JP2005142335A - 半導体素子の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】繰り返しpn接合構造を有する半導体素子を製造する際に、半導体層に形成したトレンチを、空隙や結晶欠陥がなく、深さ方向に均一な不純物濃度プロファイルを有するエピタキシャル層で埋めること。
【解決手段】n型半導体基板1に低いアスペクト比(たとえば、5)の第1のトレンチ2を形成し、エピタキシャル成長法により第1のトレンチ2をp型エピタキシャル層3で埋め込む。ついで、n型半導体基板1およびp型エピタキシャル層3の露出面上にn型エピタキシャル層4をエピタキシャル成長させる。そして、n型エピタキシャル層4に低いアスペクト比(たとえば、5)の第2のトレンチ5を形成し、エピタキシャル成長法により第2のトレンチ5をp型エピタキシャル層6で埋め込む。このように、n型の半導体層に低アスペクト比のトレンチを形成し、そのトレンチをp型エピタキシャル層で埋めるプロセスを複数回繰り返す。
【選択図】 図1
【解決手段】n型半導体基板1に低いアスペクト比(たとえば、5)の第1のトレンチ2を形成し、エピタキシャル成長法により第1のトレンチ2をp型エピタキシャル層3で埋め込む。ついで、n型半導体基板1およびp型エピタキシャル層3の露出面上にn型エピタキシャル層4をエピタキシャル成長させる。そして、n型エピタキシャル層4に低いアスペクト比(たとえば、5)の第2のトレンチ5を形成し、エピタキシャル成長法により第2のトレンチ5をp型エピタキシャル層6で埋め込む。このように、n型の半導体層に低アスペクト比のトレンチを形成し、そのトレンチをp型エピタキシャル層で埋めるプロセスを複数回繰り返す。
【選択図】 図1
Description
この発明は、半導体素子の製造方法に関し、特にp型半導体領域とn型半導体領域とが交互に繰り返し配置され、かつp型半導体領域とn型半導体領域との接合面が基板表面に対して垂直な方向に延びる構造(以下、繰り返しpn接合構造とする)を備えた半導体素子の製造方法に関する。
従来の高耐圧半導体素子は、高い降伏電圧を得るために主電流経路に高比抵抗のドリフト領域を設けており、高耐圧のものほどこの部分の電圧降下が大きくなるので、オン電圧が高くなるという問題がある。この問題の解決法として、ドリフト層を、不純物濃度を高めたn型半導体領域とp型半導体領域とを交互に積層した繰り返しpn接合構造で構成し、オフ状態の時は空乏化して耐圧を負担するようにした半導体素子が公知である(たとえば、特許文献1、特許文献2参照。)。
上述した繰り返しpn接合構造を有する半導体素子を作製するため、図9および図10に示すように、n型(またはp型)の半導体基板101にトレンチ102を形成し、エピタキシャル成長をおこなってトレンチ102をp型(またはn型)のエピタキシャル層103で埋める方法が検討されている。しかし、この方法では、トレンチ102が完全に埋まる前に、トレンチ開口部が塞がってしまい、トレンチ102内に埋め込まれたエピタキシャル層103の中に空隙104が残ったり、結晶欠陥が生じたりしやすいという欠点がある。
空隙や結晶欠陥などの埋め込み不良領域がエピタキシャル層103中に存在すると、図11に示すように、エピタキシャル層103の深さ方向の不純物濃度プロファイルが不均一になる。そのため、作製された半導体素子の特性が不安定になってしまう。なお、図11には、ボロン(B)の不純物濃度プロファイルが示されている。
トレンチを埋めるエピタキシャル層中に空隙が残らないようにするため、つぎのような製造方法が提案されている。トレンチ内に1回目のエピタキシャル成長をおこなった後、成長したエピタキシャル膜の一部を除去することによりトレンチの開口部を広げる。そして、2回目のエピタキシャル成長をおこない、トレンチを埋めることによって、繰り返しpn接合構造を得る(たとえば、特許文献3参照。)。
また、つぎのような製造方法が提案されている。n型半導体層にトレンチを形成した基板と、p型半導体層にトレンチを形成した基板を用意する。そして、n型半導体層のトレンチ部分とp型半導体層のトレンチ部分とを嵌め合わせて一体化する。その後、その一体化した基板を研磨して、繰り返しpn接合構造を得る(たとえば、特許文献4参照。)。
