JP2007290561A - 車両用電源警報装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ユーザに違和感を与えることを防止することができる車両用電源警報装置を提供すること。
【解決手段】本発明に係る車両用電源警報装置1は、電源2と、第一の車載機器3、4と、第二の車載機器5と、前記第一の車載機器3、4の制御に用いる電源電圧を検出する第一の検出手段7と、前記第二の車載機器5の制御に用いる電源電圧を検出する第二の検出手段9と、第一の検出手段7が検出する電源電圧が第一の閾値未満となる場合にユーザに警報を行う第一の警報手段11と、第二の検出手段9が検出する電源電圧が第一の閾値よりも小さい第二の閾値未満となる場合にユーザに警報を行う第二の警報手段10とを備えるとともに、第二の検出手段9が検出する電源電圧が第二の閾値未満となり、第一の検出手段9が検出する電源電圧が第一の閾値以上である場合に、第一の警報手段11によりユーザに警報を行うことを特徴とする。
【選択図】図3

Description

本発明は、乗用車、トラック、バス等の自動車に適用して好適な車両用電源警報装置に関する。
近年の車両においては、複数の車載機器が搭載され、これらを制御するそれぞれのECU(電子制御ユニット)はそれぞれ電源電圧を検出して監視しており、電源の電圧降下時にさらなる電源の電圧降下を招くことを防止するために、電源電圧が所定の閾値以下となった場合にユーザに警報を行って、ユーザにこれらの車載機器の使用を停止することを促して、車載機器の消費電力を低減させる車両用電源監視装置が提案されている。
特開2003−246246号公報
ところがこのような車両用電源監視装置によっては、複数の車載機器のうち、ある車載機器を制御するECUが用いる閾値を、その他の車載機器を制御するECUが用いる閾値よりも小さく設定している場合には、本来電源の電圧が降下する過程においてそれぞれのECUが検出する電源電圧が一致していれば、大きい閾値を使用しているECUが小さい閾値を使用しているECUよりも先にユーザに警報を行うところを、それぞれの車載機器を制御するECUの電源電圧の検出精度にばらつきがあることや、電源電圧を検出する回路上の位置による電圧ドロップが車両毎およびECU毎に相違していることに起因して、小さい閾値を使用している後者のECUが、それよりも大きい閾値を使用しているECUよりも先にあるいは同時にユーザに警報を行ってしまう現象が発生する。
通常は、小さい閾値を使用しているECUが制御している車載機器は、大きい閾値を使用しているECUが制御している車載機器よりも安全運転上優先順位の高い車載機器であるため、このような場合に、より安全運転上優先順位の高い車載機器から先にユーザに警報を行うと、ユーザに違和感を与えてしまうと言う問題点が生じる。
本発明は、上記問題に鑑み、ユーザに違和感を与えることを防止することができる車両用電源警報装置を提供することを目的とする。
上記の問題を解決するため、本発明に係る車両用電源警報装置は、電源と、第一の車載機器と、第二の車載機器と、前記第一の車載機器の制御に用いる電源電圧を検出する第一の検出手段と、前記第二の車載機器の制御に用いる電源電圧を検出する第二の検出手段と、前記第一の検出手段が検出する電源電圧が第一の閾値未満となる場合にユーザに警報を行う第一の警報手段と、前記第二の検出手段が検出する電源電圧が前記第一の閾値よりも小さい第二の閾値未満となる場合にユーザに警報を行う第二の警報手段とを備えるとともに、前記第二の検出手段が検出する電源電圧が第二の閾値未満となり、前記第一の検出手段が検出する電源電圧が第一の閾値以上である場合に、前記第一の警報手段によりユーザに警報を行うことを特徴とする。
なお警報とは、ユーザに電源電圧の低下を放置できるものであればよく、コーションインジケータあるいはランプの点灯や、液晶画面によるテキストあるいは記号の表示、ブザーの鳴動などの種々の手段によるものを含むものとする。
また、電源電圧とはそれぞれの車載機器の制御に用いるためのものであり、第一の検出手段および第二の検出手段に前記電源から供給される電圧を検出したものでもよいし、前記電源の正極側において検出したものでもよい。
