータハウジング13の底部(第2ガード部63の頂部)61へ向けて出力軸41aの軸方向に沿って筒状に突出されている。よって、突起は、プレート部97の外縁97aと第2ガード部63との間隔を覆うことができる。
さらに、突起が、保護プレート82(プレート部97)の外縁97aに一体に形成されることにより、突起の形状を簡素化できる。
なお、交差する方向は、出力軸41aの軸方向に対して直交する方向に限定するものではなく、例えば出力軸41aの軸方向に対して斜めの方向も含む。
さらに、突起が、保護プレート82(プレート部97)の外縁97aに一体に形成されることにより、突起の形状を簡素化できる。
例えば、前記実施形態では、芝草刈機10として自動走行式芝草刈機を例示したが、その他の例として、歩行型自走式芝草刈機、乗用型自走式芝草刈機等の他の芝草刈機としてもよい。
12 ブレードユニット
13 モータハウジング(ハウジング)
41 ブレード駆動用モータ(原動機)
41a 出力軸(軸部)
61 モータハウジングの底部(ハウジングの頂部)
63 第2ガード部
68 リング部(ハウジングの外側部)
81 ブレード
82 保護プレート
83 突起
85 ブレード本体
85a ブレード本体の外周
95 ホルダ
97 プレート部
97a プレート部の外縁(保護プレートの外縁)
L1 クリアランス
Claims (8)
- 原動機を支持するハウジングと、
前記ハウジングに貫通され、前記原動機により回転可能な軸部と、
前記軸部に固定されたブレードと、
前記ブレード及び前記ハウジングの間において前記軸部に取り付けられ、前記軸部を中心とする平坦な板状に形成されて前記軸部の径方向外側に張り出された保護プレートと、
前記保護プレートの外縁及び前記ハウジングの間隔を覆う突起と、
を備えることを特徴とする芝草刈機。 - 前記保護プレートは、前記ブレードに共締めされていることを特徴とする請求項1に記載の芝草刈機。
- 前記保護プレートは、
前記ブレードに接触する筒状のホルダと、
前記ホルダから前記軸部の径方向外側に張り出され、前記ブレードに対して前記軸部の軸方向にクリアランスをおいて配置されたプレート部と、
を備えることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の芝草刈機。 - 前記突起は、前記ハウジングの頂部から前記軸部の軸方向に突出され、又は、前記ハウジングの外側部から前記軸方向に対して交差する方向に突出されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の芝草刈機。
- 前記突起は、前記保護プレートの外縁から前記軸部の軸方向に突出され、又は、前記保護プレートの外縁から前記軸方向に対して交差する方向に突出されていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の芝草刈機。
- 前記ブレードは、前進走行方向の前側において外周が下方に位置するように、前記前進走行方向の後側へ向けて上り勾配に配置されていることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の芝草刈機。
- 前記ホルダは、前記プレート部と前記ブレードとの間の前記クリアランスに配置されていることを特徴とする請求項3に記載の芝草刈機。
- 前記ホルダは、前記軸部に対して回転方向に移動が規制されていることを特徴とする請求項3又は請求項7に記載の芝草刈機。
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