JP2007282674A - 内視鏡洗滌消毒装置、洗滌ブラシユニット、洗滌ブラシ収容カセット - Google Patents

内視鏡洗滌消毒装置、洗滌ブラシユニット、洗滌ブラシ収容カセット Download PDF

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Abstract

【課題】洗滌ブラシのブラシ部を確実かつ低コストにて容易に洗滌することができる内視鏡洗滌消毒装置を提供する。
【解決手段】内視鏡の管路の接続口に着脱自在な、流路33rを有するノズル33と、流路33rに連通自在な洗滌ブラシ収容室を有する、ノズル33に着脱自在なブラシカセット70と、洗滌ブラシを洗滌ブラシ収容室から内視鏡の前記管路に送り出すとともに、洗滌ブラシを内視鏡の管路から洗滌ブラシ収容室に引き戻す進退動作を行う洗滌ブラシ送り戻し機構と、を具備し、洗滌ブラシ送り戻し機構により、洗滌ブラシが通過する流路33rに、洗滌ブラシのブラシ部101と当接してブラシ部101の汚れを除去する挟接部材90が設けられていることを特徴とする。
【選択図】図5

Description

本発明は、洗滌ブラシを、装置本体の洗滌消毒槽に収容された内視鏡の管路に自動的に挿抜して管路を洗滌する内視鏡洗滌消毒装置、洗滌ブラシユニット、洗滌ブラシ収容カセットに関する。
体腔内の検査や治療の目的に使用される内視鏡は、体腔内に挿入する挿入部の外表面だけでなく、送気送水管路、前方送水管路、吸引管路を兼ねた処置具挿通用管路等の各内視鏡管路にも汚物が付着する。そのため、使用済みの内視鏡は、外表面に限らず、必ず各管路までも洗滌、消毒する必要がある。このため、近年では、内視鏡の各管路までをも自動的に洗滌消毒することができる内視鏡洗滌消毒装置が実用化されている。
また、内視鏡の管路、特に、吸引管路を兼ねた処置具挿通用管路は、内視鏡を用いた検査、処置において採取した体腔内の組織等が通過するため、管路に、内視鏡洗滌消毒装置では除去し難い汚物が付着しやすい。
そこで、使用者は、内視鏡の各管路の洗滌性を高めるため、内視鏡洗滌消毒装置を用いた洗滌消毒に先立って、例えば細長のシャフトの先端にブラシ部が固定された洗滌ブラシを、内視鏡の各管路に対し挿入して擦り洗いを行うことにより、内視鏡の各管路を予備洗滌し、各管路に付着した汚物を除去することを一般に行っている。
しかしながら、使用者にとって、洗滌ブラシを内視鏡の各管路に挿入し、擦り洗いによる予備洗滌を行うことは大変煩雑であり、内視鏡の洗滌消毒に対する作業時間の増加を招いてしまうといった問題があった。
このような問題に鑑み、特許文献1では、洗滌ブラシを内視鏡の各管路に自動的に挿入し、該挿入した洗滌ブラシを進退駆動することで、容易かつ短時間にて内視鏡の各管路を確実に洗滌することのできる内視鏡洗滌装置が開示されている。
ところで、洗滌ブラシを内視鏡の各管路に自動的に挿入して洗滌を行っていると、洗滌ブラシの実際に管路に接触するブラシ部に管路内の汚れが付着する。よって、従来では、洗滌後、使用者によって、使用後のブラシ部を揉み洗いする必要があるが、この揉み洗いは大変煩雑であるといった問題があった。
このような問題に鑑み、特許文献2では、洗滌ブラシに相当する掃除用ブラシを内視鏡の各管路に自動的に挿入することができるとともに、内視鏡の管路の挿入部の先端の開口から突出させた掃除用ブラシのブラシ部に相当するブラシ毛部に対し洗滌液を供給することにより、ブラシ毛部を洗滌するブラシ洗滌ノズルが配設された洗滌用ブラシ自動挿入装置が開示されている。
特開2003−10118号公報 特開平8−275918号公報
しかしながら、特許文献2に示された内視鏡の掃除用ブラシ自動挿入装置では、ブラシ部に相当するブラシ毛部に洗滌液を供給することにより、ブラシ部を洗滌する構成であることから、ブラシ部に付着した汚れが除去し難いといった問題がある他、装置に、ブラシ洗滌ノズルを新たに設ける必要があるため、装置の製造コストが増大してしまうといった問題があった。
本発明の目的は、上記問題に鑑みてなされたものであり、洗滌ブラシのブラシ部を確実かつ低コストにて容易に洗滌することができる内視鏡洗滌消毒装置、洗滌ブラシユニット、洗滌ブラシ収容カセットを提供するにある。
上記目的を達成するため本発明による内視鏡洗滌消毒装置は、洗滌ブラシを、装置本体の洗滌消毒槽に収容された内視鏡の管路に自動的に挿抜して前記管路を洗滌する内視鏡洗滌消毒装置であって、前記内視鏡の前記管路の接続口に着脱自在な、流路を有する管路接続ノズルと、前記流路に連通自在な洗滌ブラシ収容室を有する、前記管路接続ノズルに着脱自在な洗滌ブラシ収容カセットと、前記洗滌ブラシを前記洗滌ブラシ収容室から前記流路を介して前記内視鏡の前記管路に送り出すとともに、前記洗滌ブラシを前記内視鏡の前記管路から前記流路を介して前記洗滌ブラシ収容室に引き戻す進退動作を少なくとも行う洗滌ブラシ送り戻し機構と、を具備し、前記洗滌ブラシ送り戻し機構により、前記洗滌ブラシが通過する通路に、前記洗滌ブラシのブラシ部と当接して前記ブラシ部の汚れを除去する汚れ除去部材が設けられていることを特徴とする。
また、上記目的を達成するため本発明による洗滌ブラシユニットは、洗滌ブラシを、装置本体の洗滌消毒槽に収容された内視鏡の管路に自動的に挿抜して前記管路を洗滌する、前記装置本体に対し着脱自在な洗滌ブラシユニットであって、前記内視鏡の前記管路の接続口に着脱自在な、流路を有する管路接続ノズルと、前記流路に連通自在な洗滌ブラシ収容室を有する、前記管路接続ノズルに着脱自在な洗滌ブラシ収容カセットと、前記洗滌ブラシを前記洗滌ブラシ収容室から前記流路を介して前記内視鏡の前記管路に送り出すとともに、前記洗滌ブラシを前記内視鏡の前記管路から前記流路を介して前記洗滌ブラシ収容室に引き戻す進退動作を少なくとも行う洗滌ブラシ送り戻し機構と、を具備し、前記洗滌ブラシ送り戻し機構により、前記洗滌ブラシが通過する通路に、前記洗滌ブラシのブラシ部と当接して前記ブラシ部の汚れを除去する汚れ除去部材が設けられていることを特徴とする。
さらに、上記目的を達成するため本発明による洗滌ブラシ収容カセットは、洗滌ブラシを、装置本体の洗滌消毒槽に収容された内視鏡の管路に自動的に挿抜して前記管路を洗滌する洗滌ブラシユニットが具備する洗滌ブラシ収容カセットであって、前記内視鏡の前記管路の接続口に着脱自在な、流路を有する管路接続ノズルに対し、着脱自在に接続されていることを特徴とする。
本発明によれば、洗滌ブラシのブラシ部を確実かつ低コストにて容易に洗滌することができる内視鏡洗滌消毒装置、洗滌ブラシユニット、洗滌ブラシ収容カセットを提供することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の一実施の形態を示す内視鏡洗滌消毒装置を、トップカバーが開成された状態で、洗滌消毒槽に収容される内視鏡保持トレー及び内視鏡とともに示す斜視図、図2は、図1の内視鏡保持トレーに収容された内視鏡が、洗滌消毒槽に収容された状態を、トップカバーが閉成された状態で示す斜視図である。
図1、図2に示すように、内視鏡洗滌消毒装置2は、使用済みの内視鏡20や付属品を洗滌、消毒するための装置であり、洗滌消毒装置本体(以下、単に装置本体と称す)3と、その上部に、例えば蝶番4aを介して開閉自在に接続されたトップカバー4とにより主要部が構成されている。
また、装置本体3の上部に、上方に開口する内視鏡収容口をトップカバー4によって開閉される所定の深さを有する洗滌消毒槽5が形成されている。尚、洗滌消毒槽5には、内視鏡20及び内視鏡保持トレー10(以下、単にトレーと称す)が収容自在である。
さらに、装置本体3の上部の洗滌消毒槽5を囲む位置に、装置本体3に対しトップカバー4が閉成された際、装置本体3とトップカバー4との間を水密に保つパッキン5a(図2参照)が配設されている。
また、装置本体3の、例えば操作者が近接する側の前面に、装置本体3の洗滌、消毒動作スタートスイッチ、洗滌、消毒モード選択スイッチ等の各種入力操作スイッチ、及び洗滌消毒時間、動作異常警告等の表示が行われる操作パネル8が配設されている。尚、操作パネル8の位置は、装置本体3上であればこの位置に限定されない。
トップカバー4は、硬質で光透過性を有する樹脂部材、所謂、透明樹脂部材または半透明樹脂部材から形成されている。従って、洗滌消毒槽5の内視鏡収容口が、図2に示すようにトップカバー4により閉成された状態においても、該トップカバー4を通して洗滌消毒槽5内が目視観察できるようになっている。
装置本体3の洗滌消毒槽5の所定位置、例えば操作パネル8が配設された操作者近接側の位置に、トレー10が装脱自在な保持部6aを有するトレー保持部材6が配設されている。
トレー保持部材6は、トレー10を装脱する斜め上方に指向した装脱位置と、トレー10を洗滌消毒槽5内に収容する洗滌消毒槽5の底面5tに平行な収容位置とに、例えば回動ピンにより回動自在な構成を有している。
洗滌消毒槽5の底面5tの所定位置、例えば蝶番4aが配設された操作者離間側の位置に、第1開閉突起7aが設けられており、また、第1開閉突起7aの近傍に、給水口16cが設けられている。さらに、底面5tの略中央に、第2開閉突起7bが設けられており、また、第2開閉突起7bの近傍に、排水口17cが設けられている。
第1開閉突起7aは、洗滌消毒槽5内にトレー10が収容された際、トレー10の蓋部材16aを押圧して開成させるものであり、第2開閉突起7bは、トレー10の蓋部材17aを押圧して開成させるものである。
給水口16cは、洗滌消毒槽5内に、洗滌液、消毒液、濯ぎ水等を供給するものであり、排水口17cは、洗滌消毒槽5内の洗滌液、消毒液、濯ぎ水等を、洗滌消毒槽5から排出するものである。
洗滌消毒槽5の、例えば操作者離間側の外周に、流体供給ユニット50と、洗滌ブラシユニット85とが配設されている。尚、装置本体3の上面には、洗滌ブラシユニット85の一部が、装置本体3の上面から露呈しないよう覆う開閉自在な洗滌ブラシユニットカバー83が設けられている。
流体供給ユニット50は、内視鏡20の送気管路、送水管路に、洗滌液、消毒液等の流体を供給するためのものであり、洗滌ブラシユニット85は、内視鏡20の処置具挿通管路43(図3参照)に、洗滌液、消毒液等の流体を供給するとともに、処置具挿通管路43に、後述する洗滌ブラシ100(図3参照)を挿入するためのものである。尚、洗滌ブラシユニット85の詳しい構成については、後に説明する。
流体供給ユニット50は、送気管路洗滌用ノズル31と送水管路洗滌用ノズル32とを、洗滌消毒槽5に臨む側に有しており、送気管路洗滌用ノズル31及び送水管路洗滌用ノズル32は、図示しない進退機構により、洗滌消毒槽5の側面5sから該側面5sに対し直交する方向(以下、進退方向と称す)Aに、離間(突出)して移動するまたは近接して移動して、内視鏡20の後述する管路用装着部23の送気送水口金23aに、それぞれ接続自在である。
また、洗滌ブラシユニット85は、装置本体3に着脱自在に配設されている。洗滌ブラシユニット85は、管路接続ノズルである処置具挿通管路洗滌用ノズル(以下、単にノズルと称す)33を、洗滌消毒槽5に臨む側に有しており、ノズル33は、図示しない進退機構により、洗滌消毒槽5の側面5sから進退方向Aに、離間(突出)して移動するまたは近接して移動して、内視鏡20の後述する処置具用装着部24の処置具挿通管路口金(以下、単に口金と称す)24aに接続自在である。
装置本体3の洗滌消毒槽5に配設されたトレー保持部材6の保持部6aに、使用後の内視鏡20等が収容されるトレー10が装脱自在となっている。
トレー10に収容、脱却自在な内視鏡20は、操作部21と、該操作部21に連設された可撓性を有する挿入部22とを有して主要部が構成されている。また、操作部21及び挿入部22の内部に、挿入部22の先端面に配設された図示しない対物レンズの表面に、対物レンズに対向する開口から水等を送水するための図示しない送水管路と、挿入部22の先端面に配設された対物レンズの表面に、対物レンズに対向する開口からエア等を送気するための図示しない送気管路とが配設されている。尚、操作部21及び挿入部22の内部に、挿入部22の先端から前方に水等の流体を送水する前方送水管路が配設されていてもよい。
さらに、操作部21及び挿入部22の内部に、挿入部22の先端の開口から処置具を突出させるための、組織等を吸引する吸引管路を兼ねた処置具挿通管路43(図3参照)が配設されている。
操作部21に、例えば円筒状の管路用装着部23及び処置具用装着部24が、操作部21の長手方向の挿入部22と反対の基端側に向かって斜めに操作部21から突出してそれぞれ配設されている。尚、管路用装着部23と処置具用装着部24とは、操作部21の長手方向に沿ってそれぞれ離間して配設されている。
管路用装着部23に、送水管路、送気管路の操作部21側の各開口を有する送気送水口金23aが、先端面から突出して配設されている。送気送水口金23aには、送気管路洗滌用ノズル31と送水管路洗滌用ノズル32とがそれぞれ接続される。
処置具用装着部24に、処置具挿通管路43(図4参照)の操作部21側の開口を有する接続口である口金24aが、先端面から突出して配設されている。口金24aには、ノズル33が接続される。
尚、操作部21に、管路用装着部23及び処置具用装着部24が配設されておらず、口金23a、24aが、操作部21に直接、配設されていてもよい。
トレー10の上面に、内視鏡20を所定の位置に収容配置させる収容凹部11が設けられている。収容凹部11は、収容される内視鏡20の操作部21及び挿入部22の外形形状、及び長さ寸法等を考慮して所定形状に形成されたものであり、操作部21が配設される操作部収容部12と、挿入部22が配設される挿入部収容部13とにより構成されている。
従って、操作部21及び挿入部22の外形形状、及び長さ寸法の異なる、複数種類の内視鏡20を使用する場合は、各種類の内視鏡20に対応する複数のトレー10が用意される。
収容凹部11に収容された内視鏡20の管路用装着部23及び処置具用装着部24が収容される管路用受け部14、処置具用受け部15が、操作部収容部12に設けられている。
管路用受け部14に、送気管路洗滌用ノズル31と送水管路洗滌用ノズル32との進退方向Aの先端側が挿通される開口14aが形成されており、処置具用受け部15に、ノズル33の進退方向Aの先端側が挿通される開口15aが形成されている。
操作部収容部12の底面の所定位置に、洗滌水や消毒水等を給排水するための第1給排水口16が形成されている。尚、第1給排水口16は、収容凹部11に内視鏡20が収容された際、内視鏡20の操作部21の基端側近傍に位置されるとともに、トレー10が洗滌消毒槽5に収容された際、給水口16cの近傍に位置されるよう形成されている。
また、挿入部収容部13の底面の所定位置に、洗滌水や消毒水等を給排水するための第2給排水口17が形成されている。尚、第2給排水口17は、収容凹部11に内視鏡20が収容された際、内視鏡20の挿入部22の先端近傍に位置されるとともに、トレー10が洗滌消毒槽5に収容された際、排水口17cの近傍に位置されるよう形成されている。
さらに、それぞれの給排水口16、17に、開閉自在な蓋部材16a、17aが設けられている。蓋部材16a、17aは、自重または該自重に加えて図示しない付勢部材の付勢力によって、給排水口16、17が常時、閉成状態に保持される構成となっている。
したがって、使用済みの内視鏡20が収容凹部11に収容された際、内視鏡20に付着している汚物や体液等が、給排水口16、17から漏出されることが防止される。このため、内視鏡20がトレー10の収容凹部11内に収容された状態において、内視鏡20の運搬が衛生的に行える。
トレー10の、図2中長手方向に直交する方向の一側に、取り付け部18が形成されている。取り付け部18は、トレー10が装置本体3の洗滌消毒槽5に収容される際、洗滌消毒槽5に配設されたトレー保持部材6の保持部6aに嵌入されるものであり、保持部6aの内部形状に合わせて、例えばU字状に形成されている。
トレー10の、図2中長手方向の両側部に、搬送用把持部19が形成されている。搬送用把持部19は、内視鏡20が収容されたトレー10が運搬されるに際し把持されるものであり、トレー10の下面側に突出するよう形成されている。このため、トレー10が洗滌消毒槽5に収容された後、搬送用把持部19がトップカバー4と干渉することがない。
次に、上述した洗滌ブラシユニット85の構成について、図3〜図5を用いて説明する。
図3は、図2の洗滌ブラシユニットの構成の概略を、洗滌消毒槽の一部と内視鏡の操作部の一部とともに示す上面図、図4は、図3中のIV−IV線に沿う洗滌ブラシユニットの洗滌ブラシ収容カセットの断面図、図5は、図3中のV−V線に沿う洗滌ブラシユニットの一部と洗滌消毒槽の一部を示す部分断面図である。
洗滌ブラシユニット85は、上述したように、洗滌消毒装置2の装置本体3に対して着脱自在であり、図3〜図5に示すように、進退方向Aに対し移動自在な、細長であって管状のノズル33と、該ノズル33の後端33kに着脱自在な洗滌ブラシ収容カセットであるブラシカセット70とにより主要部が構成されている。
ノズル33は、例えば樹脂から構成されたディスポーザブルな部材として形成されており、ノズル33は、後半部が装置本体3の内部3iにおける洗滌消毒槽5の側面5sの裏面5r側に配設されている。尚、ディスポーザブルな部材として形成されていなければ、ノズル33は、例えば、洗滌ブラシ100の後述するブラシ部101に対し、摩耗し難い金属から構成されていても構わない。
ノズル33の内部に、後述する洗滌ブラシ100及び洗滌液等の流体が通過する通路である流路33rが形成されており、該流路33rは、ノズル33が内視鏡20の処置具用装着部24の口金24aに接続された際、内視鏡20の内部の処置具挿通管路43と連通され、該処置具挿通管路43に、洗滌ブラシ100及び洗滌液等の流体を供給する。
また、流路33rには、図5に示すように、流路33rの一部に流路33rの一部を狭くする狭窄部99を形成するとともに、流路33rの狭窄部99を通過するブラシ部101に対して挟接することにより、ブラシ部101の汚れを除去する汚れ除去部材である挟接部材90が形成されている。
尚、挟接部材90は、ノズル33の流路33rと一体的に形成されていても構わないし、別体に形成されてノズル33の流路33rに固定されていても構わない。例えば、ノズル33が樹脂から構成されディスポーザブルな部材として形成されている場合は、ノズル33は、使用後、廃棄される部材となることから、コストダウンを図る目的で、挟接部材90も樹脂から構成され、ノズル33と一体的に形成されていることが好ましい。
ノズル33の先端側は、図3、図5に示すように、図示しない進退機構により、洗滌消毒槽5の裏面5r側から、進退方向Aに対して洗滌消毒槽5側に突出自在となるよう配設されており、洗滌消毒槽5に突出するノズル33の先端側の外周には、該突出するノズル33の先端側の外周を保護する蛇腹状の保護部材34が嵌合されている。さらに、装置本体3の内部3iには、ノズル33を進退方向Aに対して進退させる、図示しない既知の進退機構が配設されている。尚、本実施の形態においては、ノズル33を、進退方向Aに進退させずに、ノズル33と口金24aとを、チューブ等で接続しても構わない。
ブラシカセット70は、図3に示すように、装置本体3の上面に着脱自在に固定されて配設されている。尚、ブラシカセット70は、例えば樹脂から構成されたディスポーザブルな部材として形成されていても構わない。尚、ディスポーザブルな部材して形成されていなければ、ブラシカセット70は、金属から構成されていても構わない。
また、ブラシカセット70は、図4に示すように、細長なシャフト102と、該シャフト102の先端に固定されたブラシ部101とからなる洗滌ブラシ100のシャフト102が巻回されて収容される洗滌ブラシ収容室(以下、単に収容室と称す)70sを有している。尚、収容室70sには、シャフト102とともにブラシ部101も収容されても構わない。
また、ブラシカセット70は、装置本体3の上面から内部3iに進入するL字状の接続ノズル71を有している。接続ノズル71は、洗滌ブラシ100及び洗滌液等の流体が通過する通路である、収容室70sに連通する流路71rを有している。また、接続ノズル71は、内部3iに進入した先端71sが、図5に示すように、装置本体3の内部3iにおいて、ノズル33の後端33kに対して着脱自在である。
接続ノズル71の先端71sが、ノズル33の後端33kに接続されることにより、流路71rが流路33rに連通される。よって、流路71rは、流路33rへの連通通路を構成している。その結果、流路33rが収容室70sに連通される。
さらに、ブラシカセット70は、装置本体3の上面から内部3iに進入するL字状の洗滌消毒液供給ノズル72を有している。洗滌消毒液供給ノズル72は、収容室70sに連通する流路72rを有している。洗滌消毒液供給ノズル72は、図4に示すように、洗滌液供給源、供給モータ等からなる、装置本体3に配設された洗滌液供給手段77と接続されている。尚、図示しないが、洗滌消毒液供給ノズル72は、消毒液供給源等からなる消毒液供給手段や、すすぎ水供給源等にも接続されている。
この接続により、洗滌液供給手段77から流路71rに、洗滌液が流路72rを介して供給され、その後、洗滌液は、流路33rを介して処置具挿通管路43に供給され、その結果、処置具挿通管路43が洗浄液によって洗滌される。尚、供給される洗滌液は、流路33rの挟接部材90にブラシ部101から付着された汚れも除去する。
また、ブラシカセット70の内部には、図4に示すように、収容室70sに収容された洗滌ブラシ100を、連通する流路71r、流路33r、処置具挿通管路43に対し送り出すとともに、送り出した洗滌ブラシ100を収容室70sに引き戻す洗滌ブラシ送り戻し機構であるブラシ送り戻しローラ73及び該ローラ73を回動させるブラシ送り戻しモータ75とが着脱自在である。
また、ブラシ送り戻しローラ73の収容室70s側の近傍には、洗滌ブラシ100を収容室70sからブラシ送り戻しローラ73に確実にガイドするためのガイド部材74がブラシカセット70の内部に対して着脱自在である。
ブラシ送りローラ73は、装置本体3の制御手段1に回動制御されたブラシ送り戻しモータ75によって回動されることにより、洗滌ブラシ100を、収容室70sから通路である処置具挿通管路43に送り出して、洗滌ブラシ100を処置具挿通管路43に洗滌液とともに挿入し、さらに挿入後、洗滌ブラシ100に対し、処置具挿通管路43内において送り戻しする進退駆動を行う。このことにより、処置具挿通管路43は、ブラシ部101の進退駆動により擦り洗いされて洗滌される。よって、制御手段1も洗滌ブラシ送り戻し機構を構成している。尚、制御手段1は、ブラシ送り戻しモータ75のみの回動を制御するものであっても構わないし、洗滌消毒装置2全体の動作制御を行うものであっても構わない。
また、ブラシ送りローラ73は、装置本体3の制御手段1に回動制御されたブラシ送り戻しモータ75によって回動されることにより、洗滌ブラシ100のブラシ部101が、流路33rに設けられた挟接部材90に対し、連続的に往復して当接するよう、洗滌ブラシ100に対し、送り戻しする進退動作を行う。
具体的には、図5に示すように、ブラシ送りローラ73は、挟接部材90による狭窄部99が形成された進退方向Aの位置L2に対して、進退方向Aの先端側の近傍位置L1と、進退方向Aの後端側の近傍位置L3との間において、ブラシ部101を連続的に進退動作させる。
次に、このように構成された内視鏡洗滌消毒装置2の作用について、上述した図1〜図5を用いて説明する。
先ず、使用後の内視鏡20が、上述したようにトレー10の収容凹部11に収容配置される。具体的には、挿入部22が挿入部収容部13に、挿入部22の先端が第2給排水口17の近傍に位置するよう配置され、操作部21の管路用装着部23の先端側が、管路用受け部14の開口14aに挿入され、処置具用装着部24の先端側が、処置具用受け部15の開口15aに挿入された結果、管路用装着部23及び処置具用装着部24が、操作部収容部12の所定の位置に位置決めされて配置される。
