JP2007283868A - バンパ取付部構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】衝撃吸収部材の設計の自由度を拡張することを目的とする。
【解決手段】バンパ取付部10では、フロントサイドメンバ14とバンパリインフォース16との間にクラッシュボックス18を配設し、クラッシュボックス18とバンパリインフォース16との間にブラケット20を配設する。ブラケット20の車両前後方向の軸圧縮強度を、クラッシュボックス18とバンパリインフォース16とより高くする。
【選択図】図3

Description

本発明は、車両骨格部材とバンパ骨格部材との間に衝撃吸収部材が設けられたバンパ取付部構造に関する。
バンパ取付部構造としては、車両骨格部材としてのフロントサイドメンバ(後側フレーム)とバンパ骨格部材としてのバンパリインフォース(バンパ取付ブラケット)との間に、衝撃吸収部材としてのクラッシュボックス(前側フレーム)を配設することが行われている(例えば、特許文献1参照)。このクラッシュボックスは、車両の前面衝突時にバンパリインフォースから軸圧縮荷重を受けて車両前後方向に軸圧縮変形することにより、衝突エネルギを吸収する。
ここで、フロントサイドメンバより車両前側において、衝突エネルギの吸収を、クラッシュボックスとバンパリインフォースとのみで分担しなければならないことから、クラッシュボックスの設計の自由度が狭くなっている。
特開平3−79477号公報
本発明は上記事実を考慮し、衝撃吸収部材の設計の自由度を拡張することを目的とする。
請求項1に記載のバンパ取付部構造は、車両前後方向に延在する車両骨格部材と、車両前側端部又は車両後側端部に設けられたバンパ骨格部材と、前記車両骨格部材と前記バンパ骨格部材との間に設けられ、車両の衝突時に前記バンパ骨格部材に入力されて前記車両骨格部材へ伝達される衝突荷重を受けて車両前後方向に変形することにより衝突エネルギを吸収する衝撃吸収部材と、前記車両骨格部材と前記バンパ骨格部材との間に設けられ、前記バンパ骨格部材の車両前後方向の位置を設定する位置設定部材と、を有することを特徴とする。
請求項1に記載のバンパ取付部構造では、車両骨格部材が車両前後方向に延在し、この車両骨格部材の車両前側端部又は車両後側端部にバンパ骨格部材が設けられ、このバンパ骨格部材と車両骨格部材との間に衝撃吸収部材が設けられている。この衝撃吸収部材は、車両の衝突時にバンパ骨格部材に入力されて車両骨格部材へ伝達される衝突荷重を受けて車両前後方向に変形することにより、衝突エネルギを吸収する。また、車両骨格部材とバンパ骨格部材との間には位置設定部材が設けられており、この位置設定部材によってバンパ骨格部材の車両前後方向の位置が設定される。
ここで、車両骨格部材よりバンパ骨格部材側における衝突エネルギの吸収が、衝撃吸収部材とバンパ骨格部材と位置設定部材とで分担して行われるので、車両骨格部材とバンパ骨格部材との間に位置設定部材が介在しない従来と比較して、衝撃吸収部材の設計の自由度が拡大する。
請求項2に記載のバンパ取付部構造は、請求項1に記載のバンパ取付部構造であって、前記位置設定部材の車両前後方向の強度が、前記衝撃吸収部材の車両前後方向の強度よりも高いことを特徴とする。
請求項2に記載のバンパ取付部構造では、位置設定部材の車両前後方向の強度が、衝撃吸収部材の車両前後方向の強度よりも高くなっている。このため、車両の衝突時に、車両骨格部材よりバンパ骨格部材側における衝突エネルギの吸収を、衝撃吸収部材とバンパ骨格部材とのみで分担する場合と比較して、車両前後方向の長さが短い衝撃吸収部材を用いて行うことができる。
請求項3に記載のバンパ取付部構造は、請求項1又は2に記載のバンパ取付部構造であって、前記位置設定部材に設けられ、車両の衝突時に前記バンパ骨格部材の断面変形を抑制する断面変形抑制手段を有することを特徴とする。
