JP2007288097A - フリップチップ型半導体発光素子用の実装基板、フリップチップ型半導体発光素子の実装構造及び発光ダイオードランプ - Google Patents

フリップチップ型半導体発光素子用の実装基板、フリップチップ型半導体発光素子の実装構造及び発光ダイオードランプ Download PDF

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Abstract

【課題】セルフアライメント作用を利用して発光ダイオードランプ製造時の発光素子の位置ズレを防止することを可能とするフリップチップ型半導体発光素子用の実装基板を提供する。
【解決手段】透光性基板と、前記透光性基板上に積層された半導体層と、前記半導体層の前記透光性基板側とは反対側に形成された負電極パッド及び正電極パッドとが備えられ、前記の各電極パッドの平面視形状が相互に同一の形状とされたフリップチップ型半導体発光素子が実装される実装基板10であって、実装の際に前記の各電極パッドが接続される一対の電極パターン10c、10cと、電極パターン10cに接続された配線パターン10dとを具備してなり、一対の電極パターン10cの平面視形状が相互に同一の形状とされていることを特徴とするフリップチップ型半導体発光素子用の実装基板10を採用する。
【選択図】図2

Description

本発明は、フリップチップ型半導体発光素子用の実装基板、フリップチップ型半導体発光素子の実装構造及び発光ダイオードランプに関するものであり、特に、フリップチップ型半導体発光素子を実装基板に実装する際の位置ズレの防止を目的とする技術に関するものである。
半田ボールまたは金(Au)ボールを介してIC等の電子部品を基板上の配線パターンに接合するフリップチップ構造は、フェイスアップ構造に比べて、導通を取るためのワイヤが不要であり、また比較的簡単な工程で小型の電子部品を搭載できることから注目されており(例えば特許文献1)、半導体発光素子を備えた発光ダイオードランプへの適用が検討されている。
図11(A)には、従来のフリップチップ型半導体発光素子の底面図を示し、図11(B)には図11(A)のk−k’線に対応する断面模式図を示す。図11(B)に示すように、従来のフリップチップ型半導体発光素子101(以下、発光素子101という)は、サファイア製の基板102と、基板102に積層された半導体層103と、半導体層103の上に備えられた正電極104と、半導体層103の一部をエッチングして除去した箇所に形成された負電極105とから概略構成されている。
基板102上に形成された半導体層103は、窒化アルミニウムからなるバッファ層103aと、n−GaN層103bと、n−GaNからなる下部クラッド層103cと、多重量子井戸構造の井戸層となる活性層(発光層)103dと、p−AlGaNからなる上部クラッド層103eと、p−GaNからなるコンタクト層103fとが順次積層されて構成されている。この半導体層103の一部には、n−GaN層103bが露出するまで下部クラッド層103c、活性層(発光層)103d、上部クラッド層103e及びコンタクト層103fが削り取られることにより、負電極取付け用の凹部103gが形成されている。
正電極104は、Pt膜(厚み2nm)とANC膜(厚み60nm)とRh膜(厚み30nm)とが順次積層されてなる第1電極層104aと、Pt膜(厚み2nm)とRh膜(厚み120nm)とが順次積層されてなる第2電極層104bと、Cr膜(厚み40nm)とTi膜(厚み100nm)とAu膜(厚み200nm)が順次積層されてなる第3電極層104cとから構成されている。そして、第1電極層104aと半導体層103(コンタクト層103f)との間でオーミック接合が形成されている。
また負電極105は、Cr膜(厚み40nm)とTi膜(厚み100nm)とAu膜(厚み200nm)が順次積層されてなる電極層105aから構成されている。この負電極105は、前述したように負電極取付け用の凹部103gに配置されている。そして電極層105aと半導体層103(n−GaN層103b)との間でオーミック接合が形成されている。
そして、この従来の発光素子101においては、活性層(発光層)103dからの光を主に基板102側に放射するようになっている。図11(A)に示すように、正電極104が半導体層103のほぼ全面に形成されている。これは、発光層103dからの光を正電極104によって効率よく反射して基板102側に放射させるように、また比較的導電率の低いp型半導体層(上部クラッド層103e及びコンタクト層103f)に効率よく電流を流せるようにするためである。
一方、図11(A)に示すように、負電極104の電極面積は、正電極104の電極面積に対して十分の一程度とされている。これは、負電極105が、比較的導電率の高いn型半導体層(n−GaN層103b)に接合されており、負電極105の形成領域が小さくても効率よく電流を流せるためである。
この発光素子101は、基板102側を上にして実装基板に取付けられて発光ダイオードランプとして利用される。図12には、発光ダイオードランプを構成する実装基板の平面模式図を示す。図12に示す実装基板110は、アルミニウム基板110aと、アルミニウム基板110a上に積層された樹脂層からなる絶縁層110bと、絶縁層110b上に形成されたCu箔からなる正電極用の電極パターン111及び負電極用の電極パターン112とから概略構成されている。各電極パターン111、112はそれぞれ、発光素子101の正電極104及び負電極105の平面視形状にそれぞれ対応した形状となっている。即ち、一方の電極パターン111の面積が、他方の電極パターンの面積よりも大きくなっている。これら各電極パターン111,112には配線パターン111a、112bが接続されている。
図13には、発光素子101が実装基板110に実装されてなる発光ダイオードランプ120を示す。図13に示すように、発光素子101は、正電極104及び負電極105が実装基板110に対面する形で配置されている。正電極104と実装基板110の電極パターン111との間には接合用のAuSnからなる半田層121が介在されている。また、負電極105と電極パターン112との間にも接合用のAuSnからなる半田層122が介在されている。このようにして、発光素子101が実装基板110に半田付けされることでフリップチップ構造が形成されている。図13に示す発光ダイオードランプ120においては、実装基板110を構成するアルミニウム基板110aが放熱性に優れているため、発光素子101の作動に伴って発生する熱を、実装基板110を介して効率よく放熱できるようになっている。
この発光ダイオードランプ120を組み立てるには、まず実装基板110の電極パターン111及び112にそれぞれ、AuSn合金粒子が含有されてなる半田ペーストを塗布し、発光素子101の正電極104、負電極105が実装基板110の電極パターン111、112上に重なるように配置して仮止めする。次に、発光素子101と実装基板110とを加熱炉に装入してリフローし、AuSn合金粒子を溶融させてから凝固させることにより、半田層121、122を形成して各電極104、105を実装基板110の電極パターン111、112にそれぞれ接合させる。このようにして発光ダイオードランプ120が製造される。
特開平3−255640号公報
図13に示す発光ダイオードランプの製造に際しては、リフロー時にAuSn合金(共晶半田)が溶融して液状となり、この液状の共晶半田の上に発光素子101が浮いた状態になる。このとき、実装基板110の一方の電極パターン111の面積が他方の電極パターンの面積よりも大きいことから、溶融した共晶半田の表面張力の関係で、発光素子が浮いたままの状態で正電極用の電極パターン111側に引き寄せられる。この後、共晶半田が凝固すると、発光素子101は正電極用の電極パターン111側に片寄った状態で実装基板110上に接合されてしまう。
