JP2007281648A - 車載データレコーダおよびデータ記録方法 - Google Patents

車載データレコーダおよびデータ記録方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2007281648A
JP2007281648A JP2006102812A JP2006102812A JP2007281648A JP 2007281648 A JP2007281648 A JP 2007281648A JP 2006102812 A JP2006102812 A JP 2006102812A JP 2006102812 A JP2006102812 A JP 2006102812A JP 2007281648 A JP2007281648 A JP 2007281648A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle
data
data recorder
electronic control
communication
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2006102812A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4872417B2 (ja
Inventor
Yukihiro Ino
幸宏 猪野
Kazuaki Karasawa
和明 柄澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP2006102812A priority Critical patent/JP4872417B2/ja
Publication of JP2007281648A publication Critical patent/JP2007281648A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4872417B2 publication Critical patent/JP4872417B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Small-Scale Networks (AREA)

Abstract

【課題】車両走行時の制御情報を複数の電子制御装置出力として2つの車内LANを介して車載データレコーダに記録し、この複数の電子制御装置に異常発生時には、外部診断装置を接続して異常診断を行う車両制御システムで用いられる車載データレコーダにおいて、外部診断装置からの情報と、前記車載データレコーダにおける制御情報とが混乱することのない正確な情報記録を可能とした車載データレコーダの実現を目的とした。
【解決手段】電子制御装置からの出力信号の通信データの前に識別子を設定し、この際、車載データレコーダ出力信号にも専用の識別子を設定する。この車載データレコーダ専用の識別子として、外部診断装置に設定される識別子と異なる識別子を設定する。
【選択図】図6

