JP2007283821A - 自動車用車室内照明装置 - Google Patents

Abstract

【課題】運転操作を妨げずに、照明装置をオン／オフできる。
【解決手段】ベース１の片面又は両面に光源４を設け、この光源４のオン／オフをベース１に内蔵した静電容量センサ６で行うようにした。また、フレキシブル配線板１０上に静電容量検出回路と照明回路を統合し、ベース１に内蔵した。さらに、前記ベース１が開閉し、ベース１のヒンジ部の機械的なスイッチや光センサをベース１の内側に設置して明暗を検出、あるいは傾きセンサを用いて検出し、表面側と裏面側の機能を切り替え、なおかつ一組の静電容量センサ６でベース１の両面に設けた光源のオン／オフを可能とした。
【選択図】図３

Description

本発明は、自動車の運転席及び助手席の前面上部に設けたバイザーなどに設けた自動車用車室内照明装置に関する。

従来の自動車のフロントウィンドの上部に設けられた照明装置としては、引き出し可能な大型オーバーヘッドコンソールの蓋の裏面に鏡を取り付ける構造について開示されたものにおいて、コンソール内部に装備した蛍光灯を、スイッチを用いて点灯し、鏡を用いる際に利用できるようにしたものが知られている（特許文献１参照）。また、サンバイザーに表示スクリーンと操作盤（スイッチ）を内蔵した構造のものも知られている（特許文献２参照）。
実用新案登録第２５９０８４２号公報（第２頁、図１） 実開平６−８４４号公報（第１頁、図１）

特許文献１，２に記載のいずれの従来例も、スイッチの操作に当たっては、目視、触手によるスイッチ位置の確認が必要であり、運転操作の妨げになるばかりでなく、安全運転遂行上の問題となる懸念がある。

そこで、本発明は、運転操作を妨げることなく、バイザーなどのベースに内蔵した照明装置のオン／オフを図ることができる自動車用車室内照明装置を提供することを目的とする。

上述の目的を達成するため、本発明は、ベースの片面又は両面に光源を設け、この光源のオン／オフをベースに内蔵した静電容量センサで行うようにしたものである。

本発明によれば、天井側からウィンド側に反転するバイザー本体をベースとしたとき、このベースの片面又は両面に光源を設け、この光源のオン／オフをバイザー本体に内蔵した静電容量センサで行うようにしたので、運転者が運転中であってもバイザー本体に触れるだけで、すなわち運転者のアバウトな操作で光源のオン／オフ操作を行うことができ、安全運転を妨げない。

以下に、本発明の実施形態について図面を参照にして説明する。

図１は、ベース（バイザー本体）１を天井側からウィンド側に反転した状態の図であり、支軸２にベース１を反転可能（開閉可能）に取り付けてあり、この支軸２をヒンジ部としてベース１を反転させることができる。このベース１の裏面側にバニティミラー３を取り付けてあり、このバニティミラー３の両側に電球あるいはＬＥＤを用いた光源４を設けてある。また、図２は、ベース１の表面側を示し、すなわち天井側にベース１を格納した状態である。ベース１の表面側にはマップランプ５を取り付けてある。

図３は、フレキシブル配線板１０上に静電容量センサ（検知電極）６と照明回路（制御回路）７を統合して配設し、このフレキシブル配線板１０のマップランプ５用の光源５Ａの近傍を折曲個所Ａで折り曲げてベース１に内蔵するようにしたものである。この静電容量センサ６の個所に触れると光源４、５Ａがオンするようになっている。この例では、その構造上、表面側、裏面側ともに静電容量の変化（人体や指などの導電物の接近）を検出することができるため、自動車用バイザーのような薄いものに内蔵することで、対象物の表面側、裏面側の双方で静電容量の変化を検出することが可能となる。

本発明の上記実施形態では、ベース１の展開時（反転時）はバニティミラー照明のオン／オフを、またベース１の格納時にはマップランプ５のオン／オフを、ベース１の内部に内蔵した静電容量センサ６を用いて行っている。このときに問題となるのは、ベース１の表裏双方の照明回路７を同時に点灯すると、特にベース１の展開時にマップランプ５の照明が点灯することで、対向車を幻惑する危険性があるため、ベース１の展開／格納状態に従って点灯するべき照明を選択する必要がある。一方で、ベース１の展開／格納状態を検出することによって、静電容量センサ６でオン／オフすべき照明は排他的に選択可能であるため、比較的高価な静電容量センサ６はひとつだけで、２つの照明回路をオン／オフすることが可能となる。そのための、フローチャートを図４に示す。図４では、ベース（バイザー本体）１の開閉の検出には、ベース（バイザー本体）１のヒンジ部に機械的なスイッチ（マイクロスイッチなど）を用いて開閉を検出する方式や、光センサをベース（バイザー本体）１の内側（バニティミラー側）に設置して明暗を検出する方式、あるいは傾きセンサ（加速度センサ）を用いてベース（バイザー本体）１の傾きを検出する方式などが考えられる。図４のフローチャートの実現に関しては、ＣＰＵなどを利用したデジタル回路でも実現可能であるし、フリップフロップＩＣなどのロジックＩＣを利用した方式でも実現が可能である。

本発明の適用事例としては、自動車用バイザーの表裏両面の照明用途以外にも、グローブボックス内部照明と助手席足元照明の兼用（グローブボックスの蓋をベースとする）、コンソールボックス上のトレイ照明とボックス内部の照明の兼用（コンソールボックスの開閉蓋をベースとする）、その他車室内の蓋付きのボックス類に応用が可能である。

ベース（バイザー本体）の反転時の正面図。 ベース（バイザー本体）の格納時の正面図。 フレキシブル配線板の平面図。 フローチャート図。

符号の説明

１ ベース（バイザー本体）
２ 支軸
３ バニティミラー
４、５Ａ 光源
５ マップランプ
６ 静電容量センサ

Claims (3)

1. ベースの片面又は両面に光源を設け、
   この光源のオン／オフをベースに内蔵した静電容量センサで行うようにしたことを特徴とする自動車用車室内照明装置。
2. フレキシブル配線板上に静電容量検出回路と照明回路を統合し、ベースに内蔵したことを特徴とする請求項１に記載の自動車用車室内照明装置。
3. 前記ベースが開閉し、ベースのヒンジ部の機械的なスイッチや光センサをベースの内側に設置して明暗を検出、あるいは傾きセンサを用いて検出し、表面側と裏面側の機能を切り替え、なおかつ一組の静電容量センサでベースの両面に設けた光源のオン／オフを可能としたことを特徴とする請求項１又は２に記載の自動車用車室内照明装置。

Images