このように、実装基板110の電極パターン111,112及び発光素子101の各電極104、105の面積の違いによって、発光素子101が実装基板110の設計上の目標位置から外れて接合されてしまい、場合によっては面積の小さな負電極105と、負電極用の電極パターン112との接合が不可能になるおそれがあった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、セルフアライメント作用を利用して発光ダイオードランプ製造時の発光素子の位置ズレを防止することを可能とするフリップチップ型半導体発光素子用の実装基板、フリップチップ型半導体発光素子の実装構造及び発光ダイオードランプを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明は以下の構成を採用した。
(1) 透光性基板と、前記透光性基板上に積層された半導体層と、前記半導体層の前記透光性基板側とは反対側に形成された負電極パッド及び正電極パッドとが備えられ、前記の各電極パッドの平面視形状が相互に同一の形状とされたフリップチップ型半導体発光素子が実装される実装基板であって、実装の際に前記の各電極パッドが接続される一対の電極パターンと、前記電極パターンに接続された配線パターンとを具備してなり、前記一対の電極パターンの平面視形状が相互に同一の形状とされていることを特徴とするフリップチップ型半導体発光素子用の実装基板。
(2) 一の前記電極パターン対して複数の配線パターンが接続され、前記電極パターンと前記配線パターンとの接続部に前記配線パターンの端面を露出させる段差部が設けられていることを特徴とする前項1に記載のフリップチップ型半導体発光素子用の実装基板。
(3) 前記複数の配線パターンが略線状に形成されると共に、前記一対の電極パターンから引き出される各配線パターンの引出し方向が相互に異なる方向とされていることを特徴とする前項2に記載のフリップチップ型半導体発光素子用の実装基板。
(4) 前記配線パターンが略線状に形成されると共に、前記配線パターンの線幅が500μm以下であることを特徴とする前項1ないし前項3のいずれかに記載のフリップチップ型半導体発光素子用の実装基板。
(5) 前項1ないし前項4のいずれかに記載のフリップチップ型半導体発光素子が実装される実装基板と、透光性基板と、前記透光性基板上に積層された半導体層と、前記半導体層の前記透光性基板側とは反対側に形成された負電極パッド及び正電極パッドとが備えられ、前記の各電極パッドの平面視形状が相互に同一の形状とされたフリップチップ型半導体発光素子とを具備してなり、前記正電極パッド及び前記負電極パッドが前記実装基板の各電極パターンに接続されていることを特徴とするフリップチップ型半導体発光素子の実装構造。
(6) 前項5に記載の実装構造を備えたことを特徴とする発光ダイオードランプ。
本発明のフリップチップ型半導体発光素子用の実装基板によれば、実装の際にフリップチップ型半導体発光素子(以下、発光素子という)の各電極パッドに接続される一対の電極パターンが、相互に同一形状とされているので、発光素子を実装基板に実装する際のリフロー工程において、液状の半田の上に発光素子が浮いた状態になっても、発光素子が浮いたままの状態で一方の電極パターン側に引き寄せられるおそれがなく、発光素子を実装基板の設計上の目標位置に精度よく接合させることができる。すなわち、各電極パターンが同一形状とされているために、フリップチップ接続の際にセルフアライメント作用が奏され、発光素子を目標位置に精度よく接合できる。
また、本発明の発光素子の実装構造によれば、実装基板に備えられた各電極パターンが相互に同一形状とされ、更に発光素子側の電極パッドの形状も相互に同一形状とされているので、フリップチップ接続の際にセルフアライメント作用を発揮させることができ、これにより発光素子が目標位置に精度よく接合された実装構造を実現することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。尚、以下の説明において参照する図面はいずれも、フリップチップ型半導体発光素子用の実装基板と、フリップチップ型半導体発光素子の実装構造並びに発光ダイオードランプの構成を説明するためのものであり、図示される各部の大きさや厚さや寸法等は、実際の実装基板等の寸法関係と異なる場合がある。
「第1の実施形態」
本実施形態のフリップチップ型半導体発光素子用の実装基板(以下、実装基板という)は、例えば、図1(A)乃至図1(C)に示すフリップチップ型半導体発光素子(以下、発光素子という)が実装される基板である。そこでまず最初に、発光素子の構成について説明する。
図1(A)には、本発明に係る実装基板に実装される発光素子の底面図を示し、図1(B)には図1(A)のa−a’線に対応する断面模式図を示し、図1(C)には図1(A)のb−b’線に対応する断面模式図を示す。
図1(A)乃至図1(C)に示す発光素子1は、平面視で略矩形状を示す窒化ガリウム系半導体発光素子と呼ばれるものであり、平面視略矩形状の透光性基板2と、透光性基板2に積層された平面視略矩形状の半導体層3と、半導体層3の透光性基板2側と反対側に形成された正電極4及び負電極5と、短絡防止用の絶縁膜6と、正電極4に接続される正電極パッド7と、負電極5に接続される負電極パッド8とから概略構成されている。
透光性基板2は、一辺の長さが例えば150μm乃至1000μm程度かつ厚みが50μm乃至100μm程度の板状の部材であり、その材質は窒化ガリウム系半導体発光素子では通常サファイアとされる。なお、透光性基板2の材質はサファイアに限らず、発光素子の種類に応じて適宜最適な材質を採用すれば良い。
半導体層3は、透光性基板2の上に積層された複数の層から構成されており、大別してp型半導体層、発光層及びn型半導体層に分けられる。具体的な構成を述べると、この半導体層3は、基板2側から順に、窒化アルミニウムからなるバッファ層3aと、n−GaN層3b(n型半導体層)と、n−GaNからなる下部クラッド層3c(n型半導体層)と、単一量子井戸構造の井戸層となる活性層(発光層)3dと、p−AlGaNからなる上部クラッド層3e(p型半導体層)と、p−GaNからなるコンタクト層3f(p型半導体層)とが順次積層されて構成されている。
また、半導体層3の透光性基板2側と反対側には、コンタクト層3f、上部クラッド層3e(いずれもp型半導体層)及び活性層3d(発光層)の各一部が削り取られる(貫通される)ことによってn−GaN層3b(n型半導体層)が露出された切欠部3g(凹部)が設けられている。この切欠部3gは、図1(A)に示すように、平面視略矩形の半導体層3の4つの角部のうちの1つの角部の近傍に設けられており、その平面視したときの面積は、半導体層3を平面視したときの全体面積の数分の1から十数分の1程度の大きさとされている。
次に、正電極4は、図1(B)及び図1(C)に示すように、半導体層3の透光性基板2側と反対側にあるコンタクト層3f上に形成されている。また正電極4は、図1(A)に示すように切欠部3gの形成領域以外の部分に形成されている。
この正電極4は、Pt膜(厚み2nm)とAgNdCu膜(厚み60nm)とRh膜(厚み30nm)とが順次積層されてなる第1電極層4aと、Pt膜(厚み2nm)とRh膜(厚み120nm)とが順次積層されてなる第2電極層4bと、Cr膜(厚み40nm)とTi膜(厚み100nm)とAu膜(厚み200nm)が順次積層されてなる第3電極層4cとから構成されている。そして、第1電極層4aと半導体層3(コンタクト層3f)との間でオーミック接合が形成されている。
次に、負電極5は、図1(B)及び図1(C)に示すように、切欠部3gによって露出されたn−GaN層3b上に形成されている。また負電極5は、図1(A)に示すように切欠部3gの形成領域内に形成されている。
この負電極5は、Cr膜(厚み40nm)とTi膜(厚み100nm)とAu膜(厚み200nm)が順次積層されてなる電極層5aから構成されている。そして電極層5aと半導体層103(n−GaN層103b)との間でオーミック接合が形成されている。
図1(A)に示すように、負電極5の電極面積は、正電極4の電極面積の数分の1から十数分の1程度の大きさとされている。このように正電極4の電極面積を大きくするのは、発光層3dからの光を正電極4によって効率よく反射して基板2側に放射させるように、また比較的導電率の低いp型半導体層(上部クラッド層3e及びコンタクト層3f)に効率よく電流を流せるようにするためである。一方、負電極5が小さくて良い理由は、負電極5が比較的導電率の高いn型半導体層(n−GaN層3b)に接合されており、負電極5の形成領域が小さくても効率よく電流を流せるためである。