Description

本発明は、車両の走行状態に関する電子制御条件の各種データを記録し、故障診断や事故原因の究明に利用する車載データレコーダに関する。
走行中の車両に例えば車両走行制御、エンジン制御、無断変速機制御等各種車両データを取り込む制御装置を搭載しておき、故障診断や事故原因究明に利用する車両用ドライブレコーダまたは車載データレコーダが知られており、且つこれら各制御装置は上記の各種車両制御データから車両各部の動作異常を診断する外部診断装置への接続が可能としている(例えば下記特許文献1、特許文献2)。しかし、このような構成の装置によれば、車両毎に異なる制御装置の種類と個数に対応して記録データを決定し、それぞれの記録処理プログラムを作成してドライブレコーダに記録させなければならず、その作業工数が多大になるという問題があった。
また、上記の問題を解決するために下記特許文献3においては、上記車両に搭載した制御装置と外部診断装置との間に車両データを収集時の通信手順と通信内容とを記憶する車両用ドライブレコーダを接続し、この記憶された通信手順と通信内容とを外部診断装置に転送し、外部診断装置は上記の制御装置から車両制御情報を収集し装置の異常診断を行う構成としている。これにより、従来必要とされた、車両毎に異なる制御装置の種類と個数に対応して収集データを決定し、これら収集データの記録処理プログラムを作成して、予めドライブレコーダとなるデータレコーダに記憶させる作業工数を不要とし、制御装置の種類と個数に応じて収集データを自動的に決定する車両用ドライブレコーダが開示されている。
特に特許文献3の場合、車載データレコーダがデータ取得後、異常診断を行う場合、外部診断装置を車載データレコーダに接続して各制御装置の制御情報を収集する際に、車載データレコーダを制御装置の回線から外部診断装置へ手動で切り替える必要がある。ここで、外部診断装置と車載データレコーダ間の通信には車両に搭載されている制御装置と同一の識別子を用いている。このため、この切り替え操作を行うことなく外部診断装置を接続すると、車載データレコーダが記録するデータに外部診断装置から送信された通信用のデータが混在することになり、正確なデータ記録が保証されなくなる問題があった。
特開平7−37133号公報 特開平8−235491号公報 特開2001−266199号公報
前記問題を解決するため、本発明においては、このようなデータの混在が生じることなく、外部診断装置接続時の車載データレコーダの自動切り替えを行うことが可能な車載データレコーダおよびそれに関連するデータ記録方法の提供を目的とした。
上記目的を達成するために、本発明においては以下の構成を基本構成とした。すなわち、複数の電子制御装置が接続されている第1および第2の2つの車内LANには車載データレコーダ1台が共通に第1および第2のケーブルを介して接続されており、この第1および第2のケーブルから第3および第4のケーブルにより2つの車内LAN出力を分岐し、これ等車内LANに接続されている電子制御装置からの制御情報について診断を行う外部診断装置への接続を可能としている。この構成において、車載データレコーダ専用の識別子を設定し、この専用の識別子を外部診断装置からの通信メッセージの前に設定する識別子と異なるものとすることにより車載データレコーダにおけるデータの混乱を避ける構成としている。
本発明の請求項1においては、2つの車内LANに接続されている電子制御装置からの制御情報を1台の車載データレコーダに記録する際の識別子(すなわちID)と、これ等電子制御装置の制御情報を診断するために車外に接続する外部診断装置からのデータに付される識別子とを異なるIDとしている。すなわち、外部診断装置が各電子制御装置と1対1通信を行う際に複数の電子制御装置それぞれに専用IDを設定するが、車載データレコーダにおいても、同様に複数の電子制御装置それぞれと通信を行う際に上記外部診断装置とは異なるIDを設定することを特徴としている。これにより外部診断装置とのデータの切り分けが明確となり、データが混在することなく、正確な通信メッセージの送受信が可能となった。
以下、本発明を図により説明する。図1に本発明における車載データレコーダ1の基本構成を示す。図1において中央演算装置10は電源監視回路11により電源供給状況が監視されている。中央演算装置10は揮発性メモリ12と不揮発性メモリ13とが接続されており、車両制御状態に関する情報となるデータは図2に示す車内LAN2および車内LAN3にそれぞれ双方向通信IF(インタフェース)14および双方向通信IF(インタフェース)15を介して中央演算装置10に取り込まれる。
