JP2007288618A - D/a変換方法およびd/a変換器 - Google Patents
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Abstract
【課題】現実の製造バラツキに対応でき、また付加電流源を必要とすることなく、またバラツキの勾配の影響を受けず、D/A変換の直線性を向上させる。
【解決手段】デジタル信号DINが4ビットで、電流源21A〜21Oの電流Ia〜Ioの値が図3の関係にあるとき、DIN=「0」のときは電流は0とし、DIN=「1」のときは電流Ih=Iを、DIN=「2」のときは電流「Ia/2+Ih+Io/2=2I」を、DIN=「3」のときは電流「Ia+Ih+Io=3I」を、・・・・、DIN=「14」のときは電流「Ia+Ib+・・・+If+Ig/2+Ih+Ii/2+Ij+・・・In+Io=14I」を、DIN=「15」のときは電流「Ia+Ib+・・・+In+Io=15I」を、それぞれ抵抗23に供給して、出力端子OUTからアナログ電圧を取り出す。
【選択図】図4
【解決手段】デジタル信号DINが4ビットで、電流源21A〜21Oの電流Ia〜Ioの値が図3の関係にあるとき、DIN=「0」のときは電流は0とし、DIN=「1」のときは電流Ih=Iを、DIN=「2」のときは電流「Ia/2+Ih+Io/2=2I」を、DIN=「3」のときは電流「Ia+Ih+Io=3I」を、・・・・、DIN=「14」のときは電流「Ia+Ib+・・・+If+Ig/2+Ih+Ii/2+Ij+・・・In+Io=14I」を、DIN=「15」のときは電流「Ia+Ib+・・・+In+Io=15I」を、それぞれ抵抗23に供給して、出力端子OUTからアナログ電圧を取り出す。
【選択図】図4
Description
本発明は、入力するデジタル信号に応じて電流加算値を切り替えてアナログ信号を発生させる電流加算型のD/A変換方法およびD/A変換器に関するものである。
電流加算型のD/A変換器は、図5に示すように、入力するデジタル信号DINをデコードするデコーダ10と、このデコーダ10でデコードされた結果に応じて電流加算値を決める電流加算部20とから構成される。図6は具体的構成を示す回路図であり、入力デジタル信号DINが4ビットの場合に対応するものである。電流加算部20は電流値がIa〜Io(=I)の15個の電流源24A〜24Oと、デコーダ10によってオン/オフが制御される15個のトランジスタ25A〜25Oと、電流値を加算する出力抵抗23からなる。OUTは出力端子である。
このD/A変換器は、4ビットの入力デジタル信号DINの値「0」〜「15」に応じて、デコーダ10により、電流加算部20のトランジスタ25A〜25Oの全部がオフ又は1以上がオンすることで、出力抵抗23に流れる電流の加算値が決定される。図7はこれを説明するための図である。
例えば、DIN=「0」のときは全トランジスタ25A〜25Oがオフし、出力抵抗23には電流が流れず、これにより、出力端子OUTの電圧は最小電圧となる。
また、DIN=「1」のときはトランジスタ25Aのみがオンし、出力抵抗23にはIa=Iの電流が流れ、これにより、出力端子OUTの電圧は最小電圧よりも1ステップ大きな電圧となる。
以下、同様にして、デジタル信号DINが大きくなるほど、出力抵抗23に流れる電流の加算値が増し、それに応じた電圧が出力端子OUTに出力し、デジタル信号がアナログの差動電圧信号に変換される。
ところが、15個の電流源24A〜24Oで発生する電流Ia〜Ioは、一様な単位電流Iになるとは限らず、半導体チップの製造バラツキによってレイアウト位置等による差異が生じ、このため、D/A変換の直線性が劣化する。特に、1個の半導体チップ内に複数チャネルのD/A変換器を組み込む場合には、チャネル間でもD/A変換の直線性にバラツキが生じる。
そこで、電流源の電流値のバラツキの傾向が例えば、ある一方向に勾配を持つような場合には、次のような配慮が行われている。すなわち、電流源とスイッチ対の組をA,B,・・・,N,Oとする場合、その各組を図8に示すようにレイアウトして、図8の左右方向にバラツキの勾配があるとき、デジタル信号DINが順次増大するときのトランジスタをオンする選択順序を、A→B→C→D→H→G→F→E→I→J→K→L→O→N→M→のようにしている。