次に、半導体層3の透光性基板2側と反対側には、短絡防止用の絶縁膜6が形成されている。この絶縁膜6は、コンタクト層3fと、切欠部3gから露出するn−GaN層3bと、正電極4及び負電極5の各一部とを覆うように形成されている。更に絶縁膜6は、切欠面3hをも覆うように形成されている。切欠面3hは、切欠部3gを区画する面であって、透明基板2の基板面方向と交差する面である。一方、この絶縁膜6には、正電極4の一部を露出させるための略矩形状の貫通孔6a(開口部)が設けられるとともに、負電極5の一部を露出させるための略円形の貫通孔6b(開口部)が設けられている。
絶縁膜6は、例えばSiO膜により構成されており、その厚みは50nm乃至300nm程度とされている。
次に、絶縁膜6の貫通孔6aには正電極パッド7が形成されている。この正電極パッド7は、その一部が貫通孔6aの内部に挿入された形となっており、貫通孔6aによって露出された正電極4に接合されている。貫通孔6aの大きさと正電極パッド7の大きさはほぼ同じであり、これにより貫通孔6aと正電極パッド7との境界において、絶縁膜6によって正電極4がほぼ完全に覆われた状態になっている。また、正電極パッド7は、図1(A)に示すように正電極4の形成領域上に形成されている。なお、正電極4の形成領域とは、正電極4を透光性基板1の反対側(図1(A)に図示した側)から見たときに、正電極が形成されている領域をいう。
正電極パッド7は、正電極4に形成された厚み20nm程度のバリア層としての第1金属膜7aと、第1金属膜7a上に形成された厚み1μm程度の半田層7bと、半田層7b上に形成された厚み20nm程度の半田酸化防止層としての第2金属膜7cとにより構成されている。第1金属膜7aは例えばNiから構成され、半田層7bは400℃以下の溶融温度を示す単体金属または半田合金から構成され、より具体的には例えばAuSn合金から構成されている。第2金属膜7cは例えばAuから構成されている。
一方、絶縁膜6の貫通孔6bには負電極パッド8が形成されている。この負電極パッド8は、その一部が貫通孔6bの内部に挿入された形となっており、貫通孔6bによって露出された負電極5に接合されている。また、負電極パッド8は図1(A)に示すように、少なくとも負電極5の形成領域上と正電極4の形成領域上とに渡って形成されており、かつ負電極5よりも大きく形成されている。図1(C)に示すように負電極パッド8と正電極4とが重なる部分には絶縁膜6が配置されており、この絶縁膜6によって負電極パッド8と正電極4とが絶縁されている。なお、負電極5の形成領域とは、負電極5を透光性基板1の反対側(図1(A)に図示した側)から見たときに、負電極が形成されている領域をいう。
負電極パッド8は、負電極5上に形成された厚み20nm程度のバリア層としての第1金属膜8aと、第1金属膜8a及び絶縁膜6上に形成された厚み3μm程度の半田層8bと、半田層8b上に形成された厚み20nm程度の半田酸化防止層としての第2金属膜8cとにより構成されている。第1金属膜8aは例えばNiから構成され、半田層8bは400℃以下の溶融温度を示す単体金属または半田合金から構成され、より具体的には例えばAuSn合金から構成されている。第2金属膜8cは例えばAuから構成されている。
また、図1(A)に示すように、正電極パッド7と負電極パッド8の平面視形状は、略矩形状(長方形状)とされており、かつ相互に同一形状とされている。また、発光素子1を透光性基板2の反対側から見たときに、正電極パッド7と負電極パッド8の各位置が対称となるように位置決めされている。また、正電極パッド7及び負電極パッド8は、相互に所定の間隔を空けて配置されており、また各パッド7、8の長辺部分同士が向き合うように配置されている。更に、各電極パッド7、8の位置関係を正電極4及び負電極5の形成領域から見ると、負電極5の形成領域のほぼ全部と正電極の4の形成領域の一部とに負電極パッド8が形成され、正電極4の形成領域の残部に正電極パッド7が形成される関係になっている。
また、これら正電極パッド7及び負電極パッド8には、フラックスペースト中に半田粒子が含まれてなる半田ペーストが塗布されていてもよい。この半田粒子は、400℃以下の溶融温度を示す単体金属または半田合金から構成されることが好ましく、より具体的には例えばAuSn合金から構成されることが好ましい。
上記の発光素子1を製造する場合には、透光性基板2上に半導体層3を形成し、半導体層3上に負電極5及び正電極4を形成する。次に、負電極5及び正電極4を含む半導体層3上に絶縁膜6を形成し、絶縁膜6をエッチングして貫通孔6a、6bを設け、正電極4及び負電極5を露出させる。次に、貫通孔6aから露出する正電極4上に、第1金属膜7a、半田層7b及び第2金属膜7cを順次積層して正電極パッド7を形成し、貫通孔6bから露出する負電極5上には、第1金属膜8a、半田層8b及び第2金属膜8cを順次積層して負電極パッド8を形成する。負電極パッド8は、負電極5の形成領域から正電極4の形成領域に渡って形成する。このようにして、上記の発光素子が製造される。
上記の発光素子1においては、正電極4に実装用の正電極パッド7を接続させ、負電極5には実装用の負電極パッド8を接続させ、負電極パッド8と正電極4との間には短絡防止用の絶縁膜6を配置することで、負電極5よりも大きな負電極パッド8を形成するとともに、負電極パッド8の平面視形状を正電極パッド7の平面視形状に一致させることができる。これにより、発光素子1を実装する際にセルフアライメント作用を発現させることが可能になる。
また、負電極パッド8と正電極4との間に短絡防止用の絶縁膜6を配置することによって、負電極パッド8と正電極4との短絡を防止できるとともに、負電極パッド8を正電極4の形成領域上にまで広げることができ、負電極パッド8及び正電極パッド7の形状の自由度を高めることができる。
更に、半導体層3の一部に切欠部3gを設けることによって、負電極5及び負電極パッド8を透光性基板2側と反対側に配置させ、同時に正電極パッド7をも透光性基板2側と反対側に配置させることができ、これにより発光素子1を実装基板等に実装する際に正電極パッド7及び負電極パッド8を実装基板側に向けて実装することが可能となり、フリップチップ構造を採ることが可能になる。
次に、上記の発光素子が実装される実装基板の一例について説明する。
図2(A)には、本例の実装基板の平面模式図を示し、図2(B)には図2(A)のc−c’線に対応する断面模式図を示す。
図2(A)及び図2(B)に示すように、実装基板10は、アルミニウム等からなる金属基板10aと、金属基板10a上に積層された樹脂層からなる絶縁層10bと、絶縁層10b上に形成されたCu箔からなる一対の電極パターン10c、10cと、各電極パターン10cに接続された略線状の配線パターン10dから構成されている。
電極パターン10cは、発光素子1の正電極パッド7及び負電極パッド8の平面視形状にそれぞれ対応するように、各パッド7、8と同様の平面視略矩形状となって降り、また電極パターン10同士は相互に同一形状とされている。また、電極パターン10c、10cは、発光素子1の正電極パッド7及び負電極パッド8の形成位置にそれぞれ対応するように、各パッド7、8と同様に所定の間隔を空けて矩形の長辺部10c、10c同士が向き合うように配置されている。更に、配線パターン10dは各電極パターン10c、10cに連続して形成されている。これにより、電極パターン10cと配線パターン10dの厚みはほぼ同じ厚みとされている。この配線パターン10dは電極パターン10cと同様にCu箔から形成されている。
また、図2(A)に示すように、一の電極パターン10cに対して2本の配線パターン10dが接続されている。この各配線パターン10dは、電極パターン10cの各短辺部10cに接続されており、短辺部10cに対してほぼ垂直方向に引き出されている。従って、一の電極パターン10cに対し、2本の配線パターン10dが相互に反対方向に引き出されている。配線パターン10dは電気抵抗が十分低ければ、その線幅は狭ければ狭い程良い。半田等の低融点金属が電極パターン10c上に均一な厚みで濡れるためである。例えば、配線パターン10dの線幅wは200μm以下が望ましい。また、配線パターン10dの幅wと電極パターン10cの短辺部10cの長さlの比(w/l)も低ければ低いほど良く、例えば1/3以下がよい。
