JP2007284958A - スライドドア装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】スライドドア装置の使い勝手を向上させる。
【解決手段】スライドドア装置10によれば、スライドドア20に隣接して設けられたフロントドア26が開いていること(若しくは途中で開いたこと)が検知された場合には、スライドドア20の外側に人がいると推測されてスライドドア20が基準速度よりも低い速度でスライドされる。従って、例えば、スライドドア20が全閉位置又は全開位置にあるときに、このスライドドア20の外側に人(例えば、フロントドア26から乗降しようとする人)が立っており、この状態でスライドドア20がスライドされた場合でも、スライドドア20の開閉速度が低下させられるので、このスライドドア20の外側にいる人に対し、スライドドア20が不意に迫って来て不安感を感じさせることを抑制できる。これにより、スライドドア装置10の使い勝手を向上させることが可能となる。
【選択図】図1

Description

本発明は、スライドドア装置に係り、特に、リンクアームの揺動によってスライドドアをスライドさせるように構成されたスライドドア装置に関する。
従来、車両用のスライドドア装置としては、次のものが知られている(例えば、特許文献1参照)。例えば、特許文献1には、トラック等の車両に適用されるスイングドアの例が開示されている。この特許文献1に記載の例では、アームの一方の端部は、シートの下部に設けられた支持機構により回動自在とされており、アームの他方の端部は、ドアに回動自在に連結されている。そして、アームを車体に対して揺動させることにより、ドアがトラックの側方に沿ってスライドするようになっている。
実開昭63−093214号公報 特開2003−335135号公報
しかしながら、この種の車両用のスライドドア装置では、一般的に、スライドドアが全閉位置からドア厚さ方向外側への移動を伴ってドア開方向へスライドされる。このため、例えば、スライドドアが全閉位置又は全開位置にあるときに、このスライドドアの外側に人(例えば、スライドドアから乗降しようとする人)が立っており、この状態でスライドドアがスライドされると、このスライドドアの外側にいる人に対し、スライドドアが不意に迫って来て不安感を感じさせる場合がある。従って、この種の車両用のスライドドア装置において、スライドドア装置の使い勝手を向上させるためには改善の余地がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、使い勝手を向上させることが可能なスライドドア装置を提供することにある。
前記課題を解決するために、請求項1に記載のスライドドア装置は、一端側が車体に回動自在に連結されたリンクアームと、前記リンクアームの他端側が回動自在に取り付けられ、前記リンクアームの揺動を伴ってスライドされるスライドドアと、前記スライドドアのスライド速度を変更して駆動させることが可能な駆動手段と、前記スライドドアの外側に人がいると推測される場合に前記駆動手段の作動を制御して前記スライドドアを基準速度よりも低い速度でスライドさせる制御手段と、を備えたことを特徴とする。
請求項1に記載のスライドドア装置において、スライドドアは、駆動手段により駆動され、リンクアームの揺動を伴ってスライドする。このとき、制御手段は、スライドドアの外側に人がいると推測される場合、駆動手段の作動を制御してスライドドアを基準速度よりも低い速度でスライドさせる。
なお、制御手段は、スライドドアの外側に人がいることを直接的に検出可能な検出手段(例えば、カメラや赤外線センサ等)の検出結果に基づいてスライドドアの外側に人がいると推測しても良く、また、スライドドアの外側に人がいると推測される状態を検出可能な検出手段(例えば、後述する隣接ドアの開閉状態検知手段、スライドドア操作手段の操作状態検知手段等)の検出結果に基づいてスライドドアの外側に人がいると推測しても良い。
このように、請求項1に記載のスライドドア装置によれば、スライドドアの外側に人がいると推測される場合には、駆動手段の作動が制御されてスライドドアが基準速度よりも低い速度でスライドされる。従って、例えば、スライドドアが全閉位置又は全開位置にあるときに、このスライドドアの外側に人(例えば、スライドドアから乗降しようとする人)が立っており、この状態でスライドドアがスライドされた場合でも、スライドドアのスライド速度が低下させられるので、このスライドドアの外側にいる人に対し、スライドドアが不意に迫って来て不安感を感じさせることを抑制できる。これにより、スライドドア装置の使い勝手を向上させることが可能となる。
請求項2に記載のスライドドア装置は、請求項1に記載のスライドドア装置において、前記スライドドアのスライド位置を検出可能なスライド位置検出手段を備え、前記制御手段は、前記スライドドアを基準速度よりも低い速度でスライドさせているときに、前記スライド位置検出手段の検出結果に基づいて前記スライドドアがドア厚さ方向最大突出位置を通過したと判断した場合には、前記駆動手段の作動を制御して前記スライドドアのスライド速度の低下状態を解除することを特徴とする。
請求項2に記載のスライドドア装置では、スライドドアが、リンクアームの揺動によってドア厚さ方向の往復移動を伴ってスライドされる。このとき、スライドドアのスライド位置はスライド位置検出手段によって検出され、制御手段は、スライドドアを基準速度よりも低い速度でスライドさせているときに、スライド位置検出手段の検出結果に基づいてスライドドアがドア厚さ方向最大突出位置を通過した、すなわち、スライドドアがドア厚さ方向外側に向けた移動を伴ってスライドされていた状態からドア厚さ方向内側に向けた移動を伴ってスライドされていた状態に切り替わったと判断した場合には、駆動手段の作動を制御してスライドドアのスライド速度の低下状態を解除する。
