JP2007285082A - サーバー室 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】サーバーが設置される空間と、前記サーバーの温度を調整するための空調機30とを有するサーバー室1であって、長尺状に延びる複数の支柱2と、これら複数の支柱2の間に設けられ、前記支柱2の長辺部に着脱可能に連結される側壁部材6と、を備え、前記支柱2と前記側壁部材6とを連結することによって組み立て可能に構成されていることを特徴とする。
【選択図】図1
Description
そして、近年の情報技術の発達に伴い、それらオフィスなどの生活空間内にサーバーなどの電子機器が多数導入されるようになっている。しかしその一方で、サーバーから発生する熱や騒音によって、生活環境が阻害され、騒音による集中力の低下や冷房負荷の増大などの悪影響の増加が問題視されてきている。また、サーバー等の電子機器を収容する環境の悪化も顕在化し、電子機器の熱暴走や塵埃による影響が懸念されている。
今後、企業・個人を問わずガバナンスの向上に向けた取り組みが本格化する中で、サーバーなどの電子機器の物理的なアクセス制御(物理的セキュリティの適切な確保)は、ネットワークにおけるファイヤーウォール構築と同様に不可欠になることが確実視される。
本発明に係るサーバー室は、サーバーが設置される空間と、前記サーバーの温度を調整するための空調機とを有するサーバー室であって、長尺状に延びる複数の支柱と、これら複数の支柱の間に設けられ、前記支柱の長辺部に着脱可能に連結される側壁部材と、を備え、前記支柱と前記側壁部材とを連結することによって組み立て可能に構成されていることを特徴とする。
また、本発明に係るサーバー室は、前記梁部に、その長さ方向に延びる天井用溝部が形成されており、前記天井部材が、前記天井用溝部に着脱可能に嵌合されることを特徴とする。
以下、本発明の第1実施形態におけるサーバー室について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態としてのサーバー室1を分解して示したものである。
サーバー室1は、長尺状に延びる複数の支柱2を備えている。本実施形態においては、10本の支柱2が全体として矩形環状に配されるようになっている。
壁パネル6は、防音パネルからなっており、その長辺側の縁部を側壁用溝部3に嵌合させることにより、着脱可能に連結されるようになっている。
このような構成のもと、支柱2の上端部に固定された接合プレート9に梁部8を嵌合させて、梁部8の貫通孔17を通して、接合プレート9のネジ穴11にネジが螺合されるようになっている。これによって、梁部8が支柱2の上端部に固定される。
これら天井梁部19及び梁部8によって区画された領域に、矩形板状の天井パネル(天井部材)23が着脱可能に取り付けられるようになっている。すなわち、天井梁部19及び梁部8の溝部12に天井パネル23の縁部が嵌合されるようになっている。
天井パネル23の四隅には切欠24が形成されており、さらに、サーバー室1の長手方向Lの両端に配される天井パネル23には、四隅だけでなく、一方の長辺部中央にも切欠24が形成されている。そして、天井パネル23を取り付けると、切欠24内に、所定の支柱2が配されて、天井パネル23と支柱2との間の隙間が埋められるようになっている。
サーバー室1が組み立てられると、図3から図6に示すように、壁パネル6や天井パネル23によって区画された領域に空間27が設けられるようになっている。
また、空間27のうち、長手方向Lの中央には、サーバーが設置されるキャビネットラック28が設けられるようになっている。すなわち、空間27は、長手方向Lに3分割され、長手方向Lの両端に配される空間が一方の通路用空間27a及び他方の通路用空間27bとされ、これら一方及び他方の通路用空間27a,27bに挟まれた空間が、サーバーを設置するための設置空間27cとなる。
まず、オフィス内の所定のエリアにキャビネットラック28を設置し、これらキャビネットラック28にサーバーを設置する。それから、キャビネットラック28の周囲に、空調機30が設置された空調用ラック31を配する。
それから、短手方向Sに対向配置された支柱2にわたって、天井梁部19を取り付ける。そして、これら天井梁部19及び梁部8によって区画された領域に、天井パネル23を取り付ける。すなわち、天井梁部19及び梁部8に形成された溝部12に天井パネル23の縁部を嵌合させる。このときに利用される溝部12が、天井用溝部として機能する。また、このとき、切欠24内に、対応する支柱2の一部を配することにより、天井パネル23と支柱2との間の隙間が埋められる。
これによって、壁パネル6、天井パネル23及び床面によって区画された空間27が形成され、サーバー室1が組み立てられる。
すなわち、サーバー室1の短手方向Sに拡張する場合には、図8に示すように、拡張方向に配された支柱2のうち、長手方向Lの両端に配された支柱2に壁パネル6を連結させる。このとき、拡張前のサーバー室1はそのままの状態で、上記支柱2の側壁用溝部3に壁パネル6を嵌合させる。さらに、支柱2と壁パネル6とを連結していき、拡張後のサーバー室1の側面を形成する。それから、上記と同様にして、天井梁部19と天井パネル23を連結させる。これにより、サーバー室1の短手方向Sに室面積を拡張させることができる。
また、サーバー室1の拡張・縮小に応じて空調機30も増減させる場合、例えば図9に示すように、冷気が送られる通路用空間と、暖気が送られる通路用空間とが交互になるようにし、さらに、冷気が送られる通路用空間の数を、暖気が送られる通路用空間の数よりも多く設定する。これにより、スペースの有効利用を図りつつ、サーバーの冷却効率を向上させることができる。さらに、サーバー室1を容易に移動出来るほか、サーバー室1を壁面やコーナー部に設けたとしても、メンテナンスを容易に行うことができる。
また、壁パネル6や天井パネル23を連結又は取り外すだけで、サーバーの必要設置数に応じて、室面積を容易に変更することができる。特に、従来のサーバー室では、一旦敷設すると、その領域が固定されてしまうため、サーバーの必要設置数が増加する分を見越して、室面積を大きく取る必要がある。本実施形態におけるサーバー室1によれば、室面積の拡張・縮小を容易かつ迅速に行うことができるため、サーバーの必要設置数に応じた適切な室面積を確保することができ、オフィス内のスペースの利用効率をさらに向上させることができる。
また、一方の通路用空間27aから、設置空間27c、他方の通路用空間27bを通って、空調機30にまで、空気を一方通行で環流させるため、サーバーの冷却効率を向上させることができる。
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
図10から図12は、本発明の第2の実施形態を示したものである。
図10から図12において、図1から図9に記載の構成要素と同一部分については同一符号を付し、その説明を省略する。
この実施形態と上記第1の実施形態とは基本的構成は同一であり、ここでは異なる点についてのみ説明する。
このような構成のもと、空調機30を駆動すると、一方の通路用空間27aに向けて冷気が排出され、設置空間27c及び他方の通路用空間27bを通って、左右方向(水平方向)に空気が環流する。
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。
図13は、本発明の第3の実施形態を示したものである。
本実施形態においては、空間27内の床面に、設置空間27cを通り、一方及び他方の通路用空間27a,27bにわたって(長手方向Lに)延びる一対のスライディングレール(レール)38が設けられている。そして、この一対のスライディングレール38の上をキャビネットラック28がスライドするようになっている。この場合、キャビネットラック28は、サーバーを支持する支持部として機能するものである。
次に、本発明の第4の実施形態について説明する。
図14及び図15は、本発明の第4の実施形態を示したものである。
本実施形態においては、空調機30を短手方向Sに移動させる移動機構40が設けられている。移動機構40は、短手方向Sに向けて延びるキャタピラ41と、このキャタピラ41を駆動する不図示のモータとを備えている。キャタピラ41は、一方の通路用空間27aの上方を覆うようになっている。
また、キャタピラ41が設けられていることから、空調機30を移動させても、一方の通路用空間27aの上部を開放させることなく、上部を覆い続けることができる。そのため、空気を確実に一方通行で環流させることができる。
また、キャタピラ41を設けるとしたが、これに代えて、レールなどのスライド機構であってもよい。ただし、一方の通路用空間27aの上部を覆うため、板状部材の上にレールを設置するようにすることが好ましい。この場合の板状部材には、空調機30の移動方向に延びるスリットを形成し、このスリットから冷気を排出するようにする。またはレールの長さ方向の両端に蛇腹部材を設け、空調機30の移動に応じて、それら両端の蛇腹部材を伸縮させることによって、一方の通路用空間27aの上部を覆うようにしてもよい。
また、天井パネル23及び天井梁部19を設けるとしたが、これら天井パネル23及び天井梁部19は設けなくてもよい。この場合、支柱2を高くして、既存オフィスの天井を利用して、サーバー室1の天井面とすればよい。
また、空調用ラック31を設けるとしたが、これに代えて、天井から吊り下げたり、梁部8に取り付けたりしてもよい。
なお、本発明の技術範囲は上記の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の変更を加えることが可能である。
2 支柱
3 側壁用溝部
4 外面(長辺部)
6 壁パネル(側壁部材)
8 梁部
23 天井パネル(天井部材)
27 空間
27a 一方の通路用空間
27b 他方の通路用空間
27c 設置空間
28 キャビネットラック(支持部)
30 空調機
38 スライディングレール(レール)
40 移動機構
41 キャタピラ
44a,44b 温度センサ
45 制御部
Claims (13)
- サーバーが設置される空間と、前記サーバーの温度を調整するための空調機とを有するサーバー室であって、
長尺状に延びる複数の支柱と、
これら複数の支柱の間に設けられ、前記支柱の長辺部に着脱可能に連結される側壁部材と、を備え、
前記支柱と前記側壁部材とを連結することによって組み立て可能に構成されていることを特徴とするサーバー室。 - 前記支柱と前記側壁部材の増設又は減設により、室面積が拡張又は縮小可能に構成されていることを特徴とする請求項1に記載のサーバー室。
- 前記支柱が少なくとも四つ設けられて、前記側壁部材によって矩形状の空間が形成されており、
前記室面積が、縦方向又は横方向の少なくともいずれか一方に拡張又は縮小可能に構成されていることを特徴とする請求項2に記載のサーバー室。 - 前記複数の支柱の上端部に着脱可能に連結される天井部材を備えることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のサーバー室。
- 前記支柱に、その長さ方向に延びる側壁用溝部が形成されており、
前記側壁部材が、前記側壁用溝部に着脱可能に嵌合されることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のサーバー室。 - 前記支柱の上端部に、隣り合う前記支柱にわたって梁部が着脱可能に設けられるようになっており、
前記天井部材が、前記梁部を介して着脱可能に連結されることを特徴とする請求項4に記載のサーバー室。 - 前記梁部に、その長さ方向に延びる天井用溝部が形成されており、
前記天井部材が、前記天井用溝部に着脱可能に嵌合されることを特徴とする請求項6に記載のサーバー室。 - 前記空間が、二つの通路用空間と、これら二つの通路用空間に挟まれて前記サーバーが設置される設置空間とを有しており、
前記二つの通路用空間のうちの一方の通路用空間に、前記空調機から冷気が排出され、この冷気が前記設置空間に送られて、この設置空間において前記サーバーの熱によって前記冷気が暖められ、この暖められた暖気が他方の通路用空間に送られて前記空調機に環流されることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか一項に記載のサーバー室。 - 前記空調機が、前記設置空間に設けられていることを特徴とする請求項8に記載のサーバー室。
- 前記設置空間を通り、前記二つの通路用空間にわたって延びるレールと、
このレールに沿ってスライド可能に設けられて、前記サーバーを支持する支持部と、を備えることを特徴とする請求項8又は請求項9に記載のサーバー室。 - 前記拡張又は縮小する方向の少なくともいずれか一方に前記空調機を移動させる移動機構を備えることを特徴とする請求項2から請求項10のいずれか一項に記載のサーバー室。
- 前記移動機構が、前記空調機の移動方向に延びるキャタピラを備えることを特徴とする請求項11に記載のサーバー室。
- 前記空間の温度を検出する温度センサと、
この温度センサの検出結果に応じて、前記移動機構を駆動する制御部と、を備えることを特徴とする請求項11又は請求項12に記載のサーバー室。
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