図2は本発明による車載データレコーダ1を用いた車両制御監視の車内システム全体の構成を示すもので、車両4に複数のネットワークとして車内LAN2および車内LAN3の2つの場合について示している。図2において2つの車内LAN2および車内LAN3にはそれぞれ5つの電子制御装置(以下、制御装置と記す)21,22,23,24,25、および31,32,33,34,35が接続されており、車両走行制御データ、エンジン制御データ等走行中の各種車両制御状態の情報に関するデータ収集が行われる。これら制御装置21〜25および31〜35からの各データはケーブル61および71を介して車載データレコーダ1に入力されると同時にケーブル611および711により分岐し、コネクタ81を経由して車外に取り出され、ケーブル62、72およびコネクタ82を介して接続が可能となっている外部診断装置5に入力される。
図3は本発明による車載データレコーダ1の基本動作および動作モードの遷移を示す状態遷移図である。先ず電源スイッチをオンあるいはイグニッションスイッチオン(IGN ON)にすることによりシステムリセットがかかるパワーオンリセット、あるいは外部診断装置5からのリセット要求S100により車載データレコーダ1は初期診断モードS101に遷移する。この初期診断モードS101においては車載データレコーダ1の初期状態のチェック、すなわち、中央演算装置10内蔵の図示しないレジスタ、揮発性メモリ12、不揮発性メモリ13、双方向インタフェース14および15の図示しないレジスタのそれぞれに動作異常が無いか診断を行う。
これら中央演算装置10内蔵の図示しないレジスタ、揮発性メモリ12、不揮発性メモリ13、双方向インタフェース14および15の図示しないレジスタの動作が全て正常であれば記録モードS102に遷移する。記録モードS102において、車載データレコーダ1は車内LAN2に接続されている制御装置21,22,23,24,25および車内LAN3に接続されている制御装置31,32,33,34,35それぞれと1対1で順次通信を行う。これにより中央演算装置10から送信される制御状態の情報に関するデータ送信要求に応じてその応答を受信することにより前記各電子制御装置のデータを車載データレコーダ1に記録する。
受信したデータは一旦揮発性メモリ12に記録され、例えばデータエラー、アドレスエラー等が無いことをチェックする等の揮発性メモリ12に記憶されているデータを不揮発性メモリ13に転送する条件が成立している場合にこのメモリ間のデータ転送を行う。ここで、車内LAN2に接続されている制御装置21,22,23,24,25および車内LAN3に接続されている制御装置31,32,33,34,35からデータを取得するためのデータ送信要求、揮発性メモリ12から不揮発性メモリ13にデータを転送するための条件等は車載データレコーダ1に予め設定されているものとする。
また、前記初期診断モードS101において、中央演算装置10内蔵の図示しないレジスタ、揮発性メモリ12、不揮発性メモリ13、双方向インタフェース(IF)14および15に内蔵の図示しないレジスタの何れかに異常がある場合は、上記の制御装置21〜25および31〜35からのデータの車載データレコーダ1への記録は行わず、外部診断装置通信モードS103に遷移し、外部診断装置5において動作異常の診断を行う。
図4は図3における初期診断モードS101の動作を説明するフロー図である。図4において初期診断モードS101においては、車載データレコーダに搭載されている中央演算装置10、揮発性メモリ12、不揮発性メモリ13、双方向インタフェース(IF)14、15における故障の有無を最初にチェックすることから始まる(ステップS200)。この故障診断に続いて、中央演算装置10内蔵のレジスタ、揮発性メモリ12、不揮発性メモリ13、双方向インタフェース14,15内蔵のレジスタ全てについて動作異常の有無をチェックする。ここで、異常が無ければ(ステップS201:NO)記録モードS102に遷移し、車内LAN2および車内LAN3に接続されている制御装置21〜25および31〜35から制御状態のデータ収集を開始する。(ステップS202)。また、動作異常が発見されれば(ステップS201:YES)、異常がある旨をエラーログとして不揮発性メモリ13に記録し(ステップS203)、その後、図3において外部診断装置通信モードS103に遷移する(ステップS204)。ここで、本発明においては外部診断装置5の接続の有無は自動認識されるのでこのモードの遷移に対しては、外部診断装置5の接続を特に確認処理は必要ではない。
