JP2007288213A - 半導体基板の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】半導体基板にトレンチを形成し、その中に半導体をエピタキシャル成長させて並列pn接合構造を形成する際に、MOSFET等の形成時に利用されるマスク合わせ用のターゲットトレンチを形成すること。
【解決手段】n型半導体基板11に、ターゲットトレンチとなる第1のトレンチ14を形成し、第1のトレンチ14の内側と半導体基板11の表面をマスクで被覆し、そのマスクの第2のトレンチの形成領域部分を除去し、半導体基板11の、マスクにより被覆されていない領域に第2のトレンチ17を形成し、その際、第1のトレンチの深さが第2のトレンチの深さの1/5よりも大きくなるようにし、第2のトレンチ17内にp型半導体をエピタキシャル成長させ、並列pn接合構造のp型半導体領域18を形成し、マスク除去後に表面を第2のトレンチ17の深さの1/5以下に相当する厚さ分だけ研磨する。
【選択図】図9

Description

本発明は、半導体基板の製造方法に関し、特に第1導電型の半導体基板に形成されたトレンチ内に第2導電型の半導体をエピタキシャル成長させることにより、n型半導体領域とp型半導体領域とが交互に繰り返し接合された構成の並列pn接合構造を有する半導体基板の製造方法に関する。
一般に、半導体素子は、電極が片面に形成された横型の素子と、両面に電極を有する縦型の素子に分類される。縦型半導体素子は、オン状態のときにドリフト電流が流れる方向と、オフ状態のときに逆バイアス電圧による空乏層が伸びる方向とが同じである。通常のプレーナ型のnチャネル縦型MOSFET(絶縁ゲート型電界効果トランジスタ)では、高抵抗のn−ドリフト層の部分は、オン状態のときに、縦方向にドリフト電流を流す領域として働く。したがって、このn−ドリフト層の電流経路を短くすれば、ドリフト抵抗が低くなるので MOSFETの実質的なオン抵抗が下がるという効果が得られる。
その一方で、高抵抗のn−ドリフト層の部分は、オフ状態のときには空乏化して耐圧を高める。したがって、n−ドリフト層が薄くなると、Pベース領域とドリフト領域との間のpn接合から進行するドレイン−ベース間空乏層が広がる幅が狭くなり、シリコンの臨界電界強度に速く達するため、耐圧が低下してしまう。逆に、耐圧の高い半導体素子では、n−ドリフト層が厚いため、オン抵抗が大きくなり、損失が増えてしまう。このように、オン抵抗と耐圧との間には、トレードオフ関係がある。
このトレードオフ関係は、IGBT(絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ)やバイポーラトランジスタやダイオード等の半導体素子においても同様に成立することが知られている。また、このトレードオフ関係は、オン状態のときにドリフト電流が流れる方向と、オフ状態のときの空乏層の伸びる方向とが異なる横型半導体素子にも共通である。
上述したトレードオフ関係による問題の解決法として、ドリフト層を、不純物濃度を高めたn型ドリフト領域とp型仕切領域とを交互に繰り返し接合した構成の並列pn構造とした超接合半導体素子が公知である(たとえば、下記特許文献1〜3を参照。)。このような構造の半導体素子では、並列pn構造の不純物濃度が高くても、オフ状態のときに、空乏層が、並列pn構造の縦方向に伸びる各pn接合から横方向に広がり、ドリフト領域全体を空乏化するため、高耐圧化を図ることができる。
上述した並列pn接合構造を有する半導体基板を低コストで、かつ高良品率で量産する方法として、n型半導体基板にトレンチを形成し、そのトレンチの内部をp型半導体よりなるエピタキシャル成長層で埋め込む方法が公知である(たとえば、下記特許文献5〜7を参照。)。この方法では、図28に示すように、p型半導体2のエピタキシャル成長が終了すると、半導体基板1の表面に1〜数μmの段差や、酸化膜3やポリシリコン4が残るため、基板表面を研磨して(研磨厚:d)、酸化膜3やポリシリコン4を除去するとともに、平坦化する必要がある。
