JP2007280471A - 記録再生装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】巻取りリールを回転させる際にシャフトが引き出し組立体に接することのない、記録再生装置を提供すること。
【解決手段】引き出し組立体(150)を巻取りリール(20)のリールハブ(21)の内部にまで駆動する駆動機構は、引き出し素子(15)に穿設された貫通孔(15a)にクリアランス(CL)を持って挿入されたシャフト(632)を持つ。シャッター(100)は、引き出し組立体を収納部に収納する際に、引き出し組立体を収納部の定位置で固定する。位置決め部材(90)は、引き出し組立体が収納部に収納される際に、シャフト(632)の中心が巻取りリール(20)の中心軸と実質的に一致した状態で、かつシャフトと貫通孔(15a)の内壁との間にクリアランスを保った状態で、シャフト(632)を位置決めする。
【選択図】 図7

Description

本発明はDLT(Digital Linear Tape)やLTO(Linear Tape Open)に代表される記録再生装置に関し、特に、引き出し組立体を巻取りリールのリールハブの内部に収納するように駆動する駆動機構を備えた記録再生装置に関する。
この種の記録再生装置は、コンピュータシステムのバックアップ用として開発され、従来から種々のものが提案されている。例えば、LTOとしての記録再生装置は、特許文献1などに開示されている。
記録再生装置は、テープドライブとも呼ばれ、単一のリール(供給リール)を持つカートリッジを装填することができる。カートリッジはカセットとも呼ばれる。記録再生装置は、その内部に巻取りリールを内蔵している。カートリッジが記録再生装置に装填されると、カートリッジから磁気テープが引き出され、テープ移送経路を介して巻取りリールで巻き取られる。テープ移送経路は、カートリッジから引き出された磁気テープを磁気ヘッドに案内するためのものである。磁気ヘッドは、当該磁気テープとの間で情報を交換する。尚、巻取りリールはリールモータによって回転駆動される。
上記特許文献1に開示されているように、カートリッジは、ハウジングと、このハウジング内に収納した回転駆動可能な供給リールと、この供給リールのリールハブに巻き付けられた磁気テープと、この磁気テープの遊端領域で磁気テープに連結して結合位置に保持した結合素子とを備えている。結合素子はリーダピンとも呼ばれる。
カートリッジに収納した磁気テープを巻取りリールに巻き取ることができるようにするため、磁気テープを先ずリーダピンによって巻取りリールに送る。この目的のため、記録再生装置には引き出し素子が設けられている。この引き出し素子はリーダピンに結合することができる。引き出し素子はグラバーとも呼ばれる。
グラバーをリーダピンに結合することができるようにするため、記録再生装置にはグラバーを着脱自在に保持する保持手段が設けられている。この保持手段をスタンバイ位置と作動位置との間に移動自在にしている。保持手段の作動位置への移動によってグラバーの結合方向への移動と、グラバーとリーダピンとの結合とを生じる。一方、保持手段の作動位置からの退去移動によりグラバーの結合方向とは反対方向への移動と、グラバー及びリーダピンとの離脱を生じる。
グラバー及びリーダピンが結合した後に引き出し組立体を形成して、この引き出し組立体を保持手段から巻取りリールのリールハブまで移動することができるようにするため、記録再生装置に操作手段が設けられている。操作手段は引き出しテープによって簡単に形成される。この引き出しテープは上記テープ移送経路に沿って案内される。引き出しテープはリーダテープとも呼ばれる。
従来の磁気記録装置では、リーダテープの一方の端部はグラバーに連結され、他方の端部は巻取りリールのリールハブに連結されている。従って、巻取りリールをリールモータで巻取り方向に駆動することによって、引き出し組立体は保持手段から巻取りリールのリールハブまで簡単なリーダテープによって移動することができる。リールハブで引き出し組立体が合体する。巻取りリールとリールモータとの組合わせは、巻取り機構と呼ばれる。
上述したように、特許文献1は、リーダテープを用いた記録再生装置(テープドライブ)を開示している。このような記録再生装置において、巻取りリールは、リールハブと、このリールハブに一体の上側リールフランジと、接着結合又は超音波溶接によってリールハブに連結した下側リールフランジとにより構成される。所定方向の巻取りリールの回転によって、引き出しテープ(リーダテープ)を介して引き出し組立体を保持手段から巻取りリールのリールハブに移動し、リールハブと引き出し組立体とを係合させることができる。このことを可能にするため、リールハブの形状を円形シリンダ形状とは異なる形状にし、円形セグメント形状の部分が欠けた形状にする。巻取りリールのリールハブ及び引き出し組立体が係合するとき、リールハブの部分的に円筒形の周面と、引き出し組立体の部分的に円筒形の周面とがともに、磁気テープを巻き取ることができる円筒形の磁気テープ巻取り面を形成する。
特許文献1に開示された記録再生装置においては、巻取りリールのリールハブと引き出し組立体との間に半径方向位置決め手段を設け、この半径方向位置決め手段を、リールハブから突出する第1突出部分と引き出し組立体から突出する第2突出部分の2個の突出部分によって形成している。
このようなリーダテープを用いた記録再生装置において、磁気テープに対して安定してデータの読出し/書込みを行うためには、リーダテープに関係なく、磁気テープを巻取りリールに巻き取る必要がある。特許文献1に開示された記録再生装置では、リーダテープを巻取りリールのリールハブに直接巻いている。
一方、磁気テープを単一リール・カートリッジから巻取りリールに接続する、比較的簡単で一貫したテープ巻き付け面を生じ、リーダテープと磁気テープとの間に比較的強い接続を与える確実な方法を提供可能な、テープ・スレッディング装置が知られている(例えば、特許文献2参照)。この特許文献2に開示されたテープ・スレッディング装置は、スプール様式で巻き得る磁気テープを受け入れるよう構成された外部ドラムを持つ巻取りリールと、外部ドラムに対して同心に支持され、外部ドラムに対して少なくとも部分的に回転し得るリーダドラムと、リーダドラムに係合する第1の端およびテープ接続具(リーダ・ブロック)を備えた第2の端を有するリーダテープとを備える。外部ドラムにはリーダテープ開口が設けられる。当該リーダテープ開口は、リーダテープの一部を自由に通過させるよう構成されている。リーダテープ開口は、テープ接続具を通過させないように構成されている。このような構成においては、リーダテープをリーダドラムに、磁気テープを外部ドラムに、別々に巻き取ることができる。尚、テープ接続具は、テープ接続具の幾何学的形態を外部ドラムの外面にでこぼこ面を生ずることなく係合できる大きさのものである。
また、リーダテープの代わりに、パントカム・アーム又はスレッダアームを用いた記録再生装置も知られている(例えば、特許文献3、特許文献4参照)。
特許文献3に開示されているように、パントカム・アームを用いた記録再生装置は、リーダ・ブロックを捕捉するリーダ・ピンを運ぶパントカム・アームを使用し、リーダ・ブロックは処理される磁気テープに取り付けられている。パントカム・アームは、リーダ・ブロックを捕捉した後に、リーダ・ブロックを、弓形のテープ・ガイドの周囲に振り動かし、次に、リーダ・ブロックを巻取りリール内に収容する。巻取りリールが回転しているとき、磁気テープは磁気ヘッドに隣接して動き、磁気ヘッドはテープ・ガイドの中間に配置されている。磁気テープが処理された後、カートリッジ内の供給リールは、磁気テープをカートリッジに戻し、パントカム・アームは、リーダ・ブロックをカートリッジに収め、そこでリーダ・ブロックを離脱する。
特許文献4に開示された、スレッダアームを用いた記録再生装置において、スレッダアームは、モータ等の駆動部により回転駆動される駆動アームと、この駆動アームに対して相対回転自在に連結される従動アームとから成る。従動アームの先端にスレッダピンが固定される。カートリッジを記録再生装置に装着して駆動アームを駆動すると、カートリッジのリーダ・ブロックを係止したスレッダピンは、リーダ・ブロックをマシンリール(巻取りリール)側に搬送する。カートリッジを取り出す際には、スレッダピンはリーダ・ブロックをガイド溝に沿ってマシンリール(巻取りリール)からカートリッジに搬送する。
特許文献3及び特許文献4に開示された、いずれの記録再生装置においても、リーダ・ブロックを巻取りリール(マシンリール)に収容する際、リーダ・ブロックの一方の表面が巻取りリールのリールハブの磁気テープ巻取り面の一部分を形成する。
すなわち、パントカム・アームやスレッダアームを用いた記録再生装置においては、巻取りリールのリールハブにはリーダ・ブロック(引き出し組立体)の形状に対応した形状を有するリーダ・ブロック収容スロットが形成されている(例えば、特許文献5参照)。このスロットは、リールハブの外周から内側半径方向に延びさらに回転軸を通って結合ピン(リーダ・ピン、スレッダピン)の軸が巻取りリールの回転軸と同軸的に配置されるのに十分な距離だけ延びている。結合ピンがこのように配置されると、リーダ・ブロック(引き出し組立体)は磁気テープが巻取りリールのリールハブに巻かれるときに結合ピンに対して自由に回転できる。また、この特許文献5に開示された「自動ウェブ通し装置」は、リーダ・ブロックを駆動する駆動機構(駆動系)を備える。この駆動機構は、結合ピンを、該結合ピンがリーダ・ブロックに選択的に結合され且つ該リーダ・ブロックから選択的に結合が解かれる第1位置から巻取りリールの実質的中心である第2位置へ動かすものである。このように、結合ピンは巻取りリールの回転軸と実質的に同軸の位置に配置されるので、結合ピンに悪影響を与えることなく巻取りリール及びリーダ・ブロック(引き出し組立体)を回転させることができる。
特表2002−530792号公報 特開2000−48438号公報 特開平10−11724号公報 特開平11−328635号公報 特開昭57−27460号公報
上述したように、特許文献1に開示された記録再生装置では、リーダテープを巻取りリールに直接巻いているので、次に述べるような問題がある。