図5の送信処理および図6の受信処理は何れも図1の記録モードS102において実行されるデータ送受信処理の処理手順を示すフロー図で、先ず、図5による送信処理について説明する。
図2における車内LAN2に接続されている制御装置21,22,23,24,25および車内LAN3に接続されている制御装置31,32,33,34,35からデータを取得するためのデータ送信要求は予め定められた一定周期で行われ、この周期をタイマにより監視し、このタイマがタイムアウトとなると所定の周期のタイミングに達したとして(ステップS300:YES)、各制御装置からのデータ取り込みを開始する。この際、先ずネットワーク(LAN)が負荷オーバになっていないか調べる。ネットワークの負荷の状態、すなわち現時点以前におけるネットワーク内の通信頻度が所定のデータ量以上になっているか否かをネットワークの負荷状態を示すフラグにより調べる。
すなわち、車載データレコーダ1が前記複数の電子制御装置の1台づつと順次1対1で診断通信を行う場合に、車内LAN上に存在する通信情報の頻度であるネットワーク負荷を監視しながら診断通信によるデータ記録の頻度を制御する構成としている。
ここで、フラグが0(ステップS301:YES)であれば、ネットワークを介しての通信が可能であるから車載データレコーダ1は前記各制御装置に対して順次データ送信要求の信号を発信し(ステップS302)各制御装置21〜25および31〜35からのデータを取得する。またフラグが1(ステップS301:NO)であれば、車内LAN2または3が過負荷状態であることを示しているからデータ通信が出来ないことを示している。このためデータ送信要求を発することなくネットワークの負荷状態を確認するための測定を行う(ステップS303)。上記ステップS302においてデータ送信要求を発した場合においても、新たなデータを取り込むことにより車内LAN2または3が過負荷にならないか調べる(ステップS303)。
このステップS303における測定結果は、車内LAN2または3に対して設定されている通信量の上限値を超えているか否かを判定するもので、超えていなければ(ステップS304:NO)車内LAN2または3の通信量に余裕があることを示しているからネットワーク負荷オーバのフラグを0としてこの一連の処理を終了し、(開始)に戻り次の処理の待機状態となる。また、ステップS304においてネットワーク負荷が上限値を超えている場合(ステップS304:YES)、ネットワークが新しいデータの読み込みにより過負荷状態になることを示しているから、ネットワーク負荷オーバのフラグを1としてこの一連の処理を終了し、(開始)に戻り次の処理の待機状態となる。この場合は、次の処理において車内LANの負荷オーバを示すフラグが1であることを意味するからステップS301:NOのループを辿ることになる。すなわち、車載データレコーダ1が各制御装置21〜25および31〜35と1対1で通信を行う場合に、車内LAN2または3上に存在する通信情報の頻度、すなわちネットワーク負荷を監視しながら診断通信によるデータ記録の頻度を抑制するようにした。これにより車内LAN2または3におけるデータの過負荷による通信エラーを抑圧することが出来るようになった。
また、上記ステップS300において、タイマがタイムアウトの状態に達していなければ(ステップS300:NO)、データ送信要求を発信するタイミングでないことを示しているから、処理を中止し、(終了)の状態を経由して(開始)の状態に戻り、次のタイムアウトになるのを待つ、すなわち、データ送信要求のタイミングになるまで待機する。
図6は図3における記録モード102において実行される受信処理の手順を示すフロー図である。車内LAN2および車内LAN3にそれぞれ接続されている制御装置21〜25および31〜35からのデータが車載データレコーダ1に転送されると、車載データレコーダ1ではデータ受信の割り込みが行われる(ステップS400)。ここでデータが到達していなければ(ステップS400:NO)受信処理は行わず、(終了)を経て(開始)に戻りデータ到達の待機状態となる。