ここで、前記第二の警報手段が、前記第一の警報手段による警報よりも遅くユーザに警報を行うことが好ましい。
これによれば、第一の警報手段と第二の警報手段とがユーザに同時に警報を行って、ユーザに違和感を与えることを防止することができる。
さらに、前記第一の検出手段が検出する電源電圧が第一の閾値未満となる時間に対して第一の所定時間遅く、前記第一の警報手段がユーザに警報を行うとともに、前記第二の検出手段が検出する電源電圧が第二の閾値未満となる時間に対して前記第一の所定時間よりも長い第二の所定時間遅く、前記第二の警報手段がユーザに警報を行うことが好ましい。
これによっても、第二の警報手段が第一の警報手段より先にあるいは同時にユーザに警報を行って、ユーザに違和感を与えることを防止することができる。加えて、前記第二の検出手段が検出する電源電圧が第二の閾値未満となり、前記第一の検出手段が検出する電源電圧が第一の閾値以上である場合に、前記第一の警報手段によりユーザに警報を行うという制御を廃して制御内容を簡略化することもできる。
加えて、前記第一の車載機器を車両の快適性を向上させる目的で搭載される車載機器としてもよい。
これによれば、電源電圧が低下した場合に、車両の安全運転上優先順位の最も低い車載機器の消費電力の低減をユーザに対して促すことができる。
さらに、前記第二の車載機器をユーザが車両を運転するにあたりユーザを補助する目的で搭載される車載機器としてもよい。
これによれば、電源電圧が低下した場合に、車両の安全運転上優先順位の次に低い車載機器の消費電力の低減をユーザに対して促すことができる。
加えて、前記第一の検出手段が検出する電源電圧が前記第一の閾値未満となる場合に、前記第一の車載機器の消費電力を低減する第一の制御手段を備えることが好ましい。
これによれば、前記第一の検出手段が検出する電源電圧が前記第一の閾値未満となる場合に、前記第一の車載機器の消費電力を低減することができる。
さらに、前記第二の検出手段が検出する電源電圧が前記第二の閾値未満となる場合に、前記第二の車載機器の消費電力を低減する第二の制御手段を備えることが好ましい。
これによれば、前記第二の検出手段が検出する電源電圧が前記第二の閾値未満となる場合に、前記第二の車載機器の消費電力を低減することができる。
加えて、前記第二の検出手段が検出する電源電圧が第二の閾値未満となり、前記第一の検出手段が検出する電源電圧が第一の閾値以上である場合に、前記第一の制御手段により第一の車載機器の消費電力の低減を行うことが好ましい。
これによれば、電源電圧が低下した場合に、車両の安全運転上優先順位の最も低い車載機器より先に、次に優先順位の低い車載機器の消費電力の低減が行われることを防止することができる。
本発明によれば、これによれば、第二の警報手段が第一の警報手段より先にユーザに警報を行って、ユーザに違和感を与えることを防止することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、添付図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明に係る車両用電源警報装置の一実施例を示す模式図であり、図2は、本発明に係わる車両用電源警報装置の一実施例による制御内容を示す模式図であり、図3は、本発明に係わる車両用電源警報装置の一実施例による制御内容を示す模式図である。
本実施例の車両用電源警報装置1は、12VのPbバッテリ2と、ヒータ3、シートヒータ4、EPS5(電動パワーステアリング装置)と、ヒータ3とシートヒータ4の制御に用いる電源電圧をPbバッテリ2の正極側に設けた電圧センサ6により検出するとともにヒータ3、シートヒータ4の消費電力のオフ(以下、「負荷制御」と言う)を行う負荷制御ECU7(Electronic Control Unit)と、負荷制御ECU7の負荷制御要求に基づきヒータ3、シートヒータ4の消費電力をそれぞれオフする負荷制御対象ECU8と、EPS5の制御に用いる電源電圧を検出するとともにEPS5の消費電力のオフ(以下、「EPS自律制御」と言う)を行うEPSECU9と、EPSコーションインジケータ10と、液晶画面11と、オルタネータ12とを備えて構成される。