しかしながら、作製する半導体素子を高耐圧化するには、トレンチの開口幅に対する深さの比(アスペクト比)を10以上にする必要があるが、このような、いわゆる高アスペクト比のトレンチをエピタキシャル成長法により埋め込む場合には、トレンチ内を埋めるエピタキシャル層中に結晶欠陥や空隙が非常にできやすい。そのため、エピタキシャル層の深さ方向の不純物濃度プロファイルが不均一になりやすいという問題点がある。そのような問題があるため、高アスペクト比のエピタキシャル層を有する高耐圧半導体素子を得ることは困難である。
この発明は、上述した従来技術による問題点を解消するため、繰り返しpn接合構造を有する半導体素子を製造するにあたって、半導体層に形成したトレンチを、空隙や結晶欠陥がなく、深さ方向に均一な不純物濃度プロファイルを有するエピタキシャル層で埋めることができる半導体素子の製造方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、請求項1の発明にかかる半導体素子の製造方法は、第1導電型の第1の半導体層に第1のトレンチを形成する工程と、第2導電型の第2の半導体層をエピタキシャル成長させて該第2の半導体層で前記第1のトレンチを埋める工程と、第1導電型の第3の半導体層をエピタキシャル成長させて前記第1の半導体層および前記第2の半導体層の上に該第3の半導体層を積層する工程と、前記第3の半導体層に、前記第2の半導体層に達する第2のトレンチを形成する工程と、第2導電型の第4の半導体層をエピタキシャル成長させて該第4の半導体層で前記第2のトレンチを埋める工程と、を含むことを特徴とする。
また、請求項2の発明にかかる半導体素子の製造方法は、請求項1に記載の発明において、前記第2の半導体層で前記第1のトレンチを埋める工程と、前記第3の半導体層を積層する工程との間に、前記第2の半導体層および前記第1の半導体層の表面を平坦化する工程を有することを特徴とする。
また、請求項3の発明にかかる半導体素子の製造方法は、請求項1に記載の発明において、第1導電型の半導体層をエピタキシャル成長させ、該第1導電型の半導体層にトレンチを形成し、該トレンチをエピタキシャル成長させた第2導電型の半導体層で埋めるプロセスを、繰り返しおこなうことを特徴とする。
また、請求項4の発明にかかる半導体素子の製造方法は、請求項3に記載の発明において、前記トレンチを前記第2導電型の半導体層で埋めた後、該第2導電型の半導体層および前記第1導電型の半導体層の表面を平坦化してから、新たに第1導電型の半導体層をエピタキシャル成長させることを特徴とする。
上述した発明によれば、繰り返しpn接合構造を構成するエピタキシャル層を複数回に分けて形成するので、各回でアスペクト比の低いトレンチを形成し、そのトレンチをエピタキシャル層で埋めればよい。したがって、結晶欠陥や空隙がなく、深さ方向に均一な不純物濃度プロファイルを有するエピタキシャル層を形成することができる。
本発明にかかる半導体素子の製造方法によれば、トレンチの形成と、そのトレンチを埋めるためのエピタキシャル成長を、複数回、繰り返しおこなうことによって高アスペクト比のエピタキシャル層を形成するので、各回で形成するトレンチのアスペクト比を低くし、そのトレンチを、結晶欠陥や空隙がなく、深さ方向に均一な不純物濃度プロファイルを有するエピタキシャル層で埋めることができる。したがって、全体として、結晶欠陥や空隙がなく、深さ方向に均一な不純物濃度プロファイルを有する高アスペクト比のエピタキシャル層を形成することができる。ここで、エピタキシャル層のアスペクト比とは、当該エピタキシャル層の、第1導電型の半導体層の表面に平行な方向の寸法に対する第1導電型の半導体層の深さ方向の寸法の比のことである。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる半導体素子の製造方法の好適な実施の形態を詳細に説明する。なお、本発明は、繰り返しpn接合構造の製造方法にかかわるものであるため、ソースやドレインの構造およびそれらの製造プロセス等については任意であり、以下の説明および添付図面では省略する。したがって、本発明は、MOSFET、IGBT、バイポーラトランジスタ、GTOサイリスタまたはダイオード等に適用される。また、以下の説明では、第1導電型をn型とし、第2導電型をp型とするが、その逆の場合も同様である。
実施の形態1.