データが到達して受信データの割り込み状態となった場合(ステップ400:YES)はステップ401に移行し、先ず受信したデータに設定されているID(識別子)をチェックし、このIDが車内LAN2および車内LAN3における通信用の規格として割り当てられているヘキサコード表示(0x700〜0x7FF)の範囲内のデータを受信しているか否かの確認を行う。
ここで、上記範囲内のIDのデータが受信されなかった場合は(ステップS401:NO)、目的外のデータであるから外部診断装置5で診断する対象外のデータであるから外部診断装置5に送出することなく受信バッファとしての機能を有する揮発性メモリ12に記録するに留めて処理を終了し(ステップS404)、次の受信割り込みの待機状態とする。受信バッファに記録されたこのデータは次回入力される後続のデータのうち上記条件(ステップS401:NO)を満たさないデータが来たときに、そのデータが上書きされる。
また、上記範囲内のIDを有するデータを受信した場合は(ステップS401:YES)、この受信データのIDについて、車載データレコーダ1が有している外部診断装置5から車内LAN2用の制御装置21,22,23,24,25および車内LAN3用制御装置31,32,33,34,35へのデータ送信要求を送信するためのIDの一覧表、すなわちデータ送信要求IDリストと比較参照する(ステップS402)。ここで、図6のステップS402において、C/Uは前記複数制御装置を示す。この比較参照した結果、受信したデータのIDがデータ送信要求IDリストに存在する場合(ステップS403:YES)、外部診断装置5が接続されたことを示しているから、外部診断装置5との通信モードに遷移(ステップS405)して一連の処理を(終了)し、(開始)に戻り次の受信割り込みを待つ。また、上記の比較参照した結果、受信したデータのIDがデータ送信要求IDリストに存在しない場合(ステップS403:NO)、当該データをIDと共に受信データのバッファメモリである揮発性メモリ12に格納しておく。このデータは後続のデータで上書き格納され受信処理を(終了)し、(開始)に戻り次の受信割り込みの待機状態となる。
以上の構成から、車載データレコーダ1および外部診断装置5に対するIDの設定方法としては以下の2通りがある。すなわち、
(第1の設定法)
車両の制御状態を検知し、該検知したデータを送出する制御装置21〜25、および31〜35がそれぞれ接続されている2つの車内LAN2および3に対して共通に接続されており、前記各複数の制御装置それぞれの制御状態を記録することが可能な1台の車載データレコーダ1において、前記2つの車内LAN2および3と前記車載データレコーダ1とは2本のケーブル61,71によりそれぞれ接続されている。これ等ケーブル61,71は、前記の各制御装置からの制御情報を収集して異常診断を行う外部診断装置5に他の2本のケーブル611,711とで分岐し、コネクタ81、ケーブル62,72、コネクタ82を介して接続可能となっている。車載データレコーダ1が前記2つの車内LANに接続されている複数の制御装置の1台づつと順次1対1で前記車両の制御状態に関する診断通信を行う場合に、前記複数の制御装置からのデータを含むそれぞれの通信メッセージの前に通信用の識別子を設定し、前記車載データレコーダ1にも専用の識別子を設定し、且つこの専用の識別子は前記外部診断装置5からの通信メッセージの前に設定されている識別子とは異なるものとしている。
(第2の設定法)
車載の制御装置21〜25および31〜35と外部診断装置5とが通信するときは、予めその通信方向毎に、例えば下記のようなIDが設定されているとする。ここでECUは電子制御装置を示しており、数字1、2、‥‥は図2における制御装置に付した符号21〜25および31〜35に対応して順次付した番号である。また、hはヘキサコードを示しているものとする。
外部診断装置→ECU1:701h、 ECU1→外部診断装置:741h
外部診断装置→ECU2:702h、 ECU2→外部診断装置:742h
上記のようなIDが設定されているとき、車載データレコーダの機能切り替えを下記の条件の何れかに応じて行う。
・車載データレコーダが送信していない外部診断装置用IDを検出した場合
・自己診断機能あるいは初期診断時で異常を検出した場合
・ネットワーク上での通信頻度が予め定められた値よりも大となり、過負荷状態となった場合
これら車載データレコーダ切り替え条件の何れもが成立していない場合は、車載データレコーダ1が車内LAN2および3に接続されている制御装置のデータ収集を行うことになるから、