欧州特許出願第0053854号 米国特許第5216275号 米国特許第5438215号 特開平9−266311号 特開2002−124474号 特開2001−127289号 特開2001−196573号
しかしながら、通常、MOSFET等の半導体素子を形成する際のマスク合わせに利用されるトレンチ(以下、ターゲットトレンチとする)の深さは、1μm以下であるため、従来の並列pn接合構造を有する半導体基板において、上述した平坦化処理をおこなうと、研磨によりターゲットトレンチが消滅してしまう。その結果、基板表面にMOSFET等を形成する際に、MOSFETのパターンと並列pn接合構造のパターンとを合わせるのが困難になるという問題点がある。
そこで、ターゲットトレンチが平坦化処理の研磨により消滅するのを防ぐため、研磨により除去される表面層の厚さよりも深いターゲットトレンチを形成することが考えられる。しかし、そうすると、フォトリソグラフィー工程においてターゲットパターンによるレジストむらやレジスト残りが生じやすいという問題点がある。
また、並列pn接合構造を形成するためのトレンチと、ターゲットトレンチとを同時に形成する場合、ターゲットトレンチがエピタキシャル成長層により埋め込まれるのを防ぐため、エピタキシャル成長をおこなう前に、ターゲットトレンチの内壁を酸化膜で被覆しておく必要がある。そのためには、一旦、本来のトレンチとターゲットトレンチの両方の内壁を酸化膜で被覆した後に、本来のトレンチの酸化膜を選択的に除去すればよい。しかし、その場合には、フォトリソグラフィー工程が増えるため、上述したレジストむらやレジスト残りが発生しやすくなるという問題点がある。
また、図29に示すように、あらかじめ、研磨により除去される深さdの表面層よりも深いところに酸化膜領域5を埋め込んでおき、トレンチの形成、エピタキシャル成長および基板表面の研磨をおこなった後に、この酸化膜領域5をマスク合わせ用のマーカーとして利用することが考えられる。しかし、一般に、半導体結晶の内部に孤立した酸化膜領域を形成するのは困難である。また、トレンチ形成直後のフッ酸洗浄工程において、酸化膜領域5の酸化物が溶け出すおそれがある。また、酸化膜領域5の上には、多結晶などの低品質な結晶よりなる半導体6が生成されやすい。酸化膜領域5の上に大量の多結晶が生成されると、研磨工程において研磨面に傷がつきやすくなるという問題点がある。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、半導体基板にトレンチを形成し、その中に半導体をエピタキシャル成長させることにより、並列pn接合構造を形成する際に、MOSFET等の半導体素子の形成時に利用されるマスク合わせ用のターゲットトレンチを形成するようにした半導体基板の製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、第1導電型の半導体基板に第1のトレンチを形成する工程と、前記第1のトレンチの内側全面と、前記半導体基板の表面の一部をマスクで被覆する工程と、前記半導体基板の、前記マスクにより被覆されていない領域に、前記第1のトレンチよりも深い第2のトレンチを形成する工程と、前記第2のトレンチ内に第2導電型の半導体をエピタキシャル成長させる工程と、前記マスクの除去後に、表面を、前記第2のトレンチの深さの1/5以下に相当する厚さ分だけ研磨して平坦化する工程と、を含むことを特徴とする。