この実装基板10に発光素子1を実装するには、まず実装基板10の各電極パターン10cに、フラックスペースト(フラックスのみからなるペースト、以下同じ)をディスペンサ法または印刷法などにより薄く塗布する。次に、発光素子10の各パッド7、8が電極パターン10c、10c上に重なるように発光素子1を実装基板10に配置して、フラックスペーストにより仮止めする。次に、発光素子1と実装基板10を加熱炉に装入してリフローし、発光素子1の各パッド7、8を構成する半田層7b、8bを溶融させてから凝固させることにより、各パッド7、8を実装基板10の電極パターン10c、10cにそれぞれ接合させる。このようにして図3(A)及び図3(B)に示すように、発光素子1が実装基板10に実装される。
発光素子1と実装基板10を加熱炉に装入してリフローする際には、半田層7b、8bが溶融して液状となり、この液状の半田の上で発光素子1が浮いた状態になる。このとき、実装基板10の電極パターン各10cが同一形状であって面積もほぼ同一であることから、溶融した半田の表面張力の関係で、発光素子1の各パッド7、8が実装基板10の各電極パターン10cの上の正確に位置決めされる。このようにセルフアライメント作用を発現させることによって、発光素子1を実装基板10の設計上の目標位置に合わせて接合させることができる。なお、発光素子1を実装基板10上に載置する際の精度は、実装組み立て装置の精度に依存し、その精度は±10μm程度であるが、本実施形態のようにセルフアライメント作用を発現させることで発光素子1を接合させた後の位置精度を±1μm程度にすることができ、発光素子1の実装位置の精度を格段に高めることができる。
また、図3(A)及び(B)に示すように、本例の実装基板10では、配線パターン10dが図中Y方向及びY’方向に沿って延在しているため、溶融した半田がこの配線パターン10dに沿って流動し、これにより発光素子1自体が図中Y方向またはY’方向に移動してしまう虞があるところ、本例の配線パターン10dはその幅wが上述したとおりの範囲とされているので、溶融した半田が配線パターン10dに沿って流れにくくなり、これにより発光素子1のY方向またはY’方向に位置がずれるおそれがない。
また、本例では、配線パターン10dの幅wの値にかかわらず、幅wと電極パターン10cの短辺部10cの長さlの比(w/l)を1/3以下にすることで、上述と同様に、溶融した半田が配線パターン10dに沿って流れにくくなり、これにより発光素子1のY方向またはY’方向に位置がずれるおそれがない。
なお、図3(A)及び(B)に示すように、本例の実装基板10では、配線パターン10dが図中X方向及びX’方向に延在していないので、溶融した半田がX方向及びX’方向に流動することがなく、発光素子1自体のX方向またはX’方向に位置がずれるおそれがない。
更に、電極パターン10c、10cに半田フラックスペーストを塗布してからリフローすることで、発光素子1と実装基板10との接合部分が余分な半田等によって汚れる可能性が低くなり、接合部分を綺麗に仕上げることができる。
なお、実装基板10に本実施形態の発光素子1を実装する手段としては、上記の他に次の(a)の手段を用いても良い。
(a) まず実装基板10の電極パターン10c、10cにそれぞれ、半田粒子が含有されてなる半田フラックスペーストをディスペンサ法または印刷法などにより薄く塗布する。次に、各パッド7、8が電極パターン10c、10c上に重なるように発光素子1を実装基板10に配置して仮止めする。次に、発光素子1と実装基板10を加熱炉に装入してリフローし、半田ペースト中の半田粒子及び各パッド7、8を構成する半田層7b、8bをそれぞれ溶融させてから凝固させることにより、各パッド7、8を実装基板10の電極パターン10c、10cにそれぞれ接合させる。
この方法によれば、実装基板10と発光素子1との接合を確実に行うことができる。
また、実装基板10に本実施形態の発光素子1を実装する手段として、下記の(b)〜(d)の手段を用いても良い。
(b) まず実装基板10の電極パターン10c、10cにそれぞれ、半田膜を蒸着法やメッキで形成し、次いで半田膜上にフラックスペーストをディスペンサ法または印刷法により薄く塗布する。次に、各パッド7、8が電極パターン10c、10c上に重なるように発光素子1を実装基板10に配置して仮止めする。次に、発光素子1と実装基板10を加熱炉に装入してリフローし、半田膜及び各パッド7、8を構成する半田層7b、8bをそれぞれ溶融させてから凝固させることにより、各パッド7、8を実装基板10の電極パターン10c、10cにそれぞれ接合させる。
この方法によれば、上記(a)と同様に実装基板10と発光素子1との接合を確実に行うことができる。
(c) まず、発光素子1の正電極パッド及び負電極パッドをそれぞれ、金属層(例えばAu層)のみで形成する。各電極パッドには、Sn,AuSn等からなる低融点金属膜(半田)を蒸着法またはメッキ法で形成する。
一方、実装基板10の電極パターン10c、10cをそれぞれ、CuまたはNi/Auメッキなどで形成し、この電極パターン10c、10cを覆うようにフラックスペーストをディスペンサ法または印刷法により塗布する。次に、発光素子1の各パッドが電極パターン10c、10c上に重なるように発光素子1を実装基板10に配置して仮止めする。次に、発光素子1と実装基板10を加熱炉に装入してリフローし、発光素子1側の低融点金属膜を溶融させてから凝固させることにより、各パッド7、8を実装基板10の電極パターン10c、10cにそれぞれ接合させる。
この方法によれば、電極パターン側に塗布したフラックスペーストの上に発光素子が浮いた形となり、上記の場合と同様にセルフアライメント作用が発現され、発光素子1を実装基板10の設計上の目標位置に合わせて接合させることができる。
(d) まず、発光素子1の正電極パッド及び負電極パッドをそれぞれ、金属層(例えばAu層)のみで形成する。次いで、各パッドにそれぞれ、フラックスペーストを薄く塗布する。一方、実装基板10の電極パターン10c、10cにはそれぞれ、半田膜を蒸着法により形成する。次に、発光素子1の各パッドが電極パターン10c、10c上に重なるように発光素子1を実装基板10に配置して仮止めする。次に、発光素子1と実装基板10を加熱炉に装入してリフローし、電極パターンに形成した半田膜を溶融させてから凝固させることにより、各パッド7、8を実装基板10の電極パターン10c、10cにそれぞれ接合させる。
この方法によれば、電極パターン側に形成した半田膜が溶融し、この溶融状態の半田の上に発光素子が浮いた形となり、上記の場合と同様にセルフアライメント作用が発現され、発光素子1を実装基板10の設計上の目標位置に合わせて接合させることができる。
次に、図4には、上記の発光素子1及び実装基板10を具備してなる発光ダイオードランプ11の断面模式図を示す。
この発光ダイオードランプ11は、上記の実装基板10と、実装基板10に実装された上記の発光素子1と、実装基板10上に配置された金属製の反射部材14とから概略構成されている。
反射部材14と実装基板10の他の配線パターン13との間には別の絶縁膜10eが形成されている。
この反射部材14には、貫通孔14aが設けられており、この貫通孔14aの内部には、実装基板10上の電極パターン10cとこの電極パターン10cに接続された発光素子10とが配置されている。また、貫通孔14aの側壁面はテーパー面14bとされている。このテーパー面14bによって例えば、発光素子1を実装した際に発光素子1からの光を効率よく反射できるようになっている。また、貫通孔14aには蛍光体入りの透明樹脂16が充填されている。透明樹脂16は発光素子1を完全に埋めるように充填されている。蛍光体入りの透明樹脂16を貫通孔14aに充填することで、光の加色作用を奏することができる。例えば青色の光を発する発光素子に対して黄色の蛍光体を含む透明樹脂16を貫通孔14aに充填することで、白色光を発する発光ダイオードランプを構成できる。
「第2の実施形態」