また、文献としては、電流源の電流値のバラツキに応じてスイッチング素子のスイッチング順序を決定する特許文献1、本来の電流源の他に選択用の付加電流源を設ける特許文献2がある。
特開平2−253719号公報
特開平6−343046号公報
しかし、図8で説明した手法や特許文献1に記載の手法は、そのバラツキの打ち消しが不十分であった。また、これらの手法は製造前に取得したバラツキの勾配に基づくものであり、個々の半導体チップ毎に異なる製造バラツキには対応できなかった。さらに、特許文献2に記載のものは、本来の電流源の他に付加電流源を必要とするので電流源数が増大し、また本来の電流源とその付加電流源の一方を選択する特別な制御が必要となる。
本発明の目的は、現実の製造バラツキに対応でき、また付加電流源を必要とすることなく、またバラツキの勾配の影響を受けず、D/A変換の直線性を向上できるようにしたD/A変換器を提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1にかかる発明は、Nビットの入力デジタル信号に応じて2N−1個の電流源の内の1又は2以上の電流源の電流を出力抵抗に供給してアナログ信号を発生させるD/A変換方法において、前記各電流源を出力電流の大小関係に基づいて識別し、前記出力抵抗に供給すべき電流が単位電流の奇数倍のときは、前記大小関係の中央の電流源の電流を供給し、又は、該中央の電流源の電流と、該中央の電流源に対して前記大小関係が対象な関係にある2つの電流源の1組又は2組以上の電流とを加算して供給し、前記出力抵抗に供給すべき電流が単位電流の偶数倍のときは、前記中央の電流源の電流と、前記中央の電流源に対して前記大小関係が対象な関係にある2つの電流源の加算値の1/2の電流とを加算して供給し、又は、前記中央の電流源の電流と、前記中央の電流源に対して前記大小関係が対象な関係にある2つの電流源の加算値の1/2の電流と、前記中央の電流源に対して前記大小関係が対象な関係にある別の2つの電流源の1組あるいは2組以上の電流とを加算して供給するとを特徴とする。
請求項2にかかる発明は、Nビットの入力デジタル信号に応じた2N−1個の電流源および該各電流源と出力抵抗との間に接続された2N−1個のスイッチ素子からなる電流加算部と、前記デジタル信号に応じて前記電流加算部の前記スイッチ素子のオン/オフを制御するデコーダとを備えたD/A変換器において、前記各電流源が全電流とその1/2の電流を切り替える切り替え手段を備え、前記出力抵抗に単位電流の奇数倍の電流を供給すべきときは、前記各電流源の前記全電流で決まる大小関係の中央の電流源の電流を前記全電流にセットするとともに対応する前記スイッチ素子をオンさせ、又は、該中央の電流源を前記全電流にセットするとともに対応する前記スイッチ素子をオンさせ、かつ該中央の電流源に対して前記大小関係が対象な関係にある2つの電流源の1組あるいは2組以上を前記全電流にセットするとともに対応する前記スイッチ素子をオンさせ、前記出力抵抗に前記単位電流の偶数倍の電流を供給すべきときは、前記中央の電流源の電流を前記全電流にセットするとともに対応する前記スイッチ素子をオンさせ、かつ前記中央の電流源に対して前記大小関係が対象な関係にある2つの電流源の電流を前記1/2の電流にセットするとともに対応する前記スイッチ素子をオンさせ、又は、前記中央の電流源の電流を前記全電流にセットするとともに対応する前記スイッチ素子をオンさせ、かつ前記中央の電流源に対して前記大小関係が対象な関係にある2つの電流源の電流を前記1/2の電流にセットするとともに対応する前記スイッチ素子をオンさせ、かつ前記中央の電流源に対して前記大小関係が対象な関係にある別の2つの電流源の1組あるいは2組以上を前記全電流にセットするとともに対応する前記スイッチ素子をオンさせることを特徴とする。
請求項3にかかる発明は、請求項2に記載のD/A変換器において、前記大小関係の中央の電流源を、前記全電流のみが出力可能である電流源に置き換えたことを特徴とする。
請求項4にかかる発明は、請求項2に記載のD/A変換器において、前記各電流源を、前記全電流と前記全電流の1/2と前記全電流の1/4の電流を切り替え可能な電流源に置き換え、前記全電流と前記1/2の電流の切り替えの第1の組み合わせと、前記1/2の電流と前記1/4の電流の切り替えの第2の組み合わせを選択可能にしたことを特徴とする。