請求項3に記載のバンパ取付部構造では、車両の衝突時に、バンパ骨格部材の断面変形が、位置設定部材に設けられた断面変形抑制手段によって抑制される。これによって、バンパ骨格部材の車両前後方向の軸圧縮強度の低下を抑制できる。
請求項4に記載のバンパ取付部構造は、請求項3に記載のバンパ取付部構造であって、前記断面変形抑制手段が、前記バンパ骨格部材の車両上側及び車両下側の少なくとも一方を補強する補強部材であることを特徴とする。
請求項4に記載のバンパ取付部構造では、位置設定部材に設けられた補強部材によって、バンパ骨格部材の車両上側及び車両下側の少なくとも一方が補強されていることで、簡単な構成で、車両衝突時のバンパ骨格部材の断面変形を抑制できる。
請求項5に記載のバンパ取付部構造は、請求項3又は4に記載のバンパ取付部構造であって、前記バンパ骨格部材に設けられ、車両前後方向に延在する軸体を挿通可能な貫通孔を有することを特徴とする。
請求項5に記載のバンパ取付部構造では、バンパ骨格部材に、車両前後方向に延在する軸体を挿通可能な貫通孔が設けられており、この貫通孔によって、バンパ骨格部材の断面変形荷重に対する剛性が低くなっているが、断面変形抑制手段を設けたことによって、依然として、車両の衝突時のバンパ骨格部材の断面変形を抑制できる。
以上説明したように、衝撃吸収部材の設計の自由度を拡張できる。
次に、本発明のバンパ取付部構造の一実施形態を図1乃至図7に従って説明する。
なお、図中矢印FRは車両前方方向を、矢印INは車幅内方方向を、矢印UPは車両上方方向を示す。
図1に示すように、車両前部にはエンジンコンパートメント11が形成され、このエンジンコンパートメント11の車両前側において、フロントバンパカバー12が車幅方向に延在している。このフロントバンパカバー12は、バンパ取付部10に取付けられている。バンパ取付部10は、車両骨格部材としてのフロントサイドメンバ14と、フロントバンパカバー12とフロントサイドメンバ14との間に配設されたバンパ骨格部材としてのバンパリインフォース16と、バンパリインフォース16とフロントサイドメンバ14との間に配設された衝撃吸収部材としてのクラッシュボックス18と、バンパリインフォース16とクラッシュボックス18との間に配設されたブラケット20と、を備えている。なお、フロントサイドメンバ14、バンパリインフォース16、クラッシュボックス18、ブラケット20は、車幅方向一端側及び他端側に各1個ずつ設けられているが、一方のみを図示している。
フロントサイドメンバ14は、車両前後方向の断面形状が中空矩形である筒状のフレームで、エンジンコンパートメント11の車幅方向外側下部において車両前後方向に延在している。また、図2、図3に示すように、フロントサイドメンバ14の車両前側端部には、連結板材22がL字状のステー23を介して溶接等により結合されている。この連結板材22は、フロントサイドメンバ14の車両前側端部の車両上下左右方向の縁部の外方へ延出している。
クラッシュボックス18は、車両前後方向の断面形状が中空矩形である筒状のフレームで、フロントサイドメンバ14の車両前側において車両前後方向に延在している。クラッシュボックス18の車両後側端部には、車両上下左右方向の縁部を断面外方へ向けて直角に屈曲されたフランジ24が形成されており、このフランジ24が連結板材22に溶接により結合されることで、クラッシュボックス18の車両後側端部とフロントサイドメンバ14の車両前側端部とが結合されている。また、クラッシュボックス18の車両前側端部には、車両上下左右方向の縁部を断面外方へ向けて直角に屈曲されたフランジ26が形成されている。
ブラケット20は、車両上側の端部及び車両下側の端部を車両前側へ直角に屈曲されることで車幅方向の断面形状がコ字状となっているフレームで、クラッシュボックス18の車両前側に配設されている。ブラケット20の略鉛直な面20Cの車両後側には、連結板材28がネジや溶接等により結合されている。