先ず、リーダテープの厚さが厚くコシが強い場合や巻き取る力が弱い場合には、巻取りリールのリールハブに沿って磁気テープが巻き取られず、巻きムラができてしまうという問題がある。また、リーダテープの厚さが薄い場合には、取り扱いが難しくなるという問題や耐久性の問題がある。そのため、磁気テープの巻取りは、リーダテープの影響を大きく受けてしまう。
一方、特許文献2に開示されたテープ・スレッディング装置では、テープ接続具(リーダ・ブロック)がリーダテープ開口に収容された際、テープ接続具が実質的に円筒形の磁気テープ巻取り面の一部を形成する必要がある。さもないと、巻取りリールのリールハブが正確な円筒形とならず、磁気テープの巻きしわが発生してしまうからである。その結果、一定速度で磁気テープを走行させることが困難になるからである。したがって、テープ接続具(リーダ・ブロック)やリーダテープ開口を精密に製造する必要があると共に、テープ接続具をリータテープ開口に正確に位置決めする必要がある。
また、特許文献3及び特許文献4に開示された記録再生装置では、特許文献5に開示されているように、リーダ・ブロック(引き出し組立体)を巻取りリールのリールハブ内に収納する際に、結合ピン(リーダ・ピン、スレッダピン)を巻取りリールの回転軸と実質的に同軸の位置に配置させる必要がある。すなわち、結合ピンは巻取りリールのシャフトとして使用される。しかしながら、特許文献5は、どのようにして結合ピン(シャフト)を巻取りリールの回転軸と実質的に同軸の位置に配置するのかの具体的構成についてなんら開示していない。すなわち、特許文献5は結合ピン(シャフト)の位置決め手段を開示していない。
また、結合ピン(シャフト)に悪影響を与えることなく巻取りリール及びリーダ・ブロック(引き出し組立体)を回転させるためには、結合ピン(シャフト)の軸(中心)と巻取りリールの回転軸(中心)とを正確に一致させる必要がある。しかしながら、一般には部品/組立のばらつきにより両者の中心は一致しない。このため、巻取りリールが高速回転すると、リーダ・ブロック(引き出し組立体)と結合ピン(シャフト)との間で磨耗が発生し、リーダ・ブロック(引き出し組立体)と結合ピン(シャフト)との間の位置関係が変化する虞がある。このような状況においては、結合ピン(シャフト)を介して上記駆動機構に周期的な動きを与えるため、駆動機構の耐久性に悪影響を与える可能性がある。
この問題を解決するために、結合ピン(シャフト)とリーダ・ブロック(引き出し組立体)との間にガタ(クリアランス)を設けて、上記部品/組立のばらつきを吸収する方法が考えられる。しかしながら、例えば振動下における動作などでは、駆動機構のガタにより結合ピン(シャフト)が定位置から動いてしまい、結合ピン(シャフト)がリーダ・ブロック(引き出し組立体)に接する可能性もある。そのため、巻取りリールが高速回転すると、両者の間で衝突、磨耗が発生し、不十分である。
したがって、リーダ・ブロック(引き出し組立体)を巻取りリールのリールハブ内に収納させた後に、巻取りリールを回転させる際に結合ピン(シャフト)がリーダ・ブロック(引き出し組立体)に接することなく、巻取りリールとリーダ・ブロック(引き出し組立体)の回転に悪影響を与えないようにするための確実な対策が必要となる。
したがって、本発明の課題は、引き出し組立体を巻取りリールのリールハブの内部に収納させた後、巻取りリールを回転させる際にシャフトが引き出し組立体に接することのない、記録再生装置を提供することにある。
本発明によれば、カートリッジ内に収納された磁気テープ(MT)を巻き取るための巻取りリール(20)を備えた記録再生装置(10)であって、前記カートリッジは、前記磁気テープの一端部に連結された結合素子(LP)を収納し、前記記録再生装置は、前記カートリッジが前記記録再生装置に装填されたときに、前記結合素子と結合して引き出し組立体(150)を形成する引き出し素子(15)を持ち、前記引き出し組立体を前記巻取りリールの円筒状のリールハブ(21)の内部にまで駆動する駆動機構(61,62,63、64、66、67)を備えた、前記記録再生装置(10)に於いて、前記リールハブ(21)は前記引き出し組立体(150)をその内部に通過させるための開口(21a)を持ち、前記巻取りリール(20)は前記引き出し組立体(150)を前記リールハブ(21)の内部に収納する収納部(221,231,24)を持ち、前記駆動機構は、前記引き出し素子(15)に穿設された貫通孔(15a)にクリアランス(CL)を持って挿入されたシャフト(632)を持ち、前記記録再生装置(10)は、前記引き出し組立体を前記収納部に収納する際に、前記引き出し組立体を前記収納部の定位置で固定する固定手段(100)と、前記引き出し組立体が前記収納部に収納される際に、前記シャフト(632)の中心が前記巻取りリール(20)の中心軸と実質的に一致した状態で、かつ前記シャフトと前記貫通孔の内壁との間に前記クリアランスを保った状態で、前記シャフトを位置決めする位置決め部材(90)と、を備えたことを特徴とする記録再生装置が得られる。
上記記録再生装置において、前記位置決め部材(90)は、例えば、前記巻取りリール(20)の半径方向の中央部へ延在する位置決めアーム(91)を有するものであって良く、該位置決めアームはその先端に前記シャフト(632)を受け止めるキャッチャー(92)を持つものであって良い。この場合、前記キャッチャー(92)は、前記シャフト(632)の位置を一意に決めるための一意位置決め部材(92a)を持つことが好ましい。また、前記一意位置決め部材は、V溝(92a)から構成されることが望ましい。前記V溝(92a)の角度は、60°〜90°の範囲にあることが好ましい。
また、上記記録再生装置は、前記シャフト(632)を前記キャッチャー(92)へ圧着させる圧着手段(67)を更に有することが好ましい。前記駆動機構は、外周部にギヤ部(611)を持つリング(61)と、該リングに一端が連結され他端に前記シャフト(632)が連結されたリングアーム(631)と、前記リングの前記ギヤ部に複数の減速ギヤ(66,67)を介して連結されたモータ(64)とを備えるものであって良い。この場合、前記圧着手段は、前記複数の減速ギヤの内、前記リングの前記ギヤ部と噛み合う特定の減速ギヤ(67)であって、該特定の減速ギヤがクラッチ部材(67)から構成されることが好ましい。前記クラッチ部材(67)は、例えば、回転軸(67a)と、該回転軸の周りに回動自在に取り付けられ、前記減速ギヤと噛み合う下側クラッチギヤ(671)と、前記回転軸の周りに回動自在に取り付けられ、前記リングの前記ギヤ部と噛み合う上側クラッチギヤ(672)と、前記下側クラッチギヤと前記上側クラッチギヤとの間に配置され、前記下側クラッチギヤ及び前記上側クラッチギヤの互いの回転を吸収するためのばね(674)とから構成される。
上記記録再生装置は、前記位置決め部材(90)と協働して、前記引き出し組立体(150)が前記収納部に収納されたか否かを検出するための収納検出器(80)を更に備えても良い。前記収納検出器(80)は、例えば、前記位置決め部材に固定して取り付けられたセンサ基板(82)と、該センサ基板上に配置されたセンサ(86)と、前記位置決め部材に回動自在に取り付けられて、前記センサを遮蔽/開放するセンサアーム(88)とから構成さて良い。前記センサ(86)は、例えば、フォトインタラプタから構成される。前記センサアーム(88)は、例えば、前記位置決め部材に取り付けられた回動軸(881)と、該回動軸から前記キャッチャー(92)上まで延在して前記シャフト(632)と係合する係合アーム(882)と、前記回動軸から延在して前記センサを遮蔽/開放する遮蔽アーム(883)とから構成されて良い。前記収納検出器(80)は、前記センサアーム(88)を、前記遮蔽アーム(883)が常に前記センサ(86)を遮蔽する方向へ付勢する付勢手段を更に有して良い。前記位置決め部材(90)は、前記位置決めアームの延在方向とは逆方向へ延在する延在部(93)を有し、前記センサアーム(88)は、前記係合アームの延在方向とは逆方向へ延在する付勢アーム(884)を有して良い。この場合、前記付勢手段は、前記付勢アームと前記延在部との間に架設された引っ張りばねから構成される。
上記記録再生装置において、前記巻取りリール(20)は、前記引き出し組立体(150)の先頭端(152)を係止するためのストッパ(24)を持つものであって良い。この場合、前記固定手段は、前記引き出し組立体の先頭端を前記ストッパへ押し付ける押付手段(100)から構成されて良い。前記押付手段は、例えば、前記巻取りリール(20)に搭載されて、前記リールハブ(21)の開口(21a)を開閉する開閉扉(101−1)を持つシャッター(100)から構成されて良い。この場合、該シャッター(100)は、前記開閉扉を閉める際に当該開閉扉を前記引き出し組立体の後尾端(153)と当接させて、前記引き出し組立体の先頭端(152)を前記ストッパ(24)へ向けて付勢する付勢手段(106)を持つことが好ましい。前記付勢手段はねじりばね(106)から構成されて良い。
尚、上記括弧内の符号は、本発明の理解を容易にするために付したものであり、一例にすぎず、これらに限定されないのは勿論である。
本発明では、引き出し組立体を巻取りリールの内部にまで駆動する駆動機構が、引き出し素子に穿設された貫通孔にクリアランスを持って挿入されたシャフトを持ち、固定手段によって、引き出し組立体を収納部の定位置で固定し、位置決め手段によって、シャフトの中心が巻取りリールの中心軸と実質的に一致した状態で、かつ、シャフトと貫通孔の内壁との間にクリアランスを保った状態で、シャフトを位置決めするので、巻取りリールを回転させてもシャフトが引き出し組立体に接するのを防止することができるという効果を奏する。その結果、シャフトと引き出し組立体との間で磨耗が発生することなく、巻取りリールの回転に悪影響を与えることはない。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
最初に図1乃至図3を参照して、本発明が適用される記録再生装置であるテープドライブ10について説明する。尚、図1は上蓋を取り外した状態のテープドライブ10を前方上方から見た斜視図である。図2は、図1に図示したテープドライブ10を右後方上方から見た斜視図である。図3は、図1に図示したテープドライブ10の分解斜視図である。