請求項2にかかる発明は、Nビットの入力デジタル信号に応じた2N−1個の電流源および該各電流源と出力抵抗との間に接続された2N−1個のスイッチ素子からなる電流加算部と、前記デジタル信号に応じて前記電流加算部の前記スイッチ素子のオン/オフを制御するデコーダとを備えたD/A変換器において、前記各電流源が全電流とその1/2の電流を切り替える切り替え手段を備え、前記出力抵抗に単位電流の奇数倍の電流を供給すべきときは、前記各電流源の前記全電流で決まる大小関係の中央の電流源の電流を前記全電流にセットするとともに対応する前記スイッチ素子をオンさせ、又は、該中央の電流源を前記全電流にセットするとともに対応する前記スイッチ素子をオンさせ、かつ該中央の電流源に対して前記大小関係が対象な関係にある2つの電流源の1組あるいは2組以上を前記全電流にセットするとともに対応する前記スイッチ素子をオンさせ、前記出力抵抗に前記単位電流の偶数倍の電流を供給すべきときは、前記中央の電流源の電流を前記全電流にセットするとともに対応する前記スイッチ素子をオンさせ、かつ前記中央の電流源に対して前記大小関係が対象な関係にある2つの電流源の電流を前記1/2の電流にセットするとともに対応する前記スイッチ素子をオンさせ、又は、前記中央の電流源の電流を前記全電流にセットするとともに対応する前記スイッチ素子をオンさせ、かつ前記中央の電流源に対して前記大小関係が対象な関係にある2つの電流源の電流を前記1/2の電流にセットするとともに対応する前記スイッチ素子をオンさせ、かつ前記中央の電流源に対して前記大小関係が対象な関係にある別の2つの電流源の1組あるいは2組以上を前記全電流にセットするとともに対応する前記スイッチ素子をオンさせることを特徴とする。
請求項3にかかる発明は、請求項2に記載のD/A変換器において、前記大小関係の中央の電流源を、前記全電流のみが出力可能である電流源に置き換えたことを特徴とする。
請求項4にかかる発明は、請求項2に記載のD/A変換器において、前記各電流源を、前記全電流と前記全電流の1/2と前記全電流の1/4の電流を切り替え可能な電流源に置き換え、前記全電流と前記1/2の電流の切り替えの第1の組み合わせと、前記1/2の電流と前記1/4の電流の切り替えの第2の組み合わせを選択可能にしたことを特徴とする。
請求項1〜3にかかる発明によれば、現実の製造バラツキに対応でき、また付加電流源を必要とすることなく、またバラツキの勾配の影響を受けず、D/A変換の直線性を向上させることができ、複数チャネルのD/A変換を行うとき、その変換結果を均一な精度に保つことができる。また、請求項4にかかる発明によれば、D/A変換器のフルスケールを変更することができる。
以下、本発明の実施例のD/A変換器について説明する。図1は4ビットのD/A変換器の構成を示す図であり、10は入力するデジタル信号DINをデコードするデコーダ、20はデコーダ10の出力によって加算電流を決める電流加算部、30は検出部、40はDSP(デジタルシグナルプロセッサ)である。電流加算部20は、電流Ia〜Ioを出力する15個の電流源21A〜21Oと、15個のPMOSトランジスタ22A〜22Oと、出力抵抗23と、出力端子OUTを有する。
図2は電流Iaを出力する電流源21Aの具体例を示す回路図である。、この電流源21Aは、並列接続したL/Wが同じPMOSトランジスタMP1,MP2と、この両トランジスタMP1,MP2をオフさせるためにそのゲートに電源電圧VDDを印加するスイッチSW1,SW2と、両トランジスタMP1,MP2をオンさせるためにそのゲートにバイアス電圧VB(=GND)を印加するスイッチSW3,SW4とを備える。トランジスタMP1,MP2はそれがオンしたとき同じ電流Ia/2が流れる。そして、スイッチSW1〜SW4はDSP40により制御されるようになっている。他の電流源21B〜21Oも電流源21Aと同じ構成である。
さて、電流源21A〜21Oの電流Ia〜Ioの値に製造バラツキがあるとき、その大小関係を調べるために、各電流源21A〜21OのスイッチSW1,SW2をオフさせ、スイッチSW3,SW4をオンさせて、電流Ia〜Ioを出力させる。また、トランジスタ22A〜22Oを1個づつオンさせて、出力端子OUTに現れる電圧の大小を検出部30で検出する。