この連結板材28は、ブラケット20の面20Cの車両上下左右方向の縁部の外方へ延出しており、連結板材28とフランジ26とが溶接により結合されることで、ブラケット20の車両後側端部とクラッシュボックス18の車両前側端部とが結合されている。また、ブラケット20の車両下側で車両前後方向へ延在する下面20Bは、ブラケット20の車両上側で車両前後方向へ延在する上面20Aよりも車両前後方向に長くなっている。
また、連結板材28及びブラケット20の面20Cには、固縛用又は牽引用のフック30を取付けるための取付部32(ナット)が固定されている。フック30は、軸方向一端部にフック部30Aが形成され、軸方向他端部に取付部32に取付可能な取付部30B(ネジ溝)が形成された軸体であり、取付部30Bを取付部32に取付けられた状態で、車両前方方向へ延在する。
また、バンパリインフォース16は、ブラケット20の面20Cの車両前側且つ上面20Aと下面20Bとの間に配設された中空のフレームで、車幅方向に延在している。バンパリインフォース16は、略鉛直な前面16Aと前面16Aの車両上側端部を車両後側へ屈曲することで形成された上面16Bと、前面16Aの車両下側端部を車両後側へ屈曲することで形成された下面16Cと、上面16Bの車両後側端部を車両下側へ、下面16Cの車両後側端部を車両上側へ屈曲することで形成された後面16Dと、後面16Dの車両上下方向中央部を車両前側へ屈曲することで形成された凹面16Eとを備えている。凹面16Eの車両前側端部には、略鉛直な面16Fが形成され、この面16Fと前面16Aとが面接触していることで、バンパリインフォース16の車幅方向の断面が、中空の矩形体を車両上下方向に一対配置した形状になっている。
また、バンパリインフォース16の上面16Bは、ブラケット20の上面20Aと面接触し、バンパリインフォース16の下面16Cは、ブラケット20の下面20Bと面接触しており、上面16Bと上面20A、下面16Cと下面20Bとがそれぞれ溶接により結合されている。ここで、バンパリインフォース16の後面16Dが連結板材28から距離L1だけ車両前側に離れるように、バンパリインフォース16とブラケット20との結合位置が設定されている。
また、バンパリインフォース16の前面16A及び後面16Dにはそれぞれ、取付部32と車両前後方向に対向する貫通孔34、36が形成されている。この貫通孔34、36にはフック30を挿通可能となっており、フック30を取付部30B側から貫通孔34、36に挿通して取付部30Bを上記取付部32に取付けることができる。
ここで、フロントサイドメンバ14、バンパリインフォース16、クラッシュボックス18、ブラケット20の車両前後方向の軸圧縮強度(座屈強度)は、フロントサイドメンバ14が最も高く、次にブラケット20が高く、その次にバンパリインフォース16が高く、クラッシュボックス18が最も低くなっている。また、ブラケット20、フロントサイドメンバ14は、車両の前面低速衝突時に車両前方から入力する衝突荷重によって車両前後方向に軸圧縮変形(座屈変形)されず、且つ、車両の前面高速衝突時に車両前方から入力する衝突荷重によって車両前後方向に軸圧縮変形されるように、車両前後方向の軸圧縮強度が設定されている。
また、図1、図4に示すように、エンジンコンパートメント11内におけるクラッシュボックス18の車幅内側において、ラジエータ38が車幅方向に延在している。
また、ヘッドランプ42が、バンパ取付部10の車幅外側且つ車両上側に配設されている。また、フロントバンパカバー12とバンパリインフォース16との間には、アブソーバ(図示省略)が介在している。このアブソーバは、発泡成形体等からなり、車両の前面衝突により車両前方から衝突荷重が作用した際に、車両前後方向に圧縮変形して衝突荷重を吸収する。
ここで、バンパリインフォース16の前面16Aは、ヘッドランプ42の車両前側端部42Aより車両前側に配置されている。また、バンパリインフォース16の前面16Aとフロントバンパ12の前面12Aとの車両前後方向の距離(アブソーバの車両前後方向厚さ)は、フロントバンパカバー12に衝突した歩行者の脚部への衝撃を緩和(抑制)するために必要な大きさに設定されている。
