JP2007292376A - キッチンにおける冷蔵庫の設置構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】冷蔵庫とキッチンの作業スペース間の距離を短縮してキッチンでの作業効率を高めることができるとともに、冷蔵庫の上方の空間を有効利用することができ、更には冷蔵庫を含めたキッチン、ダイニング及びリビング全体の意匠を統一することができるキッチンにおける冷蔵庫の設置構造を提供すること。
【解決手段】垂直に起立する左右の支持板7と該支持板7によって水平に支持されたカウンター8とで形成される空間S内に、横方向に長い横型の冷蔵庫2を収納する。又、前記冷蔵庫2と前記支持板7及び前記カウンター8とを分離し、冷蔵庫2を前記空間Sに対して出し入れ可能とする。更に、前記冷蔵庫2の扉2a〜2dを引き出し式とする。
【選択図】図2
【解決手段】垂直に起立する左右の支持板7と該支持板7によって水平に支持されたカウンター8とで形成される空間S内に、横方向に長い横型の冷蔵庫2を収納する。又、前記冷蔵庫2と前記支持板7及び前記カウンター8とを分離し、冷蔵庫2を前記空間Sに対して出し入れ可能とする。更に、前記冷蔵庫2の扉2a〜2dを引き出し式とする。
【選択図】図2
Description
本発明は、横方向に長い横型冷蔵庫のキッチンへの設置構造に関するものである。
図6及び図7にキッチンにおける冷蔵庫の設置構造の従来例を示す。即ち、図6はキッチンの平面図、図7は図6の矢視C−C線方向の図であり、従来からキッチンには市販されている一般家庭用の冷蔵庫102が設置されているが、現在市販されている冷蔵庫102は縦方向に長い縦型であるため、例えば図示のような対面型キッチンの場合には、冷蔵庫102はキッチンの背面の端へ設置されることが多い。
尚、図示の対面型のキッチンにおいて、カウンター101にはシンク103と加熱機器104が設置されており、これらのシンク103と加熱機器104の間が調理スペースとなっている。そして、カウンター101の背面には食器棚116が設置され、その横に冷蔵庫102が設置されている。
ところで、キッチンの意匠的な配慮からビルトインタイプの冷蔵庫を採用したり(特許文献1参照)、ビルトインタイプの食器洗い乾燥器の下に冷蔵庫を組み込んで空間を有効利用する提案がなされている(特許文献2)。
特開2005−172413号公報
特開2005−337682号公報
図6及び図7に示したキッチンに設置されている市販の冷蔵庫102は前述のように縦方向に長い縦型であるため、配置的にキッチンの背面の端へ配置されることが多く、キッチンにおいて調理に使用する食材や調味料等を冷蔵庫102から取り出す場合、或る程度の距離を歩かなければそれらを冷蔵庫102から取り出すことができない。つまり、図6に示す冷蔵庫102とカウンター101上の調理スペース間の作業動線が長くなり、作業効率が悪いという問題があった。
又、冷蔵庫102の上の空間は高い位置にあるため、常用スペースとしては利用できず、殆ど無駄なデッドスペースとなっており、空間の有効利用がなされていないのが実情である。
更に、市販されている縦型の冷蔵庫102は、横方向に長いキッチン全体の意匠の統一性を崩してしまうという問題もある。キッチンメーカーでビルトインされて販売される特許文献1記載の冷蔵庫は、扉の意匠は周りの意匠と合ってはいるものの、市販の冷蔵庫と同様に縦方向に長いために、キッチンの中で目立ってしまい、キッチンやダイニング、リビング全体の意匠を崩してしまう。
ビルトインタイプの食器洗い乾燥器の下に組み込まれる特許文献2に記載の冷蔵庫は、容量的にも小さく、一般家庭用の冷蔵庫には不向きである。
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、その目的とする処は、冷蔵庫とキッチンの作業スペース間の距離を短縮してキッチンでの作業効率を高めることができるとともに、冷蔵庫の上方の空間を有効利用することができ、更には冷蔵庫を含めたキッチン、ダイニング及びリビング全体の意匠を統一することができるキッチンにおける冷蔵庫の設置構造を提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、水平に支持されたカウンターで形成される空間内に、横方向に長い横型の冷蔵庫を収納したことを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記冷蔵庫と前記カウンターとを分離し、冷蔵庫を前記空間に対して出し入れ可能としたことを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の発明において、前記冷蔵庫の扉を引き出し式としたことを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項1〜3の何れかに記載の発明において、前記カウンターを作業台として使用することを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項1〜3の何れかに記載の発明において、前記カウンター上に収納棚を設置したことを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、水平に支持されたカウンターで空間を形成し、その空間内に横方向に長い横型の冷蔵庫を収納する構成を採用したため、この横型の冷蔵庫を従来のようにキッチンの背面の端ではなく略中央に配置することができ、該冷蔵庫とキッチンカウンター上の調理スペース間の作業動線が短縮されて作業効率が高められる。又、横方向に長い横型の冷蔵庫の高さが低いため、その上方の空間を有効利用することができる。更に、横方向に長い横型の冷蔵庫は周りに溶け込んで目立つことがないため、該冷蔵庫を含めたキッチン、ダイニング及びリビング全体の意匠が統一されて違和感がなくなる。