テープドライブ10は、カートリッジ(図示せず)を受けるためのものであり、その内部に巻取りリール20を内蔵している。巻取りリール20はスプールとも呼ばれる。テープドライブ10は、共通のベースを有する略直方体形状のハウジング(シャーシ)11を有する。ベースは第1及び第2のスピンドルモータ(リールモータ)を有する。第1のスピンドルモータ(リールモータ)(図示せず)は、ハウジング11のベースに永久的に取り付けられたスプール(巻取りリール)20を有し、そのスプール20は、比較的高速で流れる磁気テープ(図示せず)を受けるように大きさが定められている。第2のスピンドルモータ(リールモータ)12は取外し可能なカートリッジを受けるように適合される。取外し可能なカートリッジは、テープドライブ10のハウジング11に形成された右側スライダカム13R及び左側スライダカム13Lを通してテープドライブ10の中に、矢印Aで示す挿入方向に沿って挿入される。右側スライダカム13Rと左側スライダカム13Lは、連結ギヤ(図示せず)を介して連結されている。右側スライダカム13Rと左側スライダカム13Lと連結ギヤとの組み合わせ(13R,13L)は、カムスライダと呼ばれる。
カートリッジをカムスライダ(13R,13L)の中に挿入すると、後述するように、カートリッジはカートリッジホルダ14で係合(保持)された後、自動ロードされて、カートリッジは第2のスピンドルモータ(リールモータ)12と係合する。第1および第2のスピンドルモータ(リールモータ)を回転する前に、後述するような、グラバー(引き出し素子)15とリーダピン(結合素子)LP(後で図示する)との結合によってカートリッジは永久的に取付けられたスプール(巻取りリール)20に接続される。カートリッジと永久スプール20との間に位置づけられた4個のガイドローラ(ガイドローラ)16は、カートリッジと永久に取付けられたスプール20との間を磁気テープが比較的高速で前後に移動する際にそれを案内する。
テープドライブ10は、磁気ヘッド17a(後で図示する)を持つヘッドアクチュエータ17をさらに含み、このヘッドアクチュエータ17は上記4個のガイドローラ16によって規定されたテープ移送経路上に、巻取りリール20とカートリッジとの間に位置づけられる。動作中は、磁気テープMT(後で図示する)が巻取りリール20とカートリッジとの間を前後に流れ、規定されたテープ移送経路上を流れる間にヘッドアクチュエータ17の磁気ヘッド17aに密に近接する。
テープドライブ10は、グラバー(引き出し素子)15にリーダピン(結合素子)LPが結合された引き出し組立体150を、巻取りリール20とカートリッジとの間で案内するための案内手段18を備えている。
テープドライブ10は、シャーシ11の主面上に前方右側寄りに設けられたスイッチ(図示せず)を有する。このスイッチは、カートリッジがカムスライダ(13R,13L)に挿入された後に、自動ロードを開始する位置を検出するためのものである。スイッチはスタートスイッチと呼ばれる。スタートスイッチはフォトインタラプタで構成されている。右側スライダカム13Rは、スタートスイッチを遮蔽するための遮蔽板(図示せず)を有する。
テープドライブ10は、シャーシ11の主面上にモードモータ(駆動モータ)30を備える。図示の例では、モードモータ(駆動モータ)30は、シャーシ11の右側前方に搭載されている。モードモータ(駆動モータ)30は、シャーシ11上に固定されたモータブラケット31で覆われている。このモータブラケット31上には複数の減速ギヤ32が搭載されている。これら減速ギヤ32は、モードモータ(駆動モータ)30の駆動力で回転される。これら複数の減速ギヤ32の内、2つの減速ギヤ32−1、32−2が同一の回転軸の周りに回転可能にモータブラケット31上に取り付けられている。ここでは、減速ギヤ32−1を第1の減速ギヤと呼び、減速ギヤ32−2を第2の減速ギヤと呼ぶことにする。
また、このモータブラケット(固定部材)31上には、クラッチ部材40が搭載されている。クラッチ部材40は、同一の回転軸40aの周りに回動可能に設けられた第1及び第2のクラッチギヤ41及び42を備える。第1のクラッチギヤ41は、下側に配置されるので下側クラッチギヤと呼ばれ、第2のクラッチギヤ42は、上側に配置されるので上側クラッチギヤと呼ばれる。第1のクラッチギヤ41は第1の減速ギヤ32−1と噛み合い、第2のクラッチギヤ42は第2の減速ギヤ32−2と噛み合う。そして、第2のクラッチギヤ42は、減速ギヤ32−2を介して右側スライダカム13Rに固定して取り付けられたギヤラック50と噛み合う。
すなわち、第1の減速ギヤ32−1は、駆動モータ30の駆動力をクラッチ部材40へ伝達するためのものである。また、第2の減速ギヤ32−2は、クラッチ部材40からの伝達力をカムスライダ(13R,13L)へ伝達するためのものである。とにかく、減速ギヤ32とクラッチ部材40とギヤラック50との組み合わせは、モードモータ(駆動モータ)30の駆動力をカムスライダ(13R,13L)へ伝達する伝達機構として動作する。
次に、図1及び図2を参照して、カムスライダ(13R,13L)及びカートリッジホルダ14を案内する案内手段について説明する。
テープドライブ10は、案内手段として、挿入方向Aに延在する第1の案内壁56及び第2の案内壁57を備える。第1の案内壁56は、挿入方向Aの右側に配置されているので、右側案内壁と呼ばれる。第2の案内壁57は、挿入方向Aの左側に配置されているので、左側案内壁と呼ばれる。
第1の案内壁(右側案内壁)56は、右側スライダカム13Rおよびカートリッジホルダ14を案内するための第1の案内溝孔561を有する。第1の案内溝孔561は、挿入方向Aに沿って延在し、かつ挿入方向Aに直交してシャーシ11に向かう方向へ延在するL字条の形状をしている。第1の案内溝孔561には、右側スライダカム13Rから側方へ突出する第1の案内ピン(図示せず)と、カートリッジホルダ14の右側壁から側方へ突出する第2の案内ピン(図示せず)とが係合している。
第2の案内壁(左側案内壁)57は、左側スライダカム13Lおよびカートリッジホルダ14を案内するための一対の第2の案内溝孔572を有する。一対の第2の案内溝孔572の各々は、挿入方向Aに沿って延在し、かつ挿入方向Aに直交してシャーシ11に向かう方向へ延在するL字状の形状をしている。一対の第2の案内溝孔572には、それぞれ、左側スライダカム13Lから側方へ突出する一対の第3の案内ピン(図示せず)と、カートリッジホルダ14の左側壁から側方へ突出する一対の第4の案内ピン(図示せず)とが係合している。
図1乃至図3に示されるように、テープドライブ10は、カートリッジホルダ14(カムスライダ(13R,13L))をロックするためのカートリッジホルダロック機構36を備えている。このカートリッジホルダロック機構36は、カートリッジがカートリッジホルダ14に正しく挿入されないと、カムスライダ(13R,13L)が挿入方向Aに動かないようにするためのものである。従って、カートリッジがカートリッジホルダ14に正しく挿入されたとき、カートリッジホルダロック機構36によるカートリッジホルダ14のロックが解除され、カートリッジホルダ14が挿入方向Aに動くことが可能となる。
上述したように、カートリッジを保持するカートリッジホルダ14を移動させるカムスライダ(13R,13L)は、上述した伝達機構を介してモードモータ(駆動モータ)30と連結されている。
カートリッジが完全にカムスライダ(13R,13L)内に挿入されると、カートリッジはカートリッジホルダ14で保持される。尚、カムスライダ(13R,13L)は、上述した案内手段により、挿入方向Aに沿ってのみ移動自在である。カートリッジホルダ14は、その案内手段により、L字状経路に沿って移動自在である。
このような構成によれば、カムスライダ(13R,13L)に対して手動でカートリッジを挿入すると、カートリッジホルダロック機構36によるロックが解除されて、カムスライダ(13R,13L)が挿入方向Aへ移動する。右側スライダカム13Rにはギヤラック50が固定して取り付けられているので、このギヤラック50と噛み合う減速ギヤ32−2はその回転軸の周りに時計回りに回転する。これにより、クラッチ部材40の上側クラッチギヤ42はその回転軸の周りに反時計回りに回転する。しかしながら、クラッチ部材40には遊びがあるので、下側クラッチギヤ41は回転することはない。これは手動ロード動作である。但し、本テープドライブ10がオートローダ/ライブラリシステムに組み込まれている場合には、カムスライダ(13R,13L)に対するカートリッジの挿入は、このオートローダ/ライブラリシステムによって自動的に行われることに注意されたい。
一方、上述したように、カムスライダ(13R,13L)とモードモータ(駆動モータ)30とは、上記伝達機構を介して連結されている。したがって、モードモータ(駆動モータ)30を所定の方向へ回転させると、伝達機構を介してカムスライダ(13R,13L)が挿入方向Aへ移動する。このとき、カートリッジホルダ14に係合(保持)されているカートリッジも挿入方向Aへ移動する。これが自動ロード動作である。
手動ロード動作と自動ロード動作との間の切り替えは、上記スタートスイッチのオン/オフによって行われる。
次に、図1乃至図3を参照して、カートリッジをロードするときの動作について説明する。
前述したように、カートリッジホルダ14(カムスライダ(13R,13L))は、カートリッジが挿入されるまで、カートリッジホルダロック機構36によりロック(固定)されている。
この状態において、カムスライダ(13R,13L)に対してカートリッジを手動で挿入方向Aに沿って挿入したとする。これにより、上記カートリッジホルダロック機構36によるカートリッジホルダ14(カムスライダ(13R,13L))のロックが解除され、カムスライダ(13R,13L)は挿入方向Aに沿って移動自在になる。このとき、カートリッジホルダロック機構36は、その回動軸の周りに反時計回りに回転する。
カートリッジがカムスライダ(13R,13L)内に完全に挿入されると、カートリッジはカートリッジホルダ14により保持される。