内視鏡20が収容凹部11に収容された後、トレー10は、図1の二点鎖線に示すように装脱位置に位置するトレー保持部材6に係止される。この際、トレー10の取り付け部18が、トレー保持部材6の保持部6aに嵌入され、その後、トレー保持部材6が、装脱位置から手動または自動で、洗滌消毒槽5への収容位置に回動されることにより、トレー保持部材6の回動に伴って、該トレー保持部材6に配置されたトレー10が、図2に示すように、洗滌消毒槽5内の所定位置に収容される。
この際、洗滌消毒槽5に収容されたトレー10により、管路用装着部23の位置が、流体供給ユニット50に対向するよう規定され、処置具用装着部24の位置が、洗滌ブラシユニット85に対向するよう規定される。
その後、洗滌消毒槽5の底面5tに突設されている第1開閉突起7aにより、蓋部材16aが押し上げられて、第1給排水口16が開成されるとともに、第2開閉突起7bにより、蓋部材17aが押し上げられて、第2給排水口17が開成される。
その後、トップカバー4が手動または自動で閉成方向に移動されて、図2に示すように洗滌消毒槽5の内視鏡収容口が閉成される。尚、この際、装置本体3の上面に設けられたパッキン5aにより、トップカバー4と装置本体3とが水密に保たれる。よって、洗滌消毒中において、洗滌消毒槽5内の液体が、装置本体3の外部に飛散されることがない。
その後、図示しない進退機構により、図3、図4に示すように、ノズル33が進退方向Aにおいて先端側に移動されて、ノズル33の先端が内視鏡20の処置具用装着部24の口金24aに対し接続される。
このことと同時に、送気管路洗滌用ノズル31と送水管路洗滌用ノズル32とが、進退方向Aの先端側に移動されて、送気管路洗滌用ノズル31と送水管路洗滌用ノズル32との各先端が、内視鏡20の管路用装着部23の送気送水口金23aに対しそれぞれ接続される。
その後、制御手段1の回動制御により、ブラシ送り戻しモータ75が回動されることに伴って、ブラシ送り戻しローラ73が回動されることにより、洗滌ブラシ100が、ブラシカセット70の収容室70sから送り出され、流路71r、33rを介して、口金24aから処置具挿通管路43に挿入される。
次いで、制御手段1の回動制御によるブラシ送り戻しモータ75の回動に伴うブラシ送り戻しローラ73の回動により、シャフト102、即ち洗滌ブラシ100が、処置具挿通管路43において送り戻しによる進退動作されることにより、処置具挿通管路43は、挿入された洗滌ブラシ100のブラシ部101の進退により擦り洗いされる。即ち洗滌される。
尚、洗滌ブラシ100は、内視鏡20の挿入部22の先端の処置具挿通管路43の開口から突出するまで挿入される。即ち、処置具挿通管路43の先端まで確実に洗滌される。
また、この洗滌の際、洗滌消毒液供給ノズル72に洗滌液供給手段77が接続されていることにより、流路72r、流路71r、流路33r、口金24aを介して、洗滌液も、処置具挿通管路43に供給される。尚、供給された洗滌液は、挿入部22の先端の処置具挿通管路43の開口から、トレー10の第2給排水口17を介して、洗滌消毒槽5の排水口17cから排水される。
さらに、ノズル31、32により、口金23aを介して、内視鏡20の送水管路、送気管路にも、洗滌液が供給され、各管路が洗滌される。この場合であっても、供給された洗滌液は、挿入部22の先端の送水管路、送気管路の各開口から、トレー10の第2給排水口17を介して、洗滌消毒槽5の排水口17cから排水される。
洗滌後、制御手段1の回動制御によるブラシ送り戻しモータ75の回動に伴うブラシ送り戻しローラ73の回動により、シャフト102がブラシカセット70の収容室70sに引き戻されることにより、ブラシ部101は、処置具挿通管路43から抜去されて流路33rに引き戻される。
その後、制御手段1の回動制御によるブラシ送り戻しモータ75の回動に伴うブラシ送り戻しローラ73の回動によって、シャフト102が連続的に進退動作されることにより、図5に示すように、挟接部材90による狭窄部99が形成された進退方向Aの位置L2に対して、進退方向Aの先端側の近傍位置L1と、進退方向Aの後端側の近傍位置L3との間において、ブラシ部101が連続的に進退動作される。尚、この間も、流路33rには、洗滌液が供給され続けている。
その結果、ブラシ部101は、当接する挟接部材90によって収縮され、擦り洗いされる。即ち、処置具挿通管路43を洗滌した際、該処置具挿通管路43からブラシ部101に付着した汚れは、ブラシ部101に対し挟接する挟接部材90に付着される。
尚、挟接部材90に付着された汚れは、洗滌液により、流路33r、処置具挿通管路43を通過し、挿入部22の先端の処置具挿通管路43の開口から、トレー10の第2給排水口17を介して、洗浄液とともに、洗滌消毒槽5の排水口17cから排水される。
最後に、制御手段1の回動制御によるブラシ送り戻しモータ75の回動に伴うブラシ送り戻しローラ73の回動により、洗滌ブラシ100のブラシ部101は、ブラシカセット70の収容室70sに収容されるか、ローラ73の進退方向Aの先端側で待機される。その後、洗滌ブラシ100は、次の洗滌に用いられる。
尚、洗滌ブラシ100が、洗滌により消耗した際、ブラシカセット70及び洗滌ブラシ100がディスポーザブルな部材から形成されている場合は、ブラシカセット70が取り外された後、使用後の洗滌ブラシ100が収容室70sに収容されたブラシカセット70は廃棄される。
このように、本実施の形態においては、ノズル33の流路33rに、流路33rの一部に狭窄部99を形成するとともに、狭窄部99を通過するブラシ部101に対して挟接することにより、ブラシ部101の汚れを除去する挟接部材90が形成されていると示した。
また、制御手段1の回動制御によるブラシ送り戻しモータ75の回動に伴うブラシ送り戻しローラ73の回動により、洗滌ブラシ100のブラシ部101が、流路33rに設けられた挟接部材90に対し、連続的に往復して当接するよう、洗滌ブラシ100に対し、送り戻しする進退動作が行われると示した。
具体的には、図5に示すように、挟接部材90による狭窄部99が形成された進退方向Aの位置L2に対して、進退方向Aの先端側の近傍位置L1と、進退方向Aの後端側の近傍位置L3との間において、ブラシ部101が挟接部材90に対し、当接しながら連続的に進退動作されると示した。
このことによれば、処置具挿通管路43を洗滌ブラシ100のブラシ部101で洗滌した後、ブラシ部101が挟接部材90の近傍における近傍位置L1と近傍位置L3との間において連続的に進退駆動されるのみで、ブラシ部101に処置具挿通管路43から付着された汚れが、容易に、ブラシ部101に挟接する挟接部材90に付着されることから、ブラシ部101を確実かつ低コストにて容易に洗滌することができる。
尚、以下、変形例を示す。
図6は、図5の挟接部材の当接面の形状の変形例を示す洗滌ブラシユニットの一部と洗滌消毒槽の一部を示す部分断面図である。
図6に示すように、ブラシ部101に挟接する挟接部材90は、ブラシ部101への当接面90tが、凹凸形状である複数の歯を有する形状に形成されていても構わない。尚、この場合、挟接部材90は、ブラシ部101に対し、摩耗し難い金属から構成されていることが好ましい。
このことによれば、挟接部材90は、当接面90tの複数の歯の凹凸により、当接するブラシ部101の汚れを積極的に落とすことができるともに、ブラシ部101の汚れを挟接部材90に積極的に付着させることができることから、本実施の形態よりも、より確実にブラシ部101を洗滌することができる。
尚、以下、別の変形例を示す。
図7は、図5の接続ノズルの流路に挟接部材が形成された変形例を示す洗滌ブラシユニットの一部と洗滌消毒槽の一部を示す断面図である。
本実施の形態においては、挟接部材90は、ノズル33の流路33rに形成されていると示した。これに限らず、図7に示すように、ブラシカセット70の接続ノズル71の流路33rへの連通通路となる流路71rに、挟接部材90が形成されていても構わない。
この場合、制御手段1の回動制御によるブラシ送り戻しモータ75の回動に伴うブラシ送り戻しローラ73の回動により、洗滌ブラシ100のブラシ部101が、流路71rに設けられた挟接部材90に対し、連続的に往復して当接するよう、洗滌ブラシ100に対し、送り戻しする進退動作が行われる。
具体的には、挟接部材90による流路71rの一部を狭くする狭窄部99が形成された位置L5に対して、先端側の近傍位置L4と、後端側の近傍位置L6との間において、ブラシ部101が挟接部材90に対し、当接しながら連続的に進退動作される。
このことによれば、本実施の形態と同様の効果を得ることができる他、ブラシカセット70が、ディスポーザブルな部材から形成されている場合、ブラシカセット70の廃棄に伴い、挟接部材90も廃棄されることから、ブラシカセット70を交換する毎に、新しい挟接部材90を、ブラシ部101の洗滌に用いることができることから、より効率良く、確実にブラシ部101を洗滌することができる。
尚、以下、さらに別の変形例を示す。
図8は、図5の接続ノズルの中途位置に設けられたアタッチメント部材の流路に挟接部材が形成された変形例を示す洗滌ブラシユニットの一部と洗滌消毒槽の一部を示す断面図である。
図8に示すように、ブラシカセット70の接続ノズル71の中途位置、例えば、ブラシカセット70と接続ノズル71とが接続自在である場合、ブラシカセット70と接続ノズル71との接続位置に、アタッチメント部材60が着脱自在に構成されている。
また、アタッチメント部材60は、接続流路である流路60rを有しており、該流路60rは、アタッチメント部材60の着脱に伴い、流路71rと収容室70sとに連通自在である。
このような構成を有する場合、アタッチメント部材60の流路60rに、挟接部材90が形成されていても構わない。
この場合、制御手段1の回動制御によるブラシ送り戻しモータ75の回動に伴うブラシ送り戻しローラ73の回動により、洗滌ブラシ100のブラシ部101が、流路60rに設けられた挟接部材90に対し、連続的に往復して当接するよう、洗滌ブラシ100に対し、送り戻しする進退動作が行われる。
具体的には、挟接部材90による流路60rの一部を狭くする狭窄部99が形成された位置L8に対して、先端側の近傍位置L7と、後端側の近傍位置L9との間において、ブラシ部101が挟接部材90に対し、当接しながら連続的に進退動作される。
このことによれば、本実施の形態と同様の効果を得ることができる他、アタッチメント部材60の交換に伴い、挟接部材90も交換されることから、容易に、挟接部材90を交換することができる。
また、アタッチメント部材60を交換するだけで、毎度、新しい挟接部材90を、ブラシ部101の洗滌に用いることができるため、より効率良く、確実にブラシ部101を洗滌することができる。尚、このことは、ノズル33やブラシカセット70がディスポーザブルな部材から形成されていない場合に特に有用である。
また、アタッチメント部材60は、接続ノズル71に対し着脱自在であると示したが、これに限らず、ノズル33に対し着脱自在であっても構わない。この場合、流路60rは、流路33rに連通することになる。
さらに、アタッチメント部材60は、接続ノズル71の先端71sと、ノズル33の後端33kとの間に対し着脱自在であっても構わない。この場合、流路60rは、流路33rと流路71rとに連通することになる。
尚、以下、さらにまた別の変形例を示す。
図9は、図2のトレーの収容凹部の挿入部収容部に挟接部材が形成された変形例を示す挿入部収容部の斜視図、図10は、図9の挟接部材周辺の挿入部収容部の部分拡大斜視図、図11は、図9の挟接部材の形状の変形例を示す洗滌消毒槽におけるトレーの収容凹部の挿入部収容部の斜視図、図12は、図11の挟接部材周辺の挿入部収容部の部分拡大斜視図である。
本実施の形態においては、挟接部材90は、ノズル33の流路33rに形成されていると示した。また、挟接部材90は、図7に示すように、接続ノズル71の流路71rに形成されていても構わないし、図8に示すように、アタッチメント部材60の流路60rに形成されていても構わないと示した。
これに限らず、挟接部材90は、洗滌消毒槽に収容されるトレー10に形成されていても構わない。具体的には、図9に示すように、洗滌消毒槽5に収容されるトレー10の収容凹部11の挿入部収容部13の第2給排水口17の近傍に、図10に示すように、例えば円柱状の一対からなる挟接部材90が形成されていても構わない。尚、挿入部収容部13における挟接部材90の第2給排水口17離間側には、挟接部材90に対向する、例えば一対の円柱状からなる挿入部抑え65が形成されている。
この場合、内視鏡20の挿入部22がトレー10の挿入部収容部13に、挿入部22の先端が、一対の挿入部抑え65に挟持されるよう収容された後、ブラシ送り戻しローラ73の回動により、洗滌ブラシ100のブラシ部101が、処置具挿通管路43の挿入部22の先端の開口から突出されるまで送り出される。尚、この場合、洗滌ブラシ100が通過する通路は、挿入部収容部13内の空間となる。
その後、ブラシ部101が、挟接部材90に対し、連続的に往復して当接するよう、洗滌ブラシ100に対し、送り戻しする進退動作が行われる。具体的には、挟接部材90による狭窄部99が形成された位置L11に対して、先端側の近傍位置L10と、後端側の近傍位置L12との間において、ブラシ部101が挟接部材90に対し、当接しながら連続的に進退動作される。
このことによれば、本実施の形態と同様の効果を得ることができる他、挟接部材90は、第2給排水口17の近傍に設けられていることから、洗滌ブラシユニット85外において、ブラシ部101を洗滌することができる他、挟接部材90に付着した汚れを、即座に第2給排水口17から排出することができる。
よって、洗滌ブラシユニット85側の各流路33r、71rに、ブラシ部101からの汚れが付着してしまうことを極力防ぐことができることから、本実施の形態よりも、流路33r、71rを衛生的に保って、ブラシ部101を容易かつ確実に洗滌することができる。
尚、挟接部材90は、図11、図12に示すように、レール状に形成されて、挿入部抑え65が一体的に形成された形状であっても構わない。また、レール状の挟接部材90に、さらに、挟接部材90の狭窄部99をより断面積が小さくなるよう狭窄する対向突起90dが形成されておれば、対向突起90dが形成された位置L14に対して、先端側の近傍位置L13と、後端側の近傍位置L15との間において、ブラシ部101が対向突起90dに対し、当接されながら進退動作されることにより、対向突起90dにより、より確実に、ブラシ部101を洗滌することができる。
また、挟接部材90は、トレー10に形成されていると示したが、これに限らず、洗滌消毒槽5の底面5tに直接形成されていても構わない。この場合、挟接部材90は、排水口17cの近傍に形成される。また、この場合、洗滌ブラシ100が通過する通路は、洗滌消毒槽5内の空間となる。
また、本実施の形態の内視鏡洗滌消毒装置2において、挟接部材90は、ノズル33の流路33rと、接続ノズル71の流路71rと、アタッチメント部材60の流路60rと、トレー10の挿入部収容部13と、洗滌消毒槽5の底面5tとのいずれか1つに形成されると示したが、これに限らず、上記の全ての位置に形成されていても構わない。
また、本実施の形態においては、洗滌ブラシユニット85は、洗滌ブラシ100を、内視鏡20の処置具挿通管路43に挿入し、該処置具挿通管路43を洗滌するために用いると示したが、これに限らず、洗滌ブラシ100を、内視鏡20の送水管路または送気管路に挿入し、送水管路または送気管路を洗滌するために用いても構わないということは勿論である。あるいは、前方送水管路を洗滌するために用いても構わない。
さらに、本実施の形態においては、内視鏡20は、トレー10に収容されて、洗滌消毒槽5に収容されると示したが、これに限らず、内視鏡20は、直接、洗滌消毒槽5に収容されても構わない。
図13は、洗滌消毒槽に内視鏡が収容された状態を示す、トレーを用いないで内視鏡等を洗滌消毒する内視鏡洗滌消毒装置の上面図、図14は、図13の保持網の拡大斜視図、図15は、図13の保持網の先端保持部に内視鏡の挿入部の先端が保持された後、処置具挿通管路の挿入部の先端開口から洗滌ブラシのブラシ部が突出された状態を概略的に示す斜視図である。
ところで、洗滌ブラシ100のブラシ部101を洗滌する別の方法として、内視鏡20を洗滌消毒槽に収容後、洗滌ブラシ送り戻しローラ73により、ブラシ部101が、処置具挿通管路43の挿入部22の先端の開口から突出された後、洗滌消毒槽に貯留された洗滌液の対流を利用して、ブラシ部101を洗滌する方法が周知である。
このような洗滌方法によれば、内視鏡洗滌消毒装置を用いた内視鏡の洗滌消毒工程において、ブラシ部101を自動的に洗滌することができるため、ブラシ部101の洗滌工程を短縮できる他、ブラシ部101を洗滌する手段を別途、洗滌消毒装置に設ける必要がないため、洗滌消毒装置の製造コストを削減することができるといった利点がある。
しかしながら、この洗滌方法は、洗滌消毒槽における洗滌液の対流を用いる方法であることから、ブラシ部101の汚れを積極的に除去する方法ではないため、ブラシ部101の汚れを確実に除去することができないといった問題がある。
また、同様の方法でブラシ部101の汚れを除去する方法として、洗滌消毒槽に設けられた、洗滌消毒槽に洗滌液を供給する給水ノズルの洗滌液の落下エリアに、内視鏡20の挿入部22の先端を配置し、先端から突出したブラシ部101を給水ノズルから落下する洗滌液で積極的に洗滌する手法も周知である。
しかしながら、洗滌消毒槽への内視鏡20の収容は、使用者により行われるため、挿入部22の先端が、給水ノズルの洗滌液の落下エリアに配設されないで配置されてしまう場合もある。よって、使用者に、確実に挿入部22の先端を給水ノズルの洗滌液の落下エリアに配設させる構成が望まれていた。
このような事情に鑑み、洗滌消毒槽に配設される保持網に、挿入部先端の位置を規定する先端保持部を設けた内視鏡洗滌消毒装置111の構成を、以下、図13〜図15を用いて説明する。
尚、以下に示す内視鏡洗滌消毒装置111は、上述したトレー10を用いないで内視鏡等を洗滌消毒する一般的な洗滌消毒装置を例に挙げて説明する。また、このような内視鏡洗滌消毒装置111の構成は既知であるため、主要部の構成のみを以下説明する。
図13に示すように、内視鏡洗滌消毒装置111は、洗滌消毒される内視鏡120が収容自在な洗滌消毒槽105を装置本体103に有しており、洗滌消毒槽105の底面105tの略中央には、内視鏡120の各スコープスイッチ等の釦類、鉗子栓等を収容して、該釦類及び鉗子栓等を、内視鏡120と共に、洗滌消毒するための洗滌ケース106が配設されている。
また、洗滌消毒槽105の底面105tの洗滌ケース106を囲む位置に、平面上、略環状の保持網160が配設自在となっている。保持網160は、洗滌消毒槽105に配設された際、載置された内視鏡120を保持して、洗滌消毒に適切な位置に内視鏡120をセッティングするものである。
また、保持網160は、内視鏡120を保持後、該内視鏡120と洗滌消毒槽105の底面105tとの間に間隙を形成することにより、洗滌消毒の際、内視鏡120の洗滌消毒槽105の底面105tに対向する外表面の部位、即ち、保持網160を用いない際、底面105tに接触する外表面の部位を確実に洗滌消毒させるためのものである。
保持網160は、例えば、細長な針金部材から形成されており、図14に示すように、巻回部160mと、操作部保持部160sと、先端保持部160hとにより主要部が構成されている。
巻回部160mは、図13、図14に示すように、平面的に環状に形成されており、内視鏡120の挿入部122、ユニバーサルコード123が巻回されて載置される。尚、この際、例えば挿入部122は、時計周りに巻回されて載置され、ユニバーサルコード123は、反時計周りに巻回されて載置される。
操作部保持部160sは、巻回部160mから上方に延出して形成されており、内視鏡120の操作部121が載置される。尚、操作部保持部160sに載置された操作部121は、巻回部160mから上方に離間して位置される。
また、操作部保持部160sは、保持網160が、洗滌消毒槽105に収容された際、後述するポート132、133の近傍に位置される。
先端保持部160hは、操作部保持部160sの近傍において、巻回部160mから上方に延出して形成されており、内視鏡120の挿入部122の先端122hが載置される。尚、先端保持部261hに載置された挿入部122の先端122hは、巻回部160mから上方に離間して位置される。
尚、図15に示すように、先端保持部160hの洗滌消毒槽105の底面105tからの延出高さh2は、洗滌消毒槽105に洗滌液が満たされた際の液面Eの洗滌消毒槽105の底面105tからの延出高さh1よりも低くなっている。これは、先端保持部160hに載置される挿入部122の先端122hを確実に、洗浄液中に浸漬させるためである。尚、このことは、操作部保持部160sであっても同様である。
また、先端保持部160hは、保持網160が、洗滌消毒槽105に収容された際、後述する給水ノズル143の洗滌液の落下エリア150に位置される。また、先端保持部160hを使用者が認識し易いよう、先端保持部160hに着色等がなされていてもよい。
洗滌消毒槽105のテラス部115に、洗滌消毒槽105に対し、洗滌、あるいはすすぎに使用する水を供給する、または洗滌消毒槽105の循環口156から吸引した洗滌液,水,消毒液等を、再度洗滌消毒槽105に供給するための給水ノズル143等が配設されている。
また、洗滌消毒槽105のテラス部115の近傍であって、テラス部115に対向する位置に、内視鏡120の、例えば送水管路及び送気管路に、後述するチューブ172を介して洗滌液,水,アルコール,消毒液、またはエア等の流体を供給するポート132と、内視鏡120の処置具挿通管路に、後述するチューブ173を介して洗滌液,水,アルコール,消毒液、またはエア等の流体を供給するポート133とが配設されている。尚、ポート133は、上述したノズル33に相当するものであるが、この場合、ポート133は、進退方向Aに対し、進退機構により進退しない構成となっている。
ポート132は、内視鏡120が洗滌消毒槽105に収容された際、内視鏡120の送気管路及び送水管路に流体を供給するため、チューブ172を介して、内視鏡120の送気管路及び送水管路の各口金に接続される。
具体的には、ポート132には、チューブ172の一端が接続され、内視鏡120の送気管路及び送水管路の各口金には、チューブ172の他端に接続された流路分岐部材172bが接続される。具体的には、流路分岐部材172bにより、送気管路及び送水管路の各口金は、ポート132と1本のチューブ172を介して接続される。
ポート133は、内視鏡120が洗滌消毒槽105に収容された際、内視鏡120の処置具挿通管路に流体を供給するため、チューブ173を介して、内視鏡120の処置具挿通管路口金124aに接続される。
また、装置本体103には、ポート133を具備する、上述した洗滌ブラシユニット85に相当する構成を有する洗滌ブラシユニット185が配設されている。洗滌ブラシユニット185は、洗滌ブラシユニット85同様、洗滌ブラシ100を、内視鏡120の処置具挿通管路に自動的に挿抜するものである。
次に、このように構成さえた内視鏡洗滌消毒装置111の作用について、上述した図13〜図15を用いて説明する。
先ず、内視鏡120を洗滌処理する際は、保持網160が洗滌消毒槽105に収容される。この際、保持網160は、操作部保持部160sが、ポート132、133の近傍に位置され、先端保持部160hが、給水ノズル143の洗滌液の落下エリア150に位置されるよう、洗滌消毒槽105に収容される。
次いで、保持網160に内視鏡120が載置される。具体的には、先端保持部160hに、内視鏡120の挿入部122の長さを考慮しながら挿入部122の先端122hが載置され、巻回部160mに、内視鏡120の挿入部122及びユニバーサルコード123が巻回されて載置され、操作部保持部160sに、内視鏡120の操作部121が載置される。尚、操作部121の操作部保持部160sへの載置は、挿入部122の先端122hの先端保持部160hへの載置よりも先に行っても構わない。
この際、内視鏡120の挿入部122の先端122hは、先端保持部160hにより、給水ノズル143の洗滌液の落下エリア150に配置されるとともに、巻回部160mから上方に離間して載置される。また、内視鏡120の操作部121も、操作部保持部160sにより、巻回部160mから上方に離間して載置される。
次いで、内視鏡120の送気管路及び送水管路の各口金に、チューブ172を介してポート132が接続されるとともに、内視鏡120の処置具挿通管路口金124aに、チューブ173を介してポート133が接続される。
その後、内視鏡洗滌消毒装置111の洗滌動作スイッチがオンされると、洗滌消毒槽105に給水ノズル143から洗滌液が供給されて、洗滌消毒槽105が洗滌液で満たされる。尚、この際、先端保持部160hの洗滌消毒槽105の底面105tからの延出高さh2が、図15に示すように、洗滌消毒槽105に洗滌液が満たされた際の液面Eの洗滌消毒槽105の底面105tからの延出高さh1よりも低くなっていることにより、先端保持部160hに載置される挿入部122の先端122hが確実に、洗浄液中に浸漬される。尚。操作部121も同様に洗滌液中に浸漬される。
洗滌消毒槽105に洗滌液が供給されると略同時に、各ポート132、133から、内視鏡の送水管路、送気管路、処置具挿通管路に、チューブ172、173を介して洗滌液が供給される。
また、処置具挿通管路に洗滌液が供給されると略同時に、チューブ173を介して、洗滌ブラシユニット185から、洗滌ブラシ100が、処置具挿通管路に挿入される。その後、処置具挿通管路が、洗滌ブラシ100のブラシ部101が連続的に進退動作されることにより、擦り洗いされる。
処置具挿通管路の洗滌が終了後、洗滌ブラシ100が洗滌ブラシユニット185により、さらに送り出されることにより、図15に示すように、ブラシ部101が、処置具挿通管路の挿入部122の先端122hの開口144から洗滌消毒槽105内に突出される。
尚、ブラシ部101は、図15に示すように、洗滌液の液面Eよりも洗滌消毒槽105の底面105tから高く突出されるとともに、給水ノズル143の洗滌液の落下エリア150に位置される。
最後に、ブラシ部101は、給水ノズル143からの洗滌液の落下により、洗滌液の水圧により洗滌される。即ち、処置具挿通管路を洗滌後、該処置具挿通管路から付着された汚れがブラシ部101から除去される。
このように、内視鏡洗滌消毒装置111を構成すれば、内視鏡の機種によらず、内視鏡120の挿入部122の先端122hが、保持網160の先端保持部160hに載置されるのみで、使用者に、確実に挿入部122の先端122hを給水ノズル143の洗滌液の落下エリア150に、容易に配設させることができることから、確実に、ブラシ部101を、給水ノズル143からの洗浄液の落下を用いて、積極的に洗滌することができる。
図16は、図15の保持網を洗滌消毒槽内において、回動自在にする保持網ユニットを示す分解斜視図である。
ところで、内視鏡120の挿入部122を、保持網160の巻回部160mに巻回して載置することは、使用者にとって、大変煩雑であるといった問題があった。よって、容易に、挿入部122を、保持網160の巻回部160mに巻回できる構成が望まれていた。
そこで、図16に示すように、図14、図15に示す保持網160に代わる保持網ユニット260を洗滌消毒槽105に収容すれば、挿入部122を、容易に保持網の巻回部に巻回することができる。
具体的には、保持網ユニット260は、保持網261と、該保持網261の受け部材262とにより主要部が構成されている。
保持網261は、例えば、細長な針金部材から形成されており、図16に示すように、巻回部261mと、先端保持部261hとにより主要部が構成されている。
巻回部261mは、平面的に環状に形成されており、内視鏡120の挿入部122、ユニバーサルコード123が、巻回されて載置されるものである。
先端保持部261hは、後述する操作部保持部262sの近傍において、巻回部261mから上方に延出して形成されており、内視鏡120の挿入部122の先端122hが載置される。尚、先端保持部261hに載置された挿入部122の先端122hは、巻回部261mから上方に離間して位置される。また、先端保持部261hは、上述した先端保持部160hと構成を同じくする部材である。
また、先端保持部261hは、保持網ユニット260が、洗滌消毒槽105に収容された際、上述した給水ノズル143の洗滌液の落下エリア150に位置される。また、先端保持部261hにも、使用者が認識し易いよう、着色等がなされていてもよい。
このように構成された保持網261は、受け部材262に回動自在に嵌入される。受け部材262は、保持網261が嵌入自在な部材であり、嵌入された保持網261は、底面262tにおいて回動自在となる。
受け部材262には、上述した操作部保持部160sと構成を同じくする操作部保持部262sが形成されている。操作部保持部262sは、底面262tから上方に延出して形成されており、内視鏡120の操作部121が載置される。尚、操作部保持部262sに載置された操作部121は、底面262tから上方に離間して位置される。
また、操作部保持部262sは、保持網ユニット260が、洗滌消毒槽105に収容された際、ポート132、133の近傍に位置される。
このように構成された保持網ユニット260は、受け部材262に保持網261が嵌入された状態で、洗滌消毒槽105に収容される。
その後、保持網ユニット260の内視鏡120を載置する際は、先ず、操作部121が、受け部材262の操作部保持部262sに載置される。その後、保持網261が受け部材262に対して、例えば時計周りに回転されると、挿入部122は、保持網261の巻回部261mに、時計周りに巻回されて載置される。
その後、挿入部122の先端122hが、挿入部122の長さに考慮して、保持網261の先端保持部261hに載置され、最後に、ユニバーサルコード123が、保持網261の巻回部261mに、反時計周りに載置される。
このように、保持網ユニット260を構成することにより、操作部121を、受け部材262の操作部保持部262sに載置後、保持網261を受け部材262に対して回動回させるのみで、挿入部122を、保持網261の巻回部261mに、巻回して載置することができることから、容易に、挿入部122を、保持網261の巻回部261mに巻回することができる。即ち、挿入部122を容易に巻回することができる保持網ユニット260を提供することができる。
本発明の一実施の形態を示す内視鏡洗滌消毒装置を、トップカバーが開成された状態で、洗滌消毒槽に収容される内視鏡保持トレー及び内視鏡とともに示す斜視図。 図1の内視鏡保持トレーに収容された内視鏡が、洗滌消毒槽に収容された状態を、トップカバーが閉成された状態で示す斜視図。 図2の洗滌ブラシユニットの構成の概略を、洗滌消毒槽の一部と内視鏡の操作部の一部とともに示す上面図。 図3中のIV−IV線に沿う洗滌ブラシユニットの洗滌ブラシ収容カセットの断面図。 図3中のV−V線に沿う洗滌ブラシユニットの一部と洗滌消毒槽の一部を示す部分断面図。 図5の挟接部材の当接面の形状の変形例を示す洗滌ブラシユニットの一部と洗滌消毒槽の一部を示す部分断面図。 図5の接続ノズルの流路に挟接部材が形成された変形例を示す洗滌ブラシユニットの一部と洗滌消毒槽の一部を示す断面図。 図5の接続ノズルの中途位置に設けられたアタッチメント部材の流路に挟接部材が形成された変形例を示す洗滌ブラシユニットの一部と洗滌消毒槽の一部を示す断面図。 図2のトレーの収容凹部の挿入部収容部に挟接部材が形成された変形例を示す挿入部収容部の斜視図。 図9の挟接部材周辺の挿入部収容部の部分拡大斜視図。 図9の挟接部材の形状の変形例を示す洗滌消毒槽におけるトレーの収容凹部の挿入部収容部の斜視図。 図11の挟接部材周辺の挿入部収容部の部分拡大斜視図。 洗滌消毒槽に内視鏡が収容された状態を示す、トレーを用いないで内視鏡等を洗滌消毒する内視鏡洗滌消毒装置の上面図。 図13の保持網の拡大斜視図。 図13の保持網の先端保持部に内視鏡の挿入部の先端が保持された後、処置具挿通管路の挿入部の先端開口から洗滌ブラシのブラシ部が突出された状態を概略的に示す斜視図。 図15の保持網を洗滌消毒槽内において、回動自在にする保持網ユニットを示す分解斜視図。
符号の説明
1…制御手段
2…内視鏡洗滌消毒装置
3…装置本体
5…洗滌消毒槽
20…内視鏡
24a…口金
33…ノズル
33r…流路
43…処置具挿通管路
60…アタッチメント部材
60r…流路
70…ブラシカセット
70s…収容室
71r…流路
73…ローラ
75…モータ
77…洗滌液供給手段
85…洗滌ブラシユニット
90…挟接部材
90t…当接面
99…狭窄部
100…洗滌ブラシ
101…ブラシ部

Claims (21)

  1. 洗滌ブラシを、装置本体の洗滌消毒槽に収容された内視鏡の管路に自動的に挿抜して前記管路を洗滌する内視鏡洗滌消毒装置であって、
    前記内視鏡の前記管路の接続口に着脱自在な、流路を有する管路接続ノズルと、
    前記流路に連通自在な洗滌ブラシ収容室を有する、前記管路接続ノズルに着脱自在な洗滌ブラシ収容カセットと、
    前記洗滌ブラシを前記洗滌ブラシ収容室から前記流路を介して前記内視鏡の前記管路に送り出すとともに、前記洗滌ブラシを前記内視鏡の前記管路から前記流路を介して前記洗滌ブラシ収容室に引き戻す進退動作を少なくとも行う洗滌ブラシ送り戻し機構と、
    を具備し、
    前記洗滌ブラシ送り戻し機構により、前記洗滌ブラシが通過する通路に、前記洗滌ブラシのブラシ部と当接して前記ブラシ部の汚れを除去する汚れ除去部材が設けられていることを特徴とする内視鏡洗滌消毒装置。
  2. 前記洗滌ブラシ送り戻し機構は、前記ブラシ部が前記汚れ除去部材に対し、連続的に往復して当接するよう、前記洗滌ブラシの進退動作をさらに行うことを特徴とする請求項1に記載の内視鏡洗滌消毒装置。
  3. 前記内視鏡の前記管路に洗滌液を供給して前記管路内を洗滌するとともに、前記通路に前記洗滌液を供給して前記汚れ除去部材に付着した汚れを除去する洗滌液供給手段をさらに具備していることを特徴とする請求項1または2に記載の内視鏡洗滌消毒装置。
  4. 前記洗滌ブラシが通過する前記通路は、前記管路接続ノズルの前記流路であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の内視鏡洗滌消毒装置。
  5. 前記洗滌ブラシが通過する前記通路は、前記洗滌ブラシ収容カセットにおける前記管路接続ノズルの前記流路への連通通路であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の内視鏡洗滌消毒装置。
  6. 前記洗滌ブラシが通過する前記通路は、前記管路接続ノズルと前記洗滌ブラシ収容カセットとの少なくとも一方に対し着脱自在なアタッチメント部材の、前記流路に連通自在な接続流路であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の内視鏡洗滌消毒装置。
  7. 前記洗滌ブラシ送り戻し機構により、前記ブラシ部は、前記洗滌消毒槽に収容された前記内視鏡の挿入部の先端に形成された前記管路の先端開口から前記洗滌消毒槽内に突出するよう送り出され、
    前記洗滌ブラシが通過する前記通路は、前記内視鏡の前記挿入部の先端の近傍に位置する前記洗滌消毒槽内に形成されることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の内視鏡洗滌消毒装置。
  8. 前記汚れ除去部材は、前記通路の一部に前記通路の一部を狭める狭窄部を形成するとともに、前記狭窄部を通過する前記ブラシ部に対し挟接する挟接部材であることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の内視鏡洗滌消毒装置。
  9. 前記挟接部材の前記ブラシ部への当接面は、凹凸形状を有していることを特徴とする請求項8に記載の内視鏡洗滌消毒装置
  10. 前記管路接続ノズルと前記洗滌ブラシ収容カセットと前記洗滌ブラシ送り戻し機構とは、洗滌ブラシユニットに配設されており、
    前記洗滌ブラシユニットは、前記装置本体に対し、着脱自在であることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の内視鏡洗滌消毒装置。
  11. 洗滌ブラシを、装置本体の洗滌消毒槽に収容された内視鏡の管路に自動的に挿抜して前記管路を洗滌する、前記装置本体に対し着脱自在な洗滌ブラシユニットであって、
    前記内視鏡の前記管路の接続口に着脱自在な、流路を有する管路接続ノズルと、
    前記流路に連通自在な洗滌ブラシ収容室を有する、前記管路接続ノズルに着脱自在な洗滌ブラシ収容カセットと、
    前記洗滌ブラシを前記洗滌ブラシ収容室から前記流路を介して前記内視鏡の前記管路に送り出すとともに、前記洗滌ブラシを前記内視鏡の前記管路から前記流路を介して前記洗滌ブラシ収容室に引き戻す進退動作を少なくとも行う洗滌ブラシ送り戻し機構と、
    を具備し、
    前記洗滌ブラシ送り戻し機構により、前記洗滌ブラシが通過する通路に、前記洗滌ブラシのブラシ部と当接して前記ブラシ部の汚れを除去する汚れ除去部材が設けられていることを特徴とする洗滌ブラシユニット。
  12. 前記洗滌ブラシ送り戻し機構は、前記ブラシ部が前記汚れ除去部材に対し、連続的に往復して当接するよう、前記洗滌ブラシを送り出す及び引き戻す進退動作をさらに行うことを特徴とする請求項11に記載の洗滌ブラシユニット。
  13. 前記洗滌ブラシが通過する前記通路は、前記管路接続ノズルの前記流路であることを特徴とする請求項11または12に記載の洗滌ブラシユニット。
  14. 前記洗滌ブラシが通過する前記通路は、前記洗滌ブラシ収容カセットにおける前記管路接続ノズルの前記流路への連通通路であることを特徴とする請求項11〜13のいずれか1項に記載の洗滌ブラシユニット。
  15. 前記洗滌ブラシが通過する前記通路は、前記管路接続ノズルと前記洗滌ブラシ収容カセットとの少なくとも一方に対し着脱自在なアタッチメント部材の、前記流路に連通自在な接続流路であることを特徴とする請求項11〜14のいずれか1項に記載の洗滌ブラシユニット。
  16. 前記汚れ除去部材は、前記通路の一部に前記通路の一部を狭める狭窄部を形成するとともに、前記狭窄部を通過する前記ブラシ部に対し挟接する挟接部材であることを特徴とする請求項11〜15のいずれか1項に記載の洗滌ブラシユニット。
  17. 前記挟接部材の前記ブラシ部への当接面は、凹凸形状を有していることを特徴とする請求項16に記載の洗滌ブラシユニット。
  18. 洗滌ブラシを、装置本体の洗滌消毒槽に収容された内視鏡の管路に自動的に挿抜して前記管路を洗滌する洗滌ブラシユニットが具備する洗滌ブラシ収容カセットであって、
    前記内視鏡の前記管路の接続口に着脱自在な、流路を有する管路接続ノズルに対し、着脱自在に接続されていることを特徴とする洗滌ブラシ収容カセット。
  19. 前記流路に連通自在な洗滌ブラシ収容室を有し、
    前記洗滌ブラシ収容室から前記管路接続ノズルの前記流路への連通通路に、前記洗滌ブラシのブラシ部と当接することにより、前記ブラシ部の汚れを除去する汚れ除去部材が設けられていることを特徴とする請求項18に記載の洗滌ブラシ収容カセット。
  20. 前記汚れ除去部材は、前記連通通路の一部に前記連通通路の一部を狭める狭窄部を形成するとともに、前記狭窄部を通過する前記ブラシ部に対し挟接する挟接部材であることを特徴とする請求項18または19に記載の洗滌ブラシ収容カセット。
  21. 前記挟接部材の前記ブラシ部への当接面は、凹凸形状を有していることを特徴とする請求項20に記載の洗滌ブラシ収容カセット。
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