また、本実施形態では、エンジンコンパートメント11内の部品の拡大化に伴ってラジエータ38を車両前端部に近付けて配置せざるを得なくなっている。また、クラッシュボックス18は、車両の前面低速衝突時の最大の衝突エネルギを軸圧縮変形によって吸収するために最低限必要な長さまで、車両前後方向の長さを短く設定されている。このため、図4に実線で示すように、車両の前面低速衝突が発生する前の状態でも、クラッシュボックス18の車両前側端部とラジエータ38との車両前後方向の距離が狭くなっている。しかし、図4に鎖線で示すように、車両の前面低速衝突時に、クラッシュボックス18の車両前側端部とバンパリインフォース16の後面16Dとの間に介在する変形されないブラケット20によって、クラッシュボックス18の車両前後方向の軸圧縮変形量が変形可能な最大量になった状態でも、後面16Dが、ラジエータ38より車両前側に位置するように設定されている。
次に、本実施形態の作用について説明する。
本実施形態では、車両の前面低速衝突による車両前方からの衝突荷重が、フロントバンパカバー12に入力すると、アブソーバが車両前後方向の圧縮変形を開始して衝突エネルギを吸収する。次に、図5(A)に示すように、バンパリインフォース16、ブラケット20、クラッシュボックス18、フロントサイドメンバ14の中で、車両前後方向の軸圧縮強度が最も低いクラッシュボックス18が、車両前後方向の軸圧縮変形を開始して衝突エネルギを吸収する。
次に、図5(B)に示すように、バンパリインフォース16、ブラケット20、フロントサイドメンバ14の中で、車両前後方向の軸圧縮強度が最も低いバンパリインフォース16が、車両前後方向の軸圧縮変形を開始して衝突エネルギを吸収する。
ここで、車両の前面低速衝突時の車両前方からの衝突荷重によって車両前後方向に軸圧縮変形されないように、ブラケット20、フロントサイドメンバ14の車両前後方向の軸圧縮強度が高く設定されているので、バンパリインフォース16の前面16Aは、クラッシュボックス18とバンパリインフォース16との車両前後方向の軸圧縮変形量分だけ、車両後側へ移動する。
この際、バンパリインフォース16の後面16Dが、ブラケット20によって距離L1だけ車両前側に配置されていることによって、クラッシュボックス18の車両前後方向の軸圧縮変形量が変形可能な最大量になった状態でも、後面16Dが、ラジエータ38より車両前側に位置し、バンパリインフォース16とラジエータ38とが干渉しないので、車両の前面低速衝突時のラジエータ38の損傷を防止できる。
ここで、車両の前面低速衝突時にブラケット20の車両前後方向への軸圧縮変形が発生する場合、バンパリインフォース16とラジエータ38との干渉を防止するためには、ブラケット20の車両前後方向の長さを、軸圧縮変形後にL1以上となるような長さにするか、または、クラッシュボックス18の車両前後方向の長さをより長くする必要がある。これに対して、本実施形態では、車両の前面低速衝突時にブラケット20の車両前後方向への軸圧縮変形が発生しないので、ブラケット20の車両前後方向の長さを短くでき、また、クラッシュボックス18の車両前後方向の長さを短くできる。
また、図1、図4に示すように、バンパリインフォース16の前面16Aがヘッドランプ42の車両前側端部42Aより車両前側に配設されているので、衝突体が車両の前側の角部に対し斜め前方から超低速で衝突した際に、アブソーバに圧縮変形が発生する一方、フロントサイドメンバ14、バンパリインフォース16、クラッシュボックス18、ブラケット20に軸圧縮変形が発生しない場合、フロントバンパカバー12の前面12Aがヘッドランプ42の車両前側端部42Aより車両前側で停止する。これによって、ヘッドランプ42の機能損傷を抑制できる。
また、歩行者の脚部がフロントバンパカバー12に衝突した際には、アブソーバの厚さが、フロントバンパカバー12に衝突した歩行者の脚部への衝撃を緩和するために必要な大きさに設定されているので、歩行者の脚部に対する障害値を低減できる。