この状態から、カートリッジをさらに手動で挿入方向Aへ押したとする。これにより、カムスライダ(13R,13L)が挿入方向Aへ押される。その結果、カムスライダ(13R,13L)に固定されたギヤラック50と噛み合っている第2の減速ギヤ32−2が、その回動軸の周りに時計回りに回転する。これにより、第2の減速ギヤ32−2と噛み合っているクラッチ部材40の上側クラッチギヤ42は、その回転軸の周りに反時計回りに回転する。前述したように、クラッチ部材40には遊びがあるので、上側クラッチギヤ42が回転しても、下側クラッチギヤ41が回転することはない。
カートリッジを手動で更に少し挿入方向Aへ押すと、所定の位置で上述したスタートスイッチがオンして、自動ロード切替信号が制御回路(図示せず)へ送出される。この自動ロード切替信号に応答して、制御回路はモードモータ(駆動モータ)30を駆動して、第1の減速ギヤ32−1をその回転軸の周りに時計回りに回転する。これにより、第1の減速ギヤ32−1と噛み合っている、クラッチ部材40の下側クラッチギヤ41は、その回転軸の周りに反時計回りに回転する。それにより、クラッチ部材40の遊びを持って、上側クラッチギヤ42もその回転軸の周りに反時計回りに回転する。この上側クラッチギヤ42と噛み合っている第2の減速ギヤ32−2は、その回転軸の周りに時計回りに回転する。これにより、第2の減速ギヤ32−2と噛み合っているギヤラック50は、挿入方向Aに沿って移動するので、カムスライダ(13R,13L)も挿入方向Aへ沿って移動する。この結果、カートリッジホルダ14で保持されているカートリッジも挿入方向Aに沿って移動する。このようにして、カートリッジの自動ロード動作が行われる。
図2及び図3を参照して、前述したように、グラバー(引き出し素子)15にリーダピン(結合素子)LPが結合された引き出し組立体150は、案内手段18に沿って巻取りリール20とカートリッジとの間で案内される。
案内手段18は、ベース60に形成された案内溝孔181から成る。ベース60とシャーシ11とは、磁気テープMT(後で図示する)の幅方向に磁気テープMTの幅よりも大きい距離だけ互いに離間している。案内溝孔181には、グラバー15(引き出し組立体150)から上方へ突出する案内ピン151が係合する。
とにかく、グラバー(引き出し素子)15にリーダピン(結合素子)LPが結合された引き出し組立体150は、後述するように、案内手段18に沿って移動して、巻取りリール20のリールハブ21(後述する)の内部の定位置に収納され、固定される。
巻取りリール20は、円筒状のリールハブ21(後で図示する)を有する。このリールハブ21の外周面が、磁気テープ巻取り面として使用される。
リールハブ21の上端には上側リールフランジ22が取り付けられ、リールハブ21の下端には下側リールフランジ23が取り付けられている。上側リールフランジ22および下側リールフランジ23には、それぞれ、引き出し組立体150を収納するための上側案内溝孔221(後で図示する)および下側案内溝孔231(後で図示する)が斜めに形成されている。また、リールハブ21には、引き出し組立体150をその内部へ通過させるための開口21a(後で図示する)が形成されている。さらに、巻取りリール20は、引き出し組立体150の先頭端152を係止するためのストッパ24を有する。
上側案内溝孔221と下側案内溝孔231と開口21aとストッパ24との組み合わせは、引き出し組立体150をリールハブ21の内部に収納するための収納部(スロット)として働く。
とにかく、スロットは、リールハブ21の外周から内側半径方向に延びさらに回転軸を通ってグラバーシャフト(後述する)の軸が巻取りリール20の回転軸と同軸的に配置されるのに十分な距離だけ延びている。
図1乃至図3に加えて図4をも参照して、引き出し組立体150をカートリッジから巻取りリール20のリールハブ21まで移動するための駆動機構について説明する。
駆動機構は、ベース60の上面で中心軸の周りに回転可能に配置されたリング61を有する。リング61はその外周端にギヤ部611を持つ。リング61には、所定位置に、下方へ突出するリングシャフト62が取り付けられている。リングシャフト62とグラバー15(引き出し組立体150)とは、連結部材63によって連結されている。
連結部材63は、グラバーアーム(リングアーム)631とグラバーシャフト632とから構成されている。グラバーアーム(リングアーム)631は、リング61の延在する面と平行な面内(水平方向)で延在し、グラバーシャフト632は、リング61の延在する面と直交する方向(垂直方向)に延在している。グラバーアーム(リングアーム)631の一端はリングシャフト62に連結され、グラバーアーム(リングアーム)631の他端はグラバーシャフト632に連結されている。すなわち、グラバーアーム(リングアーム)631は、リングシャフト62に回転自在に取り付けられている。
一方、図4に示されるように、グラバーシャフト632は、グラバー15に穿設された貫通穴15aに挿入(遊嵌)される。グラバーシャフト632とグラバー15の貫通穴15aの内壁との間には、図4に示されるように、十分なガタ(クリアランス)CLが存在する。
したがって、リング61を回転することによって、引き出し組立体150を案内手段18に沿って移動することができる。
リング61を回転するために、ベース60とシャーシ11との間にDCモータ64が設けられている。DCモータ64は、モータブラケット65によってシャーシ11に取り付けられている。DCモータ64の回転力は、複数の減速ギヤ66およびクラッチ部材67を介してリング61に伝達される。尚、クラッチ部材67も減速ギヤから構成されている。クラッチ部材67はベース60の上面上に回転自在に取り付けられ、リング61のギヤ部611と係合している。クラッチ部材67の詳細な構成については後で図面を参照して説明する。
また、ベース60には、グラバー(引き出し素子)15が待機状態にあるか稼動状態にあるかを検出するためのグラバー状態検出器70が取り付けられている。グラバー状態検出器70は、ベース60の上面上で挿入方向Aに延在し、かつ挿入方向Aに沿って摺動自在に設けられたセンサプレート71と、ベース60を間に挟んでセンサプレート71と対向して設けられたセンサ基板72とを有する。センサプレート71は、図示しないばねにより常に挿入方向Aに付勢されている。
センサ基板72は、その上に第1及び第2のセンサ(図示せず)を搭載している。第1及び第2のセンサの各々はフォトインタラプタで構成されている。センサプレート71は、第1及び第2のセンサを遮蔽するためのセンサプレート遮蔽板(図示せず)を有する。
第1のセンサは、グラバー15が待機状態にあることを検出するためのものであり、第2のセンサは、グラバー15が稼動状態にあることを検出するためのものである。
図1乃至図3に加えて図5及び図6をも参照して、本発明の一実施の形態に係る、引き出し組立体150が巻取りリール20のリールハブ21の内部に収納されたか否かを検出するための収納検出器80と、グラバーシャフト632を位置決めするための位置決め部材90とについて説明する。図5は位置決め部材90および収納検出器80を含むテープドライブ10の主要部を示す斜視図である。図6は位置決め部材90および収納検出器80を拡大して示す斜視図である。
最初に、位置決め部材90について説明する。位置決め部材90はベース60上に固定して取り付けられる。位置決め部材90は、巻取りリール20の半径方向の中央部へ延在する位置決めアーム91を備え、この位置決めアーム91の先端にはキャッチャー92が設けられている。このキャッチャー92は、巻取りリール20の回転中央部に位置しており、グラバーシャフト632を受けるためのV溝92aが設けられている。
このV溝92aの角度は60°〜90°の範囲にあることが好ましい。その理由は、V溝92aの角度が60°より狭くなると、V溝92aの長さが長くなり過ぎて、グラバーシャフト632を所定位置で位置決めすることが困難になるからである。一方、V溝92aの角度が90°より広くなると、摩擦等の影響でグラバーシャフト632をV溝92aの奥の所定位置まで移動させることが困難になるからである。
とにかく、キャッチャー92のV溝92aは、グラバーシャフト632の位置を一意に決めるための一意位置決め手段として働く。従って、グラバーシャフト632を受けるための形状は、V溝92aに限定されず、例えば、コ字形等、グラバーシャフト632の位置を一意に決めることができる形状であればどのような形状であっても良い。
尚、引き出し組立体150が巻取りリール20のリールハブ21の内部に収納されたとき、後述する圧着手段によって、グラバーシャフト632はキャッチャー92のV溝92aに圧着される。一方、グラバー15(引き出し組立体150)は、後述するように、巻取りリール20の上述したスロットに収納され、固定される。これにより、グラバーシャフト632の軸(中心)を巻取りリール20の回転軸(中心)と実質的に一致させた状態で、かつ、グラバーシャフト632とグラバー15の貫通穴15aの内壁との間にガタ(クリアランス)CLが存在する状態で、グラバーシャフト632は定位置に位置決めされる。したがって、巻取りリール20と引き出し組立体150(グラバー15)とを高速に回転させても、グラバーシャフト632は常に定位置に固定される。その結果、グラバーシャフト632とグラバー15とが接することを防止することができ、それら両者の間で磨耗が発生することもない。とにかく、グラバー15(引き出し組立体150)を巻取りリール20のリールハブ21の内部に収納させた後、巻取りリール20の回転に悪影響を与えないようにすることができる。
逆に、グラバーシャフト632とグラバー15の貫通孔15aの内壁との間には十分なガタ(クリアランス)CLが存在するので、位置決め部材90によるグラバーシャフト632の位置決めには高い精度が要求されない。換言すれば、グラバーシャフト632の軸(中心)と巻取りリール20の回転軸(中心)とが正確に一致せず多少ずれていても、グラバーシャフト632とグラバー15の貫通孔15aの内壁とが互いに直接接触しない程度に、位置決め部材90はグラバーシャフト632を位置決めできれば良い。
次に収納検出器80の構成について説明する。収納検出器80は、位置決め部材90と協働して、引き出し組立体150が収納部に収納されたか否かを検出するためのものである。収納検出器80は、センサ86を搭載したセンサ基板82と、センサアーム88とから構成されている。