従って、スライドドアがドア厚さ方向最大突出位置を通過した後、すなわち、スライドドアがドア厚さ方向外側に向けた移動を伴ってスライドされていた状態からドア厚さ方向内側に向けた移動を伴ってスライドされていた状態に切り替わった後には、スライドドアのスライド速度の低下状態が解除されてスライドドアのスライド速度が低下状態よりも上昇する。これにより、スライドドアのスライド速度の低下状態を維持した場合に比してスライドドアのスライド時間を短縮できるので、スライドドア装置の使い勝手をより向上させることが可能となる。
請求項3に記載のスライドドア装置は、請求項1又は請求項2に記載のスライドドア装置において、前記スライドドアの同じ側に隣接して設けられた他のドアと、前記他のドアの開閉状態を検知する開閉状態検知手段と、を備え、前記制御手段は、前記開閉状態検知手段によって前記他のドアが開いたことが検知された場合には、前記駆動手段の作動を制御して前記スライドドアを基準速度よりも低い速度でスライドさせることを特徴とする。
請求項3に記載のスライドドア装置では、スライドドアの同じ側に隣接して他のドアが設けられており、この他のドアの開閉状態が開閉状態検知手段により検知される。また、制御手段は、開閉状態検知手段によって他のドアが開いたことが検知された場合には、スライドドアの外側に人がいると推測し、駆動手段の作動を制御してスライドドアを基準速度よりも低い速度でスライドさせる。
このように、請求項3に記載のスライドドア装置によれば、スライドドアに隣接して設けられた他のドアが開いたことが検知された場合には、スライドドアの外側に人がいると推測されてスライドドアが基準速度よりも低い速度でスライドされる。これにより、他のドアを外側からスライド操作する人(例えば、他のドアから乗降する人)に対し、スライドドアが不意に迫って来て不安感を感じさせることを抑制することが可能となる。
請求項4に記載のスライドドア装置は、請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載のスライドドア装置において、前記スライドドアを外側からスライド操作するためのスライド操作手段と、前記スライド操作手段の操作状態を検知する操作状態検知手段と、を備え、前記制御手段は、前記操作状態検知手段によって前記スライド操作手段が操作されたことが検知された場合には、前記駆動手段の作動を制御して前記スライドドアを基準速度よりも低い速度でスライドさせることを特徴とする。
請求項4に記載のスライドドア装置では、スライドドアを外側からスライド操作するためのスライド操作手段(例えば、アウトドアハンドル)が設けられており、このスライド操作手段の操作状態が操作状態検知手段により検知される。また、制御手段は、操作状態検知手段によってスライド操作手段が操作されたことが検知された場合には、スライドドアの外側に人がいると推測し、駆動手段の作動を制御してスライドドアを基準速度よりも低い速度でスライドさせる。
このように、請求項4に記載のスライドドア装置によれば、スライドドアを外側からスライド操作するためのスライド操作手段が操作されたことが検知された場合には、スライドドアの外側に人がいると推測されてスライドドアが基準速度よりも低い速度でスライドされる。これにより、スライドドアを外側からスライド操作する人(例えば、スライドドアから乗降しようとする人)に対し、スライドドアが不意に迫って来て不安感を感じさせることを抑制することが可能となる。
また、前記課題を解決するために、請求項5に記載のスライドドア装置は、一端側が車体に回動自在に連結されたリンクアームと、前記リンクアームの他端側が回動自在に取り付けられ、前記リンクアームの揺動を伴ってスライドされるスライドドアと、前記スライドドアのスライド速度を変更可能なスライド速度変更手段と、前記スライドドアの外側に人がいると推測される場合に前記スライド速度変更手段の作動を制御して前記スライドドアのスライド速度を低下させる制御手段と、を備えたことを特徴とする。
請求項5に記載のスライドドア装置において、スライドドアは、一端側が車体に回動自在に連結されたリンクアームの揺動を伴ってスライドする。このとき、制御手段は、スライドドアの外側に人がいると推測される場合、スライド速度変更手段の作動を制御してスライドドアのスライド速度を低下させる。
なお、制御手段は、スライドドアの外側に人がいることを直接的に検出可能な検出手段(例えば、カメラや赤外線センサ等)の検出結果に基づいてスライドドアの外側に人がいると推測しても良く、また、スライドドアの外側に人がいると推測される状態を検出可能な検出手段(例えば、隣接ドアの開閉状態検知手段、スライドドア操作手段の操作状態検知手段等)の検出結果に基づいてスライドドアの外側に人がいると推測しても良い。
このように、請求項5に記載のスライドドア装置によれば、スライドドアの外側に人がいると推測される場合には、スライド速度変更手段の作動が制御されてスライドドアのスライド速度が低下させられる。従って、例えば、スライドドアが全閉位置又は全開位置にあるときに、このスライドドアの外側に人(例えば、スライドドアから乗降しようとする人)が立っており、この状態でスライドドアがスライドされた場合でも、スライドドアのスライド速度が低下させられるので、このスライドドアの外側にいる人に対し、スライドドアが不意に迫って来て不安感を感じさせることを抑制できる。これにより、スライドドア装置の使い勝手を向上させることが可能となる。
以上詳述したように、本発明によれば、例えば、スライドドアの外側に人がいる場合でも、この人に対し、スライドドアが不意に迫って来て不安感を感じさせることを抑制できるので、これにより、スライドドア装置の使い勝手を向上させることが可能となる。
[第一実施形態]
はじめに、図1乃至図4を参照しながら、本発明の第一実施形態に係るスライドドア装置10について説明する。
図1には、本発明の第一実施形態に係るスライドドア装置10が適用された車両の右側面部の平面図、図2には、本発明の第一実施形態に係るスライドドア装置10の電気的な配線接続図、図3,図4には、本発明の第一実施形態に係るスライドドア装置10の動作を示すフローチャートがそれぞれ示されている。なお、図1において示される矢印Fr、矢印Outは、それぞれ車両前後方向前側、車両幅方向外側を示している。