また、上記目的を達成するため、本発明は、第1導電型の半導体基板に第1のトレンチおよび第2のトレンチを形成する工程と、前記第2のトレンチが完全に埋まり、一方、前記第1のトレンチは完全には埋まらないように、前記第1のトレンチおよび前記第2のトレンチの内側に第2導電型の半導体をエピタキシャル成長させる工程と、表面を、前記第2のトレンチの深さの1/5以下に相当する厚さ分だけ研磨して平坦化する工程と、を含むことを特徴とする。
また、上記目的を達成するため、本発明は、第1導電型の半導体基板に第1のトレンチおよび第2のトレンチを形成する工程と、前記第1のトレンチおよび前記第2のトレンチの内側に第2導電型の半導体をエピタキシャル成長させる工程と、前記第1のトレンチを基準として、前記第1のトレンチ部分が開口するマスクを形成し、前記第1のトレンチをさらに掘り下げる工程と、前記マスクの除去後に、表面を、前記第2のトレンチの深さの1/5以下に相当する厚さ分だけ研磨して平坦化する工程と、を含むことを特徴とする。
また、上記目的を達成するため、本発明は、第1導電型の半導体基板に第1のトレンチおよび第2のトレンチを形成する工程と、前記第1のトレンチおよび前記第2のトレンチの内側に第2導電型の半導体をエピタキシャル成長させる工程と、前記第1のトレンチを基準として、前記第1のトレンチと異なる部分を開口させたマスクを形成し、該マスクの開口部分に、前記第1のトレンチよりも深く、かつ前記第2のトレンチよりも浅い第3のトレンチを形成する工程と、前記マスクの除去後に、表面を、前記第2のトレンチの深さの1/5以下に相当する厚さ分だけ研磨して平坦化する工程と、を含むことを特徴とする。
これらの発明によれば、第1のトレンチがターゲットトレンチとなり、第2のトレンチを利用して並列pn接合構造が形成される。
本発明によれば、第1のトレンチがターゲットトレンチとなり、第2のトレンチを利用して並列pn接合構造が形成されるので、並列pn接合構造を有する半導体基板を製造する際に、ターゲットトレンチを一緒に形成することができる。したがって、この半導体基板の表面にMOSFETなどのデバイスを形成する際に、デバイスを高い精度で高密度に形成することができる。
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。
実施の形態1.
図1〜図8は、本発明の実施の形態1による製造途中の半導体基板の概略を示す縦断面図である。まず、図1に示すように、低抵抗のn型シリコン半導体基板11を用意し、その表面にトレンチエッチングのマスクとなる酸化膜12を形成する。なお、マスクは、酸化膜に限らず、窒化膜などの絶縁膜でもよい。そして、図2に示すように、図示しないマスクを用い、フォトリソグラフィー技術によって、酸化膜12の一部を除去し、半導体基板11の、ターゲットトレンチとなる第1のトレンチの形成領域13を露出させる。
ついで、図3に示すように、プラズマエッチングやRIE(反応性イオンエッチング)や異方性ウェットエッチング等の異方性エッチングをおこない、ターゲットトレンチとなる第1のトレンチ14を形成する。その後、トレンチ形成時に発生する付着物を除去するため、フッ酸洗浄をおこなう。その際、マスクとした酸化膜12を完全に除去してもよいし、残しておいてもよい。
ついで、図4に示すように、基板表面および第1のトレンチ14の内側に酸化膜15を形成する。この酸化膜15は、トレンチエッチングのマスクになるとともに、第1のトレンチ14の内壁を保護する保護膜となる。なお、このマスク兼保護膜は、酸化膜に限らず、窒化膜などの絶縁膜でもよい。そして、図5に示すように、図示しないマスクを用い、フォトリソグラフィー技術によって、酸化膜15の一部を除去し、半導体基板11の、並列pn接合構造を形成するためのトレンチとなる第2のトレンチの形成領域16を露出させる。