図1〜図6は、本発明の実施の形態1にかかる半導体素子の製造方法を説明するための要部断面図である。図2に示すように、第1の半導体層となるn型半導体基板1を用意する。そして、図3に示すように、n型半導体基板1にRIE(反応性イオンエッチング)等の異方性エッチングにより低アスペクト比の第1のトレンチ2を形成する。特に限定しないが、たとえば第1のトレンチ2の開口幅は1μmであり、深さは5μmである。ついで、図4に示すように、エピタキシャル成長法により第1のトレンチ2内を第2の半導体層となるp型エピタキシャル層3で埋める。
図1〜図6は、本発明の実施の形態1にかかる半導体素子の製造方法を説明するための要部断面図である。図2に示すように、第1の半導体層となるn型半導体基板1を用意する。そして、図3に示すように、n型半導体基板1にRIE(反応性イオンエッチング)等の異方性エッチングにより低アスペクト比の第1のトレンチ2を形成する。特に限定しないが、たとえば第1のトレンチ2の開口幅は1μmであり、深さは5μmである。ついで、図4に示すように、エピタキシャル成長法により第1のトレンチ2内を第2の半導体層となるp型エピタキシャル層3で埋める。
ついで、図5に示すように、エピタキシャル成長法によりn型半導体基板1およびp型エピタキシャル層3の露出面上に第3の半導体層となるn型エピタキシャル層4を積層する。特に限定しないが、たとえばn型エピタキシャル層4の厚さは5μmである。n型エピタキシャル層4を成長させる前に、n型半導体基板1およびp型エピタキシャル層3の表面を、たとえばCMP(化学機械研磨)等の研磨法やドライエッチングによるエッチバック法等により平坦化してもよい。
ついで、図6に示すように、n型エピタキシャル層4にRIE等の異方性エッチングにより低アスペクト比の第2のトレンチ5を形成する。特に限定しないが、たとえば第2のトレンチ5の開口幅は1μmである。また、第2のトレンチ5の深さは、n型エピタキシャル層4の厚さと同じである。つまり、第2のトレンチ5の深さは、たとえば5μmである。これは、後の工程で第2のトレンチ5内に埋め込まれるp型エピタキシャル層6(図1参照)が、n型エピタキシャル層4を貫通して、第1のトレンチ2を埋めるp型エピタキシャル層3につながる必要があるからである。
また、同じ理由により、p型エピタキシャル層6とp型エピタキシャル層3のパターンが上下で一致するように、第2のトレンチ5を形成する。ついで、図1に示すように、エピタキシャル成長法により第2のトレンチ5内を第4の半導体層となるp型エピタキシャル層6で埋める。このようにして、繰り返しpn接合構造ができあがる。
ここで、エピタキシャル成長法として、LPE(液相成長)法、CVD(気相成長)法、MBE(分子線エピタキシー)法または原子線エピタキシー法を採用することができる。エピタキシャル成長用の材料として、モノシラン(SiH4)、ジクロルシラン(SiH2Cl2)、トリクロルシラン(SiHCl3)、HCl、H2、PH3、AsH3、B2H6などを用いることができる。
また、トレンチを形成するためのエッチング方法として、ドライエッチング処理またはウエットエッチング処理による異方性エッチングを採用することができる。異方性エッチング用の材料として、CF4、HBr、SF6、HCl、NF3、HFなどを用いることができる。
実施の形態1によれば、n型半導体基板1に形成された低アスペクト比の第1のトレンチ2を、結晶欠陥や空隙がなく、深さ方向に均一な不純物濃度プロファイルを有するp型エピタキシャル層3で埋めることができる。そして、その上に積層されたn型エピタキシャル層4に新たに低アスペクト比の第2のトレンチ5が形成され、その第2のトレンチ5を、結晶欠陥や空隙がなく、深さ方向に均一な不純物濃度プロファイルを有するp型エピタキシャル層6で埋めることができる。
したがって、全体として、結晶欠陥や空隙がなく、深さ方向に均一な不純物濃度プロファイルを有する高アスペクト比のエピタキシャル層を形成することができる。図7に、本実施の形態1により製造した深さ方向の寸法が10μmであるp型エピタキシャル層を有する半導体素子について、本発明者が調べたp型エピタキシャル層中の不純物(ボロン)の深さ方向の濃度プロファイルを示す。図7より、深さ方向に均一な不純物濃度プロファイルが得られていることがわかる。
実施の形態2.
図8は、本発明の実施の形態2にかかる半導体素子の製造方法を説明するための要部断面図である。図8に示すように、実施の形態2は、実施の形態1の製造方法において、トレンチ埋め込み後にn型エピタキシャル層を積層し、そのn型エピタキシャル層にトレンチを形成し、そのトレンチをp型エピタキシャル層で埋めるプロセスを複数回、ここでは2回以上繰り返すものである。
図8は、本発明の実施の形態2にかかる半導体素子の製造方法を説明するための要部断面図である。図8に示すように、実施の形態2は、実施の形態1の製造方法において、トレンチ埋め込み後にn型エピタキシャル層を積層し、そのn型エピタキシャル層にトレンチを形成し、そのトレンチをp型エピタキシャル層で埋めるプロセスを複数回、ここでは2回以上繰り返すものである。
すなわち、実施の形態1と同様にして、n型半導体基板1に第1のトレンチ2を形成した後、p型エピタキシャル層3のエピタキシャル成長をおこない、第1のトレンチ2をp型エピタキシャル層3で埋める。ついで、n型エピタキシャル層4のエピタキシャル成長をおこない、n型半導体基板1およびp型エピタキシャル層3の上にn型エピタキシャル層4を積層する。ついで、n型エピタキシャル層4に第2のトレンチ5を形成し、エピタキシャル成長をおこなって第2のトレンチ5をp型エピタキシャル層6で埋める。ここまでは実施の形態1と同じである。
ついで、エピタキシャル成長法によりn型エピタキシャル層4およびp型エピタキシャル層6の露出面上にn型エピタキシャル層7を積層する。n型エピタキシャル層7を成長させる前に、n型エピタキシャル層4およびp型エピタキシャル層6の表面を、たとえばCMP等の研磨法やドライエッチングによるエッチバック法等により平坦化してもよい。
ついで、n型エピタキシャル層7にRIE等の異方性エッチングにより低アスペクト比の第3のトレンチ8を形成する。第3のトレンチ8の深さは、n型エピタキシャル層7の厚さと同じである。また、後の工程で第3のトレンチ8内に埋め込まれるp型エピタキシャル層9とその下のp型エピタキシャル層6のパターンが上下で一致するように、第3のトレンチ8を形成する。
ついで、エピタキシャル成長法により第3のトレンチ8内をp型エピタキシャル層9で埋める。p型エピタキシャル層9は、n型エピタキシャル層7を貫通して、第2のトレンチ5を埋めるp型エピタキシャル層6につながる。このようにして、図8に示す構成の繰り返しpn接合構造ができあがる。
ここで、n型エピタキシャル層7およびp型エピタキシャル層9を成長させる方法として、LPE法、CVD法、MBE法または原子線エピタキシー法を採用することができる。また、エピタキシャル成長用の材料として、モノシラン(SiH4)、ジクロルシラン(SiH2Cl2)、トリクロルシラン(SiHCl3)、HCl、H2、PH3、AsH3、B2H6などを用いることができる。
また、第3のトレンチ8を形成するためのエッチング方法として、ドライエッチング処理やウエットエッチング処理による異方性エッチングを採用することができる。異方性エッチング用の材料として、CF4、HBr、SF6、HCl、NF3、HFなどを用いることができる。