本発明の第一実施形態に係るスライドドア装置10が適用された車両では、図1に示される如く、車体のリア側面にドア開口12が設けられている。この車両において、ドア開口12の下縁は、ロッカ部14とされており、このロッカ部14には、車両の前後方向に並設された一対のリンクアーム16の一端がヒンジベース18を介してそれぞれ回動自在に連結されている。また、この一対のリンクアーム16の他端は、リアサイドドアとしてのスライドドア20にドアヒンジ22を介してそれぞれ回動自在に連結されている。そして、このスライドドア20は、リンクアーム16の揺動によってドア開口12を閉じるドア全閉位置とドア開口12よりも車両前後方向後方側のドア開口12を開くドア全開位置との間でスライドされる構成となっている。
また、図1に示されるように、ロッカ部14に連結された一対のリンクアーム16のうち車両前後方向後方側のリンクアーム16のロッカ部14との固定部には、駆動手段としてのドアモータ24が設けられている。そして、一対のリンクアーム16のうち車両前後方向後方側のリンクアーム16は、このドアモータ24により電動で揺動されるようになっている。
なお、本実施形態において、スライドドア20は、上述のリンクアーム16の揺動によってドア厚さ方向(車両幅方向)の往復移動を伴ってスライドしドア開口12を開閉する。つまり、図1に示されるように、スライドドア20は、ドア開方向へスライドする場合、二点鎖線で示される全閉位置から実線で示されるドア厚さ方向最大突出位置までスライドするときにはドア厚さ方向外側に移動し、実線で示されるドア厚さ方向最大突出位置から三点鎖線で示される全開位置までスライドするときにはドア厚さ方向内側に移動する。
同様に、スライドドア20は、ドア閉方向へスライドする場合、三点鎖線で示される全開位置から実線で示されるドア厚さ方向最大突出位置までスライドするときにはドア厚さ方向外側に移動し、実線で示されるドア厚さ方向最大突出位置から二点鎖線で示される全閉位置までスライドするときにはドア厚さ方向内側に移動する。
また、本実施形態に係る車両では、図1に示される如く、スライドドア20の車両幅方向同じ側に隣接して他のドアとしてのフロントドア26が設けられている。このフロントドア26は、そのフロント側の部分が車体に回動自在に連結された回動式のドアとされている。
図2に示されるように、本実施形態に係るスライドドア装置10には、車両の適宜位置に制御手段としてのドア制御用ECU28(エレクトロニック・コントロール・ユニット)が設けられている。そして、このドア制御用ECU28の入力部には、オートドア開作動スイッチ30、オートドア閉作動スイッチ32、ボデー制御用ECU34、ドア全閉位置検出スイッチ36、ドア全開位置検出スイッチ38の各出力部が接続されており、ドア制御用ECU28の出力部には、ドアモータ24が接続されている。
オートドア開作動スイッチ30及びオートドア閉作動スイッチ32は、例えば、車体の外側又は内側に設けられ、乗員によって操作されたことに応じてドア制御用ECU28にドア開操作信号、ドア閉操作信号をそれぞれ出力するように構成されている。
ボデー制御用ECU34には、フロントドア26が閉じた状態となっているときにスイッチオンとなる開閉状態検知手段としてのカーテシスイッチ40が接続されている。そして、ボデー制御用ECU34は、このカーテシスイッチ40のオンオフ状態に応じた信号をドア制御用ECU28に出力するように構成されている。
ドア全閉位置検出スイッチ36は、スライドドア20が閉じた状態となっているときにスイッチオンとなるカーテシスイッチで構成されている。そして、ドア全閉位置検出スイッチ36は、このスライドドア20が閉じた状態となっているときにドア全閉位置検出信号をドア制御用ECU28に出力するように構成されている。同様に、ドア全開位置検出スイッチ38は、スライドドア20が全開状態となっているときにスイッチオンとなり、ドア全開位置検出信号をドア制御用ECU28に出力するように構成されている。
ドア制御用ECU28は、上述のオートドア開作動スイッチ30、オートドア閉作動スイッチ32、ボデー制御用ECU34、ドア全閉位置検出スイッチ36、ドア全開位置検出スイッチ38からの各出力信号を入力し、ドアモータ24の動作を制御するものである。なお、このドア制御用ECU28の動作詳細については以下に説明する。
次に、本発明の第一実施形態に係るスライドドア装置10の動作について説明する。
(ドア開動作)
乗員によってオートドア開作動スイッチ30が操作されると、このオートドア開作動スイッチ30から出力されたドア開操作信号がドア制御用ECU28に出力される。ドア制御用ECU28は、オートドア開作動スイッチ30から出力されたドア開操作信号を入力すると、図3のフローチャートで示されるプログラムの処理を開始する。
ドア制御用ECU28は、図3のフローチャートで示されるプログラムの処理を開始すると、先ず、カーテシスイッチ40からの出力信号に基づいてフロントドア26の開閉状態を検出(ステップS1)し、フロントドア26が閉まっているか否かを判断する(ステップS2)。このとき、フロントドア26が閉まっている場合には、カーテシスイッチ40からドア閉状態検出信号が出力され、フロントドア26が開いている場合には、カーテシスイッチ40からドア開状態検出信号が出力される。
従って、カーテシスイッチ40からドア閉状態検出信号が出力されている場合には、ドア制御用ECU28は、フロントドア26が閉まっていると判断する(ステップS2:YES)。そして、この場合には、通常の速度V1でドアモータ24を作動させ、スライドドア20をドア開方向へスライドさせる(ステップS3)。
一方、カーテシスイッチ40からドア開状態検出信号が出力されている場合には、ドア制御用ECU28は、フロントドア26が閉まっていない、すなわち、フロントドア26が開けられていると判断する(ステップS2:NO)。そして、この場合には、通常の速度V1よりも遅いV2でドアモータ24を作動させ、スライドドア20を低速度でドア開方向へスライドさせる(ステップS4)。