センサ基板82は、位置決め部材90の下面90bに配置され、ベース60上に固定して取り付けられる。換言すれば、センサ基板82の上面(主面)82a上に位置決め部材90が搭載されている。センサ基板82の下面82b上にセンサ86が搭載されている。図示の例では、センサ86はフォトインタラプタで構成されている。とにかく、センサ基板82は位置決め部材90に固定して取り付けられている。
一方、センサアーム88は、位置決め部材90の上面(主面)90a上で回動軸881の周りに回動自在に取り付けられている。センサアーム88は、回動軸881からキャッチャー92上まで延在して、後述するように、グラバーシャフト632(図3参照)と係合する係合アーム882と、回動軸881から下方へL字状に延在して、後述するように、センサ86を遮蔽/開放するための遮蔽アーム883とを有する。
また、センサアーム88は、係合アーム882の延在方向とは逆方向へ延在する付勢アーム884を有する。この付勢アーム884の先端には、引っ張りばね(図示せず)の一端を係合するためのフック部884aが設けられている。一方、位置決め部材90は、位置決めアーム91の延在方向とは逆方向へ延在する延在部93を有する。この延在部93の先端には、上記引っ張りばねの他端を係合するための切欠き93aが形成されている。すなわち、引っ張りばねは、付勢アーム884のフック部884aと延在部93の切欠き93aとの間に架設されている。この引っ張りばねにより、センサアーム88は、図6に示されるように、常にセンサ86を遮蔽する方向(回動軸881の周りで時計回り方向)に付勢されている。
尚、このセンサ86がセンサアーム88によって遮蔽されている状態では、図6に示されるように、遮蔽アーム883が位置決め部材90の縁と係合しており、これより更に、センサアーム88が時計回りに回動することは阻止される。
次に、図7乃至図10を参照して、巻取りリール20のリールハブ21の内部にまで移動するときの動作について説明する。図7(A)は引き出し組立体150が巻取りリール20のリールハブ21の内部(収納部)に入る手前の状態におけるテープドライブ10の主要部を示す平面図であり、図7(B)はその状態における収納検出器80の状態を示す斜視図である。図8(A)は引き出し組立体150が巻取りリール20のリールハブ21の内部(収納部)に入った状態におけるテープドライブ10の主要部を示す平面図であり、図8(B)はその状態における収納検出器80の状態を示す斜視図である。図9はグラバーシャフト632がキャッチャー92のV溝92aに圧着された状態におけるテープドライブ10の主要部を示す平面図である。図10はグラバーシャフト632をキャッチャー92のV溝92aに圧着させる圧着手段として働くクラッチギヤ76の分解斜視図である。
まず、図7(A)に示されるように、引き出し組立体150が巻取りリール20のリールハブ21の内部に入る手前の状態にあるとする。この場合、センサアーム88は引っ張りばねの付勢力により回動軸881の周りに時計回りに付勢され、図7(B)に示されるように、遮蔽アーム883が位置決め部材90の縁と係合している。したがって、センサアーム88の遮蔽アーム883はセンサ(フォトインタラプタ)86を遮蔽している。
この状態において、DCモータ64をさらに駆動することにより、図8(A)の矢印Bで示されるように、減速ギヤおよびクラッチギヤ67を介してリング61をその回転軸の周りに反時計回りに回転する。それにより、引き出し組立体150は巻取りリール20のリールハブ21の内部へスロットを介して入って行く。
この結果、グラバーシャフト632にキャッチャー92のV溝92aに 入る。これにより、引き出し組立体150は巻取りリール20のリールハブ21の内部に収納される。このとき、センサアーム88の係合アーム882がグラバーシャフト632と係合するので、センサアーム88は、図8(A)の矢印Cで示されるように、その回動軸881の周りを引っ張りばねの付勢力に抗して反時計回りに回転する。それにより、センサアーム88の遮蔽アーム883は、図9(B)に示されるように、センサ86から開放される。これにより、収納検出器80によって、引き出し組立体150が巻取りリール20のリールハブ21の内部の定位置に収まったことが検出(判断)される。収納検出器80は、検出信号を制御回路(図示せず)へ送出する。
この検出信号に応答して、制御回路は、DCモータ64を更に一定時間回転させた後、その駆動を停止する。これにより、図9に示されるように、次に述べるクラッチ部材67の圧着手段によって、グラバーシャフト632はキャッチャー92のV溝92aに圧着される。
次に、図10を参照して、圧着手段であるクラッチ部材67について詳細に説明する。
クラッチ部材67は、ベース60上に固定して立設された回転軸67aと、この回転軸67aの周りに回動自在に取り付けられた下側クラッチギヤ671と、この下側クラッチギヤ671上で、回転軸67aの周りに回動自在に取り付けられた上側クラッチギヤ672とを有する。下側クラッチギヤ671は回転軸67aが挿入される軸孔671aを持ち、上側クラッチギヤ672は回転軸67aが挿入される軸孔672aを持つ。
下側クラッチギヤ671は、下部に減速ギヤと噛み合うギヤ部(図示せず)を有し、上側クラッチギヤ672は、その外周にリング61のギヤ部611と噛み合うギヤ部6721を有する。
下側クラッチギヤ671と上側クラッチギヤ672との間には、ねじりばね674が配設されている。詳述すると、下側クラッチギヤ671は、ねじりばね674を収容するための円筒状の凹部771bを有する。この凹部671bの直径は軸孔671aの直径より大きい。下側クラッチギヤ671は、ねじりばね674の一方のばね足674aを係合するための係合溝671cを持つ。
クラッチ部材67は、ねじりばね674の他方のばね足674bを受けるためのシャフト676を更に有する。このシャフト676の上部676aは、上側クラッチギヤ671の貫通孔672bに挿入され、シャフト676の下部676bは、凹部671dに遊嵌される。
とにかく、ねじりばね674は、下側クラッチギヤ671と上側クラッチギヤ672との間に配置され、下側クラッチギヤ671及び上側クラッチギヤ672の互いの回転を吸収するためのものである。
このような構成のクラッチ部材67において、上記検出信号に応答して、制御回路がDCモータ64を更に一定時間回転させたとする。このような状況では、減速ギヤ66を介してクラッチ部材67の下側クラッチギヤ671は、図9の矢印Dで示されるように、回転軸67aの周りに時計回りに所定角度だけ回転する。
これにより、ねじりばね674を介して、クラッチ部材67の上側クラッチギヤ672には、回転軸67aの周りに時計回りに回転させようとする力(付勢力)が作用する。しかしながら、グラバーシャフト632は、キャッチャー92のV溝92aで受け止められているので、リング61の回転は阻止される。
換言すれば、ねじりばね674の付勢力により、上側クラッチギヤ672、リング61、およびリングアーム631を介して、グラバーシャフト632にはそれをキャッチャー92のV溝92aに圧着させる力が作用する。すなわち、ねじりばね674は、グラバーシャフト632をキャッチャー92のV溝92aに圧着させる圧着力を付与する圧着力付与手段として働く。
とにかく、引き出し組立体150が巻取りリール20のリールハブ21の内部(収納部)に収納されると、グラバーシャフト632とキャッチャー92のV溝92aとの間の圧着により、グラバーシャフト632は常に定位置に位置決め固定される。この定位置では、上述したように、グラバーシャフト632の中心軸が巻取りリール20の中心軸(回転軸)と一致する。これにより、巻取りリール20はこのグラバーシャフト632を中心軸として回転することが可能になる。
尚、テープドライブ10は、引き出し組立体150が巻取りリール20のリールハブ21の内部(収納部)に収納されると、後述するシャッター100の開閉扉101−1によりリールハブ21の開口21aを閉じるように構成されている。シャッター100の開閉扉101−1がリールハブ21の開口21aを閉じると、シャッター100の開閉扉101−1の外周面は、巻取りリール20の磁気テープ巻取り面の一部を形成する。すなわち、シャッター100の開閉扉101−1の外周面と巻取りリール20のリールハブ21の外周面とで、真円の(正確な)円筒形の磁気テープ巻取り面を形成する。換言すれば、磁気テープ巻取り面を実質的に凹凸が無い状態とすることができる。これにより、磁気テープMTを一定速度で巻き取ることが可能となる。
また、上述したように引き出し組立体150が巻取りリール20のリールハブ21の内部(収納部)に収納された後、制御回路が巻取りリール20を回転駆動するためのリールモータ(図示せず)を回転駆動することにより、巻取りリール20も回転し、磁気テープMTが巻取りリール20のリールハブ21の外周面(磁気テープ巻取り面)上に巻き取られる。したがって、磁気テープMTが巻取りリール20のリールハブ21上に安定して巻き取られることになる。
図11乃至図13を参照して、シャッター100について説明する。図11はシャッター100の主要部を示す斜視図であり、図12は図11に示したシャッター100の主要部の分解斜視図である。図13はシャッター100が取り付けられた巻取りリール20を上側リールフランジ22を省いた状態で、引き出し組立体150と共に示す斜視図である。
シャッター100は、開閉扉101−1を有するシャッター本体101と、シャッター本体101を開閉動作させるためのシャッター開閉アーム102とを有する。シャッター開閉アーム102はねじ103によりシャッター本体101に固定して取り付けられている。
シャッター本体101は、開閉扉101−1から離間して配置されて上下方向に延在する円筒部101−2と、開閉扉101−1と円筒部101−2とをその上端で結合(架橋)して水平方向に延在する橋架部101−3と、ローラ104を取り付けるために円筒部101−2から橋架部101−3とは反対側に延在する肉厚のローラ取付部101−4とを有する。