例えば、トランジスタ22Aをオンさせると、出力端子OUTの電圧値は電流源21Aの電流Iaの値と出力抵抗23の値RによってIa×Rとなる。また、トランジスタ22Bをオンさせると、出力端子OUTの電圧値は電流源21Bの電流Ibの値と出力抵抗23の値RによってIb×Rとなる。この両電圧を検出部30で検出することによって、電流IaとIbのいずれがどれだけ大きいかが判明する。以下同様に、トランジスタ22C〜22Oをそれぞれオンさせて、上記比較を繰り返し、電流Ia〜Ioの値の大小関係を測定する。
図3は上記の手法によって測定された電流源21A〜21Oの電流Ia〜Ioの値の大小関係の一例を示す図である。電流源21Aの電流Iaから電流源21Oの電流Ioにかけて、その電流値が等差αで順次大きくなっている(左側が小、右側が大)。ちょうど中央の電流源21Hの電流Ihの値を単位電流Iとすると、電流源21Aの電流Iaの値は「I−7α」、電流源21Oの電流Ioの値は「I+7α」である。よって、電流源21Aの電流Iaと電流源21Oの電流Ioを加算してその加算値を1/2にする(つまり、電流源21A,21Oの電流をそれぞれ1/2に切り替える)と、電流源21Hの電流Ih(=I)と同じになる。また、電流源21Bの電流Ibと電流源21Nの電Inを加算してその加算値を1/2にしても、電流源21Hの電流Ih(=I)と同じになる。以下、電流源21Cの電流Icと電流源21Mの電流Imを加算したとき、・・・・・、電流源21Gの電流Igと電流源21Iの電流Iiを加算したときも、同様である。
次に、以上のように電流源21A〜21Oの電流Ia〜Ioの値の大小関係が確定した後に、これに基づいて、デコーダ20とDSP40によって、電流加算を行う。このときは、図4に示すように行う。なお、電流源21A〜21Oは原則的にスイッチSW1,SW2がオフ、SW3,SW4がオンである。
まず、DIN=「0」のときは、トランジスタ22A〜22Oはオフする。よって、出力抵抗23には電流が流れない。これにより、出力端子OUTの電圧は最小電圧(=GND)となる。
また、DIN=「1」のときは、トランジスタ22Hがオンし、トランジスタ22B〜22G,22I〜22Oがオフして、出力抵抗23にはIh=Iの電流が流れる。これにより、出力端子OUTの電圧は最小電圧よりも1ステップ大きな電圧となる。
また、DIN=「2」のときは、図3の両側の電流源21A,21OのスイッチSW1,SW4がオフ、SW2,SW3がオンして、トランジスタMP1がオン、MP2がオフとなり(又は、スイッチSW1,SW4がオン、SW2,SW3がオフして、トランジスタMP1がオフ、MP2がオンとなり)、電流源21A,21Oからは電流Ia/2、Io/2を出力する。また、トランジスタ22A,22H,22Oがオンし、トランジスタ22B〜22G,22I〜22Oがオフして、出力抵抗23にはIa/2+Ih+Io/2=2Iの電流が流れる。これにより、出力端子OUTの電圧は最小電圧よりも2ステップ大きな電圧電圧となる。
また、DIN=「3」のときは、トランジスタ22A,22H,22Oがオンし、トランジスタ22B〜22G,22I〜22Nがオフする。よって、出力抵抗23にはIa+Ih+Io=3Iの電流が流れる。これにより、出力端子OUTの電圧は最小電圧よりも3ステップ大きな電圧となる。
以下、同様にして、DINが大きくなるほど、出力抵抗23に流れる電流の加算値が増して、それに応じた電圧が出力端子OUTに出力し、デジタル信号がアナログの電圧信号に変換される。
以上のように、本実施例は、図3に示したように15個の電流源の電流Ia〜Ioが差分αの勾配のバラツキをもつとき、単位電流Iを出力するときは中央の電流Ihを、2Iの電流を出力するときは中央の電流Ihと両端の半分の電流Ia/2,Io/2を加算し、3Iの電流を出力するときは中央の電流Ihとその両端の電流Ia,Ioを加算し、4Iの電流を出力するときは中央の電流Ihとその両端の電流のIa,Ioとその両端の内側の半分の電流Ib/2,In/2を加算し、・・・・のようにして、中央の電流Ihとその電流Ihに対して対象な大小関係にある2個の電流(又はその2個の各電流の1/2の電流)を加算するものである。このため、電流源の電流Ia〜Ioにバラツキがあっても、入力デジタル信号DINに対して直線性の良好なアナログ電圧を出力することができる。