このように、本発明の第一実施形態に係るスライドドア装置10では、スライドドア20に隣接して設けられたフロントドア26が開けられている場合には、スライドドア20の外側に人がいると推測されて、スライドドア20が通常の速度(基準速度)よりも低い速度でドア開方向へスライドされる。
そして、ドア制御用ECU28は、例えば、ドア全開位置検出スイッチ38からの出力信号を検出することでスライドドア20が全開位置に到達したか否かを判断し、これにより一連のプログラム処理を終了するか否かを判断する(ステップS5)。このとき、ドア制御用ECU28は、一連のプログラム処理を終了しないと判断した場合(ステップS5:NO)には、上述のステップS2の処理に戻る。そして、ドア制御用ECU28は、ステップS5の処理で、一連のプログラム処理を終了すると判断するまで、上述のステップS2〜ステップS5の処理を繰り返し行う。
また、ドア制御用ECU28は、上述のステップS2〜ステップS5の処理を繰り返し行うときの上述のステップS2の処理で、当初、フロントドア26が閉まっていると判断した場合(ステップS2:YES)でも、その後のプログラム処理で、フロントドア26が開けられたと判断した場合(ステップS2:NO)には、上記と同様に、通常の速度V1よりも遅いV2でドアモータ24を作動させ、スライドドア20を低速度でドア開方向へスライドさせる(ステップS4)。
このように、本発明の第一実施形態に係るスライドドア装置10では、スライドドア20に隣接して設けられたフロントドア26が途中で開けられた場合にも、スライドドア20の外側に人がいると推測されて、スライドドア20が通常の速度(基準速度)よりも低い速度でドア開方向へスライドされる。
(ドア閉動作)
乗員によってオートドア閉作動スイッチ32が操作されると、このオートドア閉作動スイッチ32から出力されたドア閉操作信号がドア制御用ECU28に出力される。ドア制御用ECU28は、オートドア閉作動スイッチ32から出力されたドア閉操作信号を入力すると、図4のフローチャートで示されるプログラムの処理を開始する。
ドア制御用ECU28は、図4のフローチャートで示されるプログラムの処理を開始すると、先ず、カーテシスイッチ40からの出力信号に基づいてフロントドア26の開閉状態を検出(ステップS11)し、フロントドア26が閉まっているか否かを判断する(ステップS12)。このとき、フロントドア26が閉まっている場合には、カーテシスイッチ40からドア閉状態検出信号が出力され、フロントドア26が開いている場合には、カーテシスイッチ40からドア開状態検出信号が出力される。
従って、カーテシスイッチ40からドア閉状態検出信号が出力されている場合には、ドア制御用ECU28は、フロントドア26が閉まっていると判断する(ステップS12:YES)。そして、この場合には、通常の速度V1でドアモータ24を作動させ、スライドドア20をドア閉方向へスライドさせる(ステップS13)。
一方、カーテシスイッチ40からドア開状態検出信号が出力されている場合には、ドア制御用ECU28は、フロントドア26が閉まっていない、すなわち、フロントドア26が開けられていると判断する(ステップS12:NO)。そして、この場合には、通常の速度V1よりも遅いV2でドアモータ24を作動させ、スライドドア20を低速度でドア閉方向へスライドさせる(ステップS14)。
このように、本発明の第一実施形態に係るスライドドア装置10では、スライドドア20に隣接して設けられたフロントドア26が開けられている場合には、スライドドア20の外側に人がいると推測されて、スライドドア20が通常の速度(基準速度)よりも低い速度でドア閉方向へスライドされる。
そして、ドア制御用ECU28は、例えば、ドア全閉位置検出スイッチ36からの出力信号を検出することでスライドドア20が全閉位置に到達したか否かを判断し、これにより一連のプログラム処理を終了するか否かを判断する(ステップS15)。このとき、ドア制御用ECU28は、一連のプログラム処理を終了しないと判断した場合(ステップS15:NO)には、上述のステップS12の処理に戻る。そして、ドア制御用ECU28は、ステップS15の処理で、一連のプログラム処理を終了すると判断するまで、上述のステップS12〜ステップS15の処理を繰り返し行う。
また、ドア制御用ECU28は、上述のステップS12〜ステップS15の処理を繰り返し行うときの上述のステップS12の処理で、当初、フロントドア26が閉まっていると判断した場合(ステップS12:YES)でも、その後のプログラム処理で、フロントドア26が開けられたと判断した場合(ステップS12:NO)には、上記と同様に、通常の速度V1よりも遅いV2でドアモータ24を作動させ、スライドドア20を低速度でドア閉方向へスライドさせる(ステップS14)。
このように、本発明の第一実施形態に係るスライドドア装置10では、スライドドア20に隣接して設けられたフロントドア26が途中で開けられた場合にも、スライドドア20の外側に人がいると推測されて、スライドドア20が通常の速度(基準速度)よりも低い速度でドア閉方向へスライドされる。
なお、本発明の第一実施形態に係るスライドドア装置10では、運転座席に設けられたスライドドア20をオート開閉操作するためのオート開閉操作スイッチ、若しくは、リモートコントローラのオート開閉操作スイッチが操作された場合には、スライドドア20のドア開閉速度を低下させずに通常の速度V1でドアモータ24を作動させてスライドドア20を開閉させる。
次に、本発明の第一実施形態に係るスライドドア装置10の作用及び効果について説明する。
以上詳述したように、本発明の第一実施形態に係るスライドドア装置10によれば、スライドドア20に隣接して設けられたフロントドア26が開いていること(若しくは途中で開いたこと)が検知された場合には、スライドドア20の外側に人がいると推測されてスライドドア20が基準速度よりも低い速度でスライドされる。従って、例えば、スライドドア20が全閉位置又は全開位置にあるときに、このスライドドア20の外側に人(例えば、フロントドア26から乗降しようとする人)が立っており、この状態でスライドドア20がスライドされた場合でも、スライドドア20の開閉速度が低下させられるので、このスライドドア20の外側にいる人に対し、スライドドア20が不意に迫って来て不安感を感じさせることを抑制できる。これにより、スライドドア装置10の使い勝手を向上させることが可能となる。
また、上述のように、スライドドア20の開閉速度を低下させることで、ドアモータ24での速度変化に基づく挟み込み検出が容易となり、また、スライドドア20の挟み込み荷重の低減を図ることができる。
[第二実施形態]
次に、図5乃至図7を参照しながら、本発明の第二実施形態に係るスライドドア装置50について説明する。
図5に示される本発明の第二実施形態に係るスライドドア装置50は、上述の本発明の第一実施形態に係るスライドドア装置10に対し、図1に示されるスライドドア20の外側に設置されたアウトサイドハンドル52(スライド操作手段)の操作状態を検出可能なアウトサイドハンドル操作検出スイッチ54(操作状態検知手段)を追加で設け、このアウトサイドハンドル操作検出スイッチ54からの出力信号がドア制御用ECU28に入力されるように構成されたものである。従って、本発明の第二実施形態に係るスライドドア装置50において、上述の本発明の第一実施形態に係るスライドドア装置10と同一の構成については同一の符号を用いることとしてその説明を省略する。
次に、本発明の第二実施形態に係るスライドドア装置50の動作について説明する。
(ドア開動作)
乗員によってオートドア開作動スイッチ30又はスライドドア20のアウトサイドハンドル52が操作されると、このオートドア開作動スイッチ30から出力されたドア開操作信号又はアウトサイドハンドル操作検出スイッチ54から出力されたハンドル操作検出信号がドア制御用ECU28に出力される。ドア制御用ECU28は、オートドア開作動スイッチ30から出力されたドア開操作信号又はアウトサイドハンドル操作検出スイッチ54から出力されたハンドル操作検出信号を入力すると、図6のフローチャートで示されるプログラムの処理を開始する。
ドア制御用ECU28は、図6のフローチャートで示されるプログラムの処理を開始すると、先ず、アウトサイドハンドル操作検出スイッチ54からの出力信号に基づいてアウトサイドハンドル52の操作状態を検出し(ステップS21)、アウトサイドハンドル52が操作されたか否かを判断する(ステップS22)。すなわち、上述のスライドドア20の開要求操作がアウトサイドハンドル52の操作によるものか否かを判断する。
このとき、乗員によってオートドア開作動スイッチ30が操作された場合には、アウトサイドハンドル52が操作されていないので、この場合には、アウトサイドハンドル操作検出スイッチ54からハンドル操作検出信号は出力されない。
従って、アウトサイドハンドル操作検出スイッチ54からハンドル操作検出信号が出力されていない場合には、ドア制御用ECU28は、アウトサイドハンドル52が操作されていないと判断する(ステップS22:NO)。そして、この場合には、カーテシスイッチ40からの出力信号に基づいてフロントドア26の開閉状態を検出(ステップS23)し、フロントドア26が閉まっているか否かを判断する(ステップS24)。このとき、フロントドア26が閉まっている場合には、カーテシスイッチ40からドア閉状態検出信号が出力され、フロントドア26が開いている場合には、カーテシスイッチ40からドア開状態検出信号が出力される。
従って、カーテシスイッチ40からドア閉状態検出信号が出力されている場合には、ドア制御用ECU28は、フロントドア26が閉まっていると判断する(ステップS24:YES)。そして、この場合には、通常の速度V1でドアモータ24を作動させ、スライドドア20をドア開方向へスライドさせる(ステップS25)。
一方、カーテシスイッチ40からドア開状態検出信号が出力されている場合には、ドア制御用ECU28は、フロントドア26が閉まっていない、すなわち、フロントドア26が開けられていると判断する(ステップS24:NO)。そして、この場合には、通常の速度V1よりも遅いV2でドアモータ24を作動させ、スライドドア20を低速度でドア開方向へスライドさせる(ステップS26)。
また、本発明の第二実施形態に係るスライドドア装置50では、乗員によってアウトサイドハンドル52が操作され、アウトサイドハンドル操作検出スイッチ54からハンドル操作検出信号が出力された場合には、上述のステップS22の処理で、ドア制御用ECU28は、アウトサイドハンドル52が操作されたと判断する(ステップS22:YES)。そして、この場合にも、通常の速度V1よりも遅いV2でドアモータ24を作動させ、スライドドア20を低速度でドア開方向へスライドさせる(ステップS26)。
このように、本発明の第二実施形態に係るスライドドア装置50では、スライドドア20に隣接して設けられたフロントドア26が開けられている場合に加え、乗員によってアウトサイドハンドル52が操作された場合にも、スライドドア20の外側に人がいると推測されて、スライドドア20が通常の速度(基準速度)よりも低い速度でドア開方向へスライドされる。
そして、ドア制御用ECU28は、上記と同様に、スライドドア20が全開位置に到達したか否かを判断することで一連のプログラム処理を終了するか否かを判断し(ステップS27)、一連のプログラム処理を終了しないと判断した場合(ステップS27:NO)には、上述のステップS23の処理に戻る。そして、ドア制御用ECU28は、ステップS27の処理で、一連のプログラム処理を終了すると判断するまで、上述のステップS23〜ステップS27の処理を繰り返し行う。
また、ドア制御用ECU28は、上述のステップS23〜ステップS27の処理を繰り返し行うときの上述のステップS24の処理で、当初、フロントドア26が閉まっていると判断した場合(ステップS24:YES)でも、その後のプログラム処理で、フロントドア26が開けられたと判断した場合(ステップS24:NO)には、上記と同様に、通常の速度V1よりも遅いV2でドアモータ24を作動させ、スライドドア20を低速度でドア開方向へスライドさせる(ステップS26)。
このように、本発明の第二実施形態に係るスライドドア装置50では、スライドドア20に隣接して設けられたフロントドア26が途中で開けられた場合にも、スライドドア20の外側に人がいると推測されて、スライドドア20が通常の速度(基準速度)よりも低い速度でドア開方向へスライドされる。
(ドア閉動作)
乗員によってオートドア閉作動スイッチ32又はスライドドア20のアウトサイドハンドル52が操作されると、このオートドア閉作動スイッチ32から出力されたドア閉操作信号又はアウトサイドハンドル操作検出スイッチ54から出力されたハンドル操作検出信号がドア制御用ECU28に出力される。ドア制御用ECU28は、オートドア閉作動スイッチ32から出力されたドア閉操作信号又はアウトサイドハンドル操作検出スイッチ54から出力されたハンドル操作検出信号を入力すると、図7のフローチャートで示されるプログラムの処理を開始する。
ドア制御用ECU28は、図7のフローチャートで示されるプログラムの処理を開始すると、先ず、アウトサイドハンドル操作検出スイッチ54からの出力信号に基づいてアウトサイドハンドル52の操作状態を検出し(ステップS31)、アウトサイドハンドル52が操作されたか否かを判断する(ステップS32)。すなわち、上述のスライドドア20の閉要求操作がアウトサイドハンドル52の操作によるものか否かを判断する。
このとき、乗員によってオートドア閉作動スイッチ32が操作された場合には、アウトサイドハンドル52が操作されていないので、この場合には、アウトサイドハンドル操作検出スイッチ54からハンドル操作検出信号は出力されない。
従って、アウトサイドハンドル操作検出スイッチ54からハンドル操作検出信号が出力されていない場合には、ドア制御用ECU28は、アウトサイドハンドル52が操作されていないと判断する(ステップS32:NO)。そして、この場合には、カーテシスイッチ40からの出力信号に基づいてフロントドア26の開閉状態を検出(ステップS33)し、フロントドア26が閉まっているか否かを判断する(ステップS34)。このとき、フロントドア26が閉まっている場合には、カーテシスイッチ40からドア閉状態検出信号が出力され、フロントドア26が開いている場合には、カーテシスイッチ40からドア開状態検出信号が出力される。
従って、カーテシスイッチ40からドア閉状態検出信号が出力されている場合には、ドア制御用ECU28は、フロントドア26が閉まっていると判断する(ステップS34:YES)。そして、この場合には、通常の速度V1でドアモータ24を作動させ、スライドドア20をドア閉方向へスライドさせる(ステップS35)。
一方、カーテシスイッチ40からドア開状態検出信号が出力されている場合には、ドア制御用ECU28は、フロントドア26が閉まっていない、すなわち、フロントドア26が開けられていると判断する(ステップS34:NO)。そして、この場合には、通常の速度V1よりも遅いV2でドアモータ24を作動させ、スライドドア20を低速度でドア閉方向へスライドさせる(ステップS36)。
また、本発明の第二実施形態に係るスライドドア装置50では、乗員によってアウトサイドハンドル52が操作され、アウトサイドハンドル操作検出スイッチ54からハンドル操作検出信号が出力された場合には、上述のステップS32の処理で、ドア制御用ECU28は、アウトサイドハンドル52が操作されたと判断する(ステップS32:YES)。そして、この場合にも、通常の速度V1よりも遅いV2でドアモータ24を作動させ、スライドドア20を低速度でドア閉方向へスライドさせる(ステップS36)。
このように、本発明の第二実施形態に係るスライドドア装置50では、スライドドア20に隣接して設けられたフロントドア26が開けられている場合に加え、乗員によってアウトサイドハンドル52が操作された場合にも、スライドドア20の外側に人がいると推測されて、スライドドア20が通常の速度(基準速度)よりも低い速度でドア閉方向へスライドされる。
そして、ドア制御用ECU28は、上記と同様に、スライドドア20が全閉位置に到達したか否かを判断することで一連のプログラム処理を終了するか否かを判断し(ステップS37)、一連のプログラム処理を終了しないと判断した場合(ステップS37:NO)には、上述のステップS33の処理に戻る。そして、ドア制御用ECU28は、ステップS37の処理で、一連のプログラム処理を終了すると判断するまで、上述のステップS33〜ステップS37の処理を繰り返し行う。
また、ドア制御用ECU28は、上述のステップS33〜ステップS37の処理を繰り返し行うときの上述のステップS34の処理で、当初、フロントドア26が閉まっていると判断した場合(ステップS34:YES)でも、その後のプログラム処理で、フロントドア26が開けられたと判断した場合(ステップS34:NO)には、上記と同様に、通常の速度V1よりも遅いV2でドアモータ24を作動させ、スライドドア20を低速度でドア閉方向へスライドさせる(ステップS36)。
このように、本発明の第二実施形態に係るスライドドア装置50では、スライドドア20に隣接して設けられたフロントドア26が途中で開けられた場合にも、スライドドア20の外側に人がいると推測されて、スライドドア20が通常の速度(基準速度)よりも低い速度でドア閉方向へスライドされる。
次に、本発明の第二実施形態に係るスライドドア装置50の作用及び効果について説明する。
以上詳述したように、本発明の第二実施形態に係るスライドドア装置50によれば、スライドドア20に隣接して設けられたフロントドア26が開いていること(若しくは途中で開いたこと)が検知された場合に加え、スライドドア20を外側から開放操作するためのアウトサイドハンドル52が開放操作されたことが検知された場合にも、スライドドア20の外側に人がいると推測されてスライドドア20が基準速度よりも低い速度でスライドされる。従って、例えば、スライドドア20が全閉位置又は全開位置にあるときに、このスライドドア20の外側に人(例えば、フロントドア26から乗降しようとする人、若しくは、スライドドア20から乗降しようとする人)が立っており、この状態でスライドドア20がスライドされた場合でも、スライドドア20の開閉速度が低下させられるので、このスライドドア20の外側にいる人に対し、スライドドア20が不意に迫って来て不安感を感じさせることを抑制できる。これにより、スライドドア装置10の使い勝手を向上させることが可能となる。
[第三実施形態]
次に、図8乃至図10を参照しながら、本発明の第三実施形態に係るスライドドア装置60について説明する。
図8に示される本発明の第三実施形態に係るスライドドア装置60は、上述の本発明の第二実施形態に係るスライドドア装置50に対し、スライドドア20がドア幅方向最大突出位置にあるときにスイッチオンとなるドア半開位置検出スイッチ62(スライド位置検出手段)を追加で設け、このドア半開位置検出スイッチ62からの出力信号がドア制御用ECU28に入力されるように構成されたものである。従って、本発明の第三実施形態に係るスライドドア装置60において、上述の本発明の第二実施形態に係るスライドドア装置50と同一の構成については同一の符号を用いることとしてその説明を省略する。
次に、本発明の第三実施形態に係るスライドドア装置60の動作について説明する。
(ドア開動作)
本発明の第三実施形態に係るスライドドア装置60では、本発明の第二実施形態に係るスライドドア装置50と同様に、スライドドア20に隣接して設けられたフロントドア26が開けられていると判断した場合、若しくは、乗員によってアウトサイドハンドル52が操作された場合には、スライドドア20の外側に人がいると推測されて、通常の速度V1よりも遅いV2でドアモータ24が作動され、スライドドア20が低速度でドア開方向へスライドさせられる(ステップS21〜ステップS26)。
そして、ドア制御用ECU28は、このようにしてスライドドア20を基準速度よりも低い速度でドア開方向にスライドさせているときに、ドア半開位置検出信号からの出力信号を検出し(ステップS28)、スライドドア20が半開位置、すなわち、ドア幅方向最大突出位置に到達したか否かを判断する(ステップS29)。そして、ドア制御用ECU28は、スライドドア20が半開位置、すなわち、ドア幅方向最大突出位置に到達したと判断した場合(ステップS29:YES)には、スライドドア20のドア開速度の低下状態を解除して、再び、通常の速度V1でドアモータ24を作動させ、スライドドア20をドア開方向へスライドさせる(ステップS25)。
つまり、本発明の第三実施形態に係るスライドドア装置60では、スライドドア20が、リンクアーム16の揺動によってドア厚さ方向の往復移動を伴ってスライドされる。そして、スライドドア20がドア厚さ方向最大突出位置を到達(通過)した、すなわち、スライドドア20がドア厚さ方向外側に向けた移動を伴ってスライドされていた状態からドア厚さ方向内側に向けた移動を伴ってスライドされていた状態に切り替わった場合に、スライドドア20の開速度の低下状態が解除されてスライドドア20の開速度が通常の速度に復帰される。
(ドア閉動作)
本発明の第三実施形態に係るスライドドア装置60では、本発明の第二実施形態に係るスライドドア装置50と同様に、スライドドア20に隣接して設けられたフロントドア26が開けられていると判断した場合、若しくは、乗員によってアウトサイドハンドル52が操作された場合には、スライドドア20の外側に人がいると推測されて、通常の速度V1よりも遅いV2でドアモータ24が作動され、スライドドア20が低速度でドア閉方向へスライドさせられる(ステップS31〜ステップS36)。
そして、ドア制御用ECU28は、このようにしてスライドドア20を基準速度よりも低い速度でドア閉方向にスライドさせているときに、ドア半開位置検出信号からの出力信号を検出し(ステップS38)、スライドドア20が半開位置、すなわち、ドア幅方向最大突出位置に到達したか否かを判断する(ステップS39)。そして、ドア制御用ECU28は、スライドドア20が半開位置、すなわち、ドア幅方向最大突出位置に到達したと判断した場合(ステップS39:YES)には、スライドドア20のドア閉速度の低下状態を解除して、再び、通常の速度V1でドアモータ24を作動させ、スライドドア20をドア閉方向へスライドさせる(ステップS35)。
つまり、本発明の第三実施形態に係るスライドドア装置60では、スライドドア20が、リンクアーム16の揺動によってドア厚さ方向の往復移動を伴ってスライドされる。そして、スライドドア20がドア厚さ方向最大突出位置を到達(通過)した、すなわち、スライドドア20がドア厚さ方向外側に向けた移動を伴ってスライドされていた状態からドア厚さ方向内側に向けた移動を伴ってスライドされていた状態に切り替わった場合に、スライドドア20の閉速度の低下状態が解除されてスライドドア20の閉速度が通常の速度に復帰される。
次に、本発明の第三実施形態に係るスライドドア装置60の作用及び効果について説明する。
以上詳述したように、本発明の第三実施形態に係るスライドドア装置60によれば、スライドドア20がドア厚さ方向最大突出位置を通過した後、すなわち、スライドドア20がドア厚さ方向外側に向けた移動を伴ってスライドされていた状態からドア厚さ方向内側に向けた移動を伴ってスライドされていた状態に切り替わった後(スライドドア20が車外の人から遠ざかる状態のとき)には、スライドドア20の開閉速度の低下状態が解除されてスライドドア20の開閉速度が通常の速度に復帰される。従って、スライドドア20の開閉速度の低下状態を維持した場合に比してスライドドア20の開閉時間を短縮できる。これにより、スライドドア装置10の使い勝手をより向上させることが可能となる。
次に、上記各実施形態の変形例について説明する。
上記各実施形態では、例えば、スライドドア20に隣接して設けられたフロントドア26が開いていること(若しくは途中で開いたこと)が検知された場合には、スライドドア20の外側に人がいると推測されてスライドドア20が基準速度よりも低い速度でスライドされるように構成されていたが、その他にも、次のようにしても良い。
すなわち、スライドドア20の外側に人がいるか否かを検出可能なカメラを設け、このカメラの検出結果に基づいてスライドドア20の外側に人がいると推測される場合にスライドドア20が基準速度よりも低い速度でスライドされるように構成されていても良い。
また、スライドドア20の外側に人がいるか否かを検出可能な赤外線センサを設け、この赤外線センサの検出結果に基づいてスライドドア20の外側に人がいると推測される場合にスライドドア20が基準速度よりも低い速度でスライドされるように構成されていても良い。
また、スマートキーシステム等によりキーを保有した乗員が近づいたか否かを検出し、キーを保有した乗員が近づいたことを検出した場合にスライドドア20の外側に人がいると推測してスライドドア20が基準速度よりも低い速度でスライドされるように構成されていても良い。
また、上記実施形態では、ドアモータ24によりリンクアーム16を揺動させることでスライドドア20を電動で開閉させ、スライドドア20の外側に人がいると推測される場合に、ドアモータ24の速度を低下させることでスライドドア20の電動開閉時のスライド速度を低下させるように構成されていたが、次のようしても良い。
つまり、スライドドア20を手動でスライドすることができるように構成し、スライドドア20の外側に人がいると推測される場合に、スライドドア20に対してブレーキ手段(スライド速度変更手段)によりブレーキ力を作用させることでスライドドア20の手動開閉時のスライド速度を低下させるように構成されていても良い。
本発明の第一実施形態に係るスライドドア装置が適用された車両の右側面部の平面図である。 本発明の第一実施形態に係るスライドドア装置の電気的な配線接続図である。 本発明の第一実施形態に係るスライドドア装置の動作を示すフローチャートである。 本発明の第一実施形態に係るスライドドア装置の動作を示すフローチャートである。 本発明の第二実施形態に係るスライドドア装置の電気的な配線接続図である。である。 本発明の第二実施形態に係るスライドドア装置の動作を示すフローチャートである。 本発明の第二実施形態に係るスライドドア装置の動作を示すフローチャートである。 本発明の第三実施形態に係るスライドドア装置の電気的な配線接続図である。 本発明の第三実施形態に係るスライドドア装置の動作を示すフローチャートである。 本発明の第三実施形態に係るスライドドア装置の動作を示すフローチャートである。
符号の説明
10,50,60 スライドドア装置
16 リンクアーム
20 スライドドア
24 ドアモータ(駆動手段)
26 フロントドア(他のドア)
28 ドア制御用ECU(制御手段)
40 カーテシスイッチ(開閉状態検知手段)
52 アウトサイドハンドル(スライド操作手段)
54 アウトサイドハンドル操作検出スイッチ(操作状態検知手段)
62 ドア半開位置検出スイッチ(スライド位置検出手段)

Claims (5)

  1. 一端側が車体に回動自在に連結されたリンクアームと、
    前記リンクアームの他端側が回動自在に取り付けられ、前記リンクアームの揺動を伴ってスライドされるスライドドアと、
    前記スライドドアのスライド速度を変更して駆動させることが可能な駆動手段と、
    前記スライドドアの外側に人がいると推測される場合に前記駆動手段の作動を制御して前記スライドドアを基準速度よりも低い速度でスライドさせる制御手段と、
    を備えたことを特徴とするスライドドア装置。
  2. 前記スライドドアのスライド位置を検出可能なスライド位置検出手段を備え、
    前記制御手段は、前記スライドドアを基準速度よりも低い速度でスライドさせているときに、前記スライド位置検出手段の検出結果に基づいて前記スライドドアがドア厚さ方向最大突出位置を通過したと判断した場合には、前記駆動手段の作動を制御して前記スライドドアのスライド速度の低下状態を解除することを特徴とする請求項1に記載のスライドドア装置。
  3. 前記スライドドアの同じ側に隣接して設けられた他のドアと、
    前記他のドアの開閉状態を検知する開閉状態検知手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、前記開閉状態検知手段によって前記他のドアが開いたことが検知された場合には、前記駆動手段の作動を制御して前記スライドドアを基準速度よりも低い速度でスライドさせることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のスライドドア装置。
  4. 前記スライドドアを外側からスライド操作するためのスライド操作手段と、
    前記スライド操作手段の操作状態を検知する操作状態検知手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、前記操作状態検知手段によって前記スライド操作手段が操作されたことが検知された場合には、前記駆動手段の作動を制御して前記スライドドアを基準速度よりも低い速度でスライドさせることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載のスライドドア装置。
  5. 一端側が車体に回動自在に連結されたリンクアームと、
    前記リンクアームの他端側が回動自在に取り付けられ、前記リンクアームの揺動を伴ってスライドされるスライドドアと、
    前記スライドドアのスライド速度を変更可能なスライド速度変更手段と、
    前記スライドドアの外側に人がいると推測される場合に前記スライド速度変更手段の作動を制御して前記スライドドアのスライド速度を低下させる制御手段と、
    を備えたことを特徴とするスライドドア装置。
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