シャッター開閉アーム102は、橋架部101−3及びローラ取付部101−4上に取り付けられる。詳述すると、シャッター開閉アーム102は、橋架部101−3及びローラ取付部101−4上に搭載され、水平方向に延在する設置板102−1と、この設置板102−1から水平方向に延在する第1及び第2の係合アーム102−2および102−3とを有する。第1の係合アーム102−2は、巻取りリール20の回転軸(中心軸)から離れた位置にあるので、外側係合アームと呼ばれる。第2の係合アーム102−3は、巻取りリール20の回転軸(中心軸)に近接した位置にあるので、内側係合アームと呼ばれる。
橋架部101−3は、シャッター開閉アーム102の設置板102−1を位置決めするための位置決め突起101−3aを持つ。設置板102−1は、この位置決め突起101−3aが挿入される第1の位置決め孔102−1aを持つ。円筒部101−2の中心円柱孔101−2aと対応する位置に、設置板102−1は開口102−1bを持つ。この円筒部101−2の中心円柱孔101−2a及び開口102−1bには、後述する回動軸(シャッター回転軸)が挿入される。
ねじ103は、ねじ頭103−1とねじ部103−2とから構成される。ローラ取付部101−4は、ねじ103のねじ部103−2が螺合されるねじ孔101−4aを持つ。設置板102−1は、ねじ部103−2を貫通するための貫通孔102−1cを持つ。従って、ねじ103のねじ部103−2は、設置板102−1の貫通孔102−1cを介してローラ取付部101−4のねじ孔101−4に螺合される。これにより、シャッター開閉アーム102はねじ103によりシャッター本体101に固定して取り付けられる。
一方、ローラ104は、ローラシャフト105によってローラ取付部101−4の下部に回転可能に取り付けられる。詳述すると、ローラ104は、ローラシャフト105が貫通する貫通孔104aを持つ。ローラ取付部101−4は、ローラシャフト105を嵌合するための嵌合孔101−4bを持つ。ローラシャフト105は、ローラ104の貫通孔104aを介してローラ取付部101−4の嵌合孔101−4bに嵌合される。このようにして、ローラ104は、ローラ取付部101−4に回転可能に取り付けられる。このとき、ローラシャフト105の先端部105aは、ローラ取付部101−4の上面から突出する。設置板102−1は、このローラシャフト105の先端部105aが遊嵌される第2の位置決め孔102−1dを持つ。尚、上記第1の位置決め孔102−1aは丸孔であるが、第2の位置決め孔102−1dは長孔である。
図11及び図12には図示していないが、シャッター100は、図13に示されるように、ローラ104と係合するねじりばね106を更に有する。このねじりばね106は、後述するように、シャッター本体101に対して開閉扉101−1を開閉させる付勢力を与えるものである。
図13に示されるように、シャッター100のシャッター本体101の開閉扉101−1は、巻取りリール20のリールハブ21の外側に配置されるのに対して、シャッター本体101の円筒部101−2はリールハブ21の内側に配置される。そして、シャッター本体101の橋架部101−3はリールハブ21を跨っている。
図示の巻取りリール20は、リールハブ21と下側リールフランジ23とが一体に形成されたものである。シャッター100は下側リールフランジ23上に搭載される。詳述すると、下側リールフランジ23は、リールハブ21の内側に、シャッター本体101を回動自在に支持する(取り付ける)ための上記回動軸(シャッター回転軸)233と、ねじりばね106を取り付けるためのばね支点235とを有する。
詳述すると、回動軸(シャッター回転軸)233は、シャッター本体101の円筒部101−2の中心円柱孔101−2a及びシャッター開閉アーム102の開口102−1bに挿入される。これにより、シャッター100は、回動軸(シャッター回転軸)233の周りに回動可能である。一方、ばね支点235の周りに、ねじりばね106は、巻き付けて取り付けられており、その一方の足106a(後で図示する)は巻取りリール20に固定され、他方の足106bはローラ104に接している。ここでは、一方の足106aを固定足と呼び、他方の足106bを可動足と呼ぶことにする。
次に、図14乃至図16を参照して、ねじりばね106のシャッター本体101に対する付勢力の方向について説明する。図14は、シャッター100が完全に開いている状態における、シャッター100を備えた巻取りリール20(上側リールフランジ22を省く)を引き出し組立体150と共に示す平面図である。図15は、シャッター100が完全に閉じている状態における、シャッター100を備えた巻取りリール20(上側リールフランジ22を省く)を引き出し組立体150と共に示す平面図である。図16は、ねじりばね106がシャッター本体101に対して回転力を与えない状態における、シャッター100を備えた巻取りリール20(上側フランジ22を省く)を引き出し組立体150と共に示す平面図である。
最初に、図14を参照して、シャッター100が開いている状態における、ねじりばね106のシャッター本体101に対する付勢力の方向について説明する。この場合、ねじりばね106の可動足106bは、シャッター100のローラ104と、その先端側で接する。このため、ねじりばね106は、図14の矢印Eで示されるように、シャッター回転軸233の周りに時計回りに回転させるような付勢力をシャッター本体101に加える。この結果、シャッター100は開く方向に付勢される。
次に、図15を参照して、シャッター100が閉じている状態における、ねじりばね106のシャッター本体101に対する付勢力の方向について説明する。この場合、ねじりばね106の可動足106bは、シャッター100のローラ106と、その根元側で接する。このため、ねじりばね106は、図15の矢印Fで示されるように、シャッター回転軸233の周りに反時計回りに回転させるような付勢力をシャッター本体101に加える。この結果、シャッター100は閉じる方向に付勢される。
図16を参照して、ねじりばね106がシャッター本体101に対して回転力を与えない状態における、ねじりばね106のシャッター本体101に対する付勢力の方向について説明する。この場合、ねじりばね106の可動足106bは、シャッター100のローラ106と、そのほぼ中間位置で接する。このため、ねじりばね106は、図16の矢印Gで示されるように、シャッター回転軸233に向かう方向の付勢力をシャッター本体101に加える。換言すれば、ねじりばね106は、シャッター本体101に対して、開く方向および閉じる方向のいずれの方向の回転力も作用しない。このような状況では、後述するように、グラバーシャフト632又は案内ピン151がシャッター開閉アーム102に接しながら、シャッター100はシャッター回転軸133の周りの回動を行う。
ここで、図16におけるシャッター100の角度を所定の角度と呼ぶことにする。図14に示すシャッター100の開閉扉101−1が開いている状態から、シャッター100をシャッター回転軸133の周りに反時計回りに所定の角度を越えて回転させると、シャッター100は、上記ねじりばね106による反時計回りの付勢力により、開閉扉101−1を自動的に閉じようとする方向へ回転する。逆に、図15に示すシャッター100の開閉扉101−1が閉じている状態から、シャッター100をシャッター回転軸133の周りに時計回りに所定の角度を越えて回転させると、シャッター100は、上記ねじりばね106による時計回りの付勢力により、開閉扉101−1を自動的に開こうとする方向へ回転する。
次に図17乃至図21を参照して、シャッター100を完全に開いた状態から完全に閉じた状態にするまでの動作について説明する。
図17はシャッター100が完全に開いた状態における、シャッター100を備えた巻取りリール20を引き出し組立体150と共に示す斜視図である。この状態では、前述したような、ねじりばね106のシャッター回転軸233の時計回りの付勢力により、シャッター100は完全に開いた状態にある。
この状態において、DCモータ64による駆動力でリング61をその回転軸の周りに反時計回りに回転させる。その結果、リング61に、リングシャフト62、リングアーム631、及びグラバーシャフト632を介して連結されている、引き出し組立体150は、巻取りリール20の収納部へ向けて移動する。それにより、図18に示されるように、グラバーシャフト632は、シャッター開閉アーム102の内側係合アーム102−3と係合する。
引き続き、リング61をその回転軸の周りに反時計回りに回転させると、図19に示されるように、グラバーシャフト632がシャッター開閉アーム102の内側係合アーム102−3と係合した状態で、ねじりばね106の付勢力に抗して、シャッター100は、シャッター回転軸233の周りを反時計回りに回動する。
さらに、リング61をその回転軸の周りに反時計回りに回転させると、シャッター100は、図16に図示した所定の角度を超えて、シャッター回転軸233の周りを反時計回りに回転する。その結果、ねじりばね106は、シャッター本体101に対してシャッター100を閉じる方向の付勢力を加えるので、シャッター100はそれ自身で(自動的に)閉じる方向へ(反時計回りに)回転する。それにより、図20に示されるように、シャッター100の開閉扉101−1が引き出し組立体150の後尾部153と係合して、引き出し組立体150にはその収納部側へ押し入れようとする力が作用する。その結果、図21に示されるように、引き出し組立体150の先頭部152がストッパ24で係止した状態で、引き出し組立体150は収納部に完全に収納され、シャッター100は完全に閉じた状態となる。
このようにして、引き出し組立体150は、収納部の内部の定位置で固定される。すなわち、ねじりばね106を備えたシャッター100は、引き出し組立体150を収納部に収納する際に、引き出し組立体150を収納部の定位置で固定する固定手段として働く。換言すれば、固定手段(ねじりばね106を備えたシャッター100)は、引き出し組立体150の先頭端152をストッパ24へ押し付ける押付手段として働く。そして、ねじりばね106は、開閉扉101−1を閉める際に当該開閉扉101−1の引き出し組立体150の後尾端153と当接させて、引き出し組立体150の先頭端152をストッパ24へ向けて付勢する付勢手段として動作する。
尚、このようにして引き出し組立体150が収納部の定位置で固定された状態では、前述したように、グラバーシャフト632はキャッチャー92のV溝92aに圧着される。したがって、グラバーシャフト632の中心が巻取りリール20の中心軸と実質的に一致した状態で、かつグラバーシャフト632と貫通孔15aの内壁との間にクリアランスCLを保った状態で、グラバーシャフト632は位置決めされる。
次に、図21、図22、および図17を参照して、シャッター100を完全に閉じた状態から開く場合の動作について説明する。
図21に示されたシャッター100が完全に閉じた状態では、前述したように、ねじりばね106のシャッター回転軸233の周りの反時計回りの付勢力により、シャッター100には常に閉じようとする回転力が加わっている。そして、シャッター100の開閉扉101−1は引き出し組立体150の後尾部153を押している。
この状態で、DCモータ64を上述とは逆方向に回転させると、DCモータ64の駆動力により、リング61は、その回転軸の周りを時計回りに回転する。その為、このリング61にリングシャフト62、リングアーム631、及びグラバーシャフト632を介して連結されている、引き出し組立体150は、その後尾部153がシャッター100の開閉扉101−1と当接しながら、ねじりばね106の付勢力に抗して、収納部から離れるように移動する。
引き続き、リング61をその回転軸の周りに時計回りに回転させると、図22に示されるように、引き出し組立体150の案内ピン151がシャッター開閉アーム102の外側係合アーム102−2と係合する。これ以降、ねじりばね106によるシャッター回転軸233の周りの反時計回りの付勢力に抗して、シャッター100は、シャッター回転軸133の周りを時計回りに回転する。
さらに、リング61をその回転軸の周りに時計回りに回転させると、シャッター100は、図16に図示した所定の角度を超えて、シャッター回転軸233の周りを時計回りに回転する。その結果、ねじりばね106は、シャッター本体101に対してシャッター100を開く方向の付勢力を加えるので、シャッター100はそれ自身で(自動的に)開く方向へ(時計回りに)回転する。このねじりばね106の付勢力により、図17に示されるように、シャッター100の開閉扉101−1は完全に開いた状態に置かれる。
上述したように、本実施の形態に係るシャッター100は、引き出し組立体150と協働して、自動的にシャッター100(開閉扉101−1)を開閉する自動式シャッターである。従って、図示のテープドライブ10は、シャッター100を外部から強制的に開閉するためのシャッター開閉機構が不要である。
図23を参照して、テープドライブ10に使用されるリング61について説明する。前述したように、リング61はその外周端にギヤ部611を持つ。一方、テープドライブ10は、磁気テープを案内するための4つのガイドローラ16を備えている。
グラバー15の待機状態のとき、リング61はガイドローラ16の上面を覆っている。しかしながら、磁気テープの走行時おいて、ガイドローラ16の高さを調整することが必要となる場合がある。例えば、テープドライブ10の生産ライン上で、磁気テープからの信号を読み取りながら、ガイドロータ16の高さ調整が行われる。
そこで、グラバー15がローディングされた後に(すなわち、引き出し組立体150が巻取りリール20のリールハブ21の内部に収納された状態で)、磁気テープを走行させながらガイドローラ16の高さ調整を可能とするために、リング61は、その内周部(内径)に異形部分612を持っている。すなわち、グラバー15がローディングされた時に、この異形部分612が4個のガイドローラ16の上面と対応する位置にある。これにより、この異形部分612を介して調整冶具(図示せず)を入れるのを可能としている。
図24及び図25を参照して、グラバー15が初期位置の状態(待機状態)にあるとき及びグラバー15がローディングされた状態にあるときにおける、リング61と4個のガイドローラ16との配置関係について説明する。
図24は、グラバー15が初期位置の状態(待機状態)にあるときにおける、リング61と4つのガイドローラ16との配置関係を示す平面図である。この状態では、4個のガイドローラ16の上面は、リング61により隠れているので、ガイドローラ16の高さを調整することはできない。
図25は、グラバー15がローディングされた状態にあるときにおける、リング61と4個のガイドローラ16との配置関係を示す平面図である。この状態では、リング61の異形部分612が4個のガイドローラ16の上面と対応する位置にあることが分かる。これにより、必要により、この異形部分612を介して調整冶具を入れて、ガイドローラ16の高さを調整することができる。
図26及び図27を参照して、高さ調整可能なガイドローラ16について説明する。図26はガイドローラ16の正面図であり、図27はガイドローラ16の分解斜視図である。
ガイドローラ16は、後述する円筒状のローラ161をシャーシ11上に回転可能に支持するローラシャフト162を有する。ローラシャフト162は、その下端162aから上端162bまでその長手方向(回転軸方向)に延在する略円柱状のシャフト部162−1と、このシャフト部162−1に対して下端162aから所定の距離だけ離れた位置で回転軸と直交する半径方向へ延在する略円板形状のフランジ部162−2とを有する。
シャフト部162−1は、その中央部が太く、下端162a側の下端部162−1aおよび上端162b側の上端部162−1bが中央部より細くなっている。上端部162−1bに雄ネジが切られている。すなわち、図26に示されるように、シャーシ11に穿設された穴に下端部162−1aを圧入することにより、ローラシャフト162をシャーシ11上に取り付けることができる。一方、上端部162−1bの雄ネジは、ガイドローラ16の高さ調整用のナット163をそれに螺合するためのものである。
フランジ部162−2上には圧縮ばね164が搭載され、この圧縮ばね164上には円環状のワッシャー164が搭載される。換言すれば、ローラシャフト162のシャフト部162−1の中央部の外周が挿入された状態で、圧縮ばね164は、ローラシャフト162のフランジ部162−2とワッシャー165との間に挟まれる。ワッシャー165は圧縮ばね164とローラ161の底部との間に挿入される。
これにより、圧縮ばね164は、ローラシャフト162のシャフト部162−1の中央部をガイドとして、図26の矢印Hで示すように、ワッシャー165及びローラ161に対して常に上向きの力を加えている。すなわち、圧縮ばね164はローラ161を上方へ付勢する付勢手段として働く。
ローラ161は、円筒状のローラ部161−1と、このローラ部161−1の上下端部に設けられた一対のフランジ部162−2とを有する。ローラ部161−1の外周面は磁気テープの走行をガイドするためのものである。一対のフランジ部162−2は、走行時の磁気テープの端部の位置を規制するためのものである。尚、ローラ部161−1の内部には一対のベアリング(図示せず)が取り付けられている。すなわち、ローラ161は、一対のベアリングを介してローラシャフト162のシャフト部162−1に回転可能に支持されている。
このような構成のガイドローラ16によれば、ローラ161の上部に配置されているナット163を締め付けることによって、ガイドローラ16の高さを調整することができる。
尚、ガイドローラ16の高さ調整後は、ネジロックにてナット163とローラシャフト162とが固定される。その代わりに、ナット163のネジ部に緩み止め材を塗布したものを使用して、ナット163とローラシャフト162とを固定しても良い。
以上、本発明について好ましい実施の形態によって例を挙げて説明してきたが、本発明は上述した実施の形態に限定しないのは勿論である。例えば、上述した実施の形態では、グラバー(引き出し組立体)が巻取りリールのリールハブの内部に収納され、巻取りリールに設けられたシャッターによりリールハブの開口を閉じる構造を有しているが、シャッターを持たない巻取りリールを備えた記録再生装置にも適用可能である。この場合、上述した定位置において、グラバーの一側面は、巻取りリールの磁気テープ巻取り面の一部を形成する。すなわち、グラバーの一側面と巻取りリールのリールハブの外周面とで、真円の(正確な)円筒形の磁気テープ巻取り面を形成する。換言すれば、磁気テープ巻取り面を実質的に凹凸が無い状態とすることができる。これにより、磁気テープを一定速度で巻き取ることが可能となる。
また、引き出し組立体を巻取りリールのリールハブの内部まで移動するための駆動機構は、上述した実施の形態のものに限定されず、種々のタイプのものを採用しても良いのは勿論である。上述した実施の形態では、引き出し組立体の先頭端をストッパへ押し付ける押付手段として、ねじりばねを備えたシャッターを用いているが、押付手段はそれに限定されないのは勿論である。さらに、位置決め部材と協働して、引き出し組立体が収納部に収納されたか否かを検出するための収納検出器も、上述した実施の形態のものに限定されず、種々のタイプのものを採用しても良いのは勿論である。
さらに、上述した実施の形態では、圧着手段は、引き出し素子15とリングアーム631とを連結しているグラバーシャフト632をキャッチャー92に圧着させるようにしているが、圧着される部品はグラバーシャフト632に限定する必要はない。例えば、リングアーム631にピンを設けて、そのピンを圧着させるようにしても良い。その代わりに、リングアーム631の形状を一部変更して、その変更したリングアームを直接圧着させるようにしても良い。