EPS5(電動パワーステアリング装置)は、ここでは図示しないステアリングシャフトにトーションバー等のトルクセンサを設け、トルクセンサによりユーザのステアリングホイールの操作力を検出し、この操作力に応じて、電動モータを駆動して、操作力のアシストを行うものである。つまり、前述したEPS自律制御とは電動モータをオフとしてアシスト力をオフとすることを言う。
負荷制御ECU7、負荷制御対象ECU8、EPSECU9はそれぞれPbバッテリ2の正極側に接続され、ヒータ3、シートヒータ4、EPS5は、Pbバッテリ2の正極側に接続される。EPSECU9は内蔵された電圧検出手段によりEPSECU9の正極側の電圧を検出し、それを電源電圧と見なしている。
負荷制御ECU7、負荷制御対象ECU8、EPSECU9、EPSコーションインジケータ10、液晶画面11は相互にCAN(Controller Area Network)を介して接続され、負荷制御ECU7、負荷制御対象ECU8、EPSECU9はそれぞれ例えばCPU、ROM、RAMおよびそれらを相互に接続するデータバスから構成され、ROMに格納されたプログラムに従い、CPUが以下に述べるそれぞれの処理を行うものである。
負荷制御ECU7が電圧センサ6により検出する電源電圧が閾値10.1V未満となる場合には、負荷制御ECU7は運転台に設けられた液晶画面11によりテキスト表示「ヒータ3およびシートヒータ4の電源オフ」を行い、ユーザに警報(以下、「負荷制御表示」と言う)を行う。
EPSECU9が検出する電源電圧が閾値9.7V未満となる場合には、EPSECU9は運転台に設けられたコーションインジケータ10を点灯させてユーザに警報を行う。
このため、負荷制御ECU7とEPSECU9がそれぞれ検出する電源電圧が等しい場合には、図2に示すように、電源電圧が閾値10.1V未満となる時間t1に、負荷制御ECU7は負荷制御を行うとともに時間t1の1.5sec後に液晶画面11により負荷制御表示を行い、電源電圧が閾値9.7V未満となる時間t2に、EPSECU9は前述したEPS自律制御を行い、時間t2の2sec後にEPSコーションインジケータ9を点灯してユーザに警報を行う。
ところが、負荷制御ECU7が検出する電源電圧が、EPSECU9が検出する電源電圧よりも、それぞれの負荷制御ECU7、EPSECU9の電圧の検出誤差や配線ドロップに起因して大きくなる場合には、図3に示すように、電源電圧が閾値9.7V未満となる時間t2は、電源電圧が閾値10.1V未満となる時間t1よりも早くなる。
この場合は、EPSECU9が検出する電源電圧が閾値9.7V未満となり、負荷制御ECU7が検出する電源電圧が閾値10.1V以上である場合であるので、負荷制御ECU7は負荷制御を行うとともに、時間t2の1.5sec後に運転台に設けられた液晶画面11により負荷制御表示を行い、EPSECU9はEPS5を自律制御するとともに、時間t2の2.0sec後に運転台に設けられたEPSコーションインジケータ9を点灯させてユーザに警報を行う。
以下本実施例1の車両用電源警報装置1の制御内容を、フローチャートを用いて説明する。図4は、本実施例の車両用電源警報装置1のEPSECU9の制御内容を示すフローチャートであり、図5は本実施例の車両用電源警報装置1の負荷制御ECU7の制御内容を示すフローチャートであり、図6は本実施例の車両用電源警報装置1の負荷制御対象ECU8の制御内容を示すフローチャートである。
図4に示すように、S1において、EPSECU9は内蔵された電圧検出手段により電源電圧を検出し、S2において、EPSECU9は検出された電源電圧を閾値9.7Vと比較して、検出された電源電圧が閾値9.7V未満である場合にはS3にすすみ、検出された電源電圧が閾値9.7V以上である場合にはS8にすすむ。
S3において、EPSECU9は負荷制御ECU7に対して負荷制御要求をオンとし、S4にすすんで、EPSECU9はEPS5のEPS自律制御を行い、S5にすすむ。S5においてEPSECU9はEPS自律制御が2sec以上継続するかどうかを判定し、継続していると判定する場合には、S6にすすみ、継続していないと判定する場合にはS7にすすむ。
S6において、EPSECU9は運転台に設けられたEPSコーションインジケータ9を点灯させて、ユーザへの警報をオンとする。S7において、EPSECU9は運転台に設けられたEPSコーションインジケータ9を滅灯させて、ユーザへの警報をオフとする。