ついで、図6に示すように、プラズマエッチングやRIEや異方性ウェットエッチング等の異方性エッチングをおこない、並列pn接合構造を形成するためのトレンチとなる第2のトレンチ17を形成する。その後、トレンチ形成時に発生する付着物を除去するため、フッ酸洗浄をおこなう。その際、フッ酸濃度と洗浄時間を調整して、少なくとも第1のトレンチ14の内壁に酸化膜15が残るようにする。
ついで、気相成長(CVD)法、分子線エピタキシー(MBE)法または液相成長(LPE)法等により、p型半導体のエピタキシャル成長をおこない、第2のトレンチ17をp型半導体で埋めてp型半導体領域18を形成する。その際、第1のトレンチ14の内側には、酸化膜15上に多結晶などが析出しないか、析出しても、後に酸化膜15とともに除去され得る程度の析出量であることが望ましい。
そのためには、たとえば半導体材料がシリコンであり、CVD法またはMBE法を採用する場合には、半導体表面にハロゲンを含むガスが供給されることが望ましい。その理由は、ハロゲンには、酸化膜の表面に析出する多結晶を除去する作用があるからである。たとえば、ハロゲンを含むガスとして、ジクロロシラン(SiH2Cl2)やトリクロロシラン(SiHCl3)を用いることができる。この場合には、原料のシリコンとハロゲンである塩素が半導体表面に供給される。それによって、酸化膜15の表面にポリシリコンが析出するのが抑制されるので、第1のトレンチ14がポリシリコンで埋め込まれることはない。
あるいは、成長ガスとしてモノシラン(SiH4)やジシラン(Si26)を使用する場合には、これらのガスとともに微量の塩素ガス(Cl2)または塩酸(HCl)を供給すればよい。また、たとえば半導体材料がシリコンであり、LPE法を採用する場合、通常の成長条件であれば、酸化膜15の表面にポリシリコンが析出することはない。
エピタキシャル成長が終了すると、図7に示すように、基板表面の高さは不揃いとなり、1〜数μm程度の凸凹が残っていたり、微小なポリシリコン19が生成されていることがある。そこで、フッ酸洗浄をおこなって酸化膜15を除去する。つづいて、たとえばCMP(Chemical Mechanical Polishing)法により、基板表面を、第1のトレンチ14の深さよりも浅いところまで研磨する。
ただし、研磨量が多くなるとコスト的に無駄が増えるので、研磨厚さは第2のトレンチ17の深さの1/5以下に相当する厚さであることが望ましい。したがって、第1のトレンチ14の深さは、第2のトレンチ17の深さの1/5よりも大きいことが望ましい。
この研磨によって、図8に示すように、段差のない、鏡面状態の基板表面が得られるとともに、半導体基板11にはターゲットトレンチ(第1のトレンチ14)が残る。数μmの凸凹を研磨して基板表面を鏡面状態に仕上げるのは、従来技術で十分可能である。したがって、上述した製造方法によれば、ターゲットトレンチと並列pn接合構造を有する半導体基板が得られる。
なお、エピタキシャル成長後、基板表面に残る酸化膜15を研磨ストップ層として研磨をおこなった後、酸化膜15を除去し、再び所定の時間だけ研磨をおこなうことにより、第2のトレンチ17の深さの1/5以下に相当する厚さ分だけ研磨するようにしてもよい。
図9に、実施の形態1により製造された半導体基板の一例の断面斜視図を示す。また、図10にその平面パターンの一例を示す。図示例では、ターゲットトレンチ(第1のトレンチ14)の平面パターンを十字状としたが、これに限るものではない。また、並列pn接合構造の平面パターンをストライプ状としたが、これに限らず、たとえばセル状でもよい。なお、図10において、符号10はウェハのイメージを示している。
上述した実施の形態1によれば、半導体基板11に第1のトレンチ14がターゲットトレンチとして残り、また、第2のトレンチ17を利用して並列pn接合構造が形成されるので、並列pn接合構造を有する半導体基板を製造する際に、ターゲットトレンチを一緒に形成することができる。
実施の形態2.