次に、本発明の第2の実施形態である発光素子用の基板について図面を参照して説明する。
図5(A)には、本例の実装基板の平面模式図を示し、図5(B)には図5(A)のe−e’線に対応する断面模式図を示し、図5(c)には図5(A)のf−f’線に対応する断面模式図を示す。
図5(A)〜図5(C)に示す実装基板20は、アルミニウム等からなる金属基板20aと、金属基板20a上に積層された樹脂層からなる絶縁層20bと、絶縁層20b上に形成されたCu箔からなる一対の電極パターン20c、20cと、各電極パターン20cに接続された略線状の配線パターン20dから概略構成されている。
絶縁層20bには、図5(A)に示すように、平面視略矩形状の凹部21が設けられている。この凹部21は、絶縁層10bの一部の厚みを他の部分より薄くすることによって形成されたものであり、その深さは10μm〜500μm程度の範囲とされている。この凹部21の中に、上述の電極パターン20cが形成されている。
尚、凹部21は上述の構成のものに限られず、例えば金属基板10aの表面上に凹部を設け、この凹部を含む金属基板10aの全面に厚みが均一な絶縁層を形成することによって、この絶縁層に金属基板10aの凹部に対応する凹部を設けても良い。あるいは銅箔の一部をハーフエッチングすることで凹部を設けても良い。
電極パターン20cは、発光素子1の正電極パッド7及び負電極パッド8の平面視形状にそれぞれ対応するように、各パッド7、8と同様の平面視略矩形状となって降り、また電極パターン10同士は相互に同一形状とされている。また、各電極パターン20cは、発光素子1の正電極パッド7及び負電極パッド8の形成位置にそれぞれ対応するように、各パッド7、8と同様に所定の間隔を空けて矩形の長辺部20c、20c同士が向き合うように配置されている。更に、配線パターン20dは各電極パターン20c、20cに連続して形成されている。これにより、電極パターン20cと配線パターン20dの厚みはほぼ同じ厚みとされている。この配線パターン20dは電極パターン10cと同様にCu箔から形成されている。
また、図5(A)に示すように、電極パターンの平面視形状を規定する輪郭線のうち、長辺部20c、20cを除く全ての輪郭線が、凹部21の平面視形状を規定する輪郭線Lに近接している。即ち、電極パターン20dの平面視形状を規定する短辺部20c、20cも、凹部21の輪郭線Lに近接している。
一方、電極パターン20cには配線パターン20dが接続されており、この配線パターン20dは、電極パターン20cの各短辺部20cに接続されている。このため、電極パターン20cと配線パターン20dとの接続部20eが、凹部21の輪郭線Lにほぼ重なることになる。
電極パターン20cと配線パターン20dは相互に連続して形成されていることから、図5(B)に示すように、電極パターン20cと配線パターン20dとの接続部20eには段差部20fが設けられ、この段差部20fによって配線パターン20dの端面20dが露出されることになる。
また、図5(A)に示すように、一の電極パターン20cに対して2本の配線パターン20dが接続されている。この各配線パターン20dは、電極パターン20cの各短辺部20cに対してほぼ垂直方向に引き出されている。従って、一の電極パターン20cに対して2本の配線パターン20dが相互に反対方向に引き出され、これによって一の電極パターン20cは、2つの段差部20fによって挟まれた形になる。
この実装基板20に対して図1に示す発光素子1を実装するには、実装基板20の各電極パターン20cに、フラックスペーストをディスペンサ法または印刷法などにより薄く塗布する。次に、発光素子10の各パッド7、8が電極パターン20c、20c上に重なるように発光素子1を実装基板20に配置して、フラックスペーストにより仮止めする。次に、低融点金属が含まれる発光素子1と実装基板20を加熱炉に装入してリフローし、発光素子1の各パッド7、8を構成する半田層7b、8bを溶融させてから凝固させることにより、各パッド7、8を実装基板20の電極パターン20c、20cにそれぞれ接合させる。このようにして図6(A)〜図6(C)に示すように、発光素子1が実装基板20に実装される。
発光素子1と実装基板10を加熱炉に装入してリフローする際には、半田層7b、8bが溶融して液状となり、この液状の半田の上で発光素子1が浮いた状態になる。このとき、実装基板10の電極パターン各10cが同一形状であって面積もほぼ同一であることから、溶融した半田の表面張力の関係で、発光素子1の各パッド7、8が実装基板10の各電極パターン10cの上の正確に位置決めされる。このようにセルフアライメント作用を発現させることによって、発光素子1を実装基板10の設計上の目標位置に合わせて接合させることができる。なお、発光素子1を実装基板10上に載置する際の精度は、実装組み立て装置の精度に依存し、その精度は±10μm程度であるが、本実施形態のようにセルフアライメント作用を発現させることで発光素子1を接合させた後の位置精度を±1μm程度にすることができ、発光素子1の実装位置の精度を格段に高めることができる。
また、図6(A)及び(B)に示すように、本例の実装基板20では、配線パターン10dが図中Y方向及びY’方向に沿って延在しているため、溶融した半田がこの配線パターン10dに沿って流動し、これにより発光素子1自体が図中Y方向またはY’方向に移動してしまう虞があるところ、本例の配線パターン10dには、電極パターン10cとの接続部10eにおいて端面10dが露出されて段差部10fとされているので、この段差部10dよって溶融した半田が配線パターン10dに沿って流れにくくなり、これにより発光素子1のY方向またはY’方向に位置がずれるおそれがない。
なお、図6(A)及び(C)に示すように、本例の実装基板20では、溶融した半田が凹部21から溢れ出る虞がなく、更には配線パターン20dが図中X方向及びX’方向に延在していないので、溶融した半田がX方向及びX’方向に流動することがなく、発光素子1自体のX方向またはX’方向に位置がずれるおそれがない。
更に、電極パターン20c、20cに半田フラックスペーストを塗布してからリフローすることで、発光素子1と実装基板20との接合部分が余分な半田等によって汚れる可能性が低くなり、接合部分を綺麗に仕上げることができる。
尚、本実施形態の実装基板20においては、第1の実施形態の場合と同様に、配線パターン20dの線幅を200μm以下としても良い。また第1の実施形態の場合と同様に、配線パターン10dの幅と電極パターン20cの短辺部20cの長さの比を1/3以下に設定しても良い。
「第3の実施形態(発光素子の別の例)」
次に本発明の第3の実施形態を図面を参照して説明する。図7(A)には本実施形態の発光素子の底面図を示し、図7(B)には図7(A)のg−g’線に対応する断面模式図を示し、図7(C)には図7(A)のh−h’線に対応する断面模式図を示し、図7(D)には図7(A)のi−i’線に対応する断面模式図を示す。
図7(A)乃至図7(D)に示すように、本実施形態の発光素子31は、平面視で略矩形状を示す窒化ガリウム系半導体発光素子と呼ばれるものであり、平面視略矩形状の透光性基板32と、透光性基板32に積層された平面視略矩形状の半導体層33と、半導体層33の透光性基板32側と反対側に形成された複数の正電極34及び複数の負電極35と、短絡防止用の絶縁膜36と、各正電極34に接続される正電極パッド37と、各負電極35に接続される負電極パッド38とから概略構成されている。
透光性基板32は、一辺の長さが例えば500μm乃至2000μm程度かつ厚みが50μm乃至100μm程度の板状の部材であり、その材質は窒化ガリウム系半導体発光素子では通常サファイアとされる。なお、透光性基板32の材質はサファイアに限らず、発光素子の種類に応じて適宜最適な材質を採用すれば良い。
半導体層33は、透光性基板2の上に積層された複数の層から構成されており、図7(B)乃至図7(D)に示すように大別してn型半導体層33A、発光層33B及びp型半導体層33Cに分けられる。図7(B)乃至図7(D)において、一点鎖線で示す層が発光層33Bであり、発光層33Bと透光性基板32との間にある層がn型半導体層33Aであり、発光層33Bの図中上側に積層された層がp型半導体層33Cである。各層の具体的な構成を述べると、n型半導体層33Aは、n−GaN層と、n−GaNからなる下部クラッド層とが順次積層されて構成されている。そして、下部クラッド層上に、単一量子井戸構造の井戸層となる活性層(発光層)33Bが積層されている。また、p型半導体層33Cは、活性層33B上に形成されたp−AlGaNからなる上部クラッド層と、p−GaNからなるコンタクト層とが順次積層されて構成されている。また、基板32とn型半導体層33Aの間には、図示しない窒化アルミニウムからなるバッファ層が形成されている。
また、半導体層33の透光性基板32側と反対側には、p型半導体層33C及び発光層33Bを貫通してn型半導体層33Aのn−GaN層を露出させる凹部33gが複数箇所に設けられている。各凹部33gの平面視形状は、図7(A)に示すように細長い長方形状とされており、相互に間隔を空けて同じ向きに配置されている。この各凹部33gを平面視したときの合計面積は、半導体層33を平面視したときの全体面積の数分の1から十数分の1程度の大きさとされている。
次に、正電極34は、図7(A)乃至図7(D)に示すように、半導体層33の透光性基板32側と反対側にあるp型半導体層33C上に形成されている。また正電極34は、凹部33gに対してその両側に形成されている。正電極34の平面視形状は、その長辺が凹部33gの長手方向に沿う平面視略矩形状とされている。
この正電極34は、Pt膜(厚み2nm)とAgNdCu膜(厚み60nm)とRh膜(厚み30nm)とが順次積層されてなる第1電極層34aと、Pt膜(厚み2nm)とRh膜(厚み120nm)とが順次積層されてなる第2電極層34bと、Cr膜(厚み40nm)とTi膜(厚み100nm)とAu膜(厚み200nm)が順次積層されてなる第3電極層34cとから構成されている。そして、第1電極層34aとp型半導体層33Cとの間でオーミック接合が形成されている。
次に、負電極35は、図7(A)乃至図7(D)に示すように、凹部33gの形成に伴って露出されたn型半導体層33A(n−GaN層)上に形成されている。この負電極35の平面視形状は、凹部33gの輪郭に対応する平面視略矩形状とされている。
この負電極35は、Cr膜(厚み40nm)とTi膜(厚み100nm)とAu膜(厚み200nm)が順次積層されてなる電極層35aから構成されている。そして電極層35aとn型半導体層33A(n−GaN層)との間でオーミック接合が形成されている。
図7(A)に示すように、負電極35全体の電極面積は、正電極34全体の電極面積の数分の1から十数分の1程度の大きさとされている。このように正電極34全体の電極面積を大きくするのは、発光層33Bからの光を正電極34によって効率よく反射して基板32側に放射させるように、また比較的導電率の低いp型半導体層33Cに効率よく電流を流せるようにするためである。一方、負電極35が小さくて良い理由は、負電極35が比較的導電率の高いn型半導体層33Aに接合されており、負電極35の形成領域が小さくても効率よく電流を流せるためである。
次に、半導体層33の透光性基板32側と反対側には、短絡防止用の絶縁膜36が形成されている。この絶縁膜36は、半導体層33、正電極34及び負電極35を覆うように形成されている。絶縁膜36は、切欠面33hをも覆うように形成されている。切欠面33hは、凹部33gを区画する側壁面であり、透光性基板32の基板面と交差する面である。
この絶縁膜36には、各正電極34の一部をそれぞれ露出させるための略矩形状の複数の貫通孔36a(開口部)が設けられるとともに、各負電極35の一部を露出させるための略半楕円形の切欠部36b(開口部)が設けられている。正電極34を露出させるための貫通孔36aは、正電極34の長手方向の一端側に設けられている。また、負電極35を露出させるための切欠部36bは、貫通孔36aの形成位置と反対側にあって、負電極35の長手方向の他端側に設けられている。
この絶縁膜36は、例えばSiO膜により構成されており、その厚みは50nm乃至300nm程度とされている。
次に、図7(A)及び図7(B)に示すように、絶縁膜36上に平面視略矩形状の正電極パッド37が形成されている。この正電極パッド37は、その長手方向が正電極34または負電極35の長手方向と交差する方向に向けられている。これにより、正電極パッド37は正電極34及び負電極35の各形成領域にまたがって形成される形となる。
また、正電極パッド37と正電極34とは、絶縁膜36の貫通孔36aを介して相互に接続されており、一方、正電極パッド37と負電極35とは絶縁膜36によって絶縁されている。
正電極パッド37は、バリア層として厚み20nm程度のNi層37aと、最大厚が10μm程度の半田層37bと、厚み20nm程度の半田酸化防止層としてのAu層37cとが順次積層されて構成されている。半田層37bは400℃以下の溶融温度を示す単体金属または半田合金から構成され、より具体的には例えばAuSn合金から構成されている。
次に、図7(A)及び図7(D)に示すように、絶縁膜36上には平面視略矩形状の負電極パッド38が形成されている。この負電極パッド38は正電極パッド37と同様に、その長手方向が正電極34または負電極35の長手方向と交差する方向に向けられている。これにより、負電極パッド38は正電極34及び負電極35の各形成領域にまたがって形成される形となる。また、負電極パッド38と負電極35とは、絶縁膜36の切欠部36bを介して相互に接続されており、一方、負電極パッド38と正電極34とは、絶縁膜36によって絶縁されている。
負電極パッド38は、バリア層として厚み20nm程度のNi層38aと、最大厚が10μm程度の半田層38bと、厚み20nm程度の半田酸化防止層としてのAu層38cとが順次積層されて構成されている。半田層38bは400℃以下の溶融温度を示す単体金属または半田合金から構成され、より具体的には例えばAuSn合金から構成されている。
また、図7(A)に示すように、正電極パッド37と負電極パッド38の平面視形状は相互に同一形状とされている。また、発光素子31を透光性基板32の反対側から見たときに、正電極パッド37と負電極パッド38の各位置が対称となるように位置決めされている。また、正電極パッド37及び負電極パッド38は、相互に所定の間隔を空けて配置されており、また各パッド37、38の長辺部分同士が向き合うように配置されている。
また、これら正電極パッド37及び負電極パッド38には、フラックスペーストにSnやAuSnなどの半田粒子が含まれてなる半田ペーストが塗布されていてもよい。
本実施形態の発光素子31によれば、第1の実施形態の発光素子1と同様に、本発明に係る実装基板に実装することによってセルフアライメント効果が奏される。
また、正電極34に実装用の正電極パッド37を接続させ、負電極35には実装用の負電極パッド38を接続させ、負電極パッド38と正電極34との間に短絡防止用の絶縁膜36を配置し、正電極パッド37と負電極35との間にも絶縁膜36を配置することで、正電極パッド37及び負電極パッド38の形状の自由度が高まり、負電極パッド38の平面視形状と正電極パッド37の平面視形状とを一致させることができる。これにより、発光素子31を実装する際にセルフアライメント作用を発現させることが可能になる。
また、半導体層33の一部に凹部33gを設けることによって、負電極35及び負電極パッド38を透光性基板32側と反対側に配置させ、同時に正電極パッド37をも透光性基板32側と反対側に配置させることで、発光素子31を実装基板等に実装する際に正電極パッド37及び負電極パッド38を実装基板側に向けて実装することが可能となり、これによりフリップチップ構造を採ることが可能になる。
「第4の実施形態(発光素子の他の例)」
次に、本発明に係る実装基板への実装が可能な発光素子の他の例について、図面を参照して説明する。
図8(A)には発光素子の他の例の底面図を示し、図8(B)には図8(A)のj−j’線に対応する断面模式図を示す。なお、図8に示す発光素子の構成要素のうち、図1に示す発光素子1の構成要素と同一の構成要素には、図1における符号と同一の符号を付してその説明を省略、若しくは簡単に説明する。
本実施形態の発光素子と、図1に示した発光素子1との相違点は、短絡防止用の絶縁膜の形成領域が異なっている点である。
すなわち図8に示すように、本実施形態の発光素子41は、透光性基板2と半導体層3と正電極4及び負電極5と、短絡防止用の絶縁膜46と、正電極パッド7及び負電極パッド8を具備して構成されている。
絶縁膜46は、半導体層3の透光性基板2側と反対側に形成されている。また図8(A)に示すように絶縁膜46は、正電極4の一部と切欠部3gの切欠面3hとを覆うように形成されている。絶縁膜46は、例えばSiO膜により構成されており、その厚みは50nm乃至300nm程度とされている。
また、正電極4の絶縁膜46によって覆われていない部分(正電極の残部)には正電極パッド7が形成されている。
更に、負電極5の形成領域から、正電極4の絶縁膜46によって覆われた部分(正電極の一部)には負電極パッド8が形成されている。負電極パッド8と正電極4とが重なる部分には絶縁膜46が配置されており、この絶縁膜46によって負電極パッド8と正電極4とが絶縁されている。
また、正電極パッド7と負電極パッド8の平面視形状は、図8(A)に示すように略矩形状(長方形状)とされており、かつ相互に同一形状とされている。また、発光素子41を透光性基板2の反対側から見たときに、正電極パッド7と負電極パッド8の各位置が対称となるように位置決めされている。また、正電極パッド7及び負電極パッド8は、相互に所定の間隔を空けて配置されており、また各パッド7、8の長辺部分同士が向き合うように配置されている。
また、正電極パッド7及び負電極パッド8には、SnやAuSnなどの半田粒子を含む半田ペーストが塗布されていてもよい。
本実施形態の発光素子41を製造するには、絶縁膜46を正電極4の一部と切欠部3gの切欠面3hを覆うように形成する以外は第1の実施形態と同様にすれば良い。
本実施形態の発光素子41によれば、第1の実施形態の発光素子1と同様に、本発明に係る実装基板に実装することによってセルフアライメント効果が奏される。
「第5の実施形態(発光ダイオードランプの一例)」
次に本発明の第5の実施形態について図面を参照して説明する。図9(A)には本実施形態の発光ダイオードランプの平面模式図を示し、図9(B)には図9(A)の断面模式図を示し、図9(C)には発光ダイオードランプの実装基板の平面模式図を示し、図9(D)には発光ダイオードランプの要部の断面模式図を示す。
図9(A)及び図9(B)に示すように、本実施形態の発光ダイオードランプ141は、複数の発光素子142と、これら発光素子142が実装された実装基板143と、カバープレート144とから概略構成されている。
発光素子142は、透光性基板と、透光性基板に積層された半導体層と、半導体層の透光性基板側と反対側に形成された正電極及び負電極と、短絡防止用の絶縁膜と、相互に同一の形状である正電極パッド及び負電極パッドとを備えたフリップチップ構造のものがよい。より具体的には、例えば、上述の発光素子1、31、41を用いることができる。
また、実装基板143は、酸化アルミニウム等からなる絶縁基板143aと、絶縁基板143aの両面に形成された銅箔143b、143cとから概略構成されている。絶縁基板143aの一面側に形成された銅箔143bは、図9(C)に示すように、所定のパターン形状にパターニングされている。銅箔143bがパターニングされることによって、発光素子142の正極パッド及び負極パッドに対応する電極パターン143dが設けられる。銅箔143bがパターニングされることによって、外部回路に接続するための配線パターン143e〜143eも設けられる。配線パターン143eと143eとが一対になって電極パターン143dに接続され、別の配線パターン143eと143eとが一対になって別の電極パターン143dに接続される。一方、絶縁基板143aの他面側に形成された銅箔143cは、図9(B)に示すように、絶縁基板の他面全面に形成されている。
図9(D)に示すように、電極パターン143dは、実装基板143に設けられた凹部143fの内部に配置されており、この凹部143fによって、電極パターン143dと配線パターン143e〜143eとの間に段差部143gが形成されている。
そして、発光素子142は、この段差部143g、143gの間にはまり込んでいる。
次に、図9(B)に示すように、カバープレート144は、酸化アルミニウム等からなる絶縁基板144aと、絶縁基板144aの一面全面に形成された銅箔144bとから構成されている。また、カバープレート144には、電極パターン143dを露出させる貫通孔144cと、配線パターン143e〜143eをそれぞれ露出させる貫通孔144d〜144gとが設けられている。貫通孔144cの内部には、発光素子142が収納されている。また、貫通孔144cには、蛍光体入りの透明樹脂145が充填されている。更にカバープレート144には、配線パターン143bの一部を露出させる別の貫通孔144h、144hが設けられている。この別の貫通孔144h、144hには静電耐圧のための図示しないツェナーダイオードが取り付けられている。
また図9(D)及び図9(B)に示すように、
発光素子142は、正電極パッド及び負電極パッドを実装基板143側に向けて横一列に12個が実装されており、これにより所謂フリップチップ構造が構成されている。より詳細には、各発光素子の正電極パッド及び負電極パッドが電極パターン143dにそれぞれ接合され、6個づつの直列配列となっている。実装基板143上の発光素子142同士の間隔は0.1mm程度に設定されている。
上記の発光ダイオードランプ141によれば、貫通孔144cに蛍光体入りの透明樹脂145が充填されているので、光の加色作用によって、例えば青色光を発光する発光素子を用いて、白色光を発する発光ダイオードランプを構成できる。
また、電極パターン143dと配線パターン143e〜143eとの間に段差部143gが形成され、発光素子142がこの段差部143g、143gの間にはまり込むので、上記の実施形態と同様にセルフアライメント機能が発現され、発光素子142を設計通りに実装させることができる。
「第6の実施形態(発光ダイオードランプの別の例)」
次に本発明の第6の実施形態について図面を参照して説明する。図11(A)には本実施形態の発光ダイオードランプの平面模式図を示し、図11(B)には図11(A)の断面模式図を示し、図11(C)には発光ダイオードランプの実装基板の平面模式図を示し、図11(D)には発光ダイオードランプの要部の断面模式図を示す。
図11(A)及び図11(B)に示すように、本実施形態の発光ダイオードランプ151は、複数の発光素子152と、これら発光素子152が実装された実装基板153と、カバープレート154とから概略構成されている。
発光素子152は、透光性基板と、透光性基板に積層された半導体層と、半導体層の透光性基板側と反対側に形成された正電極及び負電極と、短絡防止用の絶縁膜と、相互に同一の形状である正電極パッド及び負電極パッドとを備えたフリップチップ構造のものがよい。より具体的には、例えば、上記の発光素子1、21、41を用いることができる。
また、実装基板153は、アルミニウム等からなる金属基板153aと、金属基板153aの一面上に形成された絶縁樹脂膜153bと、絶縁樹脂膜153b上に形成された銅箔153cとから概略構成されている。銅箔153cは、図10(C)に示すように、所定のパターン形状にパターニングされている。銅箔153cがパターニングされることによって、発光素子152の正極パッド及び負極パッドに対応する電極パターン153dが設けられる。また、銅箔153cがパターニングされることによって、外部回路に接続するための配線パターン153e〜153eも設けられる。配線パターン153eと153eとが一対になって電極パターン153dに接続され、別の配線パターン153eと153eとが一対になって別の電極パターン53dに接続される。
図10(D)に示すように、電極パターン153dは、実装基板153に設けられた凹部153fの内部に配置されており、この凹部153fによって、電極パターン153dと配線パターン153e〜153eとの間に段差部153gが形成されている。
そして、発光素子152は、この段差部143gによって位置決めされている。
次に、図10(B)に示すように、カバープレート154は、アルミニウム等からなる金属基板154aと、金属基板154aの一面全面に形成された絶縁樹脂膜154bとから構成されている。絶縁樹脂膜154bは銅箔153c側に向けられている。また、カバープレート154には、電極パターン153dを露出させる貫通孔154cと、配線パターン153e〜153eをそれぞれ露出させる貫通孔154d〜154gとが設けられている。貫通孔154cの内部には、発光素子152が収納されている。また、貫通孔154cには、蛍光体入りの透明樹脂155が充填されている。更にカバープレート154には、配線パターン153bの一部を露出させる別の貫通孔154h、54hが設けられている。この別の貫通孔154h、154hには静電耐圧のための図示しないツェナーダイオードが取り付けられている。
発光素子152は、正電極パッド及び負電極パッドを実装基板153側に向けて横二列、各列3個、合計で6個が実装されており、これにより所謂フリップチップ構造が構成されている。より詳細には、各発光素子の正電極パッド及び負電極パッドが電極パターン153dにそれぞれ接合されている。実装基板153上の発光素子152同士の間隔は0.1mm程度に設定されている。
上記の発光ダイオードランプ151によれば、貫通孔154cに蛍光体入りの透明樹脂155が充填されているので、光の加色作用を奏することができる。
また、貫通孔54cからそれぞれ露出する配線パターン153d(パターニングされた銅箔153c)と金属基板154aの端面とに、積層膜156、157が備えられており、銅箔153c及びアルミニウム板(金属基板154a)が被覆された状態になっているので、特に青色光を発光する発光素子152を用いた場合に、青色光を積層膜156、157によって効率よく反射させることができ、発光ダイオードランプ151の出力を高めることができる。
更に、電極パターン153dと配線パターン153e〜153eとの間に段差部153gが形成され、発光素子152がこの段差部153gによって位置決めされているので、上記の実施形態と同様にセルフアライメント機能が発現され、発光素子152を設計通りに実装させることができる。
以上、実施形態によって本発明を詳細に説明したが、本発明の技術範囲は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば発光素子は窒化ガリウム系半導体発光素子に限られるものではなく、他の種類の発光素子に適用しても良い。また、実施形態において説明した発光素子等を構成する構成部材の材質や寸法等はあくまで一例であり、本発明の範囲内において適宜変更することができる。更に、正電極と負電極の形状及び位置関係は、本実施形態の範囲に限定されるものではなく、適宜変更して良い。更にまた、静電極パッド及び負電極パッドの平面視形状は長方形状に限らず、正方形状でも良く、三角形状でも良く、角が曲面にされた矩形状でも良い。
図1は本発明の第1の実施形態である実装基板に実装される発光素子を示す図であって、(A)は底面図であり、(B)は(A)のa−a’線に対応する断面模式図であり、(C)は(A)のb−b’線に対応する断面模式図である。 図2は本発明の第1の実施形態である実装基板を示す図であって、(A)は実装基板の要部を示す平面模式図であり、(B)は(A)のc−c’線に対応する断面模式図である。 図3は本発明の第1の実施形態である実装基板に発光素子を実装した状態を示す図であって、(A)は平面模式図であり、(B)は(A)のd−d’線に対応する断面模式図である。 図4は本発明の第1の実施形態の実装基板を備えてなる発光ダイオードランプを示す断面模式図である。 図5は本発明の第2の実施形態である実装基板を示す図であって、(A)は実装基板の要部を示す平面模式図であり、(B)は(A)のe−e’線に対応する断面模式図であり、(C)は(A)のf−f’線に対応する断面模式図である。 図6は本発明の第2の実施形態である実装基板に発光素子を実装した状態を示す図であって、(A)は平面模式図であり、(B)は(A)のe−e’線に対応する断面模式図であり、(C)は(A)のf−f’線に対応する断面模式図である。 図7は発光素子の別の例を示す図であって、(A)は底面図であり、(B)は(A)のg−g’線に対応する断面模式図であり、(C)は(A)のh−h’線に対応する断面模式図であり、(D)は(A)のi−i’線に対応する断面模式図である。 図8は発光素子の他の例を示す図であって、(A)は底面図であり、(B)は(A)のj−j’線に対応する断面模式図である。 図9は本発明の第5の実施形態である発光ダイオードランプを示す図であって、(A)は平面模式図であり、(B)は断面模式図であり、(C)は発光ダイオードランプを構成する実装基板の平面模式図であり、(D)は発光ダイオードランプの要部の断面模式図である。 図10は本発明の第6の実施形態である発光ダイオードランプを示す図であって、(A)は平面模式図であり、(B)は断面模式図であり、(C)は発光ダイオードランプを構成する実装基板の平面模式図であり、(D)は発光ダイオードランプの要部の断面模式図である。 図11は従来のフリップチップ型半導体発光素子を示す図であって、(A)は底面図であり、(B)は(A)のk−k’線に対応する断面模式図である。 図12は従来の発光ダイオードランプを構成する基板を示す図であって、(A)は平面模式図であり、(B)は(A)のl−l’線に対応する断面模式図である。 図13は従来の発光ダイオードランプを示す断面模式図である。
符号の説明
1、31、41…発光素子(フリップチップ型半導体発光素子)、2、32…透光性基板、3、33…半導体層、7、37…正電極パッド、8、38…負電極パッド、10、20…実装基板、10c、20c…電極パターン、10d、20d…配線パターン、11…発光ダイオードランプ(発光素子の実装構造)、20d…端面、20e…接続部、20f…段差部、w…配線パターンの線幅

Claims (6)

  1. 透光性基板と、前記透光性基板上に積層された半導体層と、前記半導体層の前記透光性基板側とは反対側に形成された負電極パッド及び正電極パッドとが備えられ、前記の各電極パッドの平面視形状が相互に同一の形状とされたフリップチップ型半導体発光素子が実装される実装基板であって、
    実装の際に前記の各電極パッドが接続される一対の電極パターンと、前記電極パターンに接続された配線パターンとを具備してなり、前記一対の電極パターンの平面視形状が相互に同一の形状とされていることを特徴とするフリップチップ型半導体発光素子用の実装基板。
  2. 一の前記電極パターン対して複数の配線パターンが接続され、前記電極パターンと前記配線パターンとの接続部に前記配線パターンの端面を露出させる段差部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のフリップチップ型半導体発光素子用の実装基板。
  3. 前記複数の配線パターンが略線状に形成されると共に、前記一対の電極パターンから引き出される各配線パターンの引出し方向が相互に異なる方向とされていることを特徴とする請求項2に記載のフリップチップ型半導体発光素子用の実装基板。
  4. 前記配線パターンが略線状に形成されると共に、前記配線パターンの線幅が500μm以下であることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のフリップチップ型半導体発光素子用の実装基板。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のフリップチップ型半導体発光素子が実装される実装基板と、
    透光性基板と、前記透光性基板上に積層された半導体層と、前記半導体層の前記透光性基板側とは反対側に形成された負電極パッド及び正電極パッドとが備えられ、前記の各電極パッドの平面視形状が相互に同一の形状とされたフリップチップ型半導体発光素子とを具備してなり、
    前記正電極パッド及び前記負電極パッドが前記実装基板の各電極パターンに接続されていることを特徴とするフリップチップ型半導体発光素子の実装構造。
  6. 請求項5に記載の実装構造を備えたことを特徴とする発光ダイオードランプ。

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