JP2007289000A - インバータの故障検出装置 - Google Patents

インバータの故障検出装置 Download PDF

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Abstract

【課題】高速のA/D変換器が不要であり、更に、母線電圧の電圧利用率を高めることが可能な三相PWMインバータの故障検出装置を実現する。
【解決手段】三相PWMインバータ52の母線電圧を監視する母線電圧監視回路56と、三相PWMインバータ52の各相の出力電圧を加算するとともに、加算した出力電圧を遮断周波数がPWM搬送波周波数よりも低い低域通過特性を有するフィルタを介して出力する出力電圧監視回路55aと、出力電圧監視回路55aから出力される出力電圧値が、母線電圧監視回路56が監視する母線電圧の3/2倍に対応する電圧値とほぼ同じのときに、三相PWMインバータ52が故障と判定する故障判定手段60aを備える。
【選択図】図1

Description

この発明は、インバータ(例えば、三相PWMインバータ)の故障検出を行う故障検出装置に関するものである。
例えば、特許第2902455号公報などに示された従来の三相電力変換器(三相インバータ)の故障検出装置は、三相電力変換器に係わる三相電圧と三相電流を検出する検出器と、この検出器によって検出された三相電圧と三相電流のアナログ信号をサンプルホールドするサンプルホールド回路と、検出器によって検出された三相電圧と三相電流のアナログ信号を順番に1つづつ選択して出力するマルチプレクサと、このマルチプレクサによって順次選択された三相電圧と三相電流のアナログ信号を順次ディジタル値に変換して出力するA/D変換器と、このA/D変換器により順次変換される三相電圧と三相電流のディジタル値を読込み、その値を用いて制御演算を行うマイクロプロセッサを備え、マイクロプロセッサが読込んだ各相の電圧値の和と各相の電流値の和が、それぞれゼロを中心とするある範囲内の場合は正常とし、その範囲を逸脱する場合は異常と判定している。
即ち、上記特許公報に記載されたような従来の三相インバータの故障検出装置によれば、三相の相電圧の瞬時値と相電流の瞬時値をサンプルホールド回路を介してA/D変換し、相電圧の加算値と相電流の加算値が共に0の近傍にあるか否かを検出することによって、故障判定をしている。
特許第2902455号公報(図1)
従来の三相インバータの故障検出装置は、以上のように構成されているので、矩形波状のインバータ出力電圧の瞬時値を観測するために高速のA/D変換器が必要であるという問題点があった。
また、母線電圧が低い車載用の三相インバータなどにおいては、母線電圧の電圧利用率を高めるために、線間電圧(即ち、各相間の電圧)が正弦波となるように三相インバータを制御する場合がある。
そのような場合には、相電圧の加算値は0とはならず、三相インバータの故障を検出できないという問題があった。
なお、母線電圧とは、交流電圧に変換するために三相インバータに印加される直流電圧(例えば、車載用の三相インバータの場合はバッテリ電圧)のことである。
この発明は、上記のような問題点を解決するためになされたもので、高速のA/D変換器が不要であり、さらに、母線電圧の電圧利用率を高めることが可能なインバータの故障検出装置を提供することを目的とする。
また、高速のA/D変換器が不要であり、母線電圧の電圧利用率を高めることが可能であるとともに、各相の出力電圧が正弦波となる第1の駆動方式あるいは各出力線間電圧が正弦波となる第2の駆動方式のいずれの駆動方式においても、常時故障判定が可能となるインバータの故障検出装置を提供することを目的とする。
この発明に係わるインバータの故障検出装置は、三相PWMインバータの母線電圧を監視する母線電圧監視回路と、三相PWMインバータの各相の出力電圧を加算するとともに、加算した出力電圧を遮断周波数がPWM搬送波周波数よりも低い低域通過特性を有するフィルタを介して出力する出力電圧監視回路と、上記出力電圧監視回路から出力される出力電圧値が上記母線電圧監視回路が監視する母線電圧の3/2倍に対応する電圧値の近傍の値でないときに上記三相PWMインバータが故障と判定する故障判定手段を備えたものである。
また、この発明に係わるインバータの故障検出装置は、三相PWMインバータの各相の出力電圧を監視するとともに、遮断周波数がPWM搬送波周波数よりも低い低域通過特性を有するフィルタを介して出力する出力電圧監視回路と、上記出力電圧監視回路から出力される出力電圧に基づいて、各相間の線間電圧を求めて加算する線間電圧加算手段と、上記線間電圧加算手段による各線間電圧の加算値がゼロ近傍の値でないときに、上記三相PWMインバータが故障と判定する故障判定手段を備えたものである。
第1の発明に係わるインバータの故障検出装置によれば、高速のA/D変換器の使用が不要となる。
また、第2の発明に係わるインバータの故障検出装置によれば、高速のA/D変換器の使用が不要であり、母線電圧の電圧利用率を高めることができるとともに、各相の出力電圧が正弦波となる第1の駆動方式あるいは各出力線間電圧が正弦波となる第2の駆動方式のいずれの駆動方式においても故障判定が可能となる。
以下、図面に基づいて、本発明の一実施の形態について説明する。
なお、各図間において、同一符合は、同一あるいは相当のものを表す。
実施の形態1.