ここで、図3に示すように、バンパリインフォース16は、前面16A及び後面16Dにそれぞれ、フック30が挿通される貫通孔34、36が形成されている分だけ、断面変形(断面菱形状への変形を含む)に対する剛性が低下している。しかし、ブラケット20の上面20Aが、バンパリインフォース16の上面16Bと結合され、ブラケット20の下面20Bが、バンパリインフォース16の下面16Cと結合されて、バンパリインフォース16の上面20A、下面20Bが補強されていることによって、バンパリインフォース16の断面変形に対する剛性の低下が、専用の補強をすることなく抑制されている。また、取付部32の配置位置において、連結板材28によってブラケット20が補強されているので、バンパリインフォース16を効果的に補強することができる。
このため、バンパリインフォース16の断面変形が抑制され、その分だけバンパリインフォース16の車両前後方向の軸圧縮強度の低下が抑制されるので、クラッシュボックス18とバンパリインフォース16との間の、車両前後方向の軸圧縮強度の差の縮小を抑制でき、また、バンパリインフォース16とブラケット20との間の、車両前後方向の軸圧縮強度の差の拡大を抑制できる。
従って、ブラケット20によりバンパリインフォース16を部分的に補強するのみで、クラッシュボックス18とバンパリインフォース16とブラケット20との間の、車両前後方向の軸圧縮強度の大小関係を、所望の関係(ブラケット20>バンパリインフォース16>クラッシュボックス18)に維持できる。
また、車幅方向の断面形状がコ字状の簡単な構成のブラケット20の設計変更のみで、車両前後方向の長さが違うバンパ取付部10を製造できるので、車両前側のデザインが異なる複数の車種間でのクラッシュボックス18の流用が、容易になる。
また、車両の前面高速衝突(車両の前面全体、右側又は左側における衝突)による車両前方からの衝突荷重が、フロントバンパカバー12に入力すると、アブソーバが車両前後方向に圧縮変形して衝突エネルギを吸収する。次に、図6(A)に示すように、クラッシュボックス18、バンパリインフォース16が、車両前後方向の軸圧縮変形を開始して衝突エネルギを吸収する。そして、図6(B)に示すように、ブラケット20が、車両前後方向の軸圧縮変形を開始して衝突エネルギを吸収し、クラッシュボックス18、バンパリインフォース16、ブラケット20が、車両前後方向に変形可能な最大量だけ軸圧縮変形すると、フロントサイドメンバ14が、車両前後方向の軸圧縮変形を開始して衝突エネルギを吸収する。
ここで、図7のグラフには、本実施形態におけるバンパ取付部10の車両前後方向への軸圧縮変形量と、バンパ取付部10による衝突エネルギの吸収量との相関関係を実線で示している。また、クラッシュボックス18とバンパリインフォース16との間にブラケット20が介在しない比較例(クラッシュボックス18、バンパリインフォース16の車両前後方向長さは同じ)における、バンパ取付部の車両後方方向への軸圧縮変形量と、バンパ取付部10による衝突エネルギの吸収量との相関関係を点線で示している。
フロントサイドメンバ14の軸折れ変形が開始される迄のバンパ取付部全体の車両前後方向への軸圧縮変形量が、比較例ではX1であるのに対して、本実施形態ではX2(>X1)であり、また、フロントサイドメンバ14の軸折れ変形が開始される時点での衝突エネルギの吸収量が、比較例ではE1であるのに対して、本実施形態ではE2(>E1)である。
このため、ブラケット20によって、フロントサイドメンバ14が軸折れ変形するまでに吸収する衝突エネルギ量を多くすることができると共に、衝突エネルギを吸収するために必要なバンパ取付部10の変形ストローク量を確保することができる。