図11〜図19は、本発明の実施の形態2による製造途中の半導体基板の概略を示す縦断面図である。なお、実施の形態1と同じ構成については、実施の形態1と同一の符号を付し、重複する説明を省略する。まず、実施の形態1と同様にして、低抵抗のn型シリコン半導体基板11に深さが1μm以下の第1のトレンチ24を形成する(図11)。ついで、実施の形態1と同様にして、マスク兼保護膜となる酸化膜15を形成し(図12)、第2のトレンチの形成領域16を露出させ(図13)、第2のトレンチ17を形成した後(図14)、エピタキシャル成長により第2のトレンチ17の内側にp型半導体領域18を形成する(図15)。
ついで、フッ酸洗浄をおこなって酸化膜15を除去する。これは、エピタキシャル成長時に高温でハロゲンや水素にさらされることによって、酸化膜15の膜質が劣化するからである。しかる後、図16に示すように、基板表面および第1のトレンチ24の内側に、トレンチエッチングのマスクとなる酸化膜25を形成する。なお、このマスクは、酸化膜に限らず、窒化膜などの絶縁膜でもよい。そして、図17に示すように、図示しないマスクを用い、フォトリソグラフィー技術によって、酸化膜25の、第1のトレンチ24の底面部分を除去し、第1のトレンチ24の底面26を露出させる。このときのフォトリソグラフィー工程では、第1のトレンチ24をマスク合わせのターゲットトレンチとして利用する。
ついで、図18に示すように、プラズマエッチングやRIEや異方性ウェットエッチング等の異方性エッチングにより、第1のトレンチ24の底面をさらに深く掘り下げ、第1のトレンチ24を最終的な形状とする。ついで、フッ酸洗浄をおこなって酸化膜25を除去した後、CMP法等により基板表面を、第1のトレンチ24が深さ1μm以下の窪みとして残るように研磨する。この研磨によって、図19に示すように、段差のない、鏡面状態の基板表面が得られるとともに、半導体基板11にはターゲットトレンチ(第1のトレンチ24)が残る。したがって、上述した製造方法によれば、ターゲットトレンチと並列pn接合構造を有する半導体基板が得られる。
なお、第1のトレンチ24の底面を掘り下げる代わりに、図20に示す断面斜視図のように、第1のトレンチ24とは別の第3のトレンチ27を形成し、この第3のトレンチ27をターゲットトレンチとしてもよい。この第3のトレンチ27を形成するためのフォトリソグラフィー工程では、第1のトレンチ24をマスク合わせのターゲットトレンチとして利用する。また、第3のトレンチ27の深さは、CMP法等により基板表面を研磨した際に、第3のトレンチ27が深さ1μm以下の窪みとして残る程度であるのが望ましい。
上述した実施の形態2によれば、半導体基板11に第1のトレンチ24または第3のトレンチ27がターゲットトレンチとして残り、また、第2のトレンチ17を利用して並列pn接合構造が形成されるので、並列pn接合構造を有する半導体基板を製造する際に、ターゲットトレンチを一緒に形成することができる。また、実施の形態2によれば、第1のトレンチ24の深さが1μm以下であるため、第2のトレンチ17を形成する際に、レジスト膜厚にむらが生じたり、第1のトレンチ24の内部にレジスト残りが発生したりするのを、回避することができる。
実施の形態3.
図21〜図24は、本発明の実施の形態3による製造途中の半導体基板の概略を示す縦断面図である。なお、実施の形態1と同じ構成については、実施の形態1と同一の符号を付し、重複する説明を省略する。まず、図21に示すように、低抵抗のn型シリコン半導体基板11の表面に、トレンチエッチングのマスクとなる酸化膜12を形成し、その酸化膜12の一部をフォトリソグラフィー技術によって除去し、半導体基板11の、ターゲットトレンチとなる第1のトレンチの形成領域33、および並列pn接合構造を形成するためのトレンチとなる第2のトレンチの形成領域16を露出させる。
ついで、図22に示すように、第1のトレンチ34および第2のトレンチ17を形成する。その際、第1のトレンチ34の開口幅が、スクラブラインの幅以下で、かつ第2のトレンチ17の開口幅の1.5倍よりも大きくなるようにするのが望ましい。ついで、図23に示すように、第1のトレンチ34の内側および第2のトレンチ17の内側にp型半導体領域18をエピタキシャル成長させる。その際、第2のトレンチ17がエピタキシャル成長層(p型半導体領域18)により丁度埋め込まれた時点でエピタキシャル成長を終了する。第1のトレンチ34は、その開口幅が第2のトレンチ17の開口幅よりも大きいため、エピタキシャル成長層により完全に埋め込まれずに、残る。
ついで、図24に示すように、酸化膜12を除去した後、CMP法等による所定時間の研磨により、第2のトレンチ17の深さの1/5以下に相当する厚さ分だけ基板表面を研磨する。第1のトレンチ34の深さは第2のトレンチ17とほぼ同じであるため、研磨の後も、第1のトレンチ34はターゲットトレンチとして残る。したがって、上述した製造方法によれば、ターゲットトレンチと並列pn接合構造を有する半導体基板が得られる。
上述した実施の形態3によれば、半導体基板11に第1のトレンチ34がターゲットトレンチとして残り、また、第2のトレンチ17を利用して並列pn接合構造が形成されるので、並列pn接合構造を有する半導体基板を製造する際に、ターゲットトレンチを一緒に形成することができる。また、実施の形態3によれば、実施の形態1および実施の形態2よりも少ない工程数で製造することができる。
実施の形態4.
図25〜図27は、本発明の実施の形態4による製造途中の半導体基板の概略を示す縦断面図である。なお、実施の形態1と同じ構成については、実施の形態1と同一の符号を付し、重複する説明を省略する。実施の形態4では、低抵抗のn型シリコン半導体基板11に、ターゲットトレンチとなる第1のトレンチ44と、並列pn接合構造を形成するためのトレンチとなる第2のトレンチ17を、ほぼ同じ開口幅となるように形成する。
そして、図25に示すように、第1のトレンチ44の内側および第2のトレンチ17の内側に、第2のトレンチ17が丁度埋め込まれるように、p型半導体領域18をエピタキシャル成長させる。その際、第1のトレンチ44もエピタキシャル成長層(p型半導体領域18)により埋め込まれるが、上から見たときに、第1のトレンチ44のパターンを確認することは可能である。
ついで、図26に示すように、第1のトレンチ44をマスク合わせのターゲットトレンチとして利用して、基板表面に、第1のトレンチ44を露出させた酸化膜25等のマスクを形成する。そして、トレンチエッチングにより第1のトレンチ44を、第2のトレンチ17の深さの1/5よりも深くなるように、掘り下げる。
ついで、図27に示すように、酸化膜25を除去した後、CMP法等による所定時間の研磨により、第2のトレンチ17の深さの1/5以下に相当する厚さ分だけ基板表面を研磨する。その際、研磨厚は、第1のトレンチ44が深さ1μm以下の窪みとして残る程度であるのが望ましい。この研磨によって、段差のない、鏡面状態の基板表面が得られるとともに、半導体基板11にターゲットトレンチ(第1のトレンチ44)が形成される。したがって、上述した製造方法によれば、ターゲットトレンチと並列pn接合構造を有する半導体基板が得られる。
なお、エピタキシャル成長後に第1のトレンチ44を掘り下げる代わりに、第1のトレンチ44とは別の第3のトレンチを形成し、この第3のトレンチをターゲットトレンチとしてもよい(図20参照)。この第3のトレンチ27を形成するためのフォトリソグラフィー工程では、第1のトレンチ44をマスク合わせのターゲットトレンチとして利用する。また、CMP法等による研磨後に、第3のトレンチ27の深さは1μm以下であるのが望ましい。
上述した実施の形態4によれば、半導体基板11に第1のトレンチ44または第3のトレンチがターゲットトレンチとして残り、また、第2のトレンチ17を利用して並列pn接合構造が形成されるので、並列pn接合構造を有する半導体基板を製造する際に、ターゲットトレンチを一緒に形成することができる。また、実施の形態4によれば、実施の形態1および実施の形態2よりも少ない工程数で製造することができる。
なお、上述した各実施の形態においては、第1導電型をn型とし、第2導電型をp型として説明したが、その逆の場合も同様である。また、本発明は、シリコン半導体に限らず、たとえばSiCなどの化合物半導体にも適用可能である。また、本発明方法により製造された半導体基板は、MOSFETに限らず、IGBT、バイポーラトランジスタ、GTOサイリスタまたはダイオード等の、並列pn接合構造の耐圧構造を有するデバイスの製造に使用される。
本発明の実施の形態1による製造途中の半導体基板の概略を示す縦断面図である。 本発明の実施の形態1による製造途中の半導体基板の概略を示す縦断面図である。 本発明の実施の形態1による製造途中の半導体基板の概略を示す縦断面図である。 本発明の実施の形態1による製造途中の半導体基板の概略を示す縦断面図である。 本発明の実施の形態1による製造途中の半導体基板の概略を示す縦断面図である。 本発明の実施の形態1による製造途中の半導体基板の概略を示す縦断面図である。 本発明の実施の形態1による製造途中の半導体基板の概略を示す縦断面図である。 本発明の実施の形態1による製造途中の半導体基板の概略を示す縦断面図である。 本発明の実施の形態1により製造された半導体基板の一例を示す断面斜視図である。 本発明の実施の形態1により製造された半導体基板の一例を示す平面図である。 本発明の実施の形態2による製造途中の半導体基板の概略を示す縦断面図である。 本発明の実施の形態2による製造途中の半導体基板の概略を示す縦断面図である。 本発明の実施の形態2による製造途中の半導体基板の概略を示す縦断面図である。 本発明の実施の形態2による製造途中の半導体基板の概略を示す縦断面図である。 本発明の実施の形態2による製造途中の半導体基板の概略を示す縦断面図である。 本発明の実施の形態2による製造途中の半導体基板の概略を示す縦断面図である。 本発明の実施の形態2による製造途中の半導体基板の概略を示す縦断面図である。 本発明の実施の形態2による製造途中の半導体基板の概略を示す縦断面図である。 本発明の実施の形態2による製造途中の半導体基板の概略を示す縦断面図である。 本発明の実施の形態2により製造された半導体基板の一例を示す断面斜視図である。 本発明の実施の形態3による製造途中の半導体基板の概略を示す縦断面図である。 本発明の実施の形態3による製造途中の半導体基板の概略を示す縦断面図である。 本発明の実施の形態3による製造途中の半導体基板の概略を示す縦断面図である。 本発明の実施の形態3による製造途中の半導体基板の概略を示す縦断面図である。 本発明の実施の形態4による製造途中の半導体基板の概略を示す縦断面図である。 本発明の実施の形態4による製造途中の半導体基板の概略を示す縦断面図である。 本発明の実施の形態4による製造途中の半導体基板の概略を示す縦断面図である。 従来の並列pn接合構造を有する半導体基板のエピタキシャル成長後の基板表面の様子を示す縦断面図である。 従来の並列pn接合構造を有する半導体基板のエピタキシャル成長後の基板表面の様子を示す縦断面図である。
符号の説明
11 半導体基板(n型半導体領域)
14,24,34,44 第1のトレンチ
15,25 マスク(酸化膜)
17 第2のトレンチ
18 第2導電型の半導体(p型半導体領域)
27 第3のトレンチ

Claims (2)

  1. n型半導体領域とp型半導体領域とが交互に繰り返し接合された構成の並列pn接合構造を有する半導体基板を製造するにあたって、
    第1導電型の半導体基板に第1のトレンチおよび第2のトレンチを形成する工程と、
    前記第1のトレンチの開口幅は、スクラブラインの幅以下で、かつ前記第2のトレンチの開口幅の1.5倍よりも大きくすることで、前記第2のトレンチが完全に埋まり、一方、前記第1のトレンチは完全に埋まらないように、前記第1のトレンチおよび前記第2のトレンチの内側に第2導電型の半導体をエピタキシャル成長させる工程と、
    を含むことを特徴とする半導体基板の製造方法。
  2. 研磨に費やす時間を管理しながら、表面を、前記第2のトレンチの深さの1/5以下に相当する厚さ分だけ研磨して平坦化する工程をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の半導体基板の製造方法。
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