本発明が適用されるテープドライブ(記録再生装置)を、上蓋を取り外した状態で前方上方から見た斜視図である。 図1に示したテープドライブ(記録再生装置)を、上蓋を取り外した状態で右後方上方から見た斜視図である。 図1に図示したテープドライブ(記録再生装置)の分解斜視図である。 図1に図示したテープドライブ(記録再生装置)に使用される操作手段(駆動機構)の主要部品を、引き出し組立体と共に示す、一部断面正面図である。 図1に図示したテープドライブ(記録再生装置)に使用される、位置決め部材および収納検出器を含むテープドライブ(記録再生装置)の主要部を示す斜視図である。 図5に示した、位置決め部材および収納検出器を拡大して示す斜視図である。 (A)は引き出し組立体が巻取りリールのリールハブの内部(収納部)に入る手前の状態におけるテープドライブ(記録再生装置)の主要部を示す平面図、(B)はその状態における収納検出器の状態を示す斜視図である。 (A)は引き出し組立体が巻取りリールのリールハブの内部(収納部)に入った状態におけるテープドライブ(記録再生装置)の主要部を示す平面図、(B)はその状態における収納検出器の状態を示す斜視図である。 グラバーシャフトがキャッチャーのV溝に圧着された状態におけるテープドライブ(記録再生装置)の主要部を示す平面図である。 グラバーシャフトをキャッチャーのV溝に圧着させる圧着手段として働くクラッチギヤの分解斜視図である。 図1に示した図示したテープドライブ(記録再生装置)に使用される、シャッターの主要部を示す斜視図である。 図11に示したシャッターの主要部の分解斜視図である。 図11に示したシャッターが取り付けられた巻取りリールを、上側フランジを省いた状態で、引き出し組立体と共に示す斜視図である。 図11に示したシャッターが完全に開いた状態における、シャッターを備えた巻取りリール(上側フランジを省く)を引き出し組立体と共に示す平面図である。 図11に示したシャッターが完全に閉じた状態における、シャッターを備えた巻取りリール(上側フランジを省く)を引き出し組立体と共に示す平面図である。 ねじりばねがシャッター本体に対して回転力を与えない状態(シャッターが所定の角度位置にある状態)における、シャッターを備えた巻取りリール(上側フランジを省く)を引き出し組立体と共に示す平面図である。 図11に示したシャッターが完全に開いた状態における、シャッターを備えた巻取りリールを引き出し組立体と共に示す斜視図である。 グラバーシャフトがシャッター開閉アームの内側係合アームと係合した状態における、シャッターを備えた巻取りリールを引き出し組立体と共に示す斜視図である。 グラバーシャフトがシャッター開閉アームの内側係合アームと係合しながらシャッターを反時計回りに回動させた状態における、シャッターを備えた巻取りリールを引き出し組立体と共に示す斜視図である。 シャッターの開閉扉が引き出し組立体の後尾部と係合した状態における、シャッターを備えた巻取りリールを引き出し組立体と共に示す斜視図である。 図11に示したシャッターが完全に閉じた状態における、シャッターを備えた巻取りリールを引き出し組立体と共に示す斜視図である。 引き出し組立体の案内ピンがシャッター開閉アームの外側係合した状態における、シャッターを備えた巻取りリールを引き出し組立体と共に示す斜視図である。 図1に示したテープドライブ(記録再生装置)に使用される、リング(操作手段、駆動機構)を示す斜視図である。 グラバーが初期位置の状態(待機状態)にあるときにおける、リングと4個のガイドローラとの配置関係を示す平面図である。 グラバーがローディングされた状態にあるときにおける、リングと4個のガイドローラとの配置関係を示す平面図である。 図1に示したテープドライブ(記録再生装置)に使用される、ガイドローラの正面図である。 図26に図示したガイドローラの分解斜視図である。
符号の説明
10 テープドライブ(記録再生装置)
11 ハウジング(シャーシ)
15 グラバー(引き出し素子)
15a 貫通穴
CL クリアランス(ガタ)
150 引き出し組立体
151 案内ピン
152 先頭端
153 後尾端
16 ガイドローラ
161 ローラ
162 ローラシャフト
163 ナット
164 圧縮ばね
165 ワッシャー
LP リーダピン(結合素子)
MT 磁気テープ
18 案内手段
181 案内溝孔
20 巻取りリール
21 リールハブ
21a 開口
22 上側リールフランジ
221 上側案内溝孔
23 下側リールフランジ
231 下側案内溝孔
233 回動軸(シャッター回転軸)
235 ばね支点
24 ストッパ
60 ベース
61 リング
611 ギヤ部
612 異形部分
62 リングシャフト
63 連結部材
631 グラバーアーム(リングアーム)
632 グラバーシャフト
64 DCモータ
65 モータブラケット
66 減速ギヤ
67 クラッチ部材(減速ギヤ)
67a 回転軸
671 下側クラッチギヤ
672 上側クラッチギヤ
674 ねじりばね
676 シャフト
80 収納検出器
82 センサ基板
86 センサ(フォトインタラプタ)
88 センサアーム
881 回動軸
882 係合アーム
883 遮蔽アーム
884 付勢アーム
90 位置決め部材
91 位置決めアーム
92 キャッチャー
92a V溝
93 延在部
100 シャッター(自動式シャッター)
101 シャッター本体
101−1 開閉扉
101−2 円筒部
101−3 橋架部
101−4 ローラ取付部
102 シャッター開閉アーム
102−1 設置板
102−2 第1の係合アーム(外側係合アーム)
102−3 第2の係合アーム(内側係合アーム)
103 ねじ
104 ローラ
105 ローラシャフト
106 ねじりばね
106a 一方の足(固定足)
106b 他方の足(可動足)

Claims (17)

  1. カートリッジ内に収納された磁気テープを巻き取るための巻取りリールを備えた記録再生装置であって、前記カートリッジは、前記磁気テープの一端部に連結された結合素子を収納し、前記記録再生装置は、前記カートリッジが前記記録再生装置に装填されたときに、前記結合素子と結合して引き出し組立体を形成する引き出し素子を持ち、前記引き出し組立体を前記巻取りリールの円筒状のリールハブの内部にまで駆動する駆動機構を備えた、前記記録再生装置に於いて、
    前記リールハブは前記引き出し組立体をその内部に通過させるための開口を持ち、前記巻取りリールは前記引き出し組立体を前記リールハブの内部に収納する収納部を持ち、
    前記駆動機構は、前記引き出し素子に穿設された貫通孔にクリアランスを持って挿入されたシャフトを持ち、
    前記記録再生装置は、
    前記引き出し組立体を前記収納部に収納する際に、前記引き出し組立体を前記収納部の定位置で固定する固定手段と、
    前記引き出し組立体が前記収納部に収納される際に、前記シャフトの中心が前記巻取りリールの中心軸と実質的に一致した状態で、かつ前記シャフトと前記貫通孔の内壁との間に前記クリアランスを保った状態で、前記シャフトを位置決めする位置決め部材と、
    を備えたことを特徴とする記録再生装置。
  2. 前記位置決め部材は、前記巻取りリールの半径方向の中央部へ延在する位置決めアームを有し、該位置決めアームはその先端に前記シャフトを受け止めるキャッチャーを持つ、請求項1に記載の記録再生装置。
  3. 前記キャッチャーは、前記シャフトの位置を一意に決めるための一意位置決め部材を持つ、請求項2に記載の記録再生装置。
  4. 前記一意位置決め部材がV溝から成る、請求項3に記載の記録再生装置。
  5. 前記V溝の角度が、60°〜90°の範囲にある、請求項4に記載の記録再生装置。
  6. 前記シャフトを前記キャッチャーへ圧着させる圧着手段を更に有する、請求項2乃至5のいずれか1つに記載の記録再生装置。
  7. 前記駆動機構は、外周部にギヤ部を持つリングと、該リングに一端が連結され他端に前記シャフトが連結されたリングアームと、前記リングの前記ギヤ部に複数の減速ギヤを介して連結されたモータとを備え、
    前記圧着手段が、前記複数の減速ギヤの内、前記リングの前記ギヤ部と噛み合う特定の減速ギヤであって、該特定の減速ギヤがクラッチ部材から構成されていることを特徴とする、請求項6に記載の記録再生装置。
  8. 前記クラッチ部材は、
    回転軸と、
    該回転軸の周りに回動自在に取り付けられ、前記減速ギヤと噛み合う下側クラッチギヤと、
    前記回転軸の周りに回動自在に取り付けられ、前記リングの前記ギヤ部と噛み合う上側クラッチギヤと、
    前記下側クラッチギヤと前記上側クラッチギヤとの間に配置され、前記下側クラッチギヤ及び前記上側クラッチギヤの互いの回転を吸収するためのばねと
    を有する請求項7に記載の記録再生装置。
  9. 前記位置決め部材と協働して、前記引き出し組立体が前記収納部に収納されたか否かを検出するための収納検出器を更に備えた、請求項2に記載の記録再生装置。
  10. 前記収納検出器は、
    前記位置決め部材に固定して取り付けられたセンサ基板と、
    該センサ基板上に配置されたセンサと、
    前記位置決め部材に回動自在に取り付けられて、前記センサを遮蔽/開放するセンサアームと
    を有する請求項9に記載の記録再生装置。
  11. 前記センサがフォトインタラプタから成る、請求項10に記載の記録再生装置。
  12. 前記センサアームは、
    前記位置決め部材に取り付けられた回動軸と、
    該回動軸から前記キャッチャー上まで延在して前記シャフトと係合する係合アームと、
    前記回動軸から延在して前記センサを遮蔽/開放する遮蔽アームと
    を有する、請求項10又は請求項11に記載の記録再生装置。
  13. 前記収納検出器は、前記センサアームを、前記遮蔽アームが常に前記センサを遮蔽する方向へ付勢する付勢手段を更に有する、請求項12に記載の記録再生装置。
  14. 前記位置決め部材は、前記位置決めアームの延在方向とは逆方向へ延在する延在部を有し、
    前記センサアームは、前記係合アームの延在方向とは逆方向へ延在する付勢アームを有し、
    前記付勢手段は、前記付勢アームと前記延在部との間に架設された引っ張りばねから成る、請求項13に記載の記録再生装置。
  15. 前記巻取りリールは、前記引き出し組立体の先頭端を係止するためのストッパを持ち、
    前記固定手段は、前記引き出し組立体の先頭端を前記ストッパへ押し付ける押付手段から成る、請求項1に記載の記録再生装置。
  16. 前記押付手段は、前記巻取りリールに搭載されて、前記リールハブの開口を開閉する開閉扉を持つシャッターから構成され、
    該シャッターは、前記開閉扉を閉める際に当該開閉扉を前記引き出し組立体の後尾端と当接させて、前記引き出し組立体の先頭端を前記ストッパへ向けて付勢する付勢手段を持つ、請求項15に記載の記録再生装置。
  17. 前記付勢手段がねじりばねから成る、請求項16に記載の記録再生装置。
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