S8において、負荷制御ECU7からのEPS自律制御要求があると判定される場合には、S4にすすみEPS自律制御を行い、負荷制御ECU7からのEPS自律制御要求がないと判定される場合にはS9にすすむ。
S9において、EPSECU9は検出する電源電圧が12V以上に復帰したかどうかを判定し、電源電圧が12V以上に復帰したと判定する場合にはS10にすすみ、電源電圧が12V以上に復帰したと判定しない場合には制御を終了する。
S10において、EPSECU9は運転台に設けられたEPSコーションインジケータ9を滅灯させて、ユーザへの警報をオフとし、S11にすすんで、EPS自律制御をオフとし、S12にすすんで、EPSECU9は負荷制御ECU7への負荷制御要求をオフとする。
また、図5に示すように、S21において、負荷制御ECU7は電圧センサ6により電源電圧を検出し、S22において、負荷制御ECU7は検出された電源電圧を閾値10.1Vと比較して、検出された電源電圧が閾値10.1V未満である場合にはS23にすすみ、検出された電源電圧が閾値10.1V以上である場合にはS28にすすむ。S28において、負荷制御ECU7がEPSECU9からの負荷制御要求があると判定する場合には、S24にすすみ、判定しない場合にはS29にすすむ。
S23において、負荷制御ECU7はEPSECU9へのEPS自律制御要求をオンとし、S24において、負荷制御ECU7は負荷制御対象ECU8への負荷制御要求をオンとし、S25にすすんで、負荷制御が1.5sec継続するかどうかを判定し、継続すると判定する場合には、S26にすすみ、EPSECU9は運転台に設けられた液晶画面11によりテキスト表示「ヒータ3およびシートヒータ4の電源オフ」を行い、負荷制御表示をオンとし、継続しないと判定する場合にはS27にすすんで、液晶画面11のテキスト表示を消去して、負荷制御表示をオフとする。
S29において、負荷制御ECU7は電圧センサ6により検出する電源電圧が12V以上に復帰するかどうかを判定し、復帰したと判定する場合にはS30にすすみ、復帰しないと判定する場合には制御を終了する。S30において、負荷制御ECU7は運転台に設けられた液晶画面11によりテキスト表示を消去して負荷制御表示をオフとして、S31にすすみ、S31においてEPSECU9へのEPS自律制御要求をオフとして、S32にすすんで、負荷制御ECU7は負荷制御対象ECU8への負荷制御要求をオフとする。
さらに、図6に示すように、S41において、負荷制御対象ECU8は、負荷制御対象の負荷つまりはヒータ3およびシートヒータ4が動作中であるかどうかを判定し、動作中であれば、S42にすすみ、動作中でなければ制御を終了する。S42において、負荷制御対象ECU8は負荷制御ECU7からの負荷制御要求があるかどうかを判定し、負荷制御ECU7からの負荷制御要求があると判定する場合には、S43にすすんで、ヒータ3およびシートヒータ4の消費電力をオフとして負荷制御をオンとし、負荷制御ECU7からの負荷制御要求がないと判定する場合には、S44にすすんで、ヒータ3およびシートヒータ4の消費電力をオンとし、負荷制御をオフとする。
以上述べた実施例1によれば、EPSECU9が負荷制御ECU7より先にユーザに警報を行ってしまい、車両の安全運転上優先順位が負荷制御ECU7よりも高いEPSECU9が先に警報を行うことにより、ユーザに違和感を与えることを防止することができる。また、EPSECU9が負荷制御ECU7に対して負荷制御要求をオンとした後、EPSECU9が警報を行うまでの時間2.0secを、負荷制御ECU7が警報を行うまでの時間1.5secよりも長くしているので、負荷制御ECU7の警報よりもEPSECU9の警報を遅くすることができるので、負荷制御ECU7がEPSECU9に対して同時にユーザに警報を行って、ユーザに違和感を与えることを防止することもできる。
また、電源電圧が低下して閾値10.1V未満となる場合に、負荷制御ECU7の制御によりヒータ3およびシートヒータ4の消費電力をオフとし、電源電圧が閾値9.7V未満となる場合に、EPSECU9の制御によりEPS5のアシスト力をオフとして消費電力をオフとすることができる。