実施の形態2によれば、n型エピタキシャル層を積層し、そのn型エピタキシャル層にトレンチを形成し、そのトレンチをp型エピタキシャル層で埋めるプロセスを複数回繰り返すことにより、結晶欠陥や空隙がなく、深さ方向に均一な不純物濃度プロファイルを有し、かつ実施の形態1よりも深さ方向の寸法が大きいエピタキシャル層を形成することができる。実際に、本発明者は、n型エピタキシャル層を積層し、そのn型エピタキシャル層にトレンチを形成し、そのトレンチをp型エピタキシャル層で埋めるプロセスを2回繰り返しおこなった。その結果、幅が5μmであり、深さが50μm(p型エピタキシャル層3とp型エピタキシャル層6とp型エピタキシャル層9のそれぞれの深さを加算した深さ)である高アスペクト比のエピタキシャル層を有する繰り返しpn接合構造を備えた半導体素子を製造することができた。
ここで、エピタキシャル層の幅とは、n型エピタキシャル層7の表面に平行な方向の寸法のことであり、エピタキシャル層の深さとは、n型エピタキシャル層7、n型エピタキシャル層4およびn型半導体基板1の深さ方向の寸法のことである。なお、n型エピタキシャル層を積層し、トレンチを形成して、そのトレンチをp型エピタキシャル層で埋めるプロセスを3回以上繰り返しおこなってもよい。そうすれば、さらに深いエピタキシャル層を有する繰り返しpn接合構造を備えた半導体素子を製造することができる。
以上において本発明は、上述した実施の形態に限らず、種々変更可能である。たとえば、トレンチの開口幅や深さなどの値は一例であり、これに限定されるものではない。また、実施の形態ではシリコン半導体を例にして説明したが、本発明は、SiCなどの化合物半導体にも適用可能である。
以上のように、本発明にかかる半導体素子の製造方法は、繰り返しpn接合構造を備えたMOSFET、IGBT、バイポーラトランジスタ、GTOサイリスタまたはダイオード等の高耐圧半導体素子を製造するのに有用である。
1 第1の半導体層(n型半導体基板)
2 第1のトレンチ
3 第2の半導体層(p型エピタキシャル層)
4 第3の半導体層(n型エピタキシャル層)
5 第2のトレンチ
6 第4の半導体層(p型エピタキシャル層)
2 第1のトレンチ
3 第2の半導体層(p型エピタキシャル層)
4 第3の半導体層(n型エピタキシャル層)
5 第2のトレンチ
6 第4の半導体層(p型エピタキシャル層)
Claims (4)
- 第1導電型の第1の半導体層に第1のトレンチを形成する工程と、
第2導電型の第2の半導体層をエピタキシャル成長させて該第2の半導体層で前記第1のトレンチを埋める工程と、
第1導電型の第3の半導体層をエピタキシャル成長させて前記第1の半導体層および前記第2の半導体層の上に該第3の半導体層を積層する工程と、
前記第3の半導体層に、前記第2の半導体層に達する第2のトレンチを形成する工程と、
第2導電型の第4の半導体層をエピタキシャル成長させて該第4の半導体層で前記第2のトレンチを埋める工程と、
を含むことを特徴とする半導体素子の製造方法。 - 前記第2の半導体層で前記第1のトレンチを埋める工程と、前記第3の半導体層を積層する工程との間に、
前記第2の半導体層および前記第1の半導体層の表面を平坦化する工程を有することを特徴とする請求項1に記載の半導体素子の製造方法。 - 第1導電型の半導体層をエピタキシャル成長させ、該第1導電型の半導体層にトレンチを形成し、該トレンチをエピタキシャル成長させた第2導電型の半導体層で埋めるプロセスを、繰り返しおこなうことを特徴とする請求項1に記載の半導体素子の製造方法。
- 前記トレンチを前記第2導電型の半導体層で埋めた後、該第2導電型の半導体層および前記第1導電型の半導体層の表面を平坦化してから、新たに第1導電型の半導体層をエピタキシャル成長させることを特徴とする請求項3に記載の半導体素子の製造方法。
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