なお、図4では入力デジタル信号DINの増大に応じて図3の両端の電流の組から加算するようにしたが、中央の電流Ihに対して対象な大小関係にある2つの電流であれば、どの組み合わせを採用しても良い。また、以上の実施例では、電流源に2個のトランジスタMP1,MP2を並列接続して2種類の電流を選択して出力できるようにしたが、2の倍数のトランジスタを並列接続して1倍、1/2倍、1/4倍、1/8倍等の電流を選択して出力できるようにすれば、1倍と1/2の組み合わせで最も大きなフルスケールを、1/2倍と1/4の組み合わせでその1/2倍のフルスケールを、1/4倍と1/8の組み合わせでそのその1/4倍のフルスケールを、・・・・のように、フルスケールを切り替えることも可能となる。
10:デコーダ
20:電流加算部、21A〜21O:電流源、22A〜22O:トランジスタ、23:出力抵抗、24A〜24O:電流源、25A〜25O:トランジスタ
30:検出部
40:DSP
20:電流加算部、21A〜21O:電流源、22A〜22O:トランジスタ、23:出力抵抗、24A〜24O:電流源、25A〜25O:トランジスタ
30:検出部
40:DSP
Claims (4)
- Nビットの入力デジタル信号に応じて2N−1個の電流源の内の1又は2以上の電流源の電流を出力抵抗に供給してアナログ信号を発生させるD/A変換方法において、
前記各電流源を出力電流の大小関係に基づいて識別し、
前記出力抵抗に供給すべき電流が単位電流の奇数倍のときは、前記大小関係の中央の電流源の電流を供給し、
又は、該中央の電流源の電流と、該中央の電流源に対して前記大小関係が対象な関係にある2つの電流源の1組又は2組以上の電流とを加算して供給し、
前記出力抵抗に供給すべき電流が単位電流の偶数倍のときは、前記中央の電流源の電流と、前記中央の電流源に対して前記大小関係が対象な関係にある2つの電流源の加算値の1/2の電流とを加算して供給し、
又は、前記中央の電流源の電流と、前記中央の電流源に対して前記大小関係が対象な関係にある2つの電流源の加算値の1/2の電流と、前記中央の電流源に対して前記大小関係が対象な関係にある別の2つの電流源の1組あるいは2組以上の電流とを加算して供給する、
ことを特徴とするD/A変換方法。 - Nビットの入力デジタル信号に応じた2N−1個の電流源および該各電流源と出力抵抗との間に接続された2N−1個のスイッチ素子からなる電流加算部と、前記デジタル信号に応じて前記電流加算部の前記スイッチ素子のオン/オフを制御するデコーダとを備えたD/A変換器において、
前記各電流源が全電流とその1/2の電流を切り替える切り替え手段を備え、
前記出力抵抗に単位電流の奇数倍の電流を供給すべきときは、前記各電流源の前記全電流で決まる大小関係の中央の電流源の電流を前記全電流にセットするとともに対応する前記スイッチ素子をオンさせ、
又は、該中央の電流源を前記全電流にセットするとともに対応する前記スイッチ素子をオンさせ、かつ該中央の電流源に対して前記大小関係が対象な関係にある2つの電流源の1組あるいは2組以上を前記全電流にセットするとともに対応する前記スイッチ素子をオンさせ、
前記出力抵抗に前記単位電流の偶数倍の電流を供給すべきときは、前記中央の電流源の電流を前記全電流にセットするとともに対応する前記スイッチ素子をオンさせ、かつ前記中央の電流源に対して前記大小関係が対象な関係にある2つの電流源の電流を前記1/2の電流にセットするとともに対応する前記スイッチ素子をオンさせ、
又は、前記中央の電流源の電流を前記全電流にセットするとともに対応する前記スイッチ素子をオンさせ、かつ前記中央の電流源に対して前記大小関係が対象な関係にある2つの電流源の電流を前記1/2の電流にセットするとともに対応する前記スイッチ素子をオンさせ、かつ前記中央の電流源に対して前記大小関係が対象な関係にある別の2つの電流源の1組あるいは2組以上を前記全電流にセットするとともに対応する前記スイッチ素子をオンさせる、
ことを特徴とするD/A変換器。 - 請求項2に記載のD/A変換器において、
前記大小関係の中央の電流源を、前記全電流のみが出力可能である電流源に置き換えたことを特徴とするD/A変換器。 - 請求項2に記載のD/A変換器において、
前記各電流源を、前記全電流と前記全電流の1/2と前記全電流の1/4の電流を切り替え可能な電流源に置き換え、前記全電流と前記1/2の電流の切り替えの第1の組み合わせと、前記1/2の電流と前記1/4の電流の切り替えの第2の組み合わせを選択可能にしたことを特徴とするD/A変換器。
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