車載データレコーダ→ECU1:701h、
ECU1→車載データレコーダ:741h
車載データレコーダ→ECU2:702h、
ECU2→車載データレコーダ:742h
のように車載データレコーダ1と外部診断装置5とが同じIDで各制御装置からデータ収集を行う。この場合は、車載データレコーダ1が外部診断装置5に代わって同じIDを用いてデータ収集を行うことになる。
すなわち、車両の制御状態を検知し該検知したデータを送出する電子制御装置がそれぞれ複数台接続されている2つの車内LAN2および3に対し、2本のケーブル61および71を介して共通に接続されており、前記複数の電子制御装置21〜5および31〜35それぞれの制御状態を記録することが可能な1台の車載データレコーダ1において、前記2つの車内LAN2および3を前記車載データレコーダ1に接続する前記2本のケーブル61および71から他の2本のケーブル611および711により分岐し、これら他の2本のケーブル611および711を介して前記複数の電子制御装置21〜5および31〜35からのデータを収集して異常診断を行う外部診断装置5がコネクタを介して接続可能となっており、前記車載データレコーダ1が前記複数の電子制御装置21〜5および31〜35の1台づつと順次1対1で診断通信を行う場合に、前記複数の電子制御装置からのデータを含む通信メッセージの前に通信用の識別子を設定し、前記車載データレコーダ1の通信メッセージの前に専用の識別子を設定し、且つ該車載データレコーダ1に専用の識別子と同じ識別子を前記外部診断装置5の通信メッセージにも設定し、前記外部診断装置5が前記2つの車内LAN2および3と、前記車載データレコーダ1に接続された場合には、前記車載データレコーダ1が前記電子制御装置21〜5および31〜35からのデータ収集を停止するようにした。
また、外部診断装置5の接続を検知した後、次のイグニッション・オフを経てオンになるまで車載データレコーダ1はデータの収集を停止し、次のイグニッション・オンまたは電源オンとなった時点でデータの収集を再開する構成としている。すなわち、車載データレコーダ1において、外部診断装置5が使用するものと同じ識別子を用いて各種電子制御装置からデータを収集する場合、外部診断装置5の接続を探知した後、次のイグニッション・オフからオンになる過程を経るまでは、データ収集停止を継続し、次のイグニッション・オンまたは電源オンによりデータ収集を再開する構成としている。
この構成により、データ収集を停止した後に、機能復帰してデータ収集を再開するに際し、そのための特別なツールやスイッチを不要とした。また、この構成により外部診断装置5あるいは車載データレコーダ1それぞれと通信するための専用のIDを設定する必要がなくデータ処理の手順を簡易化できた。
また、上記の車載データレコーダ機能切り替え条件が成立している場合は、外部診断装置5が接続されている状態になるから、
外部診断装置→車載データレコーダ:7C1h
車載データレコーダ→外部診断装置:7F1h
と言うように外部診断装置5から見ると車載データレコーダ1は、車内LAN2および3に接続されている制御装置の一つとして機能する形とする。
以上の構成とすることにより、外部診断装置5が接続されたことを前記のIDリストの照合から自動的に検出し、車載データレコーダを車載の他の電子制御装置と同列に扱うことが出来るようになり、且つ各電子制御装置のデータを車載データレコーダ1で集中的に記憶させることが出来るため各制御装置におけるメモリを削減することが出来た。さらに、本構成により外部診断装置5の機能を損なう、あるいは改造を施す必要なく異常診断が可能となり、本発明を任意の車両への拡張適用が容易となる。
なお、以上の実施の形態においては車内LANが2系統の場合について説明したが、本構成は2系統以上に対しても適用可能である。
本発明の基本構成を示すブロック図。 車載データレコーダを含む車内システムの接続図。 本発明における動作モードを説明する状態遷移図。 初期診断モードにおける処理フロー図。 送信処理の処理フロー図。 受信処理の処理フロー図。
符号の説明
1:車載データレコーダ 2:車内LAN
3:車内LAN 4:車両
5:外部診断装置 10:中央演算装置
11:電源監視回路 12:揮発性メモリ
13:不揮発性メモリ
14,15:双方向通信インタフェース
21,22,23,24,35,31,32,33,34,35:
電子制御装置
61,62,71,72:ケーブル
81,82:コネクタ