また、クラッシュボックス18より車両前後方向の軸圧縮強度が高いブラッシュボックス20をバンパ取付部10に設けたので、比較例と比較して、所定の衝突エネルギを吸収するために、車両前後方向の長さがより短いクラッシュボックス18を用いることができ、また、車両前後方向の長さが同じクラッシュボックス18を用いて、より大きな衝突エネルギの吸収を行うことが可能となる。従って、クラッシュボックス18の設計の自由度が拡大する。
また、ブラケット20によって、バンパリインフォース16(特に貫通孔34、36が形成されている部位)の断面変形や軸圧縮変形が抑制されているので、クラッシュボックス18に衝突荷重が入力し易くなり、クラッシュボックス18の衝突荷重に対する反力荷重を早期に立ち上げることができる。
以上、本発明を特定の実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施形態が可能であることは当業者にとって明らかである。例えば、本実施形態では、本発明のバンパ取付構造を、フロントバンパの取付部に適用したが、リアバンパの取付部にも適用可能である。
また、本実施形態では、位置設定部材としてのブラケット20を、衝撃吸収部材としてのクラッシュボックス18とバンパ骨格部材としてのバンパリインフォース16との間に配設したが、ブラケット20は、車両骨格部材としてのフロントサイドメンバ14とクラッシュボックス18との間に配設しても良い。また、フロントバンパカバー12をバンパ取付部10に取付けることは必須ではなく、バンパ取付部10以外の車体部に直接取付けても良い。
本発明の一実施形態に係るバンパ取付部構造を備える車両の前部を示す平面図である。 本発明の一実施形態に係るバンパ取付部構造を示す側断面図である。 本発明の一実施形態に係るバンパ取付部構造を示す側断面図である。 本発明の一実施形態に係るバンパ取付部構造を示す平面図である。 (A)、(B)は、本発明の一実施形態に係るバンパ取付部構造を示す側断面図である。 (A)、(B)は、本発明の一実施形態に係るバンパ取付部構造を示す側断面図である。 本発明の一実施形態に係るバンパ取付部構造と、比較例に係るバンパ取付部構造における、車両前後方向の軸圧縮変形量と衝突エネルギの吸収量との相関関係を示すグラフである。
符号の説明
10 バンパ取付部
14 フロントサイドメンバ(車両骨格部材)
16 バンパリインフォース(バンパ骨格部材)
18 クラッシュボックス(衝撃吸収部材)
20 ブラケット(位置設定部材)
20A 上面(断面変形抑制手段、補強部材)
20B 下面(断面変形抑制手段、補強部材)
30 フック(軸体)
34 貫通孔
36 貫通孔

Claims (5)

  1. 車両前後方向に延在する車両骨格部材と、
    車両前側端部又は車両後側端部に設けられたバンパ骨格部材と、
    前記車両骨格部材と前記バンパ骨格部材との間に設けられ、車両の衝突時に前記バンパ骨格部材に入力されて前記車両骨格部材へ伝達される衝突荷重を受けて車両前後方向に変形することにより衝突エネルギを吸収する衝撃吸収部材と、
    前記車両骨格部材と前記バンパ骨格部材との間に設けられ、前記バンパ骨格部材の車両前後方向の位置を設定する位置設定部材と、
    を有することを特徴とするバンパ取付部構造。
  2. 前記位置設定部材の車両前後方向の強度が、前記衝撃吸収部材の車両前後方向の強度よりも高いことを特徴とする請求項1に記載のバンパ取付部構造。
  3. 前記位置設定部材に設けられ、車両の衝突時に前記バンパ骨格部材の断面変形を抑制する断面変形抑制手段を有することを特徴とする請求項1又は2に記載のバンパ取付部構造。
  4. 前記断面変形抑制手段が、前記バンパ骨格部材の車両上側及び車両下側の少なくとも一方を補強する補強部材であることを特徴とする請求項3に記載のバンパ取付部構造。
  5. 前記バンパ骨格部材に設けられ、車両前後方向に延在する軸体を挿通可能な貫通孔を有することを特徴とする請求項3又は4に記載のバンパ取付部構造。
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