請求項2記載の発明によれば、冷蔵庫とカウンターとを分離して冷蔵庫を空間に対して出し入れ可能としたため、冷蔵庫のメンテナンス時等においては、該冷蔵庫を空間から容易に取り出すことができる。
請求項3記載の発明によれば、冷蔵庫の扉を引き出し式としたため、冷蔵庫の奥に収納した物でも容易に取り出すことができる。
請求項4記載の発明によれば、冷蔵庫の上の空間をキッチン作業でのサポートスペースとして有効に利用することができる。
請求項5記載の発明によれば、カウンター上に収納棚を設置したため、冷蔵庫の上の空間を食器や家電機器等の収納スペースとして有効に利用することができる。
以下に本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
<実施の形態1>
図1は本発明の実施の形態1に係る冷蔵庫の設置構造を示すキッチンの平面図、図2は図1の矢視A−A線方向の図、図3は図1の矢視B方向の図である。
図1は本発明の実施の形態1に係る冷蔵庫の設置構造を示すキッチンの平面図、図2は図1の矢視A−A線方向の図、図3は図1の矢視B方向の図である。
図1に示す対面型のキッチンにおいては、横方向に長い(本実施の形態では、幅寸法2550mm)キッチンカウンター1の背面側(図1の上側)には、人が立つスペース(本実施の形態では、幅900mmのスペース)を開けて横方向に長い横型の冷蔵庫2がキッチン壁W(図3参照)に沿って配置されている。
上記キッチンカウンター1上の幅方向の略中央部には、図1に示すように、矩形凹状のシンク3が設けられ、一端部には加熱機器4が配置されており、これらのシンク3と加熱機器4の間のキッチンカウンター1上のスペースは調理スペースとなっている。そして、図3に示すように、前記シンク3の前方には水栓5が立設されており、前記加熱機器4の上方にはレンジフード6が設けられている。
キッチンカウンター1の背面側には、図2に示すように、垂直に起立する左右の支持板(化粧板)7によって横方向に長い矩形平板状のカウンター8が水平に支持されており、これらの支持板7とカウンター8、キッチン壁W及び床面F(図3参照)によって、前面が開口する横方向に長い矩形の空間Sが形成されている。尚、本実施の形態では、カウンター8の高さ寸法はキッチンカウンター1の高さに合わせて1000mmに設定され、空間Sの開口幅は1800mmに設定されている(図2参照)。
そして、上記空間S内に横方向に長い横型の前記冷蔵庫2が収納されており、この冷蔵庫2の周囲には前記支持板7及び前記カウンター8との間に所定の隙間が形成されている。従って、冷蔵庫2は、支持板7及びカウンター8とは分離されており、これを空間Sに対して自由に出し入れすることができる。
又、冷蔵庫2の前面には、大小4つの引き出し式の扉2a,2b,2c,2dが設けられており、各引き出しの手前側には、シンク3やガステーブル4或は調理スペースにおいて良く使用される食材が収納されている。
ところで、図2に示すように、冷蔵庫2の横には引き出し式の収納庫9が配置されており、この収納庫9の上の空間S1は炊飯器10や電気ポット11等の各種家電機器を配置するスペースとして利用されている。尚、図示しないが、この空間S1を形成する壁面にはコンセントが設置されている。
又、冷蔵庫2の上のカウンター8は作業台となっており、そのカウンター8の上方には前面が開口する矩形の空間S2が形成されており、この空間S2はキッチン作業でのサポートスペースとして有効に利用されるよう構成されている。そして、この空間S2の横には、前面が開口する空間S3が形成されており、この空間S3は電子オーブンレンジ12等の家電機器を収納するスペースとして利用されている。尚、図示しないが、この空間S3を形成する壁面にもコンセントが設置されている。
そして、両空間S2,S3の上方の最上部には、左右2つの電動昇降吊戸13がキッチン壁Wに沿って配置されている。これらの電動昇降吊戸13は、これに対して食器等を出し入れする場合には、電動によって図3に破線にて示すように前側に降りて来ることができ、これに対する物の出し入れが終わると、電動によって上昇して元の位置に復帰し、前記空間S2,S3の利用を妨げることがない。
以上のように、本実施の形態においては、垂直に起立する左右の支持板7と該支持板7によって水平に支持されたカウンター8とで空間Sを形成し、その空間S内に横方向に長い横型の冷蔵庫2を収納する構成を採用したため、この横型の冷蔵庫2を従来のようにキッチンの背面の端ではなく略中央に配置することができ、該冷蔵庫2とキッチンカウンター1上の調理スペース間の作業動線が短縮されて作業効率が高められる。
又、横方向に長い横型の冷蔵庫2の高さが従来の縦型の冷蔵庫102(図7参照)の高さよりも低いため、その上方の空間S2をキッチン作業でのサポートスペースとして有効に利用することができる。
更に、横方向に長い横型の冷蔵庫2は周りに溶け込んで目立つことがないため、該冷蔵庫2を含めたキッチン、ダイニング及びリビング全体の意匠が統一されて違和感がなくなる。
又、冷蔵庫2と支持板7及びカウンター8とを分離して冷蔵庫2を空間Sに対して出し入れ可能としたため、冷蔵庫2のメンイナンス時等においては、該冷蔵庫2を空間Sから容易に取り出すことができる。そして、冷蔵庫2に対するメンテナンスが終了すると、該冷蔵庫2を奥側に押してこれを空間Sに再び収納することができる。
その他、本実施の形態では、冷蔵庫2の扉2a〜2dを引き出し式としたため、冷蔵庫2の奥に収納した物でも容易に取り出すことができる。又、引き出しに収納した食材が見易くなるため、食材を使い忘れてその賞味期限が切れてしまう等の不具合の発生が防がれる。
尚、本実施の形態では、カウンター8を左右の支持板7によって水平に支持することによって空間Sを形成したが、カウンター8を支持する手段としては、フレームやキッチン壁Wに取り付けられたLアングル等の支持手段を用いることもできる。
<実施の形態2>
次に、本発明の実施の形態2を図4に基づいて説明する。
次に、本発明の実施の形態2を図4に基づいて説明する。
図4は本発明の実施の形態2に係る冷蔵庫の配置構造を示す正面図であり、本図においては図2に示したものと同一要素には同一符号を付し、以下、それらについての説明は省略する。
本実施の形態は、本発明を前記実施の形態1よりも幅広のキッチンに対して適用したものであって、冷蔵庫2と収納庫9及び空間S1との間に上下2段の引き出し式の別の収納庫14を新たに配置するとともに、空間S3の上方の電動昇降吊戸13の横(コーナー部)に上下開閉式の収納庫15を新たに配置したことを特徴としている。
而して、本実施の形態においても、横方向に長い冷蔵庫2を配置したため、前記実施の形態1と同様の効果が得られる。
<実施の形態3>
次に、本発明の実施の形態3を図5に基づいて説明する。
次に、本発明の実施の形態3を図5に基づいて説明する。
図5は本発明の実施の形態3に係る冷蔵庫の配置構造を示す正面図であり、本図においては図4に示したものと同一要素には同一符号を付し、以下、それらについての説明は省略する。
本実施の形態は、カウンター8上に左右一対の収納棚16を設置した点のみが前記実施の形態2と異なり、他の構成は実施の形態2と同様である。
而して、本実施の形態によれば、冷蔵庫2の上の空間を食器や家電機器等の収納スペースとして有効に利用することができる他、キッチンでの作業効率を高めることができるとともに、冷蔵庫2を含めたキッチン、ダイニング及びリビング全体の意匠を統一することができるという前記実施の形態1,2と同様の効果が得られる。
1 キッチンカウンター
2 冷蔵庫
2a〜2d 冷蔵庫の扉
3 シンク
4 加熱機器
5 水栓
6 レンジフード
7 支持板(化粧板)
8 カウンター
9 収納庫
10 炊飯器
11 電気ポット
12 電子オーブンレンジ
13 電動昇降吊戸
14,15 収納庫
16 収納棚
F 床面
S 空間
S1〜S3 空間
W キッチン壁
2 冷蔵庫
2a〜2d 冷蔵庫の扉
3 シンク
4 加熱機器
5 水栓
6 レンジフード
7 支持板(化粧板)
8 カウンター
9 収納庫
10 炊飯器
11 電気ポット
12 電子オーブンレンジ
13 電動昇降吊戸
14,15 収納庫
16 収納棚
F 床面
S 空間
S1〜S3 空間
W キッチン壁
Claims (5)
- 水平に支持されたカウンターで形成される空間内に、横方向に長い横型の冷蔵庫を収納したことを特徴とするキッチンにおける冷蔵庫の設置構造。
- 前記冷蔵庫と前記カウンターとを分離し、冷蔵庫を前記空間に対して出し入れ可能としたことを特徴とする請求項1記載のキッチンにおける冷蔵庫の設置構造。
- 前記冷蔵庫の扉を引き出し式としたことを特徴とする請求項1又は2記載のキッチンにおける冷蔵庫の設置構造。
- 前記カウンターを作業台として使用することを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載のキッチンにおける冷蔵庫の設置構造。
- 前記カウンター上に収納棚を設置したことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載のキッチンにおける冷蔵庫の設置構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006120014A JP2007292376A (ja) | 2006-04-25 | 2006-04-25 | キッチンにおける冷蔵庫の設置構造 |
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Family
ID=38763150
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Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5791087U (ja) * | 1980-11-25 | 1982-06-04 | ||
JPH0579752A (ja) * | 1991-09-19 | 1993-03-30 | Sanyo Electric Co Ltd | 冷蔵貯蔵庫 |
JP2002142887A (ja) * | 2000-11-15 | 2002-05-21 | Sanyo Electric Co Ltd | 収納庫 |
JP2003222462A (ja) * | 2002-01-29 | 2003-08-08 | Yodogawa Steel Works Ltd | 台所収納体用の保冷庫 |
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2006
- 2006-04-25 JP JP2006120014A patent/JP2007292376A/ja active Pending
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