Claims (8)

  1. 車両の制御状態を検知し、該検知したデータを送出する電子制御装置がそれぞれ複数台接続されている第1および第2の2つの車内LANに対し、第1および第2のケーブルを介して共通に接続されており、前記複数の電子制御装置それぞれの制御状態を記録することが可能な1台の車載データレコーダにおいて、
    前記第1および第2の車内LANを前記車載データレコーダに接続する前記第1および第2のケーブルから第3および第4のケーブルにより分岐し、該第3および第4のケーブルを介して前記複数の電子制御装置からのデータを収集して異常診断を行う外部診断装置がコネクタを介して接続可能となっており、
    前記車載データレコーダが前記複数の電子制御装置の1台づつと順次1対1で前記車両の制御状態に関する診断通信を行う場合に、前記複数の電子制御装置からのデータを含むそれぞれの前記車両制御状態に関する通信メッセージの前に通信用の識別子を設定し、
    前記車載データレコーダにも専用の識別子を設定し、且つ該車載データレコーダ専用の識別子は前記外部診断装置からの通信メッセージの前に設定されている識別子とは異なるものであることを特徴とする車載データレコーダ。
  2. 車両の制御状態を検知し該検知したデータを送出する電子制御装置がそれぞれ複数台接続されている第1および第2の2つの車内LANに対し、第1および第2のケーブルを介して共通に接続されており、前記複数の電子制御装置それぞれの制御状態を記録することが可能な1台の車載データレコーダにおいて、
    前記第1および第2の車内LANを前記車載データレコーダに接続する前記第1および第2のケーブルから第3および第4のケーブルにより分岐し、該第3および第4のケーブルを介して前記複数の電子制御装置からのデータを収集して異常診断を行う外部診断装置がコネクタを介して接続可能となっており、
    前記車載データレコーダが前記複数の電子制御装置の1台づつと順次1対1で診断通信を行う場合に、前記複数の電子制御装置からのデータを含む通信メッセージの前に通信用の識別子を設定し、
    前記車載データレコーダの通信メッセージの前に専用の識別子を設定し、且つ該車載データレコーダの専用の識別子と同じ識別子を前記外部診断装置の通信メッセージにも設定し、
    前記外部診断装置が前記車内LANおよび前記車載データレコーダに接続された場合には、前記車載データレコーダが前記電子制御装置からのデータ収集を停止することを特徴とする車載データレコーダ。
  3. 請求項2に記載の車載データレコーダにおいて、
    前記車載データレコーダにおいて、外部診断装置が使用するものと同じ識別子を用いて前記電子制御装置からデータを収集する場合、前記外部診断装置の接続を探知した後、次のイグニッション・オフからオンになる過程を経るまでは、データ収集停止を継続し、次のイグニッション・オンまたは電源オンによりデータ収集を再開することを特徴とする車載データレコーダ。
  4. 請求項1乃至請求項3の何れかに記載の車載データレコーダにおいて、
    前記車載データレコーダが前記複数の電子制御装置の1台づつと順次1対1で診断通信を行う場合に、
    前記車内LAN上に存在する通信情報の頻度、すなわちネットワーク負荷を監視しながら診断通信によるデータ記録の頻度を制御することを特徴とする車載データレコーダ。
  5. 2つの車内LANに共通に接続されている1台の車載データレコーダが、該各車内LANに接続されている複数の電子制御装置の制御情報を記録するデータ記録方法において、
    前記車載データレコーダが前記複数の電子制御装置の1台づつと順次1対1で診断通信を行う場合に、前記複数の電子制御装置からのデータを含む通信メッセージの前に通信用の識別子を設定し、該識別子は前記電子制御装置からのデータを収集して異常診断を行う外部診断装置からの通信メッセージの前に設定されている識別子とは異なるものであることを特徴とするデータ記録方法。
  6. 2つのLANに共通に接続されている1台の車載データレコーダが、前記各車内LANに接続されている複数の電子制御装置の制御情報を記録するデータ記録方法において、
    前記車載データレコーダが前記複数の電子制御装置の1台づつと順次1対1で診断通信を行う場合に、前記複数の電子制御装置からのデータを含む通信メッセージの前に通信用の識別子を設定し、
    前記車載データレコーダの通信メッセージに対して専用の識別子を設定し、
    該専用の識別子と同じ識別子を前記複数の電子制御装置の異常診断を行う外部診断装置の通信メッセージに設定し、
    前記外部診断装置が前記車内LANおよび前記車載データレコーダに接続された場合には、前記車載データレコーダが前記電子制御装置からのデータ収集を停止することを特徴とするデータ記録方法。
  7. 請求項6に記載のデータ記録方法において、
    前記車載データレコーダが前記外部診断装置と同じ識別子で前記電子制御装置からデータを収集する場合、前記外部診断装置の接続を探知した後、次のイグニッション・オフからオンになる過程を経るまでは、データ収集を停止し、次のイグニッション・オンまたは電源オンによりデータ収集を再開することを特徴とするデータ記録方法。
  8. 請求項5乃至請求項7の何れかに記載の車載データレコーダにおいて、
    前記車載データレコーダが前記複数の電子制御装置と1対1で診断通信を行う場合に、
    前記車内LAN上に存在する通信情報の頻度、すなわちネットワーク負荷を監視しながら診断通信によるデータ記録の頻度を制御することを特徴とするデータ記録方法。
JP2006102812A 2006-04-04 2006-04-04 車載データレコーダおよびデータ記録方法 Expired - Fee Related JP4872417B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006102812A JP4872417B2 (ja) 2006-04-04 2006-04-04 車載データレコーダおよびデータ記録方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006102812A JP4872417B2 (ja) 2006-04-04 2006-04-04 車載データレコーダおよびデータ記録方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007281648A true JP2007281648A (ja) 2007-10-25
JP4872417B2 JP4872417B2 (ja) 2012-02-08