以下、図面に基づいて、本発明の一実施の形態について説明する。
図1は、実施の形態1によるインバータの故障検出装置を、例えば車載用モータのコントローラに適用した場合の構成例を示すブロック図である。
図において、1はコントローラ、2は車載用のモータであり、モータ2はDCブラシレスモータを用いている。
3は、モータ2の磁極に応じた相を励磁するために、モータ2の回転子角度を検出する回転子角度センサ、4はバッテリである。
51は、回転子角度センサ3が検出する回転子角度信号をコントローラ1に入力するための入力インタフェース、52は、モータ2を駆動する三相PWM(PulseWidth Modulation)インバータ、53は、三相インバータ52を駆動するためのゲート駆動回路、54は、ゲート駆動回路53への通電を遮断するためのスイッチ手段である。
また、55aは、三相PWMインバータ52の出力電圧を監視するための出力電圧監視回路、56は、母線電圧(図1の例では、バッテリ4のバッテリ電圧)を監視するための母線電圧監視回路、57は、三相PWMインバータ52を制御するための第1のマイクロコントローラ(第1の制御部)、58は第1のマイクロコントローラ(第1の制御部)57を含め、電動パワーステアリング装置などの動作を検出するための第2のマイクロコントローラ(第2の制御部)である。
また、60aは、出力電圧監視回路55aからの出力電圧に基づいて、三相PWMインバータ52が故障しているか否かを判定する故障判定手段であり、故障判定手段60aは第1のマイクロコントローラ(第1の制御部)57内に配置されている。
次に、本実施の形態によるインバータの故障検出装置の動作について説明する。
第1のマイクロコントローラ(第1の制御部とも称す)57は、回転子角度センサ3が検出する回転子角度信号に基づいてバッテリ4から供給される直流電圧(即ち、母線電圧)を三相PWMインバータ52によって三相交流電圧に変換する。
そして、第1のマイクロコントローラ(第1の制御部)57は、変換された三相交流電圧に応じてモータ2を駆動するために、ゲート駆動回路53を介して三相インバータ52の出力電圧を制御する。これを、第1の駆動方式とする。
なお、三相PWMインバータ52から出力される三相交流電圧はPWM(Pulse Width Modulation)されており、各相の出力電圧波形は矩形波状になる。
バッテリ4の電圧値をVとすると、各相電圧が正弦波電圧のとき線間電圧の最大値は、31/2・V/2となり、電源電圧(即ち、バッテリ4の電圧値V)の利用率が悪い。
そこで、各相電圧に3次高調波を重畳し、線間電圧を正弦波に保ちながら電源電圧の利用率を高める方法が知られている。
モータ2の負荷が大きく、回転速度が大きい場合は、印加電圧が不足する傾向にある。
そのため、ここでは、回転子角度センサ3からの回転子角度信号に基づいて、モータ2の回転速度が所定値以上の場合に当該駆動方式(即ち、各相電圧に3次高調波を重畳し、線間電圧を正弦波に保ちながら電源電圧の利用率を高める方法)にて三相PWMインバータ52を駆動する。これを第2の駆動方式とする。
ここで、三相PWMインバータ52の出力である三相交流電圧を加算すると、三相PWMインバータ52の中性点の電圧になる。
従って、第1の駆動方式では、相電圧の加算値(即ち、中性点の電圧)が0かどうかを
検出することによって、三相インバータ52が地絡等の故障を発生しているか否かを検出できる。
出力電圧監視回路55aは、このような目的で設けられており、三相インバータ52の各相電圧を加算するとともに、PWMの搬送波成分を除去し、三相インバータ52が正常時には中性点電圧に相当する値が得られるように構成されている。
即ち、出力電圧監視回路55aは、三相PWMインバータ52の各相の出力電圧を加算するとともに、加算した出力電圧を遮断周波数がPWM搬送波周波数よりも低い低域通過特性を有するフィルタ(R1、R2、C1で構成)を介して出力する。
ここで、各相の出力電圧をV、V、V、出力電圧監視回路55aの出力電圧をV、sをラプラス演算子とすると、
Vo = R’Vcc+R”(V1+V2+V3)/(1+τs) ・・・(1)
ただし、
Vccは所定の定電圧
R’ = {R1//(R/3)}/[R2+{R1//(R/3)}]
R” = {R1//R2//(R/2)}/[R+{R1//R2//(R/2)}]
τ= C・R・R”
となる。
τは、PWM搬送波周期に比べて十分長く、かつ、地絡検出の遅延が無視できるように設定する。
例えば、PWM搬送波周期が50μsのとき、τ=1ms程度とすればよい。
上述の通り、母線電圧(バッテリ電圧)をVとすると、PWM搬送波が除去されておれば、第1の駆動方式では、上記(1)式において、V1+V2+V3=3V/2であり、Vo=R’Vcc+3R”V/2となる。
つまり、「Vo=R’Vcc+3R”V/2」は、母線電圧Vの3/2倍に対応する出力電圧監視回路(出力電圧監視手段)55aの出力電圧値である。
そこで、第1のマイクロコントローラ(第1の制御部)57内の故障判定手段60aは、モータ2の回転速度が小さく、上記第1の駆動方式で三相PWMインバータ52を駆動している場合に、出力電圧監視回路(出力電圧監視手段)55aの出力電圧Voが、母線電圧監視回路56が検出する母線電圧Vに基づく所定範囲内にあるか否かを検証することによって、故障判定する。
即ち、故障判定手段60aは、出力電圧監視回路55aから出力される出力電圧値Voが、母線電圧監視回路56が監視する母線電圧Vの3/2倍に対応する電圧値(即ち、R’Vcc+3R”V/2)の近傍の値でないときに、三相PWMインバータ52は故障であると判定する。
以上説明したように、本実施の形態によるインバータの故障検出装置は、三相PWMインバータ52の母線電圧を監視する母線電圧監視回路(母線電圧監視手段)56と、三相PWMインバータ52の各相の出力電圧を加算すると共に、加算した出力電圧を遮断周波数がPWM搬送波周波数よりも低い低域通過特性を有するフィルタを介して出力する出力電圧監視回路(出力電圧監視手段)55aと、該出力電圧監視回路(出力電圧監視手段)55aから出力される出力電圧値が母線電圧監視回路(母線電圧監視手段)56が監視する母線電圧の3/2倍に対応する電圧値の近傍の値でないときに、三相PWMインバータ52が故障と判定する故障判定手段60aを第1のマイクロコントローラ(第1の制御部)57内に備えている。
従って、本実施の形態によるインバータの故障検出装置によれば、従来用いられていた高速のA/D変換器(矩形波状のインバータ出力電圧の瞬時値を検出するための高速A/D変換器)は不要であり、さらに母線電圧の電圧利用率を高めることも可能となる。
なお、故障判定手段60aが三相PWMインバータ52の故障を判定すると、第1のマイクロコントローラ(第1の制御部)57は、ゲート駆動回路53に対して、三相PWMインバータ52によるモータ2への通電を遮断するべく指示する。
これにより、モータ2を駆動中は勿論のこと、駆動する前から、三相PWMインバータ52の地絡故障を検出し、モータ2の焼損等を未然に防止することができる。
また、スイッチ手段54の接点を開き、ゲート駆動回路53への電源供給を遮断する。 これにより、ゲート駆動回路53が故障の場合にも、モータ2への異常な通電を防止できる。
また、以上の説明では、第1のマイクロコントローラ(第1の制御部)57内に故障判定手段60aを設けた場合について説明したが、第2のマイクロコントローラ(第2の制御部)58内に故障判定手段60aを設けることにより、同様に、第2のマイクロコントローラ(第2の制御部)58も三相PWMインバータ52の故障判定することができる。 三相PWMインバータ52が故障と判定すると、スイッチ手段54の接点を開き、ゲート駆動回路53への電源供給を遮断し、三相PWMインバータ52の出力を禁止する。
これにより、第1のマイクロコントローラ(第1の制御部)57の暴走によるモータ2への異常な通電も防止できる。
なお、ここでは三相PWMインバータ52の駆動方式を切り換える場合について説明したが、常時第1の駆動方式とし、本方式により常時故障監視してもよいことは言うまでもない。
また、上述の説明では、ゲート駆動回路53の電源を遮断していたが、モータ駆動回路(即ち、三相PWMインバータ52)とバッテリ4の間にスイッチ手段を設け、このスイッチ手段によってバッテリ電圧の印加を遮断してもよい。
これにより、モータ駆動回路(三相PWMインバータ52)の故障によるモータ2への異常な通電を防止することができる。
また、出力電圧監視回路55aのフィルタ(ローパスフィルタ)は、一次の低域通過特性としたが、二次の低域通過特性でも良い。
この場合には、より急峻にPWM搬送波成分を除去することができ、地絡検出の遅れを防止できる。
また、母線電圧に基づき判定しきい値を設定していたが、バッテリ4の電圧が一定と見なせる場合には、故障判定しきい値を一定値としてもよい。
また、一次の低域通過特性によりPWM搬送波を除去していたが、PWM搬送波と同期して出力電圧監視回路55aの出力をサンプリングすることによって、PWM搬送波成分を除去してもよい。
また、モータ2の回転速度が小さいときに第1の駆動方式とし、回転速度が大きいときに第2の駆動方式としていたが、三相PMWインバータ52に出力させる相電圧振幅が所定値以下のときに第1の駆動方式とし、相電圧振幅が所定値以上のときに電源電圧の利用率を高めるために第2の駆動方式としてもよい。
また、線間電圧振幅が所定値以下のときに第1の駆動方式とし、線間電圧振幅が所定値以上のときに第2の駆動方式としてもよい。
また、相電流を検出する手段を備え、検出した相電流の振幅が所定値以下の場合に第1の駆動方式とし、検出した相電流の振幅が所定値以上の場合に電源電圧の利用率を高めるために第2の駆動方式としてもよい。
もちろん、電流フィードバック制御する場合には、目標相電流振幅やd‐q軸(2軸直流座標軸)上の目標電流が所定値以下の場合に第1の駆動方式、所定値以上の場合に第2の駆動方式としてもよい。
さらにまた、母線電圧が所定値以上の場合に上記第1の駆動方式、所定値以下の場合に電源電圧の利用率を高めるべく第2の駆動方式としてもよい。
実施の形態2.
前述の実施の形態1では、相電圧の加算値に基づいて、三相PWMインバータの故障を判定しているが、線間電圧に基づいて故障判定してもよい。
この場合、実施の形態1で示した三相PWMインバータのいずれの駆動方式(即ち、第1の駆動方式あるいは第2の駆動方式)においても、常時故障判定を行うことができるという効果がある。
図2は、実施の形態2によるインバータの故障検出装置を、例えば車載用モータのコントローラに適用した場合の構成例を示すブロック図である。
図において、55bは出力電圧監視回路(出力電圧監視手段)、60bは故障判定手段、線間電圧加算手段である。
なお、図において、図1と同一符合は、図1のものと同一あるいは相当の機能を有するものであり、説明は省略する。
出力電圧監視回路(出力電圧監視手段)55bは、三相PWMインバータ52の各相の出力電圧を監視するとともに、遮断周波数がPWM搬送波周波数よりも低い低域通過特性を有するフィルタ(R、R1、C1で構成)を介してそれぞれ出力する。
例えば、三相PWMインバータ52のU相の出力電圧をVu、出力電圧監視回路(出力電圧監視手段)55bのU相電圧出力をVou、sをラプラス演算子とすると、
Vou = VuR’/(1+τs)
ただし、
R’={R1/(R+R1)}
τ=R’C
となる。
τは、PWM搬送波周期に比べて充分長く、かつ、地絡検出の遅延が無視できるように設定する。例えば、PWM搬送波周期が50μsのとき、τ=1ms程度とすればよい。
線間電圧加算手段61は、出力電圧監視回路(出力電圧監視手段)55bから出力される出力電圧に基づいて、各相間の線間電圧を求めて、演算により加算する。 故障判定手段60bは、線間電圧加算手段61による各線間電圧の加算値がほぼゼロでないときに、三相PWMインバータ52が故障と判定する。
線間電圧は常時三相交流状であり、線間電圧の加算値は常にゼロとなるため、線間電圧に基づいて故障判定を行うことにより、三相PWMインバータ52の故障検出を常時行うことが可能となる。
なお、図2の例では、故障判定手段60bおよび線間電圧加算手段61を第1のマイクロコントローラ(第1の制御部)57内に設けた場合を示しているが、故障判定手段60bおよび線間電圧加算手段61を第2のマイクロコントローラ(第2の制御部)58内に設けてもよい。
また、線間電圧加算手段61は、第1のマイクロコントローラ(第1の制御部)57あるいは第2のマイクロコントローラ(第2の制御部)58の外部に設けてもよい。
このように、本実施の形態によるインバータの故障検出装置は、三相PWMインバータ52の各相の出力電圧を監視するとともに、遮断周波数がPWM搬送波周波数よりも低い低域通過特性を有するフィルタを介してそれぞれ出力する出力電圧監視回路(出力電圧監視手段)55bと、この出力電圧監視回路(出力電圧監視手段)55bから出力される出力電圧に基づいて各相間の線間電圧を求めて加算する線間電圧加算手段61と、線間電圧加算手段61による各線間電圧の加算値がゼロ近傍の値でないときに、三相PWMインバータ52が故障と判定する故障判定手段60bを備えている。
従って、本実施の形態によるインバータの故障検出装置によれば、高速のA/D変換器の使用が不要であり、母線電圧の電圧利用率を高めることができるとともに、各相の出力電圧が正弦波となる第1の駆動方式あるいは各出力線間電圧が正弦波となる第2の駆動方式のいずれの駆動方式においても故障判定が可能となる。
この発明は、高速のA/D変換器が不要であり、更に、母線電圧の電圧利用率を高めることが可能なインバータの故障検出装置の実現に有用である。
実施の形態1によるインバータの故障検出装置を、モータのコントローラに適用した場合の構成例を示すブロック図である。 実施の形態2によるインバータの故障検出装置を、モータのコントローラに適用した場合の構成例を示すブロック図である。
符号の説明
1 コントローラ 2 モータ
3 回転子角度センサ 4 バッテリ
51 入力インタフェース 52 三相PWMインバータ
53 ゲート駆動回路 54 スイッチ手段
55a、55b 出力電圧監視回路(出力電圧監視手段)
56 母線電圧監視回路(母線電圧監視手段)
57 第1のマイクロコントローラ(第1の制御部)
58 第2のマイクロコントローラ(第2の制御部)
60a、60b 故障判定手段
61 線間電圧加算手段

Claims (6)

  1. 三相PWMインバータの母線電圧を監視する母線電圧監視回路と、三相PWMインバータの各相の出力電圧を加算するとともに、加算した出力電圧を遮断周波数がPWM搬送波周波数よりも低い低域通過特性を有するフィルタを介して出力する出力電圧監視回路と、 上記出力電圧監視回路から出力される出力電圧値が上記母線電圧監視回路が監視する母線電圧の3/2倍に対応する電圧値の近傍の値でないときに上記三相PWMインバータが故障と判定する故障判定手段を備えたことを特徴とするインバータの故障検出装置。
  2. 三相PWMインバータの各相の出力電圧を監視するとともに、遮断周波数がPWM搬送波周波数よりも低い低域通過特性を有するフィルタを介して出力する出力電圧監視回路と、上記出力電圧監視回路から出力される出力電圧に基づいて、各相間の線間電圧を求めて加算する線間電圧加算手段と、上記線間電圧加算手段による各線間電圧の加算値がゼロ近傍の値でないときに上記三相PWMインバータが故障と判定する故障判定手段を備えたことを特徴とするインバータの故障検出装置。
  3. 上記三相PWMインバータの動作を制御する第1の制御部と、上記第1の制御部を監視する第2の制御部を備え、上記故障判定手段は上記第1の制御部に設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載のインバータの故障検出装置。
  4. 上記三相PWMインバータの動作を制御する第1の制御部と、上記第1の制御部を監視する第2の制御部を備え、上記故障判定手段は上記第2の制御部に設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載のインバータの故障検出装置。
  5. 上記三相PWMインバータは、各相の出力相電圧が正弦波電圧となるように各相電圧を制御することを特徴とする請求項1、3、4のいずれか1項に記載のインバータの故障検出装置。
  6. 上記三相PWMインバータは、各出力線間電圧が正弦波状となるように各相電圧を制御することを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項に記載のインバータの故障検出装置。
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