加えて、本実施例1によれば、電源電圧が低下した場合に、車両の安全運転上優先順位の最も低いヒータ3およびシートヒータ4から次に優先順位の低いEPS5の順に消費電力のオフを行うことができる。なお実施例1中では消費電力をオフとしているが、消費電力の低減を行うことも可能である。
なお、ヒータ3およびシートヒータ4は車両の安全運転上優先順位に最も低い車載機器として例示的に示したものであり、この他の車載機器を対象として本実施例1を適用することも可能である。また、EPS5は車両の安全運転上次に優先順位の低い車載機器として例示的に示したものであり、他にも電動アクティブスタビライザなどを対象として本実施例1を適用することも可能である。また通信規格としては、CAN(Controller Area Network)の他FrexRay等の通信規格を使用してもよい。さらに、本実施例1では負荷制御ECU7はPbバッテリ2の正極側に設けた電圧センサ6により電源電圧を検出しているが、EPSECU9と同じく内蔵した電圧検出手段により電源電圧を検出してもよい。
以上述べた実施例1では、EPSECU9から負荷制御ECU7に、EPSECU9が検出する電源電圧が閾値9.7V未満となった場合に、負荷制御要求をオンとしてその負荷制御要求の有無を、CANを介して負荷制御ECU7が受信し判定することにより、負荷制御ECU7が負荷制御対象ECU8を介してヒータ3およびシートヒータ4の消費電力をオフとし、負荷制御ECU7がユーザに警報を行うよりも遅れて、EPSECU9がユーザに警報を行うように制御したが、このようなEPSECU9と負荷制御ECU7の協調制御を廃して、以下のような簡易な制御内容とすることもできる。
つまり、前述したようなEPSECU9と負荷制御ECU7の協調制御によらずに、単にEPSECU9の検出する電源電圧が閾値9.7V未満となる時間t2からEPSECU9が警報を行うまでの時間を、負荷制御ECU7の検出する電源電圧が閾値10.1V未満となる時間t1から負荷制御ECU7が警報を行うまでの時間よりも長く設定することにより、以下のような簡易な制御内容とすることができる。以下にその簡易な制御内容とそれを実施するための構成について述べる。
図1は、本発明に係る車両用電源警報装置の他の実施例を示す模式図であり、図7は、本発明に係わる車両用電源警報装置の他の実施例による制御内容を示す模式図である。
本実施例2の車両用電源警報装置1は、実施例1に示したものと同じく、12VのPbバッテリ2と、ヒータ3、シートヒータ4、EPS5(電動ステアリング装置)とヒータ3とシートヒータ4の制御に用いる電源電圧をPbバッテリ2の正極側に設けた電圧センサ6により検出するとともにヒータ3、シートヒータ4の消費電力のオフ(負荷制御)を行う負荷制御ECU7(Electronic Control Unit)と、負荷制御ECU7の負荷制御要求に基づきヒータ3、シートヒータ4の消費電力をそれぞれオフする負荷制御対象ECU8と、EPS5の制御に用いる電源電圧を検出するとともにEPS5の消費電力のオフ(EPS自律制御)を行うEPSECU9と、EPSコーションインジケータ10と、液晶画面11と、オルタネータ12とを備えて構成される。
EPS5(電動パワーステアリング装置)は、ステアリングシャフトにトーションバー等のトルクセンサを設け、トルクセンサによりユーザのステアリングホイールの操作力を検出し、この操作力に応じて、電動モータを駆動して、操作力のアシストを行うものである。つまり、本実施例2においてもEPS自律制御とは電動モータをオフとしてアシスト力をオフとすることを言う。
負荷制御ECU7、負荷制御対象ECU8、EPSECU9はそれぞれPbバッテリ2の正極側に接続され、ヒータ3、シートヒータ4、EPS5は、Pbバッテリ2の正極側に接続される。EPSECU9は内蔵された電圧検出手段によりEPSECU9の正極側の電圧を検出し、それを電源電圧と見なしている。
負荷制御ECU7、負荷制御対象ECU8、EPSECU9、EPSコーションインジケータ10、液晶画面11は相互にCAN(Controller Area Network)を介して接続され、それぞれの負荷制御ECU7、負荷制御対象ECU8、EPSECU9は例えばCPU、ROM、RAMおよびそれらを相互に接続するデータバスから構成され、ROMに格納されたプログラムに従い、CPUが以下に述べるそれぞれの処理を行うものである。
負荷制御ECU7が電圧センサ6により検出する電源電圧が閾値10.1V未満となる場合には、負荷制御ECU7は運転台に設けられた液晶画面11により、テキスト表示「ヒータ3およびシートヒータ4の電源オフ」を行い、ユーザに警報(負荷制御表示)を行う。
EPSECU9が検出する電源電圧が閾値9.7V未満となる場合には、EPSECU9は運転台に設けられたコーションインジケータ10を点灯させてユーザに警報を行う。
ここで、負荷制御ECU7が検出する電源電圧が閾値10.1V未満となる時間t1に、負荷制御ECU7は負荷制御を行い、その後、時間t1の0.5sec後に液晶画面11により負荷制御表示を行う。また、EPSECU9が検出する電源電圧が閾値9.7V未満となる時間t2に、EPSECU9はEPS自律制御を行い、時間t2の3sec後にEPSコーションインジケータ9を点灯してユーザに警報を行う。
つまり、図7に示すように、負荷制御ECU7が検出する電源電圧が、EPSECU9が検出する電源電圧よりも、それぞれの負荷制御ECU7、EPSECU9の検出誤差や配線ドロップに起因して大きくなる場合、つまりは、EPSECU9が検出する電源電圧が閾値9.7V未満となる時間t2が、負荷制御ECU7が検出する電源電圧が閾値10.1V未満となる時間t1よりも早くなる場合において、負荷制御ECU7は負荷制御を行うとともに、時間t2の0.5sec後に運転台に設けられた液晶画面11により負荷制御表示を行い、EPSECU9はEPS5を自律制御するとともに、時間t2の3.0sec後に運転台に設けられたEPSコーションインジケータ9を点灯させてユーザに警報を行うことにより、EPSECU9によるEPSコーションインジケータ9の点灯による警報を、負荷制御ECU7による負荷制御表示よりも遅らせることができ、ユーザに違和感を与えることを防止することができる。
また、実施例1に比べて、EPSECU9が負荷制御ECU7に対して負荷制御要求をオンオフし、その負荷制御要求を負荷制御ECU7が受信し判定することによる、EPSECU9と負荷制御ECU7との相互間の協調制御を廃して、それぞれのEPSECU9と負荷制御ECU7の制御内容を簡略化することができる。
以下本実施例2の車両用電源警報装置1の制御内容を、フローチャートを用いて説明する。図8は、本実施例2の車両用電源警報装置1のEPSECU9の制御内容を示すフローチャートであり、図9は本実施例2の車両用電源警報装置1の負荷制御ECU7の制御内容を示すフローチャートであり、図10は本実施例2の車両用電源警報装置1の負荷制御対象ECU8の制御内容を示すフローチャートである。
図8に示すように、S51において、EPSECU9は内蔵された電圧検出手段により電源電圧を検出し、S52において、EPSECU9は検出された電源電圧を閾値9.7Vと比較して、検出された電源電圧が閾値9.7V未満である場合にはS53にすすみ、検出された電源電圧が閾値9.7V以上である場合にはS57にすすむ。
S53において、EPSECU9はEPS5のEPS自律制御を行い、S54にすすむ。S54においてEPSECU9はEPS自律制御が3.0sec以上継続するかどうかを判定し、継続していると判定する場合には、S55にすすみ、継続していないと判定する場合にはS56にすすむ。
S55において、EPSECU9は運転台に設けられたEPSコーションインジケータ9を点灯させて、ユーザへの警報をオンとし、S56において、EPSECU9は運転台に設けられたEPSコーションインジケータ9を滅灯させて、ユーザへの警報をオフとする。S57において、EPSECU9は検出された電源電圧が12V以上に復帰したかどうかを判定し、電源電圧が12V以上に復帰したと判定する場合にはS58にすすみ、電源電圧が12V以上に復帰したと判定しない場合には制御を終了する。
S58において、EPSECU9は運転台に設けられたEPSコーションインジケータ9を滅灯させて、ユーザへの警報をオフとする。
また、図9に示すように、S61において、負荷制御ECU7は電圧センサ6により電源電圧を検出し、S62において、負荷制御ECU7は検出された電源電圧を閾値10.1Vと比較して、検出された電源電圧が閾値10.1V未満である場合にはS63にすすみ、検出された電源電圧が閾値10.1V以上である場合にはS67にすすむ。
S63において、負荷制御ECU7は負荷制御対象ECU8への負荷制御要求をオンとし、S64にすすんで、負荷制御ECU7は負荷制御が閾値10.1V未満である状態が0.5sec以上継続するかどうかを判定し、継続すると判定する場合には、S65にすすみ、EPSECU9は運転台に設けられた液晶画面11によりテキスト表示「ヒータ3およびシートヒータ4の電源オフ」を行い、負荷制御表示をオンとし、継続しないと判定する場合にはS66にすすんで、液晶画面11のテキスト表示を消去して、負荷制御表示をオフとする。
S67において、負荷制御ECU7は電圧センサ6により検出された電源電圧が12V以上に復帰するかどうかを判定し、復帰したと判定する場合にはS68にすすみ、復帰しないと判定する場合には制御を終了する。S68において、負荷制御ECU7は運転台に設けられた液晶画面11によりテキスト表示を消去して負荷制御表示をオフとして、S69にすすみ、S69において、負荷制御ECU7は負荷制御対象ECU8への負荷制御要求をオフとする。
さらに、図10に示すように、S71において、負荷制御対象ECU8は、負荷制御対象の負荷つまりはヒータ3およびシートヒータ4が動作中であるかどうかを判定し、動作中であれば、S72にすすみ、動作中でなければ制御を終了する。S72において、負荷制御対象ECU8は負荷制御ECU7からの負荷制御要求があるかどうかを判定し、負荷制御ECU7からの負荷制御要求があると判定する場合には、S73にすすんで、ヒータ3およびシートヒータ4の消費電力をオフとして負荷制御をオンとし、負荷制御ECU7からの負荷制御要求がないと判定する場合には、S74にすすんで、ヒータ3およびシートヒータ4の消費電力をオンとし、負荷制御をオフとする。
以上述べた実施例2によっても、車両の安全運転上優先順位の高いEPSECU9が負荷制御ECU7より先にユーザに警報を行って、ユーザに違和感を与えることを防止することができる。また、負荷制御ECU7がEPSECU9に対して同時にユーザに警報を行って、ユーザに違和感を与えることを防止することもできる。
また、電源電圧が低下して閾値10.1V未満となる場合に、負荷制御ECU7の制御によりヒータ3およびシートヒータ4の消費電力を低減し、電源電圧が閾値9.7V未満となる場合に、EPSECU9の制御によりEPS5のアシスト力をオフとして消費電力の低減を行うことができる。
なおここでも、ヒータ3およびシートヒータ4は車両の安全運転上優先順位に最も低い車載機器として例示的に示したものであり、この他の車載機器を対象として本実施例2を適用することも可能である。また、EPS5は車両の安全運転上次に優先順位の低い車載機器として例示的に示したものであり、他にも電動アクティブスタビライザなどを対象として本実施例2を適用することも可能である。また通信規格としては、CAN(Controller Area Network)の他FrexRay等の通信規格を使用してもよい。さらに、本実施例2では負荷制御ECU7はPbバッテリ2の正極側に設けた電圧センサ6により電源電圧を検出しているが、EPSECU9と同じく内蔵した電圧センサにより電源電圧を検出してもよい。
以上本発明の好ましい実施例について詳細に説明したが、本発明は上述した実施例に制限されることなく、本発明の範囲を逸脱することなく、上述した実施例に種々の変形および置換を加えることができる。
本発明は、自動車に適用される車両用電源警報装置に関するものであり、比較的軽微な装置の追加および制御内容の変更によりユーザに違和感を与えることを防止して、ユーザの快適な運転環境を得る効果が得られるので、乗用車、トラック、バス等の様々な車両に適用可能なものである。
本発明に係る車両用電源警報装置の一実施例を示す模式図である。 本発明に係る車両用電源警報装置の一実施例の制御内容を示す模式図である。 本発明に係る車両用電源警報装置の一実施例の制御内容を示す模式図である。 本発明に係る車両用電源警報装置の一実施例の制御内容を示すフローチャートである。 本発明に係る車両用電源警報装置の一実施例の制御内容を示すフローチャートである。 本発明に係る車両用電源警報装置の一実施例の制御内容を示すフローチャートである。 本発明に係る車両用電源警報装置の一実施例の制御内容を示す模式図である。 本発明に係る車両用電源警報装置の一実施例の制御内容を示すフローチャートである。 本発明に係る車両用電源警報装置の一実施例の制御内容を示すフローチャートである。 本発明に係る車両用電源警報装置の一実施例の制御内容を示すフローチャートである。
符号の説明
1 車両用電源警報装置
2 Pbバッテリ
3 ヒータ
4 シートヒータ
5 EPS(電動パワーステアリング装置)
6 電圧センサ
7 負荷制御ECU
8 負荷制御対象ECU
9 EPSECU
10 EPSコーションインジケータ
11 液晶画面

Claims (8)

  1. 電源と、第一の車載機器と、第二の車載機器と、前記第一の車載機器の制御に用いる電源電圧を検出する第一の検出手段と、前記第二の車載機器の制御に用いる電源電圧を検出する第二の検出手段と、前記第一の検出手段が検出する電源電圧が第一の閾値未満となる場合にユーザに警報を行う第一の警報手段と、前記第二の検出手段が検出する電源電圧が前記第一の閾値よりも小さい第二の閾値未満となる場合にユーザに警報を行う第二の警報手段とを備えるとともに、前記第二の検出手段が検出する電源電圧が第二の閾値未満となり、前記第一の検出手段が検出する電源電圧が第一の閾値以上である場合に、前記第一の警報手段によりユーザに警報を行うことを特徴とする車両用電源警報装置。
  2. 前記第二の警報手段が、前記第一の警報手段による警報よりも遅くユーザに警報を行うことを特徴とする請求項1に記載の車両用電源警報装置。
  3. 前記第一の検出手段が検出する電源電圧が第一の閾値未満となる時間に対して第一の所定時間遅く、前記第一の警報手段がユーザに警報を行うとともに、前記第二の検出手段が検出する電源電圧が第二の閾値未満となる時間に対して前記第一の所定時間よりも長い第二の所定時間遅く、前記第二の警報手段がユーザに警報を行うことを特徴とする請求項1または2に記載の車両用電源警報装置。
  4. 前記第一の車載機器を車両の快適性を向上させる目的で搭載される車載機器とすることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の車両用電源警報装置。
  5. 前記第二の車載機器をユーザが車両を運転するにあたりユーザを補助する目的で搭載される車載機器とすることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の車両用電源警報装置。
  6. 前記第一の検出手段が検出する電源電圧が前記第一の閾値未満となる場合に、前記第一の車載機器の消費電力を低減する第一の制御手段を備えることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の車両用電源警報装置。
  7. 前記第二の検出手段が検出する電源電圧が前記第二の閾値未満となる場合に、前記第二の車載機器の消費電力を低減する第二の制御手段を備えることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の車両用電源警報装置。
  8. 前記第二の検出手段が検出する電源電圧が第二の閾値未満となり、前記第一の検出手段が検出する電源電圧が第一の閾値以上である場合に、前記第一の制御手段により第一の車載機器の消費電力の低減を行うことを特徴とする請求項7に記載の車両用電源警報装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010264818A (ja) * 2009-05-13 2010-11-25 Toyota Motor Corp 電源制御装置、及び当該装置で用いられる方法
JP2013044242A (ja) * 2011-08-22 2013-03-04 Toyota Motor Corp 内燃機関の制御装置
JP2013112264A (ja) * 2011-11-30 2013-06-10 Toyota Motor Corp 車両操舵制御システム

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