Family

ID=38682682

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006102812A Expired - Fee Related JP4872417B2 (ja) 2006-04-04 2006-04-04 車載データレコーダおよびデータ記録方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4872417B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113067762A (zh) * 2021-03-24 2021-07-02 重庆长安汽车股份有限公司 一种用于自动驾驶的车内数据记录及记录数据的提取方法

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000078141A (ja) * 1998-08-27 2000-03-14 Fujikura Ltd 走行記録装置
JP2001266199A (ja) * 2000-03-17 2001-09-28 Nissan Motor Co Ltd 車両用ドライブレコーダー
JP2002176427A (ja) * 2000-09-15 2002-06-21 Robert Bosch Gmbh Canバス装置の少なくとも1つのcanノード装置に遠隔アクセスするための方法およびシステム、並びにcanゲートウェイ装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000078141A (ja) * 1998-08-27 2000-03-14 Fujikura Ltd 走行記録装置
JP2001266199A (ja) * 2000-03-17 2001-09-28 Nissan Motor Co Ltd 車両用ドライブレコーダー
JP2002176427A (ja) * 2000-09-15 2002-06-21 Robert Bosch Gmbh Canバス装置の少なくとも1つのcanノード装置に遠隔アクセスするための方法およびシステム、並びにcanゲートウェイ装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113067762A (zh) * 2021-03-24 2021-07-02 重庆长安汽车股份有限公司 一种用于自动驾驶的车内数据记录及记录数据的提取方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4872417B2 (ja) 2012-02-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN105745871B (zh) 具有以太网总线系统的车辆和用于运行这样的总线系统的方法
US7711461B2 (en) Fault diagnosis data recording system and method
JP3099663B2 (ja) 通信システム
JP5949417B2 (ja) 中継装置
EP0631213B1 (en) Vehicle diagnosis system
CN105591853B (zh) Lin通信中的灵活调度方法和装置
JP5028852B2 (ja) 車両用通信システム
JP4509200B2 (ja) ネットワークシステム
JP2008290666A (ja) 電子制御装置
US5726638A (en) Method and device for serial communication
JP3969130B2 (ja) 車両データレコーダ
JP5019983B2 (ja) 車載通信システム、中継装置及び通信方法
CN113227924B (zh) 数据分发控制装置、数据分发控制方法及计算机可读取的记录介质
JP4872417B2 (ja) 車載データレコーダおよびデータ記録方法
JP3106927B2 (ja) 通信システム
JP2009035237A (ja) 故障診断装置及び故障診断方法
WO2020217928A1 (ja) 電子制御装置
JP2000275145A (ja) 車両診断システムおよび記録媒体
JP2013129291A (ja) 車両用通信制御装置、車両用通信ネットワークの制御方法、車両用通信ネットワークの制御プログラム
JP4007023B2 (ja) 車両用故障診断装置
JP2008278246A (ja) 通信システム、通信装置及び通信方法
JP2012126230A (ja) 電子制御装置のプログラム書換えシステム
JPH05201294A (ja) 車輌の故障診断方法
JP3355831B2 (ja) 車両用通信システム
JP2007181061A (ja) 電子制御装置、canシステム、及び、canシステムの故障診断方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090225

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20101018

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20101028

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110617

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110628

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110829

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111025

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111107

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141202

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees